Sumerian Records創始者Ash Avildsen、AI 音楽を受け入れる企業を批判 — “人間の音楽”の価値を守るべきだと主張

Sumerian Records 創設者 Ash Avildsenが、テック企業による AIバンド/音楽の導入に対して強く異議を唱えた。彼は、AI が生成した音楽をストリーミング配信する動きについて、「人間が心血を注いで作る音楽の価値を根底から崩しかねない」と警鐘を鳴らした。

声明の中で Avildsen は、「私たちは夜に静かに消え去るつもりはない。大企業が“人間の音楽”の報酬を軽視し、AI を導入するのを容認するわけにはいかない」と述べ、ストリーミング業界におけるロイヤルティ構造や株主利益の優先を厳しく批判した。

さらに、彼は 2026年1月に「人間による音楽と映像作品のリリース形態を根本から見直す」新サービスを立ち上げる予定であることを明かし、業界およびファンに対して「人間の創造性を守る側に立つかどうか」を問いかけた。この発言は、急速に広がる AI 音楽の波の中で、“芸術としての音楽”の価値、アーティストの報酬、そしてストリーミング文化の未来を問い直すものとして注目されている。

Ash Avildsen(アシュ・アヴィルドセン) — プロフィール

氏名:Ashley Gregory Avildsen
生年月日:1981年11月5日
肩書き:映画監督・脚本家・プロデューサー、音楽レーベルおよび映像制作会社 CEO

経歴と活動

アシュ・アヴィルドセンは、かつてメタルコア・バンド Reflux のボーカリストとしてキャリアをスタートさせ、その後 2006年に自身で米国のインディペンデントレーベル Sumerian Records を創設。レーベルは地下~オルタナティブ系を中心に成長し、多数のアーティスト/アルバムを世に送り出してきた。その後、音楽での経験を土台に映像制作に進出。2017年に発表した映画 American Satan の監督・脚本・制作を担当し注目を浴びる。さらに、2015年の映画 What Now をはじめ、2021年にはその続編/スピンオフにあたるドラマシリーズ Paradise City を企画・監督・制作。最近では、2024年公開の Queen of the Ring など新作にも取り組んでおり、音楽と映像を横断するクリエイターとして活動の幅を拡げている。

主な作品とレーベル活動

Reflux — アルバム The Illusion of Democracy(2004年)でボーカルを担当。バンド解散後、Sumerian Records を立ち上げ。

Sumerian Records — 2006年創設。インディペンデントながら 100 枚以上のアルバムをリリース、多数のアーティストと契約。

What Now(2015年) — 映画デビュー作。

American Satan(2017年) — 監督・脚本・制作による映画。

Paradise City(2021年) — Amazon Prime Video で配信されたドラマシリーズ。American Satan の世界観を引き継ぐ作品。

Sumerian Recordsと契約を果たした女性ボーカル・メタルコア・バンド”Roman Candle”、ニューシングル“Nothing Is Original”リリース!

Roman Candle が、新シングル “Nothing Is Original” をリリースし、あわせてリリックビデオを公開した。今回の楽曲は、Sumerian Records からのリリースで、バンドにとって新たなスタートを示す作品となっている。

“Nothing Is Original” は、バンドの従来のサウンドを基盤にしつつ、モダンなプロダクションとダイナミックな構成を取り入れており、リリックビデオでは歌詞を強調することで “原点と再生”、“オリジナリティの問い直し” といったテーマが際立っている。

バンド側は、本作を今後の活動における大きな一歩と位置づけ、ファンやリスナーに新たなフェーズの始まりを提示している。

BAND MEMBERS
Piper Ferrari – vocals
Jonas Vece – guitar
Alex Dupis – drums
Sergio Lopez – bass

配信URL : https://sumerian.lnk.to/nothingisoriginal

ROMAN CANDLE are a visceral and emotionally charged hardcore band from Las Vegas, Nevada, built around the creative core of Piper Ferrari (vocals) and Jonas Vece (guitar). Emerging from the ashes of their former project sowithout., the two formed ROMAN CANDLE with a vision to push the boundaries of hardcore through vulnerability, intensity, and intentionality.

