ブルータル・デスメタル 2022年の名盤 (前編)

2022年にリリースされたブルータル・デスメタルの中から、下半期にリリースされた名盤を年間ベストとしてレビューしました。上半期はあまり良い作品に出会えませんでしたが、下半期はリリースラッシュで毎週のように素晴らしい作品を聴くことが出来ました。前編、後編と合わせて読んでみて下さい。

 

2022年にリリースされたブルータル・デスメタルの良曲をまとめたYouTubeプレイリスト

 

RIFF CULTのSpotifyにて「All New Brutal & Tech Death Metal」のプレイリストを公開中。ぜひお気に入りに追加して下さい。

 

 

Crypt Rot – An Ancient Summoning

イングランド・ウェールズを拠点に活動するCrypt Rotのデビュー・アルバム。同郷のDry Cough Recordsからリリースされ、フィジカルはBrutal Mindから発表されている。ここ数年でメキメキと実力を付けてきたドラマーJustin Wallischは、Between the KillingsやMaimed、Necessary Death、Severed Headshopなどを兼任しておりUKブルータル・シーンで今後キーマンになりそうな人物。ギターとベースを兼任するTom HughesはMaimedでもJustinとタッグを組んでいる。

 

ロゴが良い

 

ボーカルKyleを加えたトリオ編成で制作された本作は、キャッチーなスラムリフが豊かなグルーヴを生み出し、タイトなドラミングがドライヴする。これだけ聞くとスラミングなのかと思うだろうが、楽曲群はどれもピュアなブルータル・デスメタルに近い美的感覚を持ってして仕上がっていると言えるだろう。「UKのPathology」とでも言うべき純なブルデスの魅力が感じられる。タイトルトラック「An Ancient Summoning」はガテラル唱法において優秀な楽曲でもある。

 

 

Guttural Disease – The Foreseen Deadline

インドネシア・西ジャワ州の州都バンドンを拠点に活動するGuttural Diseaseのファースト・アルバム。結成は2011年と中堅の域にあるバンドであるが、2020年にギタリスト、ベーシストが加わり5人体制となったことで活動が本格化。Brutal Mindの猛プッシュもあり、リリース前から何かとよくその名を目にしてきた。

 

Guttural Disease

 

ドラムのサウンド・プロダクションから察するに、Disgorgeの影響が強くドライなスネアのいぶし銀の響きがなんとも心地良い。オールドスクールなリフも時折スラムしつつ、初期Deeds of Flesh的なギターワークもあり面白い。クラシックなブルデスを現代に鳴らす貴重な存在。

 

 

Sermon of Mockery – Crippler Crossface Murder Suicide

 

Mortal Decayのボーカリスト John Paoline とウクライナ在住のミュージシャンらからなるニュー・バンド、Sermon Of MockeryのデビューEP。2022年はウクライナにとって非常に辛い年であったが、意外にもジャンル問わずメタル・シーンが完全にストップしてしまうことはなかった (作品自体は戦争が始まる前に作られていたのかも)。

 

ロゴが素晴らしい

 

キーウ在住のドラマー Lev Kurgansky はPosthumous Blasphemer、Disarticulating Extinguishment、Ezophagothomia、Fleshgoreなどにも在籍した経歴があり、その腕はお墨付き。意外にもJohnはMortal Decay一筋だったこともあり、テイストの違うサウンド上でのガテラルは新鮮。リミッターの外れたドラミングは素晴らしく、このドラムが聴きたくて何度も聴いた一枚。アートワークは最高のJohn Zig。

 

 

Gargling – Depraved Ingestion Of Cranial Discharge

とにかくこの強烈なアートワークに衝撃を受けた。ここまでエネルギッシュな嘔吐にフォーカスした作品は見たことがない。このジャケだけで今年のベスト・アルバムは間違いないと確信したが、内容も素晴らしかった。2019年にCarbonized InnocentsやCryptophthalmosなどに在籍するMax RiveraとBrutal Scat、Fetid Bowel Infestation、NecrogasmのHarry Morganによって立ち上げられ、Maxは全ての楽器をこなし、Harryがボーカルを務めている。タイのEccymosisをはじめ、New Standard Elite直系とも言える雪崩系のドラミングが時折スラムパートを交えながら突進、猛獣のようなガテラルが何重にも重なっていく爽快感がたまらない。

 

 

