Bells On Recordsから日本盤が出ていたこともあり、2000年代に高速メロディックをディグっていた人なら彼らの名前を聴いたことがあるはず。Lagwagonに影響を受けつつ、NOFX、Rich Kids on LSDほかクラシックなスケートパンクを南米らしいフィルターに通じたラフなスタイルで撃ち放つ、SOFTCOREのサウンド、おそらく体感できるチャンスは滅多にないので、この機会にぜひ各会場へ遊びにきてください!!!
2024.01.31 (Wed) Yogibo HOLY MOUNTAIN
“SOFTCORE LIVE IN OSAKA”
日本のメタルコアを牽引する存在として、2023年も精力的な活動でファンを楽しませてくれたSailing Before The WindとSable Hills。彼らがキュレーションするイベント「ONE BULLET LEFT」の開催を記念し、RIFF CULTでは、両バンドのメンバーに2023年の年間ベスト・アルバム、そして楽曲をピックアップしていただきました。
For the Fallen Dreams 『For the Fallen Dreams』
Hollow Front 『The Fear Of Letting Go』
Gideon 『MORE POWER. MORE PAIN.』
Wolves At The Gate 『Lost In Translation』
Bury Tomorrow 『The Seventh Sun』
For the Fallen Dreamsは大きな変化を遂げ、セルフ・タイトル作でカムバックしましたね。WataruさんはこれまでのFor the Fallen Dreamsもフォローしてきていると思いますが、彼らのようなベテラン・バンドが、スタイルチェンジしながら進化していることを一人のミュージシャンとしてどのように見ていますか?またこのアルバムの素晴らしいポイントはどこだと思いますか?
バンドメンバーそれぞれの意志を感じて素晴らしいと思います。全くスタイルを変えないアーティストも多く居ますが、それも美しいスタイルだと思っています。まずアルバムタイトル名から熱量が伝わってきますね。”For The Fallen Dreams/For The Fallen Dreams”。かつてのモダンさを残しつつ、最新の音楽性を取り入れていて、よりキャッチーに感じ取れると思います。特にTr.8の”No Heaven”が痺れました。
近年のWolves At The Gateの創作意欲は凄まじく、また多くのミュージシャンからの評価が高いバンドであると思います。日本ではまだその実力が浸透していないようなバンドですが、WataruさんにとってWolves At The Gate最大の魅力はなんだと思いますか?またアルバムの中でお気に入りの曲はありますか?
ありがとうございます。本作ではリード曲であるTr.1 “The Seventh Sun”ですね。曲に長年のプライドと貫禄を感じます。過去作では2012年リリースの”The Union of Crowns”の”An Honourable Reign”です。メンバーは変わってますが、渋さを感じるメロディが刺さりました。
▶︎WATARU : BEST SONGS OF 2023
▶︎Within Temptation 「Wireless」
▶︎Polaris「Fault Line」
▶︎Texas In July「False Divinty」
▶︎Woe,Is Me「Ghost」
▶︎Breakdown of Sanity「Collapse」
Woe, Is MeやBreakdown of Sanityといったメタルコア・ファンにとって耳馴染みのあるバンドからPolaris、Texas in Julyといったトップ・シーンのバンドの新曲がリストインする中、Within Temptationの「Wireless」が入っているのは面白いと感じました。楽曲単体、またはバンドについてでも構いませんので、それぞれの楽曲について感想を聞かせてください。
Polarisの「Fault Line」とTexas In Julyの「False Divinty」はライブ前日と当日に必ず聴く曲です。闘志に火をつけてくれます。Woe,Is Meの「Ghost」は、何かの帰り道に必ず聴きます。この曲を初めて聴いたのが、道中の夕方でした。lyricからもどこか寂しさを感じました。Breakdown of Sanityの「Collapse」も闘争心を燃やしてくれます。BoSのリフとビート感、ボーカルワークはかなり中毒性が高く、聴き狂ってしまいます。過去作と比べても本作は気に入っています。Within Temptationの「Wireless」は、女性ボーカルのメタルバンドの中でも1番刺さりました。男性では出せない声質のオーラ、感無量です。僕自身、クリーンボーカルのメロディが映える曲が好きなので、この曲はど真ん中を突いてきましたね。出来る事ならこんな美しい声が僕にも欲しいです笑
日本のメタルコアを牽引する存在として、2023年も精力的な活動でファンを楽しませてくれたSailing Before The WindとSable Hills。彼らがキュレーションするメタルコア・イベント「ONE BULLET LEFT」の開催を記念し、RIFF CULTでは、両バンドのメンバーに2023年の年間ベスト・アルバム、そして楽曲をピックアップしていただきました。
Veil of Mayaの『[m]other』はKosukeさんもピックアップしており、複雑なギターリフの支える地を這うようなドラミングも印象的な作品だと感じます。Hirokiさんのドラムセット、特にシンバルは非常にシンプルなセッティングですが、彼らは非常に複雑なシンバルワークを得意としています (最近はそこまで目立ちませんが)。今後、Sailing Before The Windのサウンドをクリエイトしていくにあたり、この作品にあるような複雑なシンバルワークを取り入れたいいうような考えはありますか?また、ドラマー目線でこのアルバムの優れた点があれば教えて下さい。
Currentsの『The Death We Seek』はSailing Before The Wind、Sable Hillsのメンバーの多くがピックアップしています。そしてそれは世界中のメタルコア・シーンにおいても同じで、多くのメタル・メディアがこのアルバムについて様々な意見をポストしています。ドラミングやサウンド・プロダクションといった細かいところももちろんお聞きしたいですが、単純にこのアルバムの凄さって何だと思いますか?
