【年間ベスト】Aquaria – Alethea (Symphonic Power Metal)

Aquaria – Alethea

拠点 : ブラジル/リオデジャネイロ
レーベル : Avalon/Metal Relics
結成年 : 2002 (*1999年にUirapuruとして結成)

Angraの出身国ブラジルが誇るシンフォニック・パワーメタルバンド、Aquariaの13年振りとなるニューアルバム『Alethea』。衝撃のデビュー作『Luxaeterna』、そして前作『Shambala』とブラジルだけでなく、日本でもパワーメタル・ファンを魅了した伝説のバンドとして知られ、長きにわたり彼らの新作を熱望する声も多かったが、度重なるメンバーチェンジを理由に2010年に活動を休止。2017年にEndless、Target XのLuciano de Souzaが加入した事をきっかけに再結成、翌年に同じくEndlessのドラマーThomás Martinoiaが参加し、本作の制作に着手した。バンドのファウンダーであるキーボーディストAlbeltoとボーカルVitorは再結成前に制作したデモ「Xmasong」をベースに、これまで作品でプロデューサーを務めたAntonio Cesarと共にアルバムをレコーディングした。

Miura Jamをフィーチャーしたミュージックビデオ「The Miracle」は、ラテンの香り漂うブライトなメロディワークが心地良いアルバムのリードトラックとも言える存在を持ち、クラシカルな雰囲気を持つ「The TIme Traveller」などファンの期待に応えるキラーチューン満載の仕上がりとなっている。2020年に彼らの新作が聴けるとは、どれだけのファンが考えていただろうか。間違いなく今年を代表するパワーメタルの名作だ。

1. Am I
2. The Avatar
3. The Miracle
4. The Indians
5. The Question
6. The Revolution
7. The Pain
8. The Time Traveller
9. Time Won’t Wait
10. WTSTW
11. The House of Words
12. I Am

BiographyはAvalonのサイトをチェック!

【年間ベスト】Cristiano Filippini’s Flames Of Heaven – The Force Within

Cristiano Filippini’s Flames Of Heaven – The Force Within

拠点 : イタリア
レーベル : Limb Music
結成年 : 2010

01. The Force Within (01:43)
02. We Fight for Eternity (06:49)
03. Far Away (05:43)
04. Against the Hellfire (06:08)
05. Always with You (05:35)
06. Dying for Love (05:28)
07. Finding Yourself (05:28)
08. Lightning in the Night (05:40)
09. Missing You (06:04)
10. Moonlight Phantom (05:03)
11. The Angel and the Faith (06:49)
12. Ab Angelis Defensa (02:13)

2010年、イタリアを拠点にギタリスト兼コンポーザーのCristiano Filippiniを中心に結成されたMelodic Power Metal、Cristiano Filippini’s Flames Of Heavenのデビューアルバム。ミドルテンポ主体のサウンドは、重厚なコーラスワークをふんだんに盛り込みながらドラマティックに展開していく。ヒロイックなギターとキーボードのシンフォニックなアレンジは、Sonata ArcticaやStratovariusを彷彿とさせるクラシカルさに溢れている。

Line Up:

Cristiano Filippini – lead & rhythm guitars, keyboards, arrangements, orchestrations

Michele Vioni – lead & rhythm guitars, acoustic guitars

Marco Pastorino – lead & backing vocals

Giorgio Terenziani – bass

Paolo Caridi – drums

【年間ベスト】Eternal Idol – Renaissance (Symphonic/Melodic Power Metal)

Eternal Idol – Renaissance

出身国 : イタリア
レーベル : Frontiers Records
結成年 : 2016

01. Into The Darkness (5:03)
02. Black Star (4:22)
03. Dark Eclipse (4:35)
04. Without Fear (5:26)
05. Away From Heaven (4:18)
06. Not The Same (5:21)
07. The Edge (4:37)
08. Flying Over You (5:00)
09. Lord Without Soul (4:13)
10. Renaissance (9:34)
11. Away From Heaven (Japan Bonus Track) (4:18) – Mp3 320

Rhapsody of Fireで活躍し、現在はAngraに在籍するボーカリストFabio Lioneが在籍する男女混合Symphonic/Melodic Power Metal、Eternal Idolの4年振りとなるニューアルバム。KamelotとRhapsody of Fireをミックスしたような壮大さを持っており、スタンダードなシンフォニックメタルであるが、耳に残るメロディーワークがほどよく織り交ぜられ、引き締まった印象を持つ。前作に在籍していたGiorgia Colleluoriは脱退しているものの、最新ラインナップも凄い。それだけで聴く価値のある1枚。

