Dungortheb 『Waiting For Silence』 (2008年 – Great Dane Records)
1 Lethargy 2:59 2 Another Way To Die 4:32 3 Intended To Fal 3:02 4 Addicted 5:33 5 Waiting For … 3:01 6 Silence 4:58 7 Only Way To Die 4:54 8 N.D.E. 4:37 9 Trip Into Obscurity 4:32
5年振りのリリースとなったセカンド・アルバム。新たに同郷のレーベルGreat Dane Recordsと契約して制作された本作は、ギタリストがJean-MarcからArkhasisを脱退したばかりだったJérémy Durinにスウィッチ、新たにベーシストSamuel Baudoinが加入し、5人体制でレコーディングされている。前作同様、溢れんばかりに詰め込まれたギターのリード・パートがDungorthebサウンドを支配、インストゥルメンタルの楽曲を挟みながらじりじりとボルテージを高めながら展開する、燻し銀の作品。
Twisted Reality 4:31 Two Faces 6:00 Fate Of Humanity 4:02 Place Of Alienation 5:49 Twilight 4:28 The Only Rest 5:21 Illusion 5:09 Beyond The Darkness 5:06
7th Nemesis 『Deterministic Nonperiodic Flow』 (2010年 – Great Dane Records)
Distorted Mass (Of Unformed Matter) 10:25
Seeding Devolution 05:02
Legacy of Supremacy 06:04
Reverse Engineering 06:45
The Sarcastic Maze 06:17
Random Ascension 05:08
Ashes of a New Era 05:25
2001年ル・ペルー=シュル=マルヌにて結成。メロディック・デスメタル・バンドInward Mindの解散をきっかけに生まれ、活動をスタート。”エクストリーム・プログレッシヴ・メタル”を自称し、本作までに2枚のフルアルバムをリリースした。同郷のGreat Dane Recordsと契約、Pitbulls in the NurseryのFrancescoをプロデューサーに迎えた本作は、デスメタルを基調に、テクニカルでプログレッシヴなフレーズが嵐の如く炸裂。時折ニューメタルにも近いフレーズを差し込むなど、独創的なスタイルを見せてくれる。
The Road Of Salvation… 4:00 Bringers Of Disorder 4:04 …Until The End Of Time 4:53 Suffocate The Ignorant 3:29 A Huge Cataclysm 4:36 Tricephallic Hellkeeper 3:40 Petrifying Beauty Part 1. Divine Vengeance 3:19 Petrifying Beauty Part 2. The Murderous Reflection 3:52 Ouranian Cyclops 5:06 Maze Of Oblivion 4:16
4年振りのリリースとなった3枚目フルレングス。これまで驚異的な迫力を見せてきたドラミングはやや落ち着き、整合感を重視。本作はスタンダードなテクニカル・デスメタル・スタイルによって浮き彫りになったモダンな才能が開花したように感じる。ボーカルChristopheは初期のブラックメタルな歌唱スタイルから、力強いローガテラルを操るパワースタイルもそつなくこなす。「The Road Of Salvation…」や「Ouranian Cyclops」など新たなKrosisらしさ感じる楽曲が目白押し。2009年にはデモやデビュー作をコンパイルした『Prelude to Awakening』を発表。
Mashkhith (Descent Into Evil Wrath) 3:52 Sysiphe (Renewal Eternal) 2:47 Enslaved By The Madness (Spiritual Dedale) 4:10 Bloodtower (Architect Of Our Grave) 3:53 Eternal Mindtrap (Labyrinth Of Time) 5:03 Outrance 0:05 Sadistik Retribution (Under My Domination) 4:49 Warmaggedawn (Ancestral War Supremacy) 3:19 Dismember 2:56 Disease Of God (Ode To The Mighty Battlelord) 4:08 Demence Of The Gnomish Warriors 0:42 Supreme Nordik Reign (Conquerors Of The Dark Age) 3:13
Deivos 『Gospel of Maggots』 (2010年 – Unique Leader Records)
4年振りのリリースとなったセカンドアルバム。前作『Emanation From Below』はワールドワイドな人気を獲得し、バンドはUnique Leader Recordsとの契約を果たした。プロダクションは同郷にあるHertz StudioのWiesławski兄弟が手掛けている。前作でDeivosサウンドの最も個性的な要素であったカウベルをたっぷりと盛り込み、よりブルータルな気概溢れるエナジーを感じる。「Wretched Idolatry」や「Kept in the Dark」はアルバムの中でもキーとなる楽曲で、彼らのテクニックを十二分に堪能することが出来る。
