Archspire、「Limb of Leviticus」ライブパフォーマンス映像公開 最新作『Too Fast to Die』を携え欧州ツアーへ

カナダ・バンクーバーのテクニカルデスメタルバンドArchspireが、「Limb of Leviticus」のライブパフォーマンス映像を公開した。映像はSavannah Bagshawが監督を務めている。

「Limb of Leviticus」は、2026年4月10日にリリースされた5thアルバム『Too Fast to Die』の6曲目に収録。アルバム発売に先駆け、1月13日にシングルとして公開され、Cloud Motion Designが制作したリリックビデオも発表されていた。

『Too Fast to Die』は2021年作『Bleed the Future』以来、約4年半ぶりとなったフルアルバム。Archspireは従来のレーベルを介したリリースから離れ、Kickstarterによるクラウドファンディングを実施し、本作を完全なインディペンデント作品として制作・リリースした。アルバムではDave Oteroがプロデュース、レコーディング、ミックス、マスタリングを担当し、Mike Lowが追加エンジニアリングで参加。アートワークはShindy Reehal、レイアウトとデザインはMindreaderのKevin Mooreが手掛けた。

また、『Too Fast to Die』は2025年に加入したドラマーSpencer Mooreが参加する初のArchspire作品でもある。前任のSpencer Prewettが2024年に脱退した後、バンドは新ドラマーを募集し、2025年5月にInferiで活動していたMooreの加入を正式発表。その後Flatline Audioでアルバムのドラムレコーディングを進めた。

現在のArchspireはOliver Rae Aleron(Vo)、Dean Lamb(Gt)、Tobi Morelli(Gt)、Jared Smith(Ba)、Spencer Moore(Dr)の5人編成。バンドは『Too Fast to Die』について、2021年のJUNO Award受賞作『Bleed the Future』からさらにスピードと精密さを押し進めた作品と説明している。

7月には『Too Fast to Die』の制作過程を追ったスタジオドキュメンタリーも公開。最初のレコーディングセッションから最終トラッキングまでを記録し、クラウドファンディングを支援したKickstarterのバッカーにも謝辞を送っている。Archspireは10月から、Crown Magnetar、The Zenith Passage、Analepsyを迎えた「European Vacation」ツアーを開催する。10月23日のドイツ・ケルンから11月21日のフィンランド・ヘルシンキまで、ヨーロッパ各地を巡る予定だ。

「European Vacation」ツアー日程

10月23日 ケルン・Essigfabrik
10月24日 ナイメーヘン・Doornroosje
10月26日 ロンドン・Electric Ballroom
10月27日 マンチェスター・Academy 2
10月28日 グラスゴー・Slay
10月29日 ダブリン・The Academy
10月30日 バーミンガム・O2 Academy2 Birmingham
10月31日 ブリストル・Electric Bristol
11月2日 アントワープ・Kavka Zappa
11月3日 パリ・La Machine Du Moulin Rouge
11月5日 マドリード・Revi Live
11月6日 バルセロナ・Salamandra
11月7日 トゥールーズ・Le Bascala
11月8日 アーラウ・KIFF
11月9日 ミラノ・Legend Club
11月10日 ミュンヘン・Backstage
11月11日 カールスルーエ・Substage
11月12日 プラハ・MeetFactory
11月13日 ベルリン・Columbia Theater
11月14日 イェーナ・F-Haus
11月16日 ハンブルク・Gruenspan
11月17日 コペンハーゲン・VEGA
11月18日 オスロ・John Dee
11月19日 ストックホルム・Kollektivet Livet
11月21日 ヘルシンキ・Ääniwalli

『Too Fast to Die』収録曲

1. Liminal Cypher
2. Red Goliath
3. Carrion Ladder
4. Anomalous Descent
5. The Vessel
6. Limb of Leviticus
7. Deadbolt the Backward
8. Too Fast to Die

『Too Fast to Die』
2026年4月10日リリース
自主リリース

Bandcamp

https://archspire.bandcamp.com/album/too-fast-to-die

Official Website

https://archspire.net/

ArchspireのOliver Rae Aleronが教える「インヘイル・スクリーム」――高速デスボイスを支える呼吸、舌の使い方、リラックスの重要性

テクニカル・デスメタル・バンドArchspireで、驚異的なスピードのボーカルを披露するOliver Rae Aleron。その特徴の一つが、息を吐きながら発声する一般的なエクストリーム・ボーカルだけでなく、息を吸いながら声を出す「インヘイル (吸い込む)」を組み合わせていることだ。

YouTube動画「Archspire’s vocalist teaches me his insane inhale technique」では、Oliverが実際にインヘイルの発声方法を実演しながら、呼吸、喉の状態、舌の位置、高音と低音の作り分けなどを解説している。

Oliverはディジュリドゥ (オーストラリア先住民アボリジニの伝統的な管楽器で、世界最古の金管楽器の一つ)の演奏からサーキュラー・ブリージング (*循環呼吸。息を吐きながら同時に鼻から息を吸い、音や演奏を途切れさせずに出し続ける管楽器などの特殊な奏法)を身につけ、それをボーカルにも取り入れているという。

