COVIDectomy、コロナウイルスがテーマの新作『Populate. Indoctrinate. Dominate.』をリリース!

COVIDECTOMY - POPULATE. INDOCTRINATE. DOMINATE. [OFFICIAL ALBUM STREAM] (2021) SW EXCLUSIVE

 

アメリカとロシアに在住のミュージシャン二人によるスラミング・ブルータルデスメタル・ユニット、COVIDectomyがデビューアルバム『Populate. Indoctrinate. Dominate.』をInherited Suffering Recordsからリリースしました。

 

 

2020年結成、2020年解散、EPの売り上げはコロナウイルスに苦しむ人たちをサポートするCenter for Disaster Philanthropyへ寄付するという潔い活動で話題になりましたが、なんとフルアルバムをしれっとリリース。しかも内容がかなり良いです。変幻自在のスラムリフ&ダウンテンポ・フレーズ、バンド名が嫌になったら改名してちゃんとやってほしいレベルです。

 

Zachariah Jackson Vocals (2020, 2021-present)
See also: KopperHead, ex-Angel Splitter, ex-VampireCunt, ex-Priest Mutilation, ex-SkumPuppet

Artyom Shirman All instruments (2021-present)
See also: Deprecation, Manifesting Obscenity, ex-Spice Mutated Corpse, Smile a Velociraptor

Orbit Culture : 格の違いを見せ付ける待望の新作EP『Shaman』リリース!

 

Orbit Culture : スウェーデン/エークシェーを拠点に活動するメロディックデスメタル/メタルコアバンド、Orbit Cultureが新作EP『Shaman』をSeek&Strikeからリリースしました。2013年の結成から音源リリース、ツアーと精力的に活動を続け、北欧の実力派メロディックデスメタル/メタルコアバンドとして着実に人気を付けてきたバンド。オリジナルメンバーはギター/ボーカルのNiklas Karlssonのみですが、逆に初期から音楽性がブレてなくて良いです。

 

メロディックデスメタル、RIFF CULTが運営するRNR TOURSでもTensideやDefecto、Dagobaとヨーロッパの実力派をこれまで招集してきましたが、本国に比べると人気の差は歴然。もちろんツアー自体は盛り上がり、個人的には人柄も最高で大好きなのですが、こういうバンドがもっと人気が出てくれると嬉しいです。

 

Knotfestが企画したPulse of The Maggots Festivalにも出演、このライブビデオは彼らの魅力が味わえる素晴らしいビデオなので、新作聴いて気になった方はぜひチェックしてもらいたいですね!

 

Sleep Token : 人気急上昇中! 大注目のニューアルバム『This Place Will Become Your Tomb』は何が凄いのか


 
Sleep Token : イギリス/ロンドンを拠点に活動する覆面オルタナティヴ・メタルバンド、Sleep Tokenが通算2枚目のスタジオ・アルバム『This Place Will Become Your Tomb』をSpinefarm Recordsからリリースしました。
 

 
彼らの魅力は一体なんだろうか。日本ではまださほど人気が出ている感じではないが、本国イギリスでは人気急上昇中。絶対にチェックしておかなければいけないバンドの一つだろう。
 
先行シングルとしてリリースされた「Alkaline」は公開から3ヶ月で60万回再生を突破。そのサウンドはR&Bやソウルミュージックのメロディラインを用いたオルタナティヴメタルとでも形容できようか。圧倒的なスケール感はライブ映えし、ライブをみてその魅力に取り憑かれている人たちが多いようです。覆面、メンバーの正体を明かさないというヴィジュアル・コンセプトも謎めいていて惹かれます。
 

いわゆるメタルコアやデスコア、ポストハードコアといった音楽の肝になっているグルーヴというものとは違いますが、LoatheやHolding Absenceが好きならきっとこの魅力に気づけるはずです。
 

USブルータル・デスコア、Signs of the Swarm がニューアルバム『Absolvere』リリース、聴きどころを解説!

