「”The Void”は、とても早くできた曲なんです。書くために何かと戦う必要はなかったし、そうなったら反論もしない。ずっと書きたいと思っていたタイプの曲で、もう何百回も聴いていますが、聴くたびにとても幸せな気持ちになります。Eternal Blue Tourでこの曲を演奏し、初めてこの曲を聴く人たちをリアルタイムで見ることができたのは、本当に素晴らしい経験でした」。
Trauma Model : カナダ、オンタリオ州キングストンを拠点に活動するスラミング・ビートダウン・デスコア/ハードコアバンド、Trauma Modelが新曲「Dice With Death」のミュージックビデオをSlam Worldwideからリリースしました。Slam Worldwideから盛り上がったと言っても過言ではない「ニュー・スラミング・ビートダウン」。No Face No Case、Silent Generationらチェコ勢一強な雰囲気でしたが、ついに彼らに影響を受けたカナダのバンドが登場。ビデオのディレクションも含め、かなりの影響感じます。そしてかなり良い!
カナダ/バンクーバーを拠点に活動するテクニカルデスメタルバンドArchspireが、ニューアルバム『Bleed the Future』をSeason of Mistからリリースしました。前作『Relentless Mutation』から4年振り通算4枚目となるスタジオ・アルバムは、ギタリストDave Oteroがプロデュース、レコーディング、ミックス、マスタリングまでを手掛けている。聴いた人たちを唖然とさせる、新世代テクニカル・デスメタル・サウンドを完成させた彼らの最新作、聴きどころをまとめてみたいと思います。
ポイントその① : 唯一無二!超人的テクニカル・ボーカル
なんといってもArchspire最大の特徴はボーカルでしょう。ラップするかのようにグロウルで歌い上げるOliver Rae Aleronのスタイルは、”ショットガン・ボーカル”と呼ばれているそうです。先行公開された「Golden Mouth of Ruin」では、ドラミングのグルーヴと絶妙にクロスしながら、さらに強固なグルーヴを生み出しており、これはArchspire以外では聴くことが出来ないサウンドです。
ポイントその② : ボーカルだけじゃない! 全員驚愕のテクニックを披露
凄いのはOliverのボーカルだけではありません。アルバム中盤を盛り立てる「Drain of Incarnation」では、終始メロディアスに且つテクニカルにDean LambとTobi Morelliが爪弾くギターのメロディ、Jared Smithが操るうねり狂うベースライン、そしてなんといっても人間とは思えないマシーンぷりを見せるSpencer Prewettのドラム。楽曲の素晴らしさはもちろんですが、とにかく彼らのテクニックに空いた口が塞がらない状況のまま、何度もアルバムをスピンしてしまいます。凄すぎます。
Archspire : カナダ/バンクーバーのテクニカル・デスメタル/デスコアバンド、Archspireが新曲「Drone Corpse Aviator」のミュージックビデオを公開しました。この楽曲は、10月29日にSeason of Mistからリリースされるニューアルバム『Bleed the Future』に収録される予定で、これまで公開されているタイトルトラック、「Golden Mouth of Ruin」に次ぐ第3弾シングル。
とにかくレベルが違う。ボーカリストOliver Rae Aleron、ドラマーSpencer Prewettは特にミュージシャンとして持ってる実力とセンスが素晴らしい。一瞬もブレイクしない「Golden Mouth of Ruin」にも驚いたが、本楽曲も目眩がするほどファスト。今年ナンバーワン・テクニカルメタルアルバムになるかもしれませんね。
彼女達が結成されたのは2007年。ボーカルのBrittenyとドラムのScottはカップルで、ふたりを中心にUnleash the Archersが始動。メンバーチェンジを経ながら現在のラインナップになったのは2014年で、結成来盤石のラインナップと言えるだろう。
ギター/ボーカルのAndrew SaundersとGrant Truesdellは、Archon Legionというメロディックデス/パワーメタルで活動していたが、2011年に解散している。そのテクニックは有名であり、Unleash the Archersでのプレイでも発揮されている。
本作の話に戻ろう。Brittenyの存在感は抜群で、Unleash the Archersサウンドの軸になっているのは言うまでもないが、ソングライティングにおける新鮮さにも注目すべきだろう。一言でシンフォニックメタル、パワーメタルという言葉では彼女達のサウンドを表現する事は難しく、クラシカルなメロディワークにフックの効いたギターフレーズ、Dragon Forceの美的感覚、スラッシュメタルやフォークメタルなどのエッセンスも随所に感じられる。すでにベテランの風格さえ漂う彼らは、間違いなく日本でも強固なファンベースを作る事ができるポテンシャルを秘めている。2020年必聴の名作!
1. Waking Dream 03:45
2. Abyss 06:44
3. Through Stars 05:34
4. Legacy 05:26
5. Return to Me 05:34
6. Soulbound 03:54
7. Faster than Light 05:11
8. The Wind That Shapes the Land 08:36
9. Carry the Flame 04:42
10. Afterlife