スラミング・ブルータル・デスメタル 名盤TOP5 (2022年上半期)

 

すっかりブルータル・デスメタルの主流スタイルとなったスラミング・ブルータル・デスメタル。もはやブラストビートで突進し続けテクニカルなリフを詰め込んだサウンドは希少種となっている。ただ、スラミング・スタイルが主流となったことで、デスコアやビートダウン・ハードコアとの結びつきが深まったことは、ブルータル・デスメタル全体の活性化にとって良いことだと思う。クラシックなブルータル・デスメタルが好きな方には少し寂しい状況かと思うが、この流れに乗って世界各地でブルータルなサウンドが盛り上がるのが一番大切だ。

 

自著『ブルータルデスメタルガイドブック』の中でスラミングとはどのようなものなのかについて書いているが、ありがたいことになかなか手に入りづらい状況で購入できない方も多いと聞く。またの機会にスラミングについて解説するが、今回紹介する5枚を聴けば、自ずとそれがなんなのか、そしてその魅力や特徴はなんなのかが掴めるはずだ。

 

そして、このサイトの読者の皆さんで「こんなのも良かったよ」というオススメがあれば、ぜひコメントで紹介してみて下さい。

 

 

Gutrectomy 『Manifestation Of Human Suffering』

出身地 : ドイツ
▶︎https://gutrectomy.bandcamp.com/album/manifestation-of-human-suffering

衝撃的だったデビュー・アルバム『Slampocalypse』から5年。その間、EP『Slaughter the Innocent』のリリースや、SLAM WORLDWIDEを通じシングルを発表し続けており、シーンにおいての存在感はずっとあった。新たにベーシストLouis Weber、ドラマーSimon Wernertが加入してからのGutrectomyは、Simonの高いドラミング・スキルによってスラムパートへの導入部分のリズム・パターンがバラエティ豊かになったように感じる。ビートダウンしてからも重量感のあるリフの上を転がるようにハイピッチ・スネアを差し込んだり、アクセントとなるシンバルワークによって、各楽曲に新たな個性を与えてくれる。天性のリフ・センスでモッシーに展開し続ける本作、一押しは「Scorched Earth (ft. Dustin Mitchell of Filth)」、「Cranial Excavation」、「Apocalyptic Squirt Tsunami」の3曲。

 

 

Analepsy 『Quiescence』

出身地 : ポルトガル
▶︎https://analepsy.bandcamp.com/album/quiescence

Gutrectomyと並んで、ワールドワイドな人気を誇るAnalepsyのセカンド・アルバム。前作『Atrocities from Beyond』発表後、私が運営するRNR TOURSで来日ツアーも果たし、数少ない現代スラム・リスナーが各地公演に訪れていたのは嬉しかった。当時のメンバー全員がナイスガイで、ツアーも素晴らしい思い出になっている。残念ながらAnalepsyのリーダーでありMiasma RecordsのオーナーMarco Martins以外のメンバーが本作前に脱退。新体制で制作された本作は、デスメタリックな魅力を改めて追求し、自身が鳴らしてきたスラミング・ブルータル・デスメタルに注入したような仕上がりで、個人的にはAnalepsy史上最高傑作。引き締まったサウンド・プロダクションによって殺傷能力を増したスラムリフは、しっかりデスメタリック。ビートダウン・ハードコア・リスナーには受けないかもしれないが、メタル・リスナーのスラム入門アルバムとして今後その重要度が高まってくる可能性がある。

 

 

 

Kraanium & Existential Dissipation – Polymorphic Chamber of Human Consumption

出身地 : ノルウェー/カナダ
▶︎https://www.youtube.com/watch?v=iL_k6V5Vndc

北欧スラム・キング Kraaniumとカナディアン・スラム・カルト、Existential Dissipationのスプリットは、Existential DissipationのボーカルだったBob Shawの遺作。BobはCuffなどマニアックなスラムバンドで活躍し、シーンの人気者だった。両者共に血生臭いブルータル・デスメタルをベースにダイナミックなスラムリフを刻み続けていくスタイルで、現代スラムの礎とも言えるクラシック感がある。GutrectomyやAnalepsyといった正統派とは違うデスメタルの荒々しさを味わうには最適な作品と言えるだろう。それにしてもこの作品で聴けるBobのボーカル、すでに人間味がなく良い意味で不気味だ。

