PROMPTSが企画したツアー「RITE OF PASSAGE TOUR 2024」のゲスト・バンドとしてタイから来日するオルタナティヴ・メタルコア・バンド、Defying Decayにインタビューを行いました!「RITE OF PASSAGE TOUR 2024」への意気込み、そして初めて彼らのライブをみるファンに向けてのメッセージやバンドのヒストリー、タイのシーンの状況までお伺いしました。
僕たちはLinkin ParkやDeftones、Slipknotを聴いて育ったんだ。もちろんこれだけじゃなく、いろんなバンドを聴いたよ。でも歳を取るにつれて、Royal BloodやNine Inch Nails、Nothing But Thievesといったロックに傾倒していったんだ。バンドメンバーはそれぞれに様々なジャンルを聴くよ。例えば、BunnBnnはOrthodox、Shadow of Intent、The Amity Afflictionなどのヘヴィな音楽を聴くし、SaxlはK-Pop、PonnはEDM、ロック・メタル、K-Popもかなり聴いてるよ。一方、Jennieはポップスからメタル、ジャズ、クラシックまであらゆるジャンルを聴いているよ。いろんな音楽がDefying Decayにも影響しているね!
今かなり良い感じだと思うよ。タイにはメタル・バンドがたくさんいて、様々なタイプのメタルがそれぞれ素晴らしいと思う。今回一緒に日本へ行くANNALYNNやFortamaya、Falling in Between、Teresa、Brand New Sunset、Retrospect、Sweet Mullet、Ebolaなどなど、メタルコアからデスコアまで様々なバンドが一緒のシーンにいるよ。
2024年3月18日から3月20日にかけて開催されるPROMPTS主催「RITE OF PASSAGE TOUR 2024」に出演するタイ出身のメタルコア・バンド、ANNALYNNにインタビューを行いました。これまで日本盤のリリース、そして「TRUE NORTH FESTIVAL 2017」、「BLARE FEST. 2020」、Void of Vision (Australia) Japan Tour 2020への出演などで来日経験があり、日本の多くのメタルコア・ファンにも人気がある彼ら、このツアーに参加するきっかけから、これまでの活動について振り返ってもらいました。ツアーで彼らのライブを見る方は必読!
2015年にリリースされたアルバム『Stare Down the Undefeated』は日本で発売されましたよね。その後のアルバム『A Conversation with Evil』も日本からリリースされましたが、当時の日本の反応はいかがでしたか?
Alex : 『Stare Down the Undefeated』、『Deceiver/Believer』はFabtoneがリリースを担当してくれて、『A Conversation with Evil』はCUBE RECORDSが僕らの為に仕事をしてくれたんだ。どれもフィードバックは良かったよ! 特に『A Conversation with Evil』では、このアルバムから私たちのことを知ってもらえた。
「BLARE FEST.2020」に出演する機会を得るチャンスになったんだ。あのライブは最高だったし、ANNALYNNにとって日本は最高な国だよ!
PB : 何度訪れても、それぞれに特別な思い出があるよ。来るたびにもっと来たいと思わせてくれるんだ。「TRUE NORTH FESTIVAL 2017」、「BLARE FEST.2020」、While She SleepsやWakiのRNR TOURSもヘルプしてくれたVoid of Visionとの「Hyperdaze Japan Tour 2020」、いくつものエクストラ・ショウ……。全て覚えている。日本のファンはユニークな反応をしてくれたし、とても楽しい時間を一緒に過ごすことが出来たよ!
