【年間ベスト】Mentalist – Freedom of Speech (Melodic Power Heavy Metal)

Mentalist – Freedom of Speech

2018年に結成されたMelodic Power/Heavy Metal。Blind GardianやColdseedで活躍したドラマーThomen Stauch、Dreadful ProphecyのベーシストFlorian Hertel、Angels CryやStarchildのギタリストKai StringerとPeter Moog、EpilogやMolten Trailなどで活躍するボーカリストRob Lundgrenからなる5人組、というだけで興味をそそられる人も多いだろう。ドイツとスウェーデンを拠点とするミュージシャン故、ライブ活動は頻繁ではなく、デビューアルバムとなる本作も結成から2年を有して完成させられた。

ポリティカルなアティトュートを持ち、アートワークや歌詞世界にもパンクな姿勢が見られるのがパワーメタルファンからしたら新鮮かもしれない。リードトラックの「Freedon of the Press」のリリックビデオは、昨今の混沌とした国際情勢をテーマに描かれている。クラシカルなヘヴィメタルの香りの中、ハイセンスなメロディが際立つファストチューンが多く聴きごたえ十分だ。

01. Metasphere (00:54)
02. Freedom of the Press (06:05)
03. Life (05:38)
04. Whispering Winds (06:06)
05. Digital Mind (04:01)
06. Belief (feat. Daniel Heiman) (08:30)
07. Your Throne (04:46)
08. Isolation (05:21)
09. The Deal (01:34)
10. Devil’s Game (05:29)
11. Price of Time (05:12)
12. Run Benjamin (08:11)
13. Whispering Winds (Orchestral Version) (05:42)

【年間ベスト】DGM – Tragic Separation (Progressive Power Metal)

DGM – Tragic Separation

1996年イタリア/ローマで結成されたProgressive Power Metal。これまでとまる事なく活動を続けてきた彼らの記念すべき10枚目となるフルアルバムはFrontiers Recordsからのリリースとなった。

古き良きプログレッシヴサウンドをベースにしながら、すべてのパートがメロディアスに絡み合う至極のグルーヴを盛り上げていけるのはさすがとしか言いようがない。Markのボーカルは存在感を放ち、伸びやかにギターソロと交互に楽曲を盛り上げていく。

オリジナルメンバー不在の中、再び強固なメンバーラインナップで歩む彼らの実力をいかんなく発揮した力強い1枚!

Fabio Constantino Drums (1999-present)
See also: ex-Carnal Rapture

Andrea Arcangeli Bass (2003-present)
See also: Ark Ascent, Hevidence, Noveria, Solisia, ex-Concept, ex-Airlines of Terror, ex-River of Change, ex-Thy Mortal Eyes

Simone Mularoni Guitars (2006-present)
See also: Lalu, Lione / Conti, Sunstorm, Sweet Oblivion, ex-Empyrios

Emanuele Casali Keyboards (2006-present)
See also: Astra, Sweet Oblivion, ex-Noveria, ex-Empyrios

Mark Basile Vocals (2007-present)
See also: ex-Mind Key

【年間ベスト】Leaves’ Eyes – The Last Viking (Symphonic Metal)

Leaves’ Eyes – The Last Viking

2003年ドイツで結成されたSymphonic Metal。キャリア8枚目となる本作から、2019年に加入したギター/コーラスMicki Rihterが参加している。彼はLeave’ Eyesの結成メンバーであるThorsten、Alexander、Jorisが在籍していたテクニカル/プログレッシヴデスメタルバンドAtrocityにも在籍していた過去を持つ。

AFM Recordsからリリースされたこの作品では、スポークンワードやコーラス、民族楽器をプレイするゲストが多数参加。アルバムタイトルからも分かるように、ヴァイキングメタルにも接近するそのサウンドは、2016年に加入したボーカルElinaのカリスマ性もあり、ゴージャスにまとまっている。NightwishやEpica、Within Temptationのファンなら絶対にチェックしておきたい作品だ。

1. Death of a King
2. Chain of the Golden Horn
3. Dark Love Empress
4. Serpents and Dragon
5. Black Butterfly
6. War of Kings
7. For Victory
8. Two Kings One Realm
9. Flames in the Sky
10. Serkland
11. Varangians
12. Night of the Ravens
13. The Last Viking
14. Break into the Sky of Aeon

【年間ベスト】Majestica – A Christmas Carol (Melodic Power Metal)

