アメリカのインダストリアル・メタル・バンド Fear Factoryが、ニューシングル「Roboticist」をリリースし、オフィシャル・ミュージックビデオを公開した。同曲は、ボーカルのMilo Silvestro、ドラマーのPete Webber、ベーシストのTony Campos、ギタリストのDino Cazaresによる現ラインナップとして初めて制作されたスタジオ音源となる。
「Roboticist」は、2021年に発表された『Aggression Continuum』以来となるFear Factoryの新曲であり、2023年に加入したMilo Silvestroにとってバンドで初めて正式にレコーディングした楽曲でもある。Pete Webberも同様に今回がFear Factoryでのスタジオデビューとなった。
楽曲では、Fear Factoryが30年以上にわたって描いてきた人間と機械の対立、人工知能の進化、テクノロジーが人類の制御を離れていく未来というテーマを継承。肉体が滅びても意識だけが残るディストピア的な世界を描き、機械的なリフと攻撃的なリズムにメロディックなフックを組み合わせている。
Dino Cazaresは「Roboticist」について、未来はこれから訪れるものではなく、すでにここに存在していると説明。人間、機械、そしてその先に待つものをめぐる戦いを表現したFear Factoryの次なる進化であり、新時代の始まりを示す楽曲だと語っている。
「Roboticist」のプロデュース、レコーディング、ミックス、マスタリングはDamien Rainaudが担当。ミュージックビデオはVincente Corderoが監督し、Arion Csiharがプロデュースを手掛けた。
今回のリリース日時にもFear Factoryらしい仕掛けが施されている。「Roboticist」は8月29日午前2時14分に公開されたが、これは映画『Terminator』シリーズの世界で人工知能Skynetが自我に目覚めた日時へのオマージュとなっている。SFやディストピア的未来像から長年影響を受けてきたFear Factoryならではの演出となった。
なお、「Roboticist」自体は完全な新曲ではなく、2023年にインストゥルメンタル版の初期形が公開されていた。その後Milo Silvestroのボーカルを組み込む過程でアレンジが変更され、当初エンディングとして使われていたパートを中盤へ移動するなど、正式なFear Factory楽曲として再構築されている。
Fear FactoryはすでにMilo SilvestroとPete Webberを迎えたニューアルバムのレコーディングを完了している。Dino Cazaresによれば、新作はNuclear Blastから2026年末から2027年初頭にかけてのリリースが見込まれており、「Roboticist」も同作へ収録される予定となっている。
新曲公開後もFear Factoryは大規模なツアー活動を継続する。8月末からCrystal Lake、Hate、The Nocturnal Affairとともに「Cybernetic Domination Tour」でヨーロッパ/UKを巡り、その後10月からはMushroomheadとの北米共同ヘッドラインツアー「Soul Of A New War Machine Tour」を開催する。
さらに11月にはDarkest Hour、Brotalityを迎え、「Cybernetic Domination Tour」のアメリカ公演を実施。シアトル、ポートランド、サンディエゴ、ポモナ、ロサンゼルスなどを巡りながら、現ラインナップによるFear Factoryの新章を本格的に展開していく。
現在のラインナップ
Dino Cazares : Guitars
Milo Silvestro : Vocals
Pete Webber : Drums
Tony Campos : Bass
「Roboticist」
2026年8月29日リリース
Nuclear Blast
ストリーミング
https://fearfactory.bfan.link/roboticist
Official Website
