メタルコア名盤 TOP10 (2022年上半期)

 

2022年にリリースされたメタルコアのアルバム、EPの中から、RIFF CULTがピックアップするオススメの名盤を10枚選び、アルバムレビューしてみました (プログレッシヴ・メタルコアは別枠で投稿予定) 。もし皆さんのおすすめがあれば、是非コメント欄に書き込んでみて下さい!

 

 

Secrets 『The Collapse』

ポイント : Secrets史上最重量級のリフとRichardのクリーンとのコンビネーション
▶︎https://velocity.lnk.to/collapse

何度も来日公演を行っていることから、ここ日本でも抜群の人気を誇るSecrets。Velocity Recordsへと移籍し、前作『Secrets』から4年振りのリリースとなった通算5枚目のフル・アルバムは、Secrets史上最もヘヴィなリフとRichardのクリーン・ヴォイスのコンビネーションが心地良い一枚となっている。

Secrets最大の魅力とも言える「WadeのスクリームとRichardのクリーン・ヴォイスのコンビネーション」は、2010年代初頭のメタルコア/ポストハードコア黄金期を象徴するものであり、Rise Recordsからリリースされたデビュー・アルバムからサード・アルバムまでの人気の高さがそれを象徴している。2018年に正式加入したギタリストConnor Braniganの存在は、Secretsを現代的なメタルコアのヘヴィネスへアップデートさせ、本作で華開いたと言えるだろう。

先行シングルとして発表された「Parasite」は、デスコアへも接近するかのような重厚なリフが組み込まれており衝撃を受けたファンも多いだろう。ミュージックビデオにもなっている「The Collapse」や「Get Outta My Head」は過去と今を繋ぐ楽曲としてアルバムのキーになっている。再びシーンのトップに躍り出た彼ら、新作を引っ提げたジャパンツアーの開催が待たれる。

 

 

 

Motionless In White – Scoring the End of the World

ポイント : 多彩なゲストによって浮かび上がる新たなMotionless In Whiteの魅力
▶︎https://motionlessinwhite.lnk.to/STEOTW

 

独特の存在感を放つペンシルバニアのMotionless In White (モーションレス・イン・ホワイト) の通算6枚目となるフル・アルバムは、2019年にリリースした前作『Disguise』よりもコンセプチュアルであり、まるで映画のような世界観で聴くものを引き込む超大作だ。Bullet For My ValentineやIce Nine Kills、A Day To Rememberを手掛けたDrew Fulkによるプロデュースで、新たにバンドへ加入したVinny MauroとJustin Morrowにとってはデビュー作となる。

この作品には多くのゲストが参加しており、Knocked LooseのBryan Garris、Cradle of FilthのLindsay Schoolcraft、BeartoothのCaleb Shomo、そしてMick GordonがMotionless In Whiteのフィルターを通じ個性を発揮している。バンドの元々の持ち味といえば、そのヴィジュアルからもわかるようにゴシック・メタルやインダストリアル・メタルを通過したメタルコア・サウンド。多彩なゲストによってそれらは異なる輝きを放っている。

RIFF CULTとしてピックアップしたいのはもちろんBryan参加の「Slaughterhouse」。デスコア、ビートダウン・ハードコアをルーツとした強烈なブレイクダウンが搭載された楽曲によって、クリスのクリーン・パートが鮮明に浮かび上がり耳に残る。そのほかにも「Meltdown」といったヘヴィでインダストリアルな楽曲も面白い。シーンのトップに君臨するバンドとして、確実に爪痕を残した傑作と言えるだろう。

 

 

 

Memphis May Fire 『Remade In Misery』

ポイント : メタルコア・キングに相応しいエレガントなサウンド・デザイン
▶︎https://riserecords.lnk.to/MMF

 

約1年をかけ、丁寧にプロモーションされたきたテキサスのメタルコア・レジェンド、Memphis May Fire (メンフィス・メイ・ファイヤー) 4年振り通算7枚目のニューアルバムは、2012年にリリースされた彼らの代表作『Challenger』に肩を並べる堂々たる快作となった。