 

 

 

Peeling Flesh 『Human Pudding』

出身地 : アメリカ・オクラホマ州
▶︎https://viletapesrecords.bandcamp.com/album/human-pudding

2021年結成、スラム・シーンの超新星Peeling Fleshのデビュー・アルバム。昨年発表したEP『Slamaholics Mixtape』でシーンの話題をかっさらった彼ら、ドラマーはVile Impregnationでも活躍する23歳のJoe Pelleter、そしてAberrant Constructのメンバーもいるというから聴く前からどんなに凶悪なスラムか想像出来る。ヴィジュアルを見る限り、ノリはビートダウン・ハードコアやデスコアっぽく、ボーカルのDamonteal Harrisに関してはヒップホップ的なヴァイブスもある。しかしアートワークやリフから滲み出てくる強烈なブルータルさは本物で、かなりディープなブルータルデスメタルの世界観を理解していないと表現できないツボを押さえている。RIFF CULT的には上半期スラムはPeeling Fleshがダントツでナンバーワン。

 

 

Vile Impregnation 『SLAVE』

出身地 : アメリカ・テキサス州/オクラホマ州/アリゾナ州
▶︎https://realityfade.bandcamp.com/album/slave

2009年からスタートしたVile Impregnationであるが、すでにオリジナルメンバーは脱退済み。現体制で動き出したのは2016年ごろからになる。それぞれにいくつものサイドプロジェクトを持つ若きミュージシャンらが集結、Devour the Unbornなどで知られるJosh、InfantectomyのTriston、そしてPeeling FleshをはじめStranguledにも在籍したJosephのトリオ体制で、かなりマニアックなことをやっている。いわゆる溺死系と言われるガテラルで、ゴアグラインド/ゴアノイズ的な面白さもありつつ、基本はスラムリフを刻み続けていく無慈悲なスタイル。個人的なツボとしてライブメインでなく、音源制作に重きを置いたバンドが好きで、このバンドはロゴから楽曲スタイルからツボにハマる要素がたっぷり。若干のシンフォニックなアレンジも全然良くないが良い。

 

 

 

いかがでしたでしょうか?すでに聴いたものもあったと思いますが、最後の2枚はまだチェックしていないという人もいるかと思います。マニアックなバンドをたくさん知っているとか、いち早く新譜をチェックしていることは関係なく、自分のお気に入りのスラミング・スタイルのバンドがどんな影響があるのか、どんなシーンに属しているのか、どんなメンバーがいるのか、そういうところをもっと知っていくことを極めていけば、さらにディグが楽しくなると思います。この記事はコメントが出来るので、みなさんのおすすめがあればぜひ書き込んでみてください。

 

スラミング・ブルータル・デスメタル 名盤TOP15 (2022年下半期)

Bring Me The Horizon、超満員の観客を熱狂させる「Hellfest 2022」のフルセット・ライブ公開!

[arve url=”https://www.youtube.com/watch?v=pwpGfpBICms” /]

 

ニューシングル「Strangers」のリリース迫るBring Me The Horizon (ブリング・ミー・ザ・ホライズン) が、2022年6月にフランスで行われた野外フェスティバル「Hellfest 2022」に出演、当日の模様がARTE Concertの公式YouTubeチャンネルから公開されています。

 

この映像は2023年6月25日までの限定公開となる。

 

 

<セットリスト>

Can You Feel My Heart
Happy Song
Teardrops
MANTRA
Dear Diary
Parasite Eve
Shadow Moses
Kingslayer
DiE4u
Drown
Obey
Throne

INKLXSHA、デビュー・シングル「There’s nothing left to save」リリース!