Rooted in the lineage of bands like Saetia, Touché Amoré, and Poison The Well, ROMAN CANDLE blends classic screamo sensibilities with a modern edge—balancing raw catharsis and poetic tension. Their 2022 debut EP Discount Fireworks marked them as a standout in the Las Vegas underground. After spending much of 2023 & 2024 showcasing their new material live, the band’s reputation for emotionally resonant, tightly wound songs that leave nothing on the table was further cemented. The band also spent a considerable amount of time on the road with bands like Dying Wish, Boundaries, Militare Gun, Foreign Hands, Pool Kids and one off shows with Touché Amoré, Botch, Better Lovers and more.

Known for fiercely passionate live performances, ROMAN CANDLE has become a vital voice in the evolving Las Vegas hardcore scene. As a femme-fronted band, Piper Ferrari brings a rare and welcome presence to the genre, challenging norms and creating space for a more inclusive scene. Alongside Jonas Vece’s cutting guitar work and atmospheric tension, the band captures a sense of urgency that’s both deeply personal and powerfully collective.

With a full-length album on the horizon and growing attention beyond their hometown, ROMAN CANDLE is shaping a future for screamo that feels just as emotionally immediate as its roots.

VANA、Sumerian Records移籍第1弾として新曲「Pray」リリース|インダストリアル×R&Bメタルの新地平へ

ニュージーランド・オークランドを拠点に活動するメタル/インダストリアル・アーティスト VANA が、〈Sumerian Records〉と契約を発表し、新シングル「Pray」をリリースした。

この楽曲は、VANA自身が「精神病体験を想像し、天使と悪魔が肩で同時に叫んでいるような“心のカオス”を音で表現した」というコメントをしており、「Pray」を新たな世界観の始まりと位置づけている。

VANAはこれまで、インディペンデントで85 百万以上のストリーム数を獲得しており、今回のレーベル契約および新曲は、次期アルバムへ向けた重要なステップとされている。

 

Amy Lee、Courtney LaPlante、Poppyらによる新曲「End Of You」、日本時間9月5日公開決定

EvanescenceのAmy Lee、SpiritboxのCourtney LaPlante、そしてPoppyによる超豪華なコラボレーション楽曲「End Of You」が、2025年9月4日にプレミア公開されることが発表された。アメリカ時間13時(PST)、東部時間16時(EST)に公開スタートとなる予定である。Amy Lee、LaPlante、Poppyの3人は自身のSNSで楽曲のティザー映像を投稿し、期待が高まっている。

 

この最新トラックは、メタル界で高い評価を持つ3人が初めて手を組む特別な一曲で、Sumerian Recordsがリリースを担う見込みである。Black-and-white調の映像が予告編として流れ、冷たさとやるせなさが漂う演出が印象的だ。ファンからは、「Mother, Daughter, Holy Spiritbox」という創作ネームが生まれており、すでにSNSでは期待と話題が一体となって盛り上がりを見せている。

Poppy、ニュー・アルバム『Negative Spaces』11月リリース決定

Poppy が、ニュー・アルバム『Negative Spaces』をリリースすることを発表し、「hey there」と題した新しいティーザー映像を公開しました。 このアルバムには、すでにリリースされたシングル「new way out」と「they’re all around us」を含む全15曲が収録される予定だ。 この2曲は、元Bring Me The HorizonのキーボーディストでヴォーカリストのJordan Fishがプロデュースを担当している。

全トラックリストはまだ公表されていないが、11月15日にSumerian Recordsから発売されるアルバムの予約の受け付けが始まっている。 プレスリリースには、次のように記されている:

「Poppyと共同プロデューサーのJordan Fish(元Bring Me The Horizon)は、繊細なポップ・サウンド、フルボディのスクリーム、シンセが共生する80年代レトロ・フューチャリズム、そしてエネルギーを揺さぶる00年代ポップパンクをミラーボールのように表現している。 それは、進化し続けるアーティストが、自分たちのレガシーを1曲ずつ再定義していくスリリングなサウンドであり、まだ探求されていない余白や、ネガティブ・スペースの奥深くに、まだ多くのインスピレーションがあることを理解していることを歓迎するものだ」。