 

ペンシルバニア州ピッツバーグを拠点に活動するブルータル・デスコアバンド、Signs of the Swarmが通算4枚目、前作『Vital Deprivation』から2年振りとなるスタジオ・アルバム『Absolvere』をUnique Leader Recordsからリリースしました。素晴らしい作品だったので、聴きどころを解説してみたいと思います。

 

ポイントその① : 大幅なメンバーラインナップチェンジ

 

2014年からのオリジナルメンバーはBobby Crowのみで、ベーシストからドラムへとパートチェンジしています。ギタリストだったCory Smarshが不祥事で脱退、新たにJeff Russoがギタリストとして加入しています。ベーシストはツアーサポートを入れ、ボーカルは2018年加入のDavid Simonich。正規メンバーは3人です。

前作をリリースした2019年から3人脱退、Bobbyのパートチェンジもあり、これまでのSigns of the Swarmとは根本的に鳴ってる音は違います。2017年リリースのシングル「CESSPOOL OF IGNORANCE」のMVなんか改めて見返してみるとちょっとびっくりすると思います。

 

ポイントその② : ブレてほしくないところはブレてない!

 

Signs of the Swarm最大の魅力はブルータリティ溢れるデスコア・グルーヴ。今でこそLorna Shore、Vulvodyniaがいて、To The Grave、Brand of Sacrifice、Darko USといった次世代ヘヴィ・バンドがたくさんいますが、ほんの数年前まではやっぱりSigns of the Swarmの存在感は凄かったし、新しい時代が来ると感じました。その時から彼らのデスコアサウンドには、ブルータルデスメタル・フレーバーがありましたし、本作も先行シングル&MVの「Death Whistle」でクリーンパートが導入されていますが、持ち前のブルータリティは健在。そこさえぶれなければ、彼らはBobbyとDavidが入れば、ブルータル・デスコアを時代ごとにアップデートしていってくれるはずです。リリース直前のドタバタをみていて不安になりましたが、アルバム聴いて安心しました。

ポイントその③ : 未来のSigns of the Swarmを感じる

 

現行ヘヴィ勢の圧倒的な勢いにはただただ圧倒されるが、「じゃあ次、これを超える刺激的な作品ってなんだろう」ということをいつも考えてしまう。これよりヘヴィなリフって作れるのか、そんな音楽ってありえるのか。この作品にはSigns of the Swarmにとって非常に挑戦的なフレーズや展開美、コンセプトが随所に感じられるし、先ほども書きましたがクリーン・パートの導入をはじめ、アルバムという作品に深みをもたらすようなアレンジにセンスを感じます。Shadow of IntentのBen Duerrがフィーチャーしている「Blood Seal」はイントロ/アウトロが全編の肝になっていると感じますし、ブルータル・リスナー以外にもリーチ出来るポイントもあって、Signs of the Swarmの未来、というかブルータル・デスコアのメインストリームにおける可能性を一つ示しているようにも感じます。Whitechapelがデスコアリスナーの想像を超える人気を獲得したことも前例としてありますし、数万人規模のライブでこうしたバンドがライブをする未来も近いかもしれません。

 

 

ポイントを3つ挙げて、アルバムに付いての雑感をまとめてみました。素晴らしい作品なので、ぜひ聴いてみて下さい!

 

 

PromptsとC-GATEの共同企画「Twist The Plot」 、10月8日緊急開催決定!

 

PromptsとC-GATEによる共同企画「Twist The Plot」 が、10月8日 (金曜日) 渋谷CYCLONEにて開催されることが決定しました。両バンドは、先日行われたTrue North Festivalへの出演を決めたコンペティション「The Road to True North Festival」にて勝ち抜いたバンド。

 

10月8日には、Prompts、C-GATEに加え、同じくThe Road to True North Festivalに出演したMercy Personality !s Dark、そして両バンドと共演する機会も多いPaleduskの出演が決定した。

 

 

2021年人気ナンバーワン! カナダのメタルコア・バンド、Spiritbox がニューアルバム『Eternal Blue』をリリース!

