デスメタル”Corpse Pile”、地元ヒューストン支援としてグッズ収益3000ドル超をフードバンクに寄付

アメリカ・テキサス州ヒューストンを拠点に活動するブルータル・デス/ハードコア・クロスオーバー・バンド Corpse Pile が、最近のマーチャンダイズ販売収益から 3000 ドル以上 (およそ46万円) を地元ヒューストンの Houston Food Bank に寄付した。

*Houston Food Bankは、テキサス州南東部の18郡を対象に、食料不安を抱える人々へ栄養のある食事やその他必要な物を供給する、アメリカで最大規模のフードバンクです。食品ロスの削減と、食料を必要とする人々への食料提供という両方の目的を達成しています。

バンドはソーシャルメディア上で、この寄付について「地域を支える “Feed Your Locals” の一環として、政府の支援が縮小される中でも支援を必要とする人々を見捨てず、コミュニティとして互いに助け合おう」と説明している。購入や支援してくれた人すべてへの感謝を込めたと述べた。

超重量級スラミング・デスコア”PeelingFlesh”、新曲「Perc 3000」のミュージックビデオを公開

アメリカ・オクラホマ出身のスラミング・ブルータル・デスコア・バンド、PeelingFleshが、LieのDJ MRDをフィーチャーした新曲「Perc 3000」のミュージックビデオを公開しました。このビデオは、Justice Dodsonが監督を務めたもの。 「Perc 3000」は、2024年9月6日にUnique Leader Recordsからリリースされるニュー・アルバム『The G Code』の収録曲となっている。2024年、デスコア・シーンで最もヘヴィで殺傷能力の高いスラムリフを刻むPeelingFlesh、要チェックだ。

pre-order : https://store.uniqueleader.com/collections/peeling-flesh

Oklahoma slam unit PeelingFlesh have dropped a new Justice Dodson-directed music video for their track “Perc 3000,” featuring DJ MRD of Lie. The song is from their upcoming album The G Code, which is set to be released on September 6th via Unique Leader Records.

Line-up:
Joe Pelletier – Drums
Damonteal Harris – Vocals
Jason Parrish – Guitars
Austin Hirom – Bass
Mychal Soto – Guitar

ギャングスタ・スラム、Snuffed On Sight が新作『Smoke』をリリース

カリフォルニア・サンフランシスコのギャングスタ・スラミング・ビートダウン・バンド、Snuffed On Sight が新作EP『Smoke』を配信リリースしました。ストップ&ゴーを駆使したバウンシーなスラミング・ビートダウンが炸裂し続けるモッシーなEPで、スラム・ファンのみならず、デスコア、ハードコア、ブルータル・デスメタル・ファンから高評価を得ている。

 

 

Paleface Swiss、観覧注意のMV「Please End Me」を公開

スイスのスラミング・ビートダウン・バンド、Paleface Swiss が新曲「Please End Me」のミュージックビデオを公開しました。PalefaceからPaleface Swissへと表記を変えたようで、アーティスト写真なども新しくなっています。このミュージックビデオでは何段階にも渡って繰り返されるビートダウンの残虐性をありえない量の血飛沫で表現。血が苦手な人は観覧注意。

 

linktree : https://linktr.ee/palefaceswiss

 

【RIFF CULT Spotifyプレイリスト】

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脳腫瘍で闘病中のChris Andrews (Devourment)、募金活動を開始

 

テキサス州を拠点に活動するスラミング・ブルータル・デスメタル・バンド、Devourmentは、ギタリストのChris Andrewsが、Ingestedとのツアーに参加しない理由を最近説明しました。バンドによると、Chrisの離脱は1ヶ月前に判明したばかりの脳腫瘍が理由で、ステージ上で発作を起こしたりする可能性があるということです。

 

Chris Andrews

 

Chrisは前頭部開頭手術と腫瘍切除手術を受け、順調に回復しており、今後は6月から7月前半まで化学療法を併用した放射線治療を受け、その後1年間は化学療法のみを行う予定です。

 

しかし、高額な医療費、予想される保険の拒否、そして治療中は働けないという事実が、Chrisにとって経済的に厳しい戦いになっています。そこで、Chrisは「Chris Andrews Brain Cancer Fight Fund」というGoFundMeのキャンペーンを開始し、支援者に寄付を呼びかけています。

 

キャンペーンページ

 

キャンペーンページは一部生々しい写真がありますが、もしDevourmentを知りファンでいたら、協力してください。

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変幻自在にテンポを操るビートダウン・デスコア、Heavy//Hitterが新曲「Wall of Wax」のミュージックビデオを公開!

