Venomのボーカリスト/ベーシストConrad “Cronos” Lantが死去した。63歳だった。バンドが10月1日に公式SNSを通じて訃報を発表した。
Venomは声明の中で、40年以上にわたりCronosの声、ベース、ヴィジョンがバンドの中心にあったと追悼。『Welcome To Hell』『Black Metal』『At War With Satan』『Possessed』などを挙げながら、既存のルールに従うことなく独自の道を築き、ヘヴィミュージックに大きな影響を残した彼の活動を振り返った。
Cronosの息子Nathanもメッセージを寄せ、長年父親を支えてきたファン“Legions”へ感謝を表明。Cronos自身がファンからの忠誠とサポートを心から大切にしていたことを伝え、その音楽とレガシーは今後も残り続けるとの思いを綴っている。
Conrad Lantは1963年生まれ。イングランド北東部で成長し、レコーディングスタジオでアシスタントエンジニアとして働いた経験を経てVenomに参加。Cronosの名でボーカルとベースを担当し、Jeff “Mantas” Dunn、Anthony “Abaddon” Brayとともにバンドのクラシックラインナップを形成した。
Venomは1981年に1stアルバム『Welcome To Hell』をリリース。翌1982年には2ndアルバム『Black Metal』を発表し、そのタイトルは後にブラックメタルというジャンル名として広く定着していった。初期Venomが打ち出したスピード、荒々しいプロダクション、攻撃的な演奏、ダークなイメージは、その後のブラックメタル、スラッシュメタル、デスメタルを含むエクストリームメタルの発展に大きな影響を与えた。
その後も『At War With Satan』『Possessed』などを発表し、メンバーチェンジや活動の変化を経ながらCronosは長年Venomを牽引。バンドだけでなく、Cronos名義での活動も展開した。
2026年5月1日には、Venomとして16thスタジオアルバム『Into Oblivion』をNoise / BMGからリリースしたばかりだった。2018年の『Storm The Gates』以来約8年ぶりの新作で、Cronos、RageことStuart Dixon、DantéことDanny Needhamによる長年のラインナップで制作された全13曲入りの作品となった。
Cronosは『Into Oblivion』の制作について、作品の完成までに長い時間を要した一方、より良いアルバムを完成させるために限界を押し広げながら取り組んだことを語っていた。
6月5日にはSweden Rock Festivalにも出演。新作リリース後もVenomとしてライブ活動を続けていた。
40年以上にわたりVenomの中心人物として活動し、独自のボーカル、ベースプレイ、楽曲、ヴィジュアルを通してエクストリームメタルの形成に深く関わったConrad “Cronos” Lant。その音楽はVenomの作品と、それに影響を受けた数多くのバンドを通して今後も受け継がれていく。
Official Website
https://www.venomslegions.com/
