不気味でスタイリッシュなテクデス、Warforgedがニューアルバム『The Grove | Sundial』をリリース!

 

イリノイ州シカゴのデスメタル・バンド、WARFORGED がアルバム『The Grove | Sundial』をThe Artisan Eraからリリースしました。各種サブスクほか、The Artisan Eraの公式YouTubeチャンネルからフルストリーミングが行われています。

 

 

GorgutsやOpethといったアヴァンギャルド/プログレッシヴ・スタイルの不気味なサウンドスケープを持ち、スロー/ミッドテンポでじわじわとグルーヴを盛り立てていく。The Artisan Eraといえば流麗なメロディを持つテクニカル/プログレッシヴ勢が多いが、彼らはそんな中でも特異な存在感を持つ。時折The Zenith PassageやFallujahといったバンドが思い浮かぶようなフレーズもあり、非常に面白いアルバムである。

 

 

Facebook: https://www.facebook.com/warforgedband
Instagram: https://instagram.com/warforgedband
Twitter: https://twitter.com/warforgedband

 

 

 

 

 

USテクニカル・デスメタル、Aroniousがニューアルバム『Irkalla』をリリース!

ウィスコンシン州グリーン・ベイを拠点に活動するプログレッシヴ・デスメタル/テクニカル・デスメタル・バンド、Aroniousがニューアルバム『Irkalla』をThe Artisan Eraからリリースしました。前作『Perspicacity』から2年振りとなる本作は、よりテクニカルでプログレッシヴへと進化。ポリリズムなどを組み込み、彼らのインパクト大なロゴのように、カオス渦巻く仕上がりとなっている。

 

Facebook: https://www.facebook.com/aroniousmetal
Instagram: https://www.instagram.com/aroniouswi
Twitter: https://www.twitter.com/aronious1

 

<メンバー・ラインナップ>

Brandon Brown: Vocals/Lyrics
Ryan Brumlic: Lead Guitar, Keyboard/Synth and Backing Vocals
Nick Weyers: Rhythm Guitar
Andrew Kim: Session Bass
Kevin Paradis: Drums

 

Greylotus、シネマティックなプログレッシヴ・デスコア炸裂するデビュー作『Dawnfall』リリース!

 

メリーランド州ボルティモアのプログレッシヴ・デスコア・バンド、Greylotus がデビュー作となるニューアルバム『Dawnfall』をThe Artisan Eraからリリースしました。ミュージックビデオとして先行公開されている「Azure Rain」では、シネマティックな展開美を数多のタッピング・フレーズで彩りThe Artisan Eraのリスナーを興奮させた彼ら。本作も全編通じ、ドラマ性のある仕上がりとなっており、しっかりとデスコアのダイナミズムも交えながら展開していく。

 

[arve url=”https://www.youtube.com/watch?v=JxR1eJSdSjY&#8221; /]

 

 

 

Inanimate Existence、独自の美的感覚光るニューアルバム『The Masquerade』リリース!

 

Inanimate Existence 『The Masquerade』

▶︎https://ffm.to/themasquerade

1. Endless Waves
2. Buried Beneath Scars
3. The Masquerade
4. Into the Underworld
5. Wandering White Halls
6. Return to the Dream
7. Heart of the Inferno
8. Ending the Ritual

 

カリフォルニア州ベイエリアのプログレッシヴ/テクニカル・デスメタル・バンド、Inanimate Existence が、前作『Clockwork』以来3年振り、通算6枚目のスタジオ・アルバム『The Masquerade』をThe Artisan Eraからリリースしました。

 

 

結成以来幾度かのメンバーチェンジはあるものの、ライブにレコーディングと精力的に活動を続ける彼ら。ContinuumやFlesh Consumed、Rings of Saturnに在籍し、ArkaikからDisgorge、Brain Drillのライブ・サポートを行ってきた実力派ドラマーRon Caseyを中心に、Flesh ConsumedやColonize the Rottingといったブルータル・デスメタルのアンダーグラウンドで存在感を見せるボーカルCameron Porras、Desecrionに在籍したベーシストScott Bradleyのトリオ編成で、メンバーラインナップだけ見てもシーンでの知名度は抜群の彼らであるが、そのサウンドもまた独特だ。

 

 