[arve url=”https://www.youtube.com/watch?v=QsOpcN8g17w&#8221; /]

 

2022年6月27日にオフィシャルTwitterにて「We are INKLXSHA」とコメントし動き始めたメタルコア/デスコア・バンド、INKLXSHA が新曲「There’s nothing left to save」をリリースしました。ユニークなドラムパターンでずっしりとヘヴィなリフを刻むメタルコア/デスコア・サウンドは、獰猛なガテラルを携え突き進む。

 

 

coldrain、ニューアルバム『Nonnegative』リリース + 収録曲「Cut Me」のMV公開

 

coldrain (コールドレイン) が、ニューアルバム『Nonnegative』をリリースしました。この作品は各種音楽サブスクリプション・サービスにて配信がされるほか、通常盤、初回盤、そして超初回盤がフィジカルとして発売される。また、アルバムリリースとなった2022年7月6日に、収録曲「Cut Me」のミュージックビデオが公開となった。

 

▶︎amazonで買う

 

『Nonnegative』は、coldrainの通算7枚目となるフル・アルバム。前作に続きプロデュースは、Incubusなどを手掛けたMichael “Elvis” Basketteを起用。発売日にミュージックビデオとして公開となった「Cut Me」を元、先行配信シングル「CALLING」、「PARADISE(Kill The Silence)」、Netflixのアニメーションシリーズ『BASTARD!! -暗黒の破壊神-』のオープニング主題歌を含む全12曲を収録されている (トラックリストは下記に掲載)。

 

初回限定盤付属のDVD/Blu-rayには、閉館したSTUDIO COASTでのcoldrainラストライブとなった『PARADISE JAPAN TOUR 2021 “LAST LIVE AT STUDIO COAST”』 2021.11.16 東京 USEN STUDIO COAST公演をフル収録。coldrainオリジナル雑誌『INrain Magazine vol.2』や限定グッズ付きの“超”初回限定盤もリリースされる。

 

また、同アルバムのリリースツアーとして、7月11日の東京LIQUID ROOMを皮切りに全国20のライブハウスをまわる『”Nonnegative”ONE MAN TOUR 2022』を開催する。10月16日には、coldrain初となる横浜アリーナでのワンマン公演『15th ANNIVERSARY “15 × ( 5 + U )”LIVE AT YOKOHAMA ARENA』も予定している。

▶︎coldrain 『Nonnegative』

配信URL : https://coldrain.lnk.to/Nonnegative

 

【TRACK LIST】
M1. Help Me Help You
M2. CALLING
M3. Cut Me
M4. Before I Go
M5. Bloody Power Fame
M6. Here With You
M7. Boys And Girls
M8. PARADISE (Kill The Silence)
M9. 2020
M10. Rabbit Hole
M11. Don’t Speak
M12. From Today

 

 

 

coldrain “Nonnegative” ONE MAN TOUR 2022

7月11日 東京 LIQUIDROOM
7月19日 大阪 BIGCAT
7月25日 愛知 DIAMOND HALL
7月28日 福島 郡⼭HIPSHOT JAPAN
8月1日 岩手 盛岡 Club Change WAVE
8月4日 北海道 札幌PENNY LANE24
8月6日 北海道 帯広MEGA STONE
8月10日 新潟 新潟LOTS
8月11日 石川 ⾦沢EIGHT HALL
8月19日 岡山 CRAZYMAMA KINGDOM
8月22日 愛媛 WstudioRED
8月24日 鹿児島 CAPARVO HALL
8月26日 熊本 B.9 V1
9月6日 岐阜 club-G
9月8日 京都 KYOTO MUSE
9月23日 福岡 Zepp Fukuoka
9月30日 北海道 Zepp Sapporo
10月2日 宮城 SENDAI GIGS
10月6日 Zepp Nagoya
10月7日 Zepp Osaka Bayside

15th ANNIVERSARY “15 × ( 5 + U )”LIVE AT YOKOHAMA ARENA
10⽉16⽇ 神奈川 横浜アリーナ
open 16:30 / start 18:00

 

coldrain 公式ホームページ

https://coldrain.jp/

PROMPTS JAPAN TOUR 2022 公演情報

 

詳細は随時更新中!