Gideonの『MORE POWER. MORE PAIN.』はSable HillsのドラマーKeitaさんもピックアップしていました。ハードコア/メタルコア、加えてタイトルトラックに関してはハードロック的なシンプルなビートも面白いところなのですが、ドラマーを惹きつける魅力はどんなところにあると思いますか?
日本のメタルコアを牽引する存在として、2023年も精力的な活動でファンを楽しませてくれたSailing Before The WindとSable Hills。彼らがキュレーションするイベント「ONE BULLET LEFT」の開催を記念し、RIFF CULTでは、両バンドのメンバーに2023年の年間ベスト・アルバム、そして楽曲をピックアップしていただきました。
・Chamber 『A Love To Kill For』
・Gideon 『MORE POWER. MORE PAIN.』
・Dying Wish 『Symptoms of Survival』
・Silent Planet 『SUPERBLOOM』
・Mouth for War 『Bleed Yourself』
本作もサウンド・プロダクションを手掛けたのが Randy Leboeuf ということもあり、ドライでヘヴィ、そしてモッシーな作品になっていると感じました。元々Chamberの作り出すサウンドが好きなのですが、本作はカオティックな側面とオールドスクールな側面の整合性が更に取れていて、そのバランスが素晴らしいと思いました。ブレイクダウン中のうねるような連続的なテンポチェンジは特筆すべきアプローチだと思います。
Dying Withは、90’s原点回帰の波が世界的に高まるきっかけを作った一つのバンドだと思っています。『Symptoms of Survival』に関して言うと、透き通るようなクリーンパートから血生臭いモッシュパートへの振り幅が大きくそこがとても好きなポイントです。ニュースクール・ハードコア好きであれば唸らないはずはないリフしかない点も素晴らしいと思います。
ドラマーとしてGideonのようなタフでヘヴィなグルーヴを持ち味とするサウンドを持つバンドが刺激的なのはとても良く理解出来ます。Sable HillsでのKeitaさんのプレイ・スタイルも確かな技術によって生み出される「グルーヴ」がキーだと思いますが、Gideonの『MORE POWER. MORE PAIN.』におけるグルーヴの心地良さがドラムにあるとして、どんなテクニックやフレーズにしびれましたか?
GideonのJakeは自分が最もリスペクトするドラマーの中の1人です。彼の持ち味として特徴的なポイントは、ビートの中に3連符と6連符をアクセントとして入れた上でゴーストノートを多用することで、シンプルなビートでも抑揚を最大限に生み出していくところにあると思っています。そこがGideonのグルーヴの根源になっていると感じますね。特に「Too Much is Never Enough」の0:19~のTrap-Hihat的アプローチは痺れました。
RictさんもMouth for Warの新作をピックアップしていました。バンド内で好きな音楽や最近聴いている音楽を共有したりしていますか?Mouth for Warの魅力と共に、普段のソングライティングでこうした他のバンドからの影響を参考にしていくとき、Sable Hillsらしさとどのようにしてクロスオーバーさせることを心がけていますか?
Mouth for Warの魅力はあくまでもメタルコア/ハードコアの枠から外れずともその暴力性がとても高いところにあると思います。ドラムアレンジメントをしていく際にアプローチ方法として参考にすることはありますが、自分がモッシュコア / ハードコアから受けている影響の方が大きいので、その曲に対して自分なりにアレンジしていった結果気づいたらクロスオーバーしているケースの方が多いかもしれません。
▶︎KEITA : BEST SONGS OF 2023
▶︎Boundaries 「Armageddon」
▶︎Dying Wish 「Torn From Your Silhouette」
▶︎Foreign Hands 「Conditioned for a Head-On Collision」
▶︎Mouth for War 「Saturate Me」
▶︎The Ghost Inside 「Death Grip」
Foreign HandsやMouth for WarなどのフレッシュなバンドからThe Ghost Insideまで幅広くタフなグルーヴを持つ楽曲がリストインしました。この中でドラマーとして最も驚くべきテクニックを持っていると感じた楽曲はありますか?
