Meshuggah 『The Violent Sleep Of Reason』アルバムレビュー

Meshuggah 『The Violent Sleep Of Reason』

Clockworks 7:17
Born In Dissonance 4:34
MonstroCity 6:13
By The Ton 6:04
Violent Sleep Of Reason 6:51
Ivory Tower 4:59
Stifled 6:31
Nostrum 5:15
Our Rage Won’t Die 4:41
Into Decay 6:32

4年振りのリリースとなった 8 枚目フルレングス。2003年にはフリーダウンロード EP『Pitch Black』、2014 年にはアメリカとヨーロッパツアーでレコーディングされたライブ音源をまとめた 3 枚組のライブ盤『The Ophidian Trek』を発表。本作はスペインの画家Francisco Goya による作品『The Sleep of ReasonProduces Monsters』にインスパイアされており、アルバムタイトルやアートワーク、歌詞にその世界観が落とし込まれており、テロリズムや宗教的教義にまで及ぶ。新しい試みとして、各パートを個別に録音しエディットしながら制作するのではなく、メンバー全員で楽曲を演奏しそれをエディットしていくというライブ形式で録音が行なわれている。よって Fredrik ではなく Tue Madsen がエンジニアリング / ミキシングを担当し、マスタリングはThomas Eberger が手掛けている。

ピュアなグルーヴを意識して聴くと、厳格に整合されたサウンドに比べ、ややマイルドなグルーヴが感じられる。シンバルの響き、リフの残響、Fredrik による実験的なギターエフェクトの感覚的なアレンジは、オーガニックなブルータリティ & グルーヴの頂点を極めた Meshuggah にしか鳴らせない次元に到達している事を誇示しているかのようである。

SONY DSC

脇田涼平著 『Djentガイドブック: プログレッシヴ・メタルコアの究極形態 (世界過激音楽)』

ミュート・シンコペーション・ポリリズム
超絶テクニック・最先端プロダクション
擬音語として誕生、「演奏法」と言われながらも事実上ジャンル化し、一世風靡
乗りにくいリズム・意表を突くような展開、まるで騙し絵の様な近未来音楽

336バンド、474枚紹介

購入はこちら : https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784908468483

Meshuggah 『Koloss』アルバムレビュー

Meshuggah 『Koloss』

I Am Colossus 4:43
The Demon’s Name Is Surveillance 4:41
Do Not Look Down 4:44
Behind The Sun 6:14
The Hurt That Finds You First 5:34
Marrow 5:37
Break Those Bones Whose Sinews Gave It Motion 6:57
Swarm 5:28
Demiurge 6:16
The Last Vigil 4:33

4年振りのリリースとなった7枚目フルレングス。2009 年には『The Single Collection』、その翌年にはワールドツアーの模様を収めたライブ盤 +DVD『Alive』を発表。メンバーそれぞれがアイデアを出し合ってきたこれまでとは違い、各メンバーが担当するポジションに専任する形でレコーディングが行なわれた。「The Hurt That Finds You First」と「Demiurg」のみ Mårten が歌詞を担当しているが、その他は Tomas が手掛けており、スポークンワードも彼によるもの。Fredrik がエンジニアリングを行い、Danne Bergstrand がミックスを担当、マスタリングは Göran Finnberg によって施された。アートワークはロシアのグラフィックデザイナー KeerychLuminokaya。

オープニングを飾る「I Am Colossus」は、スローテンポであることで強調される奥行きのあるサウンドをプレイし、これまであまり見られなかったアトモスフェリックなギターワークも効果的に挿入されている。強烈に複雑な「The Demon’s Name is Surveillance」や、スラッシーな「The Hurt That Finds You First」など、Meshuggah にしてはバラエティに富んだスタイルで構築されている。