 


 

9月3日 (土) : 北海道・札幌SPiCE
オープン/スタート : 17:30/18:00
チケット : 3,800円 (+1D) *当日券 : 4,300円 (+1D)
チケットインフォメーション : https://t.livepocket.jp/e/yde6t
会場アクセス : https://goo.gl/maps/1JsdKPzdc4ZFELkP7

出演 :
PROMPTS

HIKAGE
MAZE -BAND SET-

 

9月10日 (土) : 福岡・福岡OP’s
オープン/スタート : 17:30/18:00
チケット : 3,800円 (+1D) *当日券 : 4,300円 (+1D)
チケットインフォメーション : https://t.livepocket.jp/e/odo_9
会場アクセス : https://goo.gl/maps/Hkfr493evaqgG5Zm6

出演 :
PROMPTS
Azami
universe last a ward
Evilgloom
VII DAYS REASON
Zsasz

 

 

9月17日 (土) : 静岡・UMBER
オープン/スタート : 18:30/19:00
チケット : 4,000円 (+1D) *当日券 : 4,500円 (+1D)
チケットインフォメーション : https://t.livepocket.jp/e/kjigl
会場アクセス : https://goo.gl/maps/v8HuujEkhrvEnbe96

出演 : PROMPTS, SHADOWS

 

 

Bring Me The Horizon、明日リリースの新曲「Strangers」の一部が公開に

[arve url=”https://www.youtube.com/watch?v=IzLgvBYr9X4&#8243; /]

 

明日、2022年7月6日にニューシングル「Straingers」をリリースするBring Me The Horizon。注目の新曲は、2022年5月27日に開催されたMalta WeekenderでDJセットの一部として公開され話題となった。Bring Me The Horizonは自身のSNSで少しずつその楽曲を公開しており、YouTubeのShortsで楽曲のサビ部分を歌うメンバーの動画が公開されている。

 

明日の新曲を前にチェックしてみよう。

メタルコア名盤 TOP10 (2022年上半期)

 

2022年にリリースされたメタルコアのアルバム、EPの中から、RIFF CULTがピックアップするオススメの名盤を10枚選び、アルバムレビューしてみました (プログレッシヴ・メタルコアは別枠で投稿予定) 。もし皆さんのおすすめがあれば、是非コメント欄に書き込んでみて下さい!

 

 

Secrets 『The Collapse』

ポイント : Secrets史上最重量級のリフとRichardのクリーンとのコンビネーション
▶︎https://velocity.lnk.to/collapse

何度も来日公演を行っていることから、ここ日本でも抜群の人気を誇るSecrets。Velocity Recordsへと移籍し、前作『Secrets』から4年振りのリリースとなった通算5枚目のフル・アルバムは、Secrets史上最もヘヴィなリフとRichardのクリーン・ヴォイスのコンビネーションが心地良い一枚となっている。

Secrets最大の魅力とも言える「WadeのスクリームとRichardのクリーン・ヴォイスのコンビネーション」は、2010年代初頭のメタルコア/ポストハードコア黄金期を象徴するものであり、Rise Recordsからリリースされたデビュー・アルバムからサード・アルバムまでの人気の高さがそれを象徴している。2018年に正式加入したギタリストConnor Braniganの存在は、Secretsを現代的なメタルコアのヘヴィネスへアップデートさせ、本作で華開いたと言えるだろう。

先行シングルとして発表された「Parasite」は、デスコアへも接近するかのような重厚なリフが組み込まれており衝撃を受けたファンも多いだろう。ミュージックビデオにもなっている「The Collapse」や「Get Outta My Head」は過去と今を繋ぐ楽曲としてアルバムのキーになっている。再びシーンのトップに躍り出た彼ら、新作を引っ提げたジャパンツアーの開催が待たれる。

 

 

 

Motionless In White – Scoring the End of the World

ポイント : 多彩なゲストによって浮かび上がる新たなMotionless In Whiteの魅力
▶︎https://motionlessinwhite.lnk.to/STEOTW

 

独特の存在感を放つペンシルバニアのMotionless In White (モーションレス・イン・ホワイト) の通算6枚目となるフル・アルバムは、2019年にリリースした前作『Disguise』よりもコンセプチュアルであり、まるで映画のような世界観で聴くものを引き込む超大作だ。Bullet For My ValentineやIce Nine Kills、A Day To Rememberを手掛けたDrew Fulkによるプロデュースで、新たにバンドへ加入したVinny MauroとJustin Morrowにとってはデビュー作となる。