「Blood & Water」からは変わらぬRise Records系メタルコア/ポスト・ハードコアの香りが漂い、どこか懐かしい気持ちにもなる。バンドのギタリストKellen McGregorによってプロデュースされていることから、あらゆる楽曲にアルバムのキーとなるリフが組み込まれており存在感を見せる。彼らのサウンドから漂うアメリカン・ロックのルーツはやはり、このKellen McGregorにあると言えるだろう。Memphis May Fireが他のメタルコア/ポスト・ハードコアにない、言葉では言い表せない個性はここにあると感じる。Kellenのリフにフォーカスしてアルバムを聴いてみるのも新しい発見があるはずだ。

「Make Believe」のようなメタルコア・バラードは、後期Memphis May Fireが得意としてきたスタイルで、『Remade In Misery』においてもアルバムにハリを持たせてくれる。王者の貫禄、といえば簡単ではあるが、その貫禄が出る理由をたっぷりと詰め込んだ最新作、聴くたびに味わい深くなっていく。

 

 

 

Hollow Front 『The Price Of Dreaming』

ポイント : スタイリッシュに鳴る新世代メタルコア・サウンド
▶︎https://unfd.lnk.to/ThePriceOfDreaming

ミシガン州グランドラピッズを拠点とするメタルコア・バンド、Hollow Front (ホロー・フロント) が、UNFDと契約してリリースしたセカンド・アルバム『The Price Of Dreaming』は、Memphis May FireやSecretsが好きなら絶対にチェックしておきたい2022年上半期のメタルコア傑作だ。

2020年にアルバム『Loose Threads』をリリース、ポテンシャルの高さは耳の早いリスナーの間で話題になっていたが、ここまで化けるとは想像もしていなかった。一聴すると、Memphis May FireやSecretsといった2010年代メタルコア/ポスト・ハードコア・サウンドをベースにしたバンドとだけ感じる人もいるかもしれないが、至る所に現代的なエレメンツが散りばめられている。プログレッシヴ・メタルコアの浮遊感はバンド・グルーヴを豊かに、そしてバウンシーに仕上げHollow FrontにあってMemphis May Fireにない魅力と言える。そして全体的に漂うメロディック・ハードコア/ポスト・ハードコアの刹那はHollow Frontをスタイリッシュに魅せている。全ての楽曲が必聴級であるが、「Running Away」は非常にHollow Frontの魅力の根源とも言えるサウンドが分かりやすく伝わってくると思う。

 

 

 

Northlane 『Obsidian』

ポイント : プログレッシヴ・メタルコアを大きく発展させた挑戦作
▶︎https://northlane.bfan.link/obsidian

すでにキャリア13年を誇るNorthlaneの3年振り通算6枚目のスタジオ・アルバムは、UNFDを離れ独立してリリースされた。自身のレーベルBelieveを持ち、プロデュースに至るまで自分たちだけで作り上げたこの作品は、「プログレッシヴ・メタルコアのNorthlane」という既存認識を捨て去り、「Northlaneサウンド」を作り上げた重要作と言えるだろう。

近年、バンドのギタリストであるJon Deileyの存在感は強まっており、彼が作り出すエレクトロニックなアレンジが高く評価されてきた。アルバムのタイトルトラック「Obsidian」を聴いてみれば、エレクトロニックなアレンジが楽曲の肝となっていることが分かるだろう。それは時にMeshuggahやAnimals As Leaders、Vildhjartaにも接近するプログレッシヴ感に溢れており、アートワークのインダストリアルな雰囲気にもマッチしている。「Dark Solitaire」や「Nova」といった楽曲も新しいNorthlaneの魅力がたっぷりと感じられる良曲。これからどんなバンドになっていくのか、楽しみになってくる本作、2022年にリリースされたことは後々重要になってきそう。

