アルバムレビュー : Chelsea Grin『Suffer In Hell』

 

USデスコア・バンド、Chelsea Grin (チェルシー・グリン) がダブル・アルバムの第1弾として『Suffer In Hell』をOneRPMからリリースしました。

 

 

これまでChelsea Grinのドラム/ボーカルを担当してきたPablo Viverosが無期限の活動休止に入り、今作ではGlass HandsのNathan Pearsonが参加。正規メンバーとしてはオリジナル・メンバーであるベーシストのDavid Flinn、ヴォーカリストTom Barber、そしてギタリストのStephen Rutishauser。

 

 

ミュージックビデオにもなっているオープニング・トラック「Origin of Sin」は繊細なオーケストレーションを持つChelsea Grinらしいヘヴィネス溢れた楽曲で、ヴォーカルTom、そしてベーシストDavidの印象的なプレイが際立っています。「Think or Die (考えるか死ぬか)」と言うフレーズの持つ不気味さ、力強さに圧倒される。

 

 

The Black Dahlia Murderの故・Trevorをフィーチャーした「Forever Bloom」では、ドゥーミーな雰囲気に溢れたアルバムのリードトラックであり、強烈なブレイクダウン、威力を最大級に高めたところで炸裂するストンプ・パートに頭を撃ち抜かれるかのような衝撃がある。ミュージックビデオとして発表されている「The Isnis」もアルバムのキーとなる世界観を上手く描いている。

 

 

『Suffer In Hell』は、8曲で30分弱というコンパクトな仕上がりでとても聴きやすく、Chelsea Grinの現在地がよく分かる作品だ。アルバム・タイトルの通りヘヴィでダークな世界観をしっかりと描いた本作に続く自作は2023年3月にリリース予定の『Suffer in Heaven』。こちらの作品がどんな仕上がりとなるか、非常に楽しみだ。

 

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The Black Dahlia Murder、クリスマス作品『Yule ‘Em All: A Holiday Variety Extravaganza』をリリース!

 

USメロディック・デスメタル・バンド、The Black Dahlia Murder (ザ・ブラック・ダリア・マーダー) が、クリスマス作品『Yule ‘Em All: A Holiday Variety Extravaganza』をMetal Blade Recordsからリリースしました。

 

この作品は配信、そしてDVDとして発売されています。元々2022年7月にリリースされる予定でしたが、バンドのフロントマンであるTrevorの急逝を受け、発売が延期となっていました。

 

 

 

非常に楽しい雰囲気で制作されたこの作品は、バンドがリリースしてきた数々の名作アルバムからライブで盛り上がる代表曲を中心としたライブ・パフォーマンス、そしてバンドメンバーが出演するオリジナルのコメディが収録されています。ゲストにはCannibal CorpseのCorpsegrinderも参加。DVDバージョンには特別付録としてプロデューサーとバンドによるコメントも。

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Invent Animate、祖父を失った悲しみを歌った新曲「Elysium」をリリース

 

USプログレッシヴ・メタルコア・バンド、Invent Animate が新曲「Elysium」をリリースしました。

 

 

彼ららしい浮遊感のあるサウンドはもちろん、リリックでは、誰もが共感できるテーマである「悲しみ」に深く切り込んでいる。

 

「祖父が病気になったとき、私は15歳の少年で、自分の世界に感情移入することができなかった」とボーカルのマーカス・ヴィックは語り、この曲がどのようなインスピレーションを与え、彼が抱えていた悪魔を追い出すのに役立ったかを語っている。

 

「私と祖父は仲が良かったのですが、彼の病気は私には見えませんでした。それは、見たくなかったからかもしれないし、怖すぎたからかもしれない。彼が亡くなったとき、私はその悲しみがわからず、感じられず、それが私を恥ずかしくさせました。ある日、目を覚まし、それを受け入れるのに12年かかりました。それは、今まで感じたことのない奇妙な感情の波のように私を襲いました。これは私がそれを振り返り、自分の内面を探し、前を向いていく物語なのです」。

Houkago Grind Time、謎めいたアートワークが気になるニュー・アルバム『Houkago Grind Time 2: The Second Raid』をリリース!

