DragonForceがNapalm Recordsとの契約を発表! 大規模ツアーの開催、アルバムも

グラミー賞にノミネートされたパワー・メタル・バンド、Dragonforce (ドラゴンフォース) が、Napalm Recordsと契約したことを発表しました。この発表に際し、Napalm Recordsはこのようにコメントを発表している。

「Napalm Recordsは、世界最速のバンド、グラミー賞にノミネートされたパワー・メタル伝説、DragonForceとの契約を発表できることを誇りに思います!1999年に結成されたイギリス・ロンドンを拠点とするこのバンドは、プラチナ・セールスを記録したアンセム “Through the Fire and Flames” を含む、大成功を収めたレコードと象徴的なシングルで世界中の聴衆を魅了してきました。

壮大な楽曲で知られるDragonForceの特徴は、Herman Li (ハーマン・リー)とSam Totman (サム・トットマン)の凄腕デュオによる、巧みで電光石火のギター・ソロにあります。ヴォーカリストのMarc Hudson (マーク・ハドソン)、ベーシストのAlicia Vigil (アリシア・ヴィジル)、ドラマーのGee Anzalone (ジー・アンザローネ)からなる5人組のアンサンブルは、無数のヘヴィ・メタル・スタイル、ファンタジーの世界、そしてビデオ・ゲームからインスピレーションを得ており、80年代ロックの影響と影響力のあるシンガロング・コーラス、高揚感のあるメロディーを融合させています。

本日の契約発表とともに、彼らの最も野心的なアルバムが目前に迫っている中、DragonForceは、これまでで最も爽快なものになることを約束する巨大なワールド・ツアーの北米ヘッドライン公演を発表することに興奮しています!スペシャル・ゲストにAmarantheを迎え、Napalm RecordsのレーベルメイトであるNanowaR of SteelとEdge of Paradiseもサポートするこのツアーは、2023年10月20日にアリゾナ州メサからスタートします。アメリカとカナダの主要都市を回った後、ツアーは11月19日にカリフォルニア州ロサンゼルスでグランド・フィナーレを迎える予定となっています。

DragonForceは、彼らのユニークなステージ・プロダクションを新たな高みへと引き上げ、新曲、長い間演奏されていなかった曲、そして愛されてきた名曲を含む新鮮なセットリストを披露することを約束します」。

 

Powerwolf、「Hellfest 2023」でのフルセット・ライブ映像が公開に

https://www.youtube.com/watch?v=MvB4dRJCQZs

 

ドイツ出身のパワーメタル・バンド、Powerwolfが 2023年6月15日から2023年6月18日にフランス・クリッソンで行われたフェスティバル「Hellfest 2023」でのフルセット・ライブ映像をYouTube arte concert のチャンネルから公開しました。

 

【RIFF CULT Spotifyプレイリスト】

RIFF CULTのSpotifyプレイリストでは、日々世界中でリリースされるメタルコア、デスコア、デスメタル、プログレッシヴ・メタルなどを更新するプレイリストを公開しています。ぜひお気に入りに登録して日々のディグに役立てて下さい。

▶︎All New Metalcore
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▶︎All New Progressive Metal / Djent
▶︎All New Brutal / Technical Death Metal
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Stratovarius、初期ラインナップで新バンド「Timo Tolkki’s Strato」結成

 

フィンランドが誇るパワーメタルの巨匠、Stratovarius が初期の伝説的なメンバーラインナップで「Timo Tolkki’s Strato」という名前でシーンへ戻ってくることを発表しました。

 

発表されたラインナップは、Timo Tolkki(ボーカル&ギター)、Tuomo Lassila(ドラム)、Antti Ikonen(キーボード)の3名。このメンバーで録音されたStratovariusの作品といえば名盤と名高い『Fright Night』『Twilight Time』『Dreamspace』『Fourth Dimension』。1994年にリリースされた『Dreamspace』は、Timo Tolkkiがリードボーカルを務めた最後のStratovariusのアルバムで、「Chasing Shadows」「Hold On To Your Dream」「We Are The Future」「Wings Of Tomorrow」といったファンの間で人気の高い曲が収録されています。

 

https://www.youtube.com/watch?v=kqdipJ514I4

 

2022年夏、Timo Tolkki、Tuomo Lassila (85年から95年までStratovariusのドラマーでTimo Tolkki’s Avalonのメンバ0)、Antti Ikonen (88年から95年までStratovariusのキーボーディストでTimo Tolkki’s Avalonのメンバー) が集まり、オリジナル・ラインナップを改革するアイデアを話し合った。彼らはTimo Tolkki’s Avalonの活動を2021年で終えており、新たに「Timo Tolkki’s Strato」と名乗ることを決め、秘密裏に2023年1月からTuomoのガレージでリハーサルを行ってきた。