脇田涼平著 『Djentガイドブック: プログレッシヴ・メタルコアの究極形態 (世界過激音楽)』

ミュート・シンコペーション・ポリリズム
超絶テクニック・最先端プロダクション
擬音語として誕生、「演奏法」と言われながらも事実上ジャンル化し、一世風靡
乗りにくいリズム・意表を突くような展開、まるで騙し絵の様な近未来音楽

336バンド、474枚紹介

購入はこちら : https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784908468483

Meshuggah 『obZen』アルバムレビュー

Meshuggah 『obZen』

1 Combustion 4:08
2 Electric Red 5:51
3 Bleed 7:22
4 Lethargica 5:47
5 Obzen 4:24
6 This Spiteful Snake 4:52
7 Pineal Gland Optics 5:12
8 Pravus 5:10
9 Dancers To A Discordant System 9:36

3年振りのリリースとなった6枚目フルレングス。本作からベーシストに Dick Lövgren が加入、ドラムはプログラミングではなく、Tomasが実際にプレイしている。前作同様、ミックスは Fredrik が担当し、マスタリングはBjörn が手掛けた。印象的なアートワークは Tomas のアイデアによるもので、グラフィックデザイナー Joachim Luetke が手掛けている。蓮華座で禅を組み瞑想する両性具有の人物は心の平和を求める姿とされ、不気味な 3 本腕は血塗られた手のひらが 6 の字の形になっており、「666」を表している。これは人間の本質的な邪悪さを表現しているとされている。このアートワークには制限が掛けられており、日本盤はズームアップされたものが使われている。

複雑なテーマを持ちながらも、Meshuggah の代表曲とも言える「Bleed」を含む楽曲は、癖になるポリリズムの反復が瞑想のような心地良さを与えてくれる。高度に処理された波打つようなリフは、後のデスメタル、特にプログレッシヴ / テクニカルシーンにとって大きな衝撃を与えた。母国スウェーデンやイギリスでチャートイン、アメリカでは半年で 5 万枚を売り上げる好セールスを記録。難解である事の美的感覚がオーバーグラウンド・メタル・シーンで確かに受け容れられる事を証明した歴史的な作品。

脇田涼平著 『Djentガイドブック: プログレッシヴ・メタルコアの究極形態 (世界過激音楽)』

ミュート・シンコペーション・ポリリズム
超絶テクニック・最先端プロダクション
擬音語として誕生、「演奏法」と言われながらも事実上ジャンル化し、一世風靡
乗りにくいリズム・意表を突くような展開、まるで騙し絵の様な近未来音楽

336バンド、474枚紹介

購入はこちら : https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784908468483

Meshuggah 『Catch Thirtythree』アルバムレビュー

Meshuggah 『Catch Thirtythree』

Autonomy Lost 1:40
Imprint Of The Un-Saved 1:36
Disenchantment 1:44
The Paradoxical Spiral 3:11
Re-Inanimate 1:04
Entrapment 2:28
Mind’s Mirrors 4:29
In Death – Is Life 2:01
In Death – Is Death 13:22
Shed 3:34
Personae Non Gratae 1:47
Dehumanization 2:55
Sum 7:16

3年振りのリリースとなった 5枚目フルレングス。2004年には 21分の長尺曲のみ収録した EP『I』をリリース。本作はそのアイデアを元に全曲が連なるように構成されており、『Catch 22』という小説からインスパイアされた「ジレンマ」や「矛盾している状態」というテーマが全体のコンセプトになっている。制作ラインナップは前作『Nothing』と同じであるが、ドラムパートはDrumkit from Hell というソフトウェアを使用しプログラミングされており、このソフトウェアの制作には FredrikとTomasが関わっている。Tomas以外のメンバーがギター、ベースフレーズのアイデアを出し合い、Tomasよるスポークンワードを交えながらレコーディング作業が行なわれた。ミックスは Fredrikが担当し、マスタリングはBjörn Engelmannが手掛けた。

