【Review】Inspection 12 – Step Into The Fire (1999)

Inspection 12 – Step Into The Fire (1999)

1994年フロリダ州ジャクソンビルで結成。Craig’s Brotherにも在籍したボーカリストDan McLintock、ギター/ボーカルのJames Trimbleと、Yellowcardに在籍していた事で知られるPeter Mosely、ドラマーScott Shadの4人体制で活動をスタートさせた。本作は「バック・トゥー・ザ・ーフューチャー」や「セント・エルモス・ファイアー」のサウンドトラックからインスピレーションを受け、それらのメロディをコラージュするようにメロディックパンクに組み込んだコンセプトアルバム。スーパーマリオのメロディも隠されており、柔らかなサウンドはもちろん面白みのある作品。

Stay Sick RecordingsがModern Empire Recordsへ名義変更?

Stay Sick RecordingsのYouTubeチャンネルがModern Empire Recordsへと名義変更されました。Stay Sick RecordingsのFacebookページは閲覧できない状況となっており、新たにModern Empire RecordsのFacebookページが立ち上がっています。この件に関するオフィシャルアナウンスはありませんが、AttilaのFronzと共同でStay Sick Recordingsを運営していたMike MilfoldがModern Empire Recordsの新しいオーナーであると考えられます。

FronzがAttilaの新譜をどこからリリースするのか気になるところですが、Stay Sick Recordingsとしての活動はメタルコア/デスコアシーンにとって大きな存在でした。変わってModern Empire RecordsのSNSをフォローしておけば、これまでのファンは変わらず最新情報を得られると思いますので準備しておきましょう。

https://www.facebook.com/modernempiremusic

カエルがボーカルのフロッグ・スラム! Frog Mallet – Chased Through a Cave by a Shitting Frog


犬やオウムがボーカルを務めるバンドはありましたが、Frog Malletはカエルがボーカル (という設定) のスラミングブルータルデスメタル。ただの悪ふざけだけど割と良質なスラム。

【インタビュー】Earthists. (2020年6月27日)

 

新型コロナウィルスの影響で、世界中のコンサート活動は中止せざるを得ない状況となってしまった。日本も同じく、東京を中心に毎日のように行われていたコンサートは中止に追い込まれ、営業を断念するライブハウスのニュースに心を蝕まれた音楽ファンも多いだろう。そんな中、Earthists.がコロナ渦においては恐らく世界で最初のメタルコアショーをGARRET udagawaで行った。そのショーは最新鋭のVJが駆使され、これまでに見たことのない新たな形として、音楽ファンを驚かせた。今回はEarthists.のメンバーにインタビューを行い、新たなコロナ渦での音楽活動について聞いてみた。

インタビュー日時 : 2020年6月27日 (土)
アンサー : YUI & YUTO (Earthists.)
インタビュアー : TATSUWALLY (RNR TOURS)
編集&構成 : WAKI (RNR TOURS)

https://www.earthiststokyo.com/

今回のイベント開催について -今回のタイミングでライブを行おうと思った経緯について教えてください。

YUI : まず、今年の7月11日(土) 代官山UNITで行われる予定だった、Earthists./Graupel/Sable Hillsによる5周年イベントの中止を発表した直後に、大阪府がライブハウスでの有観客公演に関するガイドラインを発表しましたよね。アクリル板をステージと客席の間に設置してのイベント実施要請の内容をTVでイラスト付きで見た時に、これをVJに投影したら面白いことが出来るのではないかと感じました。

元々、今年の1月15日にマイナビBLITZ赤坂で行われたCY8ERのワンマン公演の演出で、透過のスクリーンを使ってホログラムを写していたのがめちゃくちゃかっこよくて、小規模のライブハウスでも再現できたら良いなと思っていました。 なので、アクリル板を使用した飛沫防止対策を見た時に、考えていたことの点と点が線に繋がった感覚がありました。

6月から東京都もライブハウスに対して同様のガイドラインが出そうな雰囲気があったので、こういうのって先にやったもん勝ちだと思って。やると決めてから勢いよく準備を進めました。 社会的な大義名分や、ライブハウスを助けるというのはもちろん大事ですが、今回はそれに対しての大きな意味は敢えて持たせないように、与えられた制約、器の中で自分達の自由を最大限表現していくことがアーティスト/ミュージシャンのあるべき姿だと考えて動きました。

今回のイベントも制約がある中で、自分達がいかにこの制約を利用して、自分達の長所としている部分を存分に表した演出が出来るのかなと考えた時に、こういう言い方はあまり良くないけど、一種のチャンスと捉えて、モッシーなバンドとはまた違う魅せ方が出来る、自分達なりのオリジナルなライブがこのタイミングで誇示出来るのではないかと思ったのも理由の一つです。

今の質問と重複してしまいますが、この企画で特にこだわりを持たせた部分を教えていただけますか?

