ブルータル・デスメタル 2022年の名盤 (後編)

2022年にリリースされたブルータル・デスメタルの作品の中から素晴らしかったアルバムを年間ベスト・アルバムとしてピックアップしディスクレビューしました。前編も合わせて読んでみて下さい。

 

2022年にリリースされたブルータル・デスメタルの良曲をまとめたYouTubeプレイリスト

 

RIFF CULTのSpotifyプレイリスト「All New Brutal & Tech Death Metal」をぜひフォローして下さい。

 

ブルータル・デスメタル 2022年の名盤 (前編)

 

Syphilic – …And Justice For None

デトロイト在住のBrian Forgueによる孤高のワンマン・ブルータル・デスメタル・プロジェクト、Syphilic の通算9枚目・フルアルバム。長きに渡りSyphilicのおどろおどろしいサウンドをアートワークに落とし込むTony Cosgrove のえぐいアートは本作も素晴らしいですね。

 

Syphilic がFacebookに投稿しているレコーディングの様子がヤバいです

 

一聴すると打ち込みドラムが乱雑に、そして単調に叩き込まれる2010年代前後のワンマン・ブルータル・デスメタルに聴こえるかもしれませんが、その単調さが生み出す不気味さや無機質さがSyphilicの良さで、打ち込みのつぎはぎっぽさは、うねり続けるリフが上手くグルーヴに昇華しています。それを面白いと思えたら、Syphilic ハマると思います。この感じはバンドには出せない。

 

 

Organectomy – Nail Below Nail

ニュージーランド出身の5人組、Organectomy の通算3枚目・フルアルバムは前作に続きUnique Leader Records からのリリース。スラミング・スタイルのバンドですが、そこまで大胆にスラムに特化しているわけではなかったので、スラミング・ブルータル・デスメタルの年間ベスト・アルバムではなく、ブルータル・デスメタルの年間ベストとして、こちらにレビュー書きたいと思います。

 

ボーカルのTylerのソロプロジェクトとして始動

 

Secularityというテクニカル系バンドにも在籍するギタリスト Matthew Bolch と Sam McRobert のコンビが良く、単なるスラム・バンドでないセンスの良さからUnique Leader Records も食い付いたんではないかと思います。重量感のあるスラム・リフの隙間に差し込まれるメロディックなエレメンツはデスコアっぽさもあり、特に「Breeding Chaos」はDespised Iconを彷彿とさせるリフが面白いです。2010年代前後、The FacelessやDespised Icon辺りハマってた人、Organectomy オススメです。

 

 

Anal Stabwound – Reality Drips Into The Mouth Of Indifference

アメリカ・コネチカット在住のミュージシャン Nikhil Talwalkar によるワンマン・プロジェクト Anal Stabwound のセカンド・アルバム。Nikhil はなんと2005年生まれ、弱冠17歳の若きブルータル・デスメタラーで、2018年にこのプロジェクトを始動させたそう。となると13歳で始めたということですね。凄すぎる…

 

Nikhil Talwalkar

 

自身のYouTubeチャンネルでDefeated Sanity の完璧なドラム・カバーをアップしていることからも分かるように、Anal Stabwound のサウンドもDefeated Sanity を彷彿とさせるプログレッシヴなビートがカオスに渦巻くブルータル・デスメタル。全ての楽器を自身でこなし、複雑怪奇な楽曲を鮮やかにプレイ。様々なプロジェクトにフィーチャリング・ゲストとしても参加しており、今後シーンのキーマンになりそうな人物。

 

 

Phalloplasty – 27 Club

 

ラスベガス在住の Zack “Plasty” Shaw によるワンマン・プロジェクト、Phalloplasty の5年振り4枚目となるフル・アルバムはCDN Recordsがリリースを手がけた。最近、ブルータル・デスメタルって、ソロ・プロジェクト向きな音楽なのかなと思ったりしてます。前述のSyphilic やAnal Stabwound も楽曲構成から「一人で作ってるからこそ作り上げられるサウンド」であるというのが伝わってくる。

 

Zackは打ち込みバックにライブも一人で行う

 

Phalloplasty は人力では不可能なウルトラ・マシーン・ドラムの音速ブラストビートを中心に、非常にグルーヴィなリフを織り交ぜていく。ところどころ適当なのが味になっているのも10年以上、毎年のようにリリースを続けてきたからだろう。

 

 

 

Inhuman Depravity – The Experimendead

 

トルコ・イスタンブールの女性ボーカル・ブルータル・デスメタル・バンド、Inhuman Depravity のセカンド・アルバム。毎週まとめてチェックすることを日課にしているSlam WorldwideのYouTubeチャンネルで見つけてからこのアルバムの存在を知りましたが、かなり良くて結構リピートしてました。

 

ボーカルのLucy Ferra、美しい

 

特に良さを感じたのはドラム。ファストな楽曲が多い中で細部に至るまでセンス良く小技を差し込みます。ミュージックビデオにもなっているアルバムのタイトル・トラック「Obsessed with the Mummified」はInhuman Depravityの魅力が炸裂してます。ドラムについでベースもテクニカルで、ギターのリフのグルーヴィ。ボーカル Lucy Ferra も華があってフロントマンにぴったり。Abnormality が解散し、女性ボーカル・ブルデスはStabbingとInhuman Depravityが頭角を表してきた感じですかね。他にも良さげなバンドあれば紹介したいです。

 

 

Impure Violation – Knee Deep In The Dead

オーストラリア出身、Ungodly Ruins Productionsから7年振りとなるセカンド・アルバム。OmnioidのボーカルEwza Lambertがギター/ボーカルを兼任し、Egregious、Impulsive GluttonyのAlexey Mamontovがドラムを務めるユニット。

アートワークからも分かるように、マシンガンをぶっ放すかのようなブラストビート (そして実際に炸裂する銃撃音)の野蛮さ、それを凌駕するかのようにダイナミックなリフとガテラルがグルーヴィに刻み込まれていく。まとまりもありつつ、カオティックな雪崩展開もあり聴きごたえ十分。

 

 

 

Psychophagia – Arousal Euphoric Debauchery

 

Apoptosis GutrectomyのDeni、Julianusからなるブルータル・デスメタル・ユニット。元々はトリオ編成でアメリカ在住のメンバーがいたようだが、Deniが全てのパートを担当しJulianusがボーカルを担うといったスタイルへと落ち着いた。本作はEPであるが、充実した内容で聴きごたえたっぷり。いわゆる「インドネシアン・ブルータル・デスメタル」の直球を鳴らすバンドで、突進し続けるブラストビートが微細に揺れつつ、ゴリゴリとかきむしるようなリフが蠢く。重さではなくスピードを楽しむブルータル・デスメタルの好盤と言えるだろう。

 

 

 

Deformatory – Harbinger

 

カナダ・オンタリオ出身の中堅、Deformatoryが昨年リリースしたアルバム『Inversion of the Unseen Horizon』から間髪入れずにリリースしたEP。Metal Archivesではテクニカル・デスメタルとジャンル分けされているが、じっくりと聴き込んでみると彼らのサウンドは「テクニカル・ブルータル・デスメタル」とした方がしっくりくる。

 