Line Up:

Andrea Buratto – Bass
Hell in the Club, Secret Sphere, Ace of Hearts

Nick Savio – Guitars, Keyboards
Cyber Cross, Hollow Haze, ex-Broken Arrow

Fabio Lione – Vocals
Angra, Lione / Conti, Turilli / Lione Rhapsody, ex-Salvator, ex-Symmetry, ex-Athena, ex-Hollow Haze, ex-Labÿrinth, ex-Magic Kingdom, ex-Rhapsody of Fire, ex-Vision Divine, ex-Kamelot (live), ex-J. Storm

Enrico Fabris – Drums
Raintime, ex-Leprechaun, ex-State o’ Mind, Fake Idols

Claudia Duronio – Vocals
Serenade

【年間ベスト】Memories of Old – The Zeramin Game (Epic Power Metal)

Memories of Old – The Zeramin Game

2017年にイギリスで結成されたニューカマー。注目すべきは2020年に加入したボーカリストTommy Johanssonの存在で、彼はこれまでにMajesticaやSabatonで活動してきた実力派。同時期に加入したギタリストErwin Febriantoを含む5人体制となり、本格的に動き出したと言えるだろう。

本作はバンドのコンポーザー兼ギタリストのBilly Jeffsと、Power Questで活躍したボーカル/ギタリストAlessio Gravelloがプロデュースを務めており、ファンタジックな世界観はPower Questファンならたまらないものがあるだろう。多彩なキーボードワークがファスト/ミドルテンポの楽曲を駆け巡り、まるでRPGの主人公になったかのような気分でアルバムの世界に没入できる。Tommyのボーカルは言わずもがな、今後の活躍に期待!

01. In Exordium
02. Overture
03. The Land of Xia
04. Zera’s Shadow
05. Some Day Soon
06. Destiny
07. Across the Seas
08. Arrival
09. A Hooded Traveller
10. Fowlen’s Revenge
11. The Zeramin Game
12. Finale

Line Up:
Billy Jeffs – Guitars
ex-Grimgotts, ex-Nightmare World

Anthony Thompson – Keyboards, Keytar
Alastria, ex-Nightmare World

Erick Tekilla – Bass
ex-Neuronspoiler, ex-Headless Cross

James Chapman – Drums
Collapse, Scandelion, ex-Alareiks, ex-Gravil

Tommy Johansson – Vocals
Majestica, Sabaton, Symphony of Tragedy, ex-Hulex, ex-Megin, ex-Charlie Shred, ex-Golden Resurrection, ex-ReinXeed, ex-TS, ex-Heroes of Vallentor, ex-Royal Jester, ex-Twilight Force (live), ex-Majestic Vanguard, ex-Arized

【年間ベスト】Nightwish – Human.:II:Nature. (Symphonic Metal)

Nightwish – Human.:II:Nature.

フィンランドのシンフォニックメタル・レジェンド、Nightwishの通算9枚目となる5年振りのニューアルバム『Human.:II:Nature』は、大ボリュームの2枚組。一聴した限りではこの2枚の作品に連続性はなく、大きくチャプターとして区切られているようにも見受けられない。もちろんひとつの作品としての繋がりは感じられるので、まずはどちらもじっくりと聴いてみるのをオススメしたい。

特にDISC2は「All the Works of Nature Which Adorn the World」というタイトルが付けられており、インストゥルメンタルの組曲としてシンフォニックメタルの可能性を追求している。

メンバーラインナップは大きく変わっていないものの、2019年からドラマーにKai Hahtoが加入している。彼はWintersunにも在籍しており、キャリア初期はデスメタル/グラインドコアシーンで活躍していた人物。日本でも人気の高いRotten Soundにも1995年から2006年まで在籍していたから驚きだ。そのタイトでかっちりとしたドラミングは、Nightwishサウンドにも上手くフィットしている。

アルバムにおいてリード曲と言えるのは、ミュージックビデオにもなっている「Harvest」、そして「Noise」だろう。特に「Noise」のビデオは近代のテクノロジーの発展と文化の歴史についてメンバーの考えをアーティスティックに落とし込んだ2020年を代表するパワーメタルの1曲とも言えるだろう。

Disc 1
1. Music
2. Noise
3. Shoemaker
4. Harvest
5. Pan
6. How’s the Heart?
7. Procession
8. Tribal
9. Endlessness

Disc 2 – All the Works of Nature Which Adorn the World
1. Vista
2. The Blue
3. The Green
4. Moors
5. Aurorae
6. Quiet as the Snow
7. Anthropocene (including “Hurrian Hymn to Nikkal”)
8. Ad Astra

【年間ベスト】Reasons Behind – Project: M.I.S.T. (Symphonic Power Metal)

Reasons Behind – Project: M.I.S.T.