Congenital Anomalies – Systematic Violence

チェコ・プラハを拠点に活動するCongenital Anomaliesの通算3枚目・フルアルバム。Lord of the Sick Recordingsのリリースでスラミング・ブルータル・デスメタル・バンドとして知られるが、どちらかと言うとDying Fetus直系のグルーヴィー・ブルータル・デスメタルと言ったスタイル。突出した個性はないものの、単純明快な楽曲構成、ブラスト一辺倒ではなくしっかりとグルーヴ重視のリフとドラミングが良い塩梅で組み込まれている。もちろんスラムパートもガッツリあるが、Congenital Anomaliesの魅力はどちらかと言うとスラムへ接続するまでの展開にあるように聴こえる。

 

 

Antropofagus – Origin

イタリア・ジェノヴァの重鎮、Antropofagus の5年振り通算4枚目のフル・アルバム。”Meatgrinder”を名乗るギタリストFrancesco Montesanti以外にオリジナル・メンバーはおらず、皆それぞれにいくつものバンドを掛け持ちしており、実質Meatgrinderのバンドと言えるだろう。本作からボーカリストにDevangelicの Paolo Chiti が加入。ブルータル・デスメタル・シーンを代表するドラマー Brutal Dave のマシーンのように正確なドラミングの上でしっかりとデスメタリックなボーカルが際立っている。繊細なメロディの輝きを微細に捉えながらも力強いリフで牽引していくMeatgrinderの確かな技術に圧倒される。グルーヴや転調など、そういったことが一旦置いておいて、芸術作品としてじっくりと聴き込むべき一枚。

 

 

Insect Inside – Into Impending Apotheosis

ロシアン・ブルータル・デスメタルの有名人達によって2017年に結成されたInsect Inside。昨年、デビュー・アルバム『The First Shining of New Genus』をリリースしているので、名前を聴いたことがあるというブルータル・デスメタル・リスナーは多いかもしれない。

 

Disfigurement of Flesh、Morphogenetic Malformation、Traumatomyと錚々たるバンドでドラムを務めるDaniil Sementsovの叩き出す個性的なグルーヴは輪郭をどんどんぼかしながら時にテクニカルに疾走。もう一つ彼らの特筆すべき点はEmbodiment Elimination、Equivokeなどに在籍するギタリストMikhail Lukoyanovのギターワーク。微細にエディットしたことで生まれるグルーヴを爆発させながらInsect Insideの世界観を演出する。アートワークもDisgorgeの『Parallels of Infinite Torture』を彷彿とさせる色味、構図で狙いが感じられる。

 

 

Vomit Forth – Seething Malevolence

アメリカ・コネチカットの新鋭、Vomit Forthのデビュー・アルバムはCentury Media Recordsからと言うことで、ブルータル・デスメタルというより、さらに広域のデスメタル・シーンに向けてアプローチされている。2018年結成、メンバーそれぞれに輝かしいキャリアがあるわけでなく、このタイプのバンドがCentury Media Recordsからデビューというのだから、やはりどこか引っ掛かる個性がある。

Sanguisugaboggのようなオールドスクール・デスメタルとスラミング・ブルータル・デスメタルがクロスオーバーして発生したデスメタル・ヘッズの為のビートダウン・メタルを鳴らし、その魅力はライブ映像のフロアの盛り上がり方を見るとよく分かる。Internal Bleedingのスラム成分が現代版にアップデートされたかのようなサウンドは希少価値が高い。

 

 

Excrescence – Inescapable Anatomical Deterioration

2020年にワシントン州タコマで結成されたニュー・バンド。New Standard Elite からのリリースということで、そのサウンドはなんとなく想像することが出来るだろう。もはやグルーヴを成さない強烈なブラストビートが音速で駆け抜けていき、ノイズの壁となって押し寄せてくるリフも完全にリミッターが振り切れてしまっている。彼らが面白いのは、他のNew Standard Eliteのバンドがノンストップで駆け抜けていくのに対し、しっかりとブレイクダウンやスラムパートを挿入しているところだ。ここまでやっていいのかと他を圧倒する、エクストリームな一枚。

 

 

Between The Killings – Reflection Of Murder

ベテラン揃いの新鋭バンド、Between The Killings のデビュー・アルバムはComatose Musicから。LividityやDeadenで活躍したギタリストVon Young を筆頭に、Necessary DeathやMaimedのベースIanとドラムJustinのコンビらが安定感のあるブルータル・ビートを生み出していく。スラムベースでありつつも幾度も急加速し、砂塵の如くグルーヴを巻き上げていく。不気味なメロディからは血が滴り落ちるかのような殺気が立っており、Between The Killingsサウンドを不気味に仕立てる。現代スラムはちょっとコッテリ過ぎる、というブルータル・デスメタル・リスナーには耳馴染みの良い一枚だろう。

