Lorna Shore のドラマー Austin Archey、ドラムセットや演奏哲学を語るインタビュー公開

ニュージャージー出身のデスコア/エクストリームメタルバンド Lorna Shore のドラマー Austin Archey が、自身のドラムセットや演奏スタイルについて解説する特集インタビューを公開した。これは「Rundown」と呼ばれる形式のコンテンツで、Archey がキットの構成や演奏に対する哲学、テクニックについて詳しく語る内容である.

Archey は、同バンドの最新作 I Feel the Everblack Festering Within Me の制作を経て育んだ楽曲へのアプローチや、彼自身のプレイスタイルについて言及している。彼は単なる速さや激しさだけではなく、フィールや意図を重視しつつ、楽曲を支えるドラミングの役割を強調した説明を行っている.

演奏における精度やダイナミクス、持久力といった身体的・技術的側面についても話題に挙げられており、極端なテンポと複雑なリズムを両立させるための考え方が紹介されている。Archey は、こうした要素がバンドの音楽性と密接に結びついていると述べ、単純なスピード競争ではない演奏観を示している.

この内容は、Lorna Shore のライブパフォーマンスやレコーディングでのアプローチ、さらにデスコアやエクストリームメタルにおけるドラム表現のあり方についての洞察を提供するものであり、ファンや演奏者にとって技術的な視点を深める機会となっている.

We sit down with Lorna Shore speed demon Austin Archey and delve into the triumph that is the new record, how he approaches musicality paired with blazing brutality, and what the aliens will think about the ancient “War On Drum Triggers”!

https://www.instagram.com/lornashoreofficial/

https://www.facebook.com/lornashoreofficial/

LORNA SHORE、ニュー・アルバムから「Pain Remains III: In a Sea of Fire」のミュージックビデオを公開!

 

USブラッケンド・デスコア・バンド、Lorna Shore が2022年10月14日にCentury Media Recordsからリリースしたニュー・アルバム『Pain Remains』からPain Remains III: In a Sea of Fire」のミュージックビデオを公開しました。

 

芳醇なオーケストレーション、炸裂するブラストビートに急転直下のブレイクダウン。Lorna Shoreスタイルとして確立したサウンドで9分の大曲を映像と共に繰り広げる。

 

LORNA SHORE、10月リリースのニューアルバムから新曲「Pain Remains I: Dancing Like Flames」のミュージックビデオを公開!

USブラッケンド・デスコア・バンド、LORNA SHORE が新曲「Pain Remains I: Dancing Like Flames」のミュージックビデオを公開しました。この楽曲は、2022年10月14日にCentury Media Recordsからリリースされるニュー・アルバム『Pain Remains』の収録曲。

 

シンフォニックかつドラマティックな楽曲で、これまでディープに、そしてエクストリームな楽曲をリリースしてきた彼ら。アルバムの中でもキーになる楽曲であり、LORNA SHOREの人気が一過性なものになってしまう心配を蹴散らす楽曲になっています。

 

 

Lorna Shore、「Cursed To Die」のミュージックビデオを公開 + 待望のニューアルバムに関する情報も

USブラッケンド・デスコア・バンド、Lorna Shoreが最新曲「Cursed To Die」のミュージックビデオを公開しました。この楽曲は、2022年10月14日にリリースされる待望のニューアルバム『Pain Remains』の収録曲。

 

ついにアルバムの発売日、そしてタイトルが発表された。この作品は間違いなく2022年下半期のベスト・デスコアアルバムになるだろう。

 

配信URL : https://lornashore.lnk.to/PainRemainsID

 

RIFF CULT : Spotifyプレイリスト「All New Deathcore」

 

RIFF CULT : YouTubeプレイリスト「All New Deathcore」

USブラッケンド・デスコア、Lorna Shoreがニューシングル「Cursed to Die」リリース!