 

フロリダ州オーランドを拠点に活動するビートダウン/ハードコア・バンド、Heavy//Hitter が、ニューシングル「Wall Of Wax」のミュージックビデオを公開しました。この曲には、Left to SufferのTaylor Barberがフィーチャリング・ゲストとして参加しています。

 

自由自在にテンポチェンジしながらハンマーのように重々しいリフを繰り広げていく。所々Knocked Looseといった現代ハードコアのトレンドを挿入し、Taylorのボーカルも良いアクセントになってHeavy//Hitterのサウンドに華を添えてくれる。

 

 

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Pyrexia、粘着質なリフ刻む新曲「Purging the Nemesis」をリリース

アメリカ・ニューヨークのオールドスクール・スラミング・ブルータル・デスメタル・バンド、Pyrexia が新曲「Purging the Nemesis」をリリースしました。この楽曲は、リリックビデオが公開されているほか、Spotify等、各種音楽プラットフォームで視聴することが出来る。

 

粘着質なリフがタフなハードコア・スピリットあふれる古き良きスラム・デスに絡み合う。これぞPyrexia、ベテランにしか鳴らせないスタイルだ。

 

 

 

 

Extermination Dismemberment、およそ10年振りのニュー・アルバム『Dehumanization Protocol』をリリース!

 

ベラルーシ・ミンスクを拠点とするスラミング・ブルータル・デスメタル・バンド、Extermination Dismemberment が、2013年の『Serial Urbicide』に続く待望のニュー・アルバム『Dehumanization Protocol』をUnique Leader Recordsからリリースしました。

 

 

前作から10年。その間、世界各国のデスメタル・フェスに出演し、職人のようなスラムリフを携えた楽曲で、多くのリスナーを魅了してきた。バンドはこのアルバムを制作するにあたり、「Corpsepit」のように、スラミング・ブルータル・デスメタルと他のスタイルをクロスオーバーさせながら、自分たちの個性と創造性を見せることに取り組んだ。一見、それは彼らの魅力であるハンマーを振り下ろすかのようなブレイクダウンが減少していることを予感させる発言であるがそうではない。エレクトロニックなビートを導入することで、自分たちの個性を浮き彫りにし、よりダイレクトに自身の魅力を伝えることができるようになったのだ。

 

 

「Corpsepit」はバンドが長い時間をかけて制作していたもので、ミュージックビデオ公開からすでに多くの人がこの曲をアルバムのベストトラックと呼び、このスタイルで発展し続けるべきだと提案している。バンドはこうした提案についても受け入れていくつもりであるが、Extermination Dismembermentの音楽に中心には”叩きつけるようなブルータルデスメタルがあり続ける”ということを強く発言している。

 

「Agony Incarnate」のミュージックビデオは、ブルータルデスメタルをプレイし続ける上で、どのようにその価値を拡大し、すでに持っているポテンシャルを引き出すかをバンドなりに考え、導き出した答えだ。まるでショートフィルムかのような、単純に音楽の上で流れている映像ではなく、楽曲を一つの物語のようにして、ミュージックビデオという形式でリリースした。もしこれが、リリックビデオだけであれば、公開から1年で44万回も再生されることはなかっただろう。こうして、スラミング・ブルータルデスメタルの持つヴィジュアルイメージや音楽的な特徴を映像などを通じて魅力を拡大したことは、今後のスラミング・ブルータルデスメタル・シーン全体にとっても、一つヒントになっただろう。この手の音楽を続けていく中で、自分自身の価値を高めるには、こうしてミュージックビデオなどに投資する必要がある。

 

2023年を代表するデスメタル・アルバムであることは間違いない、いますぐチェックしよう!

