Bilmuri、ジャンルを超越した新境地見せるニュー・アルバム『GOBLIN HOURS』リリース!

 

Attack Attack! 黄金期を支えた Johnny Franck が2016年に立ち上げたプロジェクト、Bilmuri がニュー・アルバム『Goblin Hours』をリリースしました。プロジェクト開始以降、毎年のようにアルバムをリリース (年に数枚という時も) するなど多作っぷりで湧き上がるクリエイティヴィティでシーンで独特な存在感を見せつけてきた。

 

メタルコアともポストハードコアとも位置付けることができないそのサウンドは、時にシーンからの完璧な評価を得ることは出来なかったように思う。それはどこか、Attack Attack!がずっと葛藤してきたモヤモヤにも似たもののように感じる。Bilmuri として、本作『Goblin Hours』で挑んだのはスムースなR&Bとポスト・ハードコアを輪郭をぼやかしながらクロスオーバーさせることだ。サックスを交えながらもメタルコア・フレーバーを感じされるダイナミズムとグルーヴが面白い「ANABOLIC SPUDSMAN」や「A HOGMAN’S DELIGHT」など、Bilmuri でしか作れない音楽を完成させている。

 

トラックリストを眺めるだけでも多種多様なフィーチャリング・ボーカルによってより鮮やかに奏でられるBilmuri の新しい音楽が想像出来るだろう。

 

 

1. CORN-FED YETIS (feat. Knox)
2. THE VOID APPROACHETH (feat. Summer Hoop)
3. FAIRY: VOID TYPE (feat. Seneca)
4. MUSCLE BOUND DENIZEN (희망 없다) (feat. Shorelle)
5. ANABOLIC SPUDSMAN (feat. Spencer Stewart)
6. A HOGMAN’S DELIGHT (feat. Rory Rodriguez)
7. FAIRY: ETHEREAL TYPE (feat. Seneca)
8. VASCULAR DEMI-GOTH (feat. Laur Elle)
9. SWAMP CREATURE, THE FIRE BREATHER (feat. Enrose)

【年始企画】今年リリース10周年を迎える作品たち (Rise Records編)

年始企画 : 10年前の2012年と言えば、メタルコアやポストハードコアが少しずつ洗練され、世界中から個性的でハイ・クオリティなアーティスト達が続々とデビューした年だ。現在のメタルコア・ポストハードコアの基盤とも言えるサウンドを作り上げ、フォロワーを生み出した多くのバンドがRise Recordsに所属しており、今では名作と呼ばれるような作品をリリースしている。10年という月日を感じながら、改めて現在のメタルコア・ポストハードコアがどのように進化してきたのか、また2032年にどんなバンドが誕生しているかを想像しながら、ぜひ振り返ってみてほしい。

 


 

Issues ‎– Black Diamonds

Woe, Is Meを脱退したTyler Carter、Michael Bohn、Cory Ferris、Ben Ferrisによって2012年夏に結成され、すぐにRise Recordsと契約。『Black Diamonds』は彼らのデビューEPで、名曲「Love Sex Riot」収録。

 

 

 


The Acacia Strain ‎– Death Is The Only Mortal

ハードコア・シーンとメタルコア・シーンを繋いた存在として、このころすでに神格化されていたThe Acacia Strainの6枚目となるスタジオ・アルバム。長くThe Acacia Strainのコンポーザーとして活躍したDaniel “DL” Laskiewicz在籍時最後の作品。

 

 

 


Memphis May Fire – Challenger

USメタルコア・シーンを牽引する存在となったMemphis May Fireの3枚目スタジオ・アルバム。Billboard 200で16位にランクイン、現在までのバンドキャリアの中でも最も勢いに乗っていた頃の作品と言えるだろう。「Prove Me Right」は名曲中の名曲。

 

 

 


Secrets – The Ascent

2010年に結成、デモ音源を経てRise Recordsと契約したSecretsのデビューアルバム。ボーカリストAaron Melzerは2020年に死去。現在も活動しており、2010年代のレガシーを後世へと受け継いでいる。