エクスヘイル (吐き出す)とインヘイル (吸い込む)を切り替えることで、ほとんど途切れることなくボーカルを続けられることが、Archspireの異常なまでに高速なボーカル・スタイルを成立させる要素の一つになっている。

ただし、動画の中でOliverが繰り返し強調しているのは「強く吸い込むこと」ではない。

むしろ重要なのは、その反対にある「リラックス」だった。

 

まずは声を出す前に「呼吸」を整える

Oliverが最初に行うのは、いきなりインヘイル・スクリームを出すことではない。

ウォームアップとして紹介しているのが、一般的なボックス・ブリージングに近い呼吸だ。

鼻から息を吸い、腹部や横隔膜周辺まで十分に膨らませる。その状態を少し保ったあと、口からゆっくり息を吐き切る。

本人は横隔膜周辺を意識的に膨らませることで、そこから発声するための力を得やすくなると説明している。

しかし、それ以上に重要なのが上半身を硬くしないことだという。

インヘイルでは喉周辺を力ませず、身体をリラックスさせることが重要になる。Oliverは「呼吸はあらゆることに役立つ」と話し、まず身体全体を落ち着いた状態へ持っていくところから練習を始めている。

 

インヘイルは「大量の空気を一気に吸う」ものではない

「息を吸いながら叫ぶ」と聞けば、大きく空気を吸い込むような発声を想像するかもしれない。

しかしOliverの説明は逆だ。

強く息を吸い込む必要はなく、身体をリラックスさせながら、非常に細い空気の流れを喉の中で共鳴させる。

Oliverは、完全な吸気と呼気のどちらかへ大きく振り切るのではなく、その中間に浮いているような感覚として説明している。

その小さな空気の流れを維持できるようになると、そこから力を加えたり、高音や低音へ変化させたりできる。

最初から最大音量を出そうとするのではなく、まず空気が共鳴する場所を探すことが基本になるという。

 

基本形は「O」の口と、後ろへ引いた舌

Oliverが最初に実演する基本的なインヘイルでは、口を「O」のような形にする。

舌は後方へ引き、その両側を通すような感覚で非常にゆっくり空気を取り込む。

ここでもポイントになるのは、一度に大量の空気を入れないことだ。

Oliverは、最初から高音も低音も完璧に出そうとする必要はないと説明する。まず自分が自然に出しやすい音域を見つけ、口と舌の形を確認しながら、力まず安定した音を作る。

動画内で実際に挑戦した側も、最初は高めの音が出やすい状態だった。そのためOliverは、空気量を制限したまま、もう少し低い共鳴位置を探すよう指導している。

 

低音と高音では「舌の形」が大きく変わる

Oliverのインヘイル解説で特に興味深いのが、音程を変える際の舌の使い方だ。

低い音を作る場合、胸を広げる感覚を持ちながら、舌をトンネルやチューブのような形にする。

一方、高い音では舌の両側を歯へ押し当て、舌先と歯の間に非常に小さな隙間を作る。

この隙間によって、笛のような高い音程を発生させるという。

実際、Oliverは身体側の発声を大きく変えなくても、舌の位置だけを変化させることで音程を上下させている。

インヘイルの高音について本人は、かなり「口笛」に近い仕組みとして説明している。

 

高音と低音を同時に鳴らすこともできる

さらにOliverは、高い笛のような音と低い共鳴音を組み合わせることで、二つの音程が同時に鳴っているようなサウンドも実演している。

口の前方では舌と歯の小さな隙間から高音を作りながら、身体側では低い共鳴を維持する。

結果として、一つの声でありながら高音と低音が重なったような異様な響きになる。

Archspireのボーカルが単純な低音ガテラルや高音スクリームだけでは説明しにくい理由の一つは、こうした細かな音色の操作にあるのかもしれない。

Oliver自身も、身体全体を大きく変えるというより、舌を動かすことでさまざまな響きを作り分けている。

 

「喉で作ろうとしすぎない」

動画での練習中、挑戦者はインヘイルの振動を強く喉に感じていた。

それに対してOliverは、エクスヘイル・ボーカルを覚え始めた頃と似ていると説明している。

初心者はどうしても「喉から音を出している」感覚が強くなる。しかし慣れるにつれて、口や胸など別の場所に共鳴を移していくことができる。

Oliverはインヘイルでも同様に、喉の一点だけへ集中するのではなく、胸側から音が出ているようなイメージを持つことを勧めている。

さらに「もっと強い音を出そう」と大量の空気を取り込むのではなく、吸う量そのものを減らすことも指摘している。

大きな音=大量の空気ではないという考え方が、この動画では何度も登場する。

 

「Red Goliath」ではコーラス部分をインヘイルで歌っている

単純な音を出せるようになった後、次の課題になるのが「言葉」だ。

Oliverによれば、インヘイルで言葉を発音することはさらに難しい。

一方で、既に発音を知っている単語を使うことで、口の中をどう変化させればよいのか理解しやすくなる可能性もあるという。例として使われるのが、Archspireの「Red Goliath」である。

Oliverは同曲のコーラスにあたる部分で、多くのインヘイルを使用していることを説明し、実際のフレーズを使って練習を行っている。

発音を明確にするためには、舌だけでなく口や頬を使って子音や母音を強調することも必要になる。つまり、インヘイルの音を出せるだけではArchspireのようなボーカルにはならない。その状態を維持しながら言葉を発音し、さらに高速な楽曲の中で使えるようにする必要がある。