 

この再結成されたラインナップはワーナーミュージック・ジャパンと契約を結び、2023年10月27日にリリースされるデビュー・アルバム『Return To Dreamspace』をレコーディング中とのこと。先行シングル「(Is this the) Brave New World?」は2023年9月1日にリリースされる。

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GLORYHAMMER、ニュー・アルバム『Return to the Kingdom of Fife』リリース、リード曲のMV公開

 

スコットランドを拠点に活動するパワーメタル・ヒーローズ、GLORYHAMMER (グローリーハンマー) が、6月2日にNapalm Recordsから待望のニュー・アルバム『Return to the Kingdom of Fife』をリリースしました。リリースに伴い、収録曲「Wasteland Warrior Hoots Patrol」のミュージックビデオが公開されています。

 

購入はこちら (Amazon) : https://amzn.to/3NKtDVq

 

 

GLORYHAMMER 『Return To The Kingdom Of Fife』

 

<収録曲>
Incoming Transmission
Holy Flaming Hammer of Unholy Cosmic Frost
Imperium Dundaxia
Wasteland Warrior Hoots Patrol
Brothers of Crail
Fife Eternal
Sword Lord of the Goblin Horde
Vorpal Laserblaster of Pittenweem
Keeper of the Celestial Flame of Abernethy
Maleficus Geminus (Colossus Matrix 38B – Ultimate Invocation of the Binary Thaumaturge)

 

 

パワーメタル・ヒーローズ GLORYHAMMER が新曲「Holy Flaming Hammer Of Unholy Cosmic Frost」のミュージックビデオを公開!

スコットランドを拠点に活動するパワーメタル・ヒーローズ、GLORYHAMMER (グローリーハンマー) が、6月2日にNapalm Recordsからリリースされることが決定している待望のニュー・アルバム『Return to the Kingdom of Fife』からセカンド・シングル「Holy Flaming Hammer Of Unholy Cosmic Frost」のミュージックビデオを公開しました。

 

購入予約はこちら (Amazon) : https://amzn.to/3NKtDVq

 

 

GLORYHAMMERは、前作のヒット・アルバムで世界のチャートに入ったことは記憶に新しい(ドイツの公式チャートで6位を記録)。先にリリースされているアルバムからの先行シングル第1弾「Keeper Of The Celestial Flame Of Abernethy」で、すでに大きな注目を浴びている彼ら。この「Holy Flaming Hammer Of Unholy Cosmic Frost」では、バンドが失われた王国を取り戻す準備ができていることを、強大で荘厳なHoly Flaming Hammerを使って証明している。

 

配信 & Pre-Order : https://lnk.to/GH-ReturnToTheKingdomOfFife

 

GLORYHAMMER 『Return To The Kingdom Of Fife』

 

<収録曲>
Incoming Transmission
Holy Flaming Hammer of Unholy Cosmic Frost
Imperium Dundaxia
Wasteland Warrior Hoots Patrol
Brothers of Crail
Fife Eternal
Sword Lord of the Goblin Horde
Vorpal Laserblaster of Pittenweem
Keeper of the Celestial Flame of Abernethy
Maleficus Geminus (Colossus Matrix 38B – Ultimate Invocation of the Binary Thaumaturge)

 

 

Elevenking、コンセプト・アルバム第2弾『Reader of the Runes – Rapture』をリリース

 

1997年にイタリア・サシーレで結成されたフォーク/パワーメタル・バンド、Elvenking が新曲「Herdchant」をリリース、AFM Recordsからリリックビデオを公開しました。この楽曲は、4月28日にリリースしたニュー・アルバム『Reader of the Runes – Rapture』の収録曲だ。

 

 

バンドにとって通算11枚目となる本作は、2019年に発表されたバンド初のコンセプト作品『Reader of the Runes – Divination』の続編に位置する神秘的旅路の終着点となる一枚だ。没入感のあるストーリー性、誰もが親しめるメロディック感、一つ一つも音色が洗練されており、心地よさ抜群だ。

 

Elevenking 『Reader of the Runes – Rapture』

配信URL : https://bfan.link/reader-of-the-runes-rapture

 

Stratovarius、9月リリースのニューアルバムから新曲「World On Fire」リリース!