YUI : 今回はソーシャルディスタンスという環境を利用したVJ投影による演出表現というのが大きなポイントになっています。イベントのタイトル、「PARALLEL WORLD (パラレルワールド)」にも関係してきますが、自分の中での裏テーマがあって、それは普段僕達が行なっているような、ライブハウスで密集してダイブなどを行なっている世界線がTRUEな世界線だとすると、今回のライブは”ウィルスが世界中に蔓延して、誰もが密集した状態で娯楽が全くできなくなってしまった20XX年のライブ会場で、誰にも見つからないように地下施設で、その時の最新の技術を駆使して特殊な演出をしている世界線”というものを表現していて。それはまさにパラレルワールドで、”IFの世界のライブハウス”を表現しました。全席着席にして、VJを使ってわかりやすいデジタルな雰囲気と近未来な演出というのを行ったのもそのコンセプトに基づいています。

そして今回、THINGS.のTakuya Oyama(以下Takuya)に協力してもらって、少ない時間の中でも何度もミーティングを重ねてVJ用の映像を作っていったというのが今回のこだわったポイントですね。後はゲームのFALLOUTの中でのライブハウスはこうなんじゃないかな、というのも想像したりしました(笑)。

映像担当にTakuyaさんを起用した経緯を教えてください。

YUI : Takuyaとは以前から知り合いで。と言っても THINGS.が大阪から活動拠点を東京に移してから関係が深まったのですが。Takuyaが以前Twitterで「VJに興味ある人いませんか?」とツイートしていたのを覚えていて今回連絡しました。そもそも僕はTakuyaの映像が本当に大好きで、話は戻りますが、それこそ彼が手掛けているCY8ERのミュージックビデオのデジタルな世界観や感覚に共鳴していましたし、僕が想像していたパラレルワールドの“もしもの世界線”であるデジタルスチームパンク / デジタルカルト感とイメージが最も近かったので、迷わずオファーをしました。

まさにYUI君の想像がリンクしていたと?

YUI : そう。今回THINGS.と約束できなければ、企画自体やめようと決めていたくらいです。

コロナウィルスによって全世界的にライブが出来ない状況でしたが、それぞれどういう時間を過ごされましたか?

YUTO : 僕は基本的には家で制作だったのですが、何かしらコンテンツを出したいなと考えていて。Footprints のリモートセッションをSNSでリレー形式でやろうよってYUIが発案してくれてやってみましたね。それと、次の新作のプリプロ、デモ音源の制作も行いました。

新しい趣味は出来ましたか?

YUTO : 音楽にまつわることしかしなかったですね…。

YUI : なんかパン作ってたよね?

YUTO : あ(笑)ホームベーカリーの機械を買って、くるみを入れたりしてパンを作ってました。

バンド界隈でカレー職人が増える中、パンを作られていたんですね (笑)

YUTO : そうです(笑) Yui君はどんな時間を過ごしましたか?

YUI : 僕はスパイスカレー作りに魅了されてましたね(笑)。結構行くとこまで行って、今でも作っていますね。あとはD.I.Y.にハマって、2×4材を柱に出来るラブリコっていうジョイントがあって、それを使って本棚を作ってて… YUTOはうちに来て現物見たから知ってると思うけど、結構完成品イカついよね(笑)?

YUTO : ヤバいよね (笑)

YUI : 壁一面が本棚みたいになってて、そこにクラフトビールを並べて(笑)。あとはYUTOと一緒で曲の制作を進めてましたね。

なるほど。ビール関連で伺いたい質問がありまして、4月18日-19日に吉祥寺で開催されるはずだった「CRAFTROCK CIRCUIT’20」(Earthists.は19日に吉祥寺Warpで出演予定だった)が残念ながらイベントの開催が中止となってしまったのですが、率直な感想を教えてください。

YUI : UNITの5周年イベントが延期になったのと同じくらい悲しかったですね…。

YUTO : めちゃくちゃ楽しみだったよね (泣)

YUI: 普段、僕達が活動するフィールドでは対バンやブッキングできないような異色な人達も多くて、そういう中で生まれるケミストリーとかも楽しみにしていたし。

YUTO : tofubeatsとかいて結構テンション上がったね。

YUI : DAOKOさんとかいてね(泣)。あとは吉祥寺WarpがCrystal Lake、Her Name In Blood、Endzweck、Versus The Nightというラウドな会場だったというのもね。

本当に残念でなりませんね。やっぱりケータリングはビールなのでしょうか?