 

 

 

ブルータル・デスメタル 2022年の名盤 (後編)

SANGUISUGABOGG、新曲「Pissed」のミュージックビデオを公開 + ニュー・アルバムの情報も

 

USオールドスクール・スラミング・ブルータル・デスメタル・バンド、Sanguisugabogg が新曲「Pissed」のミュージックビデオをCentury Media Recordsから公開しました。バンドは2023年2月にニュー・アルバム『Homicidal Ecstasy』を同レーベルからリリースすることを発表しています。

 

 

ブラッケンド・デスコア、Bonecarver がニュー・アルバム『Carnage Funeral』をリリース!

 

スペインを拠点に活動するブルータル・デスメタル/ブラッケンド・デスコア・バンド、Bonecarver がニュー・アルバム『Carnage Funeral』をUnique Leader Records からリリースしました。

 

 

Cannibal GrandpaからBonecarverへと改名したのはもう数年前。Unique Leader Records と契約を果たし、遂に放たれたアルバムは、トレンディなブラッケンド・スタイルはもちろん、Unique Leader Records の古き良きブルータル・スピリット溢れる楽曲がたっぷりと収録された快作となっている。

 

正直に言えば、Bonecarverらしさと言うのはあまり感じないが、Bonecarverの『Carnage Funeral』はシンプルであることが大きな魅力である。ブルータルなアプローチのストレートさ、それを彩る壮大で精巧なサウンド・プロダクションの一つ一つに研ぎ澄まされたデスメタリックな魅力が感じられる。

 

 

 

 

Sanguisugabogg、新曲含むライブ・アルバム『The Devil’s Eyes』をリリース!

 

オハイオ州のオールドスクール・スラミング・ブルータル・デスメタル・バンド、Sanguisugabogg が新曲を含むライブ・アルバム『The Devil’s Eyes』を自身のbandcampで配信しました。この作品のオープニング・トラック「Necrosexual Deviant」は過去リリースのアルバム未収録。バンドはDecibel Magazineのフレキシ・シリーズで別の新曲を公開しています。

 

 

男女混合ブルータル・デス、Stabbingがニュー・シングル「Razor Wire Strangulation」をリリース!

 

テキサスを拠点に活動するブルータル・デス・メタル・バンド、Stabbing が新曲「Razor Wire Strangulation」をSlam Worldwideからリリース。この楽曲は2022年12月9日にComatose Musicからリリースを予定しているニュー・アルバム『Extripated Mortal Process』の収録曲。

 

RIFF CULT的にずっと気になっており、ここ数年で一番ガツンときたブルータル・デス・メタル・バンド。男女4人組という珍しい編成もあり、人気出てくるかと思います、早めにチェック。

 

 

Facebook: https://facebook.com/stabbingtxdm
Instagram: https://instagram.com/stabbing_txdm

新鋭ブルデス、Bonecarver が新曲「Carnage Funeral」のミュージックビデオを公開!

スペインを拠点に活動するブルータル・デスメタル・バンド、Bonecarver が新曲「Carnage Funeral」のミュージックビデオを公開しました。この楽曲は、2022年11月11日にUnique Leader Records からリリースを予定されているニュー・アルバムからのタイトル・トラック。

 

Unique Leader Records との契約前にCannibal GrandmaからBonecarver へと改名。心機一転グローバルな人気を着実に身につけている彼ら。そのサウンドも格段にレベルアップしています。

Dying Fetus、ブルータリティ溢れる新曲「Compulsion for Cruelty」リリース!