[arve url=”https://youtu.be/KV7Zao8LSP4&#8243; /]

 

フィンランドのパワー・メタル・バンド、Stratovarius が2022年9月23日にearMUSICからリリースする7年振りのニューアルバム『Survive』から新曲「World On Fire」のミュージックビデオを公開しました。

 

▶︎Stratovarius 『Survive』

01. Survive
02. Demand
03. Broken
04. Firefly
05. We Are Not Alone
06. Frozen In Time
07. World On Fire
08. Glory Days
09. Breakaway
10. Before The Fall
11. Voice Of Thunder

【年間ベスト】2020年を代表するパワーメタル名盤 TOP10 (ディスクレビュー有!)

 

タイトルをクリックすると、ディスクレビューが読めます!

下のプレイリストを再生しながら読んでください!

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10. Cristiano Filippini’s Flames Of Heaven – The Force Within

09.Mentalist – Freedom of Speech

08.Ad Infinitum – Chapter I: Monarchy

07.Reasons Behind – Project: M.I.S.T.

06.Memories of Old – The Zeramin Game

05.Nightwish – Human.:II:Nature.

04.Fairyland – Osyrhianta

03.Majestica – A Christmas Carol

02.Aquaria – Alethea

01.Unleash the Archers – Abyss

記憶を辿れば、パワーメタルに熱中していたのは高校生の頃。Dragon Forceの「Through the Fire and Flames」が友人の間で流行り、そこからメロスピと呼ばれるものをとにかく聴き漁った。ただ、Dragon Forceに匹敵するスピードとテクニックを超えるバンドには出会えず、ひたすらにDragon Forceを聴いた。今でも聴くと熱くなれるし、冗談でなく墓場まで持っていきたい作品のひとつに『Inhuman Rampage』を挙げるし、なんならDragon Forceのロゴをタトゥーしておきたいくらいだ。もちろん見えないところに…笑

確かDragon ForceはExtreme Power Metalを自称していたのをうっすらと覚えている。学校帰りに書店で立ち読みしたBURRN!で見たのかな。雑誌やパワーメタルの特集サイトで良いと言われているものを聴いて、友人とCDを貸し借りしたり。そこで出会ったバンドはBlind GuardianやSonata Arctica、そしてDark MoorとAngra。アートワークも含めて高校生だった自分にはツボだったし、いろんなメタルを聴くきっかけにもなったジャンル。

当時はメロディックパンクを一番聴いていたし、メタルコアやデスコア・ムーヴメントが始まった事もあり、パワーメタルに心酔するところまではいかず、Dragon Forceのアルバム『Ultra Beatdown』のジャケがどうにも受け入れられずに離れてしまった。そこからたまにパワーメタルの状況は追ってみてはいたものの、どうにも新しいパワーメタル・サウンドに出会えずにいた。

今年、なにげにチャンネル登録していたNapalm RecordsのYouTubeチャンネルにアップされたUnleash The Archersの「Faster Than Light」を聴いて久々にパワーメタルで興奮した。Dragon Forceヴァイブスを感じるスピード感、そしてポップでキャッチーなミュージックビデオ、なにより度肝を抜かれたのがファストなギターソロからブレイクダウン・パートが導入されていた事だ。これは、新しい発見だった。

パワーメタルはもっと、メタルコアのようなグルーヴィなサウンドともクロスオーバーする必要があると思ったし、彼女達の人気をみると何かパワーメタルシーンに一石を投じるような存在になっていくのではないかという期待が湧き上がってくる。見た目もまだ若いそうだし、女性ボーカリストもクールだがおてんばな感じがあって馴染みやすい。

彼女達の存在をきっかけに、今年の夏以降はパワーメタルの現状を追いつつ、そのサウンドが数十年でヴァラエティに富んだものへと進化している事に気がついた。特に女性ボーカルを有するバンドの活躍はめざましく、Nightwishはもちろんだが、Ad InfinitumやLeaves’ Eyes、Reasons Behindは過去作やメンバーが在籍してきた様々なバンドもチェックしてみたりした。今年は特にパンクシーンが非常にポリティカルな雰囲気にあり、リリースされる作品もアングリー・パワーが強すぎた。もちろんそれはそれでパンクの魅力として、感じながらコミュニティにいたが、パワーメタルの世界観に癒される瞬間も多かった。

2020年にパワーメタルを再び聴き返すとは思っていなかったが、引き続きアンテナを貼っていこうと思う。文末にTOP10からは漏れたもののよかった作品についてランクはつけずに掲載しておく。

Grand Finale – Quantum Moment

DGM – Tragic Separation

Leaves’ Eyes – The Last Viking

Eternal Idol – Renaissance

シングルのみをまとめた記事はこちら!

