
イギリスを拠点とするPRESIDENTが、デビューアルバム『Blood Of Your Empire』を9月4日にAtlantic Recordsからリリースした。全10曲を収録し、アルバム発売に合わせて新曲「Sleepwalker」も公開されている。
『Blood Of Your Empire』は、2025年に始動したPRESIDENTにとって初のフルアルバム。これまでに発表されてきた「Angel Wings」「DOOM LOOP」「dark heaven」「Mercy」などを収め、ヘヴィミュージック、エレクトロニック、R&B、シネマティックなアトモスフィアを横断するサウンドを一枚にまとめた。
作品の中心にあるのは、信仰、死、存在意義、人間と宗教の関係だ。PRESIDENTは、自身の実存的な危機と、信じることの意味を理解しようとした経験からアルバムが生まれたと説明している。
宗教は人々に大きな慈愛や目的、美しさをもたらしてきた一方で、歴史上、多くの苦しみや流血にも結び付いてきた。『Blood Of Your Empire』では、その相反する二つの側面の間に存在する緊張を掘り下げる。
楽曲制作は、長年抱えてきた恐怖や混乱、疑問と向き合うための手段にもなったという。単純に宗教そのものを否定するのではなく、自分自身が何を信じ、何を疑い、どう生きるのかを問い直す過程が作品全体へ反映された。
先行曲「dark heaven」では、信仰が人間を結び付けるものでありながら、権力や強欲によって分断や暴力の正当化に利用されてきた矛盾を描いた。「Mercy」でも歴史上、宗教の名のもとで流された血に目を向けつつ、それを信仰そのものではなく、人間が教えを歪めて利用してきた結果として捉えている。
アルバム冒頭の「Angel Wings」は、PRESIDENT自身がこのプロジェクトのサウンドを説明する際に最も象徴的な楽曲として挙げている一曲。ヘヴィなギターとダンスミュージック的な感覚を融合し、バンドが掲げるジャンル横断的なスタイルを端的に示した。
アルバムジャケットには、フランスの画家 Eugène Delacroixによる『The Battle of Poitiers』を使用。同作品は現在、パリのルーヴル美術館に所蔵されている。
PRESIDENTは2025年、匿名性とミニマルな情報公開を保ったまま活動をスタート。ジャンルや個人のアイデンティティを前面へ出す従来型のプロモーションとは距離を置き、楽曲、映像、ライブそのものを中心にプロジェクトを展開してきた。
2026年にはBad Omensのサポートとして初の本格的なアメリカツアーを経験。その勢いを受け、『Blood Of Your Empire』発売日の9月4日から自身初となる北米ヘッドラインツアーをスタートした。
ツアーはナッシュビルのBrooklyn Bowlを皮切りに、シカゴ、ニューヨーク、トロント、モントリオール、ボストン、フィラデルフィア、アトランタ、デンバー、シアトル、ロサンゼルスなどを巡り、10月14日のダラス公演まで続く。全公演が事前にソールドアウトしており、一部日程にはShowing Teethがサポートとして出演する。
11月からはヨーロッパ/UKツアーも開催。ストックホルム、オスロ、コペンハーゲン、ベルリン、ハンブルク、ケルン、パリ、ブリュッセルを経て、カーディフ、グラスゴー、マンチェスター、バーミンガム、ロンドンへと向かう。
『Blood Of Your Empire』収録曲
1. Angel Wings
2. DOOM LOOP
3. dark heaven
4. Pink Noise
5. Mercy
6. Sleepwalker
7. Dionysus
8. This Will Divide Us
9. Hate Figure feat. Ando San
10. White Devil
『Blood Of Your Empire』
2026年9月4日リリース
Atlantic Records
Streaming
https://president.lnk.to/BloodOfYourEmpire
Official Website
https://www.presidentband.com/