USブルータル・デスメタル・バンド、Dying Fetusが新曲「Compulsion for Cruelty」をRelapse Recordsからリリースしました。バンドはKnocked Looseとのツアーを2日後に控えており、最新のツアーでもこの楽曲をプレイするだろう。

Dying Fetusは2022年1月、今年ニューアルバムをリリースする予定があり、製作中であるとTweetしていました。

 

USブルータル・デスメタル・ゴッド、BrodequinがSeason of Mistとの契約を発表

 

テネシー州ノックスビル出身のブルータル・デスメタル・バンド、BrodequinがSeason of Mistとの契約を発表しました。バンドは2023年に4枚目のフルレングスをリリースする予定で、これはバンドにとってレーベルへのデビュー作となります。

 

今回の契約締結に際し、Brodequinはバックカタログである『Methods of Execution』(2004)、『Festival of Death』(2001)、『Instruments of Torture』(2000)をサブスクにて配信開始しました。

 

https://orcd.co/brodequin-methods

https://orcd.co/brodequin-festival

https://orcd.co/brodequin-torture

 

今回の契約に際し、バンドからのコメントは下記の通りです。

 

BrodequinはSeason of Mistファミリーの一員になったことを発表できてとても嬉しく、光栄に思っています! Season of Mistのアーティスト・リストには、1349、Abbath、Benighted、Wormed、Tsjuder、Severe Tortureなど、様々なジャンルの有名アーティストが名を連ねており、多くのメタル・リスナーが知っているバンドばかりです。

僕たちのSeason of Mistとのパートナーシップは、Brodequinのブルータリティをより多くの人々に広めることになると確信しています。Season of Mistのあらゆるレベルでの素晴らしいサポートに加え、我々はアメリカとヨーロッパの両方で、これまでで最高の流通を得ることになります。これは、米国からヨーロッパの友人たちへの高い輸送費を軽減するだけでなく、全体的にリーチを広げることができます。Season of Mistは僕らと同じようにニューアルバムのリリースに興奮しているし、バックカタログ、デジタル、フィジカル、そして関連グッズの供給元にもなってくれます。

この夏の終わりにはレコーディングを行い、2023年のリリースを楽しみにしています。アルバム・タイトルなど、さらなるニュースは近日中に発表します。

 

2022年上半期ブルータル・デスメタル 名盤TOP5

 

2022年上半期にリリースされたブルータル・デスメタルの名盤を5枚ピックアップしレビューしました。ビッグ・リリースはなかったし、スラミング・ブルータル・デスメタルが主流になった今、直球ブラスティング・スタイルを鳴らすバンドは天然記念物並みに希少価値が高くなってしまった。今年に入ってブラスティング・スタイルのトップレーベルだったNew Standard Eliteが動かなくなってしまい、それらのバンドがゴアグラインド/ゴアノイズ系へ流れていってしまったように思う。ゴアノイズは音楽的な面白みはないけどブルータル・デスメタル・カルチャー的なジョークとして追いかけてて面白いものの、ブルータル・デスメタルはそのサウンドで喰らいたいものだ。今回ピックアップした5枚は順不同だが、ナンバーワンはSijjeel。シングルのみリリースしたバンドについては別の機会に振り返っていきたい。

 

 

Sijjeel 『Salvation Within Insanity』

出身地 : サウジアラビア
▶︎https://comatosemusic.bandcamp.com/album/salvation-within-insanity

 

グラインドコア・バンド、Creative Waste のギタリストとして知られるHussain Akbarを中心に始まったこのプロジェクトは、2020年にKorpseなどでの活躍で知られるボーカリストFloor van Kuijk、Stillbirth、Placenta PowerfistのベーシストLukas Kaminskiが加入したことで本格的に動き始めた。EP『Cyclopean Megaliths』を経てComatose Musicと契約しデビュー・アルバムとしてリリースされた本作は、暴虐性を全面に出しつつも、しっかりとデスメタルの美学を貫いた作品で、ブルータルなリフとメロディアスなベースラインが竜巻のようにして展開し続けていく。Defeated Sanityを彷彿とさせるそのサウンドはより深い漆黒の闇の中を駆け巡っていくかのようだ。

 

 

Scrumptious Putrescence 『CanniBaalistic Offerings』

出身地 : スペイン
▶︎https://amputatedveinrecords.bandcamp.com/album/cannibaalistic-offerings

 

2018年結成、Scrumptious Putrescenceのデビュー・アルバム。現代ブルータル・デスメタルの中でもマニアックな人気の高いCarnivorous VoracityのボーカリストSeyerotをはじめ、Arthropodal HumanicideのLörd NebirøsとOskar Noctambulantが参加している。サウンド・プロダクションはチープでお世辞にも良いとは言えないが、ブルータル・デスメタルにそれは重要ではない。本作は異なるフレーズを切り貼りして繋ぎ合わせたり、反復させたりしながら最終的にドラマティックにまとまっていくという、不思議な作品。ところどころで楽曲のキーとなってくるメロディックなエレメンツはThe FacelessやRings of Saturnといったプログレッシヴさがある。一見なんの変哲のないアルバムだが、実は細かい面白さがあったりする。