 

USブラッケンド・デスコア、Lorna Shoreがニューシングル「Cursed to Die」をCentury Media Recordsからリリースしました。これぞ「Lorna Shore」というべき美しきオーケストレーション、そして全てが弾けるようにして打ち鳴らされるブレイクダウンの威力。必聴です。

 

また、この楽曲のミュージックビデオが7月28日午前1時に公開される。そちらも楽しみに待とう。

 

Lorna Shore、ホラー映画のような新曲「Into The Earth」ミュージックビデオ公開!

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ブラッケンド・デスコア・バンド、Lorna Shore (ローナ・ショア) が、2022年6月22日にリリースした新曲「Into The Earth」のミュージックビデオをCentury Media Recordsから公開しました。

 

約7分の映像、まるでホラー映画のような不気味さ…。

 

Lorna Shore、大注目のニューシングル「Into the Earth」リリース!

 

ブラッケンド・デスコア・バンド、Lorna Shore (ローナ・ショア) が、新曲「Into the Earth」をリリースしました。この楽曲は、日本時間2022年6月24日午前1時にミュージックビデオとしてCentury Media Recordsから公開される予定で、一足先に各種音楽サブスクリプション・サービスから公開された。

 

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Will Ramos、過去に在籍したバンド、ゲスト参加した楽曲は?

 

2021年にLorna Shoreへと加入し、一躍メタル・ボーカリストとして世界中から注目を集めるWill Ramos (ウィル・ラモス)。彼はこれまでどんな経歴を歩んできたのでしょうか?在籍したバンドと、ゲスト参加してきた楽曲をまとめてみました。

 

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Secrets Don’t Sleep (2015年から2016年まで在籍)

 

 

 

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A Wake In Providence (2016年から2018年まで在籍)

 

A Wake In Providenceは現在、新たなボーカリストを加え、Unique Leader Recordsと契約しています。

 

 

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False Images (2018年ごろまで在籍 *False ImagesのFacebook参照 / アーティスト写真無し)

 

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Monument of a Memory (2018年から2021年まで在籍)

Monument of a Memoryは現在、新たなボーカルを加え活動中。

 

 

ここからはフィーチャリング・ゲストとして参加した楽曲を紹介していきます。

 

 

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The Fallen Prodigy – “Repeat (feat. Will Ramos of Lorna Shore)”

 

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BRAND OF SACRIFICE – Lifeblood ft. Will Ramos

 

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Left To Suffer : D.N.R. (Feat. Will Ramos & Ricky Hoover)

 

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Ocean Of Illusions – Lost Within The Tapestry ft. Will Ramos

 

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One Time Without – Last Ones Left feat. Will Ramos

 

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Bodysnatcher – Wired For Destruction

 

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Swallowed Alive – Aether [ft. Will Ramos of A Wake In Providence]

 

[arve url=”https://www.youtube.com/watch?v=3cDXnf4QHuQ” /]

Deathsinger – THE VOID (feat. Will Ramos of A Wake in Providence)

 

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Cranely Gardens – History of a Drowning Boy [Ft. Will Ramos of A Wake in Providence]

 

[arve url=”https://www.youtube.com/watch?v=IknPpLhS9Do” /]

Black Lotus – No Face (feat. Will Ramos)

 

Will Ramos (Lorna Shore) の喉をスコープで覗いてみると… 生理学的に分析した動画が話題に

 

チャンネル登録者数92万人を誇るYouTubeチャンネル The Charismatic Voice は、Lorna Shoreのボーカリスト、Will Ramosをユタ州に招き、彼のボーカルの魅力であるディープなガテラル、人間離れしたスクリームなどを発声している時、喉頭で何が起こっているのか生理学的に調べました。

 