Knosisをチェックしてるかって?それについては、”I Know nothing about Him (私は彼について何も知らない) “と言いたい。なぜなら、Knosisは “Know that you know nothing about me (あなたは私のことを何も知らない)“って歌ってるから! それは冗談として、”Ryo Kinoshita from Knosis” という名前を聞くたびに、そのショウが100%熱狂的になることは保証されてると言っていい。だから、Knosisとの共演できることに僕たちはとても興奮しているよ。
Mong : 日本には素晴らしいバンドが多すぎるよ。間違いなく君たちのシーンはリーダーのようであると感じる。coldrain、Crossfaith、Crystal Lake、Survive Said the Prophet、Sable Hillsなど、本当に挙げたらキリがない。外から見ていて思うのは、日本のメタル・バンドは世界的に人気があると感じるよ。タイだけの話ではないと思う。
$iva : どうなんだろう。音楽を聴き始めたきっかけは、親がやっていたバンドですかね。その影響で洋楽には幼い頃から馴染みがありましたね。3つ上の兄貴もバンドをやっていて、兄貴が持っていたTHEE MICHELLE GUN ELEPHANTのCDとか聴いてからディグりまくって、Rage Against the Machineにたどり着きました。確か、その時ゲットしたRage Against the Machineのポスターに、Kダブシャインがコメントを書いていて、どんな人なんだろうと興味を持って聴いたら完全にハマりましたね。そこからCD300枚くらい万引きして、いろいろ聴き漁りましたね。
KAMU¥ : $ivaくんがホラー映画が好きで、Ho99o9とかGHOSTEMANEとか、そういうラッパーを教えてもらった時にラップもスクリームとかしていいんだみたいな発見がありましたね。ニューメタルとかラップコアとか。それこそRage Against the Machineもそうだけど、バンドでラップしてる人はけっこういても、ヒップホップのジャンルでロックをやってる人ってそんなにいないなって思っていたんですよね。海外にはいるんでしょうけど、うちらの周りにはいなかった。それでやってみようかなと思ったかな。
KAMU¥ : 「All My Homies」の歌詞を制作した時は、比喩表現はなるべく使わずにストレートな感じを意識しましたね。DEVDFRE$Hのリリックに関しては、自分の気分をぐっと沈めた状態で書くようにして、比喩表現も割と使うように意識していますね。ぱっと読んだだけでは理解できないような、深読みさせられるようなもの。
RIFF CULT : おふたりのパートがしっかり分かれていながら、それぞれに個性もあり、スタンダードな交わりがない感じが面白いですよね。このEPリリース後のシングルも興味深いものばかりです。Marilyn Mansonの「This Is The New Shit」でラップしてみようと思ったきっかけはあるんですか?
Piguri : 最初に聴いた激しめの音楽で言うと、確かBlack Flagですかね。あんまり詳しく覚えていないですが (笑) メタルコアだと、For The Fallen Dreams?
Matsuno : いきなりFor The Fallen Dreamsは絶対うそでしょ (笑)
Piguri : いやーどうだったかな。
Matsuno : Hatebreedとか聴いてないの?
Piguri : あ、聴いてました。あとはMADBALLとかSICK OF IT ALLとか。
Matsuno : Piguriってそんなハードコアな人だったの? (笑)
Piguri: そうでしたね (笑)でも最近はあまり聴いてないですね。
PK : 僕は中学2、3年生の頃、友達にアコースティックギターをプレゼントしてもらった事がきっかけで音楽に興味を持つようになりました。最初はSTINGとかオールドポップとかが好きだったんですが、高校1年生の時に同じクラスメイトでサークルも一緒だった友人に、DisgorgeとかCannibal Corpseとかを教えてもらい、Deathとかオールドスクールなスラッシュメタルにもハマっていきました。メタルコア系だと、Lamb of Godなどから聴き始めて、Killswitch Engageあたりを一通り聴きましたね。高校3年生くらいにはAsking AlexandriaとかWe Came As Romansとかに興味が出るようになって、そちらをよく聴くようになりましたね。そこからバンドやってみたいと思いました。最初はKillswitch EngageやLamb of God直系のバンドだったんですけどね。
Matsuno : 確かにけっこう多いよね。そのTurn For OurのベースのHyeong DooってやつとかもTo My Last Breathってバンドを前やってたり。
To My Last Breathは韓国最初のデスコアバンドとして知られる存在。現End These DaysのフロントマンSang Yul Songがギター兼リーダーを務めていた。