日本のメタルコアを牽引する存在として、2023年も精力的な活動でファンを楽しませてくれたSailing Before The WindとSable Hills。彼らがキュレーションするメタルコア・イベント「ONE BULLET LEFT」の開催を記念し、RIFF CULTでは、両バンドのメンバーに2023年の年間ベスト・アルバム、そして楽曲をピックアップしていただきました。
Invent Animateは現代メタルコア・シーンの中でも特にコアなリスナーを常に驚かせてくれる存在として地位を確立しています。そして『Heavener』はこれまでInvent Animateが追求してきたものをダイナミックに表現することに成功した、名作だと思います。Likuさんはこのアルバムの中で好きな曲はありますか?また、Invent Animateの魅力についてSailing Before The Windのファンの皆さんに教えていただけると嬉しいです。
Void Of Visionは既にメタルコアという言葉では表現することのできない領域へと足を踏み入れ、誰にも真似できないスタイルを『CHRONICLES』で完全に確立しました。ミュージシャンとして、このアルバムの全体的な魅力について教えていただきたいのと、ギタリストとしてこのアプローチの仕方には驚いたなどというフレーズがありましたら、教えて下さい。
Hopes Die Lastは日本でも多くのファンを持つベテラン・メタルコア/ポスト・ハードコア・バンドです。彼らの復活は世界中で話題になりましたし、ソーシャル・メディアでは来日を望む声も多く聞こえてきました。そのスタイルは決して最先端のものではないですが、非常に完成度の高いアルバムだと思います。Likuさんはいつ頃からメタルコアを聴いていましたか?Hopes Die Lastを聴き始めた頃の思い出や、今回のバンド復活について何か思うことがあれば教えて下さい。
メタルコアを聴き始めたのは17歳の時です。高校の軽音部でバンドをやっていてその時の顧問にDream TheaterやEPICAを聞かされて、そこからヘヴィミュージックを色々ディグってメタルコアに辿り着きました。最初は日本のメタルコアバンドを聴いていて徐々に海外のバンドを聴くようになってましたね、Hopes Die Lastを知った時もその頃でした。
SoulkeeperやHollow FrontといったバンドがThe Plot In Youと共にリストインしているのは非常に納得がいくというか、Likuさんのメタルコア趣味が感じられる選出であると感じました。Miss FortuneやFalling In Reverseといった一見、Sailing Before The Windとはまた違ったスタイルのバンドもリストに入っていますが、これらの楽曲を選んだ理由についてそれぞれの楽曲の良さ、ポイントについて触れながら感想を教えてください。
The Plot In Youの”Left Behind”は確実に2023年の名作でした、本当に一度聴いただけで次に聴くときには思わず口ずさんでしまう。かなり叙情的で内省的な歌なので歌詞にも注目するとより楽しめると思います。アルバムの期待感MAX。
日本のメタルコアを牽引する存在として、2023年も精力的な活動でファンを楽しませてくれたSailing Before The WindとSable Hills。彼らがキュレーションするイベント「ONE BULLET LEFT」の開催を記念し、RIFF CULTでは、両バンドのメンバーに2023年の年間ベスト・アルバム、そして楽曲をピックアップしていただきました。
The Word Aliveは長年のキャリアを通じて一貫した魅力を持った実力派ですね。これまでリリースされてきたThe Word Aliveのアルバムに比べてこの『Hard Reset』にはどんな特筆すべき魅力があると思いますか?
『Hard Reset』は、The Word Alive is Dead…」から始まるとてもメッセージが強い作品ですよね。古くからのファンはもちろん、新しい世代のメタルコアファンにも確実に刺さる一枚になっていると思います。個人的にはアルバムラストを締めくくる「War With You (feat. From First To Last)」にかなり胸を打たれました。
『DOGMA』はCrown The Empireの歴史において、またメタルコアの歴史においても非常に刺激的でチャレンジングなサウンド・プロダクションが注目され、ヒットしましたね。このアルバムの魅力は何だと思いますか?またお気に入りの楽曲などはありますか?
どの曲もかなりパンチが効いているのですが、アルバムを通して聴いても最後まで飽きずに聴けちゃうところですかね。胃もたれしそうだけどしない感じというか。Crown The Empireというバンドの良いところをより凝縮した一枚かと思います。中でも「Someone Else」が特にお気に入りです。他の楽曲と比べてシンプルかつ軽快なリズムワークが際立ってフックになり印象に残っています。
Of Mice & MenはUEDAさんがSable Hillsに加入する前 (Ocean From The Dead Screamメイン時代) の2000年代後期からトップシーンで活躍し、スタイルチェンジを遂げてきたベテランですよね。このバンドはUedaさんにとっても思い入れのあるバンドであると思いますが、他の作品と比べて『Tether』で聴くことが出来る特筆すべきポイントなどはありますか?
Void Of Visionは言うならば、メタルコア・シーンの革命児とも言うべきフレッシュでクリエイティヴな存在でこの『CHRONICLES』シリーズもジャンルの枠にとらわれない作品でした。ミュージシャンとして、確立してきたスタイルを変化させる怖さや葛藤は常に抱えていると思います。そうした背景も考えつつ、Sable Hillsで挑戦してみたいスタイルや参考にしたいバンドはいますか?