ボーカルに関するあらゆることを科学的かつ実用的に解説するこのチャンネル。オペラ歌手として世界各国で公演を行うElizabeth Zharoffは、専門家としてチャンネルを運営しており、今回Lorna Shoreの驚くべきボーカルが音楽的にどのようにして発声されているかを調べることは、未来のデスメタルにとって非常に有益なことだと思う。世界中には素晴らしいデスメタル・ボーカリストがいて、それぞれにテクニックがあるが、それを今回のように生理学的にどのようなものであるかを調べることは、おそらく世界初ではないだろうか。

 

Ingo Titze博士とAmanda Stark博士がこのプロジェクトに協力し、スコープカメラによって捉えた驚愕の声帯を分析&研究。また、このプロジェクトを行った国立音声言語センター(NCVSへの寄付を募っているので、サポートしたいという人はこちら (https://ncvs.org/donate/) から寄付をしてみてほしい。

 

 

Elizabeth Zharoff はこのリアクション・ビデオで既に知っている人も多いかも。ボーカル・コーチリアクションのシリーズを撮っているYouTuberがデスメタルと出会い、それらに興味を持って独自に掘り下げていくことは、メタルの未来にとっても非常に面白いことではないだろうか。

 

 

 

 

Lorna Shore、デスコアの歴史を塗り替える新曲「Sun//Eater」ミュージックビデオ公開!

 

ニュージャージー州ウォーレンを拠点に活動するデスコア・バンド、 Lorna Shore (ローナ・ショア) が、新曲「Sun//Eater」のミュージックビデオをCentury Media Recordsから公開しました。ビデオ・ディレクションはLoki Filmsが担当しています。

 

一躍Lorna Shoreの名を世界のメタル・リスナーに広めた「To The Hellfire」でみせた、ブラッケンド・デスコアの究極態。本作も荘厳なオーケストレーションによってスケールを増したサウンド・スケープの中、閃光のようなドラミングが牽引するようにして楽曲を展開させていく。鋭いリフの上に鳴り響く優雅なギターのメロディも素晴らしい。そしてもちろん、Will Ramosのボーカルもガテラルやグロウルといった言葉では表現の出来ない異次元のヘヴィネスを巧みに表現し、楽曲をドラマティックに仕立ててくれる。デスコアの歴史において、これほどまでに衝撃的なバンドはいなかっただろう。これからのLorna Shoreからも目が離せない。

 

 

RIFF CULT : Spotifyプレイリスト「All New Deathcore」

 

RIFF CULT : YouTubeプレイリスト「All New Deathcore」

Lorna Shore、Will Ramos 異次元レベルのスクリーム炸裂の新曲「Sun//Eater」リリース!

 

Lorna Shore : ニュージャージー州ウォーレンを拠点に活動するデスコア・バンド、 Lorna Shore (ローナ・ショア) が、新曲「Sun//Eater」をCentury Media Recordsからリリースしました。この楽曲のミュージックビデオは、日本時間2022年5月14日午前1時からプレミア公開される予定です。

 

いち早くストリーミングで配信された新曲は、Lorna Shoreらしいシンフォニックなオーケストレーションをエレガントに配したファストなデスコア・スタイル。一躍その名を知らしめた「To The Hellfire」に匹敵するヘヴィなブレイクダウンもしっかり組み込まれており、新たなLorna Shoreのキラーチューンになるだろう。Will Ramos 、ここでも異次元のボーカルを披露しています。

 

 

すでにライブではプレイされており、ファン撮影のライブ映像が公開されている。

 

 

 

RIFF CULT : Spotifyプレイリスト「All New Deathcore」

 

RIFF CULT : YouTubeプレイリスト「All New Deathcore」

Will Ramos (Lorna Shore) 、Nik NocturnalとコラボしChelsea Grinの「Recreant」をカバー!