テクニカル・デスメタルの名産地カナダらしいドラミングは驚異的なスピードで叩き込まれ、時に光をも追い越すようにしてペダルが踏み込まれていく。個性的なリフはメロディックであるが、超高速なチェーンソーリフにも聴こえてくる。コンパクトなサイズながら詰め込まれた音の数はダブル・アルバムくらいかるかもしれない。ドラマ性を排除しつつもメロディアスな面白い一枚。

 

 

Desecrate The Faith – III

 

テキサス出身の5ピース Desecrate The Faith の通算3枚目フル・アルバム。アルバムタイトルはシンプルに「Ⅲ」なのはちょっと簡素すぎかなとは思うが不気味なアートワークから漂う名作の香りに釣られ腰を据えて聴きたくなる。まず把握しておきたいのが豪華なメンバーラインナップ。ボーカルはGorgasmのJohn Hull、Brand of SacrificeやEnterprise Earthといったデスコアの第一線で活躍するバンドで活躍し、過去にはRings of SaturnやInternal Bleedingでそのブルータル魂を炸裂させてきたドラマーMike Caputoが中心となっている。

 

 

純粋にデスメタルをブルータルにプレイしたキャッチーなサウンドは、Johnのディープなガテラルが圧倒的な存在感を放ち、じっとりとグルーヴを巻き上げていく。デスメタリックなギターソロも流石の一言。

 

 

Vaginal Addiction – Indulging In Barbarism

カナダ・ケベックのアンダーグラウンド・ブルータルデスメタル、Vaginal Addictionのセカンド・アルバム。バンド名、アートワークから漂う血生臭い下劣さが好きなのであれば、サウンドも間違いなく気にいるだろう。派手なスピード感、ヘヴィさはないものの、腐臭漂うガテラルとスプラッター/ポルノビデオのサンプリングを雑多に盛り込み、ドロドロしたリフをキャッチーに展開させていく。その展開の要となる転調で差し込まれるリフやドラミングに才能を感じる。何度も聴いているうちに癖になる、玄人向けの作品。

 

 

テクニカル・デスメタル 2022年の名盤TOP10 (前編)

2022年にリリースされたテクニカル・デスメタル (Technical Death Metal) の中から優れた作品をピックアップし、年間ベスト・アルバムとしてレビューしました。中にはプログレッシヴ・デスメタル、テクニカルだけどスラッシュ・メタルと呼ばれる作品も含まれていますが、それぞれのジャンルにおいてテクニカルさが際立つバンドはテクニカル・デスメタルとしてレビューしています。レビュー数が多いので、前編と後編に分けてお送りいたします。過去の年間ベスト記事と合わせてお楽しみ下さい!

 

テクニカル・デスメタル 2022年の名盤TOP11 (後編)

テクニカル・デスメタル 2021年の名盤15選

テクニカル・デスメタル 2020年の名盤 10選

 

シングルリリースのみのアーティストなどは、YouTube、Spotifyプレイリストにまとめていますので、そちらを聴き流しながら記事を読むのもオススメです!

 

 

 

Revocation — Netherheaven

4年振りのリリースとなった通算8枚目フルレングス。ギタリストDanの脱退、そしてコロナウイルスによるパンデミックの影響はRevocationのソングライティング、レコーディングに大きな変化をもたらした。Davidはパンデミック期にエンジニアリングを研究、アルバム通じて初めて自身でプロデュースを行った。アートワークからも分かるようにサタニックなデスメタルを全面に押し出し、クラシックな「Diabolical Majesty」からミッドテンポの「Godforsaken」など、幅広いデスメタル・スピリットを聴かせてくれる。エンディングを飾る「Re-Crucified」はアルバムのキーとも言えるキラーチューン。

 

Revocation、バンド史上最もデスメタリックなニュー・アルバム『Netherheaven』をリリース!

 

Rings Of Saturn — Rings Of Saturn

カリフォルニア州ベイエリアを拠点に活動するテクニカル/プログレッシヴ・デスメタル/デスコア・バンド、Rings of Saturn (リングス・オブ・サターン) 。オリジナル・アルバムとしては通算6枚目で、初期のアヴァンギャルドな超絶テクニカル・デスメタルからプログレッシヴ・スタイルへと大幅にスタイルチェンジ。どこかPolyphiaを彷彿とさせる流麗なサウンドをベースに、随所でソリッドなデスコア・エレメンツを散りばめる、Rings of Saturnの新たなチャプターを予感させる仕上がりとなっている。

 

 

Rings of Saturn、バンド名を冠した新作『Rings of Saturn』リリース!

Spire Of Lazarus — Soaked In The Sands

2016年前身バンドDayumを結成。2020年にSpire Of Lazarusへと改名している。Dayumから3枚目となる本作はDayumからのコンビであるギタリストJuliusとベーシストThomasに加え、Psalm of AbhorrenceのボーカリストJonが加入し、Juliusがドラムを兼任している。オリエンタルなオーケストレーションが嵐のように吹き荒ぶ中、目の覚めるようなブラストビートで駆け抜けていく。スウィープ、タッピングと満天の星空のようなメロディの煌めきも異次元だ。女性ボーカリストPipiをフィーチャーした「Farah」の豊麗多彩な世界観に圧倒される。

 

 

Fallujah — Empyrean

カリフォルニア・ベイエリアのテクニカル・プログレッシヴ・デスメタル・バンド、Fallujahの通算5枚目のスタジオ・アルバム。すっかり中堅となり、唯一無二の存在感を見せるFallujahであるが、Rob、Antonioが脱退するなどなかなかメンバーが固定出来ない時期が続く。本作では新たにArchaelogistのボーカリストKyle、そしてThe Faceless、Animosity、Entheos、Refluxと名だたるバンドに在籍してきた経歴を持つベーシストEvan Brewerが加入。暗雲を払拭するかのように力強く、そして正確に叩き込まれるドラミングとFallujahをFallujahたらしめるScottのしなやかなメロディックリフのコンビネーションに百戦錬磨のEvanのベースラインがどっしりと屋台骨を支える。

 

Aronious — Irkalla

2011年グリーンベイで結成したAroniousのセカンド・アルバム。2020年にデビュー・アルバム『Perspicacity』発表後、ボーカルBrandon、ギタリストのNickとRyan、ベーシストJason、そしてBenightedやGods of Hateなどでドラムを担当してきたKevin Paradisという5人体制となり、本作の制作を開始。不気味に渦巻く奇怪なバンドロゴが、彼らが一体どんなバンドなのかを的確に表現していると言っていい。ほとんど鬼気と呼んでよいほどの不気味な迫力溢れるアヴァンギャルドなドラミングとリフが得体の知れぬ異世界へと聴くものを誘う。

 

 

Godless Truth — Godless Truth

オリジナル・ギタリストPetrを中心に18年振りにシーンにカムバックした彼らのアルバムはバンド名を冠した堂々たる一枚だ。2017年に開催した同郷のデスメタル・バンドDissolution周りのミュージシャンが集い、ツインギターの5人体制となったことで、Petrのギターワークは浮き立つように存在感を放つ。「Scissors」や「Breathe Fire」のリフはこのアルバムのハイライトだ。Death以降の90年代テクニカル・デスメタルを上品さを持ってしてモダンにアップデートすることに成功、セルフタイトルとしてリリースした自信も感じ取れる。

