デスコア・バンド “Left To Suffer”、TraitorsのTyler Sheltonをゲストに迎えたニューシングル「Crash Out」を公開

デスコアバンド “Left To Suffer” が、ニューシングル「Crash Out」をリリースした。この楽曲にはバンド Traitors のフロントマンである Tyler Shelton がゲストボーカルとして参加していると報じられている。

このリリースは、 “Left To Suffer” が現在ヘッドラインツアーを行っているさなかに発表されたものだ。ツアーは The Last Ten Seconds Of Life がメインサポートを務め、前半ツアーに Your Spirit Dies、後半ツアーに LarcɆnia RoɆ が出演、さらに Fr3ak が全公演でオープニングを務めている。公演は1月下旬から2月中旬にかけて米国各地で開催されている。

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Bodysnatcher、ニューアルバム『Hell Is Here, Hell Is Home』を4月10日リリース決定! 新曲「The Maker」公開!

フロリダ州のデスコアバンド”Bodysnatcher”は、ニューアルバム『Hell Is Here, Hell Is Home』を2026年4月10日にMNRK Heavyからリリースすると発表した。あわせて、同作からの2ndシングル「The Maker」を公開し、ミュージックビデオも配信している。公開されたミュージックビデオはErrick Easterdayが手掛けたもので、「The Maker」はアルバムの収録曲として位置付けられている。

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Ingested、『Live at the Arch Recording Studio 2024』ライヴセッション映像を公開

Ingestedは、『Live at the Arch Recording Studio 2024』と題したスタジオ・ライヴセッション映像を公開した。この映像は、イギリスのサウスポートにあるThe Arch Recording Studiosで2024年12月に行われたパフォーマンスを収めたもので、バンドの過去楽曲をスタジオで演奏する様子が映されている。

公開された映像には、「Impending Dominance」(2020年リリースの『Where Only Gods May Tread』収録)と「Invidious」(2018年リリースの『The Level Above Human』収録)の2曲が含まれている。音声の録音・ミックス・マスタリングはNico Beninatoが担当し、映像の撮影と編集はLoki Filmsが行っている。

Filmed in December 2024 at The Arch Recording Studios in Southport, UK, this exclusive live session features two crushing tracks from the Ingested back catalogue — Impending Dominance (from Where Only Gods May Tread, 2020) and Invidious (from The Level Above Human, 2018), both originally released on Unique Leader Records.

 

Lorna Shore、アルバム『I Feel The Everblack Festering Within Me』収録曲「In Darkness」ミュージックビデオを公開!

Lorna Shoreは、「In Darkness」の公式ミュージックビデオを公開した。「In Darkness」は、2025年9月12日にCentury Media Recordsからリリースされた最新スタジオアルバム『I Feel The Everblack Festering Within Me』に収録されている楽曲である。映像作品はDavid Brodskyが監督を務め、ビジュアルを通じて楽曲の世界観を表現している。

ボーカルのWill Ramosは、「‘In Darkness’はみんなから離れているように感じて成長していくこと、すなわち不安やアウトキャストとしての感覚を描いた曲だ」と説明している。また、「暗闇の中で影として成長しながらも、その暗闇を通して自分たちが形成されてきたことを受け入れるという内容だ」と語っている。

映像作品の公開にあわせて、Lorna Shoreは2026年の北米ヘッドラインツアーを発表している。ツアーではPaleface SwissおよびSigns Of The Swarmがサポートアクトとして同行する予定であり、2026年4月17日にバッファロー(NY)を皮切りに複数都市を巡る日程となっている。

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DARKO、Jonathan Doleseと共に『Oni 2』のレコーディングを開始

デスコアバンド”DARKO”は、新作スタジオアルバム『Oni 2』のレコーディングをJonathan Doleseと共に開始した。バンドはソーシャルメディアを通じてスタジオ入りしたことを報告し、制作作業が進行中であることを明らかにした。Jonathan Doleseは、バンドと共に作業を行うプロデューサー/エンジニアとして本作のサウンド制作に関与している。

公式発表では、レコーディングの進捗以外の具体的なリリース日や収録内容については現時点で公開されていないが、制作が進んでいることが示されている。

TraitorsとShrine Of Maliceのメンバーによる新デスコア・バンド”Purge Engine”、デビューシングル「Odium Propagate」を公開