ミュージックビデオになっている「Into the Underworld」は、彼らがどんなサウンドを鳴らすのか、端的に表現したフックの効いたキラーチューン。緩急をみせながら、ブルータルな小技が光るブラストビートにガテラルが印象的、オーケストレーションをふんだんにまとい、First Fragmentなどを彷彿とさせるネオ・クラシカルなギターソロをたっぷりと組み込んでいく。どこか「テクニカル・プログレッシヴ組曲」のような上品さが彼らの最大の魅力と言えるだろう。

 

 

カラフルなアートワークもファースト・アルバムから一貫して彼らが守り続けているもの。本作も紫と黄色を基調とし、アルバム・コンセプトをアーティスティックに表現している。ベテランの域へと足を踏み入れた彼らの堂々たるニューアルバム、必聴です。

 

 

RIFF CULT : Spotifyプレイリスト「All New Technical/Brutal Death Metal」

 

RIFF CULT : YouTubeプレイリスト「All New Technical Death Metal」

INANIMATE EXISTENCE : 幻惑的な魅力放つ新曲「Into the Underworld」MV公開!

 

INANIMATE EXISTENCE : カリフォルニア州ベイエリアのテクニカル/プログレッシヴ・デスメタル・バンド、INANIMATE EXISTENCEが新曲「Into the Underworld」のミュージックビデオをThe Artisan Eraから公開しました。

 

コンスタントにリリースを続けてきた彼ら。通算6枚目となるニューアルバム『The Masquerade』は、2022年6月10日リリース!

 

 

RIFF CULT : Spotifyプレイリスト「All New Technical/Brutal Death Metal」

 

RIFF CULT : YouTubeプレイリスト「All New Technical Death Metal」

INANIMATE EXISTENCE : 至極のプログレッシヴ・サウンド光る新曲「Endless Waves」リリース

 

INANIMATE EXISTENCE : カリフォルニア州ベイエリアのテクニカル/プログレッシヴ・デスメタル・バンド、INANIMATE EXISTENCEが新曲「Endless Waves」をThe Artisan Eraから公開しました。この楽曲は、2022年6月10日にリリースされるニューアルバム『THE MASQUERADE』の収録曲。

 

これまでコンスタントにリリースを続ける彼ら、INANIMATE EXISTENCEらしいテクニカルでエレガントなスタイルは健在。アルバムからは別の閃光シングルでミュージックビデオにもなっている「Return to the Dream」を公開しています。

 

 

Pre-Order : http://ffm.to/themasquerade

 

 

RIFF CULT : Spotifyプレイリスト「All New Progressive Metalcore/Djent」

 

RIFF CULT : YouTubeプレイリスト「All New Progressive Metalcore/Djent」

Arkaik : クラシカルなギターソロ光る新曲「Labyrinth Of Hungry Ghosts」リリース!

 

Arkaik : カリフォルニア州リバーサイドを拠点に活動するテクニカル・デスメタルバンド、Arkaikが新曲「Labyrinth of Hungry Ghosts」をThe Artisan Eraからリリースしました。この楽曲は3月11日にリリースされるニューアルバム『Labyrinth of Hungry Ghosts』のタイトルトラック。

 

中盤のパートが非常に面白く、ミッドテンポのソリッドなデスメタルの上を踊るように爪弾かれるクラシカルなギターソロからプログレッシヴに疾走、随所にデスコアのようなパートもあります。もちろんテクニカル・デスメタルであることに間違い無いのですが、多彩な影響が見え隠れしているようにも感じますね。

 

ARKAIK : キャッチーなスタイルへとチェンジ! 新曲「The Orphion Descent」MV公開!

 

Arkaik : カリフォルニア州リバーサイドを拠点に活動するテクニカル・デスメタルバンド、Arkaikが新曲「The Orphion Descent」のミュージックビデオをThe Artisan Eraから公開しました。この楽曲は3月11日にリリースされるニューアルバム『Labyrinth of Hungry Ghosts』に収録される予定です。

 

Unique Leader Recordsを離れThe Artisan Eraへと移った彼ら。2016年に脱退したギタリストMiguel Esparzaが復帰し、4人体制となっています。

 

テクニカル・デスメタルがベースにありながらも、これまでにArkaik像にとらわれず、デスコアやメタルコアをプログレッシヴのフィルターを通じて組み込み、現代的な雰囲気を醸し出しています。これまでのArkaikで一番キャッチーな仕上がりになっているので、アルバムもどんな感じになっているか非常に楽しみですね。

 

https://www.metal-archives.com/bands/Arkaik/69425

 

 

 

Arkaik : 新体制となってから初のシングル「Wayward Opulence」MV公開!