Matsuno : To My Last Breathの最初の音源が2009年とかだからかなり早いよね。日本でいうHer Name In Blood的な存在だったのかなと。Turn For OurもTERRORやTRAPPED UNDER ICEのようなストレートなハードコアを鳴らしていて音源が凄くカッコ良かった。最初聴いたとき欧米のバンドかと思ったくらい。
PK : 間違いなく、Watchout! Recordsを運営しているカントさん(Kangto Lee)だと思います。Day of Mourningというバンドでギターもやっていますね。一時期韓国のレジェンド的なバンドVASSLINEにも在籍していました。またDay Of Mourningのもう一人のギター のマンキさんはPromptsの最新作『Magenta Smile』のエンジニアもやってくれました。韓国の多くのメタルコア/ハードコアバンドを手掛けていて彼はシーンでは一番有名なエンジニアと言えますね。
PK : あとはやっぱりEnd These Daysのユルさん(Sang Yul Song)ですね。日本のバンドシーンと最も親交が深いのはユルさんだと思います。End These Daysが2017年にリリースした「Solace」という曲のMVでは、Crystal LakeのRyo Kinoshitaがゲストボーカルとして参加して話題になりました。来日も4回していて2018年にはPaledusk主催のBlue Rose Tourに出演したり、年末のNERDS FESTに出演したりしています。また、2017年には日本からPrompts、Infection、Will You Rememberを招いて韓国ツアーを企画したりしてくれました。
Matsuno : 僕もユルとは7~8年前くらいからFacebookを通して連絡を取り合うようになって、家に泊めたこともあるし今もずっと親交があります。End These Days初来日は確か、RNR TOURS主催で秋葉原音楽館だったかな。
PK : この三人が、Watchout! Recordsというレーベルを始めて、日本からもMirrorsなど、いろんなバンドを韓国に呼び始めて、大きな企画を打つようになりました。Born of OsirisとかPeripheryなどが韓国でライブできるように働きかけて、Watchout! Recordsからオープニングアクトをブッキングしたりもしていましたね。
PK : それからIn Your Faceも韓国シーンにおいて重要なバンドです。彼らはJUMP OVER THE LINEという企画をやっていて、6回目から日本のバンドが参加するようになりました。韓国のシーンは小さく、いつも同じラインナップだから、日本のバンドを呼ぶ事が自然と増えていった形だと思います。これまでにAbstracts, Paledusk, Victim of Deception, Foad, Sable Hillsなどを招致していて日本と韓国の繋がりを作ってくれた大きな存在です。Vo.のミナトは現在は東京在住でよくライブハウスに遊びに来ています。
Matsuno : ミナトもそうだけどビックリしたのはメタルコアやハードコアのシーンの中で日本語ちょっと話せます、みたいな人がちょくちょく居ること。日本のバンドマンで韓国語喋れる人って言われてもほとんどいないから、すごいな~と思いましたね。あとけっこう韓国から日本にライブ観にくる人も多いんだよね。SCREAM OUT FESTIVALとかBloodaxe Festivalとかで韓国から遊びに来てる人と仲良くなったりしたなぁ。
RIFF CULT : 韓国でライブをやる時によく使ってたライブハウスはありますか?
Piguri : CLUB AORかな。弘大(ホンデ)っていう日本でいう原宿みたいな場所にあるライブハウスは有名ですね。
PK : もちろん超重要です。 ギタリストのLee Jung MinはPaydayのメンバーでもありますね。釜山のハードコアといえば、All I Have。みんながリスペクトしています。メンバーのGeon(ゴン)さんはみんなの兄貴的な存在で、REMNANTS OF THE FALLENなど韓国の色んなバンドのアートワークやマーチデザインを作ったりもしていますね。
REMNANTS OF THE FALLENは、ソウル出身でDOMと来日経験も有るメタルコア/メロデスバンド。2017年度と2021年度の「韓国大衆音楽賞」最優秀メタル/ハードコア賞を受賞している。アルバム『SHADOW WALK』収録の”MISERY INJECTION”ではPKもゲストボーカルで参加。
‘Garun ta Eztarri’ by Bananas,
‘Lament’ by Touché Amore,
‘The Hoax’ by Wild Animals,
‘Bellavista’ by Viva Belgrado,
‘Ctrl Alt Del’ by PMX,
‘Diffuse’ by Waterweed
映画やドキュメンタリー、YouTube、ポッドキャスト、本などで今年ハマったものは何ですか?