 

Lorna Shoreのボーカリストとして知られるWill Ramosが、メタル系YouTuber Nik Nocturnalとコラボし、Chelsea Grinの「Recreant」をカバーしました。冒頭、Willの衝撃的なガテラルで幕を開けると、終始圧倒的にヘヴィーで綺麗なLowの効いたボーカルでChelsea Grinの名曲をプレイします。

 

Now streaming on all platforms: https://linktr.ee/Thewillramos

 

 

 

 

ブラッケンド・デスコア 2021年の名盤5選

 

デスコアのサブジャンルでありながら、近年枝分かれ的に注目されてきた「ブラッケンド・デスコア (Blackend Deathcore)」。今年は特に、来年以降の盛り上がりを確信するような仕上がりの作品が多数リリースされた。筆頭に挙げられるのはやはりLorna Shoreで、「To The Hellfire」のミュージックビデオ公開以降、デスコア以外のメタルリスナーからも支持を集め、Bring Me The Horizon、A Day To Rememberのツアーに帯同することも決まっている。彼らが自身の音楽をブラッケンド・デスコアだと自称しているわけではないが、ヘヴィでバウンシーなデスコアと轟音で疾走するブラッケンド・パートをブレンドしたサウンドでシーンから評価を得たことは、後続のバンドに多大な影響を与えたことだろう。

 

また、長らくブルータルデスメタルの老舗レーベルとしてメタルシーンに認知されていたUnique Leader Recordsも近年はデスコア・バンドとの契約に力を入れており、ブルータル・デスコアの他にブラッケンド系の獲得にも力を入れている。根強いファンベースを持つブラックメタルシーンとメタルコア、オルタナティヴといった若いファンベースから支持を得られれば、ブラッケンド・デスコアの未来は明るいと思う。2022年は間違いなくブラッケンド・デスコアの年になるので、その土台となった今年リリースの注目作を紹介したいと思う。

 

 

第5位 : Ov Sulfur – Oblivion

レーベル : Independent
Facebook : https://www.facebook.com/ovsulfur
Instagram : https://www.instagram.com/ovsulfur
Twitter : https://twitter.com/ovsulfur

 

一言コメント : ex.SuffokateのRicky在籍、タレント揃いのニューカマー

 

 

2021年から本格始動したex.SuffokateのRicky Hoover率いるネバダ州ラスベガス拠点の新星、Ov SulfurのデビューEP。Suffokateも2000年代後半からデスコアを聴いていない人にとっては、特段思い入れもないと思いますが、Mediaskare Recordsから2枚のアルバムをリリースし、Job For A CowboyやVolumesらと共にSuicide Silenceに次ぐデスコアのニューカマーとして人気を博したバンドで、Rickyのカリスマ性はSuffokateの活動が止まった2010年代中頃以降、伝説になっていた。そんな彼が再びバンド活動を再開するとあって、Ov Sulfurは今年、熱心なデスコア・リスナーから熱視線を集めた。中期Whitechapelを彷彿とさせるデスコア・サウンドに、重厚なオーケストレーションをブレンド、Rickyの存在感もさすがだが、クリーンパートも聴きどころの一つ。コテコテのブラッケンド感はないが、ブラッケンド・デスコアの入門作として非常に聴きやすい作品では無いかと思います。来年はフルアルバムを出してくれることを楽しみにしています!

 

 

第4位 : Arbitrator – Forsaken

レーベル : Independent
Link : https://linktr.ee/ArbitratorUS

 

一言コメント : 荘厳なオーケストレーション、エレガントでシンフォニー

 

 

アメリカとオーストラリア、それぞれに在住のボーカリストRyan Dennisとマルチ・ミュージシャンSean Sparacoによるシンフォニック・ブラッケンド・デスコアユニット、ArbitratorのデビューEP。サウンド・プロダクションはまだまだ荒削りな部分も多いが、シンフォニック・ブラッケンド・デスコアというサブ・サブジャンル的な音楽を上手く具現化していて、2021年出会ったアーティストの中でも非常に興味深い存在でした。デスコア要素は30%程度というのも他のブラッケンド・デスコア勢に比べると少なく、どちらかというとシンフォニック/ブラックメタル寄り。とは言え、しっかりとヘヴィなブレイクダウンを搭載しています。プロダクションの向上がブレイクの鍵になると思いますが、本作も十分高く評価出来ます。

