Venom Prison : イングランド/サウス・ウェールズを拠点に活動するデスメタルバンド、Venom Prisonがニューアルバム『Erebos』をCentury Media Recordsからリリースしました。
メタルコアやデスコアリスナーはVenom Prisonというバンド名は知っていても正直どんなバンドなのか、そこまで知らない、どうしてこれほど話題になっているのかまだまだ知らない方も多いと思うので、まずは簡単にどんなバンドか説明しておきましょう。
元々、Wolf Downというハードコアバンドでボーカルを務めていたロシア出身の女性シンガーLarissa Stuparがイギリスへ移住し、そこで出会ったBrutality Will PrevailのAsh Grayと共に2015年Venom Prisonを結成。Wolf Downでプレイしたタフなビートダウン・スタイルではなく、Brutality Will Prevailの流れを汲みながらもクラシックなデスメタルをプレイ。Larissaの美貌も相乗効果となり、一躍ヨーロッパのメタルシーンで注目を集めるようになった。
これまでに3枚のアルバムをリリース、今回はProsthetic RecordsからCentury Media Recordsへと移籍。プロデューサーにScott Atkinsを迎え制作された一枚で、Venom Prisonにとっては更なるステップアップを目指した気合の一枚になっている。
昨年11月に公開された第一弾先行シングル「Judges Of The Underworld」は、クラシックなデスメタルのサウンド・デザインを持つキャッチーな一曲。若干のハードコア・ヴァイブスもあるのがポイント。
第二弾シングルとして公開された「Pain Of Oizys」は、物悲しいアルペジオの旋律から珍しくLarissaのクリーンが囁くように展開。じわじわとボルテージをあげながらVenom Prisonの秘めたる可能性を形にしている。これはライブでもかなりグッとくる曲だと思います。
先行シングルとして最後に公開された「Nemesis」のミュージックビデオは、強烈なカオスを撒き散らしながらゴリゴリと転調、現代的でもありながらサウンド・プロダクションはオールドスクール、という何とも2022年的な形でVenom Prisonらしさを表現している。
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