約10年の活動休止を経て復活したBlack Tide、北欧神話の世界蛇ヨルムンガンドを描く新曲「Midgardsormen」公開

アメリカ・フロリダ州マイアミ出身のメタルバンドBlack Tideが、ニューシングル「Midgardsormen」を2026年9月4日にリリース。あわせてオフィシャル・ミュージックビデオも公開した。

「Midgardsormen」は北欧神話から着想した楽曲で、世界を取り囲む巨大な蛇Jörmungandrをテーマにしている。タイトルも、北欧神話に登場する“ミッドガルドの蛇”を指す名称に由来する。

配信 : https://www.playandfollow.com/r/icmg/midgardsormen

今回の楽曲は、約10年の活動休止を経て2026年に再始動したBlack Tideによる最新リリース。バンドは2016年に活動を終了していたが、今年1月にThin Lizzyの「The Boys Are Back In Town」のカバーを発表し、本格的な復帰を明らかにした。

再始動に際してヴォーカル/ギターのGabriel Garciaは、Black Tideの原点へ戻ることをテーマに掲げ、自身と兄弟のRaul Garciaが子どもの頃に曲を書き始めた時の精神を再び取り戻したいと説明。オリジナル楽曲やライブ活動を含む新たな展開を進めていく意向も示していた。

Black Tideは2004年に結成。メンバーが10代だったキャリア初期から注目を集め、Interscope Recordsとの契約やOzzfestへの出演を経験した。2008年にはデビューアルバム『Light from Above』を発表し、その後『Post Mortem』、『Chasing Shadows』と計3枚のスタジオアルバムをリリースしている。

『Light from Above』には「Shockwave」「Warriors of Time」などを収録。2011年の『Post Mortem』では「That Fire」「Walking Dead Man」などを発表し、Bullet For My ValentineのMatt Tuckを迎えた「Ashes」も収録された。

2015年の3rdアルバム『Chasing Shadows』を経て活動を停止したBlack Tideだが、2026年に再始動。「Midgardsormen」は、復帰後の新たな活動を進めるバンドの現在を示す一曲となった。

元SlipknotのドラマーJay Weinberg、新曲「Another Head on the Pile」でRyan Pattersonとコラボ

Jay Weinbergが、Fotocrime/ColiseumのRyan Pattersonを迎えたニューシングル「Another Head on the Pile」をリリース。オフィシャル・ミュージックビデオも公開された。

「Another Head on the Pile」は、Weinbergが自身の名義で展開しているコラボレーション・シリーズの最新曲。Ryan Pattersonがヴォーカルとギターソロで参加し、Weinbergはドラム、ギター、ベース、キーボードなど複数の楽器を担当している。楽曲はWeinbergとPattersonによって書かれた。

レコーディングにはShannon Forrest、Brandon Highfill、Pattersonが参加。ミックスをZach Weeks、マスタリングをNick Townsendが担当した。これまでのWeinbergのソロ作品にも携わってきたスタッフが再び制作を支えている。

ミュージックビデオはWeinberg自身が監督を務め、Tommy Johnsが撮影、Jack Rogersが編集とコラージュを担当。アートワークは、これまで「Sandstone」「Drone Operator」などでもWeinbergと仕事をしてきたPaul Romanoが手掛けた。

Weinbergは2025年11月、DeafheavenのGeorge Clarkeを迎えた「Sandstone」で自身名義のシングル・シリーズを始動。2026年3月にはCode OrangeのJami MorganとShade BalderoseによるNOWHERE2RUNをフィーチャーした「Drone Operator」、7月にはSoftcultとの「Drown Fountain」を発表している。

「Drown Fountain」ではWeinberg自身が初めてヴォーカルも担当し、ドラムを使用しない楽曲に挑戦。ゲストごとに異なるアプローチを取り入れながら、ドラマーとしての活動とは別軸で自身の楽曲制作を続けてきた。

現在WeinbergはFuming Mouthのドラマーとしても活動している。バンドが2026年7月にTriple-B Recordsからリリースしたアルバム『The Ringing Bell』にも参加。過去にはSlipknotで約10年間活動したほか、Suicidal Tendencies、Infectious Groovesなどでもドラムを担当してきた。

一方、Ryan PattersonはFotocrimeの中心人物として活動し、ハードコア/パンクバンドColiseumでも長年ヴォーカルとギターを担当してきた。今回の「Another Head on the Pile」では、そのPattersonとWeinbergのコラボレーションが実現している。

「Another Head on the Pile」
2026年9月4日リリース

Official Website

https://www.jayweinbergofficial.com/

Cannibal Corpse、Deicideメンバー擁するバンド”Umbilicus”、新EP『Ambiguous』リリース!

Cannibal CorpseのPaul Mazurkiewicz、DeicideのTaylor Nordbergらが参加するハードロックバンドUmbilicusが、ニューEP『Ambiguous』を2026年11月20日にListenable Insanity Recordsからリリースする。発表にあわせて、先行シングル「Take Off」が公開された。

『Ambiguous』には全5曲を収録。「Take Off」はアップテンポなハードロックナンバーで、伸びやかなヴォーカルとギターワーク、前へ押し出すリズムセクションを軸にした楽曲となる。

ドラマーのPaul Mazurkiewiczは、新作について、バンドの成長を表現した5曲が完成したと説明。制作時と同じように、リスナーにも楽しんでもらいたいと語っている。

『Ambiguous』のレコーディング、ミックス、マスタリングはTaylor NordbergとJeramie Klingが担当。フロリダ州スプリングヒルにあるSmoke & Mirrors Productionsで制作された。作品は12インチ・アナログ盤とデジタルでリリースされる。

Umbilicusは、Paul Mazurkiewiczがドラム、Taylor Nordbergがギター、Vernon Blakeがベース、Brian Stephensonがヴォーカルを担当する4人組。MazurkiewiczとNordbergはそれぞれCannibal Corpse、Deicideで活動する一方、BlakeはAnarchusやNapalm Deathのライブメンバーとしての経歴を持ち、StephensonもAnnihilator、Skull Fistのライブに参加してきた。

バンドは2020年夏に結成。Mazurkiewiczが長年親しんできた1960年代後半から1970年代、1980年代初頭のロックから影響を受け、Grand Funk Railroad、Bad Company、Steppenwolfなどに通じるハードロックを演奏するプロジェクトとしてスタートした。

2022年9月にはデビューアルバム『Path Of 1000 Suns』をリリース。同作には「Hello Future」「Umbilicus」「Gates Of Neptune」など全10曲が収録され、メンバーが普段活動するデスメタルとは異なるクラシックなロック/ハードロックへの志向を打ち出した。

『Ambiguous』収録曲

1. Take Off
2. Lord Stormbrew
3. Prelude: Eternity
4. Winter’s Warmth
5. Magus Stellarum

「Take Off」
2026年9月4日リリース
Listenable Insanity Records

『Ambiguous』
2026年11月20日リリース
Listenable Insanity Records

Pre-order

https://umbilicusband.bandcamp.com/

SIAMESE、ファンの要望を受けフィジカル限定だった楽曲「nevermore」を配信開始!