 

 

 

Wolves At The Gate 『Eulogies』

ポイント : クリスチャン・メタルコアの典例とも言える美しいリード・パート
▶︎https://watg.ffm.to/eulogies

オハイオのクリスチャン・メタルコア・バンド、Wolves At The Gate の通算5枚目となるフル・アルバムは、変わらずSolid State Recordsからリリースされた。日本ではあまりクリスチャンであることで他のバンドと区別することはほとんどないが、クリスチャン・チャートなどが存在するアメリカではクリスチャンでああること、そうでないことは重要な要素だ。クリスチャンだから聴かないとか、クリスチャンだから聴くという文化がある中で、「彼らはまるでクリスチャンでなかったけど、彼らが好きだからクリスチャンになる」というきっかけにすらなりそうなほど、素晴らしいメタルコアを本作で鳴らしている。

今年1月にリリースされた先行シングル&ミュージックビデオ「Lights & Fire」は、シンガロングを促すコーラス・ワークを携えたキラーチューン、この時点で今年のアルバムは素晴らしいものになると確信した人も多いはず。オルタナティヴ・ロックの香り感じた「Lights & Fire」とは違い、ストレートなメタルコア鳴らす「Shadows」もアルバムにおいてリードトラック級の仕上がりと言える。

 

 

 

InVisions 『Deadlock』

ポイント : イングランドらしさ溢れるBenのボーカル
▶︎https://bfan.link/iV-Deadlock

2016年の結成からサード・アルバムとなる本作まで、彼らの存在は「ダークホース」的ポジションで、アンダーグラウンド・メタルコア・シーンで注目を集めてきた。イングランドで静かに育まれたInVisionsサウンドは、本作でグッと本格的なものになったように思う。「Annihilist」や「Half Life」あたりは、同郷のトップバンドWhile She SleepsやArchitectsを彷彿とさせる。サウンドもそうだが、かなりの影響を受けていると感じるのはボーカリストBenの歌い方がArchitectsのSam Carterを彷彿とさせるからだろう。

 

 

 

Sable Hills 『DUALITY』

ポイント : Sable Hillsの美的感覚を巧みに表現した快作
▶︎https://linktr.ee/sablehills

『Embers』から約3年。精力的なライブ活動で着実にステップアップを遂げた彼らのセカンド・アルバムは、活動当初から誇示してきたSable Hillsサウンドに磨きをかけストレートに表現した快作だ。

モダンなメロディック・デスメタル、メタルコアのエレメンツというのは、日本のメタルコアにおいてはSailing Before The Windを筆頭に、日本メタルコアの美学のひとつのようにして育まれてきた。特にSable Hillsはドメスティックなメタルシーンと幅広くクロスオーバーしながら、自身のスタイルに磨きを掛け、コロナ禍であってもその成長を止めなかった。

The Black Dahlia MurderやDevilDriver、Unearthなどを手掛けたMark Lewisがプロデュースを手掛けた本作は、稲妻のようなリードが楽曲を牽引するようにして展開、ライブ・パフォーマンスではお馴染みとなったヘッドバンギングを誘うようにグルーヴを司るKeitaとUedaの存在も大きい。この夏、この作品を引っ提げた「DUALITY」TOURをはじめとする国内外のライブで、ボーカルTakuyaが躍動する姿も目に浮かぶ、壮大なスケールを持つ一枚、必聴です。

 

 

 

Monument of A Memory 『Harmony In Absolution』

ポイント : 惜しいところはあるがポテンシャルは十分

▶︎https://www.monumentofamemory.com/

Lorna Shore加入前のWill Ramosが在籍したことで知られるニュージャージーのメタルコア・バンド、Monument of A Memoryのデビューアルバム。これまでのシングル、EPでこのバンドが持つポテンシャルというところは非常に評価されてきたと思う。新体制となってもそれは変わっていないし、オープニング・トラックの「Atrophy」を聴けば彼らに才能があることは確信に変わるだろう。