2010年イタリアで結成されたSymphonic Power Metal、Reasons Behindのセカンドアルバム。前作『The Alpha Memory』からは6年振り、ベーシストMichele Cavalca、ドラマーAndrea Gardaniが加入後の新体制からは初の作品となる。

エレクトロニックなアプローチはシンフォニックでありながらも近未来的な雰囲気も醸し出しており、さりげなく刻み込まれるタイトなリフワークもパワーメタルには珍しい。どちらかというと、モダンなメロディックメタルにパワーメタルのエッセンスを注入したというほうがしっくりくるかもしれない。

ボーカリストElisaの声質は透明感があり、線が細く伸びやかで特徴的だ。Amaranthe辺り好きな方にオススメ!

01. Unplugged (01:45)
02. Fireflies in the Wind (04:12)
03. A Hidden Thread (03:24)
04. Shades of Neon (03:39)
05. Ghostwired (03:37)
06. Beyond the Black (03:37)
07. Living a Lie (03:34)
08. Binary Stars (03:33)
09. Between Here and Awake (01:21)
10. (E)met (03:38)
11. No Dawn to Come (03:37)

Line Up:
Gabriele Sapori – Guitars
Elisa Bonafe – Vocals
Michele Cavalca – Bass
Andrea Gardani – Drums

【年間ベスト】Unleash the Archers – Abyss (Power Metal/Speed Metal)

Unleash the Archers – Abyss

拠点 : カナダ/バンクーバー+ブリティッシュコロンビア
レーベル : Napalm Records
結成年 : 2007

2017年にリリースしたアルバム『Apex』以来、3年振りのリリースとなった5枚目フルレングスは引き続きNapalm Recordsとの強力なタッグでリリースされた。今年になって彼女達の名は世界中のパワーメタル・リスナーに広まり、中でもミュージックビデオ「Abyss」は今年6月に公開され、すでに200万回以上再生され、Napalm RecordsのYouTubeチャンネルでも2020年を代表する楽曲である事は間違いない。

彼女達が結成されたのは2007年。ボーカルのBrittenyとドラムのScottはカップルで、ふたりを中心にUnleash the Archersが始動。メンバーチェンジを経ながら現在のラインナップになったのは2014年で、結成来盤石のラインナップと言えるだろう。

ギター/ボーカルのAndrew SaundersとGrant Truesdellは、Archon Legionというメロディックデス/パワーメタルで活動していたが、2011年に解散している。そのテクニックは有名であり、Unleash the Archersでのプレイでも発揮されている。

本作の話に戻ろう。Brittenyの存在感は抜群で、Unleash the Archersサウンドの軸になっているのは言うまでもないが、ソングライティングにおける新鮮さにも注目すべきだろう。一言でシンフォニックメタル、パワーメタルという言葉では彼女達のサウンドを表現する事は難しく、クラシカルなメロディワークにフックの効いたギターフレーズ、Dragon Forceの美的感覚、スラッシュメタルやフォークメタルなどのエッセンスも随所に感じられる。すでにベテランの風格さえ漂う彼らは、間違いなく日本でも強固なファンベースを作る事ができるポテンシャルを秘めている。2020年必聴の名作!

1. Waking Dream 03:45
2. Abyss 06:44
3. Through Stars 05:34
4. Legacy 05:26
5. Return to Me 05:34
6. Soulbound 03:54
7. Faster than Light 05:11
8. The Wind That Shapes the Land 08:36
9. Carry the Flame 04:42
10. Afterlife

Nuclear Power Trio、新曲「A Clear and Present Rager」をリリース!

トランプ、プーチン、金正恩がメタルバンドを結成…その名も”Nuclear Power Trio (ニュークリアー・パワー・トリオ) “。

なかなか強烈なバンドですが、ハイクオリティな楽曲からMetal Blade Records所属のバンドからなるプロジェクトなのでしょう。10月にEPをリリース予定とのことです。

Mike Portnoyの息子が在籍するUSニューメタル・バンドTallahが新曲「L.E.D.」をリリース!

