故Brent Hinds (元Mastodon)の遺産管理側、バンドとの訴訟について説明

元Mastodonのギタリスト/ボーカリストBrent Hindsの遺産管理側が、Mastodonとそのメンバーを相手取った訴訟について新たな声明を発表した。今回の声明では、新作『Marrow Deep』におけるHindsの肖像使用だけが訴訟の中心ではなく、バンド関連事業における権益の清算や会計処理が主要な争点だと説明している。

訴訟は9月3日にジョージア州フルトン郡の裁判所へ提起され、Troy Sanders、Bill Kelliher、Brann Dailorらが被告として名を連ねている。遺産管理側の主張によれば、HindsはMastodonを離れた後、自身が保有していた関連事業の権益について会計報告、評価、整理された形での分離を求めていたが、その手続きが完了する前に死去したという。

Hindsは2025年3月に約25年間在籍したMastodonを離脱。その後、同年8月20日にアトランタで発生したオートバイ事故により51歳で死去した。

遺産管理側は、Hindsが生前に自身の権益に対する補償を受け取っていなかったと主張。訴状によれば、その後Mastodon側から関連する権益をまとめて買い取るものとして8万ドルの小切手が送られたものの、その金額がどのように算出されたのかを示す詳細な会計情報が提供されなかったため、遺産管理側は小切手を換金せず、完全な会計処理を求めている。

また、遺産管理側はMastodonが2026年8月28日にリリースしたニューアルバム『Marrow Deep』のアートワークやプロモーションに、Hindsと認識できる肖像を許可なく使用したと主張している。ただし今回の声明では、肖像の使用そのものだけではなく、Hindsがバンドを離れたことでMastodon関連商品の収益を受け取る権利が終了したのかどうかという、より広い商業上の問題につながるものだと説明した。

遺産管理側は、Hindsが新作の制作には参加していないとMastodon側が説明する一方、その人物像をアルバムのマーケティングに利用したのであれば、Hindsが死後もMastodonのブランドと商業的に関係していることを示すものだと主張。その点と、Hindsが保有していたとする事業上の権益の評価との整合性を問題としている。

訴訟ではこのほか、Mastodonのドキュメンタリー『The Mastodon In The Room』でHindsの私生活に関する内容が公に語られたことについても異議が申し立てられている。

Mastodonは9月11日に声明を発表し、悪意があったとする主張を強く否定。今回の訴訟を根拠のないものだとする立場を示し、法的に争う方針を明らかにした。また、Hindsの記憶と音楽的功績を尊重するため、この件について今後公に発言する予定はないとしている。

一方、遺産管理側は最新の声明で、この訴訟はファンにどちらか一方を支持するよう求めたり、HindsとMastodonのメンバーが共に築いたものを否定したりする目的ではないと説明。また、法的手続きを進めることとHindsの死を悼むことは両立するとし、家族が憶測に基づく個人攻撃やハラスメントを受けているとして、法的手続きが進む間の配慮と尊重を求めている。

『Marrow Deep』は2026年8月28日にLoma Vista RecordingsからリリースされたMastodonの9作目のスタジオアルバム。Hindsの離脱と死去後、初めて発表されたフルアルバムとなる。

Official Website – https://www.mastodonrocks.com/

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