RNR TOURSで2度の来日経験のあるデンマーク・コペンハーゲンを拠点とするSIAMESEが、ニューシングル「nevermore」を2026年9月3日にLong Branch Recordsからデジタルリリースした。同曲は当初、6月26日に発売された最新アルバム『dissolution』のCD/アナログ盤にのみ収録されていた楽曲で、ファンからの要望を受けて各ストリーミングサービスでの配信がスタートした。

「nevermore」についてヴォーカルのMirza Radonjicaは、情熱のように見えていたものが、実際には対立そのものへの依存だったと気づくことを描いた曲だと説明している。相手そのものではなく、その人物がもたらす混乱やドラマ、争いに惹かれ、誰かを傷つけることで自分自身の物語を作り上げていくような関係性がテーマになった。

サウンド面では、SIAMESEのメタルコアを軸としたヘヴィなアプローチに、オルタナティブメタルのコーラスとEDMの要素を組み合わせた楽曲。Mirza RadonjicaとMads Zelasnyがプロデュースを担当し、Zachary Bakerがミックス、Ted Jensenがマスタリングを手掛けた。

『dissolution』は、2024年の『Elements』に続くスタジオアルバム。バンドにとって主要ソングライターのひとりが離脱した時期に制作され、それまでの制作方法やバンドとしての在り方を根本から見直すきっかけになった作品だ。

SIAMESEは『dissolution』について、それまでの“ソングライティング・キャンプ”のような制作体制から、より結束したひとつのバンドへ変化した作品だと説明。これまで以上にヘヴィで、本能的かつ内省的な方向へ進んだアルバムであり、その中心には複雑な父と息子の関係が据えられている。

制作にはZachary Baker、Mads Zelasny、Zach Jones、KJ Strock、Paul Spirouらも参加。アルバム全体のマスタリングはTed Jensenが担当した。

ストリーミング版の『dissolution』は全10曲だが、CD/アナログ盤には「alone」と「nevermore」を加えた全12曲を収録。「nevermore」はフィジカル版では9曲目に配置されている。

バンドはこれまでKorn、Corey Taylor、Dayseekerらとのツアーを経験し、累計ストリーミング再生数は1億回を突破。2026年にはアメリカでのヘッドラインツアーを行ったほか、VainstreamやImpericon Festivalのメインステージにも出演した。今冬にはDayseeker、NorthlaneとともにUK/ヨーロッパを回る予定だ。

『dissolution』CD/アナログ盤収録曲

1. dark
2. drown
3. sense
4. alone
5. friends
6. sinner
7. dissolution
8. patterns
9. nevermore
10. reveries feat. Caskets
11. reaper
12. twisted

「nevermore」
2026年9月3日リリース
Long Branch Records

『dissolution』
2026年6月26日リリース
Long Branch Records

Official Website

https://siamese.dk/

Bandcamp

https://siamese.bandcamp.com/

プログレッシヴメタル重鎮”The Ocean”、約12分の新曲「Ultima Esperanza」ミュージックビデオ公開 新作『Solaris』は9月25日リリース

ベルリンを拠点とするポストメタル・コレクティブThe Oceanが、新曲「Ultima Esperanza」のミュージックビデオを公開した。同曲は9月25日にPelagic Recordsからリリースされる12枚目のスタジオアルバム『Solaris』に収録される。

「Ultima Esperanza」は11分49秒に及ぶ楽曲で、アルバム終盤を構成する長大なセクションの前半を担う。タイトルはスペイン語で「最後の希望」を意味し、チリ南部パタゴニアに位置するÚltima Esperanza地方と、同名の入り江に由来している。

Última Esperanza Soundは、スペイン人航海者Juan Ladrilleroが1557年、マゼラン海峡へ通じる航路になることを期待して名付けたもの。しかし実際には氷河へと続き、その先に通り抜けられる航路は存在しなかった。

The Oceanは楽曲について、あらゆる探検を前へ進める原動力としての「希望」と、その喪失を扱った作品だと説明。希望を失っていくさまざまな段階と、極めて厳しい現実に直面しても生存本能として希望を投影し続ける人間の精神について掘り下げている。

ミュージックビデオはCraig Murrayが監督を担当。先行シングル「Light Pollution」の映像ともつながりを持ち、「Ultima Esperanza」はその前日譚として解釈できる内容が組み込まれた。

ニューアルバム『Solaris』は、Andrei Tarkovskyが1972年に発表した映画『惑星ソラリス』の物語と、実在した探検家たちが残した日誌や記録から着想を得た作品。Vasco da Gama、Ferdinand Magellan、Francis Drakeらの史料を参照しながら、宇宙への探査、芸術家が未知の領域を求める行為、現代の政治指導者による領域拡大などの間にある共通点を描いている。

作品では、未知を求め続けることが人間の精神にどのような代償をもたらすのか、答えを追求する過程で何を置き去りにするのか、そして新しい土地を探索する行為が支配へ変わる境界はどこにあるのかという問いも扱われる。

『Solaris』は、2023年作『Holocene』以降に大きく変化したThe Oceanの新体制による最初のアルバムでもある。新ヴォーカリストとしてLane ShiとEnrico Tiberi、ギタリストとしてEmmanuel JessuaとMarco Gennaroが加わり、中心人物Robin Staps、ベーシストMattias Hägerstrand、ドラマーJordi Farréとともに新たなラインナップを形成した。

さらにTangerine DreamのThorsten Quaeschningがモジュラーシンセで参加。ギリシャの作曲家Orestis Zafiriouがエレクトロニクスとシンセ、ノルウェーのポストロックバンドSpurvのSimen Eifringがトロンボーンを担当している。

アルバムの大部分はベルリンのHansa Studiosでレコーディングされた。同スタジオはDavid Bowie『Low』『Heroes』、Iggy Pop『Lust For Life』、Depeche Mode『Construction Time Again』などが制作された場所として知られる。

新ヴォーカリストのEnrico Tiberiはピアノをはじめ複数の楽器を演奏し、『Solaris』ではチェレスタ、グランドピアノ、Rhodes、Hammondなどのアナログな鍵盤楽器もサウンドの重要な要素となった。『Holocene』とは異なる方向へ進みつつ、ミックスには『Pelagial』『Phanerozoic I』『Phanerozoic II』にも携わったJens Bogrenが再び起用されている。

アートワークはPhillip JantaとMartin Kvammeによる共同制作。デラックス版には布張りのハードカバーブック、32ページのブックレット、アートプリント、星座早見盤などが付属する。

『Solaris』収録曲

1. 52°30’11″N, 13°26’12″E
2. Departure Song
3. Light Pollution
4. Simulacra
5. Belligerence
6. Ultima Esperanza
7. Milk Of My Dream
8. 51°28′30″S, 73°6′11″W

「Ultima Esperanza」
2026年9月1日リリース
Pelagic Records

『Solaris』
2026年9月25日リリース
Pelagic Records

Pre-order / Bandcamp

https://theocean.bandcamp.com/album/solaris

Official Website

https://www.theoceancollective.com/

Airbourne、約7年ぶりのニューアルバム『Airbourne』リリース! 収録曲「Kid In A Candy Store」ミュージックビデオ公開

オーストラリアのハードロックバンドAirbourneが、6枚目のスタジオアルバム『Airbourne』を2026年9月4日にSpinefarmからリリースした。2019年の『Boneshaker』以来、約7年ぶりとなるスタジオアルバムで、発売に合わせて収録曲「Kid In A Candy Store」のミュージックビデオも公開されている。

「Kid In A Candy Store」はアルバムの4曲目に収録。AC/DCの「Whole Lotta Rosie」に通じるロックンロールの精神を意識した楽曲として紹介されており、P.R. Brownが監督を務めたミュージックビデオでは、アルバム制作が行われたMusic Farm Studioでの映像と、周辺に生息する危険な野生動物を題材にした演出を組み合わせている。

『Airbourne』のプロデュースは、2013年作『Black Dog Barking』でもバンドと仕事をしたBrian Howesが担当。Mike Fraserがエンジニア、Zakk Cerviniがミックス、Ted Jensenがマスタリングを手掛けた。

レコーディングでは、バイロンベイ郊外にあるMusic Farm Studioを使用。同スタジオには、AC/DC、Rose Tattoo、The Angelsなどが初期作品の制作で使用したシドニーのAlbert Studios由来のNeveコンソールに加え、AC/DCのMalcolm Youngが所有していた8トラックのNeve機材も設置されており、Airbourneはこれらを実際のセッションに取り入れた。