 

 

 


Crown the Empire – The Fallout

テキサス州ダラスを拠点に2010年に結成されたメタルコア・バンドのデビュー・アルバム。Joey Sturgisによってプロデュースされた作品で、この作品から現在まで堅実なキャリアを築いている。

 

 

 


My Ticket Home – To Create A Cure

後にオルタナティヴな方向へと進んでいくMy Ticket Homeのデビュー・アルバムは、アグレッシヴなメタルコア・サウンドを鳴らし、Secrets、Crown The Empireと共にこの年のメタルコアを語る上で重要な作品と言える。

 

 

 


Attack Attack! ‎– This Means War

Joey SturgisによってプロデュースされてきたAttack Attack!が、本作はCaleb Shomoのプロデュースでアルバムを制作。通算3枚目となるスタジオ・アルバムは、Billboard 200で初登場11位にランクイン。Memphis May Fireと共にRise Recordsの顔として存在感を見せつけた。

 

 

 


Bleeding Through – The Great Fire

1999年から活動し、Roadrunner Recordsを牽引してきたメロディック・デスメタル/メタルコア、Bleeding ThroughがRise Recordsへと移籍したことは大きなニュースになった。そんな彼らの6枚目となるフルレングスは、彼ららしい火花飛び散るメロディック・メタルコア。

 

 

 


Woe, Is Me ‎– Genesi[s]

リード・ギタリストKevin Hanson以外のメンバーが脱退したWoe, Is Meが残したファイナル・アルバム。タレント揃いのIssuesが鳴らしたR&Bとメタルコアのクロスオーバー・サウンドとは違い、多彩なコラージュを組み込んだヘヴィなメタルコアを鳴らし、大きな話題となった。翌年に発表したEP『American Dream』で解散。一つの時代が生まれ、消えていく間に生まれた名作。

 

 

 


Miss May I ‎– At Heart

Rise Recordsがシーンにおける存在感を強めていく中で、欠かせない存在となっていたMiss May Iの通算3枚目フルレングス。Memphis May FireやAttack Attack!とはまた違い、メロディアスなメタルコアで独自のファンベースを堅持した一枚。

 

 

 


Palisades – I’m Not Dying Today

Marilyn Is Deadから改名し、再出発となった彼らのデビューEP。2013年にデビューアルバム『Outcasts』をリリースするが、この作品の存在感はそれを超えているように思う。エレクトロニックなアレンジと流麗なクリーン・パートに才能を感じた一枚。

 

 

 


Thick As Blood – Living Proof

Attack Attack!やMemphis May Fireという存在がこの頃のRise Recordsを象徴していると言えるが、The Acacia StrainとThick As Bloodがハードコアとメタルコアの文化をミックスさせ、モッシュコアなどを盛り上げた功績は絶対に忘れてはいけないし、しっかり評価すべきだ。この頃来日も果たし、LOYAL TO THE GRAVEとのスプリット作品も発表したThick As Bloodの快作。

 

 

 

 


Abandon All Ships – Infamous

エレクトロニック・ポストハードコアとして2000年代後半にデビューし、Rise Records黄金期の第2世代としてブレイクしたAbandon All ShipsのRise Records移籍後初となるセカンド・アルバム。Issuesの影に隠れながらも間違いなく2010年代初頭を象徴するバンドである。

 

 

 

 


In Fear And Faith – In Fear And Faith

2006年に結成し、2000年代後半のスクリーモ・ムーヴメントを盛り上げた存在として知られるIn Fear And Faithの通算3枚目フルレングスであり、ラスト・アルバム。時代がメタルコア・ポストハードコアへと移行していき、彼らの活動が止まったことは一つ象徴的な出来事だった。

 

 

 

Hands Like Houses – Ground Dweller

オーストラリアのバンドとしてRise RecordsからデビューしたHands Like Housesのファースト・アルバム。前述のIn Fear And Faithらが築いたスクリーモ/ポストハードコアの礎が全世界的に飛び火し、新たなシーンを生み出していく予兆がHands Like Housesの登場によって確信に変わったと言っても過言ではない。

 

 

 

American Me – Ⅲ

Thick As Blood、The Acacia Strainの陰に隠れがちではあるが、モッシュコアとしてハードコアとメタルコアを接続する存在として多大な功績をシーンにもたらしたAmerican Meの通算3枚目となるフルレングス。バンドは本作以降リリースなど目立った活動はないものの、近年復活の兆しがある。間違いなく伝説的な存在になっているバンド。

 

Attack Attack! : 9年振りの新作『Long Time, No Sea』遂にリリース!