はらわたにズンと響くようなヘヴィネスが、多弦ギターによる多彩なギターワークが整合感あるドラムパートと重なり合い、金属工場の巨大プレス機のような趣がある。基本的なスタイルは変わらないものの、コアなメタルヘッズをうならせる細部までエディットされたサウンドで高い評価を得た。Billboard200 で 170 位にランクイン、収録曲「Shed」は、映画『Saw III』のサウンドトラックにも収録されている。

脇田涼平著 『Djentガイドブック: プログレッシヴ・メタルコアの究極形態 (世界過激音楽)』

ミュート・シンコペーション・ポリリズム
超絶テクニック・最先端プロダクション
擬音語として誕生、「演奏法」と言われながらも事実上ジャンル化し、一世風靡
乗りにくいリズム・意表を突くような展開、まるで騙し絵の様な近未来音楽

336バンド、474枚紹介

購入はこちら : https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784908468483

No Face No Case : 美味しいケバブと酒…そしてスラム! 新曲「Bad Boys」MV公開!

 

No Face No Case : チェコ/プラハを拠点に活動するスラミング・ビートダウンバンド、No Face No Caseが新曲「Bad Boys」のミュージックビデオをSlam Worldwideから公開しました。この楽曲には、RecountのJonasとRinoがゲスト参加しており、自主レーベルUltra Heavy Recordsからシングルとしてもリリースされています。

 

とにかく彼らのミュージックビデオが面白く、毎回楽しみにみています。東欧のヤンキーらしいスタイルがシンプルにかっこいいですし、曲も悪さ重さ重視、単純さに惹かれます。

 

 

 

 

Facebook: https://facebook.com/nfncbeatdown
Instagram: https://instagram.com/nfnc_beatdown
Twitter: https://twitter.com/nfnc_beatdown

 

RIFF CULT : Spotifyプレイリスト「All New Deathcore」

 

RIFF CULT : YouTubeプレイリスト「All New Deathcore」

Djent界のトップギタリストJason Richardson、新曲「Ishimura」のミュージックビデオを公開

 

Jason Richardson & Luke Holland : Born of Osiris、Chelsea Grin、All That Remains、Polyphiaなどでギターをプレイ担当してきたJason Richardsonが、ドラマーLuke Hollandとコラボし新曲「Ishimura」のミュージックビデオを公開しました。

 

「Ishimura」が「石村」なのか、気になるところですが、おそらく北米でエレクトロニック・アーツから2008年10月14日に発売されたサードパーソン・シューティングゲーム「DEAD SPACE」に登場する採掘艦USG Ishimuraから取ったと思われます。

 

 

肝心の曲ですが、ここ数日の間でリリースされたプログレッシヴ・メタルの優れた名曲 (Meshuggahの先行シングル、Animals As Leadersのニューアルバム)などに匹敵するブルータルなフレーズを隠し味にしたプログレッシヴ・サウンドを披露してくれています。ゲームのサウンドトラックのようであると感じる瞬間もありますね。聴きごたえかなりあります!

 

Merchandise/Guitar Tabs: http://jasonrichardsonmusic.com
Instagram: https://www.instagram.com/jasonreevesrichardson/
Twitch: https://www.twitch.tv/jasonrrichardson
Twitter: https://twitter.com/jasonGRIN
Discord: https://discord.com/invite/FDU7e3t
Facebook: https://www.facebook.com/JasonRichardsonMusic/

 

RIFF CULT : Spotifyプレイリスト「All New Progressive Metalcore/Djent」

 

RIFF CULT : YouTubeプレイリスト「All New Progressive Metalcore/Djent」

Paleface : 全16曲1時間越えのスラミング・ビートダウン超大作『Fear & Dagger』リリース!