バンドはヴィンテージ機材とテープを使って制作を進めたが、レコーディング期間中には機材トラブルだけでなく、サイクロンに近い嵐やヘビ、大型のクモなどにも遭遇。その後、メルボルンのHothouse Studiosへ移動し、Craig Harnathとともに残りの録音を完成させた。同スタジオはAirbourneが初期EPを録音した場所でもあり、ここでもかつてAlberts Studio 2で使用されていたNeveコンソールが使われている。

Joel O’Keeffeは、アルバム制作当初から大規模で象徴的な作品を目指していたと説明。Ryan O’Keeffeも、自分たちが愛するロックンロールの要素をすべて作品へ盛り込み、妥協せず制作することを重視したと振り返っている。

アルバムには、Mutt LangeとBryan AdamsがAirbourneと共同で作曲した楽曲も収録。「Here She Comes」と「Who Put The Rhythm In You?」の2曲で両者が共同作曲に参加した。「Here She Comes」は、Music Farm Studioを襲った嵐から生まれたアイデアを発展させた楽曲でもある。

また、「Bogotá」ではEddie Van Halenからの影響を取り入れ、Joel O’Keeffeが初めてEVHのFrankensteinギターを使用。アルバム最後の「Send Me To Rock ‘N’ Roll Heaven」では、Eddie Van Halenをはじめ、Lemmy、Doc Neeson、John Bonham、Bon Scott、Little Richard、Malcolm Young、Ozzy Osbourneら、ロックの歴史に名を残したミュージシャンたちに触れている。

Airbourneは今後、2026年11月から12月にかけてオーストラリアとニュージーランドで開催されるGuns N’ Rosesの公演にスペシャルゲストとして出演する予定だ。

『Airbourne』収録曲

1. Gutsy
2. Alive After Death (Last Plane Out)
3. Here She Comes
4. Kid In A Candy Store
5. Sky High
6. Who Put The Rhythm In You?
7. Christmas Bonus
8. Last Man Standing
9. Rock ‘N’ Roll Ya
10. Bogotá
11. Hells Got No Vacancy
12. Send Me To Rock ‘N’ Roll Heaven

『Airbourne』
2026年9月4日リリース
Spinefarm

Streaming / Order

https://airbourne.lnk.to/Airbourne

Official Website

https://airbournerock.com/

Evanescence、2026年ワールドツアー北米公演で撮影した「Tell Me When You’ve Had Enough」ミュージックビデオ公開

Evanescenceが、最新アルバム『Sanctuary』収録曲「Tell Me When You’ve Had Enough」のオフィシャル・ミュージックビデオを公開した。映像の監督はEric Richterが担当。2026年ワールドツアーの北米公演中に撮影され、現在のEvanescenceのライブパフォーマンスを軸とした作品に仕上げられている。

 

「Tell Me When You’ve Had Enough」は、他者からコントロールされたり、操られたりすることにうんざりした人々へ向けた楽曲。争いを避け、抵抗の少ない道を進み続けるために、どこまで自分たちが犠牲を払うのかを問いかけ、本当に抵抗すべき瞬間をテーマにしている。

楽曲の共同作曲とプロデュースにはZakk CerviniとJordan Fishが参加。CerviniはBad Omens、YUNGBLUD、Bring Me The Horizon、Spiritboxなどを手掛け、FishもBring Me The Horizonでの活動を経て、Poppy、House of Protection、Architectsなどの作品に携わってきた。

「Tell Me When You’ve Had Enough」は、2026年6月5日にリリースされたEvanescenceの6枚目のスタジオアルバム『Sanctuary』に収録。アルバムは全12曲で構成され、同曲は2曲目に配置されている。

『Sanctuary』は2021年の『The Bitter Truth』以来、約5年ぶりとなるスタジオアルバム。Amy Leeは制作に3年以上を費やした作品であることを明かし、自分ではコントロールできない多くの出来事への感情を音楽へ向けると同時に、音楽と人とのつながりを通じて希望を生み出す場所にもなったと説明している。

アルバムに先駆けて発表された「Who Will You Follow」は、BillboardのMainstream Rock Airplay、Rock & Alternative Airplay、Hot Hard Rock Songsで1位を獲得。『Sanctuary』もBillboardのTop Hard Rock Albumsで2位、Top Album Salesで3位を記録した。

また、Evanescenceの代表曲「Bring Me To Life」は2026年6月25日、アメリカで1,000万ユニット相当を示すRIAAダイヤモンド認定を獲得。2003年のデビューアルバム『Fallen』から生まれた同曲が、新作リリースと同じ時期に新たな認定を受けることになった。

『Sanctuary』収録曲

1. Beautiful Lie
2. Tell Me When You’ve Had Enough
3. Who Will You Follow
4. Rapture
5. Afterlife
6. Sanctuary
7. How Do I Heal
8. About Us
9. Calm Down
10. Self Destruct
11. Forever Without You
12. Wide Open Heart

『Sanctuary』
2026年6月5日リリース
BMG

Official Website

https://www.evanescence.com/

Official Store

https://evanescencestore.com/collections/sanctuary

亡きメンバーRyan Siewへ捧げた Polaris の新曲「Without You」は、なぜこれほど胸を打つのか? 5つのリアクションから見る楽曲の背景に迫る

オーストラリアを代表するメタルコア・バンドの一つ、Polarisが3年ぶりとなる新曲「Without You」を発表した。しかし、これは単純に「待望の新曲」と呼ぶには、あまりにも大きなものを背負った一曲だ。

2023年6月19日、PolarisのギタリストRyan Siewが26歳で亡くなった。バンドは彼を、10年間を共に過ごした親友であり、音楽におけるかけがえのないパートナーとして追悼。その約2カ月後に発表された3rdアルバム『Fatalism』はRyanが生前に制作へ参加した最後のアルバムとなり、結果的に彼がPolarisへ残した音楽的な足跡を刻む作品にもなった。それから約3年。2026年9月3日に届けられた「Without You」は、Ryanを失った後のPolarisが初めて世に送り出した新曲だ。

Jamie Hails、Rick Schneider、Jake Steinhauser、Daniel Furnariの4人が作曲者としてクレジットされており、Ryanが残した演奏を世に送り出すのではなく、彼のいない現在を生きる4人が新しく生み出した楽曲であることにも、この曲の大きな意味がある。

Polaris自身は「Without You」について、3年が経った今も大きな喪失と、その後に残されたものを理解しようとしている途中だと説明している。彼らがこの曲に込めたのは、喪失、ショック、悲嘆、心の痛み。そして、それを初めて外の世界と共有しようとする行為そのものだった。

今回、海外で公開された複数のリアクション動画を追ってみると、興味深い共通点が見えてくる。誰もがこの曲の背景に胸を痛めているが、同時に、単に「悲しい曲」「Ryanへの追悼曲」として評価しているわけではない。むしろ多くのリアクターが驚いていたのは、これほど個人的な悲しみを扱いながら、Polarisがバンドとして持っている攻撃性、グルーヴ、メロディ、演奏の緻密さを一切失っていないことだった。

「Without You」は悲しみを説明するための曲ではない。悲しみそのものを、Polarisの音楽へ変換した曲なのだ。

 

Ryan Siewを失ってからの3年間

Ryanの死が発表されたのは2023年6月28日。Polarisは、彼が同月19日の朝に亡くなったことを明らかにした。

当時26歳だったRyanは、若くしてPolarisのサウンドを形作る重要人物となっていた。『The Mortal Coil』『The Death Of Me』、そして完成済みだった『Fatalism』に残されたテクニカルかつ感情的なギターワークは、バンドの音楽にとって欠かせないものだった。

