【2024年下半期】ブルータル・デスメタルの名盤 10選 アルバムレビュー

下半期にまとめてアルバムレビューする時間を少しでも削減するべく、今年は上半期に11枚のレビューを投稿しましたが、まさかの「ブルデス当たり年」で、多くの優れたアルバムが登場しましたので、10枚をピックアップし、アルバムレビューしました。これまで書いてきたブルータル・デスメタルのレビューや、プレイリストも合わせてフォローお願い致します。

▶︎過去の年間ベスト一覧

・2020年の名盤
・2021年の名盤
・2022年上半期の名盤
・2022年下半期の名盤 (前編)
・2022年下半期の名盤 (後編)
・2024年上半期の名盤

▶︎Spotifyプレイリスト

▶︎Nile 『The Underworld Awaits Us All』

Country : United States
Label : Napalm Records / Chaos Reigns
Streaming : https://lnk.to/NILE-TUAUA

前作『Vile Nilotic Rites』から5年振り、通算10枚目となるスタジオ・アルバム。本作から新たにMorbid AngelのDan Vadim Vonがベース/ボーカル、Lecherous NocturneのZach Jeterがギター/ボーカルとして加入し、トリプルギターの5人体制となっている。ミックス/マスタリングはMark Lewisが担当し、アートワークはポーランド出身の画家Michał “Xaay” Lorancが務めた。

Karl Sandersが手掛けた楽曲が大半を占めるが、KarlとGeorge Kolliasによって共作されたオープニング・トラック「Stelae of Vultures」や2017年に加入したギタリストBrian Kingslandが3曲を作曲、うち2曲の作詞も手掛けるなど、これまでNileの中心人物であるKarl以外のメンバーが楽曲制作を手掛けることはあったものの、Karl以外で作詞を行なったのはBrianが初だと思われる。とは言え、劇的にNileサウンドから逸脱したスタイルかと言えばそうでもなく、Brianが手掛ける楽曲もNileの伝統に沿ったダイナミックなデスメタルであり、ややグルーヴメタル気味な雰囲気のある「True Gods of the Desert」、エンディングにふさわしい、じわじわと盛り立てる「Lament for the Destruction of Time」はギタリストらしいソロパートの映えるフレーズが多めだ。

Nile (2024)

一貫した世界観は変わらぬNileの魅力だが、いつにも増してローの効いたブルータル・パートが多く、よってプログレッシヴなギターフレーズの数々が立ち上がってくる。リリックビデオにもなっている先行シングル「Under the Curse of the One God」はこのアルバムの中でもブルータル・デスメタルなNileが好きな方にオススメの楽曲で、George Kolliasのテクニカルなドラミングにダークなリフが絡み付いていく (途中のオペラ調のコーラスも素晴らしい!)。結成から30年を超え、さらにヘヴィになっていくNileに感動。

 

▶︎Despondency 『Matriphagy』

Country : Germany
Label : New Standard Elite
Streaming : https://newstandardelite.bandcamp.com/album/despondency-matriphagy

2010年の活動休止以来、15年振りとなる通算3枚目のスタジオ・アルバム。結成は1999年と古いものの、リリースペースが遅く、故に神格化されてきたバンドでもある。2015年に活動を再開してからもリリースはなかったが、Deeds of Fleshのブレインであり、Unique Leader Records の創始者でもある故Erik Lindmarkの追悼の意を込めたEP『Excruciating Metamorphosis』を2019年にリリース。2022年にギタリストEduardo Camargo、2024年にはベーシストKieren Allanが加入 (*本作ではベースはEduardoが兼任している) し、再びラインナップを固めた。新しく加入した2人は、2024年に活動を再開したMastication of Brutality Uncontrolledでも一緒で、そこにはDespondencyの創設メンバーであるKonstantin Lühringも在籍している。

本作『Matriphagy』は長いブランクを感じさせないDespondencyサウンドそのままで、前作『Revelation IV』と本質的な違いはないが、新しいDespondencyはKonstantinのガテラルがローに振り切って、終始地を這うようなブルータルなものになった。ド派手なスラムパートはないが、Defeated Sanityを彷彿とさせるようなドラミングの小技やベースのスラップを巧みに組み合わせながら、楽曲にドラマ性をもたらしていくスタイルはベテランならでは。「Inherited Animosity」はこのアルバムのキートラックとも言えるだろう。