YUI : (ビールサーバーから、ビールを注ぐ動作をしつつ) そう。もう最高なんだよね。もう飲み放題なんだよね。本当に残念です。

自宅にいることで音楽を聴く機会が増えたと思うのですが、自粛期間中よく聴いていたアーティストを教えてください。

YUI : 僕は元々、邦ロック超大好きで、邦ロックのジャンルを継続的にディグりながら、フューチャーポップやサブカルチャー的な音楽も大好きで。かなりティーンネイジャーっぽいんですが…、その中でもYOASOBIとか藤井風、Vaundy辺りをよく聴いていて、後者2名はかなり前から色々な人にオススメしてました。

YUTO : Vaundyとか完全に一人でやっていて、そういう所謂D.I.Y.な感じのベッドルームアーティストを聴き漁ってました。

なるほど!YUTO君のソロプロジェクトSkyLogicもここら辺のアーティストから影響を受けているのでしょうか?

YUTO : 影響受けましたね。元々Earthists.を始める前に活動していたプロジェクトなのですが、それをちょこちょこ引き続きやっていて、それが一層このコロナの期間で強まりましたね。もちろんメインはバンドですが、別のアウトプットを作って発信したい気持ちをソロプロジェクトの作品に反映しています。そこで得たものもバンドに還元していければとも思ってます。

別の視線でから見るというのはとても大事だと思います。

YUTO : アプローチの仕方が変わってくるのと視野が結構広がるという考えもあります。

 

『DREAMSCAPE』収録曲「Footprints」をリメイクして「FOOTPRINTS(Metropolis Mix)」としてリリースされたこの楽曲は、自粛期間中のリレー投稿の一環で、YUI君がTwitterに投稿した30秒動画が反響を呼んでのリリースだったと思うのですが、この曲をチョイスした理由はあるのでしょうか?

YUI : あーなんでなんだろう?(笑)

YUTO : なんでなんだろうね (笑)

YUI :過去に「Purge Me」をJazz Groove Remixという形で既にリリースしていて、そういうリミックスの曲をまた作りたいねという話自体はバンド内でもしていましたね。あとは個人的に「Footprints」が好きっていうが理由です。

YUTO : サビのメロがメロ〜〜っていう感じだもんね。

個人的に「Purge Me」が好きだったので少し期待をしてしまったのですが。

YUI :「Purge me」はリフが凄いバウンシーだから、アコースティックでしっとりというよりは既にリリースしているJazz Groove Remixの様なフューチャーベース感を持たせた踊れるノリの方が、楽曲のイメージを崩さずにリミックス作品としてまとまると思ったんですよね。

2月に発表され、2020年版としてリメイクされた「RESONATING LIGHT 2.0」は小林亮輔氏(a crowd of rebellion)をゲストボーカルに迎えましたね。その経緯と「Resonating Light」という選曲になった理由を教えてください。

YUI : Earthists.は今年で結成5周年を迎えます。5周年企画として開催を予定していた7月11日の3マンイベントの他にも何かしたいねという話があり、僕達の代表曲「Resonating Light」を再録することにしました。『DREAMESCAPE』収録曲用にレコーディングした時点では、良い意味でも悪い意味でも稚拙な部分があって、当時も完成に対しての満足度が正直そこまで高くなかったです。

「Resonating Light」のサビのメロディは、元々亮輔くんに影響を受けて作ったメロディで、今楽曲の本家とまでは言わないけど、リスペクトしているアーティストである彼にゲストボーカルを是非お願いしたいという想いがありました。そもそも「Resonating Light」を作った時に亮輔くんにお願いしたいというのはありましたが、バンドが始動して間もなく、お願い出来る状況じゃなかったんですよね。

今もまだまだだけど、自分達なりに経験値を積んできて、実際にa crowd of rebellionの丸山獏さんや宮田大作さんとお話する機会も増えてきて、Earthists.も5周年を迎えて腰を据えてお願いできる段階に来たと感じて、今回オファーしました。冒頭の話しに戻りますが、THINGS.がこのイベントで映像を担当してくれなかったら企画を行ってないのと同じで、亮輔くんにオファーを断られたら、別の曲を再録しようと思ってました。

5年経った現在で、作曲面で意識した部分とかあれば教えてください。

YUTO : 2016年当時は、とりあえず音源を形にしたい想いが先行していて、ライブを想定した曲作りであったり、身体が揺れ動く感じなどを意識していませんでした。今になって、もう少しリスナーに好かれるようなテイストにしたくて、リフがシンプルになってきましたね。

なるほど。伝わりやすさがあれば、より多くの人に広がるという視点は経験を積まないとわからないことですね。

YUTO : あとは単純に難しいことをやりたくないですね (笑)。 昔はテックコアみたいな感じだったのですが、今はもっとお客さんにダイレクトに伝わるように、演奏している自分が楽しく弾けるようにできたらなという感じです。

先日、中国のICHIGO Recordsとレーベル契約をされましたが、アジア方面に対してどういう風に捉えていますでしょうか?