『Fatalism』はその後予定通りリリースされ、オーストラリアのARIAチャートで1位を獲得。2024年のAIR AwardsではBest Independent Heavy Albumを受賞するなど、Polarisのキャリアでも大きな成功を収めた。しかし作品を聴けばそこにはRyanの演奏があり、ツアーを続けるバンドにとっても、前へ進むこととRyanの不在を受け入れることは、簡単に切り離せるものではなかった。

そして「Without You」が生まれた。

公式発表では、この曲を「喪失から生まれた作品」と明確に位置付けている。公開されたミュージックビデオも、空虚な大聖堂で演奏する現在のメンバーの姿と、バンドの過去を想起させるイメージを交錯させ、Ryanがいた時間と、その後に続いていくPolarisを同時に映している。

重要なのは、Polarisがこの3年間を「乗り越えた」とは表現していないことだろう。悲しみが消えたから新曲を出したわけではない。まだ理解できないものを抱えたまま、それを音楽として誰かと共有できる地点まで来た。「Without You」は、そうした曲として始まっている。

 

悲しみをバラードにはしなかった

「Without You」の最も強い魅力は、このテーマを静かなバラードへ置き換えなかったことにある。

冒頭からPolarisらしい鋭いリフとドラムが前へ出る。浮遊するような不穏な空気の中へグルーヴが入り、Jamie Hailsの叫びとJake Steinhauserのメロディが交差する。そこから感情を大きく開くコーラスへ進み、ギターソロを経て、最後には楽曲そのものが崩壊していくような強烈なヘヴィ・パートへ突入する。

オーストラリアの音楽メディアDestroy All Linesもこの曲について、激しいボーカル、重いビートとリフ、伸びやかなメロディック・コーラス、胸を締め付けるギターソロ、そしてPolaris史上でも最もヘヴィな部類に入るアウトロが共存していると紹介している。一方、同じくオーストラリアの音楽メディアWall Of SoundのGeorgia Haskinsは、特に最後の暴力的な展開に注目している。

悲しみについて誰かに話したからといって、痛みがその瞬間に消えるわけではない。前へ進む準備ができたことは、過去を忘れたことを、ここでは意味していない。穏やかに収束せず、最後に再び感情が噴き出す「Without You」の構成を、悲嘆が一直線には進まないことを表したものとして捉えている。

この見方は、曲を聴いたときの感覚ともよく重なるだろう。Ryanを思い出し、悲しみを言葉へ変え、少し光が差し込んだように感じても、感情は突然また襲ってくる。その不安定さを、Polarisは曲のダイナミクスそのものにしているように聴かせている。

 

ギターソロが持つ特別な意味

そして当然、この曲で最も意識せずにはいられないのは、ギターだ。

RyanはPolarisにおけるリードギタリストであり、複雑なリフだけではなく、旋律そのものに感情を持たせるプレイヤーだった。「Without You」にも明確なギターソロが置かれており、それは単に「Ryanがギタリストだったからソロを入れた」と説明できるほど単純なものではない。曲全体が重い感情に沈む中で、ギターだけが少し上の方へ抜けていくような瞬間を作り、そこから再び激しい終盤へと向かっていく。暗い楽曲の中へ一瞬の光を持ち込んでいるようにも聴こえ、多くのリスナーもそれを感じているとビデオにコメントが書き込まれている。

Ryan本人の演奏ではないことに、このフレーズに別の意味が生まれている。彼から大きな影響を受け、一緒に音楽を作ってきた人間たちが、Ryanの不在を意識しながら鳴らしている音。Polarisがその部分を避けず、むしろ曲の大きな感情的ポイントとして使ったことに、バンドの創造性が表れているのではないだろうか。

 

歌詞にある「残された側」の感情

歌詞もまた、亡くなった人物を美しく思い出すだけの追悼文とはかなり違っている。そこにあるのは、喪失だけではなく、生き残った側に残る罪悪感、信じていたものを失う感覚、繰り返し思い出してしまう記憶、誰にも見えない場所で抱える痛みなど、残された側の感情について綴られたフレーズが盛り込まれている。特に「Your echo never fades (あなたの残響 (または影響?、そのままエコーと受け取っても良い)は決して消え去らない」という短い言葉は、この曲の中心にある感情を強く表している。

いなくなった人の声や存在は消えない。それは温かな記憶であると同時に、何度もその不在を認識させるものでもある。「Without You」はRyanの人生や死について外側から説明するのではなく、「残された自分たちは今どのような状態なのか」を曝け出している。そのため、個人的な背景を知らないリスナーにも、誰かを失った経験そのものと結びつく余地が残されているのではないだろうか。

さて、ここからは、実際にこの曲を初めて聴いた海外のリアクターたちが何を感じたのかを見ていきたい。今回は、否定的な評価を取り上げるのではなく、この曲がどの部分で人の感情を動かし、Polarisの音楽的な強みがどのように受け止められているかに焦点を当てていく。

 

METALBIRB――「Ryanがいなくても、まだPolarisの音がする」

METALBIRBは、曲が始まった直後からPolaris特有のバウンス感に反応し、チャグ、グルーヴ、リフ、ボーカル、ドラムが噛み合っている点を評価している。しかし聴き進めるにつれ、意識は自然と歌詞へ移っていく。

特に彼が感じ取ったのは、Ryanを失った悲しみだけではなく、若くして大切な人物を失ったことで信じていたものまで揺らいでいく感情だった。そして、バンドがその悲しみを抱えながら活動を続けなければならないという複雑さにも触れている。

興味深いのは、ArchitectsとTom Searleの喪失を思い出したと話している点だ。

音楽性が同じという単純な比較ではなく、大切なギタリスト/ソングライターを失ったバンドが、その後の音楽で悲しみを表現するという部分に共通するものを感じたのだろう。そのうえでMETALBIRBは、「Without You」が背景を知らなくても成立する曲であることも高く評価している。

Polarisのファンにとって歌詞は非常に重い。一方で、初めてPolarisを聴く人であっても、グルーヴのあるリフ、歌えるコーラス、暗さを増していく後半、強烈なブレイクダウンを持つメタルコアとして楽しめる。「追悼曲だから評価される」のではなく、まず一曲のPolarisとして強い。そこが重要なのだと話す。

そしてMETALBIRBにはRyanに対する個人的な記憶もあった。

RyanがPolaris以前からYouTubeへギターカバーを投稿していた頃、その映像を見ていたという。当時自身もギターカバーを投稿していたことから、Ryanは「有名バンドのギタリスト」になる以前から、自分にとってインターネット上の音楽コミュニティに存在していた人物だった。最後にはこの曲を美しいトリビュートでありながら強烈な一曲と評価し、8.5/10を付けた。

 

「A+」と即答したリアクター――Dan Furnariのドラムに宿る感情

こちらのリアクターは、再生前から「これはつらいものになる」と覚悟を決めている。しかし実際に曲を聴き終えた直後に出た評価は、「悲しい」だけではなかった。「オーストラリア最高峰のバンドが、どうやってさらに良くなるんだ?」という驚きとともに、即座にA+と評価している。

特に注目していたのがDan Furnariのドラムだ。一度曲を最後まで聴いたあと、わざわざ冒頭へ戻り、「一発一発に全身をぶつけているように聞こえる」とドラムへ耳を向けている。Ryanへのトリビュートと聞けば、どうしてもギターや歌詞に注意が集まりやすい。しかし「Without You」の感情を作っているのは、特定の楽器だけではない。ドラムの一打にも、曲を前へ押し進める切迫感がある。

このリアクターはギターワーク、ソロ、ボーカルも絶賛しているが、中でも楽曲全体から「メンバーが身体ごと感情を叩き込んでいる」ような印象を受けていたことが面白い。終盤の急激な変化にも強く反応し、この曲をPolarisの「powerful return」と表現している。