 

▶︎Sanguinary Consummation 『Hymns Of Dismal Agony』

Country : United States / Sweden
Label : Vile Tapes Records
Streaming : https://sanguinaryconsummation.bandcamp.com/album/hymns-of-dismal-agony

2023年アメリカ・ミズーリ在住のメンバーとスウェーデン在住のメンバーによって結成されたSanguinary Consummation。本作は、2024年にデモ音源の後に発表されたデビュー・アルバムとなる。Sanguinary Consummationのサウンドの特徴はなんと言ってもスネア。発売元であるVile Tapes Recordsはこのスネア・サウンドを「Ping Snare」と形容しているが、その名の通り”短く高音の音を出す”スネアで、ハイピッチとか言っていたものだ。

Sanguinary Consummationのロゴ

すっかり元来のブルータル・デスメタルと呼ばれていたジャンルは、スラミング・スタイルに主流を取って変わってしまった為、「ブラスティング」と名乗るようになったが、それ以降、この手のスタイルがスラミング・ブルータル・デスメタルとは別軸で激化しているように思う。リフやガテラルの凄味を消し去ってしまうほど、巨大なインパクトを放つ独特なスネアを思う存分味わえる。

 

▶︎Vomit The Soul 『Massive Incineration』

Country : Italy
Label : Unique Leader Records
Streaming : https://orcd.co/VTSMASSIVEINCINERATION

2021年にリリースしたアルバム『Cold』からおよそ3年振りのリリースとなった通算4枚目のスタジオ・アルバム。新たにドラマーとして元PutridityAntropofagusBeheadedにも在籍するDavide Billia、ベーシストにPosthuman AbominationAndrea Pillituが加入。前作から参加しているBloodtruthStefano Rossi Ciucciは本作からギタリストへのパートチェンジし、バンドのファウンダーMax Santarelliとのコンビネーションが強化された。

2024年のVomit The Soul

イタリアのミュージシャンは独特の美的感覚を持っている。それはブルータル・デスメタルだけでなく、パンクやメタルコアにも言えることで、ふわりとした芸術性を香らせる。それはメロディにもそうだし、デスメタルの場合、Putridityもそうだが、楽曲展開に感じることが多い。Vomit The Soulは前作でも見られたスラミング・スタイルが本作では大幅に増加しているが、元来のVomit The Soulらしいブラスティング・スタイルと、まるで溶接したかのような、いびつな連なりを見せている。

ミュージックビデオになっている「Bloodtime」や「Endless Dark Solstice」のような楽曲は、Vomit The Soulがこれから得意にしていくスタイルだと思う。ドラマーDavideのプレイが注目されがちだが、楽曲展開に隠された芸術性に着目して聴いてみると、さらに面白いと思う。

 

▶︎Theurgy 『Emanations Of Unconscious Luminescence』


Country : Italy / Thailand / United States / Canada
Label : New Standard Elite
Streaming : https://newstandardelite.bandcamp.com/album/theurgy-emanations-of-unconscious-luminescence

タイ出身で来日経験もあるEcchymosisのドラマーであり多くのバンドを兼任するPolwach Beokhaimookがボーカルを務め、イタリア出身でDeprecatoryのメンバーであるMarco Fincoとカナダ出身でThe Ritual Auraに在籍するBrandon Iacovella (日本語も話せるらしい) がギター、アメリカ出身でソロプロジェクトAnal Stabwoundで知られるNikhil Talwalkarがベース/ドラム/ボーカルを担当する4人組多国籍バンド、Theurgyのデビュー・アルバム。

Theurgyのロゴ

このバンドは、まるで大腸のレントゲン写真のような奇怪なバンドロゴで一部のマニアの間でデビュー前から話題となっていたが、2021年のデモ音源で、ロゴ以上にそのサウンドでも多くのブルータル・デスメタル・ファンを釘付けにした。2023年に加入したBrandonの影響もあり、New Standard Eliteらしいブラスティング・ブルータル・デスメタルとプログレッシヴなギタープレイのクロスオーバーという新たなスタイルを創出。ドラマ性のある展開が感じられ、言うなれば「プログレッシヴ・ブラスティング・ブルータル・デスメタル」という超マイクロ・ジャンルを完成させた。「Miracles of Absolute Hedonism」はアルバムの中でもTheurgyがチャレンジしていることを理解しやすい楽曲なので、まずはこれを聴いてみて欲しい。