オリエンタルなアレンジも絶妙でMonument of A Memoryのスタイルに合っていると思う。ただ、欠点をあげるとすればサウンド・プロダクション。キックとベースが潰れてしまっているのが残念で、もちろんここはメタルコア・リスナーひとりひとりに好きなサウンドがあることは分かるが、リマスタリングすれば格段に良くなり、グッとバンドを取り巻く環境もよくなっていくはず。

 

 

 

A Sense of Purpose 『All the Grief Was Gone』

一言 : プログレッシヴ・メタルコア、ブレイク候補一番手

▶︎https://open.spotify.com/album/3gRhSHB8N8BOFykunKSZUr?si=Oe9fvzDdQ4CD0bsc11vHpw&nd=1

オハイオ州クリーヴランドのプログレッシヴ・メタルコア・バンド、A Sence of Purposeの7曲入りアルバム (EP?) 、これが非常に素晴らしかった。ポストハードコアとしても優秀だし、プログレッシヴ・メタルコアとしても非常に高いポテンシャルがあると感じられることが、実は広い目でみると「どっちつかず」のようになってしまい、いまいち存在感がアピールできないことってあると思うのですが (プラス、A Sence of Purposeというバンド名はIn Flamesのアルバムタイトルと同じでメロディック・デスメタルっぽさを感じる人もいると思う)、彼らはいい線いってると思います。

この作品のリードトラックは「WSTE AWAY」で、プログレッシヴ・メタルコアの中にBring Me The Horizonを思わせるオルタナティヴ・メタルコアの要素も交えているのが印象的。アルバム、良いレーベルから出せばブレイク間違いなし。

 

 

 

最新のメタルコアをチェックするなら、RIFF CULTのSpotifyプレイリスト、YouTubeプレイリストがおすすめ!

 

RIFF CULT : Spotifyプレイリスト「All New Metalcore」

 

RIFF CULT : YouTubeプレイリスト「All New Metalcore」

Secrets、過去最高にヘヴィなニューアルバム『The Collapse』リリース!

 

Secrets 『The Collapse』
https://velocity.lnk.to/collapse

 

1. The Collapse
2. Get Outta My Head
3. Falling Out
4. Parasite
5. Bad Decisions
6. The Drift
7. Lost
8. Glory
9. Delinquent
10. Fraud
11. The Let Down
12. Fade Away

 

カリフォルニア州サンディエゴを拠点に活動するメタルコア/ポストハードコア・バンド、Secrets (シークレッツ) が、2018年にリリースしたアルバム『Secrets』以来4年振りとなるニューアルバム『The Collapse』をVelocity Recordsからリリースしました。

 

 

2018年にツアーギタリスト/ベーシストとしてSecretsを支えてきたConnor Braniganが正式加入してからというもの、Secretsのサウンドは次第にヘヴィなスタイルへと傾倒してきた。もちろん、Secrets最大の魅力といえばRise Recordsが生み出したといっても過言ではない、ヘヴィ・パートとクリーン・パートのバランス感だ。アルバムから先行公開されミュージックビデオにもなっている「Get Outta My Head」は、そんなSecretsのクラシックなスタイルをアップデートした仕上がりとなっている。RichardとWadeのコンビネーションはいつの時代も素晴らしい。

 

 

アルバム・タイトルトラックの「The Collapse」でWadeは過去最高レベルにローの効いたスクリーム・ボーカルで楽曲にインパクトをもたらしている。それがあるからこそ、Richardのクリーンが絶大なパワーを持つ。今も昔もやっていることは大きく変わっていないが、デスコアにも接近するほどのヘヴィ・サウンドを手に入れたSecretsをシーンが放っておくわけにはいかないだろう。再び動き出したVelocity Recordsと契約、現代のメタルコアの礎ともいるべきスタイルを演奏し続けてきたベテランとして、このアルバムの存在意義は時を重ねるにつれ重要なものになっていくはずだ。

 

 

 

 

Secrets : 古き良き彼らの魅力詰まった新曲「Get Outta My Head」MV公開!