【年間ベスト】もっと聴きたい! 2020年のパワーメタル

Firewind – Firewind

Trick Or Treat – Legend Of The Xii Saints

Allen Olzon  – Worlds Apart

Sinner’s Blood – The Mirror Star

Blind Desire – Lies Beyond Tomorrow

Winters Verge – The Ballad of James Tig

https://www.youtube.com/watch?v=D8L5aiB3RUk

Visions of Atlantis – A Symphonic Journey to Remember (Live)

Iron Savior – Skycrest

Legendire – Sunchasers

Alogia – Semendria

Pyramaze – Epitaph

【年間ベスト】Mentalist – Freedom of Speech (Melodic Power Heavy Metal)

Mentalist – Freedom of Speech

2018年に結成されたMelodic Power/Heavy Metal。Blind GardianやColdseedで活躍したドラマーThomen Stauch、Dreadful ProphecyのベーシストFlorian Hertel、Angels CryやStarchildのギタリストKai StringerとPeter Moog、EpilogやMolten Trailなどで活躍するボーカリストRob Lundgrenからなる5人組、というだけで興味をそそられる人も多いだろう。ドイツとスウェーデンを拠点とするミュージシャン故、ライブ活動は頻繁ではなく、デビューアルバムとなる本作も結成から2年を有して完成させられた。

ポリティカルなアティトュートを持ち、アートワークや歌詞世界にもパンクな姿勢が見られるのがパワーメタルファンからしたら新鮮かもしれない。リードトラックの「Freedon of the Press」のリリックビデオは、昨今の混沌とした国際情勢をテーマに描かれている。クラシカルなヘヴィメタルの香りの中、ハイセンスなメロディが際立つファストチューンが多く聴きごたえ十分だ。

01. Metasphere (00:54)
02. Freedom of the Press (06:05)
03. Life (05:38)
04. Whispering Winds (06:06)
05. Digital Mind (04:01)
06. Belief (feat. Daniel Heiman) (08:30)
07. Your Throne (04:46)
08. Isolation (05:21)
09. The Deal (01:34)
10. Devil’s Game (05:29)
11. Price of Time (05:12)
12. Run Benjamin (08:11)
13. Whispering Winds (Orchestral Version) (05:42)

【年間ベスト】DGM – Tragic Separation (Progressive Power Metal)

DGM – Tragic Separation

1996年イタリア/ローマで結成されたProgressive Power Metal。これまでとまる事なく活動を続けてきた彼らの記念すべき10枚目となるフルアルバムはFrontiers Recordsからのリリースとなった。

古き良きプログレッシヴサウンドをベースにしながら、すべてのパートがメロディアスに絡み合う至極のグルーヴを盛り上げていけるのはさすがとしか言いようがない。Markのボーカルは存在感を放ち、伸びやかにギターソロと交互に楽曲を盛り上げていく。

オリジナルメンバー不在の中、再び強固なメンバーラインナップで歩む彼らの実力をいかんなく発揮した力強い1枚!

Fabio Constantino Drums (1999-present)
See also: ex-Carnal Rapture

Andrea Arcangeli Bass (2003-present)
See also: Ark Ascent, Hevidence, Noveria, Solisia, ex-Concept, ex-Airlines of Terror, ex-River of Change, ex-Thy Mortal Eyes

Simone Mularoni Guitars (2006-present)
See also: Lalu, Lione / Conti, Sunstorm, Sweet Oblivion, ex-Empyrios

Emanuele Casali Keyboards (2006-present)
See also: Astra, Sweet Oblivion, ex-Noveria, ex-Empyrios

Mark Basile Vocals (2007-present)
See also: ex-Mind Key

【年間ベスト】Leaves’ Eyes – The Last Viking (Symphonic Metal)

Leaves’ Eyes – The Last Viking

2003年ドイツで結成されたSymphonic Metal。キャリア8枚目となる本作から、2019年に加入したギター/コーラスMicki Rihterが参加している。彼はLeave’ Eyesの結成メンバーであるThorsten、Alexander、Jorisが在籍していたテクニカル/プログレッシヴデスメタルバンドAtrocityにも在籍していた過去を持つ。

AFM Recordsからリリースされたこの作品では、スポークンワードやコーラス、民族楽器をプレイするゲストが多数参加。アルバムタイトルからも分かるように、ヴァイキングメタルにも接近するそのサウンドは、2016年に加入したボーカルElinaのカリスマ性もあり、ゴージャスにまとまっている。NightwishやEpica、Within Temptationのファンなら絶対にチェックしておきたい作品だ。