この作品には多くのゲストが参加しており、Knocked LooseのBryan Garris、Cradle of FilthのLindsay Schoolcraft、BeartoothのCaleb Shomo、そしてMick GordonがMotionless In Whiteのフィルターを通じ個性を発揮している。バンドの元々の持ち味といえば、そのヴィジュアルからもわかるようにゴシック・メタルやインダストリアル・メタルを通過したメタルコア・サウンド。多彩なゲストによってそれらは異なる輝きを放っている。

RIFF CULTとしてピックアップしたいのはもちろんBryan参加の「Slaughterhouse」。デスコア、ビートダウン・ハードコアをルーツとした強烈なブレイクダウンが搭載された楽曲によって、クリスのクリーン・パートが鮮明に浮かび上がり耳に残る。そのほかにも「Meltdown」といったヘヴィでインダストリアルな楽曲も面白い。シーンのトップに君臨するバンドとして、確実に爪痕を残した傑作と言えるだろう。

 

 

 

Memphis May Fire 『Remade In Misery』

ポイント : メタルコア・キングに相応しいエレガントなサウンド・デザイン
▶︎https://riserecords.lnk.to/MMF

 

約1年をかけ、丁寧にプロモーションされたきたテキサスのメタルコア・レジェンド、Memphis May Fire (メンフィス・メイ・ファイヤー) 4年振り通算7枚目のニューアルバムは、2012年にリリースされた彼らの代表作『Challenger』に肩を並べる堂々たる快作となった。

「Blood & Water」からは変わらぬRise Records系メタルコア/ポスト・ハードコアの香りが漂い、どこか懐かしい気持ちにもなる。バンドのギタリストKellen McGregorによってプロデュースされていることから、あらゆる楽曲にアルバムのキーとなるリフが組み込まれており存在感を見せる。彼らのサウンドから漂うアメリカン・ロックのルーツはやはり、このKellen McGregorにあると言えるだろう。Memphis May Fireが他のメタルコア/ポスト・ハードコアにない、言葉では言い表せない個性はここにあると感じる。Kellenのリフにフォーカスしてアルバムを聴いてみるのも新しい発見があるはずだ。

「Make Believe」のようなメタルコア・バラードは、後期Memphis May Fireが得意としてきたスタイルで、『Remade In Misery』においてもアルバムにハリを持たせてくれる。王者の貫禄、といえば簡単ではあるが、その貫禄が出る理由をたっぷりと詰め込んだ最新作、聴くたびに味わい深くなっていく。

 

 

 

Hollow Front 『The Price Of Dreaming』

ポイント : スタイリッシュに鳴る新世代メタルコア・サウンド
▶︎https://unfd.lnk.to/ThePriceOfDreaming

ミシガン州グランドラピッズを拠点とするメタルコア・バンド、Hollow Front (ホロー・フロント) が、UNFDと契約してリリースしたセカンド・アルバム『The Price Of Dreaming』は、Memphis May FireやSecretsが好きなら絶対にチェックしておきたい2022年上半期のメタルコア傑作だ。

2020年にアルバム『Loose Threads』をリリース、ポテンシャルの高さは耳の早いリスナーの間で話題になっていたが、ここまで化けるとは想像もしていなかった。一聴すると、Memphis May FireやSecretsといった2010年代メタルコア/ポスト・ハードコア・サウンドをベースにしたバンドとだけ感じる人もいるかもしれないが、至る所に現代的なエレメンツが散りばめられている。プログレッシヴ・メタルコアの浮遊感はバンド・グルーヴを豊かに、そしてバウンシーに仕上げHollow FrontにあってMemphis May Fireにない魅力と言える。そして全体的に漂うメロディック・ハードコア/ポスト・ハードコアの刹那はHollow Frontをスタイリッシュに魅せている。全ての楽曲が必聴級であるが、「Running Away」は非常にHollow Frontの魅力の根源とも言えるサウンドが分かりやすく伝わってくると思う。