 

Arkaik — Labyrinth Of Hungry Ghosts

The Artisan Eraへと移籍、Gregが脱退し、新たにドラマーとしてSingularityやAlterbeastで活躍したNathan Bigelow、過去にArkaikでライブ・ギタリストを担当した経歴のあるAlex Haddadが加入。ゲスト・ベーシストにInferiのMalcolm Pughを招き、レコーディングが行われた。前作『Nemethia』の延長線上にあるサウンドは迫力に磨きがかかり、プログレッシヴでありながらブルータルな仕上がりとなっている。「To Summon Amoria」ではヴァイオリン、フルート奏者をフィーチャー、NileやNecrophagistを彷彿とさせるサウンド・デザインにも挑戦している。

 

Eciton — The Autocatalytic Process

2004年、前身バンドIndespairが改名する形でコペンハーゲンを拠点にスタート。本作はボーカリストJesper von Holckを中心にギタリストのKristianとThomas、ベーシストGustav、そしてIniquityで活躍したドラマーJesper Frostの5人体制でレコーディングが行われた通算4枚目のスタジオ・アルバム。クラシックなデスメタルに精彩に添えられたテクニカル・デスメタルのエレメンツは自由で無駄がなく、それでいて豊かで洗練されている。強度のテクニカルでなく、高潔な芸術作品とでも言うべき一枚。謎めいたアートワークにもどこか惹かれる。

 

 

The Last Of Lucy — Moksha

2007年ハンティントン・ビーチでギタリストGad Gidonによって立ち上げられたThe Last Of Lucy。本作までにボーカルJosh、ギタリストChristian、ベーシストDerek、Ominous RuinのライブドラマーやTo Violently Vomitでもドラムを務めるJosef Hossain-Kayの5人体制になっている。摩訶不思議な地球外生命体のアートワークもそそられるが、そのサウンドもどこか不気味。ハードコア譲りのボーカルにきめ細やかなリフをメロディアスに展開。The Zenith Passageのようなジャリジャリとした質感の刻みに妙な心地良さを覚える。

 

 

Gutsaw — All Lives Splatter

2003年コロナで結成されたベテランであるが、2004年にリリースしたデビュー・アルバム『Progression of Decay』以来アルバムのリリースはなく、本作は18年振りに発表されたセカンド・アルバム。オリジナル・メンバーであるベース/ボーカルDavidとギター/ボーカルNecroに加え、Vampire SquidのドラマーMark Rivasが加わり制作された。ツインボーカルで絶え間なくガテラルを掛け合いながら、テクニカル・デスグラインドとも言うべきサウンドを爆速で繰り広げていく。時折挟み込まれるバウンシーなフレーズもフックが効いている。

 

 

 

スラミング・ブルータル・デスメタル 名盤TOP15 (2022年下半期)

毎年12月はニュースの更新をストップして、その年にリリースされたアルバムをジャンルごとに改めて向き合い、年間ベスト・アルバムとしてピックアップしアルバムレビューをしています。毎年時間オーバーになってしまいレビューの執筆を諦めてしまうアルバムが数枚あったりしたので、デイリーチェックしているジャンルに関しては上半期と下半期に分けて執筆することにしました。

 

スラミング・ブルータル・デスメタル 名盤TOP5 (2022年上半期)

 

ジャンルに関しては、スラム・リフが主要になっている楽曲構成であれば「スラミング・ブルータル・デスメタル」にカテゴライズしていますが、中にはデスコアであったりスラミング・ビートダウンと呼ばれるビートダウン・ハードコアの一派としてカテゴライズされることが多いジャンルも含めてまとめています。ですので「これはブルデスじゃないだろ!」ってバンドも入ってたりしますがそこはご了承下さい。

 

シングルリリースのみなどで良かったバンドはYouTubeプレイリストにまとめています。下記をチェック!

 

 

 

Agonal Breathing – Bloodthirsty Mutilation

ベネズエラを拠点とし、Interdimensional Hypernovaなどで活動する若きマルチ・ミュージシャンLuis Floresとアメリカ在住でExtended PutrefactionIncestuous Impregnationでボーカルを務めるBrandon Smithによるプロジェクト。二人は別にSchizophrenic Tortureというユニットも行っているがそちらは休止状態。セカンド・アルバムとなる本作は、過剰なダウンチューンを施しノイズの塊となったリフが地底の最深部に響くような金属スネアのエコーと混ざり合う限界スラムに仕上がっている。それでいて、何重にもスラミング・パートを折り重ねていく徹底振り。

 

▶︎Metal Archives / Facebook / Instagram

 

 

Kanine – Karnage

2020年フランス・ストラスブールで結成。ボーカリストJason Gerhard、ギタリストAlecandre Lorentz、ベーシストLucas Eckert、ドラマーGabriel Labeauvieの4人体制で活動をスタート。デスコア・バンドを自称する彼らであるが、そのサウンドは「スラミング・ブルータル・デスコア」と形容するのが正しいだろう。アートワークを彷彿とさせるハイ&ロー、そしてさらにディープなガテラル・ヴォイスがケルベロスのようにして交互に咆哮、その展開はNo Face No Caseにも似たスタイルと言える。

 

▶︎Facebook / Instagram

 

 

Frog Mallet – Frog Mallet EP

カエルをテーマにしたデスメタルを鳴らすFrog Mallet、昨年リリースしたデビュー作『Dissection by Amphibian』から短いスパンで発表されたセルフタイトルEP。本作からボーカリストCaden Frankovich、ギター/ボーカルSean McCormack、ベーシストAnton Picchioni、ドラマーCody Cahillというラインナップとなっており、それぞれに本業のバンドを持っている。ウシガエルがハンマーを持ったロゴが強烈で、バンド名だけ聴くとチープな打ち込みスラムゴアのように感じるが、そのサウンドはSanguisugaboggにも似たオールドスクール・デスメタルを下地としたもので、殺傷能力の高いリフを無慈悲に刻み込んでいく正統派スタイル。

 

 

▶︎Metal ArchivesFacebook / Instagram / Twitter

 

 

Perversity Denied – The Arrival Of The Majestic End

2007年コロンビアの首都ボゴタで結成。Sistematic CoprophagiaのAlexander Clamotが中心のバンドで、本作はボーカルにCristianとGorepotのLarry Wang、ギタリストのWilsonとJohan、Virus InjectionのベースStevenが参加し国際的なラインナップとなっている。どっしりと血の気の多いリフがスペクタルに炸裂、リードシングル「Scavangers of the Cosmos」はチープさが言いようのない不気味さを醸し出している。

 

▶︎Metal Archives / Facebook / Instagram

 

 

Human Barbecue – Red Sun Rising

2015年ベルギーのリエージュで結成。Putrified JImpure Violationで知られるJason Lambertのソロプロジェクトとして2015年に始動。2018年からFermented MasturbationHuman Vivisectionで知られるRoy Feyenが加入しユニット体制となった。互いにドラムプログラミングやボーカルを担当、Jasonがギター、Royがベースを弾くスタイルで制作された本作は、 非人力のドラミングのかっちりとしたキャッチーなビートに突き刺さる鋭利なスラムリフはビートダウンしながらデスコアをヒントに加速していく。

 

▶︎Metal Archives / Facebook

 

 