 

▶︎Extermination Dismemberment 『Dehumanization Protocol』

配信URL : https://orcd.co/dehumanizationprotocol

 

Track List:

God Help Us
Dehumanization Protocol
Terror Domination
Protonemesis
Plague In The Guise Of Flesh
Omnivore
Extermination Factory
Agony Incarnate
Humanity’s Last Grief
Sentenced To Extinction
Ruins of Armageddon
CORPSEPIT

 

 

現代スラムのカリスマ、EXTERMINATION DISMEMBERMENT が新曲「EXTERMINATION FACTORY」をリリース!

 

ベラルーシを拠点に活動するスラミング・ブルータル・デスメタル・バンド、Extermination Dismemberment が新曲「Extermination Factory」をUnique Leader Recordsからリリースしました。この楽曲は5月5日にリリースが決定しているニュー・アルバム『DEHUMANIZATION PROTOCOL』からの先行シングル。3分超えたあたりから彼ららしい異次元のヘヴィネスかましてます。

 

Pre-Order : https://orcd.co/dehumanizationprotocol

 

USスラム・ダウン、Desoectomy が新曲「Genocide Jacuzzi」をリリース!

 

カリフォルニアを拠点に活動するスラム・ダウン、Desoectomy が新曲「Genocide Jacuzzi」をSlam Worldwideから公開しました。バンドは2022年11月5日に新作EP『Predatory Barbaric Behaviors』をリリースする予定です。

 

 

今年になってから「Slamdown」というワードがSlam Worldwideによって広まってきている印象があります。逆を言えばSlam Worldwideしか使ってないというのもありますが、スラムでビートダウンするバンドにとっては自身のサウンドを的確にカテゴライズできますし、ディガーにとっては良い動き。スラムダウン、盛り上がって欲しいですね。

 

Location: Inland Empire, California
Facebook: https://facebook.com/desoectomy
Instagram: https://instagram.com/desoectomy
TikTok: https://tiktok.com/@desoectomy

 

USスラム、9 DEADがWaking The CadaverのDonをフィーチャーした新曲「115」のミュージックビデオを公開!

ニュージャージーを拠点に活動するスラミング・ブルータル・デスメタル・バンド、9 DEAD が、Waking The CadaverのDon Campanをフィーチャーした新曲「115」のミュージックビデオを公開しました。この楽曲は、Comatose Musicから2022年11月にリリースされる予定のニュー・アルバムに収録される予定。

 

Waking The Cadaverの極悪スラム・サウンドを継承する注目バンド、9DEAD渾身の一曲。これは思わず聞き入ってしまいますね。

 

 

 

EXTERMINATION DISMEMBERMENT : まるでホラー映画のような新曲MV「AGONY INCARNATE」公開

 

EXTERMINATION DISMEMBERMENT : ベラルーシを拠点に活動するスラミング・ブルータル・デスメタル・バンド、EXTERMINATION DISMEMBERMENT (エクスターミネーション・ディスメンバーメント) が新曲「Agony Incarnate」のミュージックビデオをUnique Leader Recordsから公開しました。

 

ブルータル・デスメタル・シーンにおいて、特異な存在感を放つ彼ら。一曲一曲丁寧に作り込み、ミュージックビデオやプロモーションも他のバンドにとってお手本とも言えるセンスを持っている。そんな彼らが今回挑戦したのが、「ブルータル・デスメタルの持つドラマ性をホラー映画 (その他残忍なショートフィルム) との親和性を最大限に表現するということでした。

 

曲を聴く為にみるビデオ、というよりかは、映像を盛り立てるサウンド・トラックのような仕込まれ方をしていて、これまでデスメタルにはなかった文化のように思います。デスメタルを聴いていない人でホラー映画、スプラッター・ムービーが好きな人を取り込むきっかけになるような仕上がりなので、これを見た人は新鮮な印象を受けるでしょう。

 