 

 

 

第3位 : Mental Cruelty ‎– A Hill To Die Upon

レーベル : Unique Leader Records
Link : https://www.mentalcrueltyofficial.com/

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一言コメント : ブラッケンド・デスコアの完成形

 

 

2015年ドイツ/カールスルーエにて結成されたMental Crueltyの4枚目フルレングス。2019年からUnique Leader Recordsと契約し、本作が同レーベルからの2作目となる。ブラックメタルの雄大さ、壮大さをシンフォニック・メタルの手法を交えながらデスコアに落とし込んだスタイルで他を圧倒するクオリティのブラッケンド・デスコア・サウンドを確立。そのブレンド具合も絶妙で、「ブラッケンド・デスコア」として想像するサウンドの完成形がMental Crueltyと言っていいだろう。ボーカリストLuccaのインパクトは血塗れのビジュアルと合間って強烈。

ポイントとしてはLorna Shore同様、ドラムのサウンド・プロダクション。リフを調和した瞬間の瞬発力が凄まじく、地鳴りのようなブラストビートがたまらないという人が多いと思う。このタイプのヘヴィ感は2022年あちこちで聴かれるようになるだろうし、スラム系にも良い影響を与えるはず。

 

 

 

第2位 : Carnifex – Graveside Confessions

レーベル : Nuclear Blast
Website: http://www.carnifexmetal.com/
Facebook: https://www.facebook.com/CarnifexMetal
Instagram: http://www.instagram.com/carnifex
Twitter: https://www.twitter.com/carnifex
YouTube: http://bit.ly/subs-crnfx-yt

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一言コメント : 元祖ブラッケンド・デスコア、変化しない強さ

 

 

カリフォルニア州サンディエゴを拠点に活動するベテランCarnifexの、通算8枚目となるスタジオ・アルバム『Graveside Confessions』は、前作『World War X』からおよそ2年振り。メンバーチェンジもなく安定期を継続する彼らの新作は、アルバムタイトル・トラックで幕を開ける。自身はブラッケンド・デスコアの元祖である自覚があるかどうかと言われれば、はっきり断定はできないがブラッケンドな疾走感と残忍なリフワークを組み合わせたデスコア・サウンドが後続にもたらした影響は計り知れない。

 

アルバムには初期曲の再録も収録されており、2007年のデビューアルバム『Dead in My Arms』収録曲「Slit Wrist Savior」ほか、「Collaborating Like Killers」など渋い人気曲も現代的にアップデートされていて古くから彼らを追いかけているファンにはたまらないものがあるでしょう。今も昔のほとんどブレることなく、Carnifexサウンドを追求する姿勢は見習うものがあり、ブラッケンド・デスコアのオリジネイターとして心強い。

 

 

第1位 : Lorna Shore ‎– …And I Return To Nothingness

レーベル : Century Media Records

Facebook : https://www.facebook.com/LornaShore/
Instagram : https://www.instagram.com/lornashore
Twitter : https://twitter.com/LornaShore

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一言コメント : メタルの歴史を変えるヘヴィネス

 

やはり今年、ブラッケンド・デスコアを象徴する一枚として挙げたいのが新ボーカリストWill Ramosを迎え再出発となったLorna ShoreのEP『…And I Return To Nothingness』。3曲入り、EPというかシングルというか、とりあえずそんなこと関係なくこの作品が2021年デスコアシーンに与えた衝撃はデカ過ぎた。デスコアだけでなく、メタルコア、幅広いメタル・リスナーが彼らに注目したと思う。これまでの常識を覆す圧倒的なヘヴィネス、流麗なブラッケンド/シンフォニック・パート、テクニカルなドラミングにリフ、そしてなんといっても新たにLorna Shoreの顔となったWill Ramosの非人間的なボーカル・ワーク。どれをとってもネクスト・レベルであり、2022年にブラッケンド・デスコア・ムーヴメントを巻き起こすエネルギーに満ち溢れている。