新プロジェクト”Purge Engine”は、TraitorsのフロントマンTyler SheltonとShrine Of MaliceのJosh Nullによって結成され、デビューシングル「Odium Propagate」を公開した。

「Odium Propagate」は、録音をJosh Nullが担当し、ミックスおよびマスタリングはSimone Pietroforteが行った。楽曲にはPoint Blank Graphicsが制作したビジュアライザー映像が組み合わされている。

現代メタルで最もヘヴィなバンドのひとつ”Humanity’s Last Breath”、最新シングル「Godhood」MV公開

スウェーデン出身のエクストリームメタルバンド”Humanity’s Last Breath”は、新曲「Godhood」のミュージックビデオを公開した。この楽曲は、バンドの最新作に含まれるシングルとして配信されている。

公開された映像は、「Godhood」のパフォーマンスと映像表現を組み合わせた内容となっており、バンドの激烈かつテクニカルなスタイルを視覚的に示す作品として届けられている。

‘Godhood’, out Friday 16th January.
Listen: https://ffm.to/hlbgodhood

Official Website
https://humanityslastbreath.com/

Infant Annihilator、2026年に新作アルバムをリリースする予定であることが明らかに

デスコア/テクニカルデスメタルバンド”Infant Annihilator”は、新作スタジオアルバムを2026年にリリースする予定であると発表した。これは、2019年リリースの『The Battle of Yaldabaoth』に続く作品となる。

ボーカリストのDickie Allenはソーシャルメディアを通じて、アルバムの最新ミックスを長期間聴いており、ファンにこの作品を届けることを強く望んでいると述べた。また、メンバーであるAaron KitcherとEddie Pickardが本作に深く関与しており、彼らがこのアルバムをさらに良いものにするために制作作業を続けていると説明している。

Allenは、自身のボーカルパフォーマンスがこれまでで最高のものになったと感じていると述べている。新作アルバムは、これまでの活動の流れを汲む内容になる見込みである。

Seiya (ex.DEVILOOF)率いるデスコア・プロジェクト”VELHMORA”、1st EP『VELHMORA』リリース!MVも

Seiya(THE DESPERADO/ex-DEVILOOF)とメキシコを拠点に活動するデスコア・バンド、 STAY DESIGNのヴォーカリスト Iesous Roxoによるデスコア・プロジェクト VELHMORA が、1st EP『VELHMORA』から「CRPTD」の MV を公開した。EP には INGESTED/WORM SHEPHERD の Thomas O’Malley も参加している。

 

▼公式リンク
https://www.instagram.com/velhmora/

https://x.com/velhmora

https://www.youtube.com/@velhmora

大阪を拠点に活動するデスコア・バンド”Dreadmeld”、ファースト・アルバム『SCORCHED INTO THE DAWN』配信リリース!

大阪を拠点に活動するデスコア・バンド、Dreadmeldが、ファースト・アルバム『SCORCHED INTO THE DAWN』を配信リリースしました。1月17日からは、CD販売も開始となる。本作はコンポーザー/アレンジャーとしてこまちだとDreameld、アートワーク、サポートボーカルにイツキ/PartyPeakがクレジットされている。関西から日本全土へ、そして世界へと活動規模を広げるだろうポテンシャルの詰まった本作、必ずチェックしよう!

POST : https://x.com/Dreadmeld/status/2011453627597262903

Spotify⬇️
https://open.spotify.com/intl-ja/album/6ixiN4Kp9fBuMRhpMZbdRV
music⬇️
https://music.apple.com/jp/album/scorched-into-the-dawn/1868033470
各種ストリーミング⬇️
https://linkco.re/5y7CX4a7

デスコア 2025年の名盤12選

Spotifyプレイリスト「New Deathcore 2025」では、毎週リリースされるデスコアの新曲をピックアップしています。2026年も継続中です。

 

▶︎Cabal 『Everything Rots』

デンマーク・コペンハーゲン出身でRNR TOURSで来日経験もあるバンド、CABALによる4枚目のフルアルバム。Nuclear Blastからは2022年の『Magno interitus』以来となる作品で、2018年のデビュー以降、世界各地をツアーで回りながら培ってきたバンドの現在地を明確に示す作品となっている。