 

Secrets : カリフォルニアを拠点に活動するメタルコア・ポストハードコア・ベテラン、Secrets が 新曲「Get Outta My Head」のミュージックビデオを公開しました。この楽曲は、2022年6月10日に Velocity Records からリリースされるニューアルバム『The Collapse』の収録曲です。

 

Rise Records黄金期のメタルコア/ポストハードコアの典例とも言えるサウンドを長年鳴らしてきたSecretsですが、ここ数年発表してきた楽曲はかなりヘヴィ。この楽曲は、Secretsのクラシックな魅力を持ちつつ、現代的にアップデートした堂々たる仕上がりとなっている!

 

 

 

Secrets 『The Collapse』

▶︎https://velocity.lnk.to/collapse

 

1. The Collapse
2. Get Outta My Head
3. Falling Out
4. Parasite
5. Bad Decisions
6. The Drift
7. Lost
8. Glory
9. Delinquent
10. Fraud
11. The Let Down
12. Fade Away

RIFF CULT : Spotifyプレイリスト「All New Metalcore」

 

RIFF CULT : YouTubeプレイリスト「All New Metalcore」

SECRETS : ヘヴィな魅力が色めき立つ新曲「The Collapse」リリース!

 

SECRETS : カリフォルニアを拠点に活動するベテラン・メタルコア/ポストハードコア・バンド、Secrets (シークレッツ) が新曲「The Collapse」のリリック・ビデオをVelocity Recordsから公開しました。この楽曲は、2022年6月10日にVelocity Recordsからリリースされるニューアルバム『The Collapse』のタイトル・トラックとして収録されている。

 

RNR TOURSによって何度も来日公演を行ってきた彼ら。Rise Records黄金期とも言えるメタルコア/ポストハードコアを鳴らしてきたが、ここへきてグッとヘヴィでダークな世界観を見せるようになってきた。アルバムに先駆けて公開されているいくつかの楽曲を聴いてみると、やはりこれまでのSecretsとは違った魅力を持った作品になりそうな予感がする。これまでのファンも、そしてヘヴィなメタルコア/ポスト・ハードコア好きな方も要チェックだ。

 

 

RIFF CULT : Spotifyプレイリスト 「All New Post-Hardcore」

 

RIFF CULT : YouTubeプレイリスト「All New Post-Hardcore」

Secrets : 進化を続けるベテラン、至高の新曲「Falling Out」MV公開!

 

Secrets : カリフォルニア州サンディエゴを拠点に活動するポスト・ハードコアバンド、Secrets (シークレッツ)が、新曲「Falling Out」のミュージックビデオを公開しました。この楽曲は、2022年6月10日にVelocity Recordsからリリースされるニューアルバム『The Collapse』の収録曲です。

 

長年、ポストハードコア/メタルコア・シーンで存在感を見せつけてきた彼ら。この楽曲は、ベテランになった彼らだからこそ鳴らすことのできる、センチメンタルでエモーショナルなメロディとサウンド・プロダクションが120%発揮された素晴らしい一曲。アルバムが楽しみだ。

 

 

“Falling Out” is from Secrets’ upcoming album, ‘The Collapse,’ available June 10th. Pre-order the album here: https://velocity.lnk.to/collapse

 

 

Secrets : 6月リリースのニューアルバムからタイトル・トラック「The Collapse」MV公開!