SABLE HILLSの印象って、ギターリフが主体のメタルバンドという印象を持たれることがかなり多いと思います。例えば、その中でアルバムをリリースした際に、『CHRONICLES』の楽曲のような電子音やローチューニングのヘヴィなリフやブレイクダウンを中心に進行して楽曲があっても面白いのかなと。『INTO THE DARK』のようなメロディーもありつつしっかりヘヴィに落とし込むような楽曲があっても面白いのかなって。ライブ映えもしそうですしね。
▶︎UEDA : BEST SONGS OF 2023
▶︎Attila 「Handshakes with Snakes」
▶︎If I Were You 「Downfall」
▶︎The Devil Wears Prada 「Salt」
▶︎Annisokay 「Human」
▶︎thrown. 「Guilt」
Attilaがリストインしたことは、Ocean From The Dead ScreamからのUEDAさんのファンとして、とても嬉しいことです! ほかにもthrownといったニュー・メタルコアと呼ばれる新鋭バンドなども入っていますが、これらの楽曲について、またはバンドについて教えて下さい。
Attilaは特に生き様が強く感じられるバンドかなと。今回挙げさせてもらった「Handshakes with Snakes」はインロトのヘヴィなリフに対してガッツリラップを載せていくFronzのボーカルスタイルが炸裂している作品ですよね。歌詞なんかも多分リアルなんだろうなと。笑
If I Were You、The Devil Wears Prada、Annisokayに関しては割と初期の頃からよく聴いていました。どのバンドも一貫して表現方法は変われど、自分たちのスタイルを貫いているバンドだなと印象を受けます。原点を大切にしているというか、初期衝動というか。そういったものを強く感じさせられました。
日本のメタルコアを牽引する存在として、2023年も精力的な活動でファンを楽しませてくれたSailing Before The WindとSable Hills。彼らがキュレーションするメタルコア・イベント「ONE BULLET LEFT」の開催を記念し、RIFF CULTでは、両バンドのメンバーに2023年の年間ベスト・アルバム、そして楽曲をピックアップしていただきました。
Veil Of Mayaの『[m]other』がリストインしているのは非常にKosukeさんらしいと感じました。Sailing Before The Windだけでなく、Kosukeさんの音楽活動の中でもVeil Of Mavaの影響を感じる瞬間が多いと感じます。ギタリストとしてこのアルバムの素晴らしさについて教えて下さい。また、この曲のこのフレーズに衝撃を受けたなどあれば教えて下さい。
このアルバムは、ここまでVeil of Mayaが試行錯誤してきたものを咀嚼して作り上げた総集編的な内容にも感じます。ギター弾きの目線では一聴してMarc Okuboだと分かるフレーズの音遣いに強い説得力を感じていて、今作でも独特なメロディラインのフレーズに効果音的なフレーズまで必殺技のオンパレード。Tr.3 2:19~、Tr.7、0:57~、Tr10 2:48~に代表されるような、弦を一本チョーキングアップ/ダウンして鳴らすのをリフに混ぜる、というシンプルな方法ですら「Veil of Mayaらしさ」にしてしまうあたりにヒーローたる所以を感じます。
Bleed From Withinは2023年にLOUD PARK で来日も果たし、『Shrine』の素晴らしさをライブでも体感し衝撃を受けた日本のメタル・ファンも多いはずです。彼らはメタルコアを出発して、今ではその枠に留まることのない存在へと成長していますが、長年彼らを見つめてきて、このアルバムはBleedFromWithinにとって、どのようなアルバムであると感じましたか?
Rise to Fallの『The Fifth Dimension』がリストインしたのには”らしさ”を感じましたし、Sailing Before The Windにも通ずるメロディック・デスメタル〜メタルコアのブレンド感が素晴らしい作品だと思います。多くの素晴らしい楽曲が収録されていますが、特に好きな楽曲はありますか?またその理由があれば教えて下さい。
Spotifyなどストリーミングサイト+インターネット検索の2本柱です。
ストリーミングサイトの発達で特に意識しなくても新たなリリースを簡単にチェックできるようになったのは大きく、反面浮いた時間をRedditなり流れの海外サイト徘徊に割り当てています。検索は海外のGoogleから例えばラフに”Metalcore New release”程度のワードで探し始めることが多くて。特にサイトを決めず探すことも多く正直効率は良くはないですけど、ジャケ買い的なイレギュラー感を楽しむ感じがいいのかなと。頻度も月~回~時間なりに時間を絞って、惰性で探さずメリハリをつけます。
2016年アメリカ・ニューヨークで結成されたメタルコア・ポストハードコア・バンド、Across The White Water Tower (通称 : ウォーター・タワー) が、Sable HillsとSailing Before The Windがキュレーションするイベント「ONE BULLET LEFT」で来日することが決定し、合わせてエクストラ・ショウとして2公演が開催される。これまでにAlesama、Famous Fast Words、Attack Attack!といったメタルコア/ポスト・ハードコア・クラシックと呼ばれる大物バンドらのツアーに参加し、耳に残るメロディとどこか懐かしいサウンド・スケープが魅力で、「これぞアメリカン・アンダーグラウンド・メタルコア/ポスト・ハードコア」と言えるサウンド、ヴィジュアルに注目が集まっている。
日本のメタルコアを牽引する存在として、2023年も精力的な活動でファンを楽しませてくれたSailing Before The WindとSable Hills。彼らがキュレーションするイベント「ONE BULLET LEFT」の開催を記念し、RIFF CULTでは、両バンドのメンバーに2023年の年間ベスト・アルバム、そして楽曲をピックアップしていただきました。
Currentsが現代メタルコアにおいて非常に重要な立ち位置にあるバンドであり、『The Death We Seek』はこれまでのCurrentsが培ってきたスタイルに加え、多くのクリエイティヴな挑戦、変化の見える革新的なアルバムです。ギタリストとして驚くべきフレーズやリフなどはありましたか?そのほかに特別な思いがあればお聞かせ下さい。
日本のメタルコアを牽引する存在として、2023年も精力的な活動でファンを楽しませてくれたSailing Before The WindとSable Hills。彼らがキュレーションするメタルコア・イベント「ONE BULLET LEFT」の開催を記念し、RIFF CULTでは、両バンドのメンバーに2023年の年間ベスト・アルバム、そして楽曲をピックアップしていただきました。
August Burns Red 『Death Below』
A Mourning Star 『A Reminder of the Wound Unhealed』
Dying Wish 『Symptoms of Survival』
Currents 『The Death We Seek』
Graphic Nature 『A Mind Waiting to Die』
August Burns Redの『Death Below』は、多くのメタル・メディアでも絶賛されています。長年に渡り世界のメタルコアを牽引する存在として、大きくスタイルを変えることなく活動を続けているところは、Sailing Before The Windの活動スタイルにも重なる部分があります。このアルバムで特に「August Burns Redらしい」と感じた楽曲、またはフレーズはありましたか?
