2020年結成、2020年解散、EPの売り上げはコロナウイルスに苦しむ人たちをサポートするCenter for Disaster Philanthropyへ寄付するという潔い活動で話題になりましたが、なんとフルアルバムをしれっとリリース。しかも内容がかなり良いです。変幻自在のスラムリフ&ダウンテンポ・フレーズ、バンド名が嫌になったら改名してちゃんとやってほしいレベルです。
Zachariah Jackson Vocals (2020, 2021-present)
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Artyom Shirman All instruments (2021-present)
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ペンシルバニア州ピッツバーグを拠点に活動するブルータル・デスコアバンド、Signs of the Swarmが通算4枚目、前作『Vital Deprivation』から2年振りとなるスタジオ・アルバム『Absolvere』をUnique Leader Recordsからリリースしました。素晴らしい作品だったので、聴きどころを解説してみたいと思います。
前作をリリースした2019年から3人脱退、Bobbyのパートチェンジもあり、これまでのSigns of the Swarmとは根本的に鳴ってる音は違います。2017年リリースのシングル「CESSPOOL OF IGNORANCE」のMVなんか改めて見返してみるとちょっとびっくりすると思います。
ポイントその② : ブレてほしくないところはブレてない!
Signs of the Swarm最大の魅力はブルータリティ溢れるデスコア・グルーヴ。今でこそLorna Shore、Vulvodyniaがいて、To The Grave、Brand of Sacrifice、Darko USといった次世代ヘヴィ・バンドがたくさんいますが、ほんの数年前まではやっぱりSigns of the Swarmの存在感は凄かったし、新しい時代が来ると感じました。その時から彼らのデスコアサウンドには、ブルータルデスメタル・フレーバーがありましたし、本作も先行シングル&MVの「Death Whistle」でクリーンパートが導入されていますが、持ち前のブルータリティは健在。そこさえぶれなければ、彼らはBobbyとDavidが入れば、ブルータル・デスコアを時代ごとにアップデートしていってくれるはずです。リリース直前のドタバタをみていて不安になりましたが、アルバム聴いて安心しました。
ポイントその③ : 未来のSigns of the Swarmを感じる
現行ヘヴィ勢の圧倒的な勢いにはただただ圧倒されるが、「じゃあ次、これを超える刺激的な作品ってなんだろう」ということをいつも考えてしまう。これよりヘヴィなリフって作れるのか、そんな音楽ってありえるのか。この作品にはSigns of the Swarmにとって非常に挑戦的なフレーズや展開美、コンセプトが随所に感じられるし、先ほども書きましたがクリーン・パートの導入をはじめ、アルバムという作品に深みをもたらすようなアレンジにセンスを感じます。Shadow of IntentのBen Duerrがフィーチャーしている「Blood Seal」はイントロ/アウトロが全編の肝になっていると感じますし、ブルータル・リスナー以外にもリーチ出来るポイントもあって、Signs of the Swarmの未来、というかブルータル・デスコアのメインストリームにおける可能性を一つ示しているようにも感じます。Whitechapelがデスコアリスナーの想像を超える人気を獲得したことも前例としてありますし、数万人規模のライブでこうしたバンドがライブをする未来も近いかもしれません。
PromptsとC-GATEによる共同企画「Twist The Plot」 が、10月8日 (金曜日) 渋谷CYCLONEにて開催されることが決定しました。両バンドは、先日行われたTrue North Festivalへの出演を決めたコンペティション「The Road to True North Festival」にて勝ち抜いたバンド。
10月8日には、Prompts、C-GATEに加え、同じくThe Road to True North Festivalに出演したMercy Personality !s Dark、そして両バンドと共演する機会も多いPaleduskの出演が決定した。
もう一つ先行公開された「Circle With Me」も素晴らしいが、ArchitectsのSam Carterがフィーチャーした「Yellowjacket」も今のSpiritboxらしさを感じられる良曲だ。ソリッドなリフ、そしてSamのボーカルが上手くSpiritboxサウンドに馴染みながらも、しっかりSpiritboxの楽曲に仕上がっている。