 

 

Lorna ShoreのボーカルWill Ramos、「To the Hellfire」一発録りに挑戦し異次元のテクニックを披露してしまう

 

今年最も衝撃的なブレイクダウンと断言していいだろうLorna Shoreの「To The Hellfire」。多くのリアクションビデオが投稿され、Lorna Shoreの名前は爆発的にメタルシーンに広まりました。それもあってか、Bring Me The Horizonがヘッドライナーのツアーに帯同することも決まり、これから更なるブレイクが期待される。

 

新しく加入したWill Ramosが、この「To The Hellfire」のワンテイク・カバーに挑戦した動画がアップされ、更なる衝撃をシーンにもたらしています。かなり作り込まれたトラックで、ボーカルもそんな感じなのかと思いきや、かなり等身大で異次元のスクリームをかましてて驚きました。。。ぜひみて下さい。

 

LORNA SHOREが新曲「To the Hellfire」のミュージックビデオを公開!

アメリカ/ニュージャージー州を拠点に活動するデスコアバンド、Lorna Shoreが新曲「」のミュージックビデオを公開しました。この楽曲は8月にCentury Media RecordsからリリースするEP『…And I Return To Nothingness』に収録されています。

 

新ボーカルは、昨年のユーロツアーでサポート・ボーカルとして参加していたMonument of a Memory, ex-A Wake in ProvidenceのWill Ramos。

 

https://twitter.com/LornaShore/status/1403308683333885953

デスコア 2020年の名盤 10選

 

『デスコア・ガイドブック』を執筆してからも、デスコアシーンにおけるトレンドは日々変わり続けている。今年はここ数年の中では比較的シーンに大きな動きはなかったように感じたが、それもデスコアというシーンが一度確立され、安定期に入ったからだと思う。幅広いメタルシーンの中においても異端的な存在感は消え、ヘヴィでグルーヴィな新しいメタルとして受け入れられているのも事実だし、商業的に成功しているバンドも多い。

 

Suicide Silenceが再びデスコアサウンドに戻ったこと、Thy Art is MurderやChelsea Grinもシングルリリースがあったし、水面下でWhitechapelも動いていたし、むこう数十年はデスコアというジャンルに終わりはこないだろうと思う。言葉を選ばずに言うならば地味な作品が多かったが、高い技術とポテンシャルは他のどのジャンルよりもあるように思う。今回ピックアップした作品の中には一概にデスコアにカテゴライズするには難しいものもあるが、2021年以降のデスコアの流れを作っていく作品であるということからピックアップしている。まだ聴いていないものがあれば、ぜひ年末年始に聴き込んで欲しい。

 

2020年のデスコアをまとめたYouTubeプレイリストは上記からチェック!

 

第10位 : Aversions Crown – Hell Will Come for Us All

 

オーストラリア/ブリズベンを拠点に活動するデスコアバンド、Aversions Crownの前作『Zenocide』から3年振りのリリースとなった4枚目フルレングス。

 

リリースはNuclear Blast。リードトラック「The Soil」や「Paradigm」はこのアルバムのサウンドを象徴する楽曲で、ハイスピードなブラストビートを主体としながら、バウンシーなパートをここぞというところでのみ挟んでいく。シンプルにブラッケンド・デスコアの良さを味わう事が出来るし、Nuclear Blastからのリリースという事で、幅広いメタルリスナーにもリーチできるポテンシャルを持っているように感じる。

 

 

 

 

第9位 : Alukah – Descending

 

アメリカ/メリーランドを拠点に活動するAlukahのデビューアルバムはStay Sick Recordings (現Modern Empire Music)からリリースされた。

 