 

Secrets : 来日経験も豊富なポストハードコア/メタルコア・ベテラン、Secretsが新曲「The Collapse」のミュージックビデオを公開しました。この楽曲は、バンドが新たに契約したVelocity Recordsから6月にリリースされるニューアルバムに収録される。

 

Richard Rogersのハイトーン・ヴォイスが映える新曲は久しぶりだ。これまでヘヴィな楽曲が多かった彼ら、やはりRise Records期のポストハードコア/メタルコア・サウンドを鳴らせば、一級品だ。アルバムが楽しみです。

 

 

RIFF CULT : Spotifyプレイリスト 「All New Post-Hardcore」

 

RIFF CULT : YouTubeプレイリスト「All New Post-Hardcore」

Secrets : ヘヴィにスタイルチェンジした衝撃の新曲「Parasite」MV公開!

 

Secrets : カリフォルニアを拠点に活動するポストハードコア/メタルコアバンド、Secretsが新曲「Parasite」をリリースしました。

 

1:38秒と短い楽曲ながら、これまでのSecretsにはなかったヘヴィな一曲に仕上がっており、アルバムの雰囲気も変わるのかもしれませんね。それでもこれまでのSecretsらしさは失われることはなさそうなので、これから公開される楽曲にも期待だ。

 

 

RIFF CULT : Spotifyプレイリスト「All New Metalcore」

 

RIFF CULT : YouTubeプレイリスト「All New Metalcore」

【年始企画】今年リリース10周年を迎える作品たち (Rise Records編)

年始企画 : 10年前の2012年と言えば、メタルコアやポストハードコアが少しずつ洗練され、世界中から個性的でハイ・クオリティなアーティスト達が続々とデビューした年だ。現在のメタルコア・ポストハードコアの基盤とも言えるサウンドを作り上げ、フォロワーを生み出した多くのバンドがRise Recordsに所属しており、今では名作と呼ばれるような作品をリリースしている。10年という月日を感じながら、改めて現在のメタルコア・ポストハードコアがどのように進化してきたのか、また2032年にどんなバンドが誕生しているかを想像しながら、ぜひ振り返ってみてほしい。

 


 

Issues ‎– Black Diamonds

Woe, Is Meを脱退したTyler Carter、Michael Bohn、Cory Ferris、Ben Ferrisによって2012年夏に結成され、すぐにRise Recordsと契約。『Black Diamonds』は彼らのデビューEPで、名曲「Love Sex Riot」収録。

 

 

 


The Acacia Strain ‎– Death Is The Only Mortal

ハードコア・シーンとメタルコア・シーンを繋いた存在として、このころすでに神格化されていたThe Acacia Strainの6枚目となるスタジオ・アルバム。長くThe Acacia Strainのコンポーザーとして活躍したDaniel “DL” Laskiewicz在籍時最後の作品。

 

 

 


Memphis May Fire – Challenger

USメタルコア・シーンを牽引する存在となったMemphis May Fireの3枚目スタジオ・アルバム。Billboard 200で16位にランクイン、現在までのバンドキャリアの中でも最も勢いに乗っていた頃の作品と言えるだろう。「Prove Me Right」は名曲中の名曲。

 

 

 


Secrets – The Ascent

2010年に結成、デモ音源を経てRise Recordsと契約したSecretsのデビューアルバム。ボーカリストAaron Melzerは2020年に死去。現在も活動しており、2010年代のレガシーを後世へと受け継いでいる。

 

 

 


Crown the Empire – The Fallout

テキサス州ダラスを拠点に2010年に結成されたメタルコア・バンドのデビュー・アルバム。Joey Sturgisによってプロデュースされた作品で、この作品から現在まで堅実なキャリアを築いている。

 

 

 


My Ticket Home – To Create A Cure

後にオルタナティヴな方向へと進んでいくMy Ticket Homeのデビュー・アルバムは、アグレッシヴなメタルコア・サウンドを鳴らし、Secrets、Crown The Empireと共にこの年のメタルコアを語る上で重要な作品と言える。

 

 

 


Attack Attack! ‎– This Means War

Joey SturgisによってプロデュースされてきたAttack Attack!が、本作はCaleb Shomoのプロデュースでアルバムを制作。通算3枚目となるスタジオ・アルバムは、Billboard 200で初登場11位にランクイン。Memphis May Fireと共にRise Recordsの顔として存在感を見せつけた。