 

 

Filthed 『Loathsome』

出身地 : ロシア
▶︎https://lordofthesickrecordings.bandcamp.com/album/loathsome

 

2017年からロシア・モスクワで活動する2ピース・ブルータル・デスメタル・バンド、Filthed。
Lord of the Sick Recordingsと契約してリリースされたデビュー・アルバムは、古き良きアメリカン・ブルータル・デスメタルを独自に混ぜ合わせたかのような作品でなかなか聴きごたえがある。Internal Bleedingすぎるスラム・パート、さらにハードコアに寄ったモッシュ・パートで血管を膨張させながらも、ピュアすぎるブラストビートで疾走したりする。一周回ってこのくらい純度の高いブルータル・デスメタルが心地良く感じる。

 

 

Horde Casket 『Plague Supremacy』

出身地 : アメリカ・オクラホマ州
▶︎https://hordecasket.bandcamp.com/

 

2006年から活動を続けるブルータル・デスメタル・中堅、Horde Casketのキャリア初のEPは、中心人物Steve Giddensを軸に、ドラマーにBrain DrillやSleep Terror、Six Feet UnderからThe Facelessなどに在籍してきた凄腕Marco Pitruzzella、Formaldehydeで20年以上活動してきたボーカルGreg Dukeが加わりトリオ編成で制作された。これまで5枚のアルバムをリリースしてきたHorde Casket。その存在感は決してブルータル・デスメタル・シーンにおいても突出したものはないが、個人的には、ハズレのない安定感のあるバンドで好きなバンドの一つ。EPというコンパクトな仕上がりだが、Marcoのドラミング、そしてSteveのクラシックなリフワークに脱帽。Severed Recordsらしい粘着質なグルーヴもあり流石だ。

 

 

Embryonic Devourment – Heresy Of The Highest Order

出身地 : アメリカ・カリフォルニア州
▶︎https://uniqueleaderrecords.bandcamp.com/album/heresy-of-the-highest-order

 

2003年から活動するベテラン・ブルータル・デスメタル・バンド、Embryonic Devourmentが、
Deepsend RecordsからUnique Leader Recordsへと移籍してリリースした通算4枚目のフルアルバム。新たにギタリストDonnie SmallとBen Harrisが加入し、若返りを果たした彼らのサウンドは、ミニマルな質感とプログレッシヴな小技が効いた渋い仕上がり。近年スラミング・スタイルのバンドをはじめ、デスコア方面のアーティストと契約を続けてきたUnique Leader Recordsが伝統的なブルータル・デスメタル、その中でも派手さのないマニアックなスタイルを持つEmbyonic Devourmentと契約したことが何より嬉しい。スピード、というよりはデスメタルのえぐみに真面目に向き合った一枚で好感が持てる。ただアートワークが下品すぎるのがマイナス…。

 

インドネシアン・ブルータル・デスメタル、Guttural Disease がデビューアルバム『The Foreseen Deadline』をリリース!

 

2011年からインドネシア・バンドンを拠点に活動するブルータル・デスメタル・バンド、Guttural Disease がデビュー・アルバムとなる『The Foreseen Deadline』をBrutal Mindからリリースしました。Brutal MindのYouTubeチャンネル他、bandcampなどでフル視聴することが出来ます。

 

Suffocation 入門マニュアル

 

Suffocation (サフォケーション) バイオグラフィー

 

出身地 : ニューヨーク州ロングアイランド
活動時期 : 1988-1998、2002-
関連バンド : Criminal Element、Pyrexia、Disgorge、Deeds of Flesh、Deprecated
For Fans of : Dying Fetus、Deeds of Flesh、Disgorge、Cryptopsy、Nile、Pyrexia
歌詞のテーマ : 死、宗教、社会
入門アルバム : 『Pierced from Within』
聴きどころ : Frank Mullenのボーカル、バスドラ、スネア、シンバルが表拍でシンクロしたブラスト
トリビア : Frank Mullenはガテラル唱法の始祖

 

1988年、アメリカ合衆国ニューヨーク州ロングアイランドにて結成。ボーカルであり、バンドリーダーの Frank Mullen を中心に、 元 Autopsy のベーシストの Josh Barohn、Internal Bleeding、Pyrexiaで活躍した Guy Marchais、Todd German の 4人体制でスタート。ブルータル・デスメタルの基礎といえるテクニカルかつディープなグロウル = ガテラル唱法を取り入れたスタイルで注目を集めた。

