Meshuggah 『Nothing』アルバムレビュー

Meshuggah 『Nothing』

Stengah 5:38
Rational Gaze 5:04
Perpetual Black Second 4:38
Closed Eye Visuals 7:25
Glints Collide 4:55
Organic Shadows 5:07
Straws Pulled At Random 5:10
Spasm 4:14
Nebulous 6:33
Obsidian 4:20

4 年振りのリリースとなった 4 枚目フルレングス。ベーシストのGustafが脱退し、Mårten がリズムギターとベースを兼任する形でレコーディングが行なわれた。プロデューサーは起用せず、Fredrik がエンジニアリングを担当している。強烈に重厚なリフがハンマーのように振り下ろされるオープニングトラック「Stengah」は、前作『Chaosphere』の延長線上にあるサウンドに感じるが、Nu Metalにも接近するようなグルーヴを兼ね備えている。 続く「Rational Gaze」や「Glints Collide」なども、複雑なポリリズムを有効なエッセンスとして安定したグルーヴを生み出している。

本作は Billboard 200にも165位にランクインし、オーバーグラウンド・メタル・シーンにおいて成功を収めた。2006 年にはアートワークを一新し、2005 年に出演した DownloadFestival の模様を収めたDVDを追加した再録盤をリリース。こちらの作品ではオリジナルで使用した7弦ギターではなく8弦ギターを使用し、ドラムもトリガーを採用。「Nebulous」や「Obsidian」では新しいサウンドを元に再構築され、テンポが変更されている。この変化を聴き比べるのも面白い。レビュー掲載のアートワークはオリジナルのもの。

脇田涼平著 『Djentガイドブック: プログレッシヴ・メタルコアの究極形態 (世界過激音楽)』

ミュート・シンコペーション・ポリリズム
超絶テクニック・最先端プロダクション
擬音語として誕生、「演奏法」と言われながらも事実上ジャンル化し、一世風靡
乗りにくいリズム・意表を突くような展開、まるで騙し絵の様な近未来音楽

336バンド、474枚紹介

購入はこちら : https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784908468483

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