UKプログレッシヴ・メタル”SikTh”、名作『Death of a Dead Day』20周年に向けてオリジナルメンバー集結 — 「Bland Street Bloom」ライヴスタジオ映像公開

イギリス出身のプログレッシブメタル/mathcore バンド SikTh が、「Bland Street Bloom」のスタジオ・パフォーマンス映像を公開した。

この映像は、バンドの元来のメンバー(オリジナルラインナップ)が集結した初のスタジオ収録であり、2006年のアルバム『Death of a Dead Day』収録曲のオープナー「Bland Street Bloom」を披露している。録音場所はイギリス・ミルトンキーンズの Marshall Studios で、映像演出は Ali White が担当している。

ギタリスト Dan Weller は、久しぶりの再結集について「オリジナルラインナップで同じ部屋にいるのは特別な体験だった。炎は戻った。来年には未完だったビジネスに決着をつけたい」と述べており、バンドの再始動に強い意欲を示している。

この発表は、2026年2月に予定されている『Death of a Dead Day』20周年記念ライヴ(マンチェスター/ロンドン公演)に向けた予告とも受け止められており、ファンの注目が集まっている。

Bland Street Bloom – Live at Marshall Studios (Official Performance Video):
https://www.youtube.com/watch?v=wDhF7bintXY

Credits:

Directed and Edited by Ali White
Produced by Earth House

Audio Engineered by Adam Beer, Dan Weller
Audio Mixed by Dan Weller
Additional Engineering by Adam Durbridge

Director of Photography: Ollie Dahmen
Gaffer / Camera Op: Dean Addison
Camera op / Focus Puller: Max Quinton
Camera Op / BTS: Savannah Acquah
Unit Stills: Jacob Reynolds
Camera assistant: Ashley Young
Hair and Makeup: Jules Roman
Colour Grade: Alex Berry / Quality Control TV

SikTh Official Website:
https://www.sikth.net

Volumes、ニュー・シングル「Bad Habit」MV公開|約15年のキャリアを経て新章へ

アメリカ・ロサンゼルスを拠点とするメタルコア・バンド Volumes が、ニュー・シングル「Bad Habit」のミュージックビデオを公開した。

この楽曲は、バンドが本領としてきた激しいギター・リフやスクリームを残しつつ、クリーン・ボーカルとシンセを前面に出した“左へ振れた”サウンドとして位置付けられており、リード・シンガー Michael Barr は「悪習とされる習慣こそ、人生を支える唯一のものになっていることを見つめた曲だ」と語っている。

また、バンドは次期アルバム『Mirror Touch』を2025年12月12日にデジタルでリリース予定、さらに物理フォーマットは2026年2月27日に予定していることも発表している。

Volumes Official Website:
https://volumesband.com

Lee McKinney (Born of Osiris)、ソロ曲「The Garden」配信リリース

Born Of Osirisのギタリストとして知られるLee McKinneyがソロ曲「The Garden」を配信リリースしました。この曲は、近日発売予定のニュー・アルバム『To Those Who Know Pain』の収録曲。このアルバムは今年後半にリリースされる予定とのこと。『Djentガイドブック』でもプログレッシヴ・メタルコア、並びにDjentの超重要バンドとして掲載されているBorn of Osiris。そのサウンドの根幹を作るLeeのクリエイティヴな魅力が詰まった新曲は、ファンから高く評価されている。

 

Born Of Osiris、新境地が顔を覗かせるニュー・シングル「Elevate」ミュージックビデオ公開

プログレッシヴ・メタルコア/Djent バンド、Born of Osirisがニュー・シングル「Elevate」のミュージックビデオを公開しました。このミュージックビデオのディレクション、編集、VFXはSam Beckが担当している。近未来的な彼らのサウンドと映像が見事にマッチ。Born of Osirisも親しみやすいメロディ、特に豊麗多彩なキーボードの音色を生かした新曲で新境地を開拓しつつ、Djentリスナーも納得のリフ、グルーヴを搭載しています。

 

バンドは現在、Attila、Traitors、Extortionist、Not Enough Spaceとのツアー「The Angels & Villians Tour」を開催中。

 

 

Vildhjarta、Thallをアップデートする新曲「+ den spanska känslan +」をリリース

スウェーデンのプログレッシブ・メタル・バンド、Vildhjarta (ヴィルドヤルタ / ヴィルドジャルタ) が、「+ den spanska känslan +」というニュー・シングルをリリースしました。この曲のタイトルは英語で「The Spanish Feeling」を意味し、じつに2年ぶりのシングルとなる。彼ららしい、Thallな雰囲気に加え、天国へと誘うようなアトモスフィアも感じる新感覚の一曲に仕上がっている。

Listen: https://ffm.to/denspanskakaenslan

Djent 入門 vol.01 (音楽的な特徴と代表曲)

 

▶︎Djent って何?