 

Arkaik : カリフォルニア州リバーサイドを拠点に活動するテクニカル・デスメタルバンド、Arkaikが新曲「Wayward Opulence」のミュージックビデオを公開しました。Arkaikは2017年にアルバム『Lucid Down』をUnique Leader Recordsからリリースしましたが、本楽曲がThe Artisan Eraから公開されているということで、移籍が決まったようですね。ニューアルバム『Labyrinth of Hungry Ghosts』は、3月11日にリリース予定とのこと。

 

 

Jared Christianson Vocals (2004-present)
Miguel Esparza Guitars (2014-2016, 2021-present)
See also: Descensum, ex-Suffokate, ex-Hatriot

Nathan Bigelow Drums (2018-present)
See also: Meridian Dawn, Singularity, Virvum (live), ex-Solar Impulse, ex-Alterbeast, ex-Blackened Skies, ex-Excystation, ex-Kruffix

Alex Haddad Guitars (2018-present)
See also: Dessiderium, Empyrrhic, Nullingroots, ex-Vale of Pnath (live), ex-Chains of Atlas, ex-Excystation

 

Get ‘Labyrinth of Hungry Ghosts’ Here: https://ffm.to/arkaik

Follow Arkaik:
Facebook: https://www.facebook.com/ArkaikBand
Instagram: https://www.instagram.com/arkaikmetal

 

 

テクニカル・デスメタル 2021年の名盤15選

 

なんだかんだ数十年と追いかけ続けているプログレッシヴ/テクニカル・デスメタル。近年は全体的な演奏技術、サウンド・プロダクションが向上し過ぎてて、テクニカルとそうでないものの線引きが非常に難しい。そもそもテクニカル・デスメタルという言葉がかなり曖昧で、誕生からそれなりに時代を経過していることもあって、一度整理して考えないといけないタイミングだと思う。

 

今回リストアップした作品はプログレッシヴ・デスメタル、ブルータルデスメタルの中から特にテクニカルなスタイルにフォーカスしている作品を中心にピックアップしている。そしてそのテクニカルとは、ブラストがスピードとかリフのスピードとかだけでなく、演奏技術が優れていればテクニカルとして考えている。〜デスメタルというサブジャンルがそれぞれにあり、その中でテクニカルなものを選出しているので、総合的に見てブルータルデスメタルであったりプログレッシヴデスメタル、はたまたメロディックデスメタルであるものもある。現代におけるテクニカル・デスメタルを考えたときに大元のジャンルがなんであれ、テクニカルとタグ付けすることが出来ればそれはテクニカル・デスメタルになる、と思う。そういう視点で今回15枚の作品を選び、レビューしてみた。

 

 

第15位 : Cathexis 『Untethered Abyss』

Release : Willowtip Records
Link : https://www.metal-archives.com/bands/Cathexis/3540360378

 

今年結成10周年を迎えたテキサス州オースティンのテクニカル・デスメタル中堅、Cathexisの8年振り通算3枚目のフルレングス。Scattered RemainsのIan Bishopがボーカルを務め、Sam KangとChris Hillamがギタリスト、Tony Montana’s Last Standなどで活躍したベーシストOscar Martinez、BallgagのドラマーFelix Garzaの5人体制で活動しており、Willowtip Recordsとの契約を勝ち取ってのリリースとなった。

 

プログレッシヴとアヴァンギャルドの中間をいくミドルテンポの楽曲が中心で、ガリガリとリフを刻みつつもメロディアスであるのがCathexisの魅力だ。Willowtip Recordsらしいサウンドであるので、レーベルのフォロワーでまだチェックできていない方がいたら年末に向けて聴き込んでいただきたい。おすすめの曲は「Mortuus in Perpetuum」。

 

 

 

 

第14位 : Path to Kalinin 『Lineage』

Release : Independent
Link : https://www.metal-archives.com/bands/Path_to_Kalinin/3540491761