 

 

 

Northlane 『Obsidian』

ポイント : プログレッシヴ・メタルコアを大きく発展させた挑戦作
▶︎https://northlane.bfan.link/obsidian

すでにキャリア13年を誇るNorthlaneの3年振り通算6枚目のスタジオ・アルバムは、UNFDを離れ独立してリリースされた。自身のレーベルBelieveを持ち、プロデュースに至るまで自分たちだけで作り上げたこの作品は、「プログレッシヴ・メタルコアのNorthlane」という既存認識を捨て去り、「Northlaneサウンド」を作り上げた重要作と言えるだろう。

近年、バンドのギタリストであるJon Deileyの存在感は強まっており、彼が作り出すエレクトロニックなアレンジが高く評価されてきた。アルバムのタイトルトラック「Obsidian」を聴いてみれば、エレクトロニックなアレンジが楽曲の肝となっていることが分かるだろう。それは時にMeshuggahやAnimals As Leaders、Vildhjartaにも接近するプログレッシヴ感に溢れており、アートワークのインダストリアルな雰囲気にもマッチしている。「Dark Solitaire」や「Nova」といった楽曲も新しいNorthlaneの魅力がたっぷりと感じられる良曲。これからどんなバンドになっていくのか、楽しみになってくる本作、2022年にリリースされたことは後々重要になってきそう。

 

 

 

Wolves At The Gate 『Eulogies』

ポイント : クリスチャン・メタルコアの典例とも言える美しいリード・パート
▶︎https://watg.ffm.to/eulogies

オハイオのクリスチャン・メタルコア・バンド、Wolves At The Gate の通算5枚目となるフル・アルバムは、変わらずSolid State Recordsからリリースされた。日本ではあまりクリスチャンであることで他のバンドと区別することはほとんどないが、クリスチャン・チャートなどが存在するアメリカではクリスチャンでああること、そうでないことは重要な要素だ。クリスチャンだから聴かないとか、クリスチャンだから聴くという文化がある中で、「彼らはまるでクリスチャンでなかったけど、彼らが好きだからクリスチャンになる」というきっかけにすらなりそうなほど、素晴らしいメタルコアを本作で鳴らしている。

今年1月にリリースされた先行シングル&ミュージックビデオ「Lights & Fire」は、シンガロングを促すコーラス・ワークを携えたキラーチューン、この時点で今年のアルバムは素晴らしいものになると確信した人も多いはず。オルタナティヴ・ロックの香り感じた「Lights & Fire」とは違い、ストレートなメタルコア鳴らす「Shadows」もアルバムにおいてリードトラック級の仕上がりと言える。

 

 

 

InVisions 『Deadlock』

ポイント : イングランドらしさ溢れるBenのボーカル
▶︎https://bfan.link/iV-Deadlock

2016年の結成からサード・アルバムとなる本作まで、彼らの存在は「ダークホース」的ポジションで、アンダーグラウンド・メタルコア・シーンで注目を集めてきた。イングランドで静かに育まれたInVisionsサウンドは、本作でグッと本格的なものになったように思う。「Annihilist」や「Half Life」あたりは、同郷のトップバンドWhile She SleepsやArchitectsを彷彿とさせる。サウンドもそうだが、かなりの影響を受けていると感じるのはボーカリストBenの歌い方がArchitectsのSam Carterを彷彿とさせるからだろう。

 

 

 

Sable Hills 『DUALITY』

ポイント : Sable Hillsの美的感覚を巧みに表現した快作
▶︎https://linktr.ee/sablehills

『Embers』から約3年。精力的なライブ活動で着実にステップアップを遂げた彼らのセカンド・アルバムは、活動当初から誇示してきたSable Hillsサウンドに磨きをかけストレートに表現した快作だ。

モダンなメロディック・デスメタル、メタルコアのエレメンツというのは、日本のメタルコアにおいてはSailing Before The Windを筆頭に、日本メタルコアの美学のひとつのようにして育まれてきた。特にSable Hillsはドメスティックなメタルシーンと幅広くクロスオーバーしながら、自身のスタイルに磨きを掛け、コロナ禍であってもその成長を止めなかった。