メタルという音楽は、誕生してから今まで一度もその進化を止める事なく、今も日々変化が繰り返され、新たなサウンドが生まれている。 RIFF CULT 脇田涼平の著書『Djentガイドブック』では、プログレッシヴ・メタルが進化していく過程で生まれた Djent(ジェント)という音楽について紹介しており、これから Djent を知りたいという方の入門書として知られている。本記事では『Djentガイドブック』で紹介した、「Djentを代表する6曲」についてピックアップしてみたいと思う。

 

 

さて、まずは Djent という音楽がどんなものなのかを把握していこう。Djent を知る上で最初に聴くべき楽曲は、この音楽の代表的なバンドである Periphery の「Make Total Destroy」だ。このバンドの中心人物であるギタリスト、Misha Mansoor という人物は Djent という音楽の概念について、このように話している。

 

 

Djent ( ジェント ) とは、拍の位置に変化を加えたリズム (シンコペーション) や、複数の異なるリズムが同時進行するポリリズムを用いた、グルーヴィでヘヴィなプログレッシヴ・メタルサウンドを意味し、ブリッジミュートされたブルータルなリフ、不協和音を組み込んだ機械的なメロディや音像も特徴だ。

 

より噛み砕いて表現すると、「ズンズンと刻まれるギターのリズムが複雑であり、ノリが良いメタル」とでも言えるだろう。Djent であるかどうかを判断する材料として、ギターサウンドがどうであるかに注目して聴いてみると分りやすい。

ここでいくつか疑問が生まれると思う。ギターがグルーヴィで複雑であればそれは Djent なのか?Metallica だって、Slayer だって複雑だと感じる人もいるかもしれない。もう少し詳しく Djent であるか否かを判断するのに必要な事を知ってみよう。 Djent は基本的にベースになっている音楽がメタルコアであり、そこにプログレッシヴなグルーヴを加えたものを指す。これは Djent を広めたのが、プログレッシヴ・メタルコア・バンド Periphery である事が一番の理由であると言える。Periphery がシーンに登場した事によって、Djent 要素を強く打ち出すプログレッシヴ・メタルコアが盛り上がりを見せるようになっていく。

 

さあ、Djent がなんであるかを理解する為に、最初に知っておきたい以上の事を踏まえ、Djent 代表曲を聴いてみよう。難しい事は考えず、耳や目で感じて欲しい。「これは絶対に Djent だ」とか、「これがDjent というのは間違いだ」という事は誰にも言えない。この言葉はとても曖昧だからだ。(引用 : 脇田涼平著『Djentガイドブック』)

 

 

TesseracTのDaniel Tompkins、エレクトロニックなソロ曲「Frenzy」リリース!

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プログレッシヴ・メタル/Djent として有名なTesseracT。そのフロントマンを務めるDaniel Tompkinsがソロとして新曲「Frenzy」をリリースしました。Danielは現在Chimp Spannerと共にアルバムを制作しているとのこと。

 

ミックス/マスタリングは、Skyharborの「Guiding Lights」を手掛けたForrester Savellが担当しており、Djentファンはややテイストは違うものの必聴作となりそうだ。

 

 

Rings of Saturn、バンド名を冠した新作『Rings of Saturn』リリース!

Rings of Saturn 『Rings of Saturn』

1. Shrine
2. Kronos
3. Ascending
4. Genesis
5. Mind Palace
6. Sector 80
7. Shinigami

カリフォルニア州ベイエリアを拠点に活動するテクニカル/プログレッシヴ・デスメタル/デスコア・バンド、Rings of Saturn (リングス・オブ・サターン) が、新作『Rings of Saturn』をリリースしました。どこかPolyphiaを彷彿とさせる流麗なプログレッシヴ・サウンドをベースに、随所でソリッドなデスコア・エレメンツを散りばめる、Rings of Saturnの新たなチャプターを予感させる仕上がりとなっている。