大きな喪失を経験したバンドが、慎重に小さな一歩を踏み出したというより、「自分たちはここにいる」と全力で示した曲として受け取っていた。

 

Ohrion Reacts――「悲しみと怒りが低音そのものから聞こえる」

Ohrion Reactsも、Ryanへの曲であることを理解した状態で再生を始めている。現在公開されている動画情報からも、Ryanを失って以降初の新曲として「Without You」を取り上げていることが確認できる。リアクション中にはブレイクダウン、リフ、ギターソロへ素直に興奮しながらも、聴き終わる頃にはかなり言葉を選びながら感想を話している。

彼自身Polarisを以前から追いかけており、Jamie Hailsと話した経験もある。Ryanが亡くなった直後にもJamieと接する機会があったものの、そのときはあえてRyanの話題には触れなかったという。だからこそ、3年後にバンド自身が音楽としてその感情を外へ出してきたことへ、特別な重みを感じている。

音楽面で強く評価しているのはJamieのボーカルだ。

近年さらに表現力が増したと感じており、叫びと低音が単純な「ヘヴィさ」のためではなく、悲しみと怒りを直接引き出していると捉えている。特に最後のブレイクダウンでは、低くチューニングされたギターとJamieのローが重なり、喪失によって生まれた怒りまでが音になっていると評価した。一方、ギターソロについてはRyanを想起させるショーケースのように感じたと話している。

彼にとってPolarisは、パンデミック期を支えてくれた個人的にも重要なバンドだった。そのため「Without You」を新しいスタートとして喜びながらも、手放しに「復活だ」と騒ぐのではなく、Ryanの家族、友人、メンバーへ思いを寄せながら話を終えている。

 

「Polaris Have Done It」――“音が重い”ことと“感情が重い”ことは違う

このリアクションでは、曲の作曲とプロダクションにかなり細かく耳を向けている。

最初に気にしていたのは、Ryanという重要なソングライターを失った後もPolarisらしさが残るのか、それとも大きく方向を変えるのかという点だった。答えは、どちらか一方ではなかった。

Jamieの声、Danのドラム、鋭いリフなど、確実にPolarisの核は残っている。そのうえで、楽器が一度引き、ボーカルを前へ出す瞬間や、空間を大きく取った音像、静寂を効果的に使う展開など、細かなダイナミクスによって感情を引き出していると評価している。そして、このリアクターが非常に的確な指摘をしている。

低いチューニングのギターを使うこともでき、ブレイクダウンを入れることもできる。それだけでも音楽を「ヘヴィ」にすることはできる。しかし、本当に伝えなければならない感情を持っている人間が、心の底から曲を作ったときの重さは、それとは違う。「Without You」にはその違いがあると感じている。

今回集めたリアクションの中でも、この評価は「Without You」の魅力をかなり正確に表しているように思う。この曲が重いのは、チューニングが低いからだけでもなく、ブレイクダウンが激しいからでもない。音を鳴らしている理由そのものに重みがある。だから、同じギター、同じドラム、同じスクリームでも、いつもとは違う切迫感が生まれているのではないか。非常に意味深い考察である。

 

「HEARTBREAKING song」――最後の爆発を“悲嘆の形”として受け止める

このリアクターは、冒頭から楽曲の猛烈なエネルギーに驚き、歌詞の悲痛さ、リフ、2番で増していく攻撃性、穏やかになるコーラス、そして終盤へ向かうにつれて何度も感情を揺さぶられている。

特に強く反応したのが最後だ。

ギターソロを終えた後、そのまま静かに曲が終わるのではないかと予想していた。しかしPolarisはそこで終わらない。もう一度すべてを爆発させている。映像と音が一体になったその部分を、このリアクターはトリビュートとして非常に強い瞬間だと捉えている。

聴き終えた後には、バンドが仲間を失った後、どうやって「次の音楽を作る」と決断するのかという問題についても考えている。もちろんRyan本人が何を望んでいたかを外部の人間が決めることはできない。その点には本人も注意しながら、それでも「アーティストが残したものは生き続ける」という考えを語った。

PolarisがRyanの代わりを作るのではなく、Ryanが作ってきた歴史を抱えたまま次の作品を生み出す。そのこと自体に意味を感じている。

音楽的には、今回のボーカルを特に高く評価しており、カタルシスのように感じられたという。暗く、悲痛で、非常にヘヴィ。それでも明確にPolarisの曲であることに驚きを込めて評価した。その両立について、このリアクターは「quintessential Polaris」と捉えている。

 

5つのリアクションに共通していたもの

今回参照した5本のリアクション動画には、それぞれ着目する場所に違いがあった。ドラムに心を奪われた人がいたし、Jamieのボーカルに悲しみと怒りを感じた人もいる。ギターソロをRyanへの献辞のように受け取った人もいれば、最後のブレイクダウンこそが悲嘆の不安定さを最も表していると感じた人もいた。

しかし根底にある評価はほぼ同じだ。これはRyanへのトリビュートであると同時に、非常に優れたPolarisの新曲でもある。そこが「Without You」の重要なところだろう。もしこの曲が背景だけに依存していたなら、Ryanのことをよく知るファンにしか届かない作品になっていたかもしれない。

しかし実際には、曲として、RyanのいないPolarisのこれからに続いていく曲として、非常に優れていることへのリアクションが強かったようにも感じる。

背景を知らない人がSpotifyで偶然出会っても、一曲のメタルコアとして楽しめる。背景を知ったあとにもう一度聴けば、同じ音がまったく違って聞こえる。それだけの奥行きが「Without You」にはある。

 

Ryanの代わりを作るのではなく、RyanがいたPolarisの続きを作る

メンバーを失ったバンドについて語るとき、「代わり」という言葉が使われることがある。しかし、Ryan Siewについて考えるなら、その表現だけでは足りないように思う。Ryanのギターも、Ryanがバンドの中で持っていた感覚も、メンバーとの関係も、そのまま誰かが埋めることはできないし、完璧に代わりというものが登場することはない。だから、これからのPolarisに求められているのは、「Ryanがいた頃とまったく同じ音」を再現することではないはずだ。

一方で、RyanのいたPolarisが作ってきたPolarisを捨てる必要もない。

「Without You」を聴いて感じるのは、その二つを同時に成立させようとするバンドの創造性だ。鋭いギター、複雑なグルーヴ、激しさと大きなメロディの共存というPolarisの核を保ちながら、今の4人にしか書けない感情を入れている。過去をコピーするのではなく、過去を自分たちの一部として次の音へ変える。新しいPolarisにとって、その最初の答えが「Without You」なのだろう。前へ進むことは、決して忘れることではない。

Polarisの場合、Ryanとの時間を持ったまま前へ進むからこそ、次の音楽にもRyanの存在が残り続けるのではないだろうか。Without You」は、Ryanがいないことをこれほど痛烈に歌いながら、同時にRyanがPolarisから完全に消えることはないと感じさせる。その矛盾のような感覚こそ、この曲がこれほど胸を打つ理由なのかもしれない。

これほど大きな喪失を無理に美しい物語へ変えることなく、痛みも怒りも混乱もそのまま音楽へ変換したPolarisの創造性に、最大限の敬意を送りたい。

Ryan Siewへ心よりご冥福をお祈りします。

 

RESOLVE、新曲「Spread My Ashes Into Space」で“すべてから消えたい”衝動と自己保存の境界を描く

フランス・リヨンのメタルコア・バンド RESOLVEが、ニューアルバム『Spread My Ashes Into Space』を2027年1月15日にArising Empireからリリースすることを発表した。あわせて、アルバム表題曲「Spread My Ashes Into Space」のオフィシャル・ミュージックビデオも公開されている。

