
@sasz_photo
DELUSIONISTが、1stフルアルバム『Fractured Souls & Immaculate Creatures』を2026年9月18日にリリースした。全13曲、約50分にわたるコンセプトアルバムで、人工知能と技術的特異点(シンギュラリティ)をモチーフに、“人間とは何か”“人間を構築しているものは何か”という問いを描いている。
アルバムは全体を3つの章に分けて構成。ACT I「IMMACULATE CREATURES – The Illusion of Perfection」では“完全性という幻想”、ACT II「FRACTURED SOULS – The Birth of Self」では“自己/人間性の誕生”、ACT III「THE SHAPE OF BEING – Where the Heart Belongs」では“心の在処”を軸に物語が進んでいく。
その中で扱われるのは、起源、進化、崩壊、人間性の獲得、残虐性、個の確立、悲哀、惰性、喪失といったテーマ。技術が急速に進歩していく時代の中で、人間を人間たらしめているものは何なのかという問いを、複数の視点から掘り下げる作品となった。
サウンド面ではMetalcore、Thall、Djentのヘヴィネスを軸に、Shoegaze、Nu Metal、Post-Black Metalの叙情性を融合。さらにアンビエントやエレクトロニック・シンセを取り入れ、極端な重さとアトモスフェリックな広がり、狂気と儚さをひとつの作品の中で共存させている。
各曲はそれぞれ単独の楽曲として成立する一方、アルバムを最初から最後まで通して聴くことで、サウンドそのものが物語や感情の変化を追っていく構成を意識。単純に楽曲を集めた作品ではなく、全13曲をひと続きの体験として聴くことを想定して制作された。
制作工程のほぼすべてをバンド自身が手掛けたことも本作の特徴だ。作曲、アレンジ、レコーディング、エディット、ミックス、マスタリングに加え、歌詞、物語、世界観の構築までDIYで制作。作品全体をひとつのコンセプトへまとめるため、細部に至るまで自らディレクションしている。
アルバムに先駆けて8月には「Regen」をリリース。同曲では“悲しみこそが人間を人間たらしめるもののひとつ”という考えを掘り下げ、感情を持つからこそ人は傷つき、その壊れた経験を通して人間になっていくというテーマが描かれた。
また、過去に発表した「Singularity」はSpotify公式プレイリスト「Fresh Finds Heavy」に選出されたとバンドが発表している。「Singularity」も今回のアルバムに収録され、作品の中核となるAI/シンギュラリティというモチーフにつながる一曲となった。
DELUSIONISTは本作について、急速な技術の進歩によって自分自身の存在意義を見失ったり、無力感や劣等感、自己否定を抱えたりしている人へ届く作品であってほしいと説明している。
作品を象徴する言葉として掲げられたのは、“To feel is to break, To break is to become human.”。完全であることではなく、感情を持ち、傷つき、壊れることこそが人間性につながっていくという考えが、『Fractured Souls & Immaculate Creatures』全体を貫いている。

『Fractured Souls & Immaculate Creatures』収録曲
1. Prologue
2. Origin
3. Singularity
4. Degenerate
5. impure//evolve
6. Human
7. Necro
8. Divergence
9. purge//reform
10. Regen
11. Dilemma
12. Inertia
13. Vague
『Fractured Souls & Immaculate Creatures』
2026年9月18日リリース
Streaming
https://open.spotify.com/intl-ja/album/0DHeAWlw8QvNAjCMmZPQul