Born Of Osiris、新境地が顔を覗かせるニュー・シングル「Elevate」ミュージックビデオ公開

プログレッシヴ・メタルコア/Djent バンド、Born of Osirisがニュー・シングル「Elevate」のミュージックビデオを公開しました。このミュージックビデオのディレクション、編集、VFXはSam Beckが担当している。近未来的な彼らのサウンドと映像が見事にマッチ。Born of Osirisも親しみやすいメロディ、特に豊麗多彩なキーボードの音色を生かした新曲で新境地を開拓しつつ、Djentリスナーも納得のリフ、グルーヴを搭載しています。

 

バンドは現在、Attila、Traitors、Extortionist、Not Enough Spaceとのツアー「The Angels & Villians Tour」を開催中。

 

 

Born of Osiris、ニュー・シングル「Torchbearer」をリリース

北米ツアーを開始したばかりのプログレッシヴ・メタルコア・バンド、Born Of Osiris (ボーン・オブ・オシリス) が、ニュー・シングル「Torchbearer」を発表しました。2023年の初頭、バンドは来たる7枚目のアルバムからいくつかの詳細を明らかにしたが、この曲がアルバム収録曲なのかは明らかにされていない。

Buy / Stream: http://sumerian.lnk.to/torchbearer

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新世代メタル・アイコン”Poppy”、2023年10月にニュー・アルバム『Zig』リリース決定!

マサチューセッツ州ボストンのエクスペリメンタル・ポップ/ロック・アーティスト、Poppy (ポッピー) が、2023年10月27日にSumerian Recordsからリリースされる次のフル・アルバムのタイトルが『Zig』であることを明らかにし、アルバムのトラックリストを公開。さらに新曲「Knockoff」のミュージックビデオを公開した。トラックリストは以下の通り。

01. “Church Outfit”
02. “Knockoff”
03. “Hard”
04. “What It Becomes”
05. “Flicker”
06. “1s + 0s”
07. “Zig”
08. “Linger”
09. “The Attic”
10. “Motorbike”
11. “Prove It”

 

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I See Stars、精神疾患との戦いを描いたシングル「Anomaly」、「Drift」をリリース

 

アメリカ・ミシガン州のメタルコア/ポスト・ハードコア・バンド、I See Starsが久しぶりのシングル「Anomaly」と「Drift」の2曲のオフィシャル・ヴィジュアライザー・ビデオをSumerian Recordsから公開しました。

 

 

リード・ヴォーカルのDevin Oliverは、”Anomaly “について次のように話しています:

 

この曲は、聴き終わった後もずっと心に残っていて、最後には、自分をさらけ出し、力を与えてくれるような楽曲なんだ。「Anomaly」は、私自身が慢性的な身体的痛み、頭痛、そしてうつ病を引き起こした珍しい神経疾患と闘い、2年間入退院を繰り返していた時期に、自分自身を見つめ直し、内省することから生まれました。世界が自分に不利に働いているように見えるときに訪れる絶望感と闘いながら、時間は刻々と過ぎ、自分自身と自分の価値観に忠実に生きなければならないということを、強く思い知らされたのです。しばらくは、「チャンスを逃してしまったかもしれない」「一生病気かもしれない」という後悔と闘っていました。どんなことがあっても、私たちが戦う最も困難な戦いは、自分自身の中にあるものです。宇宙があなたを試すとき、自分自身に忠実であることは、常に闘う価値があるということを、この異変が教えてくれることを願っています」

 

また、「Drift」についてこう付け加えている :

 

「(この曲は) 今度のアルバムのコンセプトと言える。この曲は、もともと双極性で、自分の考えや感情の浮き沈みに身を委ねるしかなく、焦点が定まったり定まらなかったりするような感じで書かれています。この曲は、私たち全員が服従している車輪の中で、新たに発見された明瞭な感覚を強調しています。この曲は、私たちの心の奥底や未開の地を探検するように私たちを挑発する、暗い旅の中で回転し続けるのです。」

【RIFF CULT Spotifyプレイリスト】

RIFF CULTのSpotifyプレイリストでは、日々世界中でリリースされるメタルコア、デスコア、デスメタル、プログレッシヴ・メタルなどを更新するプレイリストを公開しています。ぜひお気に入りに登録して日々のディグに役立てて下さい。

▶︎All New Metalcore
▶︎All New Deathcore
▶︎All New Progressive Metal / Djent
▶︎All New Brutal / Technical Death Metal
▶︎All New Nu-Metal / Rap Metal /Nu Metalcore

 

ロシア出身のグルーヴィー・デスコア、SLAUGHTER TO PREVAILが新曲「1984」をリリース!

