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【年間ベスト】2021年のブラッケンド・デスコア 名盤5選

 

デスコアのサブジャンルでありながら、近年枝分かれ的に注目されてきた「ブラッケンド・デスコア (Blackend Deathcore)」。今年は特に、来年以降の盛り上がりを確信するような仕上がりの作品が多数リリースされた。筆頭に挙げられるのはやはりLorna Shoreで、「To The Hellfire」のミュージックビデオ公開以降、デスコア以外のメタルリスナーからも支持を集め、Bring Me The Horizon、A Day To Rememberのツアーに帯同することも決まっている。彼らが自身の音楽をブラッケンド・デスコアだと自称しているわけではないが、ヘヴィでバウンシーなデスコアと轟音で疾走するブラッケンド・パートをブレンドしたサウンドでシーンから評価を得たことは、後続のバンドに多大な影響を与えたことだろう。

 

また、長らくブルータルデスメタルの老舗レーベルとしてメタルシーンに認知されていたUnique Leader Recordsも近年はデスコア・バンドとの契約に力を入れており、ブルータル・デスコアの他にブラッケンド系の獲得にも力を入れている。根強いファンベースを持つブラックメタルシーンとメタルコア、オルタナティヴといった若いファンベースから支持を得られれば、ブラッケンド・デスコアの未来は明るいと思う。2022年は間違いなくブラッケンド・デスコアの年になるので、その土台となった今年リリースの注目作を紹介したいと思う。

 

第5位 : Ov Sulfur – Oblivion

レーベル : Independent
Facebook : https://www.facebook.com/ovsulfur
Instagram : https://www.instagram.com/ovsulfur
Twitter : https://twitter.com/ovsulfur

 

一言コメント : ex.SuffokateのRicky在籍、タレント揃いのニューカマー

 

2021年から本格始動したex.SuffokateのRicky Hoover率いるネバダ州ラスベガス拠点の新星、Ov SulfurのデビューEP。Suffokateも2000年代後半からデスコアを聴いていない人にとっては、特段思い入れもないと思いますが、Mediaskare Recordsから2枚のアルバムをリリースし、Job For A CowboyやVolumesらと共にSuicide Silenceに次ぐデスコアのニューカマーとして人気を博したバンドで、Rickyのカリスマ性はSuffokateの活動が止まった2010年代中頃以降、伝説になっていた。そんな彼が再びバンド活動を再開するとあって、Ov Sulfurは今年、熱心なデスコア・リスナーから熱視線を集めた。中期Whitechapelを彷彿とさせるデスコア・サウンドに、重厚なオーケストレーションをブレンド、Rickyの存在感もさすがだが、クリーンパートも聴きどころの一つ。コテコテのブラッケンド感はないが、ブラッケンド・デスコアの入門作として非常に聴きやすい作品では無いかと思います。来年はフルアルバムを出してくれることを楽しみにしています!

 

 

第4位 : Arbitrator – Forsaken

レーベル : Independent
Link : https://linktr.ee/ArbitratorUS

 

一言コメント : 荘厳なオーケストレーション、エレガントでシンフォニー

 

アメリカとオーストラリア、それぞれに在住のボーカリストRyan Dennisとマルチ・ミュージシャンSean Sparacoによるシンフォニック・ブラッケンド・デスコアユニット、ArbitratorのデビューEP。サウンド・プロダクションはまだまだ荒削りな部分も多いが、シンフォニック・ブラッケンド・デスコアというサブ・サブジャンル的な音楽を上手く具現化していて、2021年出会ったアーティストの中でも非常に興味深い存在でした。デスコア要素は30%程度というのも他のブラッケンド・デスコア勢に比べると少なく、どちらかというとシンフォニック/ブラックメタル寄り。とは言え、しっかりとヘヴィなブレイクダウンを搭載しています。プロダクションの向上がブレイクの鍵になると思いますが、本作も十分高く評価出来ます。

 

 

