【年間ベスト】Get Dead – Dance with the Curse (Punk Rock / Acoustic Punk)

Get Dead – Dance with the Curse

拠点 : カリフォルニア/サンフランシスコ
レーベル : Fat Wreck Chords

初来日前にリリースされた前作『Honestly Lives Elsewhere』から4年振りのリリースとなった5枚目フルレングス。Fat Wreck Chordsの新たなカリスマ、Sam Kingのボーカルと彼の生活にリンクした歌詞世界が魅力で、古き良きアメリカン・パンク的アティトュートを持ってして、現代を巧みな言葉遣いで描いていく。

オープニングトラック「Distuption」や続く「Nickel Plated」とレゲエやヒップホップをパンクに注入したサウンドで、物悲しいアグレッシヴ・サウンドはGet Deadならではだ。胸が詰まるようなやり場のないエモーションは、貧困とアルコール、グラフィティを通じて表現されており、地元のアート・コレクティヴ、Indeclineとコラボしたミュージックビデオ「Pepperspray」は2020年を代表するアメリカン・パンクの名曲。「Living too fast too die last and I’m too old to die young, Too strong to let go and I’m too cold now I’m unable to ignore the world. And drop it all and join the frenzy, Violence doesn’t change a goddamn thing, But it feels nice to bleed」というサビのフレーズは強烈だ。

1 Disruption
2 Nickel Plated
3 Fire Sale
4 Stickup
5 Glitch
6 Confrontation
7 Hard Times
8 8 Track
9 Green’s Girl
10 Pepperspray
11 Confidence Game
12 Take It

【年間ベスト】Bad Cop/Bad Cop – The Ride (Melodic Pop Punk)

Bad Cop/Bad Cop – The Ride

拠点 : カリフォルニア/ロサンゼルス
レーベル : Fat Wreck Chords

3年振りのリリースとなったFat Wreck Chords所属のオール・フィーメール・メロディック・ポップパンクバンド、Bad Cop/Bad Copの3枚目フルレングス。Dave WarsopFat Mikeがプロデュースを務め、ミックス/マスタリングはChris Hesseが担当している。

サウンドや楽曲スタイルに大きな変化はなく、シンプルでキャッチーなメロディック・ポップパンクナンバーが並ぶ。印象的なのは歌詞や楽曲タイトルから見られるポリティカルな姿勢や、女性目線のLGBTQをテーマにした楽曲だ。リリックビデオにもなっている「Pursuit Of Liberty」では口ずさみたくなるメロディとイラン出身アメリカ在住の作家Dina Nayeriにインスパイアされた歌詞が力強く鳴り響き、リードトラック「Simple Girl」は2020年を生きるすべての女性の力になるライオット・ガール的パンクナンバーだ。

自分を強く持つことで社会を変えていく、自分の人生を生きていくという事が2020年からの社会において大切なことだというメッセージは性別年齢問わず勇気を貰える。落ち着いて自分の人生を生きようとするすべてのパンクリスナーのサウンドトラック。

Originators
Certain Kind Of Monster
Take My Call
Simple Girl
Breastless
Perpetual Motion Machine
Community
Pursuit Of Liberty
The Mirage
I Choose
Chisme
Sing With Me