2021年テネシー州ナッシュビルを拠点に結成されたテクニカル/メロディック・デスメタルバンド。While You Were Asleepで活躍するベーシストTommy FireovidとドラマーRikky Hernandez、Kryptik EmbraceのギタリストだったRikk Hernandez、そして伝説のサタニック・デスメタルバンドNunslaughterのギタリストとして2014年から活躍するNoah Nuchananがリード・ボーカルを務める。

基本的にはメロディアスなギターを携えブラストしまくるファストなテクニカルサウンドが売りであるが、雄大なクリーン・パートも組み込むあたりはなかなかオルタナティヴな感覚があるのだなと感心。楽曲も聴き込むにつれ味わい深さを増し、EPというサイズでありながらその世界観は一級品。

 

 

 

 

第13位 : Alustrium 『A Monument to Silence』

Release : Unique Leader Records
Link : https://www.metal-archives.com/bands/Alustrium/3540314183

ペンシルバニア州フィラデルフィアを拠点に活動するプログレッシヴ/テクニカル・デスメタルバンド、Alustriumの6年振り通算3枚目のフルレングス。非常に地味な存在であるが演奏技術は確かで、覆面バンドGalactic Empireの”中の人”も在籍している。ギタリストのMike DeMariaとChris Kellyがプロダクションを担当、ミックスまでを行い、Ermin Hamidovicがマスタリングを務めた。

 

雄大なリフ、そしてデスメタリックでありながらエレガントなメロディも巧みに弾きこなすMikeとChrisのギターだけでも抜群の聴きごたえ。Prosthetic Recordsが得意なメロディック・デスメタル/デスコア感をややテクニカルに寄せたスタイル、と言えば分かりやすいかも知れないが、現在の人気以上に凄いことをやっているバンド。じっくりと聴き込めば聴き込むほどに味わい深いアルバムだ。

 

 

 

 

第12位 : Unfathomable Ruination 『Decennium Ruinae』

Release : Willowtip Records
Link : https://www.metal-archives.com/bands/Unfathomable_Ruination/3540315635

2010年からイングランド/ロンドンを拠点に活動するテクニカル・ブルータルデスメタルバンド、Unfathomable RuinationのEP。2019年のフルアルバム『Enraged & Unbound』は良い意味で無機質なテクニカル・マシーンっぷりを見せつけ、特にブルータルデスメタルシーンで高く評価された。

 

本作は限りなくブルータルデスメタルと言える残虐なフレーズが次々と繰り出されるがテクニカルな美的感覚が見事で、アヴァンギャルド、プログレッシヴとは明らかに違う「テクニカル・ブルータルデスメタル」のピュアなパッションが感じられるだろう。誰にも止められない暴走列車の如く叩きまくるドラミング、アクセルとブレーキを自由自在に操るリフ、これほどまでに見事な転調を繰り返すデスメタルバンドは他にない。

 

 

 

 

第11位 : Ominous Ruin 『Amidst Voices that Echo in Stone』

Release : Willowtip Records
Link : https://www.metal-archives.com/bands/Ominous_Ruin/3540397429

 

2010年からカリフォルニア州サンフランシスコで活躍するテクニカル・ブルータルデスメタル中堅、Omnious Ruin待望のファースト・アルバム。これまでEPのリリースはあったものの2015年以降は新曲が出ていなくて、ややマイペースな活動スタイルがネックではあったが、本作はゲスト・ミュージシャンとしてFallujahのドラマーAndrew BairdやゲストボーカルにSymbioticのKris、Arcane ExistenceのJadeなどが参加。

 

プログレッシヴに刻まれるリフ、そしてメロディのバランス感覚も鮮やかで、疾走するマシーンのようなドラミングに食らいついていく様は見事だ。NileやDeeds of Flesh、Spawn of Possessionといった知的かつ感情の起伏が少ないテクニカル・サウンドが好きな方におすすめ。

 

 

 

 

第10位 : Hannes Grossmann 『To Where the Light Retreats』

Release : Independent
Link : https://www.metal-archives.com/bands/Hannes_Grossmann/3540374264

 