Parasitic Infestation – Intergalactic Harvest

2018年ニュージーランド・オークランドで結成。ボーカリストLiam Handが在籍している二つのバンドのメンバーがそれぞれ集まり、Silent TortureからギタリストのAidenとGrady、ObsidiousからドラマーBlake、ベーシストJacobが参加。シングル・リリースを経て発表されたデビュー作は、ミディアムテンポを基調とした粘着質なスラムリフが急減速していくビートに粘液を滴らせながら刻み込まれていく。Knocked Loose的なアプローチも交えつつ、無慈悲なParasitic Infestationワールドを展開。

 

▶︎Metal Archives / Facebook / Instagram

 

 

Goat Ripper – Goat Ripper

2018年にアゼルバイジャンの首都バクーで結成。地元のスラッジ/ストーナー・メタル・バンドPyraweedのメンバーであるベーシストZakir GasimovとドラマーでSerumhatredなどに在籍したNijat Hesenzadeが中心となり、ギター/ボーカルのKhagan Mammadovを加えたトリオ編成で本作を完成させた。製鉄工場のエコーのかかった金属音を想起させるスネアがじわじわとグルーヴをうねり出しながら、メロディアスなリフを地獄の淵へと誘っていく。装飾をそぎ落とし、可能な限りトリオ編成の旨味を引き出すことに注力したことが言いようのないGoat Ripperらしさを醸し出している。

 

アゼルバイジャンの位置。首都バクーは城塞都市として有名

 

▶︎Metal Archives

 

 

Gates To Hell – Gates To Hell

2019年アメリカ・ルイビルで結成。ニューヨークのアンダーグラウンド・ハードコア、そしてデスメタル・シーンで実直なライブ活動をこなしながらEPのリリースを立て続けに行い、Barbaric Brutalityからコンピレーション作『Dismembered On Display』を発表。映像メディアhate5sixによってライブ映像が撮影、公開されたこともありヘヴィなハードコア/デスコア・リスナーを中心に人気を博した。モッシュを誘う暴力的な展開、ミュージックビデオにもなっている「Blood Lust」は隠し味として組み込まれたスラミング・スピリットがフロアを血の海にしてしまう。

 

▶︎Metal Archives / Facebook / Instagram

 

 

Grieve – Pit Of Despair

Biohazardous Human MetamorphosisやPutrified Dab Rig等、新世代インターネット・スラムを現実空間でプレイするJacob Bargasのプロジェクトとして始動。2021年にCondemnedのボーカルで元PathologyのClayton Meadeが加わり、ユニット体制で動き出した。果てのない暗闇に無限に広がっていくかのようなサウンド・デザインで鳴らされるGrieveの音はJon Zigの描いたブルータルなアートワークの非現実感を巧みに表現している。一切のメロディを排除した残忍極まりないスラム快作。

 

▶︎Metal Archives

 

 

Guttural Engorgement – 33 In The Crawl Space

前作『The Slow Decay of Infested Flesh』は世界中のブルータル・デスメタル・リスナーから高い評価を得たものの、同年活動休止。2度のストップを経て15年振りに動き出した彼らのセカンド・アルバムはBrutal Mindからリリースとなった。オリジナル・メンバーのボーカル/ギターMark Rawlsと、本作から加入したIntracranial PutrefactionのドラマーJosé Osuna、Human DecompositionのDaniel Españaがギターとベースを兼任している。クラシックなスラム・グルーヴがじわりじわりと砂塵を巻き起こすかのように繰り広げられ、2000年代初頭にタイムスリップしたかのよう。そして何と言ってもMarkのエグすぎるガテラルのインパクトは絶大。現代スラムのヘヴィネスとは別に評価すべき作品。

 

▶︎Metal Archives / Facebook

 

 

Iniquitous Monolith – Sledgehammered

2015年パースで結成。活動休止中のEntrails Eradicatedのメンバーとして知られるボーカリストTarren Whitfield、ギタリストLynton Cessford、そしてNails of ImpositionのドラマーBrendan Nock、DeathFuckingCuntのベーシストBrad Trevaskisが加わり活動をスタート。自身のサウンドを「Guttural Horror Slam」と自称、ホラー映画のサンプリングをふんだんに盛り込み、各パートの技量の高さが各所に垣間見える。最も威力を発揮するスラミング・リフもソリッドで切れ味抜群。

 

▶︎Metal Archives / Facebook

 

 

Invirulant – Indomitable Worldwide Slamdemic

2022年にNecrambulantから改名する形でスタート。EnfuckmentのBrandon ShobeとMark Little、Vile Impregnationに在籍した経歴を持ち、ギタリストのDerek Ryanと共にJotunsblodで活動していたTriston Cheshireの4人体制で本作をレコーディング。ピッキングハーモニクスを有効に組み込みながら流れるようにスラムリフを刻み込んでいく。2020年代の典例とも言うべきヘヴィとフックにフォーカスしたスラミング・サウンドはもはやダンス・ミュージックだ。

 

▶︎Metal Archives / Facebook / Instagram

 

▶︎関連記事

スラミング・ブルータル・デスメタル 名盤TOP5 (2022年上半期)

その他のジャンルの年間ベスト一覧

ゴアグラインド 2022年の名盤10選

2022年にリリースされたゴアグラインド (Goregrind) の作品の中からRIFF CULTが名盤をピックアップし、アルバムレビューしました。ExhumedやGronibardといった90年代から活動するベテラン・バンドから、デビュー・アルバムをリリースしたばかりのバンド、日本国内から世界中あらゆる場所で活動するアーティストをピックアップしています。お気に入りを見つけて下さい!

 

シングルのみのリリースやレビューしていないバンドの中から選んだものは「All New Goregrind」というYouTubeプレイリストにまとめていますので下記からチェックしてみて下さい。そしてパブリブから田上智之さん著『ゴアグラインド・ガイドブック』が来年1月に発売されますのでこちらもポチッと予約しておきましょう。

 

 

▶︎関連記事

2021年のゴアグラインド 年間ベストアルバム

 

 

Exhumed 『To The Dead』

3年振り通算9枚目のスタジオ・アルバム。本作はボーカル/ギターMatt Harvery、ボーカル/ベースRoss Sewage、Deeds of Fleshにも在籍するドラマーMike Hamilton、GruesomeのギタリストSebastian Phillipsというラインナップでレコーディングされ、プロデューサーはコロンビア出身のAlejandro Corredorが手掛けている。先行シングルとして公開され、ミュージックビデオにもなっている「Drained of Color」では血濡れたデスグラインドを緩急豊かに疾走させ、隠すことの出来ないゴアメタルの腐臭が立ち込める。変わらぬ魅力詰まった一枚。

 

▶︎Metal Archives

 

 

Gut Explosion 『Gut to the Future』

東京を拠点に活動するパーティ・ゴアグラインド・バンド、Gut Explosionのデビュー作。お揃いのジャージとフェイスマスクを被ったヴィジュアルからも気合の入ったファニー・メタル志向が伝わってくる。SpasmGutalaxといったグルーヴィ・ゴアグラインドを彷彿とさせ、「Hard Gore」といった楽曲からも分かるようにニューヨーク・ハードコアを思わせるタフなリフも垣間見える。日本のメタルフェスに出たら会場がブチあがっちゃう可能性もあるので、刺激を欲しているプロモーターはブッキングして下さい。