バンドが始まった頃からCABALサウンド全体をまとう張り詰めた緊張感は、当初はダウンテンポ・デスコアというデスコアのトレンドのように捉えられてきたが、大成長した今のCABALにある緊張感は、その当時の流行をくくるダウンテンポ・デスコアという言葉の持つ意味を遥かに超えている。音的にはデスメタルやメタルコア、ハードコア、ニューメタルコア、そしてデスコアを巧みに混ぜ込みながら展開されており、多彩なアレンジは印象的。

ダークなエレクトロニクスや不穏なサウンドスケープを融合させ高まっていく不気味さは、本作でより研ぎ澄まされた形で提示されている。Viscera、ten56.、Nasty、Aviana、Distantといったゲスト陣の参加も、楽曲に異なる質感をもたらしている。これは、大きなステージで映えるだろうという、さらに次のステージに進んだCABALの姿も浮かんでくる。

リリック面では、鬱、依存、トラウマといったテーマが直接的に描かれており、タイトル曲「Everything Rots」をはじめ、閉塞感と不安定さに満ちた現代的な感覚がアルバム全体を覆っている。非常に暗いが、モッシュもできるし、歌える。デスコアとしても良いし、さらに大きな括りでヘヴィバンドとしてもソングライティングは高く評価されるべきだ。「Redemption Denied」は2025年のデスコアベスト曲。

 

▶︎Traitors 『Phobias』

フロリダを拠点に活動するTraitorsによる4枚目のアルバム。2019年の『Repent』以来となるアルバムで、じっくりシングルリリースを重ねて発表された作品。アルバムとしての完成度が非常に高く、Tyler Sheltonのボーカルが凄まじいことになっている。

サウンドはこれまでのTraitorsから大きな変化はなく、ダウンテンポ・デスコアのムーヴメントと同時に頭角を表してきたあの頃のTraitorsと変わりない。彼らの暗さはトラップ的なアプローチと絡み合い、危ない雰囲気を醸し出している。ヘヴィな圧が鼓膜に押し込んでくるようなダウンテンポなブレイクダウン、グルーヴを強調したベース主導のパートや残忍なリフがバランス良く配置されており、先行シングルとして話題になった「SBC」や「Trauma Bond」、「Imposter」ではTraitorsらしい重量感が前面に出つつ、意外性のある展開やリズムチェンジも盛り込まれている点が印象的だ。中盤のインタールードによる緩急も効果的で、アルバム全体の流れを自然に整えている。これを聴くとやはり、ダウンテンポ・デスコア時代のバンドにあった、あの懐かしい独特な重みが心地良く、しばらく他のヘヴィアルバムを聴けなかった。

 

▶︎Whitechapel 『Hymns in Dissonance』

Whitechapelにとって9作目のスタジオ・アルバムはMetal Blade Recordsからのリリース。ギタリストのZach Householderがプロデュースを手がけた初のセルフ・プロデュース作品で、Mark Lewisが関与しないアルバムとしては『A New Era of Corruption』以来の作品で、彼らの代表作として知られる『This is Exile』の続編であり、前作『Kin』で追求したプログレッシヴ・デスメタルとは違い、『The Valley』でみせたヘヴィネスに近い雰囲気が感じられる。

2022年からツアードラマーとしてWhitechapelに参加し、2024年に正式加入したドラマーBrandon Zackeyにとってはバンド加入後、初の作品となっており、Enterprise Earthなどで活躍してきたブラッケンドな魅力を放つドラミングが暴虐的なWhitechapelのスタイルに上手くマッチしている。フロントマンであるPhil Bozemanは“賛美歌”と“不協和音”という相反する概念を重ね合わせ、七つの大罪をモチーフとした楽曲を並べたと語るように、コンセプチュアルなアルバムであることも、まるで映画のようなスケールを盛り立てる。

Cryptopsyを彷彿とさせるグラインディング・グルーヴやブラストビート、Lorna ShoreやEnterprise Earthらの流れも組んだシンフォニックでブラッケンドなオーケストレーションなどを巧みに組み込みつつも、根っこにあるWhitechapel元来のスタイルがしっかりと表現されているし、時にプログレッシヴで時にモッシー。素直にWhitechapelに期待されるサウンドを120%の力とアイデアで表現し完成させられたアルバムだ。