 

ロシア出身のグルーヴィー・デスコア・バンド、Slaughter To Prevailが新曲「1984」をSumerian Recordsからリリースしました。フロントマン・Alex Terribleの公式YouTubeチャンネルからはミュージックビデオも公開されている。Slaughter To Prevailは、デスコアをさらにヘヴィに、そしてダウンテンポ、ブラッケンドへと発展させている従来のバンドらとは違い、よりグルーヴ・メタルへと接近させている。

 

 

RIFF CULT : Spotifyプレイリスト「All New Deathcore」

 

RIFF CULT : YouTubeプレイリスト「All New Deathcore」

USデスコア・ベテラン、Oceanoが久しぶりの新曲「Mass Produced」のミュージックビデオを公開!

イリノイ州を拠点に活動するデスコア・ベテラン、Oceanoが新曲「Mass Produced」のミュージックビデオを公開しました。2017年にアルバム『Revelation』をSumerian Recordsからリリース。本楽曲もSumerian Recordsから発表されています。

 

BUY / STREAM: http://sumerian.lnk.to/massproduced

 

https://www.facebook.com/OceanoMetal
https://www.facebook.com/SumerianRecords
http://www.oceanoofficial.com/
http://www.sumerianrecords.com

 

https://twitter.com/Oceanoband/status/1555965747003785216

10月にニューアルバムを発表するSleeping With Sirens、新曲「Let You Down」、「Ctrl + Alt + Del」をリリース!

 

2022年10月14日にSumerian Recordsからニューアルバム『Complete Collapse』をリリースするポスト・ハードコア・バンド、Sleeping With SirensがCharlotte Sandsをフィーチャーした新曲「Let You Down」と「Ctrl + Alt + Del」をリリースしました。

 

 

 

Sleeping With Sirensは今回の新曲についてこのようにコメントしている。

 

「私たちは、このバンドがとても誇りに思っている新曲を2つ、皆さんに共有することに本当に興奮しています! 1曲目は、私たちの親愛なる友人であり、素晴らしい才能を持つCharlotte Sandsをフィーチャーした曲で、「Let You Down 」というタイトルです。もう1曲は、今後のツアーのオープニングを飾るにふさわしい、素晴らしい曲です。私たちはこの曲がとても気に入ったので、ツアーの名前にしました。Ctrl + Alt + Delです」。

 

BAD OMENS 、最新アルバムからキートラック「Nowhere To Go」のミュージックビデオ公開!

 

Bad Omens : バージニア州リッチモンド出身のメタルコア/ポストハードコア・バンド、Bad Omens (バッド・オーメンズ) が、Sumerian Recordsから発売した最新アルバム『THE DEATH OF PEACE OF MIND』から収録曲「Nowhere To Go」のミュージックビデオを公開しました。

 

滑らかな疾走感、Noah Sebastianのカリスマ性溢れるボーカルが圧倒的なインパクトを持ち、Bad Omensサウンドを彩る。

 

Buy / Stream: http://sumerianrecs.com/TDOPOM
Tickets / VIP: http://badomensofficial.com

 

Video directed by Orie McGinness
Produced by Michael Taylor

Produced and written by Noah Sebastian and Joakim Karlsson
Engineered by Matt Dierkes, Noah Sebastian and Joakim Karlsson
Mixed and mastered by Zakk Cervini at MDDN Studios
Mix assistant: Nik Trekov

 

【年始企画】今年リリース10周年を迎える作品たち (Sumerian Records編)