 

「引っかき傷」のような感覚があれば問題かもしれない

実演の中でOliverは、自分がインヘイルを行っている際、「喉にスクラッチ感がない」と説明している。

もし引っかくような違和感があれば、それは良くない状態かもしれないという認識を示している。

また本人は蒸気を吸うことも好んでおり、痰などがあるとインヘイルの空気の流れを邪魔して、喉がざらつくような状態になることがあると話している。

ただし、これはOliver自身の経験と発声方法についての説明であり、医学的な安全基準を示しているものではない。

インヘイルを含むエクストリーム・ボーカルは身体を楽器として使うため、痛みや強い違和感が出た状態で無理に続けるべきではないだろう。

 

横隔膜が震えるほど頑張るより、まず「楽に出せる状態」を探す

練習を続けると、挑戦者は次第に高いスクリーチのような音を安定して出せるようになっていく。一方で、横隔膜が震えるほど身体を使っている場面もある。

Oliverは、まだ新しい発声を覚えているため身体に緊張が残っていると分析する。

同じ動作を繰り返し、構造を理解していけば、徐々に余計な力が抜けて安定したピッチを維持できるようになるという。ある音域へ入ることができれば、その後は舌を動かして音色を変化させる。

最終的にはギターで音を出すときのように、毎回「正しい場所に入れるだろうか」と考えなくても、身体がその感覚を覚えることを目指す。

 

Oliverが何度も繰り返した最大のポイントは「リラックス」

動画全体を通して、最も繰り返されている考えは技術名ではない。

「リラックスすること」だ。

Oliverは、緊張や不安がボーカルへ直接影響すると話している。身体そのものが楽器である以上、精神的な状態から完全に切り離すことは難しい。自宅では完璧にできることでも、ステージで緊張すれば同じように再現できないこともある。

そのため、自宅で練習するときから可能な限りリラックスした状態を作り、その感覚を身体に覚えさせることが重要になる。

 

ライブ中は「歌詞を覚える」のではなく、頭の中で映像にする

動画後半では発声技術から、ライブでのメンタルコントロールへ話が広がる。

Oliverが自身の歌詞を覚える際に使っている方法も興味深い。単語を順番に暗記するのではなく、歌詞から頭の中に風景や物語を作る。

本を読んでいるときに場面を想像するように、自分が歌っている内容を映画のような映像として頭の中で再生するという。そうすることで、「次の単語は何だ」「観客からどう見られている」と考える必要が少なくなり、歌詞の世界そのものへ集中できる。

結果的に緊張からも距離を置き、ボーカルをリラックスさせやすくなるという。

Oliverはこれを、俳優が台詞を単なる単語の羅列として覚えるのではなく、その場面で実際に起きている出来事として理解する方法に近いものとして説明している。歌詞を「記憶」ではなく、架空の経験として頭の中に作る。

Archspireほど情報量の多い高速ボーカルをライブで再現するうえでは、発声だけでなく、こうした記憶と集中の方法も重要になっているようだ。

 

Archspireの異常なボーカルは「力」だけで作られているわけではない

Archspireの音楽を初めて聴けば、Oliver Rae Aleronのボーカルはとにかく速く、激しく、身体へ大きな負荷をかけているように聞こえる。

しかし今回の解説から見えてくる考え方は、それとは少し違う。

強く吸い込まない。

喉を固めない。

必要以上の空気を使わない。

舌の位置によって音程を変える。

そして何よりリラックスする。

もちろん、数分の解説を見ただけでArchspireのボーカルを再現できるわけではない。Oliver自身も、練習によって身体が音の場所を覚えていく必要があると説明している。

エクスヘイルとインヘイル、サーキュラー・ブリージング、口腔内での細かな音色操作、そして高速な歌詞を処理するためのメンタル・イメージ。

一見すると力任せに聞こえるArchspireのボーカルは、実際には「どれだけ無駄な力を抜けるか」という考え方によって支えられていることが分かる映像となっている。

 

※本記事は動画内でOliver Rae Aleron本人が紹介した発声方法と経験を整理したものです。インヘイルを含むエクストリーム・ボーカルの安全性を医学的に保証するものではありません。発声時に痛みや強い違和感がある場合は無理に続けないよう注意してください。

 

参照元動画

「Archspire’s vocalist teaches me his insane inhale technique」

カナダのテクニカルデスメタル “Archspire”、新曲「Red Goliath」ミュージックビデオ公開

カナダのテクニカルデスメタル・バンド “Archspire” が、新曲「Red Goliath」のミュージックビデオを公開した。この楽曲は、2026年4月10日にリリース予定のアルバム『Too Fast To Die』に収録される。「Red Goliath」は、新作アルバムに先立って公開された楽曲のひとつであり、同作からの先行シングルとして発表された。『Too Fast To Die』はバンドにとって通算5作目のスタジオアルバムとなり、2021年の『Bleed The Future』以来の新作としてリリースされる予定だ。