 

▶︎Face Yourself  『Martyr』&『Fury』

ニューヨークを拠点に活動するFace YourselfによるEP。『Fury』はSumerian Recordsからリリースされた通算5作目のEPで、2025年6月に発表された復活作『Martyr』に続く作品。2024年の活動休止を経て大手Sumerian Recordsと契約、加えてプロデューサーにはメタルコア/ポストハードコア黄金期に名を馳せた有名プロデューサーJoey Sturgisを起用して制作されたという点でFace Yourselfは何段もステップアップしている。あまり大きい声では言えないが、デスコアを追いかけてきた多くのリスナーは、いくつものネクストブレイク候補に挙がるバンドが陰険で暴力的な不祥事によって散らばっていったのを見てきただろう。このシーンはトップとそれ以下の間に大きなギャップがあるし、Sumerian Recordsが今回Face Yourselfと契約をし、彼らが快活に活動できるサポートを出来ることは本当に素晴らしいことだし、そこに続いていく多くのデスコアバンドたちの道標になるに違いない。

女性ボーカリストYasminのボーカルもさらに迫力を増した。さらにヘヴィになったとか、ローが出るようになったという表現ではなく深みが増したという感じ。明確に楽曲のスケール、展開を意識し、全体を強く牽引していることが素晴らしい。楽曲中盤から後半にかけて必殺技のように繰り出されるLorna Shore-ishなブレイクダウンのインパクトが強く、他のパートの印象が吹っ飛んでしまうが、それらも素晴らしいし、ベースラインにおいては特にこだわりが感じられる。

先行シングル「Fractures」では、Crystal LakeのJohnがゲスト参加。ヘヴィ・デスコア・ファンならニヤリとするフィーチャリングだろう。先に出たEPももちろん同様に評価しているが、2作を通じて最も素晴らしい楽曲は「Ov Agony」だと思う。Fit For An Autopsy過ぎる感じも否めないが、これからさらに磨かれて光る各メンバーの個性が感じられるし、ゴスなYasminがカッコ良過ぎる。

 

▶︎SPITE 『NEW WORLD KILLER』

南カリフォルニア・ベイエリアを拠点に活動するSPITEによる5枚目のフルアルバム『NEW WORLD KILLER』は、バンド結成から約10年にわたって積み重ねてきたキャリアを総括しつつ、なお更新し続ける現在進行形の姿を強烈に刻み込んだRise Recordsからの一作だ。

SPITEはこれまで、作品ごとに異なるスタイルを見せながらも、常に“SPITEらしさ”を失わないバンドだった。故にRise Recordsとの契約を勝ち取り、シーンの中心バンドとして活躍しているとも言えるだろう。2015年のEP『Misery』に見られたニューメタル的な感触、2022年に発表されたアルバム『Dedication to Flesh』で前面に出た、Suicide Silence直系とも言える剥き出しのピュア・デスコア・サウンド。その流れを受け継いだ『NEW WORLD KILLER』は、過去の要素を組み合わせたような作品と言えるかもしれない。

楽曲構成は極めてタイトで、約32分という尺の中に一切の無駄がない。グルーヴメタル、ブラックメタル的なアプローチも程良くブレンドされており、「Suicide Silenceが2025年にデビューしていたら」という想像さえ出来てしまう、生々しいデスコアの暴虐性が詰め込まれており、最初から最後まで没入感のある世界が貫かれている。

ヴォーカルのDarius Tehraniの存在感は圧倒的で、狂気と憎悪を剥き出しにしたような叫びが印象的。楽曲によってはスピードと明瞭さを両立させた新たなアプローチも見せている。加えて、Tyler Shelton、Will Ramos、Matthew McDougalといったゲスト陣の参加が、アルバムにさらなる厚みを与えている点も注目に値する。いずれも主張しすぎることなく、SPITEの世界観を補強する形で機能している。この作品がデスコアにカテゴライズされないにしても、必ず評価されていただろうし、大枠を超えて親しまれるだろう作品に成長していくに違いない。

 