ObscuraやHate Eternalで活躍し、Alkaloidのドラマーとして活躍する有名ドラマーHannes Grossmannの2年振り4枚目フルレングス。本作はゲストにDark FortressのVictor Bullok、Alkaloid、Dark FortressのFlorian Magnus Maier、Alkaloid、ObscuraのChristian Münzner、Alkaloid、AbhorrentのDanny Tunker、Alkaloid、Eternity’s EndのLinus Klausenitzerが参加しており、Alkaloidの新譜と言ってもおかしくない。明確に違うのは、Hannesは全てのソングライティングを担当しているという点とやはりドラマー視点で作られたプログレッシヴ・デスメタルであるというところだろう。

 

リードトラック「The Sun Eaters」はChristianのギターソロが炸裂、Victorのボーカルもインパクトが強く聴きどころと言えるが、やはりHannesのドラミングが最も輝いて聴こえる。このドラミングが他を牽引しながら楽曲が展開しているように感じるのは、ソロの楽曲だという先入観を抜きにしても感じられるはずだ。Hannesの叩きっぷりを感じながらアルバムに酔いしれて欲しい。

 

 

 

 

第9位 : Aeon 『God Ends Here』

Release : Metal Blade Records
Link : https://www.metal-archives.com/bands/Aeon/327

 

スウェーデン/エステルスンドを拠点に活動するプログレッシヴ・デスメタル・ベテラン、Aeonの9年振りとなる通算5枚目のスタジオ・アルバム。名作『Aeons Black』以降に脱退したギタリストDaniel Dlimiがバンドに復帰したことをきっかけに息を吹き返し、Dark FuneralやDespite、ImperiumやBloodshot Dawnで活躍したドラマーJanne Jalomaが2020年に正式加入し制作活動がスタート。

 

Ronnie Björnströmをプロデューサーに迎えた本作は、漆黒のオーケストレーションをまとったデスメタル・サウンドをベースに、プログレッシヴなエレメントを要所要所に散りばめたベテランらしい小技が光る仕上がりになっており、タイトルトラックでありミュージックビデオにもなっている「God Ends Here」では、Behemothなんかにも匹敵する悪魔的な狂気に満ちていて思わず世界観に引き込まれていく。20年以上のキャリアを持つメタル・ミュージシャンらしい引き出しの多さが聴くものを圧倒する堂々の一枚。

 

 

 

 

第8位 : Interloper 『Search Party』

Release : Nuclear Blast
Link : https://www.metal-archives.com/bands/Interloper/3540480465

 

2014年カリフォルニアを拠点に結成、いよいよ本格始動となったInterloperのデビュー・アルバムはその期待の高さを感じさせるNuclear Blastからのリリースだ。2018年にRings of Saturnを脱退したギタリストMiles BakerとドラマーAaron Stechauner、Vampire SquidのメンバーでAaronと共にThe FacelessのライブメンバーであるAndrew Virruetaによるトリオ体制を取り、他のプロジェクトが落ち着いたこともあってInterloperとして本格的に動く時間がとれたのだろう。

 

本作はAndrewの兄弟であるJoeyがプロデュースを担当、ミックス/マスタリングまでを務めている。古き良きOpethを彷彿とさせるプログレッシヴ感をベースにしながらも、ダイナミックなドラミングやメロディアスなギターパートを交えながら叙情的に楽曲を展開。特にタイトルトラックである「Search Party」は、彼らのキャリアを考えるとこれまでにないバラード調の楽曲であるものの、しっかりとものにしている。

 

ミュージックビデオになっている「Drift」では、メタルコア/デスコアのアイデアも組み込みながら、新世代のプログレッシヴ・グルーヴのうねりを生み出している。バンドのヴィジュアル・コンセプトになっている大海原のように、底知れぬポテンシャルを見せたデビュー・アルバム。

 

 

 

 

第7位 : Crown Magnetar 『The Codex of Flesh』

レーベル : Independent
Link : https://www.facebook.com/crownmagnetar

 

本作は、2016年コロラド・スプリングスを拠点に活動をスタートさせたCrown Magnetarのデビュー・アルバム。2018年にEP『The Prophet of Disgust』リリース後、コアなデスコア・リスナーから支持を集め、カルト的な人気を博していた。本作もレーベル未契約で発表されたものの、クオリティは世界トップクラス。

 

