
オーストラリア・メルボルンを拠点とするNTH RDが、ニューシングル「Heaven」をリリースし、オフィシャル・ミュージックビデオを公開した。メタルコア、ヘヴィ・ポップロック、ポストハードコアを横断してきた彼らだが、今回はオルタナティブ・ロックの側面をより前面に押し出している。
「Heaven」では、従来のように常にヘヴィネスを中心へ置くのではなく、メロディ、空気感、ボーカルの存在感を重視。激しいパートを次々と重ねる構成から少し距離を取り、曲そのものが持つ感情や余韻をゆっくり広げていく。
その一方で、NTH RDがこれまで培ってきたヘヴィミュージックの感覚が完全に消えたわけではない。ギターやリズムの重さは土台として残り、その上により開放的なメロディとアトモスフィアを重ねることで、これまでとは異なるバランスを作り上げた。
バンドは近年、自身のスタイルを“Melbourne Heavy Pop”と表現。メタル、ロック、ポップの境界を固定せず、曲ごとに異なる方向へ振れる柔軟さを特徴としてきた。「Heaven」は、その中でも特にメロディックでアクセスしやすい側面を強く示す一曲だ。
2025年にはEP『Endlessly』を発表し、2026年に入ってからも「The Death of Us」「Falling Apart」と新曲を継続的にリリースしてきた。今回の「Heaven」はその流れを受け継ぎつつ、単純にヘヴィさを増すのではなく、音数や攻撃性を引くことで別の表情を生み出している。
ヘヴィネス、メロディ、アトモスフィアというNTH RDの核はそのままに、よりストレートなオルタナティブ・ロックへ踏み込んだ「Heaven」。これまでの楽曲とは異なる角度から、バンドの音楽的な幅を示した最新シングルとなった。
「Heaven」
2026年リリース
Official
https://www.abc.net.au/triplejunearthed/artist/nth-rd