A Mourning Starの『A Reminder of the Wound Unhealed』からはSailing Before The Windが活動をスタートさせた2010年代初頭のころによく聴いた、懐かしいスタイルのメタルコアです。ボーカルのスタイルはRyoichiさんのスタイルにも重なるところがあるように感じます。ボーカリストとして、A Mourning Starの特筆すべきポイントなどはありますか?また、おすすめの楽曲などあれば併せて教えてください。
Dying Wishの『Symptoms of Survival』はここ日本でも大きな話題となり、メロディック・メタルコア/ハードコアのムーヴメントのキーとも言える作品であると思います。実際に日本のメタルコアの中心で活動を続けている中で、Dying Wishの影響を感じる日本のバンドがいたりしますか?また、特に好きな曲などあれば教えてください。
いい意味でいいとこ取りのようなバンドで、ヘヴィーパートオンリーの曲、メロデスライク、もしくはフューリーエッジスタイルの単音リフで攻め攻め系の曲もあれば、不協和音リフワークにキャッチー過ぎないクリーンボーカルで初期Solid State Records系の雰囲気も醸したり、と思ったらブレイクダウンがモダンでソリッドになったりと、ごった煮系ってともすればダサかったり、あざとくなりやすいと思うんですけど、奇跡的にかっこよくまとまってるなと感じました。
こっからいい意味でも悪い意味でも垢抜けていくバンド多いと思うんですけど、このまま突き抜けて昇華してほしい感じです。見当違いだったら申し訳ないんですが、Graupelとか曲によっては近い事してる時たまにありませんでしたかね?もっとファストでメロディックだし、時期的に影響とかではないとは思いますが。モダンな部分と往年のスタイルをセンスよく行き来するバンドが日本でも更に増えてくれたら楽しいですね。「Watch My Promise Die」が特に好きな曲です。
Currentsの『The Death We Seek』はSable Hillsのメンバー達もフェイヴァリットに挙げており、このアルバムは世界のメタルコア・リスナーを虜にしました。一概に「メタルコア」という言葉では形容できないほど、多様なアレンジや工夫が感じられる作品ですが、ミュージシャンとして彼らのサウンド・プロダクションなどで驚いたこと、学びがあったと思うところはありますか?
Graphic Natureは発展し続けるニュー・メタルコア・シーンの中でも、正統派として高く評価されています。Ryoichiさんはヒップホップなどもお好きだと思いますが、メタルコアにないグルーヴを取り入れているバンドも近年は多く、Graphic Natureの『A Mind Waiting to Die』にもそういったパートが組み込まれています。この作品に惹かれた理由は何かありますか?
