PRESIDENT、信仰、死、存在意義への葛藤を描いたデビューアルバム『Blood Of Your Empire』リリース

イギリスを拠点とするPRESIDENTが、デビューアルバム『Blood Of Your Empire』を9月4日にAtlantic Recordsからリリースした。全10曲を収録し、アルバム発売に合わせて新曲「Sleepwalker」も公開されている。

『Blood Of Your Empire』は、2025年に始動したPRESIDENTにとって初のフルアルバム。これまでに発表されてきた「Angel Wings」「DOOM LOOP」「dark heaven」「Mercy」などを収め、ヘヴィミュージック、エレクトロニック、R&B、シネマティックなアトモスフィアを横断するサウンドを一枚にまとめた。

作品の中心にあるのは、信仰、死、存在意義、人間と宗教の関係だ。PRESIDENTは、自身の実存的な危機と、信じることの意味を理解しようとした経験からアルバムが生まれたと説明している。

宗教は人々に大きな慈愛や目的、美しさをもたらしてきた一方で、歴史上、多くの苦しみや流血にも結び付いてきた。『Blood Of Your Empire』では、その相反する二つの側面の間に存在する緊張を掘り下げる。

楽曲制作は、長年抱えてきた恐怖や混乱、疑問と向き合うための手段にもなったという。単純に宗教そのものを否定するのではなく、自分自身が何を信じ、何を疑い、どう生きるのかを問い直す過程が作品全体へ反映された。

先行曲「dark heaven」では、信仰が人間を結び付けるものでありながら、権力や強欲によって分断や暴力の正当化に利用されてきた矛盾を描いた。「Mercy」でも歴史上、宗教の名のもとで流された血に目を向けつつ、それを信仰そのものではなく、人間が教えを歪めて利用してきた結果として捉えている。

アルバム冒頭の「Angel Wings」は、PRESIDENT自身がこのプロジェクトのサウンドを説明する際に最も象徴的な楽曲として挙げている一曲。ヘヴィなギターとダンスミュージック的な感覚を融合し、バンドが掲げるジャンル横断的なスタイルを端的に示した。

アルバムジャケットには、フランスの画家 Eugène Delacroixによる『The Battle of Poitiers』を使用。同作品は現在、パリのルーヴル美術館に所蔵されている。

PRESIDENTは2025年、匿名性とミニマルな情報公開を保ったまま活動をスタート。ジャンルや個人のアイデンティティを前面へ出す従来型のプロモーションとは距離を置き、楽曲、映像、ライブそのものを中心にプロジェクトを展開してきた。

2026年にはBad Omensのサポートとして初の本格的なアメリカツアーを経験。その勢いを受け、『Blood Of Your Empire』発売日の9月4日から自身初となる北米ヘッドラインツアーをスタートした。

ツアーはナッシュビルのBrooklyn Bowlを皮切りに、シカゴ、ニューヨーク、トロント、モントリオール、ボストン、フィラデルフィア、アトランタ、デンバー、シアトル、ロサンゼルスなどを巡り、10月14日のダラス公演まで続く。全公演が事前にソールドアウトしており、一部日程にはShowing Teethがサポートとして出演する。

11月からはヨーロッパ/UKツアーも開催。ストックホルム、オスロ、コペンハーゲン、ベルリン、ハンブルク、ケルン、パリ、ブリュッセルを経て、カーディフ、グラスゴー、マンチェスター、バーミンガム、ロンドンへと向かう。

『Blood Of Your Empire』収録曲

1. Angel Wings
2. DOOM LOOP
3. dark heaven
4. Pink Noise
5. Mercy
6. Sleepwalker
7. Dionysus
8. This Will Divide Us
9. Hate Figure feat. Ando San
10. White Devil

『Blood Of Your Empire』
2026年9月4日リリース
Atlantic Records

Streaming

https://president.lnk.to/BloodOfYourEmpire

Official Website

https://www.presidentband.com/

ILL NIÑO、新ボーカルTommy Roulette加入後初の新曲「Born To Suffer」MV公開!ラテン・リズムと重量感を再び前面に

アメリカ・ニュージャージーを拠点とするラテン・ニューメタル・バンド ILL NIÑOが、ニューシングル「Born To Suffer (Nacido Pa Sufrir)」をリリースし、オフィシャル・ミュージックビデオを公開した。2025年に加入した新ボーカリスト Tommy Rouletteにとって、ILL NIÑOで初めて正式にレコーディングした楽曲となる。

Tommy Rouletteはニュージャージーのメタルコア・バンド Jynxで活動した経歴を持ち、前任ボーカリスト Marcos Lealの離脱後にILL NIÑOへ加入。ライブではすでにバンドのフロントマンを務めてきたが、「Born To Suffer」で新体制のスタジオ作品が初めて届けられた。

楽曲では、ILL NIÑOがキャリアを通して武器としてきたヘヴィなギターとラテン由来のパーカッシブなリズムを再び強く押し出している。「Nacido Pa Sufrir」というスペイン語タイトルも併記され、英語とスペイン語を横断してきたバンドのアイデンティティを継承した。

ドラマーのDave Chavarriは以前、「Born To Suffer」について、デビュー作『Revolution Revolución』を思わせるヘヴィな楽曲だとコメントしていた。初期ILL NIÑOの持つ直接的な重量感を意識しながら、新ボーカリストを迎えた現在のサウンドへ落とし込んだ一曲と言える。

プロデュースはDave Chavarriとベーシスト Laz Pinaが共同で担当。ミュージックビデオはHatebreedやAs I Lay Dyingなどの映像作品でも知られるTom Flynnが監督を務めた。

ILL NIÑOは現在、8thスタジオアルバムの制作も進めている。正式なタイトルや発売日はまだ明らかにされていないものの、「Born To Suffer」はその新たなフェーズを示す最初の楽曲として位置付けられる。

バンドの最後のフルアルバムは2014年の『Till Death, La Familia』。その後はラインナップ変更や新作制作の延期が続き、かつて『IllMortals』というタイトルで告知されていた作品も正式なリリースには至らなかった。今回の新曲は、長く続いた過渡期を経て再び前へ進むILL NIÑOの現在地を示している。

現在のラインナップにはDave Chavarri、Tommy Roulette、Laz Pina、Jes De Hoyos、Salvadore Dominguez、Miggy Sanchez、Daniel Coutoが名を連ねる。今後はメキシコでの公演やAftershock Festival出演も予定され、新曲とともにライブ活動を継続する。

「Born To Suffer (Nacido Pa Sufrir)」
2026年9月4日リリース

ILL NIÑO

Tommy Roulette : Vocals
Dave Chavarri : Drums
Laz Pina : Bass
Jes De Hoyos : Lead Guitar
Salvadore Dominguez : Rhythm Guitar
Miggy Sanchez : Percussion / Backing Vocals
Daniel Couto : Percussion

Official Website

https://illnino1.com/

Alissa White-Gluz率いる新バンド”BLUE MEDUSA”、新曲「Crocodile.」MV公開!