 

Paleface : スイスを拠点に活動するスラミング・ビートダウンバンド、Paleface (ペイルフェイス)がニューアルバム『Fear & Dagger』をリリースしました。前作『Chapter 3 : The Last Selection』から2年振りとなる新作は、全16曲入り1時間超えの大作で、先行シングル&ミュージックビデオとして公開されてきた「DEATHTOUTH」、「DEAD MAN’S DIARY」、「THE ORPHAN」も収録されている。

 

 

 

スラミング・ビートダウンと言えば、彼らの他にNo Face No Caceなど東欧のバンドが挙げられるが、彼らはそのジャンルを牽引する存在として、ここ数年トップを直走ってきた。特に優れたミュージックビデオのディレクションによってファンを拡大し、リアクション・ビデオなどの効果もあり、デスコアシーンでも人気が高いバンドの一つだ。

 

1時間を超える内容から、要所にポエトリーなトラックが入っているのかと思いきや、この2年間に制作してきたシングルをまとめたベスト盤のような仕上がりで、隙間なくヘヴィなスラミング・ビートダウンが詰まった仕上がりとなっている。終始モッシュを煽る展開美を誇り、聴くものを圧倒する。

 

ゲスト陣も多彩で、LANDMVRKS、Traitors、Justice For The Damnedらが楽曲を彩る。彼らのパートもしっかりとPaleface色に染められているのが面白いし、特にラスト2曲は6分越えの大曲で、今後のスラミング・ビートダウンのスタイルにも影響を与える挑戦的な仕上がりとなっている。

 

「モッシュしたい」「フックの効いた重たいリフが聴きたい」という方は、Palefaceの新作、超おすすめです。

 

 

 

Paleface 『Fear & Dagger』

 

1. 666
2. Pain
3. Suppressing Times
4. Make A Deal With The Devil
5. Deathtouch
6. Nail To The Tooth
7. Dead Man’s Diary (feat. LANDMVRKS)
8. God Looks The Other Way
9. Chaos Theory (feat. Traitors)
10. The Orphan
11. My Grave / Lay With Me
12. Hellhole (feat. Justice For The Damned)
13. No Room Left In Hell
14. Bite The Curb
15. Fear & Dagger
16. Judgement Day

 

 

RIFF CULT : Spotifyプレイリスト「All New Deathcore」

RIFF CULT : YouTubeプレイリスト「All New Deathcore」

Meshuggah 『Nothing』アルバムレビュー

Meshuggah 『Nothing』

Stengah 5:38
Rational Gaze 5:04
Perpetual Black Second 4:38
Closed Eye Visuals 7:25
Glints Collide 4:55
Organic Shadows 5:07
Straws Pulled At Random 5:10
Spasm 4:14
Nebulous 6:33
Obsidian 4:20

4 年振りのリリースとなった 4 枚目フルレングス。ベーシストのGustafが脱退し、Mårten がリズムギターとベースを兼任する形でレコーディングが行なわれた。プロデューサーは起用せず、Fredrik がエンジニアリングを担当している。強烈に重厚なリフがハンマーのように振り下ろされるオープニングトラック「Stengah」は、前作『Chaosphere』の延長線上にあるサウンドに感じるが、Nu Metalにも接近するようなグルーヴを兼ね備えている。 続く「Rational Gaze」や「Glints Collide」なども、複雑なポリリズムを有効なエッセンスとして安定したグルーヴを生み出している。

本作は Billboard 200にも165位にランクインし、オーバーグラウンド・メタル・シーンにおいて成功を収めた。2006 年にはアートワークを一新し、2005 年に出演した DownloadFestival の模様を収めたDVDを追加した再録盤をリリース。こちらの作品ではオリジナルで使用した7弦ギターではなく8弦ギターを使用し、ドラムもトリガーを採用。「Nebulous」や「Obsidian」では新しいサウンドを元に再構築され、テンポが変更されている。この変化を聴き比べるのも面白い。レビュー掲載のアートワークはオリジナルのもの。

脇田涼平著 『Djentガイドブック: プログレッシヴ・メタルコアの究極形態 (世界過激音楽)』

ミュート・シンコペーション・ポリリズム
超絶テクニック・最先端プロダクション
擬音語として誕生、「演奏法」と言われながらも事実上ジャンル化し、一世風靡
乗りにくいリズム・意表を突くような展開、まるで騙し絵の様な近未来音楽