1. Death of a King
2. Chain of the Golden Horn
3. Dark Love Empress
4. Serpents and Dragon
5. Black Butterfly
6. War of Kings
7. For Victory
8. Two Kings One Realm
9. Flames in the Sky
10. Serkland
11. Varangians
12. Night of the Ravens
13. The Last Viking
14. Break into the Sky of Aeon

【年間ベスト】Memories of Old – The Zeramin Game (Epic Power Metal)

Memories of Old – The Zeramin Game

2017年にイギリスで結成されたニューカマー。注目すべきは2020年に加入したボーカリストTommy Johanssonの存在で、彼はこれまでにMajesticaやSabatonで活動してきた実力派。同時期に加入したギタリストErwin Febriantoを含む5人体制となり、本格的に動き出したと言えるだろう。

本作はバンドのコンポーザー兼ギタリストのBilly Jeffsと、Power Questで活躍したボーカル/ギタリストAlessio Gravelloがプロデュースを務めており、ファンタジックな世界観はPower Questファンならたまらないものがあるだろう。多彩なキーボードワークがファスト/ミドルテンポの楽曲を駆け巡り、まるでRPGの主人公になったかのような気分でアルバムの世界に没入できる。Tommyのボーカルは言わずもがな、今後の活躍に期待!

01. In Exordium
02. Overture
03. The Land of Xia
04. Zera’s Shadow
05. Some Day Soon
06. Destiny
07. Across the Seas
08. Arrival
09. A Hooded Traveller
10. Fowlen’s Revenge
11. The Zeramin Game
12. Finale

Line Up:
Billy Jeffs – Guitars
ex-Grimgotts, ex-Nightmare World

Anthony Thompson – Keyboards, Keytar
Alastria, ex-Nightmare World

Erick Tekilla – Bass
ex-Neuronspoiler, ex-Headless Cross

James Chapman – Drums
Collapse, Scandelion, ex-Alareiks, ex-Gravil

Tommy Johansson – Vocals
Majestica, Sabaton, Symphony of Tragedy, ex-Hulex, ex-Megin, ex-Charlie Shred, ex-Golden Resurrection, ex-ReinXeed, ex-TS, ex-Heroes of Vallentor, ex-Royal Jester, ex-Twilight Force (live), ex-Majestic Vanguard, ex-Arized

【年間ベスト】Unleash the Archers – Abyss (Power Metal/Speed Metal)

Unleash the Archers – Abyss

拠点 : カナダ/バンクーバー+ブリティッシュコロンビア
レーベル : Napalm Records
結成年 : 2007

2017年にリリースしたアルバム『Apex』以来、3年振りのリリースとなった5枚目フルレングスは引き続きNapalm Recordsとの強力なタッグでリリースされた。今年になって彼女達の名は世界中のパワーメタル・リスナーに広まり、中でもミュージックビデオ「Abyss」は今年6月に公開され、すでに200万回以上再生され、Napalm RecordsのYouTubeチャンネルでも2020年を代表する楽曲である事は間違いない。

彼女達が結成されたのは2007年。ボーカルのBrittenyとドラムのScottはカップルで、ふたりを中心にUnleash the Archersが始動。メンバーチェンジを経ながら現在のラインナップになったのは2014年で、結成来盤石のラインナップと言えるだろう。

ギター/ボーカルのAndrew SaundersとGrant Truesdellは、Archon Legionというメロディックデス/パワーメタルで活動していたが、2011年に解散している。そのテクニックは有名であり、Unleash the Archersでのプレイでも発揮されている。

本作の話に戻ろう。Brittenyの存在感は抜群で、Unleash the Archersサウンドの軸になっているのは言うまでもないが、ソングライティングにおける新鮮さにも注目すべきだろう。一言でシンフォニックメタル、パワーメタルという言葉では彼女達のサウンドを表現する事は難しく、クラシカルなメロディワークにフックの効いたギターフレーズ、Dragon Forceの美的感覚、スラッシュメタルやフォークメタルなどのエッセンスも随所に感じられる。すでにベテランの風格さえ漂う彼らは、間違いなく日本でも強固なファンベースを作る事ができるポテンシャルを秘めている。2020年必聴の名作!

1. Waking Dream 03:45
2. Abyss 06:44
3. Through Stars 05:34
4. Legacy 05:26
5. Return to Me 05:34
6. Soulbound 03:54
7. Faster than Light 05:11
8. The Wind That Shapes the Land 08:36
9. Carry the Flame 04:42
10. Afterlife