Texas In July、UnearthといったSailing Before The Windにも通ずるメロディアスなメタルコアからBalmora、Morning Againといったクラシックなスタイルを鳴らすバンドの中にBeartoothといったバンドの楽曲がリストインしているのは非常に面白いと思いました。これらの楽曲について (またはリスト全体について) 、それぞれ感想を教えてください。
Texas In Julyはもはや聞く前から良かったですね。良かったというか嬉しかったというか。新曲出たのがとにかく嬉しいです。
アメリカ・オレゴンの女性ボーカル・メタリック・ハードコア・バンド、Dying Wish (ダイイング・ウィッシュ)。2021年にSharpTone Recordsと契約し『Fragments of a Bitter Memory』をリリースしてから、本作までに彼/彼女らの状況は劇的に変化した。グローバルな人気を獲得、ライブは毎度カオスな盛り上がりを見せ、急激な人気の高まりを遠く離れた日本からも見てとれた。
彼/彼女らがハードコア成分について前作以上に精密な構築を施していることからもその狙いは明らかだ。もちろん、これは悪いことではなく、SharpTone Recordsという現代メタルコア中心の所属アーティスト・ラインナップの中で目立ち、自分たちに目を向けさせる為に最大の努力している証拠であり、現代をサバイヴするアーティストとして間違っていない。Knockled Looseも、そのサウンドはもちろん、日々アップされるカオスなライブ・パフォーマンスビデオの影響で、とんでもないところまで行ってしまったのだから、フロアの熱気、活気というのも実力以上に大事というのが2023年だったと思う。この手のサウンドを復興させ、日本でもView from the Soyuzに見られるライブの盛り上がりを見れば、このスタイルのバンドが今、どこでどう勝負すべきかは自ずと導かれていくだろう。ミュージックビデオにもなっている「Watch My Promise Die」は新しいDying Wishが2024年以降に作っていく道筋を感じられる1曲に仕上がっていると言えるだろう。
▶︎第9位 : Avalanche Effect 『Of Wired Hearts And Artificial Prophecies』
元Death of an EraのDanielがフロントマンを務めている事で話題となったArtemis Risingですが、革新的なエレクトロニック・メタルコアは時代の先を行き過ぎていたのが、デビュー・シングルで大きなブレイクとまでは行きませんでした。しかし2022年代から次第に増え始めた”エレクトロニック・メタルコア”は、例えばAttack Attack!やElectric Callboy、とは違い、本格的なクロスオーバーを始めています。これは、Attack Attack!の登場以降、メタルコア+キーボディストというバンド編成によってシーンに植え付けられたエレクトロニック・メタルコアとは根底が違い、マシーン・ドラム/エレクトロニック・ビートとドラマーの鳴らすビートが交互に展開されたり、時に交わっていくなど、メロディだけでないことが印象的だと思います。
例えば、本作収録の「Scales of Justice」では、ハードコア・テクノ、ガバといったタイプのエレクトロニック・ビートが楽曲の大黒柱となり、プログレッシヴなギターのリフやタイトなドラミングというものが交わるように展開されていくというスタイルへエレクトロニック・メタルコアを進化させています。この作品のヴィジュアライザーがマーブル模様の色彩と電子基盤のレイヤーで構成されているのも、視覚的にArtemis Risingを表現するのに重要な役割を担っていると言えるでしょう。2020年代以降のエレクトロニック・メタルコアについては、独立した音楽ジャンルとして意識しておくと、ダンス・ミュージック・シーンとの関わりなどへもその魅力を波及させられるきっかけに繋がるかもしれません。Sullivan Kingのようなアーティストがとんでもないブレイクを果たして、Artemis Risingなどといったバンドをビッグ・ステージへ引っ張り出して欲しいですね。
カナダの女性ボーカル・メタルコア・バンド、SpiritboxのEP『The Fear of Fear』は、昨年のEP『Rotoscope』でエレクトロニックなビートを踏んだんに盛り込みつつ、革新的なデビュー・アルバム『Perfect Blue』を見事にアップデート。現代メタルコアのキーパーソンと言えるプロデューサーDaniel BraunsteinとSpiritboxの世界観を司るコンポーザーであるMike Stringerによる共同プロデュースとなった本作は、『Perfect Blue』と『Rotoscope』の間に位置する。
特筆すべき楽曲は「Angel Eyes」であろう。デスコアへも接近しようかというヘヴィネスへの探究心、Courtney LaPlanteのカリスマ性溢れるボーカル、そして不気味に漂う『Rotoscope』で見せた深いエレクトロニック・ダーク・アンビエントのアトモスフィア。次曲「The Void」のメロディアスさも相まって、EP中盤に絶頂を迎える『The Fear of Fear』の作品としての驚くべきコンパクトなクリエイティヴィティには感心させられる。この二つのEPを経てドロップされるセカンド・アルバムでどのようなチャレンジを見せてくれるのか、高く期待している。
アメリカ・ミシガンのメタルコア・バンド、Hollow Frontのサード・アルバム。2021年にUNFDと契約後、毎年アルバムをリリースするという多作っぷりでありながら、作品毎に確実にレベルアップし、アメリカを中心にグローバルな人気を誇る彼ら。RIFF CULTで行った国内メタルコア・バンドらへの年間ベスト・インタビューにも『The Fear Of Letting Go』は数多くリストインされていたのが印象的だった。