 

Frank Mullen (photo by Metal Ship)

1990年に現在まで Suffocationのギターを務める Terrance Hobbs が加入。彼の加入を機に大幅なラインナップチェンジを行い、ドラムに Mike Smith、ギタリストに Doug Cerrito が加入。新体制となった Suffocationはファースト・デモテープ『Reincremated』を発表。Cannibal Corpse を更にテクニカルに、エクストリームに推し進めたサウンドは高い注目と人気を博し、翌年リリースとなったデビュー EP『Human Waste』は名門Relapse Records からリリースされた。

 

[arve url=”https://www.youtube.com/watch?v=T7vQF795r1k” autoplay=”false” /]

1991年10月、記念すべきファーストアルバムとなる『Effigy of the Forgotten』を R/C Records から発表。本
作は、交通事故により、若干 22 歳で亡くなった彼らの盟友、Roger Patterson (Atheist、R.A.V.A.G.E.)に捧げたメモリアル作品であることを後に Frank が語っている。1991 年暮れから翌年末まで、アメリカ主要都市を中心に、精力的なライブ活動を敢行。毎日のようにライブに明け暮れ、そのテクニックに磨きをかけていった。当時まだ物珍しかったであろう Frank のガテラル・ヴォイスは、披露される度に歓声が起こっていた。

 

『Effigy of the Forgotten』

 

1993年5月、名門 Roadrunner Records よりセカンドアルバム『Breeding The Spawn』を発表。本作からベーシストに Pyrexia で活躍した Chris Richards が加入している。前作『Effigy of the Forgotten』リリース後の精力的なライブ活動で得たテクニックとグルーヴは、本作におけるブルータルデスメタル・グルーヴをより強化し、ライブパフォーマンスを大きくスキルアップさせた。翌年には Restless Records 企画のスプリットアルバム『Live Death』に、Malevolent Creation、Exhorder、Cancer と共に参加。この頃、ドラムの Mike Smith が脱退し、Doug Bohn が加入した。1995年5月、サード・アルバム『Pierced from Within』を Roadrunner Records から発表。当時のデスメタルシーンの盛り上がり、そして誰も止められない Suffocation の勢いを生々しく封じ込めた奇跡と 1 枚として、今も尚語り継がれている。

 

[arve url=”https://www.youtube.com/watch?v=yFKRo12zAok” autoplay=”false” /]

Suffocation は『Pierced from Within』リリース後、大規模なツアーを敢行。ツアー途中の 1996 年に Doug Bohn が脱退するも、Malevolent Creation に在籍していた Dave Culross が加入。ツアーやフェスティバル出演を経て、1998 年には EP『Despise The Sun』をリリース。同時に Suffocation は活動休止を発表した。当時の状況については謎に包まれたままで、ネガティヴな雰囲気がバンドに流れていたことが分かる。

メンバーチェンジを行い、2002 年に復活。オリジナルメンバーのベーシスト Josh がバンドに復帰、翌年にはギタリスト Guy の復帰と、黎明期を支えたドラマー Mike Smith も Suffocation に再加入を果たした。Roadrunner Records を離れ、Relapse Records へと戻った第 2 期 Suffocation はアルバム『Souls to Deny』を発表。彼らの復活を待ち望んだファン達の期待を上回る出来、初期ラインナップに戻った Suffocation の勢いは再び加速。当時の熱狂を詰め込んだライブアルバム『The Close of Chapter』は、『Souls to Deny』のワールドツアー中に収録された。

 

[arve url=”https://www.youtube.com/watch?v=mCmuTAROzh0″ autoplay=”false” /]

 

ワールドツアーでベースを担当した Derek Boyer が正式加入。バンド史上最高の状態で制作されたセルフタイトルアルバム『Suffocation』は 2006 年 9 月に Relapse Records からリリースされ、世界のデスメタルリスナーが湧き上がった。Roadrunnner Records からリリースされたアルバムからライブでも人気のある楽曲をまとめた『The Best of Suff ocation』のリリースや、数千人規模のフェスティバル出演を重ねていった。

 

