12月は2022年の【年間ベスト・アルバム】記事をジャンル毎に投稿していきます!

2022年にリリースされたゴアグラインド (Goregrind) の作品の中からRIFF CULTが名盤をピックアップし、アルバムレビューしました。ExhumedやGronibardといった90年代から活動するベテラン・バンドから、デビュー・アルバムをリリースしたばかりのバンド、日本国内から世界中あらゆる場所で活動するアーティストをピックアップしています。お気に入りを見つけて下さい!

 

シングルのみのリリースやレビューしていないバンドの中から選んだものは「All New Goregrind」というYouTubeプレイリストにまとめていますので下記からチェックしてみて下さい。そしてパブリブから田上智之さん著『ゴアグラインド・ガイドブック』が来年1月に発売されますのでこちらもポチッと予約しておきましょう。

 

 

▶︎関連記事

2021年のゴアグラインド 年間ベストアルバム

 

 

Exhumed 『To The Dead』

3年振り通算9枚目のスタジオ・アルバム。本作はボーカル/ギターMatt Harvery、ボーカル/ベースRoss Sewage、Deeds of Fleshにも在籍するドラマーMike Hamilton、GruesomeのギタリストSebastian Phillipsというラインナップでレコーディングされ、プロデューサーはコロンビア出身のAlejandro Corredorが手掛けている。先行シングルとして公開され、ミュージックビデオにもなっている「Drained of Color」では血濡れたデスグラインドを緩急豊かに疾走させ、隠すことの出来ないゴアメタルの腐臭が立ち込める。変わらぬ魅力詰まった一枚。

 

▶︎Metal Archives

 

 

Gut Explosion 『Gut to the Future』

東京を拠点に活動するパーティ・ゴアグラインド・バンド、Gut Explosionのデビュー作。お揃いのジャージとフェイスマスクを被ったヴィジュアルからも気合の入ったファニー・メタル志向が伝わってくる。SpasmGutalaxといったグルーヴィ・ゴアグラインドを彷彿とさせ、「Hard Gore」といった楽曲からも分かるようにニューヨーク・ハードコアを思わせるタフなリフも垣間見える。日本のメタルフェスに出たら会場がブチあがっちゃう可能性もあるので、刺激を欲しているプロモーターはブッキングして下さい。

 

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GRONIBARD 『Regarde les hommes sucer』

1998年から活動を続けるフレンチ・ゴアカルト、Gronibardの14年振りとなるサード・アルバム。Season of Mistからのリリースというのが驚きであるが、ゴアグラインドも彼らのようなスタイルはアートっぽさもあって、オーバーグラウンド・メタルシーンにおいては重宝されるのかもしれない。聴く人によっては全く受け付けられない気抜けたボーカル・スタイルが良くも悪くも絶大なインパクトを誇るが、ドゥーミーなゴアグラインドの演奏スキルは高い。

 

▶︎Metal Archives

 

 

Putrefaction Sets In 『Repugnant Inception Of Decomposing Paroxysm』

2018年、ゴアグラインド・スーパースター達によって結成された。Lymphatic PhiegmのボーカリストAndré Luiz、General SurgeryのギタリストUrban SkyttとベーシストGlemm Sykes、Expurgoのギター/ボーカルPhilipe BelisárioとドラマーAnderson Oliveiraの5人体制で活動をスタート。デビュー・アルバムとなる本作は、何から何まで初期Carcassからの絶大な影響を感じさせるオールドスクール・ゴアグラインドに仕上がっており、時折差し込まれるドゥーミー/スラッジなリフはリバイバルするデスメタル・シーンでも受けそう。特にGeneral Surgeryファンにオススメ。Carcass以降のパソロジカル・ゴアグラインドを現代に繋いできた巨匠らによるパンチの効いた一枚。

 

 

▶︎Metal Archives

 

 

Pharmacist 『Flourishing Extremities On Unspoiled Mental Grounds』

Crash Syndromのギター/ボーカルとして知られるKyrylo Stefanskyiによるオールドスクール・パソロジカル・ゴアグラインド/デスメタル・プロジェクト、Pharmacistのセカンド・アルバム。2020年に始まってからEP、スプリット作品を連発、国際的な注目度を集める中リリースされた本作は、Carcass直系のゴアグラインドの中に、ヘヴィメタルやハードロックのエレメンツを捩じ込んだ快作で、「Corpus Sonica」は最も評価されるべきアルバムからのキラーチューン。

 

▶︎Metal Archives

 

 