元ARCH ENEMY/THE AGONISTのボーカリスト Alissa White-Gluz率いるBLUE MEDUSAが、3rdシングル「Crocodile.」をリリースし、オフィシャル・ミュージックビデオを公開した。「Checkmate」「Flying Monkey」に続く新曲として、バンドが築き始めた独自の世界観をさらに広げている。

「Crocodile.」の中心にあるのは、何か危険なものが近くにいると直感しながら、その正体や場所を特定できない不安だ。明確な脅威を提示するのではなく、視線を感じる感覚や、何かが水面下で待ち構えているような予兆を音楽へ変換。安全と危険の境界が徐々に曖昧になっていく緊張感を作り出した。

BLUE MEDUSAは単純な力強さだけに頼らず、ヘヴィネス、メロディ、実験性、個人的な表現を同時に取り込むことを掲げるプロジェクト。「Crocodile.」でも攻撃性を維持しながら、不穏な空間や抑制された緊張を使って恐怖を膨らませていく。

今回のミュージックビデオは、BLUE MEDUSAが完全なバンド編成で演奏する姿を初めて収めた映像でもある。Alissa White-Gluzに加え、ギターのAlyssa DayとDani Sophia、ベースのAlicia Vigil、ドラムのDelaney Jasterがそろって登場した。

さらに、ポルトガルのデスメタル・バンド OKKULTISTのBeatriz Marianoがゲストボーカルとして参加。ミュージックビデオにも出演し、「Crocodile.」が持つダークな世界観に新たな声とキャラクターを加えている。

映像はWhite-Gluzと監督 Vicente Corderoが再び共同制作した。これまでのBLUE MEDUSA作品から続くビジュアル面の流れを引き継ぎながら、新バンドとしての姿をより明確に提示する一本に仕上がった。

BLUE MEDUSAは2026年3月に正式始動。White-Gluzはこのバンドについて、自身が長年築いてきたものをさらに進化させ、完全な芸術的ビジョンを制限なく表現できる場所だと説明している。

ギターにはMINDSCAR/ABSENTIAのAlyssa Day、元Till LindemannのDani Sophiaが参加。ライブではDRAGONFORCE/VIGIL OF WARのAlicia Vigilがベース、STITCHED UP HEARTのDelaney Jasterがドラムを担当する。

デビュー曲「Checkmate」ではヘヴィなリフ、メロディ、White-Gluzの幅広いボーカルを前面に押し出し、続く「Flying Monkey」では心理的な比喩や象徴を織り込んだダークな世界へ踏み込んだ。「Crocodile.」はその流れをさらに深め、危険を察知する本能そのものを楽曲の核に据えている。

BLUE MEDUSAは9月18日にLouder Than Life、10月2日にAftershock Festivalへ出演予定。2027年にはWacken Open Air、Leyendas Del Rock、Summer Breeze Open Airへの出演も決定しており、新曲の発表と並行して本格的なライブ活動へ移行していく。

BLUE MEDUSA

Alissa White-Gluz : Vocals
Alyssa Day : Guitar
Dani Sophia : Guitar
Alicia Vigil : Bass
Delaney Jaster : Drums

「Crocodile.」
2026年9月4日リリース

Official

https://linktr.ee/alissawhitegluz

REV3RENTはなぜ急成長したのか? MySpaceデスコア・リバイバルを牽引する10代バンド、その成功を生んだ理由に迫る

2000年代後半のMySpaceデスコアを、単なる懐古ではなく「現在進行形のシーン」として蘇らせようとする新世代バンドが登場している。その中でも急速に存在感を高めているのが、カリフォルニアを拠点とするREV3RENTだ。

Suicide Silence、初期Chelsea Grin、初期Bring Me The Horizonなどを思わせる荒々しいデスコア。極端なハイ・スクリームと低音ボーカル。クラブ規模の会場で観客へ真正面からぶつかっていくライブ。そして、2000年代のバンドがMySpaceやYouTubeで行っていたようなスタジオ映像やVlogまで含めたオンラインでの発信。YouTube動画「The Unexpected Rise of REV3RENT」では、REV3RENTがなぜ短期間でMySpaceデスコア・リバイバルの中心的存在へ浮上したのかを分析している。

動画の投稿者が特に注目しているのは、単に「昔のデスコアっぽい音」を作っているから人気になったのではないという点だ。サウンド、ボーカリスト、ライブ、ビジュアル、SNS、ファンとの距離感……。それぞれが一つの方向を向いたことで、REV3RENTというバンドそのものが強いキャラクターを持ち始めている。そして2026年現在、その勢いは動画公開時よりさらに大きくなっている。

 

始まりは約1分半の「Tormented Fate」

 

REV3RENTがシーンへ本格的に姿を現したのは2024年になる。初期シングル「Tormented Fate」は約1分半という短い楽曲ながら、2000年代後半のMySpaceデスコアを思わせるサウンドを真正面から打ち出していた。xYanの動画では、この曲を「2007年からそのまま届いたような音」と表現している。

現在のデスコアでは、極端な低音チューニング、巨大なシンフォニック・アレンジ、精密なプロダクションなどが珍しくなくなった。しかしREV3RENTが向かったのは、むしろ逆方向だった。荒々しいリフ、短く凶暴なブレイクダウン、高音と低音を激しく行き来するボーカル。そして、2000年代のデスコアにあった若さと衝動をそのまま再現するような「空気」。

MySpace時代のデスコアに存在した「生々しさ」を求めていたリスナーにとって、REV3RENTは非常に分かりやすい存在だったと動画では分析されている。

 