ギタリストのDean Lambは楽曲について、「書くのが非常に難しい曲だったが、最終的に完成させることができた」と語っており、制作の過程をユーモアを交えて振り返っている。

新作『Too Fast To Die』はプロデューサーのDave Oteroとともに制作され、デンバーのスタジオでレコーディングが行われた。アルバムはクラウドファンディングによって制作資金が集められ、バンドにとって初の完全自主リリース作品となる。

また “Archspire” はアルバムのリリースに合わせ、2026年春に北米ツアー “The Long Roads Big Loads Tour” を開催する予定だ。ツアーには “Undeath”、“Crown Magnetar”、“Mutilation Barbecue” がサポートとして参加し、カナダとアメリカ各地で公演が行われる。

Official Website
https://www.archspire.net

Instagram
https://www.instagram.com/archspireband

カナダのテクニカルデス”Archspire”、新曲「Limb Of Leviticus」をリリース

カナダ出身のテクニカルデスメタルバンド”Archspire”は、新曲「Limb Of Leviticus」をオンラインで公開した。これは5thスタジオアルバム『Too Fast To Die』からの第2弾先行シングルとなっている。

バンドは同アルバムの制作費をクラウドファンディングで約396,326カナダドルを集めて制作しており、『Too Fast To Die』はファンの支援によって完成した作品である。

“Archspire”はこのリリースをサポートする北米ツアー「Long Roads Big Loads Tour」を2026年4月〜6月に予定しており、Crown MagnetarやMutilation Barbecueと共に各都市を巡るスケジュールが発表されている。

Official Website
https://www.archspire.net/

カナダのテクニカルデスメタル Archspire、新曲「Carrion Ladder」MV公開&ニューアルバム「Too Fast To Die」2026年4月発売決定!

カナダ出身のテクニカルデスメタルバンド Archspire が、最新シングル 「Carrion Ladder」 とその公式ミュージックビデオを公開した。映像はオンラインで視聴可能である。

「Carrion Ladder」は、2026年4月10日にリリース予定の新アルバム Too Fast To Die からのリードシングルであり、バンドの高速かつ精密な演奏スタイルを示す楽曲として位置づけられている。映像はギタリスト Dean Lamb が監督し、メンバー共作のビジュアル表現となっている。

Too Fast To Die は5年ぶりの新作スタジオアルバムで、以下のトラックリストが発表されている:

Liminal Cypher

Red Goliath

Carrion Ladder

Anomalous Descent

The Vessel

Limb of Leviticus

Deadbolt the Backward

Too Fast to Die
本作はバンドの技術的完成度をさらに押し上げた構成になる予定だ。

アルバムは、バンドが自主制作により進めている最新作で、制作にはプロデューサー Dave Otero が関与している。また、メンバーはオーストラリアでのヘッドライナー公演を含むツアーもアナウンスしており、Aborted や Organectomy などをサポートに迎える日程が予定されている。

“After nearly five years, ARCHSPIRE return with their latest album, TOO FAST TO DIE, their most extreme and technically precise record yet. Following the JUNO Award–winning Bleed the Future (2021), the band push beyond the limits of speed and precision once again, solidifying their place as one of the most relentless forces in modern metal.”

PRE-ORDER THE ALBUM NOW: https://www.archspire.net

Archspire、ドラマーSpencer Prewett 脱退を発表。新たなドラマーをオーディションで募集

カナダ・ブリティッシュコロンビアのテクニカル・デスメタル・バンド、Archspire から、15年間ドラムを務めてきた Spencer Prewett がバンドを離れることが決定し、新しいドラマーを募集し始めた。Archspireは現在、新ドラマーのオーディションビデオを募集している。オーディションに興味のあるドラマーは、ハッシュタグ #archspireaudition をつけてInstagramに動画を投稿して欲しい。 Archspireは今回の件について、以下のようにシェアしている:

「15年以上、素晴らしい活動を共にしたSpencer Prewett が Archspire を脱退することになりました。 何度も世界を旅し、4枚のアルバムをリリースし、それぞれが最大限の情熱と献身で作り上げられたもので、バンドとして成し遂げてきたこと全てを、私たちは大変誇りに思っています。 Spencer Prewett はテクニカル・デスメタルのドラミングの基準を作り上げましたが、それを埋めるのは信じられないほど難しい空白を残すことになりました。

残されたメンバーはバンドの未来に非常に集中しており、Archspireの5枚目のアルバムの制作は継続されます。 現在、新しいドラマーを募集しています。ハッシュタグ#archspireauditionをつけてYouTubeやInstagramにオーディションを投稿してください。 応援ありがとうございます。 Staytech :  Dean, Tobi, Oli, Jared」

テクニカル・デスメタル 2021年の名盤15選

 

なんだかんだ数十年と追いかけ続けているプログレッシヴ/テクニカル・デスメタル。近年は全体的な演奏技術、サウンド・プロダクションが向上し過ぎてて、テクニカルとそうでないものの線引きが非常に難しい。そもそもテクニカル・デスメタルという言葉がかなり曖昧で、誕生からそれなりに時代を経過していることもあって、一度整理して考えないといけないタイミングだと思う。

 