YUI : 俺、アジア超大好きで、ツアー行った中で中国ツアーが一番楽しかったんですよね。プロモーターの人がナイスガイだったというのも大きいかな。基本的にみんな良い人達で、関わってくれる人、遊びに来てくれたファンのみんな全員リスペクトを持って接してくれて、ツアーバンドだからとか、日本人という外国人だからというのはあまり感じなくて、純粋にアーティストとしてリスペクトしてくれているというのを凄く感じました。

YUTO : 日本語でコミュニケーションを取ってくれる人が多くて。あと異常に日本語が上手な人にツアー中2人くらい出会ったりして(笑)。凄く面白かったです。

YUI : これからも様々な面で世界中に向けて活動して行き、アジアでは中国を中心に露出して、また呼ばれるように活動していきたいです。

なかなか難しい状況ですが、今後に向けてのビジョンがありましたら教えてください。

YUI : リリースはコンスタントに行う予定です。ライブ活動や、アーティストとして自分達で表現していく方法は今日のライブ然り、制約のある中でも色々あると思いますが、模索しながら僕達なりに、Earthists.だから出来る表現や活動をしていきたいです。

また、最近では配信が増えてきていますが、これが今後のライヴ事情のニューノーマルになるとは思ってないです。ただ、しばらくこの状況は続くと思うから柔軟に適応しつつ、海外のお客さんを獲得するチャンスでもある配信ライブが、この状況下でライブハウスも制作サイドも経験値を積んでいて、以前よりライヴ配信へのハードルが下がっていきていると思うのでどんどん利用していきたいと思っています。

今日のこのイベント直前に意気込みをお願いいたします。

YUI : 今日のイベントは、開催まで3週間という通常イベントではあり得ないスケジューリングで制作を行っていて、急いで会場を押さえて、機材買って、映像作って、なんとしても間に合わせるぞという気持ちでやっていましたが、その反面この状況下でお客さんが本当にくるのかとか、ガイドラインは厳守しているもののお客さんの安全面を、ウイルスの専門家でもない僕達が監修した会場状況で万全に達成できているのかとか不安はあって。実際に今日、批判の声が出ちゃうかもしれない。ただ、そういうリスクを全部背負ってでも、アーティストっていうのは常にエスカレーターを逆走しているような状態なので、止まるとどんどん下がっていくから止まる訳にはいかない、同じ速度で歩いても位置が変わらずただ足だけ痛めていずれ終わってしまう。上に登るためには、常に全力で駆け上がらないと、どんどん自分で進んでいかないといけないと思っています。

YUTO : 常に120%の気持ちでやっていければと思います。 YUI: 俺たちはアーティストだから突き進みます。

たくさんのお話しありがとうございました。最後にファンの方へメッセージをお願いします。

YUI : いつも応援してくれてありがとうございます。こんな時期だからこそ、音楽がワクチンとして実際にウイルスに作用するわけじゃないけど、精神的な助けだったり支えだったり、何かしらのトリガーだったりにはなりえると思っています。何かに挑戦するという面でも、僕達なりにも様々な挑戦とリスクを背負って活動していきます。みんなも全方向で萎縮しすぎず、様々な制約の中でもこの時期だからこそ出来る新たな一歩を進んで欲しいと思います。

YUTO : この状況下なので、ライブハウスで生で届けるのは難しいけれど、自分達なりにやり方を考えて見つけていき、コンスタントに新しい音楽を届けていくので、ついてきて欲しいです。

【インタビュー】2020年上半期という時間 Sota (from Graupel)

Sota (from Graupel)
Instagram : https://instagram.com/graupeljapan
Youtube : https://youtube.com/channel/UCRvZxZ_ftZqyvinupqHOcjg
Twitter : https://twitter.com/GraupelJapan

2020年も半分が終わろうとしております。その内の約半分は新型コロナウイルスの影響により全世界的にライブ活動が出来ない状況となりましたが、Sota君にとって、どのような時間になりましたか?