Majestica – A Christmas Carol

スウェーデンを拠点に2000年から活動していたReinXeedがMajesticaへと改名し、昨年リリースした再デビューアルバム『Above The Sky』はMelodic Power Metalシーンで大きな話題になりました。本作はクリスマスをコンセプトにした作品でありますが、もちろんクリスマスでなくても楽しめるポップなメロディが疾走する素晴らしい作品になっています。

改めてメンバーのおさらいをしますが、ギター/ボーカルは今年Memories of OldでもアルバムをリリースしたSabatonのTommy、ベーシストはAzoria、FuzzgodのChris、ギタリストにAlex Oriz、ドラマーには今年から加入したJoel Kolibergという4人組。ファンタジックなMelodic Power Metalサウンドはキャッチーでポップなものが多いです。

聴き馴染みのあるクリスマスメロディが荘厳に疾走するだけでもちろん最高ですが、各ミュージシャンのテクニックにもフォーカスして楽しむと良いかと思います。この冬じっくり楽しみたい1枚!

1. A Christmas Carol
2. A Christmas Story
3. Ghost of Marley
4. Ghost of Christmas Past
5. The Joy of Christmas
6. Ghost of Christmas Present
7. Ghost of Christmas to Come
8. A Christmas Has Come
9. A Majestic Christmas Theme

【年間ベスト】Grand Finale – Quantum Moment (Symphonic Power Metal)

Grand Finale – Quantum Moment

Azraelなどで活躍するベーシストYasuを中心とした女性ボーカルシンフォニック・パワーメタルバンドGrand Finaleの2年振りセカンドアルバム。前作『Descent with Modification』発表後にキーボーディストAOIとドラマーKenshoが加入し制作された本作は、日本のみならず海外のパワーメタルファンからも高い評価を得ている。

ヒロイックなメロディがアップテンポな楽曲に染み入るように馴染む「Silent God」や、シングルとしてもリリースされた「Fly To The Shangri-La」、多彩なキーボードワークと日本語詞が心地良い「Fly Away」など、思わず拳を突き上げたくなるような熱いナンバーがずらりと並ぶ良作!

01. Human (05:24)
02. World of Glory (05:03)
03. Fly to the Shangri-La (05:10)
04. Silent God (07:12)
05. 君は鳥 (05:02)
06. Fly Away (03:56)
07. Moment (04:34)
08. Again (04:55)
09. Unchanging Days (04:20)
10. The Last One (04:57)
11. This Is Amazing (05:30)

【年間ベスト】Fairyland – Osyrhianta (Melodic Power/Symphonic Metal)

Fairyland – Osyrhianta

拠点 : フランス
レーベル : Massacre Records
結成年 : 2003

01. The Age of Birth (02:57)
02. Across the Snow (05:15)
03. The Hidden Kingdom of Eloran (06:13)
04. Eleandra (04:12)
05. Heralds of the Green Lands (04:36)
06. Alone We Stand (04:40)
07. Hubris et Orbis (05:54)
08. Mount Mirenor (07:15)
09. Of Hope and Despair in Osyrhia (12:02)
10. The Age of Light (04:02)

前作『Score to a New Beginning』から11年振りのリリースとなった4枚目フルレングスは、Napalm RecordsからMassacre Recordsへと移籍して制作された。2013年にKerionからドラマーJB Polが加入、2015年には同じくKerionのギタリストSylvain Cohen、フォークメタルWind RoseのボーカリストFrancesco Cavalieriが加入した事をきっかけに再び息を吹き返した彼ら。ファンタジックなオーケストレーションは、コンセプチュアルな作風を雄大に仕立て、FrancescoのボーカルもFairylandに上手くフィットしているように感じます。キャリア初?となるミュージックビデオ「Heralds Of The Green Lands」も見ごたえあり。

Line Up:

Willdric Lievin – Bass
Hamka, Kerion, ex-Fantasia

Philippe Giordana – Keyboards
ex-Fantasia, ex-Magic Kingdom

JB Pol – Drums
Hamka, Kerion, Warpstone

Sylvain Cohen – Guitars
Kerion

Francesco Cavalieri – Vocals
Mythodea, Wind Rose

【年間ベスト】Ad Infinitum – Chapter I: Monarchy (Symphonic Gothic Metal)

Ad Infinitum – Chapter I: Monarchy

Melissa Bonnyによって立ち上げられたシンフォニック・メタルバンドのデビューアルバム。元々MelissaはEvenmoreというフォークメタルバンドに在籍しており、これまでにRage of LightやMalefistumといったバンドでの活躍を始め、DragonlandやSerenity、Warkingsといったバンドのライブに参加するなど勢力的に活動してきた人物。