「Spread My Ashes Into Space」は、現実の重さから逃れたいという切実な衝動をテーマにした楽曲だ。日々の雑音や期待、プレッシャーが耐え難いものになった時、すべてを捨てて静かな場所へ消えてしまいたい。その感覚を、果てしない宇宙空間というイメージへ置き換えている。

バンドが歌詞を書く際に繰り返し浮かんだのは、「それは治療なのか、それとも逃避なのか」という問いだった。宇宙はルールも神も存在せず、ただ無限の暗闇が広がる場所として描かれ、現実から完全に切り離された究極の静寂と自由を象徴する。

RESOLVEは、実際にすべての重圧から逃げるため、もっと静かで穏やかな場所へ人生そのものを移してしまいたいと感じた時期があったと明かす。その感覚は近年さらに強くなっており、自分だけが抱いているものではないとも考えているという。

一見すると、「Spread My Ashes Into Space」の歌詞はすべてを諦めるような暗い内容にも読める。しかしバンドは、むしろ希望から書かれた曲として受け取ってほしいと説明。逃げ場を失い、完全に追い詰められた状態から、それでも自分自身を救う方法を探そうとする姿が中心にある。

音楽面では、RESOLVEがこれまで築いてきたモダン・メタルコアを軸に、より大きなスケールへ踏み込んだ。巨大なギターリフ、アトモスフェリックなエレクトロニクス、広がりのあるメロディを重ねつつ、ボーカルでは生々しい脆さも残している。

ヘヴィネスを保ちながら空間を広げ、感情的な瞬間でも激しさを失わないアレンジは、新作全体の方向性を象徴するものだ。2023年作『Human』で確立した音楽性を単純に繰り返すのではなく、よりシネマティックで奥行きのある世界へ進もうとする姿勢が表れている。

『Spread My Ashes Into Space』は、2021年の『Between Me and The Machine』、2023年の『Human』に続く3rdスタジオアルバム。全10曲を収録し、「Godtier」「Mind Awake, Body Asleep」「Micromegas」「Dancing On Saturn’s Rings」「I Hate The Thing I Love The Most」など、宇宙や意識、感情を想起させるタイトルが並ぶ。

RESOLVEは9月から北米ツアーを展開し、アッシュビル、ノーフォーク、ストラウズバーグ、ハートフォード、ロチェスター、セイヤービル、マディソン、コロンバスなどを巡る。9月20日にはLouder Than Lifeへの出演も予定され、その後カナダ公演へ向かう。

アルバム発売直後の2027年1月からはフランス国内ツアーも開催。ランス、ストラスブール、ヴィルールバンヌ、モンペリエ、リモージュ、トゥールーズ、ナントなどを巡り、1月30日のパリ公演で締めくくる。

『Spread My Ashes Into Space』収録曲

1. Spread My Ashes Into Space
2. Godtier
3. Mind Awake, Body Asleep
4. Micromegas
5. Don’t Feel Sorry For Me
6. MANIFEST
7. Dancing On Saturn’s Rings
8. Ephemeral
9. I Hate The Thing I Love The Most
10. Neon Tide

『Spread My Ashes Into Space』
2027年1月15日リリース
Arising Empire

Pre-order

https://arisingempire.com/resolve

Official Website

https://resolveofficial.co/

オーストラリアのベテラン・ポストハードコア・バンド SIENNA SKIES、新曲「Pillow Talk」リリース

オーストラリア・シドニーを拠点とするSIENNA SKIESが、ニューシングル「Pillow Talk」を9月1日にリリースし、オフィシャル・ミュージックビデオを公開した。長年のポストハードコアを土台にしながら、今回はオルタナティブ・ロックの側面をこれまで以上に前面へ押し出している。

「Pillow Talk」では、常にヘヴィな展開で押し切る従来型のアプローチから少し距離を取り、メロディ、アトモスフィア、ボーカル表現を楽曲の中心へ配置した。ギターは依然として重要な役割を担うものの、より広い空間を使ったアレンジによって、一つひとつの旋律や感情が自然に浮かび上がる。

激しいパートを積み重ねてインパクトを作るのではなく、ダイナミクスをゆっくりと変化させながら楽曲を展開。音数を抑える場面も効果的に使い、余白そのものを「Pillow Talk」の個性として活かしている。

こうした方向転換は、これまでのSIENNA SKIESから完全に離れるものではない。バンドは以前からポストハードコアの中に強いメロディックな要素を持っており、今回の新曲では、その部分をさらに大きく引き出した形だ。

結果として「Pillow Talk」は、ヘヴィミュージックのリスナーだけに照準を合わせた作品ではなく、オルタナティブ・ロックやエモを好む層にも届きやすい仕上がりとなった。それでも、SIENNA SKIESらしい感情的なソングライティングやギターを中心とした構成はしっかりと残されている。

バンドは2000年代からオーストラリアのポストハードコア/エモ・シーンで活動し、『Truest of Colours』『The Constant Climb』『A Darker Shade of Truth』などを発表。近年も2024年のEP『Only Change Is Permanent』、2025年の「Elated」「Brick」、2026年8月の「Slowburn」と継続的に新曲を届けてきた。

「Pillow Talk」は、そうした流れの中でも特にメロディックな方向へ踏み込んだ一曲と言える。ヘヴィさを増すことだけを進化とせず、抑制や空間を取り入れることで別の強度を生み出した。

9月からはオーストラリア国内で「Spring Tour 2026」も開催。ブリスベン、ゴールドコースト、ワガワガ、メルボルン、アデレード、パース、シドニーなどを巡り、新曲を携えて各地のステージへ戻る。

「Pillow Talk」
2026年9月1日リリース
Passion Eight Records

Official

https://linktr.ee/siennaskies

Website: https://siennaskiesband.com
Merch: https://siennaskies.myshopify.com

SLOW PULSE、False Reality迎えた重量級のメタリック・ハードコア新曲「Comatose」MV公開

アメリカ・テキサス州オースティンを拠点とするメタリック・ハードコア・バンド SLOW PULSEが、ニューシングル「Comatose」をリリースし、オフィシャル・ミュージックビデオを公開した。False Realityをゲストに迎え、両者のヘヴィネスを正面からぶつけたコラボレーションとなる。

「Comatose」は、生々しい攻撃性と妥協のないエネルギーを軸にした一曲。重量感のあるリフとハードコア由来の直接的な勢いを組み合わせ、SLOW PULSEがこれまで培ってきたダークで圧迫感のあるサウンドをさらに強く押し出した。

楽曲の中心を担うのは、ボーカリスト Brooke Hamptonの存在感だ。低く重いインストゥルメンタルの上で力強いボーカルを叩きつけ、曲全体の緊張感を牽引。False Realityの参加によってさらに別の質感が加わり、単独では生まれない厚みを獲得した。

今回のコラボレーションでは、SLOW PULSEの核となるサウンドを崩すことなく、False Realityの持つ個性を自然に取り込んでいる。そのため楽曲は単なるゲスト参加曲には留まらず、両者のヘヴィミュージックに対する姿勢が交差する作品として仕上がった。

公開されたミュージックビデオも、楽曲の攻撃性をそのまま視覚化する内容。過剰な演出に頼らず、SLOW PULSEのパフォーマンスとエネルギーを前面に配置し、「Comatose」が持つフィジカルなインパクトを強調している。

SLOW PULSEはオースティンのヘヴィミュージック・シーンを拠点に活動し、メタリック・ハードコアの重量感、攻撃性、対立的な空気感を武器に存在感を広げてきた。「Comatose」は、その方向性をさらに明確にしながら、False Realityとの共演によって新たな広がりも示した最新曲だ。

「Comatose feat. False Reality」
2026年9月2日リリース

Directed by Clayton King (@claytonbking)
Produced by Clayton King
Edited by Clayton King
Recorded, Produced, Mixed & Mastered by Nic Rundell
Drums Recorded by Drew LeClair (Dogstar Studios)