336バンド、474枚紹介

購入はこちら : https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784908468483

Too Close To Touch のシンガーKeaton Pierceが死去

Too Close To Touch : ケンタッキー州を拠点に活動するポストハードコア・バンド、Too Close To Touchのシンガー、Keaton Pierceが死去した事が日本時間3月27日にバンドのSNSにて明らかになりました。

 

バンドは下記のように投稿しています。

 

 

Too Close To Touchの音楽によって人生にポジティブな影響を受けたすべての人々へ。

このニュースを伝えるのに、もっといい方法があればよかったのですが、私たちの友人であり兄弟であるKeaton Pierceがつい先ほど、突然、そして予期せぬ形で亡くなりました。私たちは震え、悲しみ、言葉を失っています。私たちは皆、このような気持ちを言葉にし、紛れもなく唯一無二の方法で伝えてくれるKeatonを頼りにしていました。Keatonは、私たちが一緒に作ったToo Close To Touchの曲を通して生き続けています。彼は、あなたが曲を聴いたときに感じるあの感覚を通して生き続けているのです。

 

 

FLOYA : 元ALAZKAのMarvin率いる新バンドがデビュー! 新曲「Wonders」MV公開!

 

FLOYA : ドイツを拠点に活動するポストハードコア/マスロック・バンド、FLOYAがデビュー曲「Wonders」のミュージックビデオをArising Empireから公開しました。

 

元ALAZKAのMarvinによる新しいバンド。Polyphiaを彷彿とさせるマスロック・テイストのギタプレイ光るポストハードコアでありながら、ALAZKAで見せた哀愁も兼ね備えています。

 

 

 

FOLLOW FLOYA:
Instagram – https://www.instagram.com/floyamusic
TikTok – https://www.tiktok.com/@floyamusic
Facebook – https://www.facebook.com/floyamusic
Twitter – https://twitter.com/floyamusic
Website – https://floyamusic.com

 

RIFF CULT : Spotifyプレイリスト 「All New Post-Hardcore」

 

RIFF CULT : YouTubeプレイリスト「All New Post-Hardcore」

Meshuggah 『Chaosphere』アルバムレビュー

Meshuggah 『Chaosphere』

Concatenation 4:17
New Millennium Cyanide Christ 5:35
Corridor Of Chameleons 5:02
Neurotica 5:19
The Mouth Licking What You’ve Bled 3:57
Sane 3:48
The Exquisite Machinery Of Torture 3:55
Elastic 15:30

3年振りのリリースとなった3枚目フルレングス (1998年)。97年にはデモ音源や「Future Breed Machine」のライブバージョンなどを収録したEP『The True Human Design』を発表。本作からベーシストに Pain of Salvation、Non-Human Levelでの活躍で知られる Gustaf Hielm が加入、前作同様エンジニアリングはDanielとFredrikが担当、マスタリングはPeter が行った。Meshuggahサウンドを象徴するようなアートワークはTomas自身が手掛けている。

前作『Destroy Erase Improve』で作り上げたスタイルはそのままに、細部にわたってこだわり抜かれた複雑なポリリズムグルーヴにフォーカスした作品となっているが、決して複雑なだけでなく、キャッチーである事は忘れていない。ミュージックビデオになっているアルバムのリードトラック「New Millennium Cyanide Christ」では、ツアーバンの中でメンバーがヘッドバンギングしながら自身の楽曲にノリノリな様子が確認出来る。サウンドのアクセントになっている Fredrik が鳴らすリードギターの不協和音も効果的に使用され、不気味な雰囲気を演出している。2008年にはリマスター盤が発売された。

 

脇田涼平著 『Djentガイドブック: プログレッシヴ・メタルコアの究極形態 (世界過激音楽)』

ミュート・シンコペーション・ポリリズム
超絶テクニック・最先端プロダクション
擬音語として誕生、「演奏法」と言われながらも事実上ジャンル化し、一世風靡
乗りにくいリズム・意表を突くような展開、まるで騙し絵の様な近未来音楽