彼らと比較されるバンドといえば、ErraやPolaris、Northlaneといったところであろうが、Hollow Frontが本作で打ち出した”Hollow Frontらしさ”は、ミュージックビデオにもなっておりアルバムのキー曲である「Over The Cradle」にある。リリックやビデオのコンセプトになっているのは、Hollow Frontのソングライター自身が経験したネグレクトであり、育児放棄、感情の混乱を鮮明に表現している。この歌は、母親への赦し (*ゆるし)の歌であるが、現在も続く痛みが入り混じった言葉がリリックの中で巨大なインパクトを放っている。母親は自分たちに命を与えてくれたが、生き方を教えることができなかった……。母親を許したとはいえ、過去の経験の傷跡がまだ残っていることを表現している。自身が経験した辛い思い出を非常に分かりやすく、そしてメタルコアという音楽の怒りの塊のようなエネルギーを巧みにストーリーに落とし込んだ本楽曲は、Hollow Frontの知的な芸術性が爆発したキラーチューンと言えるだろう。細かなパートについても、エレクトロニックなビートをさらりと組み込んだり、ブレイクダウン・パートの切れ味と歌詞の鋭さがリンクしながら展開していくところも、意図的に作られているのであれば、これはもう、非常に優れた高等芸術であり、メタルコア文化遺産にしたいくらいだ。
優れているのは先行シングルとして発表されたものだけでなく、「Stay With Me」というバラードもHollow Frontの魅力を解き放つ印象的な楽曲だ。メロディック・ハードコアをルーツに感じさせながらも、彼らの直接的な影響源であるだろうErraやNorthlaneといったバンドの楽曲構築の典例を参考に、力強いスクリームと張り裂けるようなクリーン・ボーカルを交互に展開させていく。実はこの曲がアルバムの中で一番凄いかもしれない。確実にトップ・シーンへと躍り出たHollow Front。このアルバムをライブ・パフォーマンスでどこまで繊細にドラマティックに表現できるかが2024年代ブレイクの鍵になってくるだろう。持ってるセンスは一級品。
いくつもアルバムを象徴する楽曲はあるが、”In loving memory of Ryan Siew”という追悼の意を込め、生前のRyanも撮影に参加している楽曲「Overflow」は、ドラマーDanielによって書かれたものだ。Danielはこの楽曲の歌詞について、自身のパニック発作と闘うことの葛藤と、その葛藤が他人に与えることの影響について歌っていると説明している。悲しみと絶望に満ちた歌詞、「The earth is spinning much too fast for me」という詩的なフレーズのインパクトが強烈であったし、その中からもわずかながら、希望の光を感じさせてくれるところも、世界に多くのファンを持つ彼らの優しさであり、トップ・シーンを走るバンドが歌うことの責任であると感じる。
Atreyu – The Beautiful Dark of Life
Texas In July – Without Reason
Prospective – Reasons to Leave
Of Virtue – Omen
The Callous Daoboys – God Smiles Upon The Callous Daoboys
Of Mice & Men – Tether
Wolves At The Gate – Lost In Translation
Heart Of A Coward – This place only brings death
Johnny Booth – Moments Elsewhere
Soul Despair – Crimson
▶︎First Days Of Humanity 『The Analysis of Burnt Human Remains』
アリゾナ州フェニックスを拠点に活動するLast Days of Humanityフォロワーの中で最も力のあるFirst Days of Humanity。今年は単独作4枚にOphthalmomyiasisとのスプリット1枚をリリースを相変わらずアクティヴな一年でした。これまでバンド名に由来した人類の起源をテーマにしたものが多かったが、次第にゴアっぽくなってきて (完全にネタ切れだと思います) 、本作は思いっきり死体ジャケ。タイトルも「焼死した人間の分析」でかっ飛ばしてます。ゴアグラインド・クラシックな長ったらしいイントロを含む楽曲を挟みながらも基本的にはハイピッチ・ブラストビートで全力疾走、ノイズまみれのリフ (?) に溺死ボーカルが炸裂。「Found Decomposing with Fresh Discoloration」とか「Mutilating Lesions Differentiated from Leprosy」なんかは構成も凝ってて面白い。結構聴いてたアルバム。最高!
コロラド州デンバーから新たな「〜Days of Humaniry」系プロジェクト、その名もBefore Days of Humanityが登場! 爆速系ハイピッチ・ブラスト&溺死ボーカル・スタイルの新たな形容詞になりつつあったんですが、グラインドコア/ハードコア・パンクなスタイルでグルーヴィに展開する正統派。この作品は3曲入りのEPで、リリースのほとんどがスプリットとかコンピレーション。ハイペースなリリースが続いていて、2024年1月には読み方の分からないエクスペリメンタル・ゴアノイズ「վադրիպլեգիա!」とのスプリットも出るそう。このվադրիպլեգիա!はめちゃくちゃなんだけど、結構良いかも。精神分裂系。
ベラルーシのワンマン・ゴアグラインド・プロジェクト。久々に名前を聴いたなーと思って過去の作品チェックしてたら、単独作は2014年の『Harvest Of Nauseating Remnants』以来。よく名前覚えてたなっていう自分の記憶力にびっくりした。かなり作り込まれたリフの展開が今のハードコアっぽい感じもする。曲によっては完全にゴアではないものもあり。Dead Infectionの「Gory Inspiration」のピュアすぎるカバーはかなり熱い。
▶︎Mutated Sex Organ 『Abyss of Flesh』
NUNSLAUGHTER、BLOODTUSK、FROM THE HELLMOUTHに在籍するNoahとTO DUST、GRAVE PLAGUEのJoeからなるアメリカ・クリーヴランドのゴアグラインダー、Mutated Sex Organのフル・アルバム。ユニットらしく息の合ったグルーヴはゴアグラインドにしてはややプログレッシヴだが、特段ききずらさとかは感じない、むしろフックになってて面白い。やっぱちゃんとドラマーいると迫力が全然違う!チープな打ち込みゴアばかり聴いててはダメだな。