バンドは今週末からExtortionist、Distinguisher、Voraath&Matt Millerと共に「Cyber Shred Tour 2022」を開催する。

https://www.facebook.com/RingsofSaturnband/

Meshuggah 『Catch Thirtythree』アルバムレビュー

Meshuggah 『Catch Thirtythree』

Autonomy Lost 1:40
Imprint Of The Un-Saved 1:36
Disenchantment 1:44
The Paradoxical Spiral 3:11
Re-Inanimate 1:04
Entrapment 2:28
Mind’s Mirrors 4:29
In Death – Is Life 2:01
In Death – Is Death 13:22
Shed 3:34
Personae Non Gratae 1:47
Dehumanization 2:55
Sum 7:16

3年振りのリリースとなった 5枚目フルレングス。2004年には 21分の長尺曲のみ収録した EP『I』をリリース。本作はそのアイデアを元に全曲が連なるように構成されており、『Catch 22』という小説からインスパイアされた「ジレンマ」や「矛盾している状態」というテーマが全体のコンセプトになっている。制作ラインナップは前作『Nothing』と同じであるが、ドラムパートはDrumkit from Hell というソフトウェアを使用しプログラミングされており、このソフトウェアの制作には FredrikとTomasが関わっている。Tomas以外のメンバーがギター、ベースフレーズのアイデアを出し合い、Tomasよるスポークンワードを交えながらレコーディング作業が行なわれた。ミックスは Fredrikが担当し、マスタリングはBjörn Engelmannが手掛けた。

はらわたにズンと響くようなヘヴィネスが、多弦ギターによる多彩なギターワークが整合感あるドラムパートと重なり合い、金属工場の巨大プレス機のような趣がある。基本的なスタイルは変わらないものの、コアなメタルヘッズをうならせる細部までエディットされたサウンドで高い評価を得た。Billboard200 で 170 位にランクイン、収録曲「Shed」は、映画『Saw III』のサウンドトラックにも収録されている。

脇田涼平著 『Djentガイドブック: プログレッシヴ・メタルコアの究極形態 (世界過激音楽)』

ミュート・シンコペーション・ポリリズム
超絶テクニック・最先端プロダクション
擬音語として誕生、「演奏法」と言われながらも事実上ジャンル化し、一世風靡
乗りにくいリズム・意表を突くような展開、まるで騙し絵の様な近未来音楽

336バンド、474枚紹介

購入はこちら : https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784908468483

MeshuggahのドラマーTomas Haakeが謎の病気に悩まされることが明らかに

2022年4月1日にニューアルバム『Immutable』をリリースするスウェーデンのプログレッシヴ・デスメタルバンド、MeshuggahのドラマーTomas Haakeが、健康問題を抱えていることをRolling Stone紙で明らかにした。

Haakeは、「手のひらに湿疹があるんです。ドラムキットをいじるだけでもすべての指にテープを貼って、手袋をはめなければならなかったんです。アルバムのレコーディング以来、ドラムに触っておらず、1年近くドラムを叩いていないよ」と話し、治療法も見つかっていないという。

いくつかの皮膚科医によると、Haakeが接触性湿疹の可能性があり、日常生活にも問題をきたすレベルにあるという。この症状を理由に、今年のツアーが延期されたこともありましたが、Haakeはこの症状を克服するために努力を続けていると次のように語っている。

「本当に参ったよ。でも、このようなことがあっても前向きに考え、落ち込まないようにしているよ。そういうものなんだ。新しい医者が何か重要なことを教えてくれるかもしれないし、この状況を打開する助けになるかもしれない。でも、もしそうでなかったとしても、僕はプレーしなければならない気がするよ」。

リリースまで半月を切ったMeshuggah。Fredrik Thordendal復帰後のアルバムとあって注目度も高い。Haakeが謎の病気を克服し、ライブに戻ってくれることを祈る。

 

TesseracT 、ライブ・アルバム『PORTALS』をリリース!