 

▶︎Twitter

 

 

GRONIBARD 『Regarde les hommes sucer』

1998年から活動を続けるフレンチ・ゴアカルト、Gronibardの14年振りとなるサード・アルバム。Season of Mistからのリリースというのが驚きであるが、ゴアグラインドも彼らのようなスタイルはアートっぽさもあって、オーバーグラウンド・メタルシーンにおいては重宝されるのかもしれない。聴く人によっては全く受け付けられない気抜けたボーカル・スタイルが良くも悪くも絶大なインパクトを誇るが、ドゥーミーなゴアグラインドの演奏スキルは高い。

 

▶︎Metal Archives

 

 

Putrefaction Sets In 『Repugnant Inception Of Decomposing Paroxysm』

2018年、ゴアグラインド・スーパースター達によって結成された。Lymphatic PhiegmのボーカリストAndré Luiz、General SurgeryのギタリストUrban SkyttとベーシストGlemm Sykes、Expurgoのギター/ボーカルPhilipe BelisárioとドラマーAnderson Oliveiraの5人体制で活動をスタート。デビュー・アルバムとなる本作は、何から何まで初期Carcassからの絶大な影響を感じさせるオールドスクール・ゴアグラインドに仕上がっており、時折差し込まれるドゥーミー/スラッジなリフはリバイバルするデスメタル・シーンでも受けそう。特にGeneral Surgeryファンにオススメ。Carcass以降のパソロジカル・ゴアグラインドを現代に繋いできた巨匠らによるパンチの効いた一枚。

 

 

▶︎Metal Archives

 

 

Pharmacist 『Flourishing Extremities On Unspoiled Mental Grounds』

Crash Syndromのギター/ボーカルとして知られるKyrylo Stefanskyiによるオールドスクール・パソロジカル・ゴアグラインド/デスメタル・プロジェクト、Pharmacistのセカンド・アルバム。2020年に始まってからEP、スプリット作品を連発、国際的な注目度を集める中リリースされた本作は、Carcass直系のゴアグラインドの中に、ヘヴィメタルやハードロックのエレメンツを捩じ込んだ快作で、「Corpus Sonica」は最も評価されるべきアルバムからのキラーチューン。

 

▶︎Metal Archives

 

 

Morgue Tar 『Immersed In Mortiferous Enmities』

テキサス州オースティンを拠点に活動するMorgue Tarのデビュー・アルバム。何もない部屋に蛆虫だけが蠢くミニマルなアートワークと遠目で見ると蜘蛛の巣にしか見えないロゴが得体の知れない不気味さを醸し出している。Last Days of HumanityがD-BEATとクロスオーバーしたかのようなドライヴ感たっぷりのゴアグラインドは、人間が溺れてから溺死するまでのドキュメントかのようなボーカルと混ざり合いながら駆け抜けていく。この手のバンドは曲名勝負みたいなところがありますが、曲名がないのもMorgue Tarなら一周回ってアリだなと思わせてくれる。

 

▶︎Bandcamp

 

 

Guineapig 『Parasite』

イタリア・ローマを拠点に活動する正統派ゴアグラインド/デスメタル・トリオのセカンド・アルバム。過去にDisgorge (Italy) にも在籍し現在はUltimo Mondo Cannibaleを兼任するギター/ボーカルFra、元Bestial Devastationのベース/ボーカルAlessioとドラマーGiancarloのトリオ編成で、本作はSpikerot Recordsからリリースされた。死体やエログロといったゴアグラインドの象徴的なヴィジュアルは排除。サウンド直球勝負の清々しさは評価すべきだ。ヘヴィにチューニングされたリフはメロディアスであるが、溺死ボーカルを随所で発動しおどろおどろしい雰囲気が漂う。

 

▶︎Metal Archives

 

 

Phyllomedusa 『Wretching At The Sight Of The Pregnant』

メリーランド在住、孤高のゴアグラインド職人Big Frogによるソロ・プロジェクト。名前の「Phyllomedusa」はネコメガエルを意味する。カエルだけをテーマに年間40、50枚の音源をリリースし続ける多作っぷりで、彼の名前をインターネット・コミュニティで見ない日はない。2010年代からインターネット・ミーム的に登場したゴアノイズ的サウンドで、正直聴いて感動するとか盛り上がるとか、そういう音楽ではない。自称Frognoiseと呼ばれるサウンドにカエル要素があるとすれば、ボーカルのゴボゴボとした質感だけでこれはVomitnoiseと呼ばれるゴアノイズのサブジャンルの一つとしてすでに存在している。ただそういう細かい指摘とか、音楽的に優れているとかは全く重要でなく、ゴアグラインドというエンターテイメントの中で新しい文化としてたった一人でFrognoiseをやってることが重要で、このアルバムをレビューしている今現在も彼は何か作っているはずだ。ゴアグラインドを楽しんでいる人はPhyllomedusaの存在意義を理解出来るだろう。

 

▶︎Discogs

 

 

First Days Of Humanity 『Bone Hut』

2019年にスタートしたLast Days of Humanityのパロディ・プロジェクト、First Days of Humanityの何十枚目か不明であるが2022年にリリースされた一枚。そのプロジェクト名から人類が誕生した最初の日にちなみ、原始人やその時代をテーマにしたアートワークや楽曲名がずらりと並ぶ。だからなのか、ゴアグラインドのじめっとしたサウンドスケープではなく、どこか乾いたパソロジカルな雰囲気もあり、意外とサウンド面で評価出来る部分が多い。「Regurgitating Chunks of Mammoth (マンモスの塊の再利用)」という楽曲も無理やりゴアテーマに落とし込んだマンモスの肉塊が最新技術でプルプルと蠢き、再び生命が宿るような躍動感あるグルーヴが感じられる (気がする)。

 

▶︎Discogs

 

 

Last Cheeseburgers of Humanity 『Last Cheeseburgers of Humanity』

アリゾナ在住のTapoとJacksによるゴアノイズ・ユニット、Last Cheeseburgers of Humanityのデビュー作。First Days of Humanityが打ち出した「〜Days of Humanity」というパロディ。Middle Days of Humanityが登場したことで終わったかと思いきや、全く意味不明な形でパロディの勢いを加速させてきた。ありとあらゆるチーズバーガーを並べたアートワークは何だかゴアっぽさがあるが、「これをみてお腹が空くが、実際は動物の死体を焼いた塊なんだ」というメッセージを感じるような感じないような……。サウンドはLast Days of Humanity伝説のアルバム『Putrefaction In Progress』とか『The Xtc Of Swallowing L.D.O.H. Feaces』のようなライオンがボーカルをやっているようなゴアグラインド〜ゴアノイズ。来年はいったいどんな「Last 〜 of Humanity」が誕生するのか楽しみだ。

 

▶︎Bandcamp

 

 

 

ゴアグラインド 2021年の名盤 TOP9

テクニカル・デスメタル 2022年の名盤TOP11 (後編)

2022年にリリースされたテクニカル・デスメタル (Technical Death Metal) の中から年間ベスト・アルバムをピックアップしアルバムレビュー。前編に続き後編です。どうしても合計20枚に絞ることが出来ず、21枚という中途半端な数字ですが、全部チェックして欲しいくらい、今年は名作が多かったです! 過去に執筆したテクニカル・デスメタルの年間ベストもお時間ありましたら読んでみて下さい。

 

テクニカル・デスメタル 2022年の名盤TOP10 (前編)

テクニカル・デスメタル 2021年の名盤15選

テクニカル・デスメタル 2020年の名盤 10選

 

シングルリリースのみなど、気になるバンドをメモしたYouTube、Spotifyプレイリストもぜひフォローして下さい!