卓越されたテクニックから繰り出される音速のドラミングには度肝を抜かれること間違いなし。Infant AnnihilatorやOphidian Iなど、様々なジャンルに人間離れしたドラマーがいるが、Crown MagnetarのByron Londonのプレイには久々に衝撃受けた。

 

 

 

 

第6位 : Inferi 『Vile Genesis』

Release : The Artisan Era
Link : https://www.metal-archives.com/bands/Inferi/93823

 

テネシー州ナッシュビルを拠点に活動するテクニカル・デスメタルバンド、Inferiの2年振り通算6枚目フルレングス。この手のジャンルのバンドにしてはかなり多作で、近年の存在感の強さはオンラインにおいても強く感じる。本作はプロデューサーにDave Oteroを起用、ミックス/マスタリングまでを務め、アートワークはHelge Balzerが担当しているが、一部Pär Olofssonが手掛けているようだ。

 

Stevieのハイテンションなボーカルは、シンフォニックなオーケストレーションを携え疾走するメロディアスなデスメタル・サウンドにハリをもたらし、優雅に転調するサウンドの肝になっている。まるでクラシックのコンサートを観ているようなエレガントさも感じられ、グッとテクニカル・デスメタルにおける地位を高めることに成功したように感じる。

 

 

 

 

第5位 : Rivers of Nihil 『The Work』

Release : Metal Blade Records
Link : https://www.metal-archives.com/bands/Rivers_of_Nihil/3540301156

 

ペンシルバニア州リーディングを拠点に活動するプログレッシヴ/テクニカル・デスメタルバンド、Rivers of Nihilの3年振り通算4枚目となるスタジオ・アルバム。ギタリストであり、オーケストレーションのプログラミングやキーボードを兼任するBrody Uttleyがプロデュースを担当、Galaxtic EmpireのGrantとCarsonがそれをサポートする形で制作が行われた。シーンにおける有名アートワーカーDan Seagraveが描いた幻想的な世界観はプログレッシヴ・デスメタルシーンでも特異な存在感を放つRivers of Nihilにぴったりだ。

 

本作もBurial In The Skyのサックスフォン奏者Zach Strouseをフィーチャー、アルバム収録曲の半分に彼のサックスが挿入されている。様々サブジャンルが存在するメタルの中でもサックスとの親和性があるのは、プログレッシヴなものが多い。もちろんアヴァンギャルドなシーンではNaked Cityを彷彿とさせるようなエクスペリメンタル・ジャズ、フリージャズ的なサックスは導入されてきた事例があるが、とろけるようなサックスの音色とヘヴィ・ミュージックのブレンドはセンスが必要だ。

 

アルバムのリードトラック「Clean」はミュージックビデオになっていて、公開から半年足らずで20万回再生目前だ。ずっしりと重くヘヴィなビートに力強く刻み込まれるプログレッシヴなリフ、暗く知的な歌詞世界に引き込まれそうになる。大規模なステージで彼らが演奏している光景が目に浮かぶ、ステップアップを遂げた一枚。

 

 

 

 

第4位 : Obscura 『A Valediction』

Rlease : Nuclear Blast
Link : https://www.metal-archives.com/bands/Obscura/63100

 

2002年からドイツ/ミュンヘンを拠点に活動するプログレッシヴ・デスメタルバンド、Obscuraの3年振り通算6枚目のフルレングス。ベーシストJeroen Paul Thesseling、そしてギタリストChristian Münznerが復帰し制作されたアルバムだ。詳しいレビューは別記事を参照下さい! (https://riffcult.online/2021/11/19/obscura-a-valediction-2/)

 

 

 

 

第3位 : First Fragment 『Gloire Éternelle』

Release : Unique Leader Records
Link : https://www.metal-archives.com/bands/First_Fragment/3540325573

 

テクニカル・デスメタル大国カナダの本場ケベックを拠点に2007年から活動するベテラン、First Fragmentの5年振りとなるセカンド・アルバム。大幅なラインナップ・チェンジがあり、ギタリストにUnleash the ArchersのNick Miller、ベーシストにAugury、ex.Neyond CreationのDominic “Forest” Lapointe、ドラマーにex.Sollum FatailsのNicholas Wellsが加入。最強とも言える布陣で彼らが挑んだのは、”ネオ・クラシカル・テクニカル・デスメタル”と言うサウンドの確立だ。

 