 

▶︎Pathology 『Unholy Descent』

Country : United States
Label : Agonia Records
Streaming : https://bit.ly/subs-agonia-yt

カリフォルニア・サンディエゴのベテラン・ブルータル・デスメタル・バンド、Pathologyの3年振り通算12枚目(!!) のスタジオ・アルバム。彼らの沸き続ける創作意欲には、アルバムがドロップされる度に驚かされる。アルバムが12枚あるということは、このような複雑なスタイルの楽曲を100曲以上は作り続けているということ……。それもNuclear Blast といったメタル名門をはじめ、Comatose Music、Severed Records、Victory Recordsとあらゆるエクストリーム・メタルの人気レーベルを渡り歩く形で。今回はブラック/デスメタル・レーベルでポーランドを拠点とするAgonia Recordsからということでこちらも素晴らしいレーベルだ。もしかしたら、「一度でいいからPathologyのアルバムをうちからもリリースしてみたい」という、ある種メタルレーベルのステータス見たいなものになっているのかも知れない。

さて本作は、ここ最近メンバーラインナップが固定されてきたが、2019年から参加していたDan Richardsonの脱退前ラスト作となっている。これは、『Awaken to the Suffering』や『The Time of Great Purification』といったPathologyの人気作品でギターを担当したKevin Schwartzの復帰に伴うものなのかも知れない。

Kevin Schwartz

2018年に復帰したボーカリストObie Flettと共にOG Pathologyなラインナップとなり、アルバムツアーに出る模様。このアルバムはミックスをZack Ohren、マスタリングをAlan Douches、そしてアートワークはPär Olofssonが手掛けた、エクストリーム・メタルの凄腕エンジニア達と共に完成させられた1枚で、ピュアなブルータル・グルーヴが聴きどころだ。ミュージックビデオにもなっており、イントロ明けのオープニングトラックである「Cult of the Black Triangle」は、難しい小技をなるべく削ぎ落として、メインリフがあり、核となるパートでブラストビートが威力を発揮するような展開が組まれていて、ベテランらしい楽曲の良さを感じる。それがほとんど全ての楽曲に貫かれていることで、コアなリスナーを寄せ付けないところはあるものの、オーガニックなデスメタルの良さがあり、何度も聴きたくなる作品に仕上がっている。

 

▶︎Extrathesia 『Animism』


Country : United States
Label : Independent
Streaming : https://extrathesia.bandcamp.com/album/animism

Divinite HiveCourtland Griffinによるソロ・プロジェクトで、これがデビュー作。Extrathesiaもソロ・プロジェクトであるが、これら2つのプロジェクトの棲み分けとしては、Extrathesiaの方がブラスティング・スタイルにフォーカスしている (感じがする)。Divinite Hive名義でも今年フルアルバム『Stellar Fusion Genesis』をリリースしているので気になる方は聴き比べてみても面白いと思う。

Extrathesiaのロゴ

Extrathesiaは、リフの細やかな刻み、スラミング・パートも交えながら忙しなくテンポを上げ下げする展開の複雑さが聴きどころ。全6曲収録、トータル・タイム12:48と短い作品ながら、非常に作り込まれた作品です。ソロ・プロジェクトらしいスタイルの楽曲は、デトロイトのSyphilicを彷彿とさせてくれる。

 

▶︎Emasculator 『The Disfigured And The Divine』


Country : Prague, Czechia / United States
Label : New Standard Elite
Streaming : https://emasculatorbdm.bandcamp.com/album/the-disfigured-and-the-divine

AbnormallityMallika Sundaramurthyがボーカルを務める全員女性メンバーによるブルータル・デスメタル・バンドEmasculatorのデビューEP。CartilageのギタリストTeresa Wallace、PoonTicklerのギタリストMorgan Elle (ベースも兼任)、フォークメタル・バンドOak, Ash & Thornに在籍するドラマーCierra Whiteによる4ピース。

オリエンタルなイントロで始まるリードトラック「Eradication of the Asuras」はミュージックビデオにもなっており、ドライでガリガリとしたリフワークに、オールドスクールなデスメタル・ドラミング、そしてMallikaのガテラルが渦巻のように展開していく。わずかに導入されるブレイクもセンス有。