 

 

 


Bleeding Through – The Great Fire

1999年から活動し、Roadrunner Recordsを牽引してきたメロディック・デスメタル/メタルコア、Bleeding ThroughがRise Recordsへと移籍したことは大きなニュースになった。そんな彼らの6枚目となるフルレングスは、彼ららしい火花飛び散るメロディック・メタルコア。

 

 

 


Woe, Is Me ‎– Genesi[s]

リード・ギタリストKevin Hanson以外のメンバーが脱退したWoe, Is Meが残したファイナル・アルバム。タレント揃いのIssuesが鳴らしたR&Bとメタルコアのクロスオーバー・サウンドとは違い、多彩なコラージュを組み込んだヘヴィなメタルコアを鳴らし、大きな話題となった。翌年に発表したEP『American Dream』で解散。一つの時代が生まれ、消えていく間に生まれた名作。

 

 

 


Miss May I ‎– At Heart

Rise Recordsがシーンにおける存在感を強めていく中で、欠かせない存在となっていたMiss May Iの通算3枚目フルレングス。Memphis May FireやAttack Attack!とはまた違い、メロディアスなメタルコアで独自のファンベースを堅持した一枚。

 

 

 


Palisades – I’m Not Dying Today

Marilyn Is Deadから改名し、再出発となった彼らのデビューEP。2013年にデビューアルバム『Outcasts』をリリースするが、この作品の存在感はそれを超えているように思う。エレクトロニックなアレンジと流麗なクリーン・パートに才能を感じた一枚。

 

 

 


Thick As Blood – Living Proof

Attack Attack!やMemphis May Fireという存在がこの頃のRise Recordsを象徴していると言えるが、The Acacia StrainとThick As Bloodがハードコアとメタルコアの文化をミックスさせ、モッシュコアなどを盛り上げた功績は絶対に忘れてはいけないし、しっかり評価すべきだ。この頃来日も果たし、LOYAL TO THE GRAVEとのスプリット作品も発表したThick As Bloodの快作。

 

 

 

 


Abandon All Ships – Infamous

エレクトロニック・ポストハードコアとして2000年代後半にデビューし、Rise Records黄金期の第2世代としてブレイクしたAbandon All ShipsのRise Records移籍後初となるセカンド・アルバム。Issuesの影に隠れながらも間違いなく2010年代初頭を象徴するバンドである。

 

 

 

 


In Fear And Faith – In Fear And Faith

2006年に結成し、2000年代後半のスクリーモ・ムーヴメントを盛り上げた存在として知られるIn Fear And Faithの通算3枚目フルレングスであり、ラスト・アルバム。時代がメタルコア・ポストハードコアへと移行していき、彼らの活動が止まったことは一つ象徴的な出来事だった。

 

 

 

Hands Like Houses – Ground Dweller

オーストラリアのバンドとしてRise RecordsからデビューしたHands Like Housesのファースト・アルバム。前述のIn Fear And Faithらが築いたスクリーモ/ポストハードコアの礎が全世界的に飛び火し、新たなシーンを生み出していく予兆がHands Like Housesの登場によって確信に変わったと言っても過言ではない。

 

 

 

American Me – Ⅲ

Thick As Blood、The Acacia Strainの陰に隠れがちではあるが、モッシュコアとしてハードコアとメタルコアを接続する存在として多大な功績をシーンにもたらしたAmerican Meの通算3枚目となるフルレングス。バンドは本作以降リリースなど目立った活動はないものの、近年復活の兆しがある。間違いなく伝説的な存在になっているバンド。

 

祝7周年! Secretsの名作アルバム『Fragile Figures』を聴き返してみよう

ポストハードコア/メタルコアの歴史において欠かせないRise Records。その黄金期に活躍したSecretsの名作アルバム『Fragile Figures』が今日で発売から7周年です。聴き返してみると本当に素晴らしいアルバム!