 

Spiritbox : カナダ/バンクーバーを拠点に活動する女性ボーカル・メタルコアバンド、Spiritboxがニューアルバム『Eternal Blue』をRise Recordsからリリースしました。2016年から活動を開始し、Pale Chordから2枚のEPを経て、Rise Recordsからフルアルバムでデビューとなります。

 

 

今年5月にリリースされた「Secret Garden」は大きな話題になりました。これまでのSpiritboxは、「元iwestredabearonceの〜」と注釈が入ることもあり、Spiritboxとしての人気はあったものの確立された何かがあったかと言えば、まだそう言い切れない部分もあった。しかし「Secret Garden」ではプログレッシヴなアプローチもさることながら、Courtney LaPlanteのカリスマ性が120%発揮されている。タフなスクリームと華麗なクリーンをこなす彼女の実力に虜になったファンも多いだろう。

 

 

日本ではCrystal LakeのRyoがフィーチャーしているリミックス・バージョンも話題になった「Holy Roller」もSpiritboxの人気に火をつけた重要曲でアルバムにも収録されている。中毒になるメタルコア・グルーヴ、デスコアに匹敵する強烈なスクリームにリフワーク、どれをとっても一級品である。

 

もう一つ先行公開された「Circle With Me」も素晴らしいが、ArchitectsのSam Carterがフィーチャーした「Yellowjacket」も今のSpiritboxらしさを感じられる良曲だ。ソリッドなリフ、そしてSamのボーカルが上手くSpiritboxサウンドに馴染みながらも、しっかりSpiritboxの楽曲に仕上がっている。

 

 

 

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The Plot In You 、ニュー・アルバム『Swan Song』をリリース!

オハイオ州ハンコックシティを拠点に活動するオルタナティヴ・メタルコアバンド、The Plot In Youが、ニューアルバム『Swan Song』をFearless Recordsからリリースしました。2018年にリリースしたアルバム『Dispose』以来3年振り、通算5枚目のスタジオ・アルバムとなります。前作に続きプロデューサーにはDance Gavin DanceやFever 333、Fit For A Kingなどを手掛けたDrew Fulkを起用し、Landon Tewersも同じくプロデューサーとしてクレジットされている。

The Plot In Youといえば、他のバンドにはない神秘的な美的感覚をずっと大事にしてきたバンドだと思う。故にメタルコア/ポストハードコアシーンでは神格化されすぎてしまっていた部分もあったが、本作『Swan Song』はオルタナティヴな感覚がとてもキャッチーで、特に第1弾先行シングルとして公開された「Face Me」はアルバムのキーポイントになる楽曲であり、新しいThe Plot In Youの目指したサウンドとして分かりやすいものであると感じる。

ふと口ずさみたくなる先行シングル第2弾の「Enemy」、実験的なアレンジを施した先行シングル第3弾の「Paradigm」他、ミュージシャンとしてのレベルの高さはもちろん、これまで培ってきた独特の美的感覚を見事に表現した楽曲がずらりと並ぶ。特に「Too Heavy」はライブのアンセムになりそうな一曲。

どの楽曲もまるで映画のような世界観があり、『Swan Song』が2021年のベスト・ポストハードコアアルバムになりそう。そのくらい素晴らしいアルバムなので、ぜひチェックしてもらいたい。

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Vulvodynia 、ニューアルバム『Praenuntius Infiniti』をリリース!