ドキュメンタリーなんだけど、『Plastic China(プラスティック・チャイナ)』という作品にはびっくりしたね。プラスティックのリサイクル事情がひどい状況にある事を知る事が出来た。後は中東のドキュメンタリーも見たね。一つはクルド人の女の子がシリアとイラクのテロ組織と戦う『Girls War』という作品、そしてもう一つは『City of Ghosts』という作品で、シリア/ラッカでは静かに虐殺が起こってる事について描いているよ。
あとは歴史の本も好きで何冊か読んだね。Noam Chomskyの『World Orders Old and New』をやっと買えて読んでいるところ。俺は好きだけど、ちょっと過激かもね笑 でも、上手く20世紀にあった出来事を描写してると思うよ。
Yuta : リアルタイムな歌詞だから、PRAISEもリアルタイムな状況で表現できる事に挑戦しようと思いました。楽曲にはギターも入ってるけど、現状ギタリスト不在というバンド体制もそのままミュージックビデオに落とし込んでいます。Aoriの存在も、DTMを使って曲を作り上げていったところを表現できるように別シーンを使って撮影しました。PRAISEの今の状況が伝わるように。
Yuta : コロナウイルスの流行があって、SNSでもこれまで気にならなかった部分が見えてしまうようになりました。これは、自分達だけの感情ではないと思っていて、普段音楽を聴かない人も、ライブハウスに遊びにくる人も、なんとなく同じだと思う。嫌でも目についてしまう、見なきゃいいのに気になってしまう事。歌詞の中にもあるけど、誰かが逮捕されたとか、当事者には分からない事なのに見えてきてしまう事。そこをテーマにして曲を書いてみたかった。
この曲を届けたいと思う人は?
Yuta : 同じように考えている人がいるだろうと思う。こうしたSNSのダークな部分に対して、そうじゃないだろって。でもそれをSNSに書くだけじゃ変わらないんじゃないかって思うから、PRAISEとして音楽という形で発信しようと。それを受け取ってもらえたら。
ファンのみなさんの反応は気になりますか?
Yuta : もちろん、でもなんか、あまりリアクションに影響を受けすぎないようにしていますが、やっぱり気になってみてしまいますね。「そうそう、それが伝えたかったんだよ」ってうれしくなる事もあるし。
YU : 「これは道徳の教材にするべきだ」って書いている人もいたね笑
YouTubeのコメント欄も見てますか?
Yuta : メンバー全員、それぞれに反応はチェックしていて、うれしいコメントもありますね。良い事ばっかり書かれている訳じゃなくて、「なんか微妙だな」って反応がある事も含めて、嬉しいというか。PRAISEとしては、そういう反応も含めて形にしていってやるぞって思ってるかな。
Yuta : そこから得られる事も多いしね、「ああ、確かにそうだよな」みたいな。今まではそういうコメントに対してイライラしていたし、SNSでのくだらないトラブルも目に付いていたけれど、最近はそういうのもなくなった。そんな事にエネルギーを使っている事がもったいないとすら、思うようになれている。ライブを観せたいともね。
Yuta : ひとつ言えるのは、まだまだPRAISEは終わらないよって事。次のステップに向けて準備している事もたくさんあって、実は新メンバーも決まっているんだ。だから、期待して待っててもらえたら嬉しいな。コロナウイルスの流行によって、音楽やライブシーンから離れてしまった人も少なからずいて、今までライブにもよく遊びに来てたけど、足が遠のいている人もいると思うし。その人たちがまたライブシーンに戻ってきて、「やっぱ、PRAISEやばいな」って思ってもらえる自信がある。
Yuta : リアルタイムな歌詞だから、PRAISEもリアルタイムな状況で表現できる事に挑戦しようと思いました。楽曲にはギターも入ってるけど、現状ギタリスト不在というバンド体制もそのままミュージックビデオに落とし込んでいます。Aoriの存在も、DTMを使って曲を作り上げていったところを表現できるように別シーンを使って撮影しました。PRAISEの今の状況が伝わるように。
Yuta : コロナウイルスの流行があって、SNSでもこれまで気にならなかった部分が見えてしまうようになりました。これは、自分達だけの感情ではないと思っていて、普段音楽を聴かない人も、ライブハウスに遊びにくる人も、なんとなく同じだと思う。嫌でも目についてしまう、見なきゃいいのに気になってしまう事。歌詞の中にもあるけど、誰かが逮捕されたとか、当事者には分からない事なのに見えてきてしまう事。そこをテーマにして曲を書いてみたかった。
この曲を届けたいと思う人は?