予定していた公演を全てキャンセルしなければいけなかったり、思うように活動できず本当に辛い期間となりました。ただこの時代での新しい活動スタイルを作っていかなければいけないという考えはすぐにメンバー全員で持てたので、我々Graupelがどのように自分達のやりたいことをやっていくかについてメンバー内で議論をしていました。

主な活動しては、新型コロナ騒動より前から予定していた制作を、この2020年の上半期はあててきました。緊急事態宣言がされる前と、解除された後の期間はレコーディング、緊急事態宣言中は、個人の自己研鑽と制作に。といった感じで活動をしていました。

無事完成したepは8/21(金)に2年ぶりの新譜としてリリースをされます。タイトルは「Fade away」。最高の出来です。楽しみに待っててください。

この半年で聴いたアルバムの中で、良かった作品を教えてください。

The Ghost Inside – The Ghost Inside
誰もが待っていた1枚といっても過言ではない1枚だと思います。彼らの今までを思うとMVは涙なしには観られませんでしたよね。

アルバムとしては彼らの今までの歴史とこれからがしっかり音楽性として曲に表れている素晴らしい1枚だと思います。オススメトラックは全部だけど、あげるならTrack2,10。ちなみに、TGIが過去に来日した際、最前で歌いまくっていたらジョナサンからマイクを向けてもらったのにテンパって歌えなかったのは今でもちょっと悔しい(笑) あの時のTGIのステージ上での輝き方が今でも自分のライブ観の根っこにあります。

End – Splinters from an Ever – Changing Face
Endはそもそも前作が良すぎて、その次作になるこのアルバムには高い期待と、一方で前作を超えられるのか…?のような一抹の不安を持っていたんですが、余計なお世話でした。前作に続き最高の1枚です。

タフネスを感じさせる曲作りの中に、他の音楽性が違和感なく混ざっていて、カオティックでありつつ、一つの作品として昇華されているのを感じます。めちゃくちゃライブが観たい。オススメトラックはTrack1,7

Umbra Vitae – Shadow of Life
メンバーにConverge、ex-HATEBREED、ex-JOB FOR A COWBOY…etcとめちゃくちゃ豪華なメンバーを擁するバンドが満を辞してリリースした1st Album。お恥ずかしい話、全然ノーマークというかこのバンドが結成されたことには気付いておらず、先行リリースされてるのを聴いてなんだこれかっけえってなって調べたら、そんなバンドってことがわかりました(笑)

作品としては、これが2020年のデスメタルなのか!って感じで、オールドスクールなデスメタルを感じさせるリフワークやリズムがある中で、モダンなところもあったりとかなりツボにハマりました。オススメトラックはTrack 2,3

Sota君がプレイしているジャンルとは異なる音楽ジャンルの中で、この半年でよく聴いていたアーティストはいますか?もしあれば、最近気になっているジャンル、聴いてみたいと思っているジャンルについても教えてください。

最近はブルースだったりルーツロックを聴いています。その中でもノリが良いものより、どこか内向的な雰囲気が感じられるアーティストが好きで、エモーショナルな表現にどこか近いものを感じて聴きあさっている最中って感じですね。

気に入ったのはLarkin Poe、マディ・ウォーターズ等。むしろこれを読んでくれてる皆さんオススメがあったら教えてください。

映画や本で気に入ったものはありましたか?

本は「鏡の中は日曜日」という殊能将之の小説。内容はミステリーなんですが、この人の作品は全体に流れる陰鬱な空気が好きです。登場キャラとかはコミカルなんですけどね。

映画は恥ずかしながらようやく最近みた「レ・ミゼラブル」。完全にやられました、撃ち抜かれました。心の底から名作といえます、出会えてよかった。

https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000203838

https://movies.yahoo.co.jp/movie/342984/

2020年下半期にはライブシーンが新しい形で戻ってくることを祈ります。Sota君は2020年の下半期に計画していることはありますか?言えることだけで問題ありませんので、ファンの皆様にメッセージをお願い致します。

そうですね。僕らも早く、僕らを待ってくれている方たちに、生の音楽を届けられるような世界が戻ってくることを祈っています。今は正直特に決まってはいませんが、少しずつライブをしていく予定をメンバー内では話しています。

音源という意味で言うと、前述した新譜のリリースはつい先日発表したことなのですが、まだ1曲も公表してないのに、今までを遥かに超える反響がありまして、あぁ活動はできていないけれどこんなに我々を待ってくれている人がいるのかと、本当に励みになりました。この場を借りてお礼いたします。皆さん本当にいつもありがとうございます。

これからも我々Graupelは全力で進んでいきす。第二波なんていう声もあり、またライブができなくなってしまう世界が訪れてしまっても、なんとかして皆さんに届けられるように活動していきますので、これからも応援よろしくお願いします。

 

【インタビュー】2020年上半期という時間 “MAKOTO (from HER NAME IN BLOOD)”

MAKOTO (from HER NAME IN BLOOD)

2020年も半分が終わろうとしております。その内の約半分は新型コロナウイルスの影響により全世界的にライブ活動が出来ない状況となりましたが、MAKOTOさんにとって、どのような時間になりましたか?