 

アメリカ・カリフォルニア在住Andrew Lee によるワンマン・グラインド、Houkago Grind Time がセカンド・アルバム『Houkago Grind Time 2: The Second Raid』をリリースしました。所狭しと詰め込められたアニメのサンプリングが意外とストレートで耳馴染みの良いグラインドをポップに彩る。強烈なキャベツのアートワークを思わせる楽曲「Mincing Cabbages」なかなか名曲。

 

 

ちなみにオフィシャルグッズで抱き枕作ってました…。

 

August Burns Red、通算10枚目のフル・アルバム『Death Below』リリース決定 & Jesse Leach (Killswitch Engage) をフィーチャーした新曲「Ancestry」のミュージックビデオを公開!

USメタルコア・バンド、August Burns Red が通算10枚目となるフル・アルバム『Death Below』を2023年3月24日にSharpTone Recordsからリリースすることを発表しました。アルバムからの先行シングルとしてKillswitch EngageのボーカリストJesse Leachをフィーチャーした新曲「Ancestry」のミュージックビデオを公開しています。

 

アルバムにはJesseをはじめ、All That RemainsのJason RichardsonやErraの, J.T. Cavey、UnderoathのSpencer Chamberlainが参加することが決定している。

 

 

August Burns Red’s Death Below tracklisting:

1. Premonition
2. The Cleansing
3. Ancestry (feat. Jesse Leach)
4. Tightrope (feat. Jason Richardson)
5. Fool’s Gold In The Bear Trap
6. Backfire
7. Revival
8. Sevink
9. Dark Divide
10. Deadbolt
11. The Abyss (feat. JT Cavey)
12. Reckoning (feat. Spencer Chamberlain)

Symphony In Peril、新体制で17年振りの新曲「Authored Confusion」をリリース!

 

オハイオ州コロンバスのクリスチャン・メタルコア・バンド、Symphony In Peril が新しいラインナップとなり、2005年の解散から復活。新曲「Authored Confusion」を自身のbandcampでリリースしました。

 

新しいラインナップは、ボーカリスト、Shawn Jonas、ギタリストAndy CappsとDan Pelletier、ベーシストChico Weeks、ドラマーJosh Kingの5人。古き良きメタルコアそのまま、見事な帰還です。

 

Sanguisugabogg、新曲含むライブ・アルバム『The Devil’s Eyes』をリリース!

 

オハイオ州のオールドスクール・スラミング・ブルータル・デスメタル・バンド、Sanguisugabogg が新曲を含むライブ・アルバム『The Devil’s Eyes』を自身のbandcampで配信しました。この作品のオープニング・トラック「Necrosexual Deviant」は過去リリースのアルバム未収録。バンドはDecibel Magazineのフレキシ・シリーズで別の新曲を公開しています。

 

 

USブラッケンド・デスコア、Ov Sulfur が新曲「Stained In Rot」のミュージックビデオを公開!

USブラッケンド・デスコア、Ov Sulfur が新曲「Stained In Rot」のミュージックビデオをCentury Media Recordsから公開しました。レーベル契約後、Lorna Shoreを筆頭に盛り上がるブラッケンド・デスコアを担う存在としてメキメキと知名度を拡大中。ex.SuffokateのRickyがボーカルと取り、クオリティはばっちり。Lorna Shoreの「Pain Remains Tour」への帯同も決定している。

 

USデスコア、Snake Father が新曲「Greater Evil」のミュージックビデオを公開!

 

テキサス州オースティンを拠点に活動するデスコア・バンド、Snake Father が新曲「Greater Evil」のミュージックビデオをSlam Worldwideから公開しました。

 

ネクスト・ブレイクを期待されるニューカマー。と言っても2020年から頭角を表し、コアなデスコア・リスナーから注目を集めている。

 

Facebook: https://facebook.com/snakefather666
Instagram: https://instagram.com/snakefathertx

 

USデスコア、Arbalest が迫力満点のニューシングル「Uprising」をリリース!