▶︎Crown Magnetar 『Punishment』

コロラドを拠点に活動するCrown MagnetarのアルバムではなくEP。2023年作『Everything Bleeds』に続く本作は約18分・全4曲というコンパクトでありながら、しっかりと一つの作品として高い完成度を誇っている。近年は毎週のようにシングルをリリースし、デラックス・エディション、インスト、未発表シングルの後発など、いかにアクティヴで長い間存在感をシーンに知らしめ続けるかが重要になっている中、Crown Magnetarのようなアーティストらにとって、アルバムではなくEPとしてリリース感覚を狭めていくのは、理にかなった方針であると思う。

本作から新たなギタリストとして、The Zenith Passage、Fallujahと渡り歩き、All Shall PerishやThy Art Is Murderのライブサポートを務めた経歴を持つRob Maramonte、本作のプロデュースも務めたエンジニアMike Sahmをベーシストに迎えている。

彼らがテクニカル・デスコアであることは間違いないし、2021年のデビュー作『The Codex of Flesh』は、Crown Magnetarが何であるかをシーンに見せつけ知らしめた。本作も間違いなくテクニカルであるが、それ以上に強烈なバウンシーなブレイクダウン、リフが何よりも印象的だ。ファストに踏み込まれるツインペダルの疾走から急転直下のブレイクダウンの破壊力は、Lorna Shoreを凌駕するかのようだ。

Mike SahmがメンバーとしてこれをプロデュースしているのはこれからのCrown Magnetarにとってプラスしかない。テクニカルでありながら、誰も予測不能なブレイクダウンでフロアを焼け野原にしてしまう彼らのサウンドが、結成から10年目となる2026年にどこまで進化するか楽しみ。

 

▶︎Ameonna 『The Birth of Death』

元Chelsea GrinのボーカリストAlex Koehler、ドラマーPablo Viveros、ギター/ベーシストJake Harmondによる新プロジェクト、AmeonnaによるサードEP。今更気づいたが、バンド名は雨女と読むのだろうか。日本モチーフの前作EPのアートワークから本当にそんな気がする。『The Birth of Death』は、Chelsea Grinが2010年のデビュー作から2010年代中頃にかけて築き上げてきたダウンテンポ・デスコアのクラシックスタイルを軸にしながら、ドラマティックなオーケストレーションを燻らせた、誰もがChesea Grinに求めるあのサウンドだ。

作品のタイトル曲である「The Birth of Death」は、まさしくChelsea Grinで10年前のChelsea Grinが突然2025年に現れたかのよう。差し込まれるサンプルに違いはあれど、AlexとPabloの掛け合いにも胸が熱くなる。

 

▶︎Impending Doom 『TOWARDS THE LIGHT』

アメリカ・カリフォルニア州リバーサイドを拠点に活動するImpending Doom。2025年にバンドは結成20周年を迎えた。2023年以来となる新作『TOWARDS THE LIGHT』は自主リリース。6枚のフルアルバムを重ねてきた彼らにとって本作は、現在のImpending Doomがどこに立ち、何を表現しようとしているのかを端的に示す位置づけの作品となっており、アートワークにおいて強力なインパクトを放つ十字架が示すように、クリスチャン・デスコアとしてのImpending Doomらしさが感じされる。

EPは「Christ Is King」で幕を開ける。詩篇23篇 (*旧約聖書の詩篇の中の一篇)をモチーフにした導入から、タイトルを冠したコーラスへと流れていく。ドゥーミーなアトモスフィアからはFit For An Autopsyにも近いが、どちらかというとThe Acacia Strainのような危険な香り、緊張感が張り詰めているように感じる。彼らはハードコア・ファンからも人気があるし、続く「Punishment」では、デスメタリックなヘヴィリフとモダン・ハードコアのヘヴィネスをリンクさせながら展開。もちろんメッセージ性の高さも無視できないし、「Christ Is King」〜「Punishment」と連なるミュージックビデオも必見だ。

2005年の結成からバンドの顔として君臨するBrook Reevesのヴォーカルの醸し出す暗さも素晴らしい。落ち着いていて、グロウルのローも効いていて、手のつけられない危なさよりも恐れ慄くような冷たさがある。アメリカン・デスコアのローカル感はクリアなサウンドプロダクションであっても滲み出てくる。全体で約11分という短さは物足りなさを感じさせる一方で、無駄を排した構成によって集中力の高いEPとして成立している。今っぽい。進化し続ける中で、失われないImpending Doomの良さを感じられるEPだ。