Yuta : 同じように考えている人がいるだろうと思う。こうしたSNSのダークな部分に対して、そうじゃないだろって。でもそれをSNSに書くだけじゃ変わらないんじゃないかって思うから、PRAISEとして音楽という形で発信しようと。それを受け取ってもらえたら。
ファンのみなさんの反応は気になりますか?
Yuta : もちろん、でもなんか、あまりリアクションに影響を受けすぎないようにしていますが、やっぱり気になってみてしまいますね。「そうそう、それが伝えたかったんだよ」ってうれしくなる事もあるし。
YU : 「これは道徳の教材にするべきだ」って書いている人もいたね笑
YouTubeのコメント欄も見てますか?
Yuta : メンバー全員、それぞれに反応はチェックしていて、うれしいコメントもありますね。良い事ばっかり書かれている訳じゃなくて、「なんか微妙だな」って反応がある事も含めて、嬉しいというか。PRAISEとしては、そういう反応も含めて形にしていってやるぞって思ってるかな。
Yuta : そこから得られる事も多いしね、「ああ、確かにそうだよな」みたいな。今まではそういうコメントに対してイライラしていたし、SNSでのくだらないトラブルも目に付いていたけれど、最近はそういうのもなくなった。そんな事にエネルギーを使っている事がもったいないとすら、思うようになれている。ライブを観せたいともね。
Yuta : ひとつ言えるのは、まだまだPRAISEは終わらないよって事。次のステップに向けて準備している事もたくさんあって、実は新メンバーも決まっているんだ。だから、期待して待っててもらえたら嬉しいな。コロナウイルスの流行によって、音楽やライブシーンから離れてしまった人も少なからずいて、今までライブにもよく遊びに来てたけど、足が遠のいている人もいると思うし。その人たちがまたライブシーンに戻ってきて、「やっぱ、PRAISEやばいな」って思ってもらえる自信がある。
YUI : 今回はソーシャルディスタンスという環境を利用したVJ投影による演出表現というのが大きなポイントになっています。イベントのタイトル、「PARALLEL WORLD (パラレルワールド)」にも関係してきますが、自分の中での裏テーマがあって、それは普段僕達が行なっているような、ライブハウスで密集してダイブなどを行なっている世界線がTRUEな世界線だとすると、今回のライブは”ウィルスが世界中に蔓延して、誰もが密集した状態で娯楽が全くできなくなってしまった20XX年のライブ会場で、誰にも見つからないように地下施設で、その時の最新の技術を駆使して特殊な演出をしている世界線”というものを表現していて。それはまさにパラレルワールドで、”IFの世界のライブハウス”を表現しました。全席着席にして、VJを使ってわかりやすいデジタルな雰囲気と近未来な演出というのを行ったのもそのコンセプトに基づいています。
今もまだまだだけど、自分達なりに経験値を積んできて、実際にa crowd of rebellionの丸山獏さんや宮田大作さんとお話する機会も増えてきて、Earthists.も5周年を迎えて腰を据えてお願いできる段階に来たと感じて、今回オファーしました。冒頭の話しに戻りますが、THINGS.がこのイベントで映像を担当してくれなかったら企画を行ってないのと同じで、亮輔くんにオファーを断られたら、別の曲を再録しようと思ってました。
Umbra Vitae – Shadow of Life
メンバーにConverge、ex-HATEBREED、ex-JOB FOR A COWBOY…etcとめちゃくちゃ豪華なメンバーを擁するバンドが満を辞してリリースした1st Album。お恥ずかしい話、全然ノーマークというかこのバンドが結成されたことには気付いておらず、先行リリースされてるのを聴いてなんだこれかっけえってなって調べたら、そんなバンドってことがわかりました(笑)
Fugazi – 13 Songs (1998)
だいぶ古い作品ですが、Tr03.「Bad Mouth」の冒頭
“You can’t be what you were, So you better start being just what you are.