Linktree: https://linktr.ee/slowpulsetx

Vocals by Brooke Hampton, Chris Arme, And Rachel Bigby (False Reality)
Guitar by Jim Schaefer and Nic Rundell
Bass by Chris Arme
Drums by Andy Echavarria

初来日も成功させたオージー・ポストハードコア”NTH RD”、新曲「Heaven」MV公開

オーストラリア・メルボルンを拠点とするNTH RDが、ニューシングル「Heaven」をリリースし、オフィシャル・ミュージックビデオを公開した。メタルコア、ヘヴィ・ポップロック、ポストハードコアを横断してきた彼らだが、今回はオルタナティブ・ロックの側面をより前面に押し出している。

「Heaven」では、従来のように常にヘヴィネスを中心へ置くのではなく、メロディ、空気感、ボーカルの存在感を重視。激しいパートを次々と重ねる構成から少し距離を取り、曲そのものが持つ感情や余韻をゆっくり広げていく。

その一方で、NTH RDがこれまで培ってきたヘヴィミュージックの感覚が完全に消えたわけではない。ギターやリズムの重さは土台として残り、その上により開放的なメロディとアトモスフィアを重ねることで、これまでとは異なるバランスを作り上げた。

バンドは近年、自身のスタイルを“Melbourne Heavy Pop”と表現。メタル、ロック、ポップの境界を固定せず、曲ごとに異なる方向へ振れる柔軟さを特徴としてきた。「Heaven」は、その中でも特にメロディックでアクセスしやすい側面を強く示す一曲だ。

2025年にはEP『Endlessly』を発表し、2026年に入ってからも「The Death of Us」「Falling Apart」と新曲を継続的にリリースしてきた。今回の「Heaven」はその流れを受け継ぎつつ、単純にヘヴィさを増すのではなく、音数や攻撃性を引くことで別の表情を生み出している。

ヘヴィネス、メロディ、アトモスフィアというNTH RDの核はそのままに、よりストレートなオルタナティブ・ロックへ踏み込んだ「Heaven」。これまでの楽曲とは異なる角度から、バンドの音楽的な幅を示した最新シングルとなった。

「Heaven」
2026年リリース

Official

https://www.abc.net.au/triplejunearthed/artist/nth-rd

UKメタルコア”DEFECTS”、救えなかった友人への罪悪感と無力感を描いた新曲「Where Did I Go Wrong」公開

イギリスのメタルコア・バンド DEFECTSが、ニューシングル「Where Did I Go Wrong」をリリースした。同曲は10月16日にMascot Recordsから発売される2ndアルバム『Artificial Icons』の3曲目に収録される。

「Where Did I Go Wrong」は、ボーカルのTony Maueがかつて助けようとした古い友人との関係をもとに書いた楽曲だ。大切な人が徐々に離れていく姿を目の前にしながら、自分には何も変えることができない。その時に抱いた強い無力感が、楽曲の出発点になったという。

Maueは、その経験について罪悪感、後悔、そしてわずかな希望が入り混じっていたと振り返る。何が間違っていたのかを何度も自問したものの、明確な答えは最後まで見つからなかった。その割り切れない感情が「Where Did I Go Wrong」の中心に置かれている。

ニューアルバム『Artificial Icons』では、こうした個人的な経験だけでなく、依存、不安定な生活環境、機能しない社会システム、壊れていく人間関係など、より広いテーマにも踏み込む。怒りや苛立ちを吐き出すだけではなく、それでも生き延びようとする本能が全体を貫いている。

先行曲「Signs」にはTriviumのMatthew K. Heafyがゲスト参加。戦争によって破壊された世界を舞台に、人々が苦しみ続ける現実や、混乱の中で意味や居場所を探す姿を描いた。

表題曲「Artificial Icons」では社会政治的な問題を取り上げ、「Heresy」では盲目的な信仰や偽りの希望と対峙。「All For Nothing」になると視点は内側へ向かい、Maue自身が過去に経験した薬物依存や孤独と向き合う。

制作はSleep TokenやBring Me The Horizonとの仕事でも知られるJim Pinderが担当。DEFECTSは前作『Modern Error』以降、大幅なメンバーチェンジを経験しており、新作ではTony MaueとJames Threadwellを軸に、ギターのOrlando Morris-Winmill、ドラムのRowan Jackを迎えた体制で制作を進めた。

Maueは『Artificial Icons』について、以前よりも自分たち自身を掘り下げ、成長するための余白を持つことができた作品だと説明している。単なる前作の延長ではなく、現在のDEFECTSがどこへ向かおうとしているのかを明確にする一枚だ。

バンドはこれまでTrivium、Northlane、Of Mice & Men、Orbit Culture、Funeral For A Friendらとヨーロッパをツアー。Download Festival、Rock Am Ring、Rock Im Park、Summer Breeze、Rock For People、Graspopなど大型フェスティバルにも出演してきた。

9月8日からはAllegaeon、GORODとともにUKツアーを開催。サウサンプトン、ノッティンガム、マンチェスター、バーミンガム、リーズを巡り、9月13日にロンドンのThe Underworldで最終公演を迎える。

『Artificial Icons』収録曲

1. Heresy
2. Artificial Icons
3. Where Did I Go Wrong
4. Signs feat. Matthew K. Heafy
5. Interlude
6. Critic
7. State Of Mind
8. Hollow
9. The Other Side
10. All For Nothing
11. Afterglow

『Artificial Icons』
2026年10月16日リリース
Mascot Records

ベルギー産デスメタル”CARNATION”、10月16日発売の新作『Symphony In Flesh』から第3弾先行シングル新曲「Labyrinth of Silence」MV公開

ベルギーのデスメタル・バンド CARNATIONが、ニューシングル「Labyrinth of Silence」をリリースし、オフィシャル・ミュージックビデオを公開した。同曲は10月16日に発売されるニューアルバム『Symphony In Flesh』からの第3弾先行シングルにあたる。

「Labyrinth of Silence」は、これまでのCARNATION作品の中でも特に催眠的でアトモスフェリックな側面を押し出した一曲。 hauntingなクリーン・イントロからゆっくりと暗いデスメタルへ沈み込み、没入感のある音像と重量級のリフが重なりながら、息苦しいほど濃密な空気を作り上げていく。

バンドは同曲について、聴き手を現実から完全に切り離し、楽曲だけの世界へ引き込む力があると説明。夢見るようなリードギターをミッドテンポのヘヴィなリフとグルーヴィーなドラムの上に重ねることで、空間と流れを生み出したという。

歌詞では、自分自身をうまく表現できない苛立ちや、心の内側に閉じ込められている感覚を扱う。そこから抜け出そうとしても、内面の闇が精神と肉体の両方へ影響を及ぼしていく。その葛藤を言葉へ落とし込む制作過程そのものが、バンドにとってカタルシスをもたらす経験になったと語っている。

ニューアルバム『Symphony In Flesh』では、CARNATIONが自分たちの原点へ意識的に立ち返った。タイトなソングライティング、記憶に残るリフ、妥協のない攻撃性を改めて中心へ据えつつ、アレンジや作品全体の流れは従来以上に洗練されている。

バンドは今回の制作について、単に過去のサウンドを再現するのではなく、音楽面だけでなくビジュアル面も含めて、自分たちらしさの核心を再確認したかったと説明。その上で、より強く引き締まった楽曲を書き、すべての要素を一段階上のレベルへ押し上げることを目指した。

その結果、『Symphony In Flesh』はCARNATION自身が“これまでで最も完成された姿”と位置付ける作品に仕上がった。収録曲には「Blackmouth」「Flesh-Eating Frenzy」「Kingdom of Dreams」「Towards Death」など全9曲が並び、「Labyrinth of Silence」はアルバム中盤の5曲目に配置される。