初EP『Last Trace』で一気に注目を集める

その後、REV3RENTは複数のシングルを経て、2024年7月に6曲入りEP『Last Trace』を発表した。「Smile! Wait For The Flash」「My Hand, Your Demise」「…Of Blood And Brutality」「If I Die Here First」「Tormented Fate」などを収録した作品で、初期REV3RENTの方向性がまとまった最初の作品となった。

動画の投稿者は、このEPをバンドにとって最初の大きな転換点と評価している。作品そのものの反響だけではなく、ライブ映像がオンラインで広がったことで、「音源が格好いい新しいデスコア・バンド」から「実際にライブを見たいバンド」へ変わっていったという。

MySpaceデスコア・リバイバルでは、2000年代らしい音を作ること自体は珍しくなくなりつつある。その中でREV3RENTが一段抜け始めた理由の一つが、このライブだった。

 

ボーカリスト交代という大きなリスク

『Last Trace』は、初代ボーカリストGabrielが参加した最後の作品となった。

バンドにとってボーカリスト交代は非常に大きな出来事だ。特にデスコアでは、声そのものがバンドの個性として認識されやすい。ある程度ファンが付き始めたタイミングでフロントマンが変われば、それまで築いてきた勢いを失う可能性もある。動画の投稿者も、当初はこの交代がREV3RENTにとって大きなリスクだったと捉えている。しかし結果的には、その後加入したJosh Bailey Guardがバンドの成長をさらに加速させることになった。

 

Josh Bailey Guardの加入がREV3RENTを変えた

動画の中でREV3RENT躍進の最大の要因として高く評価されているのが、Joshの存在だ。まず目を引くのがステージ上での動き。じっと立って極端なボーカルを披露するのではなく、ステージ全体を使って動き、観客へ直接圧力をかける。投稿者はその姿を、若き日のSuicide SilenceのMitch Lucker、とりわけ初期ライブ映像で見られたエネルギーと重ねている。

他のメンバーも、初期Chelsea Grinを思わせるような大きなヘッドバンギングを行うのも特徴だ。音だけではなく、ステージ全体が「MySpaceデスコア」というイメージを視覚的に成立させている。現在のREV3RENTが支持される理由を考えるうえで、このライブの見せ方はかなり重要な要素だ。

 

「格好よく見せようとするのをやめろ」

動画内で紹介されるREV3RENT側の発言も、そのステージに対する考えを象徴している。彼らが意識しているのは、格好よく立つことではない。ステージから強烈なエネルギーを押し出し、観客の目の前まで迫っていくような態度だ。

ブレイクダウンも過剰なほど重くする。

パフォーマンスも抑えない。

「これは少しやりすぎではないか」と感じる地点まで突き抜ける。

その過剰さこそ、観客がREV3RENTに求めているものではないかという考えだ。2000年代のデスコアでは、音楽だけでなくメンバーの動きやファッションまで含めてカルチャーだった。REV3RENTは、その感覚まで現在へ持ち込もうとしている。

 

17歳とは思えないJoshのボーカル

動画公開時、Joshはまだ17歳だったが、投稿者は、年齢以上に完成度の高いボーカリストとして評価している。特に特徴的なのが、鋭い高音と独特な低音の組み合わせだ。

MySpace時代のデスコアを再現するバンドは増えているが、その中で一度聴いただけでも判別できる声を持つことは大きな武器になる。REV3RENTの場合、単にMitch Luckerや初期デスコアの発声をコピーするのではなく、Josh自身の声として認識できる部分がある。それが、懐古的なデスコアの再現だけで終わらない理由の一つとして挙げられている。

 

「TikTokからデスコアを知ったっていい」

Joshの発言で特に興味深いのが、デスコアのゲートキーピングに対する考えだ。Lorna Shoreが好きでもいい、MySpaceデスコアが好きでもいい、TikTokで初めてデスコアを知ってもいい。重要なのは、「その人が何をきっかけにシーンへ入ってきたか」ではないという。

Joshは、誰かが大きな成功を収めているのであれば、自分がその音楽を好きではなかったとしても、少なくとも何を達成しているのかは評価できるはずだと考えている。そしてデスコアを小さな閉鎖的コミュニティのまま維持するのではなく、より多くの人へ届けたいという。

新しいリスナーを歓迎し、ヘヴィ・ミュージックが何をできるのかを世界へ見せたい。動画では、まだ10代のJoshがこうしたシーン全体についての視点を持っていることも、REV3RENTの将来性を感じさせる要素として評価されている。

 

MySpace時代を再現するだけでは足りない

新ボーカル体制で発表された作品が『Decimate』だ。ここでもREV3RENTの基本的な方向は変わっていない。初期Suicide Silence、Chelsea Grin、Bring Me The Horizonなど、MySpaceデスコア黄金期からの影響を感じさせる。しかし動画が重要視しているのは、単なる再現ではないという点だ。過去のバンドと同じリフ、同じブレイクダウン、同じボーカル。それだけなら、ノスタルジーとして一時的に注目されても長くは続かない。REV3RENTはそこへ自分たちなりの音色やキャラクターを加えている。Joshの極端なハイ・スクリームとグロウルも、その代表的な要素だ。

動画では、過去の公式を理解したうえで「REV3RENTの音」として提示できることが、他のリバイバル勢との差につながっていると分析している。

 

Noah Michelがサウンドの中心を担う

『Decimate』については、ギターのNoah Michelも重要人物として挙げられている。動画では、Noahが作品の多くを書き、プロダクションにも深く関わっていると紹介されている。REV3RENTのサウンドは一見すると非常に粗暴で、2000年代のDIYデスコアのように聞こえる。しかし実際には、その「古く聞こえる感覚」を現代の環境で作り出す必要がある。単純に音質を悪くすれば2007年になるわけではない。ギターの質感、ドラム、サブドロップ、ブレイクダウンの配置、ボーカルの処理。現代のリスナーが聴いても迫力を失わず、それでいて昔の空気を感じさせるバランスが必要になる。

REV3RENTがリバイバル勢の中で強く評価されている背景には、演奏だけでなく、このプロダクション面もある。

 

スタジオ・アップデートまで「復活」させた

REV3RENTの面白さは音楽だけではない。オンラインでの見せ方も、MySpace~初期YouTube時代を強く意識している。動画では特に、スタジオ・アップデートやVlogの復活を高く評価している。