 

▶︎Indecent Excision 『Into The Absurd』

Country : Italy
Label : New Standard Elite
Streaming : https://indecentexcision.bandcamp.com/album/into-the-absurd

2006年にイタリアで結成されたIndecent Excisionは、2011年に『Deification of the Grotesque』、2015年に『Aberration』と2枚のアルバムをリリースしており、本作が9年振りのサード・アルバムとなる。オリジナル・メンバーは不在だが、2008年から在籍するNeurogenicのMatteo Bazzanellaがボーカルを務め、Shockwave ExtinctionのHannes Gamperがギター、PutridityのGiancarlo Mendoがベース、UnkreatedのDavide Farabegoliがドラムというのが現在のラインナップ。

Indecent Excisionの良いところは、アヴァンギャルドでプログレッシヴなGiancarloのベースプレイを軸としながら、ストップ&ゴーを駆使したアクセルとブレーキの踏み分けが鮮やかな楽曲の構築美にある。それらはマスコアにも通ずる雰囲気があるが、MatteoのロングブレスのガテラルとDavideのドラミングが見せる疾走感によって、ブルータル・デスメタルとして結実している。Indecent Excisionを聴いていると、強烈な山道をとてつもないスピードで疾走するレーシングカーを思い起こさせる。「アクセルとブレーキ」をキーワードにアルバムを聴いてみると、驚くほど面白く感じるはずだ。

 

▶︎Lumpur 『Aku Dan Tuhanku』


Country : Indonesia
Label : Brutal Mind
Streaming : https://brutalmind.bandcamp.com/album/aku-dan-tuhanku

1994年に結成され、2024年に30周年を迎えたインドネシアン・デスメタルの重鎮、Lumpurのセカンド・アルバム。アルバムタイトルは「Me and my God」を意味する。2度の活動休止を挟んでおり、ファースト・アルバムも2003年の『Escape Your Punishment』でカセットテープフォーマットであった為、インドネシア以外に知る人は少ないかも知れない。

アルバムの最初から最後まで、ほとんど踏み込まれ続けるツインペダルは、本当に煙が立ち上がるほど、Lumpurサウンドの根底をずっしりと支えている。その上を細やかなリフワークで蠢くようにして鳴り続けるリフも凄まじく、これもインドネシアらしいスタイルだと言える。時折差し込まれるブレイクも程良く、基本はブラスティングというのも清くカッコいい。彼らの新作が聴けることにありがたみを感じる。次は2040年までにはアルバムが出る計算だが、それまでずっとインドネシアでブルータルデスメタルのシーンが盛り上がり続けていたらと願う。

Nile、ニュー・アルバムから新曲「Under the Curse of the One God」をリリース

テクニカル・デスメタル・バンド、Nile (ナイル)が10枚目のアルバム『The Underworld Awaits Us All』を、2024年8月23日にNapalm Recordsからリリースする。 リリースに先駆けて、彼らはアルバムからの3枚目のシングル「Under the Curse of the One God」を公開した。フロントマンのKarl Sandersは次のように語っている:

「ファンの皆さんにようやく”Under the Curse of the One God”を聴いていただける機会を得て、本当に嬉しく思っています。 この曲は凶暴で残忍なNileのトラックであり、古代の呪いに彩られている。Ingo Sporには、彼のユニークで創造的な映像芸術を駆使して、我々の音楽に冒涜的な生命を吹き込んでくれたことに感謝します」。

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The Underworld Awaits us All, Nile’s new album, drops August 23rd, 2024!
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Nile、ニュー・アルバム『The Underworld Awaits Us All』2024年8月リリース決定! 先行シングルの公開も

テクニカル・デスメタル・バンド、Nile が10枚目のスタジオ・アルバム『The Underworld Awaits Us All』をNapalm Recordsから2024年8月23日にリリースすることを発表しました。アルバムはバンドメンバーによってプロデュースされ、ミックス/マスタリングはCannibal Corpse, Whitechapelとの仕事で知られるMark Lewisが担当している。

このアルバムからのファースト・シングル「Chapter for Not Being Hung Upside Down on a Stake」が公開され、すでに話題となっている。この曲はエジプトの死者の書の第181章を参照しているそうだ。相変わらずのオタクっぷりが炸裂している。