 

 

 

Psycroptic — Divine Council

4年振りのリリースとなった8枚目フルレングス。近年のPsycropticはダイナミズムを追求しようとせず、ミニマルなスタイルへと静かにアップデートを続けてきた。派手な装飾をそぎ落とし、スラッシュメタルやオールドスクール・デスメタルの持つ純然たるグルーヴを老練のテクニックでスタイリッシュに生み出してきた。アルバムのオープニングを飾る「Rend Asunder」に代表されるようなスラッシーな刻みを主体とした楽曲が大半を占めており、聴き心地を徹底的に追求したテクスチャーの良さは格別。エンディングの「Exitus」までPsycropticの持てる才能を発揮したベテランならではの仕上がり。

 

 

 

Deathbringer — It

2001年ベラルーシ・グロドノで結成。AmentiaやDisloyalなどにも在籍するギタリストArtem Serdyukによって立ち上げられ、セカンド・アルバムとなる本作までにボーカリストMario、Posthumous Blasphemerに在籍した経歴を持ち、AmentiaでArtemとバンドメイトだったAlexander、Disloyalなどで活躍したドラマーKrzysztofというラインナップになり、Unique Leader Recordsと契約。一般的なデスメタルの展開の概念をぶち壊し、ドラマ性を徹底的に排除。アヴァンギャルドでテクニカルな不協和音をふんだんに散りばめ、暴力的に駆け抜けていく。

 

 

 

Origin – Chaosmos

1997年からカンサス州を拠点に活動するテクニカル・デスメタル・バンド、Origin が通算8枚目のスタジオ・アルバム。Nuclear Blast Blast/Agonia Records からリリースされ、Robert Rebeckがミックス、Colin Marstenがマスタリングを務めている。アルバムのタイトルトラックはミュージックビデオにもなっており、これぞOriginとも言うべきサウンドに圧倒されるだろう。やはりなんと言ってもドラマーJohn Longstrethのプレイは独特。絶妙に揺れるリズムの妙も取り入れ、細やかなシンバルワークとスネア、ソフトなタッチで叩き込まれるJohnの高等技術は素晴らしい。

そしてPaul Ryanのリフは粘着質で現行のブルータルデスメタルやデスコアといったヘヴィ系ジャンルとは逆をいくクラシックな仕上がり。それでこそ際立つメロディの粒立ちの良さはJohnの細やかなシンバルワーク、そしてMikeのフィンガースタイルのベースプレイとうまく絡む。やはり彼らがテクニカル・デスメタルを極めてきた中で、このプロダクションが最良だと感じているのだろう。「Ecophagy」は『Antithesis』以降のOriginらしい一曲。デスメタリックなメロディにエモーショナルな香りは一切感じない、ただどこかクラシカルに響く瞬間があり面白い。圧倒的なブラストビートの上にスウィープを炸裂させるスタイルはOrigin節と言える。

全体的に派手さはなく、目新しいこともしていないが、聴けば誰しもがOriginであると一発でわかる確かなオリジナリティは健在。なかなか個性を発揮するのが難しいジャンルの中でクローンと呼ばれるようなスタイルを持つバンドは思い浮かばない。

 

 

 

Artificial Brain — Artificial Brain

2011年ニューヨーク・ロングアイランドで結成。この作品が3枚目のアルバムで、RevocationのギタリストDan Gargiulo、ベーシストSamuel Smith、ドラマーKeith Abrami、ギタリストのJon LocastroとOleg Zalmanの5人で制作された。それぞれにFawn Limbs、Pyrexia、Pyrrhon、Severed Saviorなどで活躍した腕利きのミュージシャンであり、それぞれの驚くべき造詣意欲が生み出すサウンドは、デスゲイズ的な開放感にテクニカルなプログレッシヴ・フレーバーがふわりと覆い被さる、アーティスティックな仕上がり。

 

 

 

Soreption — Jord

4年のスパンでコンスタントにアルバムリリースを続ける彼らの4枚目フルレングスは、再びUnique Leader Recordsと契約して発表された。Mikaelが脱退し、ギタリスト不在の3ピースとなっているが、Ian Wayeを中心に多彩なゲストが参加し、メロディックなSoreptionサウンドに華を添えている。Archspireを彷彿とさせるショットガン・ボーカルは、リードトラック「The Artificial North」を筆頭にアルバムの中でもキーと言える存在感を放っている。心地良いグルーヴは確かなテクニックによって生み出され、後続のバンドにも大きな影響を与えている。

 

 

 

Exocrine — The Hybrid Suns

3年振りのリリースとなった4枚目フルレングス。プロデュースはギタリストのSylvainが担当、前作までに築き上げた「Exocrineサウンド」を一つ上のレベルへと押し上げる内容で、トータル34分とスッキリとした収録時間も上手く作用している。ミュージックビデオにもなっている「Dying Light」ではMatrassの女性ボーカルClémentineをフィーチャーし、ブラッケンド・デスコアにも接近。知的な神秘性を持ちつつ、バウンシーでフックの効いたリフやドラミングがファストに繰り広げられていく、自信に満ちた作品だ。

 

 

 

Inanimate Existence — The Masquerade

3年振りのリリースとなった通算6枚目フルレングス。メンバーチェンジもなく、アートワーカー、エンジニア共に前作から同じ布陣で量産体制に入ったInanimate Existence。インスピレーションの泉がこんこんと湧き出す彼らのアイデアは、ブルータルな小技が光るブラストビートとガテラルが印象的。First Fragmentを彷彿とさせるネオ・クラシカルなギターソロをたっぷりと組み込み、どこか「テクニカル&プログレッシヴ組曲」のような上品さが感じられる。「Into the Underworld」は彼らの魅力を端的に表現したフックの効いたキラーチューン。

 

 

 

Deadsquad — Catharsis

2006年からジャカルタを拠点に活動する中堅、DeadSquadの通算4枚目フルレングス。本作から新体制となり、元BurgerkillのボーカルViky、ギタリストのStevieとKaris、ベースShadu、元GerogotのドラマーRoyの5人で、オリジナルメンバーはStevieのみ。DeadSquadにとって大きな変革期を迎え放たれるサウンドは、うねるように奔放で波打つリフが華麗にテンポチェンジを繰り返し、スラムからテクニカルと目まぐるしく横断していく。親しみやすいフックの効いたブルータル・デスメタルの基本形を確かなテクニックで表現。

 

 

Darkside Of Humanity — Brace For Tragedy

Sleep Terror、Six Feet Underなど20を超えるバンドでドラムを務めるMarco Pitruzzellaと、同じくSix Feet Underに在籍し、Brain DrillやRings of Saturnでも活躍したギタリストJeff Hughell、元Severed SaviorのボーカリストDusty Boisjolieというアンダーグラウンド・スーパースターらのデビュー作。火炎放射器のように放たれるギターのタッピングの嵐、ベース、ピアノを兼任するJeffがグルーヴィなデスメタルの上で発狂するかのように繰り広げていく。ユニークで飽きない展開は流石だ。

