「Data Corpse」は『New Gods, New Masters』の7曲目に収録。同アルバムは人工知能やテクノロジーへの依存、人間社会と技術の関係を重要なテーマとしており、「Sarcophagi of the Soul」ではスマートフォンへの依存、「Dystopian Vermin」では動物実験と社会構造、「Cronenberged」では暴走した科学実験を題材にしている。
『New Gods, New Masters』はDave Davidsonがプロデュースを担当し、Jens Bogrenがミックスとマスタリングを手掛けた。Travis Ryan(Cattle Decapitation)、Jonny Davy(Job For A Cowboy)、Luc Lemay(Gorguts)がゲストヴォーカルとして参加し、インストゥルメンタル曲「The All Seeing」にはジャズギタリストGilad Hekselmanを迎えている。
Revocationは現在、結成20周年を記念した北米ヘッドラインツアー20 Years Of Tormentを開催中。Defeated Sanity、Fuming Mouth、Weepingをサポートに迎え、バンドのキャリア全体から選曲したセットで各地を巡っている。ツアーは9月10日にウースターで開幕し、10月10日のフィラデルフィア公演まで続く。
『New Gods, New Masters』収録曲
1. New Gods, New Masters
2. Sarcophagi of the Soul
3. Confines of Infinity feat. Travis Ryan of Cattle Decapitation
4. Dystopian Vermin
5. Despiritualized
6. The All Seeing feat. Gilad Hekselman
7. Data Corpse
8. Cronenberged feat. Jonny Davy of Job For A Cowboy
9. Buried Epoch feat. Luc Lemay of Gorguts
『New Gods, New Masters』
2025年9月26日リリース
Metal Blade Records
2022年にリリースされたテクニカル・デスメタル (Technical Death Metal) の中から優れた作品をピックアップし、年間ベスト・アルバムとしてレビューしました。中にはプログレッシヴ・デスメタル、テクニカルだけどスラッシュ・メタルと呼ばれる作品も含まれていますが、それぞれのジャンルにおいてテクニカルさが際立つバンドはテクニカル・デスメタルとしてレビューしています。レビュー数が多いので、前編と後編に分けてお送りいたします。過去の年間ベスト記事と合わせてお楽しみ下さい!
カリフォルニア州ベイエリアを拠点に活動するテクニカル/プログレッシヴ・デスメタル/デスコア・バンド、Rings of Saturn (リングス・オブ・サターン) 。オリジナル・アルバムとしては通算6枚目で、初期のアヴァンギャルドな超絶テクニカル・デスメタルからプログレッシヴ・スタイルへと大幅にスタイルチェンジ。どこかPolyphiaを彷彿とさせる流麗なサウンドをベースに、随所でソリッドなデスコア・エレメンツを散りばめる、Rings of Saturnの新たなチャプターを予感させる仕上がりとなっている。
2016年前身バンドDayumを結成。2020年にSpire Of Lazarusへと改名している。Dayumから3枚目となる本作はDayumからのコンビであるギタリストJuliusとベーシストThomasに加え、Psalm of AbhorrenceのボーカリストJonが加入し、Juliusがドラムを兼任している。オリエンタルなオーケストレーションが嵐のように吹き荒ぶ中、目の覚めるようなブラストビートで駆け抜けていく。スウィープ、タッピングと満天の星空のようなメロディの煌めきも異次元だ。女性ボーカリストPipiをフィーチャーした「Farah」の豊麗多彩な世界観に圧倒される。
2011年グリーンベイで結成したAroniousのセカンド・アルバム。2020年にデビュー・アルバム『Perspicacity』発表後、ボーカルBrandon、ギタリストのNickとRyan、ベーシストJason、そしてBenightedやGods of Hateなどでドラムを担当してきたKevin Paradisという5人体制となり、本作の制作を開始。不気味に渦巻く奇怪なバンドロゴが、彼らが一体どんなバンドなのかを的確に表現していると言っていい。ほとんど鬼気と呼んでよいほどの不気味な迫力溢れるアヴァンギャルドなドラミングとリフが得体の知れぬ異世界へと聴くものを誘う。
The Artisan Eraへと移籍、Gregが脱退し、新たにドラマーとしてSingularityやAlterbeastで活躍したNathan Bigelow、過去にArkaikでライブ・ギタリストを担当した経歴のあるAlex Haddadが加入。ゲスト・ベーシストにInferiのMalcolm Pughを招き、レコーディングが行われた。前作『Nemethia』の延長線上にあるサウンドは迫力に磨きがかかり、プログレッシヴでありながらブルータルな仕上がりとなっている。「To Summon Amoria」ではヴァイオリン、フルート奏者をフィーチャー、NileやNecrophagistを彷彿とさせるサウンド・デザインにも挑戦している。
Eciton — The Autocatalytic Process
2004年、前身バンドIndespairが改名する形でコペンハーゲンを拠点にスタート。本作はボーカリストJesper von Holckを中心にギタリストのKristianとThomas、ベーシストGustav、そしてIniquityで活躍したドラマーJesper Frostの5人体制でレコーディングが行われた通算4枚目のスタジオ・アルバム。クラシックなデスメタルに精彩に添えられたテクニカル・デスメタルのエレメンツは自由で無駄がなく、それでいて豊かで洗練されている。強度のテクニカルでなく、高潔な芸術作品とでも言うべき一枚。謎めいたアートワークにもどこか惹かれる。
The Last Of Lucy — Moksha
2007年ハンティントン・ビーチでギタリストGad Gidonによって立ち上げられたThe Last Of Lucy。本作までにボーカルJosh、ギタリストChristian、ベーシストDerek、Ominous RuinのライブドラマーやTo Violently Vomitでもドラムを務めるJosef Hossain-Kayの5人体制になっている。摩訶不思議な地球外生命体のアートワークもそそられるが、そのサウンドもどこか不気味。ハードコア譲りのボーカルにきめ細やかなリフをメロディアスに展開。The Zenith Passageのようなジャリジャリとした質感の刻みに妙な心地良さを覚える。
Gutsaw — All Lives Splatter
2003年コロナで結成されたベテランであるが、2004年にリリースしたデビュー・アルバム『Progression of Decay』以来アルバムのリリースはなく、本作は18年振りに発表されたセカンド・アルバム。オリジナル・メンバーであるベース/ボーカルDavidとギター/ボーカルNecroに加え、Vampire SquidのドラマーMark Rivasが加わり制作された。ツインボーカルで絶え間なくガテラルを掛け合いながら、テクニカル・デスグラインドとも言うべきサウンドを爆速で繰り広げていく。時折挟み込まれるバウンシーなフレーズもフックが効いている。
「”Netherheavenでは、本当に暗いテーマを扱っていて、悪魔的で極悪非道なデスメタルへの挑戦なんだ。各トラックは、アルバム全体を見事に表現している。”Diabolical Majesty”はクラシックなデスメタルで、エネルギッシュなコーラス、グルーブ感溢れるブリッジ、そしてソロパートではRevocationのプログレッシブな面を披露していて素晴らしいオープニング曲だと思うよ。”Godforsaken”はミドルテンポの強打曲。Dying Fetusのようなバース・リフがあり壮大でループするメロディーが繰り広げられるなど催眠的で呪われたような曲とも言えるね。始まる前のハーモニーのツインリードは”…And Justice for All”っぽい何かを感じるかも。”Re-Crucified”は、アルバムの中のキートラックでかなりBangerだ。The Black Dahlia MurderのTrevorとCannibal CorpseのCorpsegrinderにゲストで歌ってもらっているんだけど、本当に凄まじいよ」。