 
Vulvodynia : 南アフリカを拠点に活動するブルータル・デスコアバンド、Vulvodyniaが、ニューアルバム『Praenuntius Infiniti』をUnique Leader Recordsからリリースしました。
 
I Declare War/Pathologyに在籍していたJonathan Huber、Disgorgeなどで知られるMatti Wayが参加した「Praenuntius Ascends」、ArchspireのボーカルOliver Rae Aleronをフィーチャーし、ミュージックビデオにもなっている「Banquet of Enigmatic Horrors Pt. 2 Agony」、その他にも現Unique Leader RecordsのCEOであるJamie GrahamやDisentombのJordan Jamesらがゲスト参加しており、ボーカルだけでもお腹いっぱいの聴きごたえがある作品に仕上がっている。さらに、The Artisan EraのオーナーでInferiのメンバーであるMalcolm Pughもキーボードとして作品に参加している。
 


 
前作『Mob Justice』は、ブルータルデスメタル度が高く、スラミング・パートも満載だったが、本作はややブルータル度は薄れているように感じる。トータルで見ればもちろん、これまでのVulvodyniaファンも楽しめる内容になっているので、全14曲コテコテのグルーヴを味わってほしい。
 

Aborted、ニューアルバム『ManiaCult』をリリース!

 

ベルギーを拠点に活動するデスメタルバンド、Abortedが通算11枚目のスタジオ・アルバム『ManiaCult』をCentury Media Recordsからリリースしました。前作『Terrorvision』からおよそ3年振りとなる新作は、プロデューサーにKristian “Kohle” Kohlmannslehnerを起用。Kohleとは2016年からAbortedの作品を共に制作している5人目のメンバーとも言える人物だ。

 

 

トラックリストを見てみると、デスコア/メタルコアシーンで活躍する世界中のボーカリスト達がアルバムのリードトラックとも言える楽曲に参加している。先行公開されていなかった楽曲「Ceremonial Ineptitude」には日本からCrystal LakeのRyoが参加。また、デスコアのトップシーンで活躍するFit For An AutopsyのJoe、Shadow of IntentのBenの名前も。彼ら参加曲もAbortedらしいブルータルデスメタルをベースにシンフォニック、デスコア、メタルコア、ハードコア、デスメタルの影響を色濃く感じさせる楽曲で素晴らしい。

 

1. Verderf
2. ManiaCult (feat Joe Bad from Fit For An Autopsy)
3. Impetus Odi
4. Portal to Vacuity
5. Dementophobia
6. A Vulgar Quagmire
7. Verbolgen
8. Ceremonial Ineptitude (feat. Ryo Kinoshita from Crystal Lake)
9. Drag Me to Hell (feat Filip Danielsson from In Reverence)
10. Grotesque
11. I Prediletti: The Folly of the Gods (feat. Ben Duerr from Shadow of Intent)

 

 

個人的にはAbortedの中でもキャッチーなグルーヴに振り切った快作でかなり上位に食い込むレベルで好きな作品。ゲスト参加のボーカリスト達の”ブルータリティ”も聴けるし、何よりブルデスシーンを代表するアートワーカーPär Olofssonがジャケットを手掛けているのだから、Abortedが何を作りたかったのかを強く感じる。

 

デスコアシーンでブルータルなスタイルを見せるバンドはSigns of the Swarmなど名前を挙げればいくつか思い浮かぶが、ブルータルデスメタル/デスメタルシーンのベテランがデスコアの魅力を引き出している、しかも通算11枚目のアルバムで、というのは珍しいし、パッションを感じます。Abortedとか知らない若いデスメタルリスナーにこそ聴いてほしい名作!

 

 

Sven de Caluwé Vocals (1995-present)
See also: Bent Sea, ex-Anal Torture, ex-Oracles, ex-They:Swarm, Coffin Feeder, ex-Leng Tch’e, ex-System Divide, ex-In-Quest

Ken Bedene Drums (2010-present)
See also: Aerith, Fallon, ex-Blood of Cain, ex-Oracles, ex-Abigail Williams, ex-System Divide, ex-Abysmal Dawn (live), ex-Decapitated (live)

Ian Jekelis Guitars (2015-present)
See also: Metal Against Coronavirus, ex-Abigail Williams, ex-Abysmal Dawn, ex-God Dethroned (live), ex-Artisan

Stefano Franceschini Bass (2016-present)
See also: Hammer of Dawn, Hideous Divinity, Ghouls