 

Attack Attack! : メタルコア/ポストハードコア・レジェンド、Attack Attack!が9年振りとなる新作EP『Long Time, No Sea』をリリースしました。復帰作「All My Life」や本作までにリリースしてきたシングルに加え、未公開曲「Dear Wendy」を含む全6曲が収録されています。

 

 

ちょうど1年前、RIFF CULTでも彼らの復活について記事を書いている (https://riffcult.online/2020/10/25/attackattack2020/)。この時はまだ懐疑的な部分が多かったが、徐々に明らかになっていく新しいAttack Attack!の全容、そして公開された復帰シングル「All My Life」を聴いた感動は今もまだ思い出せる。多くのメタルコア/ポストハードコア・ファンにとって、それほど彼らは特別なバンドであるし、こうして動き出した事実だけでも素晴らしいことであると思う。

 

正直なところ、全盛期に感じたAttack Attack!の素晴らしさを超えるものがあるかと言えば、難しい部分もある。ただ、「Press F」や「Fade With Me」といった楽曲は、今のメタルコア/ポストハードコアシーンにおいても光るものがあるし、戦うに十分必要なポテンシャル、センスはある。今後はツアーも控えており、少しずつシーンに戻ってくる感じになっていると思う。日本からオンラインを介して彼らの活動は注視して行きたい。

 

Attack Attack! 、新曲「Press F」のミュージックビデオを公開!

Attack Attack! : 衝撃的な復活を遂げたメタルコア/ポストハードコア・レジェンド、Attack Attack!が、新曲「Press F」のミュージックビデオを公開しました。復活後のシングルはエレクトロニック感強めだったり、新しい試みが多かったせいか、賛否両論ありましたが、この「Press F」は、かなりヘヴィな仕上がりになっていて、ファンからの評価も高いですね!

 

Attack Attack!が新曲「Fade With Me」をリリース!

復活を果たしたポストハードコア・レジェンド、Attack Attack!が、新曲「Fade With Me」をリリースしました。これまで発表した楽曲とは違い、R&Bベースのエレクトロニックな楽曲になっており、メタルコア・ヘッズにはやや物足りないかも知れないが、グッドメロディは健在だ。

 

Merch & More! – https://linktr.ee/oxide.records

Attack Attack!が新曲「Brachyura Bombshell」をリリース + YouTuber達の反応は?

電撃復活を果たし、これまでに2曲のニューシングルをリリースしたAttack Attack!。賛否両論ある中リリースされた「Brachyura Bombshell」は、Attack Attack!の名作『Smokahontas』を彷彿とさせるサウンドを鳴らし、高評価を得ています。YouTuber達のリアクションビデオも出揃ってきたので、まとめて紹介していきます。

 

Nikはこれまでの新曲があまり良くないのではと話してましたが、今回は良い反応。

 

Hopesick Reactsも悪くないですね。それよりもミュージックビデオのディレクションに夢中。蟹が街を守りきれるかどうか笑 他にもいろいろアップされているので、掲載しておきます。

 

 

 

 

Nine ShrinesがSmashing Pumpkinsのカバー「Zero」をリリース!

コロンバスを拠点に活動するNine ShrinesがSmashing Pumpkinsのカバー「Zero」を公開しました。

 

Nine ShrinesはAttack Attack!でドラムを務めたAndrew Wetzelを中心に、Life on RepeatのDevonなどが在籍するバンド。2019年にアルバム『Retribution Therapy』をリリースしています。

Attack Attack!の新曲「All My Life」を聴いて思ったこと。

12月7日に復活を果たしたAttack Attack!のニューシングル「All My Life」がリリースされました! 多くのポストハードコア/メタルコアファンが楽しみにしていた彼らの復帰作。みなさんはどんな感想を持ちましたか?