もちろん、スラミング・ブルータル・デスメタルとしても一級品。Extermination Dismembermentがこれからのシーンにどんな影響を与えてくれるのか、とても楽しみだ。

 

BUY/STREAM – https://Orcd.co/agonyincarnate
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Label: Unique Leader Records
Genre: Slamming Brutal Death Metal (SBDM)
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Vladislav Martirosov – Vocals
Arseniy Kovalchuk – Guitar / Vocals
Vihtar Kanashevich – Bass
Denis Poluyan – Drums

 

Recorded at Red Beton Bunker
Composed by Arseniy “Red Beton” Kovalchuk
Produced by Arseniy “Red Beton” Kovalchuk, Vladislav Martirosov
Mixed & Mastered by Arseniy “Red Beton” Kovalchuk
Lyrics by Vladislav Martirosov

 

 

RIFF CULT : Spotifyプレイリスト「All New Technical/Brutal Death Metal」

 

RIFF CULT : YouTubeプレイリスト「All New Technical Death Metal」

ALTER IDEM : 深化したスラム・スタイル聴かせる新曲「Death Perception」MV公開!

 

ALTER IDEM : オーストラリアを拠点に活動するスラミング・デスメタル・バンド、ALTER IDEMが、新曲「Death Perception」のミュージックビデオをVicious Instinct Records / Slam Worldwideからリリースしました。

 

2020年の『Fragments of Consciousness』以来、活発に制作活動を行なってきた彼ら。元々Splatterpussというバンドでスラムシーンで高い注目を集めていましたが、改名しディープでマニアックなスタイルへと進化。新曲も緩急を駆使したサウンドで、聴くものを圧倒します。

 

Facebook: https://facebook.com/alteridemofficial
Instagram: https://instagram.com/alteridemofficial

Line-up:
Matt Turkington – Vocals
Seamus Mcilduff – Guitar
Nick McClounan – Bass
Mason Page – Drums

Credits:
Artwork by Vladimir Chebakov
Mixed by Dom Grimard
Mastered by Christian Donaldson
Video by Mahdi Niahi @ Noxbite GFX

Analepsy 、新体制で挑んだニューアルバム『Quiescence』リリース!

 

Analepsy : ポルトガル/リスボンを拠点に活動するスラミング・ブルータルデスメタル・バンド、Analepsy (アナレプシー)が、ニューアルバム『Quiescence』をMiasma Recordsからリリースしました。2017年にリリースしたアルバム『Atrocities from Beyond』以来、5年振りとなる本作は彼らのセカンド・アルバムにあたる。また、バンドリーダーであり、Miasma RecordsのオーナーであるギタリストMarco Martins以外のメンバーが2019年から2022年にかけて加入している。

 

先に、新しいAnalepsyのメンバーラインナップをチェックしておきましょう。

 

 

Marco Martins Guitars (rhythm) (2013-present)
See also: ex-Brutal Brain Damage, ex-GRDKJRD

João Jacinto Bass (2019-present)
See also: Annihilation, Bleeding Display, Dead Meat, ex-Frost Legion, ex-Undersave, ex-Trepid Elucidation, ex-Di.Soul.Ved

Calin Paraschiv Vocals, Guitars (lead) (2020-present)
See also: Clitgore, Necrovile, ex-Charnabon, ex-Marchosias, ex-Pestilence

Léo Luyckx Drums (2022-present)
See also: Brutal Sphincter, Dysrancor, ex-Zardens, ex-Do or Die

 

マニアックなブルータル・デスメタル/デスメタル・ファンにとっては、なかなか豪華だと感じられるラインナップかももしれない。Trepid ElucidationはAnalepsyの前任ギター/ボーカリストDiogo Santanaのバンドで、古くからAnalepsyと親交がある。Dead MeatやAnnihilationでも活動してたとは知りませんでしたが、Joãoはなかなか良いプレイを聴かせてくれます。また、Pestilenceに在籍した過去があり、Clitgoreでも活躍するCalinの加入も面白い人選だと感じます。

 

 

 