彼らの持ち味とも言えるフレッドレス・ベースのうねり狂うベースラインはDominicに変わっても健在、いや鋭さをましまるで生き物のように躍動しながら、ソロを弾きまくるギターに引けを取らない存在感を見せつけていく。クラシカルに転調しながらもテクニカル・デスメタルのヘヴィネスはしっかりとキープ、美しすぎる一枚。

 

 

 

第2位 : Ophidian I 『Desolate』

Release : Season of Mist
Link : https://www.metal-archives.com/bands/Ophidian_I/3540347460

 

アイスランド/レイキャビクを拠点に活動するテクニカル・デスメタルバンドOphidian Iの9年振りとなるセカンドアルバム。大幅なラインナップチェンジはないものの、2019年にLord of Warで活躍したボーカリストJohn Olgeirssonが加入。サウンドも格段にレベルアップしSeason of Mistと契約を果たした。本作はギタリストのDaníel Máni Konráðssonがプロデュースを担当、ドラムのみStephen Lockhartがエンジニアリンクを行い、CryptopsyのギタリストChristian Donaldsonがミックス/マスタリングを手掛けた。

 

まるでDragon Forceがテクニカル・デスメタルをプレイしたかのようなスタイルとなったOphidian Iサウンドは他に類を見ないオリジナリティでシーンでの存在感を確固たるものとした。銀河を音速で移動するのにぴったりなサウンドトラック、と形容したくなるほど、煌びやかなメロディワークや滑らかに疾走するドラミングが印象的。これらを高次元融合させたChristian Donaldsonのミックス/マスタリングも素晴らしい。メロディック・デスメタル/スピードメタルの美的感覚を持ちながらも、プログレッシヴ/テクニカル・デスメタルのエクストリームな魅力も兼ね備えた作品はこれまでに存在しなかった。Ophidian Iがテクニカル・デスメタルに新たな流れを作ったことは間違いない。

 

 

 

第1位 : Archspire 『Bleed the Future』

Release : Season of Mist
Link : https://www.metal-archives.com/bands/Archspire/3540326229

 

2009年からカナダ/バンクーバーを拠点に活動するテクニカル・デスメタルバンド、Archspireの4年振り通算4枚目のフルアルバム。本作はプロデューサーにSerberus、Dethronedで活躍するDavid Oteroを起用し、彼のスタジオであるFlatline Audioで録音され、Davidがミックス/マスタリングまでを手掛けている。Archspireらしい「スピード」、「エクストリーム」、そして「ショットガン・ボーカル」を存分に味わうことが出来る作品となっており、過去最高傑作と言えるだろう。アルバムの聴きどころについてはリリースのタイミングで書いたこちらの記事を参照下さい (https://riffcult.online/2021/10/29/archspire-bleed-the-future-2/)

 

Abiotic : アイコニックなデビューEPを見事にリメイク! 編集盤『A Universal Plague: Mutation』リリース!

 

Abiotic : フロリダとカリフォルニアを拠点に活動するテクニカル・デスメタル/デスコアバンド、Abioticが2011年に発表したEP『A Universal Plague』の編集盤『A Universal Plague: Mutation』をThe Artisan Eraからリリースしました。また、過去に在籍したボーカリストRay JimenezとDickie Allenが参加した新曲「Mutation」も収録されている。

 

 

 

改めて2011年にリリースされたものと聴き比べてみると、アレンジされたミックスが上手く現代的な響きでまとまっています。彼らのアイコニックなアルバムとして知られるこの作品、入手が難しかったですが、CD/VINYLで手に入れられるので、気になる方は是非チェック。もちろん、今年リリースされたアルバム『Ikigai』も素晴らしい作品なので要チェック!

 

 

 

Abiotic : ArchspireのJaredをゲストに迎え制作した「Her Opus Mangled」のプレイスルー動画が話題に

Abiotic : 今年The Artisan Eraからニューアルバム『Ikigai』をリリースしたテクニカル/プログレッシヴデスメタルバンド、Abioticが、同じくテクニカルなデスメタルをプレイするカナダのArchspire在籍Jared Smithをゲストに迎え、「Her Opus Mangled」のギター/ベース・プレイスルー動画を公開しました。

 

サムネイルの個性的なフレットレス・ベースが強烈で思わずクリックしてしまった人も多いはず。その期待を裏切らないフレットレス特有のうねるようなベースラインが光るプログレッシヴ・グルーヴがたまりません。

 

 

Inferi 、ニューアルバム『Vile Genesis』をリリース!