Derek Boyer

2009 年、Nuclear Blast Records へと移籍しリリースとなった『Blood Oath』は第 2 期 Suffocation の集大成とも言える抜群の完成度を誇り、リリース後に出演した Summer Slaughter Tour でその格の違いを見せつけた。2012 年にドラマー Mike Smith が再び脱退。過去に Suffocation でドラムを叩いた Dave がその穴を埋めたが、アルバム『Pinnacle of Bedlam』をリリースした後、バンドは再びメンバーチェンジを繰り返しはじめた。現在は、ギタリストに Internal Bleeding のライブメンバーとして知られる Charlie Errigo、ドラマーには Slayer のドラムテックなどを担当した経験もあるブルータルデスメタル・シーンの名ドラマー Kevin Talley が加入している。

 

2017年にアルバム『…Of the Dark Light』をリリース。2017年後半から、それまでツアー・メンバーだったKevin Mullerが、Frank Mullen と共にフルタイムでバンドに参加し、2人がヴォーカルを担当することになった。これは決してSuffocationがツイン・ボーカルという編成になったわけではなく、Frankがその後、バンドを脱退 (卒業というようなイメージ)する前の引き継ぎのようなものであった。、2018年に復帰したRicky Myersが後任として再びSuffocationは動き出した。Frankは正式にバンドを引退する前に、ファイナルツアーを行った。

 

[arve url=”https://www.youtube.com/watch?v=LQe4shEQzOQ” autoplay=”false” /]

サウジアラビアのブルデス “SIJJEEL”、ニューアルバム『SALVATION WITHIN INSANITY』リリース!

 

Sijjeel : サウジアラビア在住のHussain Akbarを中心に、KorpseのFloor Van Kuijk、StillbirthのLukas Kaminskiによるインターナショナル・ブルータル・デスメタル・バンド、Sijjeelが、2022年6月3日にComatose Musicからニューアルバム『Salvation Within Insanity』をリリースしました。

 

ブラスティング・ブルータル・デスメタルを鳴らす彼らのサウンドは、メロディ皆無。常に突進し続ける無慈悲なサウンドがマニアックなブルータル・デスメタル・リスナーから高評価を得ています。以前、RIFF CULTでも紹介したことがありますが、その時国内のブルデス・ファンもかなり沸いた記憶が。

 

Facebook: https://facebook.com/sijjeelband
Instagram: https://instagram.com/sijjeel_

 

 

From the morbid purgatory that lies between the edge of sanity and the shores of madness comes the furious, brutal death metal of Sijjeel with their debut full length album ‘Salvation Within Insanity’. Featuring the combined powers of Hussain Akbar, Floor Van Kuijk (Korpse) and Lukas Kaminski (Stillbirth) this album is a hellbound tour de force of terror. On June 3rd ‘Salvation Within Insanity’ strikes with malicious domination that is both relentless and absolutely punishing. Quite simply one of the most violent death metal albums you will ever hear. Be ready for the coming of Sijjeel!

 

Credits:
Video by Yod Multimedia
Mixed & Mastered by Floor Van Kuijk (GLDCHN Studios)
Artwork by Rudi ‘Gorgingsuicide’ Yanto

ブルータルデスメタル・スーパーグループ “BETWEEN THE KILLINGS” 新曲「A VIOLENT ENDING」リリース!

 

様々なブルータル・デスメタル・バンドで活動するメンバーが集まったスーパーグループ、Between The Killings がComatose Musicと契約、新曲「A Violent Ending」をリリースしました。この楽曲は、2022年7月1日にリリースされるアルバム『The Killing Quartet Vol. 1 – Reflection of Murder』の収録曲です。

 

Horrific Demise、Gorgasm、Lividity、Colossus、Mortal Decay、Rupture Christといったクラシックなブルータル・デスメタルの大御所達が新たに組んだバンドだけあって、注目度は高いです。今からチェックしておきましょう。

 

Facebook: https://facebook.com/betweenthekillings
Instagram: https://instagram.com/betweenthekillings

RIFF CULT : Spotifyプレイリスト「All New Technical/Brutal Death Metal」

 

RIFF CULT : YouTubeプレイリスト「All New Technical Death Metal」

Intestinal Laceration、サイレンの如くけたたましいノイジー・ブルデス 新曲「Oniric Experience」MV公開!