今年2月に公開されたミュージックビデオ「Locus of Dawning」を聴いて、確実にこれまでのAnalepsyとは違うと感じた人は多いはず。もちろん、バンドの中心人物であるMarcoの作るスラムリフのセンスは健在だが、全く違うバンドと感じる人の方が多そうだ。それでもこの「Locus of Dawning」を聴く限り、かなり正統派なブルータルデスメタルにスラムのスパイスが良い仕事をしているように感じる。

 

コアな人気を誇るAnalepsy、来日経験もあり、この新作を引っ提げてまた来日してくれる日が来るのを楽しみに待ちたい。

 

 

https://linktr.ee/analepsy
https://www.facebook.com/analepsyofficial
https://www.instagram.com/analepsy
https://www.tiktok.com/@analepsyofficial
https://twitter.com/analepsy

Gutrectomy : 現代スラムの傑作ニューアルバム『Manifestation of Human Suffering』リリース!

 

Gutrectomy : ドイツを拠点に活動するスラミング・ビートダウンバンド、Gutrectomyがニューアルバム『Manifestation of Human Suffering』をリリースしました。

 

 

「Slamdown」を自称する彼らのサウンドは、モッシュに特化したスラミング・パート、ビートダウン・パートでしか構築されてない危険すぎる仕上がり。Filthをゲストに迎えた楽曲「SCORCHED EARTH」はミュージックビデオになっており、公開から2ヶ月で25000回再生されるなど、マニアックなスタイルでありながら高い人気を見せつけている。

 

ビートダウンの威力を上げる為のブラストビート、というのがかなり肝のように感じていて、どの楽曲も強烈なブレーキから落ちていくタイプのビートダウンが多大なインパクトを見せています。ベースになっているのがデスコアなのか、ブルータルデスメタルなのか、区別がつきにくいというのもポイントで、単純に「スラム」とか「ビートダウン」にフォーカスしてここまで魅力的な作品が作れるというのは素晴らしいですし、Gutrectomyが他のスラミング・ビートダウンとの格が違うなと感じる部分であるように思います。

 

 

アルバムにおいて最もGutrectomyらしく強烈なのが「SHRINE OF DISGUST」でしょう。こちらもミュージックビデオになっていて、アンダーグラウンド臭があまりしないのも良いです。ブルータルデスコアとして聴いても素晴らしい。

 

これだけ威力のあるスラム作品もあまり見かけないので、ぜひ聴いてくらって欲しいですね!

 

Acranius : スラムの美学を追求したニューアルバム『Mercy Denied』リリース!

 

Acranius : ドイツ/メクレンブルク=フォアポンメルン州の都市ロストクを拠点に活動するスラミング・ブルータル・デスコアバンド、Acraniusがニューアルバム『Mercy Denied』をリリースしました。2017年にRising Nemesis Recordsからリリースしたサード・アルバム『Reign of Terror』から4年振りとなる新作は、新たにボーカリストMarcus Jasakを加えたツイン・ボーカルスタイルで制作されており、ギタリストのBjörn Frommbergerがプロデュースを務めている。

 

 

自主でのリリースでありながら、ミュージックビデオもしっかり手の込んだものを作っているのが印象的。この手のスラミング・スタイルのバンドはどこかしらレーベルに所属して様々なチャンネルからビデオを出すのが主流ですが、自分たちで全部出来るならその方がいいという選択をしたのだと思います。Disfiguring the Goddessでお馴染みのBig Chocolateをフィーチャーした「Ruthless」は極上のボーカル・ワークによって巧みに展開していくスラムを味わえる一曲。

 

 

完全にスラム以外やらないぞという気概を感じるサウンド・プロダクションの肝になっているのは生々しいシンバル・ワークではないだろうか。ライブ感を重要視してのことなのか、何か考えがあってこうしたミックスがされていると思うが、現行の作り込まれたスラムとは違うダイナミズムを感じられる作品であると思う。

 

 

特にオープニングを飾る「Rule of Seven」はドイツらしさあふれるバウンシーでサベージな音作りが印象的。のっけからこの凶悪サウンドかまされると腕千切れる位モッシュしなくてはいけません。コロナ明けのライブは大変なことになりそう。