オハイオ州ハンコックシティを拠点に活動するオルタナティヴ・メタルコアバンド、The Plot In Youが、ニューアルバム『Swan Song』をFearless Recordsからリリースしました。2018年にリリースしたアルバム『Dispose』以来3年振り、通算5枚目のスタジオ・アルバムとなります。前作に続きプロデューサーにはDance Gavin DanceやFever 333、Fit For A Kingなどを手掛けたDrew Fulkを起用し、Landon Tewersも同じくプロデューサーとしてクレジットされている。
The Plot In Youといえば、他のバンドにはない神秘的な美的感覚をずっと大事にしてきたバンドだと思う。故にメタルコア/ポストハードコアシーンでは神格化されすぎてしまっていた部分もあったが、本作『Swan Song』はオルタナティヴな感覚がとてもキャッチーで、特に第1弾先行シングルとして公開された「Face Me」はアルバムのキーポイントになる楽曲であり、新しいThe Plot In Youの目指したサウンドとして分かりやすいものであると感じる。
ベルギーを拠点に活動するデスメタルバンド、Abortedが通算11枚目のスタジオ・アルバム『ManiaCult』をCentury Media Recordsからリリースしました。前作『Terrorvision』からおよそ3年振りとなる新作は、プロデューサーにKristian “Kohle” Kohlmannslehnerを起用。Kohleとは2016年からAbortedの作品を共に制作している5人目のメンバーとも言える人物だ。
トラックリストを見てみると、デスコア/メタルコアシーンで活躍する世界中のボーカリスト達がアルバムのリードトラックとも言える楽曲に参加している。先行公開されていなかった楽曲「Ceremonial Ineptitude」には日本からCrystal LakeのRyoが参加。また、デスコアのトップシーンで活躍するFit For An AutopsyのJoe、Shadow of IntentのBenの名前も。彼ら参加曲もAbortedらしいブルータルデスメタルをベースにシンフォニック、デスコア、メタルコア、ハードコア、デスメタルの影響を色濃く感じさせる楽曲で素晴らしい。
1. Verderf
2. ManiaCult (feat Joe Bad from Fit For An Autopsy)
3. Impetus Odi
4. Portal to Vacuity
5. Dementophobia
6. A Vulgar Quagmire
7. Verbolgen
8. Ceremonial Ineptitude (feat. Ryo Kinoshita from Crystal Lake)
9. Drag Me to Hell (feat Filip Danielsson from In Reverence)
10. Grotesque
11. I Prediletti: The Folly of the Gods (feat. Ben Duerr from Shadow of Intent)
デスコアシーンでブルータルなスタイルを見せるバンドはSigns of the Swarmなど名前を挙げればいくつか思い浮かぶが、ブルータルデスメタル/デスメタルシーンのベテランがデスコアの魅力を引き出している、しかも通算11枚目のアルバムで、というのは珍しいし、パッションを感じます。Abortedとか知らない若いデスメタルリスナーにこそ聴いてほしい名作!
Sven de Caluwé Vocals (1995-present)
See also: Bent Sea, ex-Anal Torture, ex-Oracles, ex-They:Swarm, Coffin Feeder, ex-Leng Tch’e, ex-System Divide, ex-In-Quest
Ken Bedene Drums (2010-present)
See also: Aerith, Fallon, ex-Blood of Cain, ex-Oracles, ex-Abigail Williams, ex-System Divide, ex-Abysmal Dawn (live), ex-Decapitated (live)
Ian Jekelis Guitars (2015-present)
See also: Metal Against Coronavirus, ex-Abigail Williams, ex-Abysmal Dawn, ex-God Dethroned (live), ex-Artisan
Stefano Franceschini Bass (2016-present)
See also: Hammer of Dawn, Hideous Divinity, Ghouls