 

▶︎The Crimson Armada 『Ceremony』

2007年にアメリカ・オハイオ州で結成され、2012年に活動休止したThe Crimson Armadaが、2024年に再結成を果たし発表したEP作品が『Ceremony』だ。オリジナル・メンバーであるベーシストChris Yatesと、バンドの象徴的存在でもあるボーカリストSaud Ahmedを中心とした再始動。Lawnchair YouthのYouTubeチャンネルに突然登場した時は本当に驚いた。

The Crimson Armadaは2000年代後期から2010年代前半において2枚のアルバムをリリースしたのみの短命バンドであったが、2000年代後半〜2010年代初頭のメタルコア/デスコア・シーンにおいて独自の存在感を放っていたバンドだ。クリスチャン・デスコアとしてImpending Doomらとシーンを盛り上げてきたが、最近になってバンドはクリスチャン・メタルに多大な影響を受けたが、自身はクリスチャン・デスコアをやっているつもりはないとポッドキャストで話している。

サウンド面においてまず感じられるのは、プロダクションの荒さだ。ミックスや音の分離は決して洗練されているとは言い難く、ラフで生々しい質感がそのまま残されている。しかし、この点は必ずしも欠点としてだけ作用しているわけではなく、むしろバンドの持つメロディやリフの良さが、荒削りな音像の奥からでもはっきりと伝わってくる点が興味深い。強いノスタルジーを呼び起こす要素、とポジティヴに捉えたい。

タイトル曲「Ceremony」では、同時代に活躍したメタルコア・バンドMiss May IのLevi Bentonがフィーチャリング・ゲストとして参加。この曲はメロディックな感じもいいが、ブレイクダウンもいなたくて最高です。『Ceremony』は完成度の高いEPとは言い切れない部分もあるが、それ以上に「バンドが戻ってきた」という事実と、荒いプロダクションの奥に確かに存在する楽曲の魅力が印象に残るEPだ。

 

▶︎Molotov Solution 『Void』

アメリカ・ネバダ州ラスベガス出身のデスコア・バンド、Molotov SolutionによるEP作品『Void』は、13年という長い沈黙を経て放たれた復帰作だ。2009年の『The Harbinger』、2011年の『Insurrection』以降、長らく新作を残してこなかったMolotov Solution。ここ数年は復活の兆しを見せ、シングルリリースでファンの注目を集めてきた。

Nick Arthurのデスコア・シーンにおける功績は大きく、自著『デスコア・ガイドブック』でも彼について書いたことを覚えている。今ではデスコアのトップに君臨するThy Art Is Murderでライブ・ボーカルを務めた経歴ももち、多くの作品にも関わってきた。彼の所属バンドであるMolotov Solutionも、ダイナミズムで言えばThy Art Is Murderに負けていない。

「Mortis Imperium」と「The Golden Tower」はミュージックビデオにもなっており、現在のMolotov Solutionを端的に理解できるサウンド、個性が光る2曲になっている。Thy Art Is MurderやWhitechapelに匹敵するダイナミズム、ソングライティングの良さを持ち合わせながら、Lorna Shore-ishなイリーガル・ビートダウンもテクニカルかつバウンシー。

『Void』は、デスコアの過去・現在・未来を横断するような感触を持つ全5曲が収められている。Molotov Solutionは自らの思想、サウンド、そして存在意義を明確に示している。長い沈黙の末に戻ってきた彼らは、かつての影響力に甘えることなく、むしろ現在の混迷した世界状況と強く共鳴する形で、このEPを完成させた。その意味で『Void』は、回帰でも懐古でもなく、今この瞬間に鳴らされるべきデスコアとして、極めて説得力のある一作となっている。

 