 

アメリカを拠点に活動するニューメタル/ニューメタルコアバンド、Tallahは新曲「L.E.D.」を公開しました。この楽曲は今年リリース予定の新しいEPに収録される予定です。クラシックなニューメタルの香りもして、良いですね!

片腕のドラマー、Jack Thomasが叩く Slipknotの「Duality」

Jack Thomas の夢はプロのドラマーになる事でしたが、17歳の頃、仕事中の事故で腕を失ってしまった。職場でも彼はドラマーとして有名だったため、同僚達はその夢が突然立たれてしまった事を悲しんだが、Jackはドラマーとして活動する事を諦めたりはしなかった。

 

彼は片腕でプレイすることを決め、熱心な練習と自身にあったセッティングを追求。完璧に叩きこなすプレイスルーに驚愕せよ!

【Review】Inspection 12 – Step Into The Fire (1999)

Inspection 12 – Step Into The Fire (1999)

1994年フロリダ州ジャクソンビルで結成。Craig’s Brotherにも在籍したボーカリストDan McLintock、ギター/ボーカルのJames Trimbleと、Yellowcardに在籍していた事で知られるPeter Mosely、ドラマーScott Shadの4人体制で活動をスタートさせた。本作は「バック・トゥー・ザ・ーフューチャー」や「セント・エルモス・ファイアー」のサウンドトラックからインスピレーションを受け、それらのメロディをコラージュするようにメロディックパンクに組み込んだコンセプトアルバム。スーパーマリオのメロディも隠されており、柔らかなサウンドはもちろん面白みのある作品。

2020年上半期のスラミング・ブルータル・デスメタル 名盤アルバム TOP5

 

 

Visions of Disfigurement – Aeons of Misery

 

2013年イギリス/マンチェスター出身の4人組。4年振りのリリースとなる本作はRealityfade Recordsからのリリースとなった。デスコアリスナーにも受けるだろう切れ味鋭いソリッドリフ満載のキャッチースラム。AnalepsyやKraaniumは好きなら是非チェックしてほしい大推薦盤。

 

https://www.facebook.com/visionsofdisfigurement/

 

 

Indricothere – Tedium Torpor Stasis

 

Behold the ArctopusやGorgutsを始め、数多くのプロジェクトでメタルシーンを牽引してきたColin Marstonによるソロプロジェクト。近年ではブルータルデスメタルのプロジェクトにも数多く参加しており、サウジアラビアのグラインドコアバンド、Creative Wasteのメンバーらと行っているSijjeelではハイクオリティなグラインディングブルータルデスで話題となった。Indricothereでは、Funeral DoomとSlamを組み合わせたFuneral Slamとも形容できる新しいサウンドを追求。そのサウンドは実験的ではあるものの、作品を聴けばこのジャンルのクロスオーバーに大きな可能性を感じるはずだ。

 

https://www.metal-archives.com/bands/Indricothere/109135

 

 

Esophagus – Defeated By Their Inferiority

 

チリを拠点に2008年から活動する彼らのデビューアルバム。これまではEP、デモ、スプリット作品のみのリリースで影の薄い存在だったが、本作ではハイクオリティなスラムサウンドを聴かせてくれる。Visions of Disfigurementらが所属するRealityfade Records所属らしさはありながらも南米らしい血生臭さもスラムリフをさらにブルータルなものにしてくれる。

 

https://www.facebook.com/esophagusslam/

 

 

Antipathic – Covered With Rust

 

昨年フルアルバム『Humanimals』をリリース。この作品はスラムシーンで大きな話題となったのは記憶に新しいだろう。本作はEPでありながら、ハイクオリティなスラムをプレイ。ベース/ボーカルTatoのラッピンガテラルは巧みにテンポチェンジするスラムサウンドの上をグルーヴィーに転がりまわり、ドラマティックな楽曲構成が終盤のスラムパートの破壊力を何倍にもパワーアップさせる。

 

https://www.facebook.com/antipathicband/

 

 

Bleeding Spawn – Pariah Attestant

 

南アフリカを拠点とするスラミングブルータルデス。2016年にリリースしたデビューアルバム『Pathogenic Mechanized Abomination』以来4年振りの本作はEPでありながらも聴きごたえ十分であるし、セカンドアルバムへの期待が高まる。土地柄、どんなバンドに影響を受けているのかなどわかりにくい部分も多いが、そんなミステリアスさが、まだ聴いたことのないスラムを聴かせてくれるのではないかという期待が膨らませてくれる。

 

https://www.facebook.com/bleedingspawnmp/