The Black Dahlia MurderやDevilDriver、Unearthなどを手掛けたMark Lewisがプロデュースを手掛けた本作は、稲妻のようなリードが楽曲を牽引するようにして展開、ライブ・パフォーマンスではお馴染みとなったヘッドバンギングを誘うようにグルーヴを司るKeitaとUedaの存在も大きい。この夏、この作品を引っ提げた「DUALITY」TOURをはじめとする国内外のライブで、ボーカルTakuyaが躍動する姿も目に浮かぶ、壮大なスケールを持つ一枚、必聴です。

 

 

 

Monument of A Memory 『Harmony In Absolution』

ポイント : 惜しいところはあるがポテンシャルは十分

▶︎https://www.monumentofamemory.com/

Lorna Shore加入前のWill Ramosが在籍したことで知られるニュージャージーのメタルコア・バンド、Monument of A Memoryのデビューアルバム。これまでのシングル、EPでこのバンドが持つポテンシャルというところは非常に評価されてきたと思う。新体制となってもそれは変わっていないし、オープニング・トラックの「Atrophy」を聴けば彼らに才能があることは確信に変わるだろう。

オリエンタルなアレンジも絶妙でMonument of A Memoryのスタイルに合っていると思う。ただ、欠点をあげるとすればサウンド・プロダクション。キックとベースが潰れてしまっているのが残念で、もちろんここはメタルコア・リスナーひとりひとりに好きなサウンドがあることは分かるが、リマスタリングすれば格段に良くなり、グッとバンドを取り巻く環境もよくなっていくはず。

 

 

 

A Sense of Purpose 『All the Grief Was Gone』

一言 : プログレッシヴ・メタルコア、ブレイク候補一番手

▶︎https://open.spotify.com/album/3gRhSHB8N8BOFykunKSZUr?si=Oe9fvzDdQ4CD0bsc11vHpw&nd=1

オハイオ州クリーヴランドのプログレッシヴ・メタルコア・バンド、A Sence of Purposeの7曲入りアルバム (EP?) 、これが非常に素晴らしかった。ポストハードコアとしても優秀だし、プログレッシヴ・メタルコアとしても非常に高いポテンシャルがあると感じられることが、実は広い目でみると「どっちつかず」のようになってしまい、いまいち存在感がアピールできないことってあると思うのですが (プラス、A Sence of Purposeというバンド名はIn Flamesのアルバムタイトルと同じでメロディック・デスメタルっぽさを感じる人もいると思う)、彼らはいい線いってると思います。

この作品のリードトラックは「WSTE AWAY」で、プログレッシヴ・メタルコアの中にBring Me The Horizonを思わせるオルタナティヴ・メタルコアの要素も交えているのが印象的。アルバム、良いレーベルから出せばブレイク間違いなし。

 

 

 

最新のメタルコアをチェックするなら、RIFF CULTのSpotifyプレイリスト、YouTubeプレイリストがおすすめ!

 

RIFF CULT : Spotifyプレイリスト「All New Metalcore」

 

RIFF CULT : YouTubeプレイリスト「All New Metalcore」

Alexisonfireが人生を変えた5曲を振り返る

[arve url=”https://www.youtube.com/watch?v=BimRnD8dz9k&#8221; /]

 

カナダの音楽情報を発信するCBC Musicの企画「5 Songs That Changed My Life」に出演したAlexisonfireのDallas GreenとGeorge Pettitが、自身の人生を変えた5曲をピックアップし、その楽曲について語っています。Tears For Fearsの「Sowing The Seeds Of Love」など、らしさ溢れるチョイス、痺れます。

 

13年振りとなるニューアルバム『Otherness』は好評配信中。

 

 

Alexisonfire 『Otherness』

 

1. Committed to the Con
2. Sweet Dreams of Otherness
3. Sans Soleil
4. Conditional Love
5. Blue Spade
6. Dark Night of the Soul
7. Mistaken Information
8. Survivor’s Guilt
9. Reverse the Curse
10. World Stops Turning

 

今年再結成を果たした Hopes Die Last、ニューシングル「White Eyes」リリース!