今回リストアップした作品はプログレッシヴ・デスメタル、ブルータルデスメタルの中から特にテクニカルなスタイルにフォーカスしている作品を中心にピックアップしている。そしてそのテクニカルとは、ブラストがスピードとかリフのスピードとかだけでなく、演奏技術が優れていればテクニカルとして考えている。〜デスメタルというサブジャンルがそれぞれにあり、その中でテクニカルなものを選出しているので、総合的に見てブルータルデスメタルであったりプログレッシヴデスメタル、はたまたメロディックデスメタルであるものもある。現代におけるテクニカル・デスメタルを考えたときに大元のジャンルがなんであれ、テクニカルとタグ付けすることが出来ればそれはテクニカル・デスメタルになる、と思う。そういう視点で今回15枚の作品を選び、レビューしてみた。

 

 

第15位 : Cathexis 『Untethered Abyss』

Release : Willowtip Records
Link : https://www.metal-archives.com/bands/Cathexis/3540360378

 

今年結成10周年を迎えたテキサス州オースティンのテクニカル・デスメタル中堅、Cathexisの8年振り通算3枚目のフルレングス。Scattered RemainsのIan Bishopがボーカルを務め、Sam KangとChris Hillamがギタリスト、Tony Montana’s Last Standなどで活躍したベーシストOscar Martinez、BallgagのドラマーFelix Garzaの5人体制で活動しており、Willowtip Recordsとの契約を勝ち取ってのリリースとなった。

 

プログレッシヴとアヴァンギャルドの中間をいくミドルテンポの楽曲が中心で、ガリガリとリフを刻みつつもメロディアスであるのがCathexisの魅力だ。Willowtip Recordsらしいサウンドであるので、レーベルのフォロワーでまだチェックできていない方がいたら年末に向けて聴き込んでいただきたい。おすすめの曲は「Mortuus in Perpetuum」。

 

 

 

 

第14位 : Path to Kalinin 『Lineage』

Release : Independent
Link : https://www.metal-archives.com/bands/Path_to_Kalinin/3540491761

2021年テネシー州ナッシュビルを拠点に結成されたテクニカル/メロディック・デスメタルバンド。While You Were Asleepで活躍するベーシストTommy FireovidとドラマーRikky Hernandez、Kryptik EmbraceのギタリストだったRikk Hernandez、そして伝説のサタニック・デスメタルバンドNunslaughterのギタリストとして2014年から活躍するNoah Nuchananがリード・ボーカルを務める。

基本的にはメロディアスなギターを携えブラストしまくるファストなテクニカルサウンドが売りであるが、雄大なクリーン・パートも組み込むあたりはなかなかオルタナティヴな感覚があるのだなと感心。楽曲も聴き込むにつれ味わい深さを増し、EPというサイズでありながらその世界観は一級品。

 

 

 

 

第13位 : Alustrium 『A Monument to Silence』

Release : Unique Leader Records
Link : https://www.metal-archives.com/bands/Alustrium/3540314183

ペンシルバニア州フィラデルフィアを拠点に活動するプログレッシヴ/テクニカル・デスメタルバンド、Alustriumの6年振り通算3枚目のフルレングス。非常に地味な存在であるが演奏技術は確かで、覆面バンドGalactic Empireの”中の人”も在籍している。ギタリストのMike DeMariaとChris Kellyがプロダクションを担当、ミックスまでを行い、Ermin Hamidovicがマスタリングを務めた。

 

雄大なリフ、そしてデスメタリックでありながらエレガントなメロディも巧みに弾きこなすMikeとChrisのギターだけでも抜群の聴きごたえ。Prosthetic Recordsが得意なメロディック・デスメタル/デスコア感をややテクニカルに寄せたスタイル、と言えば分かりやすいかも知れないが、現在の人気以上に凄いことをやっているバンド。じっくりと聴き込めば聴き込むほどに味わい深いアルバムだ。

 

 

 

 

第12位 : Unfathomable Ruination 『Decennium Ruinae』

Release : Willowtip Records
Link : https://www.metal-archives.com/bands/Unfathomable_Ruination/3540315635

2010年からイングランド/ロンドンを拠点に活動するテクニカル・ブルータルデスメタルバンド、Unfathomable RuinationのEP。2019年のフルアルバム『Enraged & Unbound』は良い意味で無機質なテクニカル・マシーンっぷりを見せつけ、特にブルータルデスメタルシーンで高く評価された。

 

本作は限りなくブルータルデスメタルと言える残虐なフレーズが次々と繰り出されるがテクニカルな美的感覚が見事で、アヴァンギャルド、プログレッシヴとは明らかに違う「テクニカル・ブルータルデスメタル」のピュアなパッションが感じられるだろう。誰にも止められない暴走列車の如く叩きまくるドラミング、アクセルとブレーキを自由自在に操るリフ、これほどまでに見事な転調を繰り返すデスメタルバンドは他にない。

 

 

 

 

第11位 : Ominous Ruin 『Amidst Voices that Echo in Stone』

Release : Willowtip Records
Link : https://www.metal-archives.com/bands/Ominous_Ruin/3540397429

 