Ad Infinitumではシンフォニックメタルにゴシックメタルのエッセンスを加えたスタイルでサウンド、そしてヴィジュアル共に新鮮さを持っており、本作と同時にリリースされたアンプラグド作『Chapter I Revisited』も挑戦的な作品であると言える。

ベーシストJonas Asplind、ギタリストAdrian Thessenvitz、ドラマーNiklas Mullerを加えた4人体制でNapalm Recordsと契約 (日本ではWard Records)、プロデューサーにはMelissaとも関わりのあったOliver Philippsが起用されレコーディングされた本作は、光と影のコントラストを可憐に落とし込んだシンフォニック・ゴシックサウンドでAd Infinitumのオリジナリティを巧みに表現する事に成功している。

1. Infected Monarchy
2. Marching on Versailles
3. Maleficent
4. See You in Hell
5. I Am the Storm
6. Fire and Ice
7. Live Before You Die
8. Revenge
9. Demons
10. Tell Me Why

【年間ベスト】Aquaria – Alethea (Symphonic Power Metal)

Aquaria – Alethea

拠点 : ブラジル/リオデジャネイロ
レーベル : Avalon/Metal Relics
結成年 : 2002 (*1999年にUirapuruとして結成)

Angraの出身国ブラジルが誇るシンフォニック・パワーメタルバンド、Aquariaの13年振りとなるニューアルバム『Alethea』。衝撃のデビュー作『Luxaeterna』、そして前作『Shambala』とブラジルだけでなく、日本でもパワーメタル・ファンを魅了した伝説のバンドとして知られ、長きにわたり彼らの新作を熱望する声も多かったが、度重なるメンバーチェンジを理由に2010年に活動を休止。2017年にEndless、Target XのLuciano de Souzaが加入した事をきっかけに再結成、翌年に同じくEndlessのドラマーThomás Martinoiaが参加し、本作の制作に着手した。バンドのファウンダーであるキーボーディストAlbeltoとボーカルVitorは再結成前に制作したデモ「Xmasong」をベースに、これまで作品でプロデューサーを務めたAntonio Cesarと共にアルバムをレコーディングした。

Miura Jamをフィーチャーしたミュージックビデオ「The Miracle」は、ラテンの香り漂うブライトなメロディワークが心地良いアルバムのリードトラックとも言える存在を持ち、クラシカルな雰囲気を持つ「The TIme Traveller」などファンの期待に応えるキラーチューン満載の仕上がりとなっている。2020年に彼らの新作が聴けるとは、どれだけのファンが考えていただろうか。間違いなく今年を代表するパワーメタルの名作だ。

1. Am I
2. The Avatar
3. The Miracle
4. The Indians
5. The Question
6. The Revolution
7. The Pain
8. The Time Traveller
9. Time Won’t Wait
10. WTSTW
11. The House of Words
12. I Am

BiographyはAvalonのサイトをチェック!

【年間ベスト】Cristiano Filippini’s Flames Of Heaven – The Force Within

Cristiano Filippini’s Flames Of Heaven – The Force Within

拠点 : イタリア
レーベル : Limb Music
結成年 : 2010

01. The Force Within (01:43)
02. We Fight for Eternity (06:49)
03. Far Away (05:43)
04. Against the Hellfire (06:08)
05. Always with You (05:35)
06. Dying for Love (05:28)
07. Finding Yourself (05:28)
08. Lightning in the Night (05:40)
09. Missing You (06:04)
10. Moonlight Phantom (05:03)
11. The Angel and the Faith (06:49)
12. Ab Angelis Defensa (02:13)

2010年、イタリアを拠点にギタリスト兼コンポーザーのCristiano Filippiniを中心に結成されたMelodic Power Metal、Cristiano Filippini’s Flames Of Heavenのデビューアルバム。ミドルテンポ主体のサウンドは、重厚なコーラスワークをふんだんに盛り込みながらドラマティックに展開していく。ヒロイックなギターとキーボードのシンフォニックなアレンジは、Sonata ArcticaやStratovariusを彷彿とさせるクラシカルさに溢れている。

Line Up:

Cristiano Filippini – lead & rhythm guitars, keyboards, arrangements, orchestrations

Michele Vioni – lead & rhythm guitars, acoustic guitars

Marco Pastorino – lead & backing vocals

Giorgio Terenziani – bass

Paolo Caridi – drums

【年間ベスト】Eternal Idol – Renaissance (Symphonic/Melodic Power Metal)

