
ドイツのメタルコア・バンド HALF MEが、ニューシングル「Psalm」を公開した。同曲は10月23日にArising Empireからリリースされるニューアルバム『DOGMA』からの新たな先行曲で、ワンテイクによるボーカル・パフォーマンス映像も公開されている。
「Psalm」は、目まぐるしい展開や過剰なレイヤーを重ねるのではなく、抑制された構成と空間、緊張感によって重さを生み出す楽曲だ。意図的にミッドテンポへ抑えたリズムの上でギターメロディを前面に出し、ボーカルのスクリームが楽曲の感情的な中心を担っている。
ワンテイクで撮影されたボーカル・パフォーマンス映像では、そうした楽曲の性格がさらに強調されている。派手な演出よりも生々しい歌唱そのものに焦点を置くことで、HALF MEがこれまで見せてきた直接的な攻撃性とは異なる、より暗く内省的な側面を提示した。
歌詞では、服従、否認、脆い土台の上に築かれた信仰をテーマに扱っている。“黄金の福音”や“紙の祈り”といったイメージを通して、疑問を持つことなく従うことを要求する信念体系の空虚さを描き、繰り返される問いによって楽曲全体に不穏な感覚を残している。
こうしたテーマは『DOGMA』全体のコンセプトにもつながっている。アルバムでは、恐怖や分断、作り出された二者択一によって人々が生存そのものに追われ、その背後にある仕組みへ疑問を向けることが難しくなった社会を描くという。真実と嘘の境界が曖昧になる中で服従が常態化し、人々自身が自らの崩壊に加担していく状況に目を向けている。
HALF MEは7月にも『DOGMA』収録曲「Fear Is The New Belief」を発表。同曲では操作、盲目的な服従、イデオロギーへ変化した恐怖をテーマに、より直接的で攻撃的なメタルコアを展開していた。「Psalm」はそこから一転して音数を抑え、緊張感を積み重ねることで新作が持つサウンドの幅を示している。
アルバム発売後には「HALF ME – European Crusade 2026」と題したヨーロッパツアーも予定されている。11月27日のアイントホーフェン公演を皮切りに、ハノーファー、フランクフルト、ウィーン、ワルシャワ、プラハ、パリ、ロンドン、マンチェスター、ベルリンなどを巡り、12月20日のブレーメン公演まで日程が組まれている。
『DOGMA』
2026年10月23日リリース
Arising Empire
『DOGMA』予約
https://arisingempire.com/halfme