レコーディング、ミックス、マスタリングはProject Zero Studio / Y-ProductionsでYarne Heylenが担当。アートワークはPeter Sallaiが手掛けた。

『Symphony In Flesh』はバンド自身によるセルフリリース作品として10月16日に発売される。

『Symphony In Flesh』収録曲

1. Blackmouth
2. Flesh-Eating Frenzy
3. Symphony in Flesh
4. Kingdom of Dreams
5. Labyrinth of Silence
6. Towards Death
7. Twisted Visions
8. Boundless Pathways
9. Legacy of the Forefathers

『Symphony In Flesh』
2026年10月16日リリース
Self-Released

Taken from the album “Symphony In Flesh” out October 16th, 2026.
Preorder here: https://carnationband.com

Recorded, Mixed and Mastered by Yarne Heylen
Directed and Edited by Yarne Heylen
Filmed by Yarne Heylen & Jenny Puentes

PRESIDENT、信仰、死、存在意義への葛藤を描いたデビューアルバム『Blood Of Your Empire』リリース

イギリスを拠点とするPRESIDENTが、デビューアルバム『Blood Of Your Empire』を9月4日にAtlantic Recordsからリリースした。全10曲を収録し、アルバム発売に合わせて新曲「Sleepwalker」も公開されている。

『Blood Of Your Empire』は、2025年に始動したPRESIDENTにとって初のフルアルバム。これまでに発表されてきた「Angel Wings」「DOOM LOOP」「dark heaven」「Mercy」などを収め、ヘヴィミュージック、エレクトロニック、R&B、シネマティックなアトモスフィアを横断するサウンドを一枚にまとめた。

作品の中心にあるのは、信仰、死、存在意義、人間と宗教の関係だ。PRESIDENTは、自身の実存的な危機と、信じることの意味を理解しようとした経験からアルバムが生まれたと説明している。

宗教は人々に大きな慈愛や目的、美しさをもたらしてきた一方で、歴史上、多くの苦しみや流血にも結び付いてきた。『Blood Of Your Empire』では、その相反する二つの側面の間に存在する緊張を掘り下げる。

楽曲制作は、長年抱えてきた恐怖や混乱、疑問と向き合うための手段にもなったという。単純に宗教そのものを否定するのではなく、自分自身が何を信じ、何を疑い、どう生きるのかを問い直す過程が作品全体へ反映された。

先行曲「dark heaven」では、信仰が人間を結び付けるものでありながら、権力や強欲によって分断や暴力の正当化に利用されてきた矛盾を描いた。「Mercy」でも歴史上、宗教の名のもとで流された血に目を向けつつ、それを信仰そのものではなく、人間が教えを歪めて利用してきた結果として捉えている。

アルバム冒頭の「Angel Wings」は、PRESIDENT自身がこのプロジェクトのサウンドを説明する際に最も象徴的な楽曲として挙げている一曲。ヘヴィなギターとダンスミュージック的な感覚を融合し、バンドが掲げるジャンル横断的なスタイルを端的に示した。

アルバムジャケットには、フランスの画家 Eugène Delacroixによる『The Battle of Poitiers』を使用。同作品は現在、パリのルーヴル美術館に所蔵されている。

PRESIDENTは2025年、匿名性とミニマルな情報公開を保ったまま活動をスタート。ジャンルや個人のアイデンティティを前面へ出す従来型のプロモーションとは距離を置き、楽曲、映像、ライブそのものを中心にプロジェクトを展開してきた。

2026年にはBad Omensのサポートとして初の本格的なアメリカツアーを経験。その勢いを受け、『Blood Of Your Empire』発売日の9月4日から自身初となる北米ヘッドラインツアーをスタートした。

ツアーはナッシュビルのBrooklyn Bowlを皮切りに、シカゴ、ニューヨーク、トロント、モントリオール、ボストン、フィラデルフィア、アトランタ、デンバー、シアトル、ロサンゼルスなどを巡り、10月14日のダラス公演まで続く。全公演が事前にソールドアウトしており、一部日程にはShowing Teethがサポートとして出演する。

11月からはヨーロッパ/UKツアーも開催。ストックホルム、オスロ、コペンハーゲン、ベルリン、ハンブルク、ケルン、パリ、ブリュッセルを経て、カーディフ、グラスゴー、マンチェスター、バーミンガム、ロンドンへと向かう。

『Blood Of Your Empire』収録曲

1. Angel Wings
2. DOOM LOOP
3. dark heaven
4. Pink Noise
5. Mercy
6. Sleepwalker
7. Dionysus
8. This Will Divide Us
9. Hate Figure feat. Ando San
10. White Devil

『Blood Of Your Empire』
2026年9月4日リリース
Atlantic Records

Streaming

https://president.lnk.to/BloodOfYourEmpire

Official Website

https://www.presidentband.com/

ILL NIÑO、新ボーカルTommy Roulette加入後初の新曲「Born To Suffer」MV公開!ラテン・リズムと重量感を再び前面に

アメリカ・ニュージャージーを拠点とするラテン・ニューメタル・バンド ILL NIÑOが、ニューシングル「Born To Suffer (Nacido Pa Sufrir)」をリリースし、オフィシャル・ミュージックビデオを公開した。2025年に加入した新ボーカリスト Tommy Rouletteにとって、ILL NIÑOで初めて正式にレコーディングした楽曲となる。

Tommy Rouletteはニュージャージーのメタルコア・バンド Jynxで活動した経歴を持ち、前任ボーカリスト Marcos Lealの離脱後にILL NIÑOへ加入。ライブではすでにバンドのフロントマンを務めてきたが、「Born To Suffer」で新体制のスタジオ作品が初めて届けられた。

楽曲では、ILL NIÑOがキャリアを通して武器としてきたヘヴィなギターとラテン由来のパーカッシブなリズムを再び強く押し出している。「Nacido Pa Sufrir」というスペイン語タイトルも併記され、英語とスペイン語を横断してきたバンドのアイデンティティを継承した。

ドラマーのDave Chavarriは以前、「Born To Suffer」について、デビュー作『Revolution Revolución』を思わせるヘヴィな楽曲だとコメントしていた。初期ILL NIÑOの持つ直接的な重量感を意識しながら、新ボーカリストを迎えた現在のサウンドへ落とし込んだ一曲と言える。

プロデュースはDave Chavarriとベーシスト Laz Pinaが共同で担当。ミュージックビデオはHatebreedやAs I Lay Dyingなどの映像作品でも知られるTom Flynnが監督を務めた。

ILL NIÑOは現在、8thスタジオアルバムの制作も進めている。正式なタイトルや発売日はまだ明らかにされていないものの、「Born To Suffer」はその新たなフェーズを示す最初の楽曲として位置付けられる。

バンドの最後のフルアルバムは2014年の『Till Death, La Familia』。その後はラインナップ変更や新作制作の延期が続き、かつて『IllMortals』というタイトルで告知されていた作品も正式なリリースには至らなかった。今回の新曲は、長く続いた過渡期を経て再び前へ進むILL NIÑOの現在地を示している。

現在のラインナップにはDave Chavarri、Tommy Roulette、Laz Pina、Jes De Hoyos、Salvadore Dominguez、Miggy Sanchez、Daniel Coutoが名を連ねる。今後はメキシコでの公演やAftershock Festival出演も予定され、新曲とともにライブ活動を継続する。

「Born To Suffer (Nacido Pa Sufrir)」
2026年9月4日リリース

ILL NIÑO

Tommy Roulette : Vocals
Dave Chavarri : Drums
Laz Pina : Bass
Jes De Hoyos : Lead Guitar
Salvadore Dominguez : Rhythm Guitar
Miggy Sanchez : Percussion / Backing Vocals
Daniel Couto : Percussion

Official Website

https://illnino1.com/