一聴するとデスコアというよりはプログレッシヴなデスメタルに聴こえるかもしれないが、AlukahサウンドのベースになっているのはThy Art is MurderやDespised Iconといったスケールの大きなデスコアグルーヴを持つバンドらであるように感じる。プログレッシヴなエレメンツが非常に存在感があり、他のバンドにはない魅力である。いきなりNuclear Blastみたいなメタルのメジャーレーベルと契約しそうな雰囲気がある。

 

 

第8位 : Lorna Shore – Immortal

 

前作『Flesh Coffin』から3年振りのリリースとなった3枚目フルレングス。Outerloop RecordsからCentury Media Recordsへと移籍、ボーカルにSigns Of The SwarmのCJが加入して制作された事もあり、大きな注目を集めた。

リリース直前にボーカリストCJを取り巻く女性問題があった事からアルバムがリリースされるかも怪しい状況になっていたが、彼をクビにしてまで彼のボーカルが入った作品をリリースしたバンドの英断を尊重してリストに入れました。ボーカルを評価対象から外したとしても、この作品はデスコアの未来に強い影響をもたらす事は間違いないし、AdamとAndrewのギターワークはメタルコアシーンを見渡してもハイセンスである。現在はWill Ramosが新たなボーカリストとして加入しているので、このアルバムを引っさげたツアー活動も2021年には開始していいと思う。というか、するべきだ。Lorna Shoreは今止まってはいけない重要なバンドなのだから。

 

 

 

第7位 : Reflections – Willow

 

アメリカ/ミネソタを拠点に活動するReflectionsの復活作。前作『The Color Clear』をeOne/Good Fight Musicから2015年にリリースしてから活動は止まってしまっていたものの、2019年末から再び動き出し、アンダーグラウンドのデスコアリスナー達が大興奮していたのは印象的だった。

 

アートワークやトラックのタイトルからひしひしと感じるReflectionsのダークな世界観は健在で、スウェーデンのHumanity’s Last Breathといったダークさとは違う、”アメリカン・ダークデスコア”と形容したくなるサウンドをアルバムでは淡々を繰り広げていく。The Last Ten Seconds of LifeやOceano辺りの系譜にありながら、更にENDのようなヘヴィネスを兼ね備えたこの作品は、メジャーのメタルシーンにはリーチしないものの、アンダーグラウンドではむこう数年は強い影響を与えるものになる事は間違いない。

 

 

第6位 : Distant – Dawn of Corruption

 

オランダ/ロッテルダムを拠点に活動するDistantのセカンドアルバム (EPにカテゴライズされている場合もあり)。彼らがUnique Leader Recordsと契約したことにはかなり驚いたが、今ではレーベルの中でも高い人気を誇るバンドであるし、玄人向けっぽいサウンドプロダクションでありながらも、ツボはしっかりあって、バウンシー。

 

 

第5位 : Bodysnatcher – This Heavy Void

 

アメリカ/フロリダを拠点に活動するBodysnatcherの前作『Death Of Me』から3年振りとなるセカンドアルバム。リリースはStay Sick Recordings (現Modern Empire Music)からで、これを執筆している2020年12月現在、eOneへと移籍している。

 

この大きな移籍からも分かるように本作以降、彼らの注目度は右肩上がりであり、ハードコアからデスコア、そしてメタルコアまで幅広く評価を得ている。メタルコアやハードコアに言える事だが、年々ヘヴィさが増し、デスコアとの境界線が曖昧になってきている。Bodysnatcherもそういう意味でデスコアとは言い切れないサウンドである事は間違いないが、デスコアがデスメタル+メタルコアをブレンドしたサウンド、という事からすでに脱却していて、メタル要素がなくてもデスコアになり得るという事を証明してくれているようにも思う。2021年はeOneからおそらく何かリリースがあるはずなので、どういうサウンドを鳴らすか楽しみだ。

 

 

第4位 : The Acacia Strain – Slow Decay

 