年始企画 : この企画の第1弾Rise Records編では、2000年代後半に登場した次世代メタルコア・ポストハードコアバンド達がキャリアを重ね、シーンを牽引する存在へと成長したことを確信付ける作品が数多くリリースされたと書いた。当時のRise Recordsが次世代のメタルコア・ポストハードコアがどんなものになるか予感させてくれたのに対し、Sumerian Recordsは2000年代に築いてきたSumerian Recordsらしいプログレッシヴ感を守りつつ、しっかりとシーンで活躍できる逸材を発掘し、育てたような雰囲気がある。Periphery、Veil of Maya、The Facelessといったメタル新世代のトップに加え、The Haarp Machine、Make Me Famous、Capture The Crownらがシーンに衝撃を与えた2012年のアルバムを振り返ってみよう。

 


 

The Haarp Machine – Disclosure

イギリス出身のプログレッシヴ・メタルバンドThe Haarp Machineのデビュー・アルバム。ターバンを巻いて華麗にプログレッシヴなリフを弾きこなすプレイスルー動画は今も印象に残っている。Peripheryらによって「Sumerian Recordsはプログレッシヴ/Djentなレーベル」であることが広くシーンに浸透、そしてこうした逸材を発掘し育成していくんだということにワクワクした。バンドは長く活動が止まっていたが、ここ最近動き出している。

 

 

 


Periphery – Periphery II: This Time It’s Personal

2010年にSumerian Recordsからデビューし、「Djent」というトレンドを生み出したPeripheryのセカンド・アルバム。Billboard 200で44位にランクイン。プログレッシヴ・メタルのニューカマーから一気にトップシーンでの知名度を確率した作品。

 

 

 


Veil of Maya – Eclipse

まだまだデスコアバンドというイメージが残っていたVeil of Mayaの4枚目フルレングス。PeripheryのMisha Mansoorがプロデュースを手掛けるというのも、この頃から次第にあちこちで見かけるようになっていった。全10曲28分というコンパクトな内容ながら、中堅メタルコア/デスコアの中では群を抜いて人気の高さを見せつけた一枚。

 

 

 

I The Breather – Truth And Purpose

2010年にSumerian Recordsからデビューしたメタルコア、I The Breatherのセカンド・アルバム。アンダーグラウンド・メタルコアシーンにおける知名度、そしてミュージシャンからの人気が高く一目置かれていた彼らも本作でBillboard クリスチャン・チャートで15位にランクインを果たした。August Burns Redに次ぐメタルコアバンドとして活躍が期待されることとなった出世作だ。

 

 

 


Upon A Burning Body – Red. White. Green.

Rise Recordsが2012年に多くの新人バンドのデビューアルバムを手掛けたように、Sumerian Recordsは2年早く2010年代後半から新たにシーンを作っていくアーティストの発掘に力を注いでいた。Periphery、I, The Breatherがデビューした2010年に同じくファースト・アルバムをリリースしたUpon A Burning Bodyも本作でオリジナリティあふれるサウンドを確立。デスコアバンドながらBillboard 200で105位にランクインしている。

 

 


I See Stars – Digital Renegade

スクリーモ/ポストハードコアの新星として2006年にデビューしたI See Starsの通算3枚目フルレングス。この頃になるとやや人気も落ち着いてきたようであるが、改めて作品を聴き返してみると時代をしっかりと捉えながらもI See Starsらしさを打ち出した素晴らしい作品であるように感じる。Asking AlexandriaのDannyがフィーチャーしているのも2012年ぽい。Billboard 200で45位にランクイン、ポストハードコアの人気がしっかりとアメリカに根付いたことを印象付ける作品。

 

 


The Faceless – Autotheism

2008年にリリースした『Planetary Duality』はプログレッシヴ・メタル、デスコア、メタルコア、テクニカル・デスメタルシーンと幅広いジャンルにおいて革新的なアルバムとして人気を博したThe Faceless。『Planetary Duality』から4年という月日はシーンの進行具合を考えると長すぎたが、その人気は健在。彼らのキャリアを考えれば地味な作品ではあるが、Sumerian Recordsを語る上で彼らの存在は外せないだろう。

 

 