Attack Attack!の復活について、今わかっているすべてをまとめてみた (10/25)
https://riffcult.online/2020/10/25/attackattack2020/

復活のアナウンスがあったタイミングでメンバーラインナップも大きな話題になりました。Attack Attack!の顔とも言えるCalebは復活に携わっておらず、オリジナルメンバーのAndrew WetzelとギタリストのAndrew Whitingを中心に復活している。彼らももちろんAttack Attack!の伝説的なメンバーであるが、この復活にかかる期待を超えるには、今回の楽曲はなかなか厳しいところもあったと思う。YouTubeのビデオに書き込まれたコメントを読む限り多い意見はこうだ。「これがAttack Attack!だと知らずに聴いたらかなりイケてるが、Attack Attack!の復帰作としては最高だとは言えない」、「Crabcoreを待っている」…。これらのコメントには同様に多くのLIKEも付いている。

問題はこれからだ。彼らはこの1曲だけを残してまた沈黙するわけがない。これからリリースされるであろう楽曲にはAttack Attack!として復活する必要のあった新曲があるはずだ。Crabcoreもそうだが、2000年代後半のポストハードコアサウンド。それを楽しみに待っている。

Attack Attack!の復活について、今わかっているすべてをまとめてみた

Attack Attack!が復活したというニュースが10月21日に公開され、驚いた方も多いだろう。2000年代後半に大きく盛り上がりを見せたメタルコア/ポストハードコアシーンを象徴するバンドであり、BearteethのCalebやOf Mice & Menで活躍したAustinがかつて所属したバンドとしてその名前だけ知っている、という人も多いはず。今回彼らが復活を遂げたものの、いまだに詳しい詳細は明らかになっていない。そこで今回は、現段階で分かっている情報をまとめてみることにした。

 

バンドは2006年オハイオ州コロンバスにてAmbianceという名前でJohnny Franck、Andrew Whiting、Nick White、Andrew Wetzel、Austin Carlileの5人で結成された。すぐにCaleb Shomoが加入し、Attack Attack!へと改名。2013年の活動休止までに3枚のフルアルバムをリリースしており、それらはすべてメタルコア/ポストハードコアシーンに名を残す名作として語り継がれている。

2021年に何か作品をリリースするとすれば、およそ8年振りの復活となる。

今回の復活にさいして、そのメンバーラインナップはどのようなものだろうか。バンドのフロントマンとして黎明期を支えたCaleb Shomoは今回の復活に関与しておらず、またJohnny Franckも復活メンバーにはラインナップされていないという事は、彼らのInstagramのストーリーへの投稿で明らかになった。

今回の復活は、オリジナルメンバーのAndrew WetzelとギタリストのAndrew Whitingを中心に計画されており、現在Attack Attack!がTwitterでフォローしている4人が最新のメンバーであろうと推測できる。上記2名に加え、Nine Shrines/Strangers To Wolvesで活動するシンガーChristpher Parketnyと、DrudgeのベーシストJay Millerが新しいメンバーだと推測できる。

彼らはすでにJoey Sturgisと共にレコーディング作業を行っており、新曲「All My LIfe」のTeaserが公式からアップされている。レーベルはOxide Recordsに所属し、アルバム、またはEPはそこからリリースされるものと思われる。

【まとめ】2020年にリリース10周年を迎えるポストハードコアの名盤 vol.01

Attack Attack! – Attack Attack! (2010年6月8日リリース / Rise Records)

Woe, Is Me – Number[s] (2010年8月30日リリース – Rise Records)

For All Those Sleeping ‎– Cross Your Fingers (Fearless Records)

Underoath ‎– Ø (Disambiguation) (Tooth & Nail Records / Roadrunner Records)

The Devil Wears Prada – Zombie EP (Ferret Music / Triple Vision)