
イギリスのインダストリアルメタルバンドGodfleshが、ニューシングル「Master and Slave」を2026年9月15日にRelapse Recordsからリリースした。同曲は9月25日に発売される10thアルバム『Decay』のオープニングを飾り、8分45秒に及ぶ楽曲となる。
『Decay』からは、8月に第1弾シングル「Living/Ending」が公開されており、「Master and Slave」はそれに続く2曲目の先行曲。アルバムは全6曲で構成され、Godfleshにとって最後から2番目のスタジオアルバムとして位置付けられている。
Justin K. Broadrickによると、『Decay』は2023年作『Purge』と同じセッションから生まれた作品。もともとはひとつの大きな楽曲群として制作され、その中から『Purge』に適した曲を選び、残された楽曲を約1年後に別のアルバムとして発表する構想だった。
しかし、自主リリースではなく新たなレーベルから作品を届けるための環境を整えることに時間を要し、当初の計画から約2年遅れて完成。すでに録音されていた素材にもBroadrickが再び手を加え、Relapse Recordsから『Decay』としてリリースされることになった。
Broadrickは「Master and Slave」とアルバム最後の「Consume Me」を、『Decay』のコンセプトを担う特に重要な2曲として挙げている。この2曲だけでアルバム全体の演奏時間のおよそ半分を占めており、作品の始まりと終わりを形成する存在だという。
『Decay』の完成は、Godfleshの活動終了へ向かう時期とも重なった。Broadrickは2026年に腹部の大きな手術を受けており、アルバムのヴォーカル録音は手術前に完了。一部の楽曲ではヘルニアを抱えた状態で録音していたことも明かしている。
長年Godfleshで続けてきた激しい発声が身体へ大きな負担を与えていたことから、Broadrickは現在、Godfleshで求められるヴォーカルを続けることが身体的に不可能になったと説明している。一方で、ミックスは手術後の回復期間に行われ、普段は精神的、哲学的、実存的な痛みを表現してきたGodfleshに、今回は実際の身体的な痛みも重なる作品となった。
Godfleshは1988年にBroadrickとベーシストのBen Greenを中心に結成。1989年の1stアルバム『Streetcleaner』以降、ディストーションギター、プログラムされたビート、反復的なリズムを組み合わせた独自のスタイルを築き、インダストリアルメタルをはじめとする後続のヘヴィミュージックへ大きな影響を与えてきた。
一度の活動休止を経て2010年代に本格復帰し、『A World Lit Only By Fire』『Post Self』『Purge』を発表。『Decay』の後にはGodfleshとして最後となるもう1枚のスタジオ作品も計画されており、Broadrickはその作品で『Streetcleaner』以来となるトレモロアームを再び使用するなど、最後にもう一度実験的な方向へ進む意向を明かしている。
『Decay』収録曲
1. Master and Slave
2. Living/Ending
3. Feral Colony
4. Fear of Man
5. Fodder
6. Consume Me
「Master and Slave」
2026年9月15日リリース
Relapse Records
『Decay』
2026年9月25日リリース
Relapse Records
Bandcamp
https://godflesh.bandcamp.com/album/decay
Pre-order
https://www.relapse.com/pages/godflesh-decay