336バンド、474枚紹介

購入はこちら : https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784908468483

 

A Curtain of Mist : 外国人シンガー率いる名古屋ポストハードコア、デビューEP『Cube』リリース

 

A Curtain of Mist : 名古屋を拠点に活動を開始した女性ボーカル・ポストハードコア/メタルコアバンド、A Curtain of MistがデビューEP『Cube』をリリースしました。この作品は、Spotify等音楽サブスクリプション・サービスで配信開始となっている。

 

 

ブラジル出身のシンガーBear率いるA Curtain of Mistは2021年から名古屋を拠点に活動をスタートし、これまでシングルリリースなどを行ってきた。Arising EmpireやDreamboundといったグローバルなポストハードコア/メタルコアのニューカマーにも引けを取らないポテンシャルを持つバンドの一つで、特にシンガーBearの儚げでありながらも力強いボーカル・ワークが印象的だ。

 

そしてそのサウンドは、今年ブレイク候補と言われているFuture Paraceを彷彿とさせるドラマティックなポストハードコアがベースとなっており、クラシックなWe Came As RomansやThe Word Aliveにも似たフックを兼ね備えている。また、A Curtain of Mistにゆかりのある多彩なフィーチャリング・ゲスト達もこの作品を盛り上げており、マレーシアを拠点に活動するPatriotsや名古屋を拠点に活動するSCYLA、FUMESのメンバーらが参加している。

 

 

A Curtain of Mist 『Cube』

01.SCP-1828
02.Paradox feat.Brent from Scyla
03.The bag made of stone
04.Cube feat.Amir from Patriots
05.Labrinth feat.Yusuke from FUMES

 

Instagram : https://www.instagram.com/acurtainofmist/

Twitter : https://twitter.com/ACurtainofMist

 

Meshuggah 『Destroy Erase Improve』アルバムレビュー

Meshuggah 『Destroy Erase Improve』

Future Breed Machine 5:49
Beneath 5:38
Soul Burn 5:18
Transfixion 3:34
Vanished 5:05
Acrid Placidity 3:16
Inside What’s Within Behind 4:31
Terminal Illusions 3:47
Suffer In Truth 4:20
Sublevels

4年振りのリリースとなったセカンドアルバム (1995年)。92年からJensはボーカル専任となり、ギター/バッキングボーカルとしてMårten Hagströmが加入している。プロデューサーにはスウェーデン出身のDaniel Bergstrandを起用、ミックスは Fredrik が担当し、マスタリングはPeter in de Betou が務めた。

ハーシュノイズの嵐の中に打ち鳴らされる金属音から始まるオープニングトラック「Future Breed Machine」は、インダストリアルなサウンドスケープに落とし込まれた不協和音をチャームポイントにヘヴィに疾走。その後に続く「Soul Burn」や「Vanished」など、プログレッシヴな展開美の反復によって生み出される強靭なグルーヴを武器に突進を続けていく。後のMeshuggahスタイルへ繋がる作品として現在も高く評価されており、Rolling Stoneが選ぶ”50 Greatest Prog Rock Albums of All Time”にもリストアップされている。

Nuclear Blast America による北米流通により、Meshuggah の名は世界に広がり、同年には日本盤もリリースされている。

 

 

 

 

脇田涼平著 『Djentガイドブック: プログレッシヴ・メタルコアの究極形態 (世界過激音楽)』

ミュート・シンコペーション・ポリリズム
超絶テクニック・最先端プロダクション
擬音語として誕生、「演奏法」と言われながらも事実上ジャンル化し、一世風靡
乗りにくいリズム・意表を突くような展開、まるで騙し絵の様な近未来音楽