Inferi : テネシー州ナッシュビルを拠点に活動するテクニカル・デスメタルバンド、Inferiが、通算6枚目となるスタジオ・アルバム『Vile Genesis』をThe Artisan Eraからリリースしました。

 

 

前作『The End of an Era | Rebirth』から約2年、テクニカル・デスメタルバンドにすれば2006年から、かなりハイペースでアルバムをリリースしていますね。本作はプロデューサーにDave Oteroを起用。彼はAllegaeonやArchspireといった現行テクニカル・デス系からCattle Decapitation、Cephalic Carnageといったブルータル・デスメタル系も手掛けてきたこの手のジャンルでは名の知れた人物だ。2018年リリースの『Revenant』からInferiのアートワークを手がけているHelge Balzer書き下ろしの素晴らしいアルバム・カバーも、本作のコンセプト、ヴィジュアル・イメージにかっちりフィットしている。

 

今やテクニカル・デスメタルの名門として世界中の所属アーティストを持つThe Artisan Eraを率いるMalcolm PughのギタープレイはファストなInferiサウンドでその魅力を放ちます。ヒロイックでありながらもどこか空想のRPGのバックグラウンドで流れているゲーム音楽のような雰囲気もあり、それがInferiの魅力の一つとも言えます。あまり変則的な展開はありませんが、転調の度にシンフォニックなアレンジが顔を覗かせてくるのも良いですね。

 

全曲間違いなく最高なのですが、やはり先行公開された「Simian Hive」は頭一つ抜きん出たInferiらしい一曲に仕上がっていると思います。彼らの現在地とも言えますね。

 

 

Malcolm Pugh Bass (2006-2008), Guitars (2006-present), Vocals (2008-2017)
See also: A Loathing Requiem, Demon King, ex-Formless Creation, ex-Through Death and Crimson, ex-Enfold Darkness, ex-Virulent Depravity, ex-Diskreet, ex-Entheos

Mike Low Guitars (2011-present)
See also: Oubliette, ex-Enfold Darkness

Spencer Moore Drums (2017-present)
See also: ex-Animality, Phobos, ex-Ire & Uprise

Andrew Kim Bass (2018-present)
See also: ex-Collapse, Magic Hammer, ex-Seren, ex-Vimana, ex-RetoX, ex-The Abstract Collective

Stevie Boiser Vocals (2018-present)
See also: Ashen Horde, Equipoise, Tethys, ex-Calculating Genocide, ex-Dissonance in Design, ex-Vale of Pnath, ex-Obscura (live), ex-Enemy Reign

INFERI が新曲「Simian Hive」をリリース!

 

INFERI : テネシー州ナッシュビルを拠点に活動するテクニカル・デスメタルバンド、Inferiが、通算5枚目となるフルアルバム『Vile Genesis』をThe Artisan Eraから9月10日にリリースすることを発表し、第2弾先行シングル「Simon Hive」を公開しました。

 

細かなリフワークのグルーヴを加速させるハイクオリティなボーカルが凄まじい。シンフォニックなアレンジもINFERIの特徴でShadow of Intentなどのシンフォニック・デスコアファンも必聴でしょう!

 

 

Inferiが新曲「Mesmeric Horror」をリリース!

テネシー州ナッシュビルを拠点に活動するテクニカル・デスメタルバンド、Inferiが、通算5枚目となるフルアルバム『Vile Genesis』をhe Artisan Eraからリリースすることを発表し、先行シングル「Mesmeric Horror」を公開しました。

 

アルバムリリースは9月10日。今から新曲をチェックし、過去作も振り返っておきましょう!

 

https://www.metal-archives.com/bands/Inferi/93823

Abioticがニューアルバム『Ikigai』をリリース!

フロリダを拠点に活動するテクニカル・デスメタルバンド、Abioticがニューアルバム『Ikigai』を2月12日にThe Artisan Eraからリリースしました。オープニングトラック「Natsukashi」、次いで「Ikigai」、エンディングは「Gyokusai」と日本語の楽曲も多く、興味深い仕上がりになっています。