 

 

Sonivinos — Sonicated Intravaginal Insemination In Numbers

フランス/ベルギーを拠点に活動するデスメタル・バンドHenkerに在籍していたギター/ボーカルStefとRyanのコンビが、テクニカル/ブルータル・デスメタル・シーンきっての多忙ミュージシャンであるベーシストJeff HughellとドラマーMarco Pitruzzellaの4人による多国籍バンドSonivinosのデビュー作。世界最高峰の技術を詰め込んだ音速ブラストビートとピッタリと寄り添いながらメロディアスに炸裂するベースの音色に驚愕。StefとRyanもそれを追い越すようにして咆哮しリフを刻み続けていく。これが人力とは俄かに信じ難い作品。

 

 

Brute — Essence Of Tyranny

1998年からプレショフを拠点に活動するベテラン、Bruteの通算4枚目フルレングス。唯一のオリジナル・メンバーであるŠtefan Tokárがギターを務め、本作から新たに加入したDominikがボーカル、Jaroがベースを担当し、ゲストドラマーにBatushkaやBelphegorのライブドラマーであるKrzysztof Klingbeinを迎えレコーディングされた。血濡れたブルータルなチェーンソーリフがデスメタリックに刻み込まれ、雪崩のように叩き込まれるドラミングとディープなガテラルが奥深いデスメタルの世界を演出。まるでアートワークをそのままサウンドキャンパスに描いたような仕上がり。

 

SABLE HILLS 初の主催フェス「FRONTLINE FESTIVAL」第1弾出演バンド解禁!

 

今年6月にリリースされた、Trivium, Unearth, Whitechapel等を手掛けるメタル界の巨匠、Mark Lewis とタッグを組んだ2ndアルバム『DUALITY』を引っ提げてのヨーロッパツアーでは、世界最大のMETALフェス「Wacken Open Air」METAL BATTLEにて、全28ヶ国から集結した強豪並みいる中、日本人初のグランプリを獲得。ツアーファイナル公演@O-WESTもソールドアウトさせ、国内外から大きな注目を集めているSABLE HILLS。

先日からスタートした2マンツアー「FRONTLINE ROAD SHOW」の集大成と言える、バンド初の主催フェス「FRONTLINE FESTIVAL」@川崎 CLUB CITTA’の第1弾出演バンドが解禁に。併せてチケット発売もスタートされた。

 

 

SABLE HILLS presents「FRONTLINE FESTIVAL」
2023年3月25(土)川崎 CLUB CITTA’
【TICKET NOW ON SALE】https://tix.to/FRONTLINEFESTIVAL

 

【出演】
SABLE HILLS
PHINEHAS (USA)
a crowd of rebellion
THOUSAND EYES
Imperial Circus Dead Decadence
DEXCORE
PROMPTS
明日の叙景
Sailing Before The Wind
and more!

 

第1弾発表から、生粋のメタラーからメタルコアキッズ、ラウドロックファンまでを射程に収めた、超豪華面子が集結。METALLICA、RAMMSTEIN、MASTODON、NEUROSIS 等の作品も手掛ける、スペインのError! Design!によるメインビジュアルを活かしたTシャツ付チケットも発売されているので、フェスTシャツを確実に手に入れたい方はお早目に!

ブルータル・デスメタル 2022年の名盤 (前編)

2022年にリリースされたブルータル・デスメタルの中から、下半期にリリースされた名盤を年間ベストとしてレビューしました。上半期はあまり良い作品に出会えませんでしたが、下半期はリリースラッシュで毎週のように素晴らしい作品を聴くことが出来ました。前編、後編と合わせて読んでみて下さい。

 

2022年にリリースされたブルータル・デスメタルの良曲をまとめたYouTubeプレイリスト

 

RIFF CULTのSpotifyにて「All New Brutal & Tech Death Metal」のプレイリストを公開中。ぜひお気に入りに追加して下さい。

 

 

Crypt Rot – An Ancient Summoning

イングランド・ウェールズを拠点に活動するCrypt Rotのデビュー・アルバム。同郷のDry Cough Recordsからリリースされ、フィジカルはBrutal Mindから発表されている。ここ数年でメキメキと実力を付けてきたドラマーJustin Wallischは、Between the KillingsやMaimed、Necessary Death、Severed Headshopなどを兼任しておりUKブルータル・シーンで今後キーマンになりそうな人物。ギターとベースを兼任するTom HughesはMaimedでもJustinとタッグを組んでいる。

 

ロゴが良い

 

ボーカルKyleを加えたトリオ編成で制作された本作は、キャッチーなスラムリフが豊かなグルーヴを生み出し、タイトなドラミングがドライヴする。これだけ聞くとスラミングなのかと思うだろうが、楽曲群はどれもピュアなブルータル・デスメタルに近い美的感覚を持ってして仕上がっていると言えるだろう。「UKのPathology」とでも言うべき純なブルデスの魅力が感じられる。タイトルトラック「An Ancient Summoning」はガテラル唱法において優秀な楽曲でもある。

 

 

Guttural Disease – The Foreseen Deadline

インドネシア・西ジャワ州の州都バンドンを拠点に活動するGuttural Diseaseのファースト・アルバム。結成は2011年と中堅の域にあるバンドであるが、2020年にギタリスト、ベーシストが加わり5人体制となったことで活動が本格化。Brutal Mindの猛プッシュもあり、リリース前から何かとよくその名を目にしてきた。

 

Guttural Disease

 

ドラムのサウンド・プロダクションから察するに、Disgorgeの影響が強くドライなスネアのいぶし銀の響きがなんとも心地良い。オールドスクールなリフも時折スラムしつつ、初期Deeds of Flesh的なギターワークもあり面白い。クラシックなブルデスを現代に鳴らす貴重な存在。

 

 

Sermon of Mockery – Crippler Crossface Murder Suicide

 

Mortal Decayのボーカリスト John Paoline とウクライナ在住のミュージシャンらからなるニュー・バンド、Sermon Of MockeryのデビューEP。2022年はウクライナにとって非常に辛い年であったが、意外にもジャンル問わずメタル・シーンが完全にストップしてしまうことはなかった (作品自体は戦争が始まる前に作られていたのかも)。

 

ロゴが素晴らしい

 

キーウ在住のドラマー Lev Kurgansky はPosthumous Blasphemer、Disarticulating Extinguishment、Ezophagothomia、Fleshgoreなどにも在籍した経歴があり、その腕はお墨付き。意外にもJohnはMortal Decay一筋だったこともあり、テイストの違うサウンド上でのガテラルは新鮮。リミッターの外れたドラミングは素晴らしく、このドラムが聴きたくて何度も聴いた一枚。アートワークは最高のJohn Zig。

 

 