自分はわりとポジティブに状況に向かい合いましたね。今までチャレンジしてみたかったけど時間や優先度の問題でできなかったことに挑戦してみたり。
これに関してはミュージシャンとしてのものだけでなく一個人、一人の人間としてゆっくりといろんなことに足を止めて向き合う時間にしました。

しました、と過去形で記しましたが、ライブ活動が今までと同じ形態でできない現在も、いまだ模索し色々な可能性を考えている最中でもあります。

あと余談ですがスパイスカレー作りにもハマりました。これは曲作りやミックスにも通ずるものがあり非常に有意義なアクティビティです、自分にとっては。

この半年で聴いたアルバムの中で、良かった作品を教えてください。

Fugazi – 13 Songs (1998)
だいぶ古い作品ですが、Tr03.「Bad Mouth」の冒頭
“You can’t be what you were, So you better start being just what you are.
You can’t be what you were, The time is running out.”

これは今の状況と時間を超えてリンクして、自分の中でより一層大事な曲になりました。

Kendrick Lamar – To Pimp A Butterfly (2015)
こちらも特段ニューリリースというわけではありませんが、昨今の情勢などをニュースで観て思い立ち聴き直しています。
実はベースラインも格好いい。
歌詞の和訳をまとめてくれている方がいるのでぜひ。

https://raq-hiphop.com/post-3316/

Soccer Mommy – Color Theory (2020)
2月にリリースされて以来、聴くものに困ったらコレです。
特にTr02 「Circle The Drain」はシングルリリースされてからずっとお気に入りで、決して前向きな歌詞ではないですが、毎日のどうしようもないことを「まあしょうがないか」と思えるようにしてくれる曲です。

Krimewatch – Krimewatch (2018)
ニューヨークのバンドで、ボーカルが日本人の方です。
日本語の曲も多く、特にTr03.「Cry Baby = しょんべんたれ」という、ストレートなフックで非常に喝をいれられます。THE COMESなど日本のPUNKバンドからも影響を受けているみたいで。日本人の自分にとって、アメリカ経由で日本に入ってきたカルチャーがさらに海を超えて行き来して唯一無二のものになっていることにすごく感動を覚えました。
来日したときもちろんチケット買って遊びに行きました。

Blink 182 – Blink 182 (2003)
もはや自分が説明する必要すらないと思うんだけど、あえて。
もともとストレートなサウンドだったバンドが、大きく舵を切ったタイミングの作品。このアルバム以降どんどんメンバー3人のカラーが良くも悪くも大きく分かれていくなかできっとこのときの制作ではいろんなマジックやケミストリーが起きたんだろうなと10年以上バンドをやっていて色々想像する。

自粛期間中、自分のルーツに向き合い好きだった作品をベースでカバーしたものをいくつかまとめているので、ぜひ観てみてください。

MAKOTOさんがプレイしているジャンルとは異なる音楽ジャンルの中で、この半年でよく聴いていたアーティストはいますか?もしあれば、最近気になっているジャンル、聴いてみたいと思っているジャンルについても教えてください。

そもそも自分は、自分のバンドがやっているHEAVY METALとはかけ離れていたり、近からず遠からずのものを聴いて育っていて、いいものであればなんでも聴いてなにかしらをバンドにインプットするということを得意としてます。
ここ数日はレッチリの初期の作品、あとBiohazardを聴いています。

映画や本で気に入ったものはありましたか?

The Half Of It / ハーフオブイット : 面白いのはこれから

基本的に自分はヒューマンドラマを扱ったものを好んで観るんだけど、これはかなりくらいました。特に余白があるものが好きで、自分の中での落とし所を見つけて勝手に納得しています。

なので内容に関してはあまり説明はしたくないから、とりあえず予告編を観てみてください。

2020年下半期にはライブシーンが新しい形で戻ってくることを祈ります。みなさんは2020年の下半期に計画していることはありますか?言えることだけで問題ありませんので、ファンの皆様にメッセージをお願い致します。

今現在、HER NAME IN BLOODはギターのDAIKIを中心に新しい曲を生産中です。これまでのようなものも、全く新しいアプローチも大胆に試していくつもりです。

誰がどんなことをするのか、一度ライブ活動も止まっていた分、始まる時に期待したり比べたり比べられたり色々とあると思いますが、あくまでマイペースに音楽を楽しんでいこうと思います。

今現在はMERCHANDISEという形でバンドのアウトプットをみなさんに提供し、購入していただいた分がダイレクトにヘルプつながっているので、ぜひこちらもチェックしてみてください。

https://hnibofficial.stores.jp/

 

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【インタビュー】2020年上半期という時間 “Kento (from FOAD)”

Kento (from FOAD)

2020年も半分が終わろうとしております。その内の約半分は新型コロナウイルスの影響により全世界的にライブ活動が出来ない状況となりましたが、Kento君にとって、どのような時間になりましたか?