TRAM – Lingua Franca

あまりメタルコアシーンでは語られることはないが、Animals As LeadersのTosin AbasiとJavier Reyes、The Mars VoltaのAdrian Terrazas氏、Suicidal TendenciesのEric MooreによってスタートしたTRAMは、話題のバンドが中堅、ベテランになっていく上でレーベルが仕掛ける「サイド・プロジェクト」としては豪華すぎるラインナップで、当時話題になった。この作品が現代にどのくらい影響を与えたかと言えばはっきりと言えないが、2012年だからこそ成立したプロジェクトであることは間違いない。

 

 


Make Me Famous – It’s Now Or Never ‎

後にAsking AlexandriaのボーカルとなるDenis Stoff在籍のMake Me Famousが残した唯一のフルアルバム。このバンドも2010年代前半にだけ注目を集め、その後「ex.Make Me Famous」としてその動向が注目され続けたバンドである。そのサウンドはI See Starsを継承したアメリカ国外を拠点に活動するフォロワーバンドとしては申し分ない。ここからDown & Dirty、Oceans Red、Drag Me Outと名前を変えながら活動していくこととなった。

 

 


Stick To Your Guns – Diamond

Sumerian Recordsにもハードコア・バンドがかつては在籍した。それはRise Recordsにも言えるが、メタルコアというジャンル、シーンが明確に確率し未来がある段階にあったからこそ、前時代のユース・シーンにおけるハードコアのベテランを抱えておくことはメタルコアやデスコア、ポップパンクのレーベルにとって当たり前のことだった。メタルコアシーンでも人気があるThe Acacia StrainやStick To Your Gunsが現代においてもその輝きを放ち続けているのは、こうしたレーベルの戦略があったからこそなのかもしれない。

 

 

Circle Of Contempt – Entwine The Threads

フィンランドを拠点に活動しているCircle of ContemptのSumerian Records在籍時のラスト作。この後Sumerianを離れ、インディペンデントになり、2020年代前後からプログレッシヴ・メタルコアを聴き始めたリスナーにはあまりピンとこないバンドかもしれないが、当時の彼らの人気は凄まじいものがあり、コアなリスナーからPeriphery以上に崇められていたように感じる。2012年前後を象徴するバンドとして後世に名前が引き継がれていく、そんなバンドだ。

 

 


Capture The Crown – ‘Til Death

現在はCaptureとバンド名を変更しているCapture The Crownのデビュー・アルバム。久々に「You Call That A Knife? This Is A Knife!」のミュージックビデオを見てみるかと思ったらなんと削除されていました…。同じく「#OIMATEWTF」などミュージックビデオの類がSumerian Recordsのアカウントからは消されてしまっていました。どういう理由なのかは調べてもよく分からないのですが、Capture The Crownといえば「You Call That A Knife? This Is A Knife!」のミュージックビデオで大ブレイクを果たしたバンド。当時は新世代としてかなり注目を集めました。

 

Slaughter To Prevail 、注目のニューアルバム『Kostolom』をリリース

 

Slaughter To Prevail : ロシアを拠点に活動するブルータル・デスコア、Slaughter To Prevailが、ニューアルバム『Kostolom』をSumerian Recordsからリリースしました。2017年にリリースしたアルバム『Misery Sermon』以来3年振りとなるセカンド・アルバムで、アルバムタイトルの『Kostlom』は、推測ですがセルビア語で「Bone Breaker」を意味しているのではないかと思います。

 

先行公開され賛否両論巻き起こした「Baba Yoga」、「Demolisher」収録で、「I Killed A Man」など気になるタイトルも多い。初期Slaughter To Prevailのブルータルさはやや落ち着いたものの、キャッチーな作品でファンベース拡大を狙える一枚。

 

 

 

Born of Osirisがニューアルバム『Angel or Alien』をリリース + 「Poster Child」のMV公開!

 

プログレッシヴ・デスコア/メタルコアバンド、Born of Osirisが通算6枚目となるフルアルバム『Angel or Alien』をSumerian Recordsからリリースしました。先行公開されていたMV「White Nile」はじめ、Born of Osirisらしい楽曲がずらりと並んだ本作は、これまで以上に整合感に溢れ、それでいてサックスの音色が心地良く響きます。このあたり、近年のBorn of OsirisならびにコンポーザーのLeeが見せてきたスタイルで、今後のBorn of Osirisがどのようなバンドになっていくかを感じさせる仕上がりにもなっています。