 

カリフォルニアのデスコア・ニューカマー、Arbalest が新曲「Uprising」をSlam Worldwideから公開しました。ひりついたサウンドスケープ、緊張の糸が張り詰める中、どっしりと刻まれるリフにセンスを感じます。いくつかリアクション・ビデオも出ているのでそれなりにこの手のバンドの中では反応良さげ。まだデビューしたばかりですので、これからに注視しておきたいバンド。

 

 

Polyphia、多様なジャンルを横断していくニュー・アルバム『Remember That You Will Die』をリリース!

 

プログレッシヴ・メタル/ロック・バンド、Polyphia (ポリフィア) が、通算4枚目のスタジオ・アルバム『Remember That You Will Die』をリリースしました。

 

 

既にいくつものトラックが先行シングルとして公開されているが、中でもSteve Vaiとのコラボ曲「Ego Death」は高い注目を集め、公開から3週間で540万回以上されている。エレクトリック・ギターの巨匠とも言うべきSteve Vaiは、PolyphiaのTim Hensonをネクスト・レベルに到達している現代のギタリスト5人のうちの1人に選んだこともあり、その後今回のコラボレーションが実現した。

 

 

Steve Vaiのほかには、DeftonesのChino Moreno、ラッパーのLil Westと$notやBrasstracksとKillstationが参加している。また、キーボーディストのAnomalie、トリリンガルのシンガーソングライターSophia Blackもゲストとして参加、Sophiaとのコラボ曲「ABC」はキュートな日本語、日本文化が盛り込まれており、Twitterなどでも話題になった。

 

 

多くのギタリストにとってこのアルバムは数えきれないほどの発見があり、創作意欲を掻き立てるアイデアや手法が詰まっている。Ibanezのナイロン・ゲージのギターは興味深く、サウンドも面白い。アンプラグドで爪弾かれるメロディは微細なタッチで描かれ、プログレッシヴ・メタルからロック、ポップス、さらにはヒップホップへと接続されていくのを巧みに牽引していく。彼らの向かう先はどこなのか、このアルバムを聴くとどんな可能性も実現してしまいそうな彼らのポテンシャルの高さを感じる。

 

Polyphia 『Remember That You Will Die』

Genesis feat. Brasstracks
Playing God
The Audacity feat. Anomalie
Reverie
ABC feat. Sophia Black
Memento Mori feat. Killstation
Fuck Around and Find Out feat. $not
All Falls Apart
Neurotica
Chimera feat. Lil West
Bloodbath feat. Chino Moreno
Ego Death feat. Steve Vai

 

Entheos、洗練されたグルーヴ光る新曲「Absolute Zero」のミュージックビデオを公開!

Entheos : カリフォルニアのプログレッシヴ・メタル・バンド、Entheos が新曲「Absolute Zero」のミュージックビデオをMetal Blade Recordsから公開しました。

 

Animals as LeadersのドラマーであったNavene Koperweis や、Animosity、The FacelessのメンバーからなるEntheosは派手な存在感はないものの、その実力は確かでコアなリスナーから人気を誇る。彼らの経歴を頭に入れながら聴いてみるのも面白いだろう。

USスラム・ダウン、Desoectomy が新曲「Genocide Jacuzzi」をリリース!

 

カリフォルニアを拠点に活動するスラム・ダウン、Desoectomy が新曲「Genocide Jacuzzi」をSlam Worldwideから公開しました。バンドは2022年11月5日に新作EP『Predatory Barbaric Behaviors』をリリースする予定です。

 

 

今年になってから「Slamdown」というワードがSlam Worldwideによって広まってきている印象があります。逆を言えばSlam Worldwideしか使ってないというのもありますが、スラムでビートダウンするバンドにとっては自身のサウンドを的確にカテゴライズできますし、ディガーにとっては良い動き。スラムダウン、盛り上がって欲しいですね。

 

Location: Inland Empire, California
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Instagram: https://instagram.com/desoectomy
TikTok: https://tiktok.com/@desoectomy

 

The Last Ten Seconds of Lifeが新メンバー3人を迎え再始動! 新曲「Annihilation Phenomena」のミュージックビデオを公開!