4年振りのリリースとなった本作は、同郷のエクストリーム・メタル/ハードコア・パンク・レーベルSelfmadegod Recordsと契約して発表された。これまでと打って変わり灰色のダークなアートワークを持つこの作品は、前作『Demiurge of the Void』で絶頂に達したDeivosのエナジーを一度整理するような作品になっているように感じる。これまで通りパワフルでスピーディではあるものの、プログレッシヴな趣を僅かに取り入れたことで、グルーヴを生み出すテクニックの妙を聴き取りやすくリスナーに提示する。パワーでなくセンスで勝負した作品。
プログレッシヴとアヴァンギャルドの中間をいくミドルテンポの楽曲が中心で、ガリガリとリフを刻みつつもメロディアスであるのがCathexisの魅力だ。Willowtip Recordsらしいサウンドであるので、レーベルのフォロワーでまだチェックできていない方がいたら年末に向けて聴き込んでいただきたい。おすすめの曲は「Mortuus in Perpetuum」。
2021年テネシー州ナッシュビルを拠点に結成されたテクニカル/メロディック・デスメタルバンド。While You Were Asleepで活躍するベーシストTommy FireovidとドラマーRikky Hernandez、Kryptik EmbraceのギタリストだったRikk Hernandez、そして伝説のサタニック・デスメタルバンドNunslaughterのギタリストとして2014年から活躍するNoah Nuchananがリード・ボーカルを務める。
リードトラック「The Sun Eaters」はChristianのギターソロが炸裂、Victorのボーカルもインパクトが強く聴きどころと言えるが、やはりHannesのドラミングが最も輝いて聴こえる。このドラミングが他を牽引しながら楽曲が展開しているように感じるのは、ソロの楽曲だという先入観を抜きにしても感じられるはずだ。Hannesの叩きっぷりを感じながらアルバムに酔いしれて欲しい。
Ronnie Björnströmをプロデューサーに迎えた本作は、漆黒のオーケストレーションをまとったデスメタル・サウンドをベースに、プログレッシヴなエレメントを要所要所に散りばめたベテランらしい小技が光る仕上がりになっており、タイトルトラックでありミュージックビデオにもなっている「God Ends Here」では、Behemothなんかにも匹敵する悪魔的な狂気に満ちていて思わず世界観に引き込まれていく。20年以上のキャリアを持つメタル・ミュージシャンらしい引き出しの多さが聴くものを圧倒する堂々の一枚。
本作は、2016年コロラド・スプリングスを拠点に活動をスタートさせたCrown Magnetarのデビュー・アルバム。2018年にEP『The Prophet of Disgust』リリース後、コアなデスコア・リスナーから支持を集め、カルト的な人気を博していた。本作もレーベル未契約で発表されたものの、クオリティは世界トップクラス。
ペンシルバニア州リーディングを拠点に活動するプログレッシヴ/テクニカル・デスメタルバンド、Rivers of Nihilの3年振り通算4枚目となるスタジオ・アルバム。ギタリストであり、オーケストレーションのプログラミングやキーボードを兼任するBrody Uttleyがプロデュースを担当、Galaxtic EmpireのGrantとCarsonがそれをサポートする形で制作が行われた。シーンにおける有名アートワーカーDan Seagraveが描いた幻想的な世界観はプログレッシヴ・デスメタルシーンでも特異な存在感を放つRivers of Nihilにぴったりだ。
本作もBurial In The Skyのサックスフォン奏者Zach Strouseをフィーチャー、アルバム収録曲の半分に彼のサックスが挿入されている。様々サブジャンルが存在するメタルの中でもサックスとの親和性があるのは、プログレッシヴなものが多い。もちろんアヴァンギャルドなシーンではNaked Cityを彷彿とさせるようなエクスペリメンタル・ジャズ、フリージャズ的なサックスは導入されてきた事例があるが、とろけるようなサックスの音色とヘヴィ・ミュージックのブレンドはセンスが必要だ。
カナダ/バンクーバーを拠点に活動するテクニカルデスメタルバンドArchspireが、ニューアルバム『Bleed the Future』をSeason of Mistからリリースしました。前作『Relentless Mutation』から4年振り通算4枚目となるスタジオ・アルバムは、ギタリストDave Oteroがプロデュース、レコーディング、ミックス、マスタリングまでを手掛けている。聴いた人たちを唖然とさせる、新世代テクニカル・デスメタル・サウンドを完成させた彼らの最新作、聴きどころをまとめてみたいと思います。
ポイントその① : 唯一無二!超人的テクニカル・ボーカル
なんといってもArchspire最大の特徴はボーカルでしょう。ラップするかのようにグロウルで歌い上げるOliver Rae Aleronのスタイルは、”ショットガン・ボーカル”と呼ばれているそうです。先行公開された「Golden Mouth of Ruin」では、ドラミングのグルーヴと絶妙にクロスしながら、さらに強固なグルーヴを生み出しており、これはArchspire以外では聴くことが出来ないサウンドです。
ポイントその② : ボーカルだけじゃない! 全員驚愕のテクニックを披露
凄いのはOliverのボーカルだけではありません。アルバム中盤を盛り立てる「Drain of Incarnation」では、終始メロディアスに且つテクニカルにDean LambとTobi Morelliが爪弾くギターのメロディ、Jared Smithが操るうねり狂うベースライン、そしてなんといっても人間とは思えないマシーンぷりを見せるSpencer Prewettのドラム。楽曲の素晴らしさはもちろんですが、とにかく彼らのテクニックに空いた口が塞がらない状況のまま、何度もアルバムをスピンしてしまいます。凄すぎます。