簡単に言うと自分をアップデートする貴重な時間になりました。

バンドを始めてから今まで、長いライブ休止期間自体が初めての経験だったので、正直かなりフラストレーションが溜まっていましたが、改めて自分がやりたい事と現時点で出来ている事をじっくり比べて自分自身の音楽感を深く知り、研究する事が出来ています。

そしてリスナーの前で自分達の曲を演奏できると言う事の尊さを再確認する事が出来ました。

バンドキャリア初のメンバー脱退の経験、悲惨な事故から復活を果たしたThe Ghost Insideから感銘を受けた事、色々な事が重なり自分の中にあった”ライブは当たり前にできるもの”と言う認識が180度変わりました。ライブが以前同様できるようになった際は更に楽しんでプレイしようと強く思います。

この半年で聴いたアルバムの中で、良かった作品を教えてください。

Comeback Kid – Symptoms+Cures
このアルバムを聴くという選択肢は音で狂うという感覚を最も簡単に体感できる方法の一つだとつくづく感じさせられます。

昔から大好きなアルバムだったのですが、このライブができない期間に溜まったストレスを吹っ飛ばしてくれるような爽快感があるのでここ最近また聴き込むようになりました。何も考えずに聞いても頭を振ってステージダイブしたくなるような名盤です。

Diamond Construct – Diamond Construct
2019年にリリースされた彼ら初のセルフタイトルアルバムです。
全体的に新鮮なアプローチ、ニューメタル風の怪しいリフがたくさん盛り込まれていて禍々しいアンビエント調の音遣いを中心としたモダンな作品なのですが時々顔を出す古き良きオーソドックスな構成やブレイクダウンなどに痺れます。今僕がライブを見てみたいバンドの一つです。

 

Four Year Strong – Four Year Strong
夏が恋しくなってきたからなのか雲のない晴れた日にふと聞きたくなるアルバムno.1です。

特にリードトラックのGo Down In Historyは、ポップパンク史に残る名曲だと思います。アルバムを通してグッドメロディの応酬、彼らのルーツを強く感じさせるハードコア調の力強いリフ、妥協のないパート構成、何をとっても最高です。気温が高くなってきた最近はまたさらに聞き込むようになりました。

FKJ – French Kiwi Juice
半年どころかリリースされた2017年からずっと聞き続けているアルバムです。
サマーバイブでありながら苦めのコーヒーとマッチするような落ち着く曲調は場所、時間問わず何度でもリピートできてしまいます。このアルバムがきっかけでよく見るようになった彼のセッション動画、ライブ動画も最高で、彼の音楽感の多様性、音楽的な引き出しの広さを痛感させられます。

ギター、ドラム、アルトサックス、フルートなんでも器用にこなす彼の姿は僕の音楽家としての理想像に限りなく近いこともあり僕が心から尊敬しているアーティストでもあります。

Moonchild – Voyager
カルフォルニア出身3人組ネオソウルバンドMoonchildのデビューアルバムです。
3人全員がマルチプレイヤーでジャジーでメロウなコードの上に乗ってくる楽器隊の綿密な絡みつきを僕は聞くジグソーパズルと勝手に名付けました笑
文句のつけようのないアルバムなのですが特に紅一点ボーカル アンバーは形容し難い程透き通った声を持っています。

Kento君がプレイしているジャンルとは異なる音楽ジャンルの中で、この半年でよく聴いていたアーティストはいますか?もしあれば、最近気になっているジャンル、聴いてみたいと思っているジャンルについても教えてください。

Mac Ayres

彼はアメリカ出身のR&Bシンガーです。
今までふわっと知っていたDrunk Beatという酔っ払いが千鳥足で歩く様な究極の後ろノリビートの気持ちよさに気付かせてくれたミュージシャンです。王道R&Bの流れをしっかりと踏襲しながらネオソウル調のフレージングを織り混ぜそこにMacの甘い歌声が乗る。

彼はまさに化学反応としか言いようのない音楽的爆発を常にアウトプットしています。音楽には正解がないとはよく言ったものですが僕の中ではある種一つの”正解”なのではないかと思わされるほど説得力のあるアーティストです。

最近はこのようなゆったりとしたR&Bからシンセウェイブなど電子音、シンセサイザー音をフューチャーしているアーティストを聴きあさっています。

https://www.youtube.com/watch?v=FY0EtbilIGY

映画や本で気に入ったものはありましたか?