▶︎Enterprise Earth 『Descent Into Madness』

アメリカ・ワシントン州スポケーンを拠点に活動するEnterprise EarthによるEP『Descent Into Madness』は、2025年1月30日にインディペンデントでリリースされた通算3作目のEPで、MNRK Music Groupとの契約を終了し、自主リリースという形で発表された。Gabe Mangoldが中心となり、作曲・プロデュースからミックス/マスタリングまでを手がけている。ドラム・エンジニアリングにはJason Suecofが名を連ね、アートワークはChris Maxwellが担当。長年にわたるメンバー交代を経て、現在はGabe Mangoldを軸に、ヴォーカルTravis Worland、ベースDakota Johnson、そして本作から正式参加となるドラマーAron Hetskoという編成で制作されている。2022年のDan Watson脱退以降、完全に別のバンドへと生まれ変わったEnterprise Earthが、ようやく現在進行形の形を確立した作品として印象的だ。

『Descent Into Madness』は明確なコンセプトを持つ作品であり、精神的崩壊や内面の闇へと沈み込んでいく主人公の視点を軸に、全6曲・約26分で構成されている。冒頭の「I. The Descent」は、不穏なスポークンワードから一気に爆発する構成で、Djentyなリフとデスメタリックなヘヴィネスが炸裂。Travis Worlandのヴォーカルは、単なる凶暴さに留まらず、焦燥感、狂気、寂しさや怒りをを帯びた感情表現として機能しているのが作品を引き締めている。

Humanity’s Last Breathにも接近するようなThallっぽさがありつつ、グルーヴィなデスメタルの古典的な雰囲気も見せるスタイルは、現代デスコアの中でも特異なスタイルと言える。ブラッケンドに接近したり、テクニカルであったり、Dan脱退以降挑戦してきたEnterprise Earthが向かう先が明確となったように感じるし、アートワークからもそれが読み取れる。次作への注目も高まる。

 

▶︎Larcenia Roe 『Extraction』

2023年初頭にノースカロライナ州ローリーで始動したLARCɆNIA ROɆによるフルアルバム『Extraction』は、急速に拡大するモダン・デスコアの最前線で注目を集めた作品だ。デビューEP『Dereliction』で示された歯科器具のサンプル、ダウンテンポ・デスコア、ブラッケンドなイメージは本作でさらに強化され、Unique Leader Recordsと契約した新世代バンドとしての野心が明確に刻み込まれている。

『Extraction』は、徹底して“衝撃”を狙った音像で構成されている。ブラストビートとブレイクダウンが唐突に切り替わり、リスナーの予測を裏切る展開が連続する構造は、いわゆる“ジャンプスケール・デスコア”と呼ばれる手法を極端なまでに推し進めたもの。即効性のあるインパクトは非常に強く、TikTokなどでもそれなりにバズっていたのが印象的だった。

アルバム全体を通して聴くと、意図的に詰め込まれた混沌、いわゆる“ジャンプスケール・デスコア”的アプローチが楽曲の統一感を希薄にしている場面もある。ただし、これは完成度の不足というよりも、LARCɆNIA ROɆが“不安定さ”そのものを表現として選択している結果とも受け取れる。

LARCɆNIA ROɆが描こうとしている世界観、そして現代的なデスコアにおける“視覚的・即時的衝撃”という方向性は明確であり、その点において本作は強い説得力を持っている。アルバムとして完成されたアプローチはほとんどある程度キャリアを持っているバンドやすでに知名度を獲得しているバンドによって拡張されているが、これからシーンの中心となってくるバンドらはそれ以上に、瞬発的なアプローチの衝撃度を限界まで高めるアプローチに集中するほかないというのが、良い点でもあり、悪い点なのかもしれない。記憶には強烈に残るが、どの曲が良かったのかというと記憶は曖昧で、あのブレイクダウンやジャンプスケールが面白かったというイメージによって作品の印象が決まっている感じ。果たして、これが数年後にどう評価される動きになるのか。

 

 

UKブルータル・デスコア”Bound In Fear”、新曲「Three Knee Deep」のミュージックビデオを公開

イギリスのデスコアバンド”Bound In Fear”は、新曲「Three Knee Deep」のミュージックビデオを公開した。これは2026年3月13日にUnique Leader Recordsからリリース予定の3rdスタジオアルバム『A Mind Too Sick To Heal』に先立つ映像作品である。

バンドは同作について、「これは締め付けるような重圧と感情的な苦悶という、これまでにない境地へと押し進めた作品であり、最も過酷かつ個人的なアルバムだ」と表明している。