2000年代には、バンドがスタジオでレコーディングしている様子、メンバー同士でくだらないことをしている映像、ツアー中の日常などを見ることもファン文化の重要な一部だった。完成したミュージックビデオだけではなく、「バンドの中にいるような感覚」をファンへ与えていた。REV3RENTも同じように、作品制作の裏側やメンバーのキャラクターを継続的に見せている。それによって、単にSpotifyで曲を聴くアーティストではなく、「次に何をするのか追いかけたいバンド」になっている。

 

ファンを「フォロワー」ではなくコミュニティにする

動画ではREV3RENTのファンについて、「cult following」と表現している。

もちろん文字通りのカルトという意味ではなく、バンドへ強い愛着を持ち、積極的に応援する固定ファンが早い段階から形成されているということだ。音源を聴く、ライブへ行く、動画を見る、SNSで拡散する、グッズを買う、新曲が出ればすぐ反応する。バンドが大きくなるうえで、単純な再生回数以上に重要なのが、こうしたコアなファンの存在だと動画では分析している。REV3RENTは若いバンドであることもあり、ファンと同じインターネット文化の中で活動している。その距離の近さも、強いコミュニティ形成につながっているのだろう。

 

Suicide SilenceのChris Garzaからも支持

REV3RENTがリバイバル・バンドとして信頼を獲得している象徴として、動画ではSuicide SilenceのChris Garzaからの支持も挙げられている。MySpaceデスコアを現在へ持ち帰る若いバンドが、その時代を実際に作った世代から認識される。これは単なるSNS上の数字とは別の意味を持つ。

さらにREV3RENTは、かつてMySpace時代を支えたバンドと同じステージに立つ機会も増えていった。動画では、その状況自体が短期間でバンドが獲得したシーン内での信頼を示していると評価している。

 

2026年、REV3RENTは次の段階へ

動画で語られていたREV3RENTの「急上昇」は、その時点で終わらなかった。

2026年9月、バンドは「She Let The World Run Rampant」を発表し、同名のデビュー・フルアルバムを10月30日にリリースすることを発表した。それまでのEPをリリースしてきたNUKEPOCALYPSEからさらに大きな環境へ進み、Deep Love Recordings / Atlantic Recordsからのリリースとなる。

つまり、MySpaceデスコア・リバイバルの小さなコミュニティから登場した若いバンドが、結成から数年でメジャー規模の流通へ進んだことになる。しかも彼らは、そのためにMySpaceデスコアらしさを捨てたわけではない。

現在もブレイクダウン、極端なスクリーム、クラブでの荒々しいライブ、crabcoreを思わせる動きなど、自分たちが最初に注目された要素を前面に残している。

 

REV3RENTの成功は「懐かしいから」だけでは説明できない

REV3RENTが人気になった理由を「2007年のデスコアが流行っているから」とだけ説明することは簡単だ。

確かに、MySpace時代へのノスタルジーは現在のデスコアにおける大きな潮流の一つになっている。しかし動画を通して見えてくるのは、それだけではない。昔の音を理解している、ライブでその世界観を視覚化できる、一度聴けば分かるボーカリストがいる、メンバー自身にキャラクターがある、スタジオ・アップデートやVlogによってファンとの距離を縮める、そして「古参だけのシーン」にするのではなく、新しいファンを積極的に歓迎する。これらが同時に存在している。2000年代のMySpaceデスコアが強かった理由も、音楽だけではなかった。

髪型、Tシャツ、ライブ映像、MySpaceページ、写真、メンバーの日常、ネット上での交流など、全部が一つのカルチャーになっていた。REV3RENTはその本質を理解しているように見える。

 

「MySpaceデスコアのコピー」から、その次へ

リバイバルには必ず一つの問題がある。最初は懐かしさそのものが魅力になるが、しかし、その先へ進めなければ「昔の方が良かった」で終わってしまう。

REV3RENTが今後さらに大きくなるうえで重要なのは、2007年をどれだけ正確に再現できるかではないだろう。そのサウンドを土台にして、どれだけ2020年代のREV3RENTにしか作れないものへ変えられるか、動画の中で投稿者が彼らを高く評価している最大の理由もそこにある。

OGのMySpaceデスコアから強く影響を受けながら、その公式をそのままコピーせず、自分たちのキャラクターを加えている。しかもメンバーは、その時代をリアルタイムで経験した世代ではない。

かつてMySpaceで生まれたデスコアを、後からインターネットで発見した世代が、今度はTikTok、Instagram、YouTubeを使って新しいシーンとして再構築している。その象徴的な存在の一つがREV3RENTなのかもしれない。

そしてデビュー・アルバムまで辿り着いた現在を見る限り、「The Unexpected Rise of REV3RENT」という動画タイトルにあった“rise”は、まだ途中にある。

参照元動画

「The Unexpected Rise of REV3RENT」

Exumer、7年ぶりの新作『Death Mask Messiah』から「Blinding Skies」MV公開

ドイツのスラッシュメタル・バンド Exumerが、「Blinding Skies」のオフィシャル・ミュージックビデオを公開した。同曲は8月28日にMetal Blade Recordsからリリースされた6thスタジオアルバム『Death Mask Messiah』の2曲目に収録されている。

『Death Mask Messiah』は2019年の『Hostile Defiance』以来、7年ぶりとなるフルアルバム。Exumerにとって通算6作目のスタジオ作品であり、ドラマー Jerome Reilとベーシスト Alex Vossが参加した初のフルアルバムでもある。

「Blinding Skies」は、絶え間なく押し寄せるスラッシュ・リフを軸にした攻撃的な楽曲。ボーカルのMem V. Steinは、歌詞について政治的な過剰介入と軍産複合体の影響、その結果として長期化する紛争をテーマにしていると説明している。

紛争が一部の人間に利益をもたらす一方、多くの人々がその代償を負わされる構造に焦点を当てた内容となっており、現在の社会状況において自分たちが持つ発信の場を使い、この問題を取り上げることが重要だと考えたという。

ニューアルバム『Death Mask Messiah』では、前作『Hostile Defiance』よりもさらに攻撃性を高めたサウンドを追求。Mem V. Steinは、2012年の『Fire & Damnation』から始まった方向性をさらに押し進め、80年代のExumerが持っていた精神や音楽的ルーツを保ちながら、現代のバンドとして響く作品を目指したと説明している。