前作『Gravebloom』から3年振りのリリースとなったアメリカ/マサチューセッツ出身のベテランによる9枚目フルレングス。本作の前にリリースされたEP『It Comes In Waves』は、ブラックメタル/ドゥームメタルに振り切った作風でThe Acacia Strainファンからは賛否両論ありましたが、本作からの先行シングル群はしっかりとThe Acacia Strainらしさ溢れるヴァイオレントなデスメタリック・ハードコアを鳴らし、シーンの期待を膨らませた。

 

Rise Recordsとの契約からすでに8年が経過し、デスコア/ハードコアというジャンルのくくりからは外れ、The Acacia Strainでしかないというようなサウンドを作る事に注力してきたように思う。そんな中でも本作は、すでにベテランとして確固たる地位を確立しながらも、ハードコアのヘヴィネスを追求する姿勢には脱帽。もちろんデスコアとして聴いても素晴らしく、ソリッドなサウンドプロダクションが主流の現行シーンには感じるものがたくさん見つかる作品だ。

 

 

 

第3位 : Cabal – Drag Me Down

 

デンマーク/コペンハーゲンを拠点に活動するデスコアバンドCabalの前作『Mark of Rot』から2年振りとなるセカンドアルバム。引き続きLong Branch Recordsがリリースを手掛けている。

 

RNR TOURSで来日も手掛け、そのライブパフォーマンスはデスコア・メインストリームのレジェンド達と比べてもひけをとらないポテンシャルを感じた。ダウンテンポ・デスコアというイメージを持っているリスナーも多いと思うが、Thy Art is MurderやFit For An Autopsy周辺に近いキャッチーなグルーヴがベースになっているのでかなり聴きやすいと思う。アルバムタイトルトラックでもある「Drag Me Down」はミュージックビデオも素晴らしいので一度観て欲しい。ゲームの「Dead By Daylight」的な世界観がバンドのヴィジュアルイメージにあってますね!

 

 

 

第2位 : Ingested – Where Only Gods May Tread

 

イギリス/マンチェスターを拠点に活動するバンドIngestedの新作は、前作『The Level Above Human』から2年振りのリリースとなった5枚目フルレングス。ブルータルデスメタルバンドとしてではなく、ブルータルデスコアとしてIngestedを聴くのは、Unique Leader Records契約以前にSiege of Amida Recordsから聴いてたのもあるし、今のUnique Leader RecordsにいるSigns of the SwarmやDistant辺りと聴き比べているというのがある。

 

さて本作は、「Impending Dominance」のようなブルータルなものもあれば、「Another Breath」のようにミッドテンポでスケール感のあるデスメタリックな楽曲もあり、これまでにはないアプローチもあり聴きごたえがある。『The Architect of Extinction』あたりのアルバムが好きならやや物足りなさもあるかもしれないが、聴くたびによくなるスルメ盤なので是非聴き込んでみてほしい。

 

 

 

第1位 : Within The Ruins – Black Heart

 

2017年にリリースされた『Halfway Human』以来、3年振りとなるWithin The Ruinsの6枚目フルレングス。アメリカ/マサチューセッツ拠点のベテランで、本作はボーカリストに新しくSilence The MessengerのSteve Tinnonが加入してからは初となるアルバムだ。

 

発表されてから間もないが、紛れもなく2020年のベスト・デスコアアルバムで文句なし。とにかくJoeのギターが凄まじく、微細にエディットしたDjentlyなリフワークに加えて、初期のカオティックなタッピングも若干回帰している感じがして懐かしい気持ちになった。アルバムタイトルトラック「Black Heart」はもちろん、「Deliverance」「Devil in Me」と強烈なリードトラックが目白押し。このアルバムを聴く前は、今年はデスコアの年間ベスト書かなくてもいいかなというくらいに思ってしまってたんですが、これをナンバーワンとして評価する為に気合を入れて1年を振り返ってみました。