アルバム『A Mind Too Sick To Heal』の収録トラックリストは以下の通りである:
01 – 「The Line That Separates」
02 – 「Three Knee Deep」
03 – 「Soul Casket」
04 – 「A Mind Too Sick To Heal」
05 – 「Sentenced」
06 – 「Chasm」
07 – 「Darkness Redefined」
08 – 「Scum」
09 – 「Headcase」
10 – 「It Never Could Anyway」
11 – 「Decay」
12 – 「Lurking」

Official Website
https://www.boundinfear.com/

Instagram
https://www.instagram.com/boundinfear/

ドイツの新鋭デスコア”SUN EATER”、新曲「Wounds」のミュージックビデオ公開

ドイツ・フランクフルト出身のデスコアバンド”SUN EATER”は、新曲「Wounds」のミュージックビデオを公開した。映像は白黒のパフォーマンス形式で制作され、Lorna Shoreを彷彿とさせるサウンドを映像で表現している。

「Wounds」は、破壊的なリフ、重厚なドラム、咆哮するボーカルを特徴とし、激しいブレイクダウンと爆発的な展開を織り交ぜたサウンドを展開している。ミュージックビデオは全編が白黒で撮影され、バンドの演奏シーンの迫力と緊張感が際立つ映像となっている。演奏の細部やダイナミックな動きが強調され、映像と音の一体感が表現されている。

Official Website
https://suneatercvlt.com/

Suicide Silence、ギタリストChris Garzaが休養へ SoreptionのIan Wayeをライブギタリストに起用

カリフォルニア出身のデスコアバンド”Suicide Silence”は、ギタリストのChris Garzaが一時的に休養を取っている間、SoreptionのギタリストIan Wayeを今後のライブ公演に参加させることを発表した。

この発表は、”Suicide Silence”のギタリストMark Heylmunによる声明を通じて明らかにされた。Heylmunは、Garzaが個人的な事情によりライブ活動から一時的に離れる決断をしたことに理解と支持を示した上で、バンドとして予定されている公演を継続するための判断であると説明している。

声明によると、Ian Wayeは今後予定されているヨーロッパおよびアジアでのライブ公演において、ギタリストとしてステージに立つ予定となっている。Wayeはスウェーデンのテクニカル・デスメタルバンドSoreptionのメンバーとして知られており、その演奏技術を評価されたうえで今回の起用に至った。

Heylmunは、自身が2005年に”Suicide Silence”へ加入して以降のバンドの歩みについても言及し、活動の中で幾度も変化や困難を経験してきたと述べた。その上で、今回の判断はライブ活動を止めることなく継続するためのものであり、予定されている公演は実施されると説明している。

Official Website
https://www.suicidesilence.net/

オランダ拠点のデスコア・バンド“Distant”、Century Media Recordsから新シングル「Nothing Left To Hate」を公開

オランダ/スロバキアを拠点とするデスコアバンド Distant が、新シングル 「Nothing Left To Hate」 をリリースした。併せてミュージックビデオが公開されている。

「Nothing Left To Hate」は、2025年10月に公開されたシングル「Desolation」に続く新曲で、Century Media Records から発表された。トラックは、ギタリスト Nouri Yetgin によるミックスおよびマスタリングが施されている.Distant はこれまでダウンテンポながら重厚なデスコアを展開しており、本作でも厚いリフと深いグルーヴを特徴とするサウンドが示されている。

配信URL : https://distantband.lnk.to/NothingLeftToHate-SingleID

スラミング・ビートダウン・バンド”BOLTCUTTER”、オハイオ州レイクウッド公演のフルライブ映像公開!

アメリカのスラム・ブルータルデスメタルバンド BOLTCUTTERは、ライブ映像「Level The Roxy With Full-Force Live Assault」を公開した。この映像は、2025年11月26日にオハイオ州レイクウッドのThe Roxy at Mahall’sで撮影されたフルライブパフォーマンスを収めたものである。

BOLTCUTTERは、2025年10月10日にリリースしたデビューアルバム『Still Broke』の楽曲を中心に、最新曲や以前のトラックを含むセットリストを演奏している。映像は撮影・編集担当の Leo Sypniewskiによって収録され、ステージの臨場感が伝わる映像としてオンラインで視聴可能となっている。

https://www.instagram.com/boltcutterofficial/