▶︎Morgue Tar 『Morgue Tar』
アメリカ・テキサスのゴアグラインド・ユニット、Morgue Tar。2022年にリリースしたアルバムは2022年ゴアグラインドの名盤としてレビューしたのは記憶に新しい。本作は12分にも及ぶオープニング・トラック「Blight of Denigrative Evocation 」で幕を開ける。物々しいイントロから始まるスラッジ・ドゥームの影響を受けたゴア・サウンドは、ヴォミット・ノイズ的アプローチと腐臭漂うダウナーなリフ、シンプルな打ち込みドラムをじわりじわりと展開していく。意外とスローなアプローチに挑戦するゴアグラインド・バンドはいなかったし、彼らが非常にクリエイティヴな存在であることが感じられる。そのほかの楽曲も5分、6分とイントロのストーリーありきのゴア。これはこれで新しいし面白いコンセプチュアル・ゴアグラインド。Surrogate Recordsから盤が出るそうだ。
このアーティスト写真。怖過ぎる。
▶︎Cobblestoning 『Hyperbobilious Explication of Amaranthine Pestilential Astronomicolon』
イングランド・リーズのゴアグラインド・ユニット、Cobblestoningのデビュー・アルバム。この長過ぎるアルバム・タイトルを直訳してみると「アマランサス疫病アストロノミコロンのハイパーボビリウス解説」。なんのことだか全くわからない……。ただメンバークレジットらしき表記には「Crohn’s Disease and inflamed gastrointestinal tract (クローン病と消化器官炎症)とあり、内臓の炎症とか狭窄がテーマなのかな?アートワークからが人間のどの部分の炎症なのかはちょっと分かりかねるが。私自身クローン病なので、日常で目にする自身の内視鏡画像や病名が楽曲名にあると親近感あります。内容はかなり正統派で短いSEから細かくテンポチェンジしながら予測不能なゴアを展開。
▶︎Anime Aliens 『Never Had a Problem Waiting on a Good Thing』
カリフォルニア・サクラメントの馬鹿三人集、Anime Aliensのどうしようもないアルバム。アメリカにいったことある人とか暮らしたことがある人なら分かると思いますが、本当に筋金入りの馬鹿って存在してて、面白くもない冗談とか仲間内にしかわからないミームで笑い続けてる人が一定数いるんですけど、アメリカはそういう人がどうしてかゴアグラインドやるんですよ。昔、50 Ways To Kill Meっていうワンマン・ゴアというかメロディとかも打ち込みのMidi-Grindみたいなのをやってたプロジェクトがあったんですが、そいつのホームページが自分のちんこの画像を100枚くらいいろんな角度から撮影したのをアップしてたり、街のあちこちでお尻出して、とにかく酒とドラッグをかましまくってる狂人がいて、本当にやばいと慄いた覚えがあります。ちなみにそのホームページが残念ながら消えてしまったようなんですが、50 Ways To Kill Me気になった人いたら、下の動画チェックしてみてください。
▶︎Chlamydia Trachomatis Milked From A Severely Enlarged Pustulated Scrotal Edema, Liquified Mess Of Corpse Fluids Dripping From A Grocery Store Dumpster, Renal Hydronephrosis & Intestinal Suppuration 『4 Ways Of Sickening Surgical Perversion』
アメリカ・オハイオのパソロジカル・ヴォミット・ノイズ・プロジェクト、Chlamydia Trachomatis Milked From A Severely Enlarged Pustulated Scrotal Edemaの呼びかけによって集まった3組との4 Wayスプリット。Liquified Mess Of Corpse Fluids Dripping From A Grocery Store Dumpsterは3487曲を1トラックにまとめた楽曲を提供 (2:33秒しかないが)、Renal Hydronephrosisもヴォミット・ノイズ、Intestinal Suppurationはこの中で一番まともで、トラック毎にタイトルも付いてます。ベースレス、ハイピッチ・スネアの打ち込みが気持ちいいですね。これでもマトモに聴こえる不思議。
▶︎Onee-san The Exterminator And The Lustful Yandere With Big Oppai 『My Waifu Is A serial Cunt-Killer』
インドネシア・パランカラヤを拠点に活動するワンマン・ゴアノイズ・プロジェクト、Onee-san The Exterminator And The Lustful Yandere With Big Oppaiのデビュー・アルバム。「お姉さん」、「ビッグおっぱい」という強烈な言葉がバンド名になったアニメ・ゴアノイズ。ゴアノイズはバンド名やロゴ勝負的なところがありますが、Onee-san The Exterminator And The Lustful Yandere With Big Oppaiは完全にバンド名だけでこのリストに掲載されています笑 2019年に制作に取り掛かり、なんとこのアルバムを作るのに4年もかかったというのだから逆の意味で驚き! それだけ強い制作意欲があったのでしょう。全編打ち込み、リフの輪郭がぼやけまくって何をやっているのかはさっぱり分からない! ただそれがゴアノイズ。このバンド名だけで年間ベスト入りは確実でした。
Onee-san The Exterminator And The Lustful Yandere With Big Oppaiのロゴ。