336バンド、474枚紹介

購入はこちら : https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784908468483

Meshuggah 『Contradictions Collapse』 アルバムレビュー

Meshuggah 『Contradictions Collapse』

1. “Paralyzing Ignorance”  4:28
2. “Erroneous Manipulation”  6:21
3. “Abnegating Cecity”  6:31
4. “Internal Evidence”  7:27
5. “Qualms of Reality” 7:07
6. “We’ll Never See the Day” 6:03
7. “Greed” 7:06
8. “Choirs of Devastation” 4:00
9. “Cadaverous Mastication”  7:32
10. “Humiliative” (1998 bonus track) 5:17
11. “Sickening” (1998 bonus track) 5:46
12. “Ritual” (1998 bonus track) 6:17
13. “Gods of Rapture” (1998 bonus track) 5:10

 

Meshuggah の記念すべきデビューアルバムは、Nuclear Blastと契約しリリースされた (1991年)。本作はボーカル/ギターのFredrik Thordendal と Jens Kidman、ベース/ボーカルPeter Nordin、ドラム/バッキングボーカルTomas Haakeの4名で制作され、Peterを除く3名がソングライティングを担当している。プロデューサーには89年に発表されたデビューEP『Meshuggah』も担当したP.H. Rics を起用、前身バンドCalipashのメンバーである Niklas LundgrenとJohan Sjögren もソングライターとしてクレジットされている。

元々『(AllThis Because of) Greed』というタイトルが名付けられていた本作は、テクニカルなスラッシュメタルをベースとしながら、ところどころプログレッシヴな展開を見せる。Fredrikの刻むリフは既にソリッドでヘヴィ、Tomasのドラミングもそれに呼応するようにグルーヴを叩き込んでいく。日本では95年にVictorから日本盤 (リマスター)がリリースされ、2010年代前後にはヴァイナルでの再発や、リイシュー盤が発売されている。


脇田涼平著 『Djentガイドブック: プログレッシヴ・メタルコアの究極形態 (世界過激音楽)』

ミュート・シンコペーション・ポリリズム
超絶テクニック・最先端プロダクション
擬音語として誕生、「演奏法」と言われながらも事実上ジャンル化し、一世風靡
乗りにくいリズム・意表を突くような展開、まるで騙し絵の様な近未来音楽

336バンド、474枚紹介

購入はこちら : https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784908468483

THROWN、ニューメタルコア・ブレイク候補 待望の新作『EXTENDED PAIN』リリース+「parasite」のMVも

 

スウェーデンを拠点に活動するニューメタルコアバンド、THROWNが新作EP『EXTENDED PAIN』をリリースしました。収録曲「parasite」のミュージックビデオが所属レーベルArising Empireから公開されています。

THROWNは元GrievedのボーカリストMarcus Lundqvistを中心に、Vildhjarta/Humanity’s Last BreathのBuster Odeholmがドラム、ギタリストにJohan LiljebladとAndreas Malmを加えた体制で結成された新しいバンドで、昨年シングル「greyout」でデビュー、Arising Empireと契約を果たしている。

 

FOLLOW THROWN:
Instagram – https://www.instagram.com/thrownband
Facebook – https://www.facebook.com/thrownband
TikTok – https://tiktok.com/@thrownband
Twitter – https://twitter.com/thrownsthlm
Website – https://www.extendedpain.com

 

 

 

 

RIFF CULT : Spotifyプレイリスト「Best of NU-METALCORE」

 

RIFF CULT : YouTubeプレイリスト「All New Nu-Metalcore」

ジェームス・ヘットフィールド (メタリカ)の息子在籍のバンド、Bastardaneがデビューアルバム『Is This Rage?』リリース

 

James Hetfield (Metallica)の息子Castor Hetfieldがドラムを務めるバンド、Bastardaneがデビューアルバム『Is This Rage?』をリリースしました。

 

 

Bastardaneは、5月、6月にMetallicaとカリフォルニアで共演予定とのこと。メンバーの子供達はそれぞれにバンドをプレイしており、Metallicaをはじめ、Kornなど大物バンドらと共演する機会を得ている。