2010年からカリフォルニア州サンフランシスコで活躍するテクニカル・ブルータルデスメタル中堅、Omnious Ruin待望のファースト・アルバム。これまでEPのリリースはあったものの2015年以降は新曲が出ていなくて、ややマイペースな活動スタイルがネックではあったが、本作はゲスト・ミュージシャンとしてFallujahのドラマーAndrew BairdやゲストボーカルにSymbioticのKris、Arcane ExistenceのJadeなどが参加。

 

プログレッシヴに刻まれるリフ、そしてメロディのバランス感覚も鮮やかで、疾走するマシーンのようなドラミングに食らいついていく様は見事だ。NileやDeeds of Flesh、Spawn of Possessionといった知的かつ感情の起伏が少ないテクニカル・サウンドが好きな方におすすめ。

 

 

 

 

第10位 : Hannes Grossmann 『To Where the Light Retreats』

Release : Independent
Link : https://www.metal-archives.com/bands/Hannes_Grossmann/3540374264

 

ObscuraやHate Eternalで活躍し、Alkaloidのドラマーとして活躍する有名ドラマーHannes Grossmannの2年振り4枚目フルレングス。本作はゲストにDark FortressのVictor Bullok、Alkaloid、Dark FortressのFlorian Magnus Maier、Alkaloid、ObscuraのChristian Münzner、Alkaloid、AbhorrentのDanny Tunker、Alkaloid、Eternity’s EndのLinus Klausenitzerが参加しており、Alkaloidの新譜と言ってもおかしくない。明確に違うのは、Hannesは全てのソングライティングを担当しているという点とやはりドラマー視点で作られたプログレッシヴ・デスメタルであるというところだろう。

 

リードトラック「The Sun Eaters」はChristianのギターソロが炸裂、Victorのボーカルもインパクトが強く聴きどころと言えるが、やはりHannesのドラミングが最も輝いて聴こえる。このドラミングが他を牽引しながら楽曲が展開しているように感じるのは、ソロの楽曲だという先入観を抜きにしても感じられるはずだ。Hannesの叩きっぷりを感じながらアルバムに酔いしれて欲しい。

 

 

 

 

第9位 : Aeon 『God Ends Here』

Release : Metal Blade Records
Link : https://www.metal-archives.com/bands/Aeon/327

 

スウェーデン/エステルスンドを拠点に活動するプログレッシヴ・デスメタル・ベテラン、Aeonの9年振りとなる通算5枚目のスタジオ・アルバム。名作『Aeons Black』以降に脱退したギタリストDaniel Dlimiがバンドに復帰したことをきっかけに息を吹き返し、Dark FuneralやDespite、ImperiumやBloodshot Dawnで活躍したドラマーJanne Jalomaが2020年に正式加入し制作活動がスタート。

 

Ronnie Björnströmをプロデューサーに迎えた本作は、漆黒のオーケストレーションをまとったデスメタル・サウンドをベースに、プログレッシヴなエレメントを要所要所に散りばめたベテランらしい小技が光る仕上がりになっており、タイトルトラックでありミュージックビデオにもなっている「God Ends Here」では、Behemothなんかにも匹敵する悪魔的な狂気に満ちていて思わず世界観に引き込まれていく。20年以上のキャリアを持つメタル・ミュージシャンらしい引き出しの多さが聴くものを圧倒する堂々の一枚。

 

 

 

 

第8位 : Interloper 『Search Party』

Release : Nuclear Blast
Link : https://www.metal-archives.com/bands/Interloper/3540480465

 

2014年カリフォルニアを拠点に結成、いよいよ本格始動となったInterloperのデビュー・アルバムはその期待の高さを感じさせるNuclear Blastからのリリースだ。2018年にRings of Saturnを脱退したギタリストMiles BakerとドラマーAaron Stechauner、Vampire SquidのメンバーでAaronと共にThe FacelessのライブメンバーであるAndrew Virruetaによるトリオ体制を取り、他のプロジェクトが落ち着いたこともあってInterloperとして本格的に動く時間がとれたのだろう。

 

本作はAndrewの兄弟であるJoeyがプロデュースを担当、ミックス/マスタリングまでを務めている。古き良きOpethを彷彿とさせるプログレッシヴ感をベースにしながらも、ダイナミックなドラミングやメロディアスなギターパートを交えながら叙情的に楽曲を展開。特にタイトルトラックである「Search Party」は、彼らのキャリアを考えるとこれまでにないバラード調の楽曲であるものの、しっかりとものにしている。

 

ミュージックビデオになっている「Drift」では、メタルコア/デスコアのアイデアも組み込みながら、新世代のプログレッシヴ・グルーヴのうねりを生み出している。バンドのヴィジュアル・コンセプトになっている大海原のように、底知れぬポテンシャルを見せたデビュー・アルバム。

 

 

 

 

第7位 : Crown Magnetar 『The Codex of Flesh』

レーベル : Independent
Link : https://www.facebook.com/crownmagnetar

 

本作は、2016年コロラド・スプリングスを拠点に活動をスタートさせたCrown Magnetarのデビュー・アルバム。2018年にEP『The Prophet of Disgust』リリース後、コアなデスコア・リスナーから支持を集め、カルト的な人気を博していた。本作もレーベル未契約で発表されたものの、クオリティは世界トップクラス。

 