先行シングルとして公開された「Allocated Savagery」でも、その方向性は明確に示されていた。スピード感のあるリフ、鋭いギターワーク、ストレートな攻撃性を前面に押し出し、新作全体のより直接的なアプローチを提示している。

『Death Mask Messiah』は全11曲を収録。表題曲「Death Mask Messiah」「Blinding Skies」「Sin Bleeder」「Eradication」「Ravishing Waste」「Allocated Savagery」などを収め、キャリア初期から続くスラッシュメタルの衝動を現在のプロダクションで再構築した作品となった。

Exumerは1980年代にドイツのスラッシュメタル・シーンから登場し、1986年の『Possessed By Fire』、1987年の『Rising From The Sea』を発表。その後長い活動休止を経て復活し、『Fire & Damnation』『The Raging Tides』『Hostile Defiance』と作品を重ねてきた。

『Death Mask Messiah』収録曲

1. Death Mask Messiah
2. Blinding Skies
3. Sin Bleeder
4. Eradication
5. Ravishing Waste
6. Allocated Savagery
7. Serpent
8. Fratricide
9. Scorcher
10. Frozen Ground
11. Unchained Angel

『Death Mask Messiah』
2026年8月28日リリース
Metal Blade Records

Official / Purchase

https://www.metalblade.com/exumer/

A Night In Texas、「Rot From Within」で文化の崩壊と企業の強欲を描く ニューアルバム『The Darkest Side Of Humanity』収録

オーストラリアのデスコア・バンド A Night In Texasが、ニューシングル「Rot From Within」を公開し、オフィシャル・ミュージックビデオを公開した。同曲は9月4日にUnique Leader Recordsからリリースされた5thスタジオアルバム『The Darkest Side Of Humanity』の2曲目に収録されている。

「Rot From Within」は、文化の衰退、企業の強欲、利益や進歩を追求する中で徐々に失われていくアイデンティティをテーマにした楽曲。伝統、文化的なルーツ、価値観といったものが富や消費、進歩という幻想と引き換えに切り捨てられていく社会を描いている。

バンドは同曲について、歴史が書き換えられ、価値観が利便性と交換されていく中で、自分たちを形作ってきた土台がすべて失われた時に何が残るのかを問いかける楽曲だと説明している。

サウンド面では、重量感のあるギターリフと絶え間なく押し寄せる攻撃的な展開、不穏で圧迫感のあるアトモスフィアを組み合わせている。短期的な利益のために過去や信念、自分自身の基盤まで犠牲にしてしまう社会への警告を、極端なヘヴィネスへと落とし込んだ。

バンドは「Rot From Within」のメッセージについて、崩壊は必ずしも外部から始まるものではなく、自分たち自身が築いてきた基盤を破壊することで内側から進行する場合があると表現している。

『The Darkest Side Of Humanity』は全10曲を収録し、A Night In Texasにとって通算5作目のフルアルバムとなる。2021年に発表した『The Divine Dichotomy』2部作に続く作品で、Unique Leader Recordsからリリースされた。

先行シングル「Metastatic Misery」では、病気の商業化や、人間の苦しみから利益を得る産業をテーマにした。特に癌と診断された人々が置かれる現実に焦点を当て、治療が商品となり、思いやりより利益が優先されるように見える社会構造へ疑問を投げかけている。

新作ではこうした社会的なテーマを継続しながら、人間性の暗い側面をさまざまな角度から描いている。「The Chronicles Of Nihilism」にはBabirusaのRheese Peters、「The Infinite Maw」にはSynestia/Larcenia RoeのRyan Vailがゲスト参加している。

『The Darkest Side Of Humanity』収録曲

1. Oblivion’s Dominion
2. Rot From Within
3. Fed To Death
4. Metastatic Misery
5. Evolved From Hate
6. When The Sun Burns Out
7. A Primal Conditioning
8. The Chronicles Of Nihilism feat. Rheese Peters
9. The Infinite Maw feat. Ryan Vail
10. The Darkest Side Of Humanity

『The Darkest Side Of Humanity』
2026年9月4日リリース
Unique Leader Records

Official / Purchase

https://uniqueleaderrecords.bandcamp.com/album/the-darkest-side-of-humanity

Release Date: September 4th 2026
Label: Unique Leader Records
Genre: Deathcore
_____________________________________________

Produced & Engineered : Cory Judd
Assistant engineer: Jakub Malasek
Mixed & Mastered: Christian Donaldson
Orchestras: Francesco Ferrini
Artwork: Mitchell Eric Nolte

Showing Teeth、デビューEP『A Fate Worse Than Loneliness』リリース! 収録曲「Make It Out」MV公開

アメリカ・ナッシュビルを拠点とするヘヴィ・アクト Showing Teethが、デビューEP『A Fate Worse Than Loneliness』を9月4日にRepublic Records/Spinefarmからリリースした。発売に合わせ、収録曲「Make It Out」のオフィシャル・ミュージックビデオも公開されている。

『A Fate Worse Than Loneliness』は全7曲を収録。これまでに発表されてきた「Bad Exchanges」「Rip」に加え、「Labyrinth」「Make It Out」「Shallow Grave」「A&Ox1」「Paradigm」が収められている。

Showing Teethは2026年に入り、ジャンルを限定しないヘヴィサウンドで存在感を強めてきた。「Rip」では極端なスクリームと破壊的なアレンジを前面に押し出し、公開後にはストリーミングでも大きな反響を獲得した。

続く「Bad Exchanges」では、うねるビート、歪んだエレクトロニクス、ダウンチューニングされたグルーヴを組み合わせ、より不安定でダークな方向へ踏み込んだ。楽曲では、幸福を求めながらも同じ感情的な苦しみに戻ってしまう感覚が描かれている。

『A Fate Worse Than Loneliness』は、Showing TeethにとってRepublic RecordsとSpinefarmとの共同契約後初となる本格作品。メタル、ハードコア、オルタナティブ、エレクトロニックなど複数の要素を交差させながら、強烈なスクリームとエモーショナルな表現を軸にした全7曲がまとめられた。