Gargling – Depraved Ingestion Of Cranial Discharge

とにかくこの強烈なアートワークに衝撃を受けた。ここまでエネルギッシュな嘔吐にフォーカスした作品は見たことがない。このジャケだけで今年のベスト・アルバムは間違いないと確信したが、内容も素晴らしかった。2019年にCarbonized InnocentsやCryptophthalmosなどに在籍するMax RiveraとBrutal Scat、Fetid Bowel Infestation、NecrogasmのHarry Morganによって立ち上げられ、Maxは全ての楽器をこなし、Harryがボーカルを務めている。タイのEccymosisをはじめ、New Standard Elite直系とも言える雪崩系のドラミングが時折スラムパートを交えながら突進、猛獣のようなガテラルが何重にも重なっていく爽快感がたまらない。

 

 

Congenital Anomalies – Systematic Violence

チェコ・プラハを拠点に活動するCongenital Anomaliesの通算3枚目・フルアルバム。Lord of the Sick Recordingsのリリースでスラミング・ブルータル・デスメタル・バンドとして知られるが、どちらかと言うとDying Fetus直系のグルーヴィー・ブルータル・デスメタルと言ったスタイル。突出した個性はないものの、単純明快な楽曲構成、ブラスト一辺倒ではなくしっかりとグルーヴ重視のリフとドラミングが良い塩梅で組み込まれている。もちろんスラムパートもガッツリあるが、Congenital Anomaliesの魅力はどちらかと言うとスラムへ接続するまでの展開にあるように聴こえる。

 

 

Antropofagus – Origin

イタリア・ジェノヴァの重鎮、Antropofagus の5年振り通算4枚目のフル・アルバム。”Meatgrinder”を名乗るギタリストFrancesco Montesanti以外にオリジナル・メンバーはおらず、皆それぞれにいくつものバンドを掛け持ちしており、実質Meatgrinderのバンドと言えるだろう。本作からボーカリストにDevangelicの Paolo Chiti が加入。ブルータル・デスメタル・シーンを代表するドラマー Brutal Dave のマシーンのように正確なドラミングの上でしっかりとデスメタリックなボーカルが際立っている。繊細なメロディの輝きを微細に捉えながらも力強いリフで牽引していくMeatgrinderの確かな技術に圧倒される。グルーヴや転調など、そういったことが一旦置いておいて、芸術作品としてじっくりと聴き込むべき一枚。

 

 

Insect Inside – Into Impending Apotheosis

ロシアン・ブルータル・デスメタルの有名人達によって2017年に結成されたInsect Inside。昨年、デビュー・アルバム『The First Shining of New Genus』をリリースしているので、名前を聴いたことがあるというブルータル・デスメタル・リスナーは多いかもしれない。

 

Disfigurement of Flesh、Morphogenetic Malformation、Traumatomyと錚々たるバンドでドラムを務めるDaniil Sementsovの叩き出す個性的なグルーヴは輪郭をどんどんぼかしながら時にテクニカルに疾走。もう一つ彼らの特筆すべき点はEmbodiment Elimination、Equivokeなどに在籍するギタリストMikhail Lukoyanovのギターワーク。微細にエディットしたことで生まれるグルーヴを爆発させながらInsect Insideの世界観を演出する。アートワークもDisgorgeの『Parallels of Infinite Torture』を彷彿とさせる色味、構図で狙いが感じられる。

 

 

Vomit Forth – Seething Malevolence

アメリカ・コネチカットの新鋭、Vomit Forthのデビュー・アルバムはCentury Media Recordsからと言うことで、ブルータル・デスメタルというより、さらに広域のデスメタル・シーンに向けてアプローチされている。2018年結成、メンバーそれぞれに輝かしいキャリアがあるわけでなく、このタイプのバンドがCentury Media Recordsからデビューというのだから、やはりどこか引っ掛かる個性がある。

Sanguisugaboggのようなオールドスクール・デスメタルとスラミング・ブルータル・デスメタルがクロスオーバーして発生したデスメタル・ヘッズの為のビートダウン・メタルを鳴らし、その魅力はライブ映像のフロアの盛り上がり方を見るとよく分かる。Internal Bleedingのスラム成分が現代版にアップデートされたかのようなサウンドは希少価値が高い。

 

 

Excrescence – Inescapable Anatomical Deterioration

2020年にワシントン州タコマで結成されたニュー・バンド。New Standard Elite からのリリースということで、そのサウンドはなんとなく想像することが出来るだろう。もはやグルーヴを成さない強烈なブラストビートが音速で駆け抜けていき、ノイズの壁となって押し寄せてくるリフも完全にリミッターが振り切れてしまっている。彼らが面白いのは、他のNew Standard Eliteのバンドがノンストップで駆け抜けていくのに対し、しっかりとブレイクダウンやスラムパートを挿入しているところだ。ここまでやっていいのかと他を圧倒する、エクストリームな一枚。

 

 

Between The Killings – Reflection Of Murder

ベテラン揃いの新鋭バンド、Between The Killings のデビュー・アルバムはComatose Musicから。LividityやDeadenで活躍したギタリストVon Young を筆頭に、Necessary DeathやMaimedのベースIanとドラムJustinのコンビらが安定感のあるブルータル・ビートを生み出していく。スラムベースでありつつも幾度も急加速し、砂塵の如くグルーヴを巻き上げていく。不気味なメロディからは血が滴り落ちるかのような殺気が立っており、Between The Killingsサウンドを不気味に仕立てる。現代スラムはちょっとコッテリ過ぎる、というブルータル・デスメタル・リスナーには耳馴染みの良い一枚だろう。

 

 

 

ブルータル・デスメタル 2022年の名盤 (後編)

Denis Stoff (ex.Asking Alexandria) 率いる Drag Me Outが「Let Me In」のミュージックビデオを公開!

 

Asking Alexandriaでボーカルを務めた経歴を持つボーカリストDenis Stoff率いるポスト・ハードコア/メタルコア・バンド、Drag Me Outが最新アルバム『Demons Away』から収録曲「Let Me In」のミュージックビデオを公開しました。たっぷりとギターソロを盛り込みながらエキゾチックなポストハードコアをドラマ性たっぷりsにプレイ。

 

 

2019年リリースのファースト・アルバム『Pressure』から始まった3部作のコンセプト・アルバムのひとつになっており、先行公開されている楽曲「Crystal Arms」、「Bullet in My Teeth」を含む12曲の新曲が収録されている。

 

SANGUISUGABOGG、新曲「Pissed」のミュージックビデオを公開 + ニュー・アルバムの情報も

 

USオールドスクール・スラミング・ブルータル・デスメタル・バンド、Sanguisugabogg が新曲「Pissed」のミュージックビデオをCentury Media Recordsから公開しました。バンドは2023年2月にニュー・アルバム『Homicidal Ecstasy』を同レーベルからリリースすることを発表しています。

 

 

マスグラインド・ゴッド、See You Next Tuesdayが復活! 久しぶりの新曲「Hey Look, No Crying」のミュージックビデオを公開!

 

ミシガンのマスグラインド・ベテラン、See You Next Tuesday が復活! Good Fight Musicと契約し、新曲「Hey Look, No Crying」のミュージックビデオを公開しました。2023年2月には15年振りとなるニュー・アルバム『Distractions』をリリースする。時を経て蘇る、強烈なノイズの嵐が脳天に直撃する……。

 

 

See You Next Tuesday:
Drew Slavik – Guitar
Chris Fox – Vocals
Rick Woods – Bass
James Watson – Drums