卓越されたテクニックから繰り出される音速のドラミングには度肝を抜かれること間違いなし。Infant AnnihilatorやOphidian Iなど、様々なジャンルに人間離れしたドラマーがいるが、Crown MagnetarのByron Londonのプレイには久々に衝撃受けた。

 

 

 

 

第6位 : Inferi 『Vile Genesis』

Release : The Artisan Era
Link : https://www.metal-archives.com/bands/Inferi/93823

 

テネシー州ナッシュビルを拠点に活動するテクニカル・デスメタルバンド、Inferiの2年振り通算6枚目フルレングス。この手のジャンルのバンドにしてはかなり多作で、近年の存在感の強さはオンラインにおいても強く感じる。本作はプロデューサーにDave Oteroを起用、ミックス/マスタリングまでを務め、アートワークはHelge Balzerが担当しているが、一部Pär Olofssonが手掛けているようだ。

 

Stevieのハイテンションなボーカルは、シンフォニックなオーケストレーションを携え疾走するメロディアスなデスメタル・サウンドにハリをもたらし、優雅に転調するサウンドの肝になっている。まるでクラシックのコンサートを観ているようなエレガントさも感じられ、グッとテクニカル・デスメタルにおける地位を高めることに成功したように感じる。

 

 

 

 

第5位 : Rivers of Nihil 『The Work』

Release : Metal Blade Records
Link : https://www.metal-archives.com/bands/Rivers_of_Nihil/3540301156

 

ペンシルバニア州リーディングを拠点に活動するプログレッシヴ/テクニカル・デスメタルバンド、Rivers of Nihilの3年振り通算4枚目となるスタジオ・アルバム。ギタリストであり、オーケストレーションのプログラミングやキーボードを兼任するBrody Uttleyがプロデュースを担当、Galaxtic EmpireのGrantとCarsonがそれをサポートする形で制作が行われた。シーンにおける有名アートワーカーDan Seagraveが描いた幻想的な世界観はプログレッシヴ・デスメタルシーンでも特異な存在感を放つRivers of Nihilにぴったりだ。

 

本作もBurial In The Skyのサックスフォン奏者Zach Strouseをフィーチャー、アルバム収録曲の半分に彼のサックスが挿入されている。様々サブジャンルが存在するメタルの中でもサックスとの親和性があるのは、プログレッシヴなものが多い。もちろんアヴァンギャルドなシーンではNaked Cityを彷彿とさせるようなエクスペリメンタル・ジャズ、フリージャズ的なサックスは導入されてきた事例があるが、とろけるようなサックスの音色とヘヴィ・ミュージックのブレンドはセンスが必要だ。

 

アルバムのリードトラック「Clean」はミュージックビデオになっていて、公開から半年足らずで20万回再生目前だ。ずっしりと重くヘヴィなビートに力強く刻み込まれるプログレッシヴなリフ、暗く知的な歌詞世界に引き込まれそうになる。大規模なステージで彼らが演奏している光景が目に浮かぶ、ステップアップを遂げた一枚。

 

 

 

 

第4位 : Obscura 『A Valediction』

Rlease : Nuclear Blast
Link : https://www.metal-archives.com/bands/Obscura/63100

 

2002年からドイツ/ミュンヘンを拠点に活動するプログレッシヴ・デスメタルバンド、Obscuraの3年振り通算6枚目のフルレングス。ベーシストJeroen Paul Thesseling、そしてギタリストChristian Münznerが復帰し制作されたアルバムだ。詳しいレビューは別記事を参照下さい! (https://riffcult.online/2021/11/19/obscura-a-valediction-2/)

 

 

 

 

第3位 : First Fragment 『Gloire Éternelle』

Release : Unique Leader Records
Link : https://www.metal-archives.com/bands/First_Fragment/3540325573

 

テクニカル・デスメタル大国カナダの本場ケベックを拠点に2007年から活動するベテラン、First Fragmentの5年振りとなるセカンド・アルバム。大幅なラインナップ・チェンジがあり、ギタリストにUnleash the ArchersのNick Miller、ベーシストにAugury、ex.Neyond CreationのDominic “Forest” Lapointe、ドラマーにex.Sollum FatailsのNicholas Wellsが加入。最強とも言える布陣で彼らが挑んだのは、”ネオ・クラシカル・テクニカル・デスメタル”と言うサウンドの確立だ。

 

彼らの持ち味とも言えるフレッドレス・ベースのうねり狂うベースラインはDominicに変わっても健在、いや鋭さをましまるで生き物のように躍動しながら、ソロを弾きまくるギターに引けを取らない存在感を見せつけていく。クラシカルに転調しながらもテクニカル・デスメタルのヘヴィネスはしっかりとキープ、美しすぎる一枚。

 

 

 

第2位 : Ophidian I 『Desolate』

Release : Season of Mist
Link : https://www.metal-archives.com/bands/Ophidian_I/3540347460

 

アイスランド/レイキャビクを拠点に活動するテクニカル・デスメタルバンドOphidian Iの9年振りとなるセカンドアルバム。大幅なラインナップチェンジはないものの、2019年にLord of Warで活躍したボーカリストJohn Olgeirssonが加入。サウンドも格段にレベルアップしSeason of Mistと契約を果たした。本作はギタリストのDaníel Máni Konráðssonがプロデュースを担当、ドラムのみStephen Lockhartがエンジニアリンクを行い、CryptopsyのギタリストChristian Donaldsonがミックス/マスタリングを手掛けた。