 

TesseracT : イングランド/ミルトン・キーンズを拠点に活動するプログレッシヴ・メタル/Djentバンド、TesseracTが、ライブ・アルバム『PORTALS』をKscopeからリリースしました。バンドは2015年に『Odyssey/Scala』というライブ・アルバムをリリースしており、これが2枚目のライブ・アルバムとなる。

 

この作品は、2020年の12月に、孤立した時代からの脱出を提供するために企画されたイベント「P O R T A L S」が基になっており、多彩なライトニングをはじめとする演出効果を用い、映画のようなライブ・パフォーマンスを披露する目的で開催された。セットリストはこれまでにリリースされたアルバムからのベスト的な選曲になっており、のべ14曲、2時間にわかるパフォーマンスとなった。

 

これらは映像作品として、今年7月にTesseracTのYouTubeチャンネルからも公開されている。ライブとは思えない完成度の高さに圧倒される仕上がりとなっており、このライブ・アルバムも目を閉じればそこにTesseracTがいるかのような迫力をパッケージしたものになった。

 

 

 

 

 

 

Born of Osirisがニューアルバム『Angel or Alien』をリリース + 「Poster Child」のMV公開!

 

プログレッシヴ・デスコア/メタルコアバンド、Born of Osirisが通算6枚目となるフルアルバム『Angel or Alien』をSumerian Recordsからリリースしました。先行公開されていたMV「White Nile」はじめ、Born of Osirisらしい楽曲がずらりと並んだ本作は、これまで以上に整合感に溢れ、それでいてサックスの音色が心地良く響きます。このあたり、近年のBorn of OsirisならびにコンポーザーのLeeが見せてきたスタイルで、今後のBorn of Osirisがどのようなバンドになっていくかを感じさせる仕上がりにもなっています。

 

 

Meshuggahを知る為に最初に聴く5曲 (Djentガイドブック特集vol.01)

本日3月12日、『Djentガイドブック』が発売になりました! すでに書店や通販などで手に購入してくださった方もたくさんいるようで、とても嬉しいです。Djentについて知らない人にも、分かりやすく優しく解説していますし、長年Djentを聴いてきた人には「お〜懐かしいな〜」と唸ってもらえるような作品も掲載しています。ページ数の関係でウルトラ・マニアックな作品や初期EP、改名前後の作品など掲載しきれなかったものもあるのですが、そういった作品はこのRIFF CULTウェブページで紹介していきたいと思います!

 

通販サイトまとめはこちら : https://www.handshakee.com/riffcult

 

さて今回は、『Djentガイドブック』で一番最初に紹介しているMeshuggah (メシュガー)について説明していきたいと思います。「Meshuggahってどんなバンドなの?」、「名前は知っているが聴いた事がない」、「どんな魅力があるの?」という方に向けてオススメの楽曲と簡単なバンド紹介をしてみます。

Meshuggah (メシュガー)は、1985年から活動するバンドで、北欧のスウェーデンという国で結成されました。このMeshuggahという名前は、イディッシュ語( 中東欧のユダヤ人の間で使われていた言語)で、CRAZYという意味があります。現在までに8枚のアルバムをNuclear Blast Recordsからリリースしており、デビューアルバム以外はすべてプログレッシヴ・デスメタル〜グルーヴメタル、Djent系のサウンドです。

セカンドアルバム『Destroy Erase Improve』に収録されている「Future Breed Machine」という楽曲は、世界で一番古いDjent的な楽曲だと言われており、Meshuggahの代表曲でもあります。独特の無機質さを感じられるグルーヴメタル・サウンド。

Meshuggahの最も有名な楽曲と言えば、この「Bleed」です。彼らの代表的なアルバムと言える『Obzen』に収録されており、このアルバムは発売初週にビルボードチャート59位にランクインしています。ソリッドなリフが無機質に刻み込まれ、少しずつグルーヴが熱を帯びていくMeshuggahのスタンダードなサウンドを味わう事が出来ます。

アルバム『Koloss』に収録されているこの楽曲は、波打つようなヘヴィリフが、アトモスフェリックな楽曲にうまくフィットしています。スケールの大きさで格の違いを見せつけた一曲と言えるでしょう。

アルバム『Nothing』の収録曲。そこまで有名な楽曲とは言えませんが、ライブでも頻繁にプレイされるMeshuggahを代表する一曲であると言えるでしょう。この曲が2021年にリリースされたと言われてもなんら違和感はなく、彼らがいかに先進的なサウンドを作ってきたかを感じられます。途中のギターソロの不気味な心地良さをぜひ味わってください。

目下最新作『The Violent Sleep of Reason』に収録されている楽曲。ライブ・レコーディングをベースに制作されたということもあり、Meshuggahとしての長年のキャリアで培われた圧倒的なグルーヴを根底に感じられる一曲。

いかがでしたでしょうか?もっとMeshuggahについて知りたい! Djentについて知りたい! という方は、ぜひ『Djentガイドブック』を手に入れてみて下さい。