Obscura : ドイツ/ランツフートを拠点に活動するプログレッシヴ・メタルバンドObscuraがニューアルバム『A Valediction』をNuclear Blastからリリースしました。2018年にRelapse Recordsからリリースした『Diluvium』から3年振りとなる本作は、レーベル移籍、メンバーチェンジを経て完成させられたものになっている。
まず確認しておきたいのがメンバーラインナップだ。前作の制作ラインナップにクレジットされているギタリストのRafael Trujillo、ベーシストLinus Klausenitzer、ドラマーSebastian Lanserがみな脱退しているのだ。そして本作から2007年〜2011年に在籍したベーシストJeroen Paul Thesseling、2008年〜2014年に在籍したギタリストChristian Münznerが復帰しており、ドラマーはDavid Diepoldが担当している。
唯一のオリジナルメンバーであるSteffen Kummererによるワンマン化してしまったかのように見えるが、JeroenはPestilenceで忙しくObscuraを抜けなくてはいけない状況にあったように思うし (現在はPestilenceを脱退済)、ChristianもAlkaloidで忙しくしてしまっていただけであり、Obscuraに戻るタイミングを伺っていたのではないかと推測している。この二人がカムバックということになれば、Obscuraにかかる期待は相当なもので、4ヶ月前からNuclear Blastが本作のプロモーションを敢行、いくつもミュージックビデオを制作し盛り上げた。
肝心なサウンドも、誰が聴いてもObscuraと答えるに違いないプログレッシヴ・メタル炸裂で、数万人規模の大規模フェスで鳴っていても映えるだろうダイナミズムに溢れている。アルバムのリードトラックである「A Valediction」のギターソロがとにかく素晴らしい。めちゃくちゃ期待して聴いてもらいたい作品と言い切れます。
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