 

ペルー・リマを拠点に活動するブルータルデスメタル・バンド、Intestinal Laceration (インテスティナル・ラセレーション) が、新曲「Oniric Experience」のミュージックビデオを公開しました。この楽曲は、2022年5月20日にGore House Productionsからリリースされるニューアルバム『Chaotic Eschatological Madness』の収録曲です。

 

後半の叩き込みが凄まじく、デスメタリックなギターソロからサイレンの如くけたたましいノイズになっていく様は非常にえぐいです。

 

<Members>
Nestor Insano Guitars (2009-present)
See also: Genoxidio, Innxania, Smelling Fetid Corpse

Eduardo Vilchez “The Axe Murderer” Vocals (2009-present)
See also: Leprosy Bitch, ex-Black Angel, ex-Decomposed Flesh of Humanity, ex-Teratos, ex-Voracious Infection, ex-Deface

 

 

RIFF CULT : Spotifyプレイリスト「All New Technical/Brutal Death Metal」

 

RIFF CULT : YouTubeプレイリスト「All New Technical Death Metal」

Analepsy 、新体制で挑んだニューアルバム『Quiescence』リリース!

 

Analepsy : ポルトガル/リスボンを拠点に活動するスラミング・ブルータルデスメタル・バンド、Analepsy (アナレプシー)が、ニューアルバム『Quiescence』をMiasma Recordsからリリースしました。2017年にリリースしたアルバム『Atrocities from Beyond』以来、5年振りとなる本作は彼らのセカンド・アルバムにあたる。また、バンドリーダーであり、Miasma RecordsのオーナーであるギタリストMarco Martins以外のメンバーが2019年から2022年にかけて加入している。

 

先に、新しいAnalepsyのメンバーラインナップをチェックしておきましょう。

 

 

Marco Martins Guitars (rhythm) (2013-present)
See also: ex-Brutal Brain Damage, ex-GRDKJRD

João Jacinto Bass (2019-present)
See also: Annihilation, Bleeding Display, Dead Meat, ex-Frost Legion, ex-Undersave, ex-Trepid Elucidation, ex-Di.Soul.Ved

Calin Paraschiv Vocals, Guitars (lead) (2020-present)
See also: Clitgore, Necrovile, ex-Charnabon, ex-Marchosias, ex-Pestilence

Léo Luyckx Drums (2022-present)
See also: Brutal Sphincter, Dysrancor, ex-Zardens, ex-Do or Die

 

マニアックなブルータル・デスメタル/デスメタル・ファンにとっては、なかなか豪華だと感じられるラインナップかももしれない。Trepid ElucidationはAnalepsyの前任ギター/ボーカリストDiogo Santanaのバンドで、古くからAnalepsyと親交がある。Dead MeatやAnnihilationでも活動してたとは知りませんでしたが、Joãoはなかなか良いプレイを聴かせてくれます。また、Pestilenceに在籍した過去があり、Clitgoreでも活躍するCalinの加入も面白い人選だと感じます。

 

 

 

今年2月に公開されたミュージックビデオ「Locus of Dawning」を聴いて、確実にこれまでのAnalepsyとは違うと感じた人は多いはず。もちろん、バンドの中心人物であるMarcoの作るスラムリフのセンスは健在だが、全く違うバンドと感じる人の方が多そうだ。それでもこの「Locus of Dawning」を聴く限り、かなり正統派なブルータルデスメタルにスラムのスパイスが良い仕事をしているように感じる。

 

コアな人気を誇るAnalepsy、来日経験もあり、この新作を引っ提げてまた来日してくれる日が来るのを楽しみに待ちたい。

 

 

https://linktr.ee/analepsy
https://www.facebook.com/analepsyofficial
https://www.instagram.com/analepsy
https://www.tiktok.com/@analepsyofficial
https://twitter.com/analepsy

Atoll、ゴアグラインドとブルータル・デスメタルを融合した新作EP『Prepuce』リリース

 

Atoll : アリゾナ州フェニックスのブルータル・デスメタル・バンド、Atoll (アトル)が、Unique Leader Recordsとの契約後、初となる音源 EP『Prepuce』をリリースしました。

 

 

これまでGhastly Music、Gore House Productionsとアンダーグラウンドなブルータルデスメタル・レーベルから3枚のアルバムをリリースしてきた彼ら。持ち前のファニーなテイストをスラミング・スタイルに持ち込み、グルーヴィにそしてブルータルに仕上げたサウンドで本作を制作。オープニング・トラックの「Cirhosis for Dinner」はサンプリングも随所に組み込んでおり、アングラ臭が凄まじい。

 

ゴアグラインド好きにも受けるだろうAtoll、Unique Leader Recordsと契約したというのが信じられないが、これからどんな活動を展開していくのか、非常に楽しみだ。