Soreption 『Jord』
1. The Artificial North
2. The Forever Born
3. Prophet
4. Each Death More Hollow
5. A Story Never Told
6. The Chasm
7. The Nether Realm’s Machinery
8. Död jord
スウェーデン・スンツバルを拠点に活動するテクニカル・デスメタル・バンド、Soreption (ソレプション) が、前作『Monument of the End』から4年振り、通算4枚目のスタジオ・アルバム『Jord』をUnique Leader Recordsからリリースしました。本作はミックス/マスタリングを同郷のVildhjarta、Humanity’s Last BreathのBuster Odeholmが手掛け、SYN:DROMのRoger Bergstenがエンジニアリングを務めた。
また、多彩なゲスト・ミュージシャンが参加しており、「Död jord」にはArchspireのDean LambとTobi Morelliが参加。そのほかの楽曲にも、AbioticのJohnathan Matos、InferiのMalcolm Pugh、PsycropticのJoe Haley、AlbedoのIan Waye、InferiahのStefan Nordlanderといったギタリストが参加、The Dark AlamortéのキーボーディストJames CareyもSoreptionのサウンドに華を添えている。
と言うのも、2021年にMikael Almgrenが脱退してからSoreptionには現在ギタリストが在籍しておらず、本作はボーカルFredrik Söderberg、ベースRikard Persson、Tony Westermarkの3名を中心に制作された。
Soreptionのサウンドは、Acrchspireのメンバーが参加していることからも感じられるように、切れ味鋭いリフがタイトなグルーヴを生み出していくようなテクニカル・デスメタル・サウンド。ミュージックビデオにもなっている「The Artificial North」では時折、ショットガン・ガテラルのようなパートもあるので、テクニカル・デスコアが好きなリスナーにもアプローチ出来るだろう。全編通してテクニカルなフレーズがドライブ感をまとい展開されていくので、難解さはあまり感じられない。
スウェーデンといえばSpawn of PossessionやVisceral Bleedingといったタイプのテクニカル・デスメタルを思い浮かべると思うが、彼らはそんなバンドの現代版後継者と言えるだろう。前作ではSumerian Recordsと契約するなどオーバーグラウンドのメタルリスナーにもその名を知らしめ、コンスタントに音源リリース、ライブと精力的。「Each Death More Hollow」はプログレッシヴなエレメンツ、キーボードのオーケストレーションも交え、独自のサウンド・デザインで聴くものを魅了してくれる。
RIFF CULT : Spotifyプレイリスト「All New Technical/Brutal Death Metal」
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