僕は基本的に意味深でダークな作品よりも何も考えずに見てなんとなくほっこりでにるような映画が好きなのですが、兼ねてから大ファンだったジムキャリー主演作品の代表作「The truman show」は何回も見直しました。

https://movies.yahoo.co.jp/movie/84338/

アメリカ映画らしいコミカルな作風ながらどこか狂気じみた設定が相まって絶妙な笑いを提供してくれる素晴らしい映画です。基本的には気軽に見れそうな笑いあり、涙ありと言う雰囲気を醸し出しているのですが、僕にとってはどこか切なさを感じる事ができ、自分の生き方とは何かを深く考えさせられる自己啓発的な一面もある面白い作品だなと思います。

2020年下半期にはライブシーンが新しい形で戻ってくることを祈ります。Kento君は2020年の下半期に計画していることはありますか?言えることだけで問題ありませんので、ファンの皆様にメッセージをお願い致します。

僕たちは新体制になってからまだライブを一回も経験できていないのでとにかくリスナーのみんなが興奮してくれるような、僕達をまだ知らない海の向こう側の人達にもしっかり届くような作品をコンスタントに出していく予定です。

と同時に海外のエージェントやミュージシャンとツアーやプロモーションの話をしているのでいつになるかは予想ができませんが海外ツアーも視野に入れて色々と画策中です。

是非ご期待ください!

【インタビュー】2020年上半期という時間 “Philippe (from FOAD)”

Philippe (from FOAD)

2020年も半分が終わろうとしております。その内の約半分は新型コロナウイルスの影響により全世界的にライブ活動が出来ない状況となりましたが、Philippeさんにとって、どのような時間になりましたか?

2019年末にFOAD加入の話を頂き、4月末に国内外でツアーを予定していましたが全てキャンセルになり、たくさん準備をしていたのもあって少なからずショックでした。

しかし、そこからマインドを切り替えるにはそれ程時間はかからなかったです。自粛期間はほぼ外界と切り離されて自分のペースで今後の準備をしていくのは僕の性格上とても合っていて、心身共にリフレッシュできました。

この半年で聴いたアルバムの中で、良かった作品を教えてください。

bülow – Damaged, Vol.2 – single
ここ数週間は音楽聴いてる時間の半分は彼女の曲を聴いています。
声のミックスが本当に好みで、声の広がりと重厚感は聴いててゾクゾクします。

Crumb – Jinks
眠気を誘う声と楽器で光の明るい気持ちよさと影の陰鬱な気持ち悪さを合わせたような音を表現していてなんともむず痒いアルバムです。
そこに中毒性があるんですけどね。

Chase Atlantic – Chase Atlantic
バンド名を冠したこのアルバムが1番好きで2020年になっても僕の中では色褪せない最高のアルバムです。声、歌詞、楽器、同期、ビジュアル、全てドストライクです。

Post Malone – Hollywood’s Bleeding
なんの曲聴くか迷った時は大体このアルバムを聴いていました。
昔のPost Maloneももちろん好きですけど、今作の歌のスキル、ラップのスキル、フロウの詰め方、歌詞、どこを切り取っても文句をつけようがないと思ってます。今年の来日が叶うことを願うばかりです。

Invent, Animate – Greyview
Invent, Animateはメタルの中でも大きな影響を受けたバンドの一つで、ボーカルが変わってリリースされた今作も前作までの世界観をちゃんと引き継いでいて、リリース直後はとにかくリピートしていました。

Philippeさんがプレイしているジャンルとは異なる音楽ジャンルの中で、この半年でよく聴いていたアーティストはいますか?もしあれば、最近気になっているジャンル、聴いてみたいと思っているジャンルについても教えてください。

先ほどの質問にあるように、そもそもメタルよりもそれ以外のジャンルを最近は聴いています。ポップス,R&B,エレクトロ,ピアノ,ボサノバみたいなゆったりリラックスできる音楽を主に聴いています。

映画や本で気に入ったものはありましたか?

一時期よりかは映画や本を見たり読んだりすることは減ったんですが、一昔前の名作「シャッターアイランド」を最近見てとても面白かったです。

https://movies.yahoo.co.jp/movie/334301/

2020年下半期にはライブシーンが新しい形で戻ってくることを祈ります。Philippeさんは2020年の下半期に計画していることはありますか?言えることだけで問題ありませんので、ファンの皆様にメッセージをお願い致します。

いつライブができるか全く分からない今、僕らに出来ることは今後の為の準備です。

FOADでライブがまだ一回もできてない分、初ライブは普通のライブで終わらせる気はないです。バンドはやっぱり音源とライブ、その両方あってこそのものだと思うのでそれぞれ期待して待っててもらえればと思います。