Eternal Idol – Renaissance

出身国 : イタリア
レーベル : Frontiers Records
結成年 : 2016

01. Into The Darkness (5:03)
02. Black Star (4:22)
03. Dark Eclipse (4:35)
04. Without Fear (5:26)
05. Away From Heaven (4:18)
06. Not The Same (5:21)
07. The Edge (4:37)
08. Flying Over You (5:00)
09. Lord Without Soul (4:13)
10. Renaissance (9:34)
11. Away From Heaven (Japan Bonus Track) (4:18) – Mp3 320

Rhapsody of Fireで活躍し、現在はAngraに在籍するボーカリストFabio Lioneが在籍する男女混合Symphonic/Melodic Power Metal、Eternal Idolの4年振りとなるニューアルバム。KamelotとRhapsody of Fireをミックスしたような壮大さを持っており、スタンダードなシンフォニックメタルであるが、耳に残るメロディーワークがほどよく織り交ぜられ、引き締まった印象を持つ。前作に在籍していたGiorgia Colleluoriは脱退しているものの、最新ラインナップも凄い。それだけで聴く価値のある1枚。

Line Up:

Andrea Buratto – Bass
Hell in the Club, Secret Sphere, Ace of Hearts

Nick Savio – Guitars, Keyboards
Cyber Cross, Hollow Haze, ex-Broken Arrow

Fabio Lione – Vocals
Angra, Lione / Conti, Turilli / Lione Rhapsody, ex-Salvator, ex-Symmetry, ex-Athena, ex-Hollow Haze, ex-Labÿrinth, ex-Magic Kingdom, ex-Rhapsody of Fire, ex-Vision Divine, ex-Kamelot (live), ex-J. Storm

Enrico Fabris – Drums
Raintime, ex-Leprechaun, ex-State o’ Mind, Fake Idols

Claudia Duronio – Vocals
Serenade

【年間ベスト】Memories of Old – The Zeramin Game (Epic Power Metal)

Memories of Old – The Zeramin Game

2017年にイギリスで結成されたニューカマー。注目すべきは2020年に加入したボーカリストTommy Johanssonの存在で、彼はこれまでにMajesticaやSabatonで活動してきた実力派。同時期に加入したギタリストErwin Febriantoを含む5人体制となり、本格的に動き出したと言えるだろう。

本作はバンドのコンポーザー兼ギタリストのBilly Jeffsと、Power Questで活躍したボーカル/ギタリストAlessio Gravelloがプロデュースを務めており、ファンタジックな世界観はPower Questファンならたまらないものがあるだろう。多彩なキーボードワークがファスト/ミドルテンポの楽曲を駆け巡り、まるでRPGの主人公になったかのような気分でアルバムの世界に没入できる。Tommyのボーカルは言わずもがな、今後の活躍に期待!

01. In Exordium
02. Overture
03. The Land of Xia
04. Zera’s Shadow
05. Some Day Soon
06. Destiny
07. Across the Seas
08. Arrival
09. A Hooded Traveller
10. Fowlen’s Revenge
11. The Zeramin Game
12. Finale

Line Up:
Billy Jeffs – Guitars
ex-Grimgotts, ex-Nightmare World

Anthony Thompson – Keyboards, Keytar
Alastria, ex-Nightmare World

Erick Tekilla – Bass
ex-Neuronspoiler, ex-Headless Cross

James Chapman – Drums
Collapse, Scandelion, ex-Alareiks, ex-Gravil

Tommy Johansson – Vocals
Majestica, Sabaton, Symphony of Tragedy, ex-Hulex, ex-Megin, ex-Charlie Shred, ex-Golden Resurrection, ex-ReinXeed, ex-TS, ex-Heroes of Vallentor, ex-Royal Jester, ex-Twilight Force (live), ex-Majestic Vanguard, ex-Arized

【年間ベスト】Nightwish – Human.:II:Nature. (Symphonic Metal)

Nightwish – Human.:II:Nature.

フィンランドのシンフォニックメタル・レジェンド、Nightwishの通算9枚目となる5年振りのニューアルバム『Human.:II:Nature』は、大ボリュームの2枚組。一聴した限りではこの2枚の作品に連続性はなく、大きくチャプターとして区切られているようにも見受けられない。もちろんひとつの作品としての繋がりは感じられるので、まずはどちらもじっくりと聴いてみるのをオススメしたい。

特にDISC2は「All the Works of Nature Which Adorn the World」というタイトルが付けられており、インストゥルメンタルの組曲としてシンフォニックメタルの可能性を追求している。

メンバーラインナップは大きく変わっていないものの、2019年からドラマーにKai Hahtoが加入している。彼はWintersunにも在籍しており、キャリア初期はデスメタル/グラインドコアシーンで活躍していた人物。日本でも人気の高いRotten Soundにも1995年から2006年まで在籍していたから驚きだ。そのタイトでかっちりとしたドラミングは、Nightwishサウンドにも上手くフィットしている。