EP発売と同日の9月4日からは、PRESIDENTの北米ツアーへサポートとして参加。ナッシュビルを皮切りに、セントルイス、シカゴ、ニューヨーク、トロント、モントリオール、ボストン、フィラデルフィア、デンバー、ラスベガス、シアトル、ロサンゼルス、ダラスなどを巡る。

ツアーは10月14日のダラス公演まで続き、その間にはLouder Than LifeやCeremony Festivalなどフェスティバルへの出演も予定されている。

『A Fate Worse Than Loneliness』収録曲

1. Bad Exchanges
2. Labyrinth
3. Make It Out
4. Rip
5. Shallow Grave
6. A&Ox1
7. Paradigm

『A Fate Worse Than Loneliness』
2026年9月4日リリース
Republic Records / Spinefarm

Official Website

https://showingteeth.com/

‘A Fate Worse Than Loneliness’: https://ShowingTeeth.lnk.to/AFWTLID

フロリダ・ハードコアの注目株 Step 2 This、Triple B Recordsと契約 新EP『Break The Game』リリース

アメリカ・フロリダ州ジャクソンビルを拠点とするハードコア・バンド Step 2 Thisが、Triple B Recordsとの契約を発表した。あわせて、同レーベルからのデビュー作となる6曲入りEP『Break The Game』をリリースしている。

『Break The Game』は「Intro/More Than Words」で幕を開け、表題曲「Break The Game」「Hell On Earth」「1 Mil」「K.Y.E.C.」「S.2.T.II」まで全6曲を収録。短いランニングタイムの中に、ストレートなハードコアの勢いを凝縮した作品となっている。

Step 2 Thisは2025年11月に最初のリリース『PROMO』を発表。その後、2026年1月には『demo』をリリースしており、結成初期から短期間で継続的に音源を発表してきた。

今回のTriple B Recordsとの契約と『Break The Game』のリリースは、バンドにとって活動規模をさらに広げる新たな一歩となる。同レーベルは現行ハードコア・シーンを代表する多数のバンドを送り出してきたことで知られ、Step 2 Thisもそのラインナップへ加わることになった。

新作リリース後はライブ活動も本格化する。9月末からはAngel Du$tとAgnostic Frontによるツアーの一部公演にサポートとして参加し、リッチモンド、アッシュビル、アトランタ、ジャクソンビル、マイアミ、ブラデントン、オーランド、レキシントン、ノーフォーク、レディングなどを巡る予定となっている。

その前後にもフロリダ州内で複数公演が組まれており、9月11日のオーランド、9月26日のデイトナビーチ、2027年1月30日のタンパ公演などが予定されている。

『Break The Game』収録曲

1. Intro/More Than Words
2. Break The Game
3. Hell On Earth
4. 1 Mil
5. K.Y.E.C.
6. S.2.T.II

『Break The Game』
2026年9月4日リリース
Triple B Records

Official / Order

https://bbbrecords.bandcamp.com/

パンクの実験精神を継承し、世界へ広がり現在も更新され続けるポストパンクに焦点を当てた『ポストパンク・ガイドブック: 反抗・実験・耽美・ダンス (白川アヤト著)』本日発売!

白川アヤトによる著書『ポストパンク・ガイドブック: 反抗・実験・耽美・ダンス』が、パブリブより9月10日に発売される。

本書は、1970年代末のパンク以降に生まれたポストパンクを、537組・628作品で紹介するオールカラーのガイドブック。ニューウェーブ、ゴシック、インディーロック、クラブミュージックへと影響を広げながら、現在も世界各地で更新され続けているポストパンクの流れを取り上げている。

掲載されるのは、JOY DIVISION、PUBLIC IMAGE LTD、THE CURE、TALKING HEADSといったバンドだけではない。ドイツ、東欧、旧ソ連、中国、中南米の作品や、2000年代以降に登場した新世代のバンドまで収録し、ポストパンクを地域や時代を超えた音楽として紹介している。

また、ESSENTIAL LOGIC、FEHLFARBEN、THE CHAMELEONS、MOTORAMA、A CERTAIN RATIO、FAZI、LILLIES AND REMAINSなどへの独占インタビューも収録。

【書籍情報】

『ポストパンク・ガイドブック: 反抗・実験・耽美・ダンス』
白川アヤト 著
パブリブ刊
2026年9月10日発売
A5判並製
オールカラー224頁
価格:2,800円+税
ISBN:978-4-908468-98-8

掲載内容:
537組・628作品を紹介

主な掲載アーティスト / 作品:
JOY DIVISION
PUBLIC IMAGE LTD
THE CURE
TALKING HEADS
Black Marble
КИНО
P.K.14

独占インタビュー収録:
ESSENTIAL LOGIC
FEHLFARBEN
THE CHAMELEONS
MOTORAMA
A CERTAIN RATIO
FAZI
LILLIES AND REMAINS

【著者プロフィール】

白川アヤト
2018年よりashira名義でDJ活動をスタート。現行の洋楽インディーロックを中心としたDJイベント『NOBODY』を主催している。アンダーグラウンド・ミュージックシーンを繋ぐコミュニティ / ZINE / イベントプロジェクト『PØRTAL』にも所属し、福岡のオーガナイザーを担当。ソ連のニューウェーブ / ポストパンクのみをプレイする『Red Wave Night』など、さまざまなイベントで活動している。

ライターとしては、『PØRTAL』のZINEで「Russian Indie Guide」を連載。Aerofall『Rh』、Lonesome Dove『AWWWW』の国内版CDライナーノーツも担当している。

Slipknot、ニューアルバムのレコーディングが進行中であることが明らかに Jim RootがInstagramで制作状況を報告

Slipknotが、8枚目となるスタジオアルバムのレコーディングを進めている。ギタリストのJim Rootが最近の投稿で「#newrecord」のハッシュタグを使用し、その後Instagram Storiesでも制作中の様子を公開。現在、新作のトラッキングが進行していることが明らかになった。

バンドは2026年7月の時点で、新作に向けて約50のアレンジを制作していることを明かしていた。ただしRootは、それらすべてが完成した楽曲ではなく、今後さらに手を加える必要があるアイデアも含まれていると説明している。

プロデューサーにはMatt Wallaceを起用。Faith No More『The Real Thing』『Angel Dust』、Mushroomheadなどを手掛けてきた人物で、Slipknotはメンバー同士のジャムセッションから生まれたアイデアをもとに楽曲を構築している。