第3位 : Mental Cruelty ‎– A Hill To Die Upon

レーベル : Unique Leader Records
Link : https://www.mentalcrueltyofficial.com/

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一言コメント : ブラッケンド・デスコアの完成形

 

2015年ドイツ/カールスルーエにて結成されたMental Crueltyの4枚目フルレングス。2019年からUnique Leader Recordsと契約し、本作が同レーベルからの2作目となる。ブラックメタルの雄大さ、壮大さをシンフォニック・メタルの手法を交えながらデスコアに落とし込んだスタイルで他を圧倒するクオリティのブラッケンド・デスコア・サウンドを確立。そのブレンド具合も絶妙で、「ブラッケンド・デスコア」として想像するサウンドの完成形がMental Crueltyと言っていいだろう。ボーカリストLuccaのインパクトは血塗れのビジュアルと合間って強烈。

ポイントとしてはLorna Shore同様、ドラムのサウンド・プロダクション。リフを調和した瞬間の瞬発力が凄まじく、地鳴りのようなブラストビートがたまらないという人が多いと思う。このタイプのヘヴィ感は2022年あちこちで聴かれるようになるだろうし、スラム系にも良い影響を与えるはず。

 

 

第2位 : Carnifex – Graveside Confessions

レーベル : Nuclear Blast
Website: http://www.carnifexmetal.com/
Facebook: https://www.facebook.com/CarnifexMetal
Instagram: http://www.instagram.com/carnifex
Twitter: https://www.twitter.com/carnifex
YouTube: http://bit.ly/subs-crnfx-yt

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一言コメント : 元祖ブラッケンド・デスコア、変化しない強さ

 

カリフォルニア州サンディエゴを拠点に活動するベテランCarnifexの、通算8枚目となるスタジオ・アルバム『Graveside Confessions』は、前作『World War X』からおよそ2年振り。メンバーチェンジもなく安定期を継続する彼らの新作は、アルバムタイトル・トラックで幕を開ける。自身はブラッケンド・デスコアの元祖である自覚があるかどうかと言われれば、はっきり断定はできないがブラッケンドな疾走感と残忍なリフワークを組み合わせたデスコア・サウンドが後続にもたらした影響は計り知れない。

アルバムには初期曲の再録も収録されており、2007年のデビューアルバム『Dead in My Arms』収録曲「Slit Wrist Savior」ほか、「Collaborating Like Killers」など渋い人気曲も現代的にアップデートされていて古くから彼らを追いかけているファンにはたまらないものがあるでしょう。今も昔のほとんどブレることなく、Carnifexサウンドを追求する姿勢は見習うものがあり、ブラッケンド・デスコアのオリジネイターとして心強い。

 

 

第1位 : Lorna Shore ‎– …And I Return To Nothingness

レーベル : Century Media Records

Facebook : https://www.facebook.com/LornaShore/
Instagram : https://www.instagram.com/lornashore
Twitter : https://twitter.com/LornaShore

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一言コメント : メタルの歴史を変えるヘヴィネス

 

やはり今年、ブラッケンド・デスコアを象徴する一枚として挙げたいのが新ボーカリストWill Ramosを迎え再出発となったLorna ShoreのEP『…And I Return To Nothingness』。3曲入り、EPというかシングルというか、とりあえずそんなこと関係なくこの作品が2021年デスコアシーンに与えた衝撃はデカ過ぎた。デスコアだけでなく、メタルコア、幅広いメタル・リスナーが彼らに注目したと思う。これまでの常識を覆す圧倒的なヘヴィネス、流麗なブラッケンド/シンフォニック・パート、テクニカルなドラミングにリフ、そしてなんといっても新たにLorna Shoreの顔となったWill Ramosの非人間的なボーカル・ワーク。どれをとってもネクスト・レベルであり、2022年にブラッケンド・デスコア・ムーヴメントを巻き起こすエネルギーに満ち溢れている。

 

 

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