“The Underworld Awaits Us All” track listing:

01 – “Stelae Of Vultures”
02 – “Chapter For Not Being Hung Upside Down On A Stake In The Underworld And Made To Eat Feces By The Four Apes”
03 – “To Strike With Secret Fang”
04 – “Naqada II Enter The Golden Age”
05 – “The Pentagrammathion Of Nephren-Ka”
06 – “Overlords Of The Black Earth”
07 – “Under The Curse Of The One God”
09 – “Doctrine Of Last Things”
10 – “True Gods Of The Desert”
11 – “The Underworld Awaits Us All”
12 – “Lament For The Destruction Of Time”

Pre-order options for the album include an elaborate Anubis bust limited to 500 pieces. You can secure yourself a copy via https://lnk.to/NILE-TUAUA

Nile、新作のレコーディングを開始

 

デスメタルバンド  Nile が、2019年にリリースしたアルバム『Vile Nilotic Rites』の続編と思われる新曲のレコーディングを行っていると、最近スタジオでの写真をFacebookで公開しました。公開された写真には、オリジナルメンバーのKarl Sandersが中心になり、最新メンバーのBrian Kingslandがギターを録音している様子が映っています。まだ今年リリースされるかどうかは不明ですが、バンドは4月4日から「Vile Nilotic Rites European tour」までにある程度作業を終えるのかもしれません。

 

2022年、2015年に加入したベーシストのBrad Parrisがバンドと良好な関係で別れることが発表されました。現在のラインナップは、Sandersがギターとボーカルを担当し、George Kolliasがドラムを担当し、Kingslandが2017年に加入したギターとボーカルを担当しています。Parrisの後任が誰になるかまだ不明ですが、現在、Julian David Guillenがバンドのツアー用ベーシストを務めています。

 

Karl Sanders (Nile)、13年振りのソロ・アルバムから新曲「The Sun Has Set on the Age of Man」リリース!

 

Karl Sanders : テクニカル・デスメタル・バンド、Nile (ナイル) のフロントマンとして知られるKarl Sandersが、13年振りにリリースするソロ・アルバム『Saurian Apocalypse』から、先行シングル「The Sun Has Set on the Age of Man」をリリースしました。

 

ニューアルバムは2022年7月22日にNapalm Recordsから発売される。Nileの神秘的なコンセプトはそのままに、そのサウンドのオーケストレーションにフォーカスした作品に仕上がっている。

 

Karlは「The Sun Has Set on the Age of Man」についてこう語っている。

“The Sun Has Set on the Age of Man “は、このアルバムについて、最初に聴く曲として最高だ。ニューアルバム『Saurian Apocalypse』のオープニング・トラックで、とてもシネマティックで不気味なムードメーカーの役割を果たしている曲なんだ。SF映画のオープニングシーンのようなこの曲は、この後に続く収録曲の多くのひねくれた旅への導入部としての役割を担っているよ。この曲は、太陽が沈み、夜が訪れた直後に感じる、未知の暗闇とその恐怖に対する古代からの進化的な意識を呼び起こすということについて表現したものなんだ。

 

そして、私の長年の友人でありNileのオリジナル・ドラマー、Pete Hammouraがパーカッションを、伝説的なギターシュレッダー、Rusty Cooleyがアコースティック・ソロでゲスト参加していることもあり、私にとって非常に特別なものとなっているよ。Rustyはエレキギターのシュレッダーだが、この曲でアコースティックギターでのデビューを果たしたんだ。PeteとRusty、ありがとう!”

 

 

▶︎Karl Sanders 『Saurian Apocalypse』

1. The Sun Has Set on the Age of Man 03:33
2. The Disembodied Yet Slither Among Us 06:09
3. The Evil Inherent in Us All 04:33
4. Skull Fuck Ritual (Skull Breach edition) 04:33
5. Nada Zaag 06:17
6. An Altered Saurian Theta State 06:49
7. Nihil Emplexus 07:36
8. Divergence: The Long Awaited Third Primordial Ascension 05:03
9. Mask of Immutable Self Delusion 05:48
10. No Creature More Deserving of Cataclysmic Annihilation 10:33

 

Pre-Order here: https://lnk.to/SaurianApocalypse