 

まるでDragon Forceがテクニカル・デスメタルをプレイしたかのようなスタイルとなったOphidian Iサウンドは他に類を見ないオリジナリティでシーンでの存在感を確固たるものとした。銀河を音速で移動するのにぴったりなサウンドトラック、と形容したくなるほど、煌びやかなメロディワークや滑らかに疾走するドラミングが印象的。これらを高次元融合させたChristian Donaldsonのミックス/マスタリングも素晴らしい。メロディック・デスメタル/スピードメタルの美的感覚を持ちながらも、プログレッシヴ/テクニカル・デスメタルのエクストリームな魅力も兼ね備えた作品はこれまでに存在しなかった。Ophidian Iがテクニカル・デスメタルに新たな流れを作ったことは間違いない。

 

 

 

第1位 : Archspire 『Bleed the Future』

Release : Season of Mist
Link : https://www.metal-archives.com/bands/Archspire/3540326229

 

2009年からカナダ/バンクーバーを拠点に活動するテクニカル・デスメタルバンド、Archspireの4年振り通算4枚目のフルアルバム。本作はプロデューサーにSerberus、Dethronedで活躍するDavid Oteroを起用し、彼のスタジオであるFlatline Audioで録音され、Davidがミックス/マスタリングまでを手掛けている。Archspireらしい「スピード」、「エクストリーム」、そして「ショットガン・ボーカル」を存分に味わうことが出来る作品となっており、過去最高傑作と言えるだろう。アルバムの聴きどころについてはリリースのタイミングで書いたこちらの記事を参照下さい (https://riffcult.online/2021/10/29/archspire-bleed-the-future-2/)

 

Archspire : テクニカルデスメタルの歴史を変える注目作『Bleed the Future』リリース!

 

カナダ/バンクーバーを拠点に活動するテクニカルデスメタルバンドArchspireが、ニューアルバム『Bleed the Future』をSeason of Mistからリリースしました。前作『Relentless Mutation』から4年振り通算4枚目となるスタジオ・アルバムは、ギタリストDave Oteroがプロデュース、レコーディング、ミックス、マスタリングまでを手掛けている。聴いた人たちを唖然とさせる、新世代テクニカル・デスメタル・サウンドを完成させた彼らの最新作、聴きどころをまとめてみたいと思います。

 

 

ポイントその① : 唯一無二!超人的テクニカル・ボーカル

 

なんといってもArchspire最大の特徴はボーカルでしょう。ラップするかのようにグロウルで歌い上げるOliver Rae Aleronのスタイルは、”ショットガン・ボーカル”と呼ばれているそうです。先行公開された「Golden Mouth of Ruin」では、ドラミングのグルーヴと絶妙にクロスしながら、さらに強固なグルーヴを生み出しており、これはArchspire以外では聴くことが出来ないサウンドです。

 

 

ポイントその② : ボーカルだけじゃない! 全員驚愕のテクニックを披露

 

凄いのはOliverのボーカルだけではありません。アルバム中盤を盛り立てる「Drain of Incarnation」では、終始メロディアスに且つテクニカルにDean LambとTobi Morelliが爪弾くギターのメロディ、Jared Smithが操るうねり狂うベースライン、そしてなんといっても人間とは思えないマシーンぷりを見せるSpencer Prewettのドラム。楽曲の素晴らしさはもちろんですが、とにかく彼らのテクニックに空いた口が塞がらない状況のまま、何度もアルバムをスピンしてしまいます。凄すぎます。

 

 

ポイントその③ : 笑顔が素敵

 

メタルバンドは基本的にアーティスト写真で笑ったりしないですが、彼らは表情豊かでファニーな一面もよく見せてくれます。これだけ超人的なサウンドをプレイしていても、そういう一面をしっかり見せてくれるというのはファンとしては嬉しいですね。アルバムリリースに際して公開されたメンバーのお母さんたちによるリアクション動画も面白く、良いプロモーションになっていると思います。

 

 

間違いなく今年のテクニカル・デスメタルベストアルバムと言えるArchspireの『Bleed the Future』。今すぐチェックしてみて下さいね!

Archspire : 人間離れした超絶技巧が炸裂する新曲「Drone Corpse Aviator」のMV公開!

Archspire : カナダ/バンクーバーのテクニカル・デスメタル/デスコアバンド、Archspireが新曲「Drone Corpse Aviator」のミュージックビデオを公開しました。この楽曲は、10月29日にSeason of Mistからリリースされるニューアルバム『Bleed the Future』に収録される予定で、これまで公開されているタイトルトラック、「Golden Mouth of Ruin」に次ぐ第3弾シングル。

 

とにかくレベルが違う。ボーカリストOliver Rae Aleron、ドラマーSpencer Prewettは特にミュージシャンとして持ってる実力とセンスが素晴らしい。一瞬もブレイクしない「Golden Mouth of Ruin」にも驚いたが、本楽曲も目眩がするほどファスト。今年ナンバーワン・テクニカルメタルアルバムになるかもしれませんね。