Rootによれば、Eloy Casagrandeと自身、Michael Pfaffらが長時間ジャムを行い、そこで生まれたパートをM. Shawn “Clown” CrahanとWallaceが整理しながら曲へ発展させる方法を採用。完成されたデモを持ち寄るだけではなく、メンバーが同じ空間で演奏しながら形を作る、バンド初期にも通じるアプローチで制作が進められている。

新曲についてRootは、非常に速いグラインドピッキングを用いたリフから、メロディックで重いドゥーム的なパート、クリーンなインタールード、実験的な要素まで幅広いアイデアが生まれていると説明。一方で、近年再び盛り上がりを見せるニューメタルへ回帰する作品ではないとも明言し、さまざまな音楽的背景を持つメンバーが集まったSlipknot自身の音楽として制作していると語った。

今回のアルバムは、2024年に加入した元SepulturaのEloy Casagrandeが参加する初のSlipknotフルアルバムとなる。RootはCasagrandeについて、その高い技術力や幅広い音楽的バックグラウンドが新作の制作にも大きな刺激を与えていると説明していた。

また、長年ターンテーブルを担当してきたSid Wilsonの離脱後、初めて制作される正式なスタジオアルバムにもなる。Slipknotは2022年の7thアルバム『The End, So Far』をもってRoadrunner Recordsとの長期契約を完了しており、次回作をどのレーベル/形態でリリースするのかも現時点では明らかにされていない。

『The End, So Far』から約4年。新作は楽曲制作の段階から実際のレコーディングへ進んだことが確認されたものの、アルバムタイトル、収録曲、発売日などの詳細はまだ発表されていない。

To The Grave、新曲「Life Among The Septics」MV公開 10月2日発売の新作『Liberation Front』収録曲

オーストラリアのデスコア・バンド To The Graveが、ニューシングル「Life Among The Septics」をリリースし、オフィシャル・ミュージックビデオを公開した。同曲は10月2日にBLKIIBLKからリリースされるニューアルバム『Liberation Front』に収録される。

ベーシストのMatt Clarkeは「Life Among The Septics」について、2023年のアルバム『Director’s Cuts』で取り入れていた影響へ強く立ち返った楽曲だと説明している。バウンシーなギターリフ、高速パート、ダイナミックな展開など、同作で見せた要素を再び前面に押し出したという。

Clarkeは、今後のツアーでこの曲を演奏することを楽しみにしているともコメント。楽曲公開と同時にオーストラリアでのヘッドラインツアーがスタートし、その約2週間後には北米ツアーへ向かう。

ミュージックビデオはColin Jeffsが監督を担当。これまでのパフォーマンス中心の映像とは少し異なるものを目指し、友人たちを撮影現場へ招いて制作された。

バンドは映像について、完全にシリアスな作品でも、完全にふざけた作品でもなく、その中間にあるような雰囲気に仕上げたと説明。To The Graveの持つ攻撃的なサウンドを軸にしながら、メンバーや周囲の仲間たちの空気感も伝わる内容となっている。

『Liberation Front』からは、これまでに「EYESTALK ABLATIONS」「NAIL MARY」「TORTURE PORN」などが公開されている。2026年6月にはBLKIIBLKとの契約も発表しており、新作は同レーベル移籍後初のフルアルバムとなる。

To The Graveは動物の権利やヴィーガニズムを強く掲げながら活動し、デスコアのブルータリティと社会的/倫理的なメッセージを組み合わせてきた。『Liberation Front』でもその姿勢を継続しながら、これまで培ってきたヘヴィネスやダイナミクスをさらに展開している。

新曲公開とともに「Nail Australia To The Walls」ヘッドラインツアーもスタート。Algor Mortis、Bloodmouthとともにパース、アデレード、フランクストン、メルボルン、キャンベラ、シドニー、ニューカッスル、ブリスベンを巡る。

その後は北米へ移動し、Crown Magnetarとの共同ヘッドラインツアー「Sawed Off Suffering」に参加する。新作リリースを挟みながら、オーストラリアと北米の両地域で大規模なツアー活動を展開していく。

「Life Among The Septics」
2026年9月2日リリース

『Liberation Front』
2026年10月2日リリース
BLKIIBLK

Official Website

https://tothegraveau.com/

Video by Colin Jeffs / Ten of Swords Media

Produced by Clayton Segelov
Mixed and Mastered by Clayton Segelov
Engineered by Angie Watson and Clayton Segelov
Recorded at The Brain Recording Studios, Sydney

Written by To The Grave and Clayton Segelov
Drums written by Bobby Crow
Additional guitars performed by Clayton Segelov

 

Spiritbox、ニューシングル「Mourning」公開! 『Tsunami Sea』以来初の新曲で新たな魅力放つ

Spiritboxが、ニューシングル「Mourning」をPale Chord / Rise Recordsからリリースし、オフィシャル・ミュージックビデオを公開した。2025年3月に発表した2ndアルバム『Tsunami Sea』以来、バンドとして初めて発表する新曲となる。

「Mourning」は4分16秒の楽曲。Courtney LaPlanteのクリーンヴォーカルを中心に、抑制されたパートから徐々に重さを増していく構成を取り、ギター、パーカッション、アンビエンスが重なりながらダイナミクスを作り上げている。Spiritboxのヘヴィネスを残しつつ、『Tsunami Sea』以降の次なる方向性を示す楽曲として発表された。

楽曲はギタリストのMike Stringerと、これまでもSpiritboxの作品に携わってきたDan Braunsteinが共同プロデュースを担当。Stringerはエンジニアリングにも参加し、ミックスはJoseph McQueenが手掛けた。ミュージックビデオはMike StringerとAlex Bemisが共同監督を担当。Bemisはプロデュースも手掛け、Stringer、Bemis、Grant Bozigianが編集を担当している。

「Mourning」のリリースは、Spiritboxが9月12日からスタートさせるUK/ヨーロッパ・ヘッドラインツアーの直前に行われたもの。同ツアーにはJinjerとDying Wishがサポートとして参加し、グラスゴー、ノッティンガム、マンチェスター、ロンドン、ベルリン、プラハ、アムステルダム、パリなどを巡る。最終公演は10月9日にパリのLa Seine Musicaleで開催される。