 

USダウンテンポ・デスコア・バンド、The Last Ten Seconds of Life が新曲「Annihilation Phenomena」のミュージックビデオを公開しました。

 

今年、ニューアルバム『The Last Ten Seconds of Life』をUnique Leader Records からリリースしましたが、直後にギタリストWyatt McLaughlin以外のメンバーが脱退。今後の活動に暗雲が立ち込めていましたが、強力なメンバーが加入し再び動き出しました。

 

ボーカリストにはPromise BreakerのTyler Beamが加入、ベースはAndrew Petway、Dylan Pottsが参加しています。既にミュージックビデオにはTylerが加入したことへの驚きが書き込まれています。彼のバンドもかなり良いのでチェックしてみてください。

 

 

 

 

Bilmuri、ジャンルを超越した新境地見せるニュー・アルバム『GOBLIN HOURS』リリース!

 

Attack Attack! 黄金期を支えた Johnny Franck が2016年に立ち上げたプロジェクト、Bilmuri がニュー・アルバム『Goblin Hours』をリリースしました。プロジェクト開始以降、毎年のようにアルバムをリリース (年に数枚という時も) するなど多作っぷりで湧き上がるクリエイティヴィティでシーンで独特な存在感を見せつけてきた。

 

メタルコアともポストハードコアとも位置付けることができないそのサウンドは、時にシーンからの完璧な評価を得ることは出来なかったように思う。それはどこか、Attack Attack!がずっと葛藤してきたモヤモヤにも似たもののように感じる。Bilmuri として、本作『Goblin Hours』で挑んだのはスムースなR&Bとポスト・ハードコアを輪郭をぼやかしながらクロスオーバーさせることだ。サックスを交えながらもメタルコア・フレーバーを感じされるダイナミズムとグルーヴが面白い「ANABOLIC SPUDSMAN」や「A HOGMAN’S DELIGHT」など、Bilmuri でしか作れない音楽を完成させている。

 

トラックリストを眺めるだけでも多種多様なフィーチャリング・ボーカルによってより鮮やかに奏でられるBilmuri の新しい音楽が想像出来るだろう。

 

 

1. CORN-FED YETIS (feat. Knox)
2. THE VOID APPROACHETH (feat. Summer Hoop)
3. FAIRY: VOID TYPE (feat. Seneca)
4. MUSCLE BOUND DENIZEN (희망 없다) (feat. Shorelle)
5. ANABOLIC SPUDSMAN (feat. Spencer Stewart)
6. A HOGMAN’S DELIGHT (feat. Rory Rodriguez)
7. FAIRY: ETHEREAL TYPE (feat. Seneca)
8. VASCULAR DEMI-GOTH (feat. Laur Elle)
9. SWAMP CREATURE, THE FIRE BREATHER (feat. Enrose)

全員10代のヘヴィメタル・バンド、Hammerhedd が新曲「Tunnel」のミュージックビデオを公開!

 

アメリカ・カンサスシティ出身のHammerhedd はまだあどけなさが残る10代のヘヴィ・メタル・バンドだ。彼らのニュー・シングル「Tunnel」のミュージックビデオが公開され、大きな話題となっています。

 

メンバーはそれぞれ19歳、17歳、そして14歳。兄弟含むトリオ編成で結成はなんと2012年。ということはメンバーが9歳、7歳、そして4歳の時に結成したということだ。将来を有望視されすでにIn FlamesやKnocked Looseといった大御所と共演も果たしている。そのサウンドはMetallicaを彷彿とさせつつ、テクニカルなフレーズもあったりと侮れない。