You can’t be what you were, The time is running out.”
これは今の状況と時間を超えてリンクして、自分の中でより一層大事な曲になりました。
Kendrick Lamar – To Pimp A Butterfly (2015)
こちらも特段ニューリリースというわけではありませんが、昨今の情勢などをニュースで観て思い立ち聴き直しています。
実はベースラインも格好いい。
歌詞の和訳をまとめてくれている方がいるのでぜひ。
Soccer Mommy – Color Theory (2020)
2月にリリースされて以来、聴くものに困ったらコレです。
特にTr02 「Circle The Drain」はシングルリリースされてからずっとお気に入りで、決して前向きな歌詞ではないですが、毎日のどうしようもないことを「まあしょうがないか」と思えるようにしてくれる曲です。
Four Year Strong – Four Year Strong
夏が恋しくなってきたからなのか雲のない晴れた日にふと聞きたくなるアルバムno.1です。
特にリードトラックのGo Down In Historyは、ポップパンク史に残る名曲だと思います。アルバムを通してグッドメロディの応酬、彼らのルーツを強く感じさせるハードコア調の力強いリフ、妥協のないパート構成、何をとっても最高です。気温が高くなってきた最近はまたさらに聞き込むようになりました。
FKJ – French Kiwi Juice
半年どころかリリースされた2017年からずっと聞き続けているアルバムです。
サマーバイブでありながら苦めのコーヒーとマッチするような落ち着く曲調は場所、時間問わず何度でもリピートできてしまいます。このアルバムがきっかけでよく見るようになった彼のセッション動画、ライブ動画も最高で、彼の音楽感の多様性、音楽的な引き出しの広さを痛感させられます。
DEGRADER – The Wolf and The Serpent
STAY SICK RECORDINGS所属でこのバンドはかなり熱いです!ADALIAH、BARRIER、SEDITIONIST、SWORN IN(初期〜中期)辺りのサラブレッドなDNAを継承しまくったであろう変態的ゴールデンエイジモッシュコアSHITで正真正銘『漢』の音楽。
SHIVERS – Nightmare Conquers All
ロシアのダウンテンポ系バンド重鎮なんですが、ここ最近聴いた音楽の中でも突出してヘヴィ過ぎましたね。戦車とか操縦出来ないとおそらくこの音は出せないな、と。。BODYSNATCHER、TRAITORS辺り好きな人には間違いなくオススメで、まさに漢の音楽。
ORTHODOX – Let It Takes Its Course
1stも衝撃的だったORTHODOXの2nd。恐らくKORN、SLIPKNOT、COAL CHAMBERとかの暗いニューメタルに影響受けたハードコアというかメタルコアの文脈では確実に語れないフレージング・曲展開は脱帽必至もん。
CODE ORANGE、VEIN、SEEYOUSPACECOWBOY、WRISTMEETRAZOR辺り好きなら狂っちゃいます、当然漢の音楽。
THE WORST OF US – Wring Me Out
このバンドはバランス感最高でモダンかつヘヴィな中に割と初期のVOLUMES的なグルーヴも有りつつ、エモーショナルなパートは天馬空を駆けるが如きで伝説の叙情SEASONS IN WRECKAGE辺りも彷彿とさせてくれます!
DEGRADERのVo. featしてる曲も有りで仲が良いのも納得の音楽性。言うまでもなく漢の音楽。
WOLFPACK – A.D.
フランス出身、前作迄はモダンなビートダウンという音楽性だったのがDEALER、ALPHAWOLFに肉薄するピッチシフター連発系のNU-METAL〜DOWNTEMPOに驚異の突然変異。個人的にはリフや展開がこういうのもあるのか系の連発で、元々の音楽性好きな人は意見分かれる所だと思いますがそれが逆にユーロビートダウン経由したバンドにしか作れないオリジナルな音になってると思います!やっぱりこれも漢の音楽。