アルバムにおいてリード曲と言えるのは、ミュージックビデオにもなっている「Harvest」、そして「Noise」だろう。特に「Noise」のビデオは近代のテクノロジーの発展と文化の歴史についてメンバーの考えをアーティスティックに落とし込んだ2020年を代表するパワーメタルの1曲とも言えるだろう。

Disc 1
1. Music
2. Noise
3. Shoemaker
4. Harvest
5. Pan
6. How’s the Heart?
7. Procession
8. Tribal
9. Endlessness

Disc 2 – All the Works of Nature Which Adorn the World
1. Vista
2. The Blue
3. The Green
4. Moors
5. Aurorae
6. Quiet as the Snow
7. Anthropocene (including “Hurrian Hymn to Nikkal”)
8. Ad Astra

【年間ベスト】Reasons Behind – Project: M.I.S.T. (Symphonic Power Metal)

Reasons Behind – Project: M.I.S.T.

2010年イタリアで結成されたSymphonic Power Metal、Reasons Behindのセカンドアルバム。前作『The Alpha Memory』からは6年振り、ベーシストMichele Cavalca、ドラマーAndrea Gardaniが加入後の新体制からは初の作品となる。

エレクトロニックなアプローチはシンフォニックでありながらも近未来的な雰囲気も醸し出しており、さりげなく刻み込まれるタイトなリフワークもパワーメタルには珍しい。どちらかというと、モダンなメロディックメタルにパワーメタルのエッセンスを注入したというほうがしっくりくるかもしれない。

ボーカリストElisaの声質は透明感があり、線が細く伸びやかで特徴的だ。Amaranthe辺り好きな方にオススメ!

01. Unplugged (01:45)
02. Fireflies in the Wind (04:12)
03. A Hidden Thread (03:24)
04. Shades of Neon (03:39)
05. Ghostwired (03:37)
06. Beyond the Black (03:37)
07. Living a Lie (03:34)
08. Binary Stars (03:33)
09. Between Here and Awake (01:21)
10. (E)met (03:38)
11. No Dawn to Come (03:37)

Line Up:
Gabriele Sapori – Guitars
Elisa Bonafe – Vocals
Michele Cavalca – Bass
Andrea Gardani – Drums

【年間ベスト】Unleash the Archers – Abyss (Power Metal/Speed Metal)

Unleash the Archers – Abyss

拠点 : カナダ/バンクーバー+ブリティッシュコロンビア
レーベル : Napalm Records
結成年 : 2007

2017年にリリースしたアルバム『Apex』以来、3年振りのリリースとなった5枚目フルレングスは引き続きNapalm Recordsとの強力なタッグでリリースされた。今年になって彼女達の名は世界中のパワーメタル・リスナーに広まり、中でもミュージックビデオ「Abyss」は今年6月に公開され、すでに200万回以上再生され、Napalm RecordsのYouTubeチャンネルでも2020年を代表する楽曲である事は間違いない。

彼女達が結成されたのは2007年。ボーカルのBrittenyとドラムのScottはカップルで、ふたりを中心にUnleash the Archersが始動。メンバーチェンジを経ながら現在のラインナップになったのは2014年で、結成来盤石のラインナップと言えるだろう。

ギター/ボーカルのAndrew SaundersとGrant Truesdellは、Archon Legionというメロディックデス/パワーメタルで活動していたが、2011年に解散している。そのテクニックは有名であり、Unleash the Archersでのプレイでも発揮されている。

本作の話に戻ろう。Brittenyの存在感は抜群で、Unleash the Archersサウンドの軸になっているのは言うまでもないが、ソングライティングにおける新鮮さにも注目すべきだろう。一言でシンフォニックメタル、パワーメタルという言葉では彼女達のサウンドを表現する事は難しく、クラシカルなメロディワークにフックの効いたギターフレーズ、Dragon Forceの美的感覚、スラッシュメタルやフォークメタルなどのエッセンスも随所に感じられる。すでにベテランの風格さえ漂う彼らは、間違いなく日本でも強固なファンベースを作る事ができるポテンシャルを秘めている。2020年必聴の名作!

1. Waking Dream 03:45
2. Abyss 06:44
3. Through Stars 05:34
4. Legacy 05:26
5. Return to Me 05:34
6. Soulbound 03:54
7. Faster than Light 05:11
8. The Wind That Shapes the Land 08:36
9. Carry the Flame 04:42
10. Afterlife