Morgue Tar 『Immersed In Mortiferous Enmities』

テキサス州オースティンを拠点に活動するMorgue Tarのデビュー・アルバム。何もない部屋に蛆虫だけが蠢くミニマルなアートワークと遠目で見ると蜘蛛の巣にしか見えないロゴが得体の知れない不気味さを醸し出している。Last Days of HumanityがD-BEATとクロスオーバーしたかのようなドライヴ感たっぷりのゴアグラインドは、人間が溺れてから溺死するまでのドキュメントかのようなボーカルと混ざり合いながら駆け抜けていく。この手のバンドは曲名勝負みたいなところがありますが、曲名がないのもMorgue Tarなら一周回ってアリだなと思わせてくれる。

 

▶︎Bandcamp

 

 

Guineapig 『Parasite』

イタリア・ローマを拠点に活動する正統派ゴアグラインド/デスメタル・トリオのセカンド・アルバム。過去にDisgorge (Italy) にも在籍し現在はUltimo Mondo Cannibaleを兼任するギター/ボーカルFra、元Bestial Devastationのベース/ボーカルAlessioとドラマーGiancarloのトリオ編成で、本作はSpikerot Recordsからリリースされた。死体やエログロといったゴアグラインドの象徴的なヴィジュアルは排除。サウンド直球勝負の清々しさは評価すべきだ。ヘヴィにチューニングされたリフはメロディアスであるが、溺死ボーカルを随所で発動しおどろおどろしい雰囲気が漂う。

 

▶︎Metal Archives

 

 

Phyllomedusa 『Wretching At The Sight Of The Pregnant』

メリーランド在住、孤高のゴアグラインド職人Big Frogによるソロ・プロジェクト。名前の「Phyllomedusa」はネコメガエルを意味する。カエルだけをテーマに年間40、50枚の音源をリリースし続ける多作っぷりで、彼の名前をインターネット・コミュニティで見ない日はない。2010年代からインターネット・ミーム的に登場したゴアノイズ的サウンドで、正直聴いて感動するとか盛り上がるとか、そういう音楽ではない。自称Frognoiseと呼ばれるサウンドにカエル要素があるとすれば、ボーカルのゴボゴボとした質感だけでこれはVomitnoiseと呼ばれるゴアノイズのサブジャンルの一つとしてすでに存在している。ただそういう細かい指摘とか、音楽的に優れているとかは全く重要でなく、ゴアグラインドというエンターテイメントの中で新しい文化としてたった一人でFrognoiseをやってることが重要で、このアルバムをレビューしている今現在も彼は何か作っているはずだ。ゴアグラインドを楽しんでいる人はPhyllomedusaの存在意義を理解出来るだろう。

 

▶︎Discogs

 

 

First Days Of Humanity 『Bone Hut』

2019年にスタートしたLast Days of Humanityのパロディ・プロジェクト、First Days of Humanityの何十枚目か不明であるが2022年にリリースされた一枚。そのプロジェクト名から人類が誕生した最初の日にちなみ、原始人やその時代をテーマにしたアートワークや楽曲名がずらりと並ぶ。だからなのか、ゴアグラインドのじめっとしたサウンドスケープではなく、どこか乾いたパソロジカルな雰囲気もあり、意外とサウンド面で評価出来る部分が多い。「Regurgitating Chunks of Mammoth (マンモスの塊の再利用)」という楽曲も無理やりゴアテーマに落とし込んだマンモスの肉塊が最新技術でプルプルと蠢き、再び生命が宿るような躍動感あるグルーヴが感じられる (気がする)。

 

▶︎Discogs

 

 

Last Cheeseburgers of Humanity 『Last Cheeseburgers of Humanity』

アリゾナ在住のTapoとJacksによるゴアノイズ・ユニット、Last Cheeseburgers of Humanityのデビュー作。First Days of Humanityが打ち出した「〜Days of Humanity」というパロディ。Middle Days of Humanityが登場したことで終わったかと思いきや、全く意味不明な形でパロディの勢いを加速させてきた。ありとあらゆるチーズバーガーを並べたアートワークは何だかゴアっぽさがあるが、「これをみてお腹が空くが、実際は動物の死体を焼いた塊なんだ」というメッセージを感じるような感じないような……。サウンドはLast Days of Humanity伝説のアルバム『Putrefaction In Progress』とか『The Xtc Of Swallowing L.D.O.H. Feaces』のようなライオンがボーカルをやっているようなゴアグラインド〜ゴアノイズ。来年はいったいどんな「Last 〜 of Humanity」が誕生するのか楽しみだ。

 

▶︎Bandcamp

 

 

 

ゴアグラインド 2021年の名盤 TOP9

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