その後Spiritboxは、11月21日にコネチカット州アンキャスビルのMohegan Sun Arenaで行われるMetallicaの公演にもサポートとして出演する予定。12月にはオーストラリアで開催されるGood Things Festivalへの出演も控えている。

Spiritboxは2025年3月7日に『Tsunami Sea』をリリース。同作は『Eternal Blue』に続く2枚目のスタジオアルバムで、「Soft Spine」「Perfect Soul」「No Loss, No Love」など全11曲を収録した。

「Soft Spine」は2026年のGRAMMY AwardsでBest Metal Performanceにノミネートされ、Spiritboxにとって同部門3年連続のノミネートを記録。『Tsunami Sea』はBillboardのTop Hard Rock Albumsで1位、Billboard 200では26位を記録している。

「Mourning」
2026年9月8日リリース
Pale Chord / Rise Records

Streaming

Official Website

https://spiritbox.com/

SLOTHREAT、6年ぶりのフルアルバム『APARADOXIA』をリリース!Kneeya参加曲含む全10曲を収録

SLOTHREATが、2ndフルアルバム『APARADOXIA』を9月9日に配信リリースした。

本作は、SLOTHREATにとって6年ぶりとなるフルアルバム。収録曲は「Pale Undertow」「Null Devotion」「Monolith」「Rebels」「Harmonize」「Luminous Cave」「Reincarnation」など全10曲で、「Fractured Aether」にはovEnolaのKneeyaがフィーチャリング参加している。

また、「Rebels」「Harmonize」「Luminous Cave」は『APARADOXIA Version』として収録される。アルバムは各種配信サービスで公開されており、CDの予約もタワーレコード、Amazonにて受付中。

【リリース情報】

SLOTHREAT
2nd Full Album『APARADOXIA』
2026年9月9日配信リリース

収録曲:

Pale Undertow
Null Devotion
Monolith
Our Existence (Interlude)
Rebels
Fractured Aether feat. Kneeya from ovEnola
Harmonize
Suit Yourself
Luminous Cave
Reincarnation

※「Rebels」「Harmonize」「Luminous Cave」は『APARADOXIA Version』として収録。

Listen Now
https://linkco.re/X02q1PqS

CD予約:
タワーレコード
https://tower.jp/item/8060294

Amazon
https://amazon.co.jp/APARADOXIA-CD-SLOTHREAT/dp/B0H6LBBPP7/

神奈川・厚木発メタルコアバンド InFix、ニューシングル「BEAT AND TEACH」配信リリース

神奈川県厚木を拠点に活動するメタルコアバンド InFixが、ニューシングル「BEAT AND TEACH」を配信リリースした。本作は、各配信ストアで公開中。配信リンクから各種プラットフォームで聴くことができる。

【リリース情報】

InFix
New Single「BEAT AND TEACH」
配信中

Streaming
https://linkco.re/EMUfPx9S

Official X
https://x.com/InFix_japan

Darkest Hour、新曲「Suffer Divine」MV公開! 怒り、希望を詰め込んだニューアルバム10月30日発売

Photo – Pep Willams

アメリカ・ワシントンD.C.のメタルコア・バンド Darkest Hourが、11thスタジオアルバム『Suffer Divine』を10月30日にMNRK Heavyからリリースすることを発表した。あわせて、アルバム表題曲「Suffer Divine」のオフィシャル・ミュージックビデオも公開されている。

「Suffer Divine」は、正義と責任をテーマにした楽曲。ボーカルのJohn Henryは、憎悪や分断を広めることを選び、自らのエゴを満たすために他者を傷つける人々へ向けた曲だと説明している。

ニューアルバム『Suffer Divine』は全11曲を収録。Darkest Hourが長年築いてきたメタルコアとメロディック・デスメタルの融合を軸に、スラッシュメタル由来のスピード感と攻撃性、密度の高いギターワークを前面に押し出した作品となる。

ギタリストのMike Schleibaumは、新作について「怒り、スラッシュ、攻撃性に満ちている」と表現する一方、音楽的には非常に密度が高く、メロディック・デスメタルへの愛情から生まれた作品でもあると説明している。

アルバム全体のコンセプトでは、自分自身が経験した苦しみから自己価値や意味を見いだすという考えを扱う。Schleibaumによれば、『Suffer Divine』の制作そのものがそのテーマを体現する過程となり、怒り、痛み、苦悩を注ぎ込みながらも、作品の中には同じだけの希望が存在しているという。

そのため『Suffer Divine』は、単純に怒りだけを吐き出す作品ではなく、希望、怒り、共感という異なる感情を同時に抱えたアルバムとして完成した。

プロデュース、エンジニアリング、ミックスはMark Lewisが担当。WhitechapelやCannibal Corpseなど数多くのヘヴィミュージック作品に携わってきたLewisとともに制作され、現在のDarkest Hourの演奏力と、バンドが持つメロディック・デスメタル由来のサウンドをより明確に引き出している。

「Suffer Divine」のミュージックビデオはThomas Mignoneが監督を担当。Darkest Hourは今回のアルバムに向けてMignoneと4本のミュージックビデオを撮影しており、表題曲はその第1弾として公開された。

現在のDarkest HourはJohn Henry、Mike Schleibaum、Nico Santora、Aaron Deal、Travis Orbinによる5人編成。1990年代半ばからパンク/ハードコアとメロディック・デスメタル、スラッシュメタルを融合し、アメリカのメタルコア・シーンを代表する存在として活動を続けてきた。

11月からはライブ活動も本格化し、Fear Factory、Brotalityとともにアメリカツアーを開催。スプリングフィールド、ウィチタ、デンバー、シアトル、ポートランド、サンディエゴ、ポモナ、ロサンゼルスなどを巡る予定となっている。

『Suffer Divine』収録曲

1. All Cruelty Springs From Weakness
2. Gods Of Decay
3. No Conquered Hearts
4. Salvation
5. Suffer Divine
6. Warrior
7. Vile Angel
8. The Unforgiving Hand
9. Tribalist
10. Everyday Horrors
11. A Story Of Redemption

『Suffer Divine』
2026年10月30日リリース
MNRK Heavy

Pre-order

https://darkesthour.ffm.to/sufferdivine

Official

https://officialdarkesthour.bandcamp.com/