[arve url=”https://www.youtube.com/watch?v=nxAsAGVcaRg&#8221; /]

 

2004年からイタリア・ローマを拠点に活動を続けるポスト・ハードコア・バンド、Hopes Die Last (ホープス・ダイ・ラスト) が新曲「White Eyes」のヴィジュアライザーを公開しました。

 

2017年に一度活動休止するものの、2022年にオリジナル・ラインナップで活動を再開。古き良きポストハードコアはそのままに、ビターなメロディを散りばめたHopes Die Last流のサウンドをプレイしている。

 

 

 

 

Bleeding Through、久々の新作『Rage』リリース!

 

カリフォルニア州オレンジカウンティを拠点に活動するメタルコア・バンド、Bleeding Through (ブリーディング・スルー) が3曲入りのEP『Rage』をSharpTone Recordsからリリースしました。2018年にRise RecordsからSharpToneへと移籍。2018年にリリースしたアルバム『Love Will Kill All』以来、4年振りの新作。

 

変わらぬシンフォニック・メタルコアの王道を鳴らす堂々のリードシングル「Rage」をはじめ、彼らのファンなら間違いなくハマるだろうキラーチューンがすっきりと収録されている。

 

Stream here: https://bfan.link/rage-single

 

[arve url=”https://www.youtube.com/watch?v=456wOyOckiw&#8221; /]

 

 

Outline In Color、元Myka,RelocateのMichaelをフィーチャーした新曲「Quicksand」リリース!

[arve url=”https://www.youtube.com/watch?v=Ni4XwCYDCGs&#8221; /]

 

メタルコア/ポスト・ハードコア・バンド、Outline In Color (アウトライン・イン・カラー) が、Myka,Relocateで活躍したMichael Swankをフィーチャーした新曲「Quicksand」をリリースしました。Outline In Colorにしては珍しく、ヘヴィなメタルコア・フレーバーを取り込んだ一曲で、Secretsなどが好きな方におすすめしたいバンドです。来日経験もあり、日本での人気も高いバンド。ぜひ楽曲にコメントしたり、彼らのSNSをフォローして応援して下さい。

 

 

Official Website: http://www.OutlineInColor.com
Official Merchandise: http://www.OutlineInColor.store
Facebook: http://www.Facebook.com/OutlineInColor
Twitter: http://www.Twitter.com/OutlineInColor
Instagram: http://www.Instagram.com/OutlineInColor

 

RIFF CULT : Spotifyプレイリスト 「All New Post-Hardcore」

 

RIFF CULT : YouTubeプレイリスト「All New Post-Hardcore」

Dr.Acula、復活果たしたデスコア伝説 待望の新曲「The Abominable Snowman of Pasadena」リリース!

 

ニューヨーク州ロングアイランドのデスコア・ベテラン、Dr.Acura が久しぶりの新曲「The Abominable Snowman of Pasadena」をリリースしました。2019年に2度目の再結成、シングル「Egg Monsters From Mars」以来3年振りの新曲は、全盛期のDr.Aculaらしさ溢れるカオスな仕上がりだ。

 

バンドは先日Silent Pendulum Recordsとの契約を発表、SeeYouSpaceCowboyとのライブも決まっており、いよいよ本格的に復活を遂げる。

 

[arve url=”https://www.youtube.com/watch?v=3j1K1iHkDSw&#8221; /]

 

 

 

The Weight of Atlas、LimpBizkitの「Break Stuff」をニューメタルコア・カバー!

[arve url=”https://www.youtube.com/watch?v=dX4B5mwNJng&#8221; /]

 

イングランドのニューメタルコア/ラップメタル・バンド、The Weight of Atlas (ザ・ウェイト・オブ・アトラス) が、Limp Bizkitの「Break Stuff」をニューメタルコア/ラップメタルでカバーしています。

 

1999年にLimp Bizkitがリリースした名作『Significant Other』の収録曲で、シングルカットされミュージックビデオにもなっているこの曲。古き良きニューメタルと現代版にアップデートされたニューメタルコアを繋ぐ一曲だ。

 

 

オリジナルはこちら :

 

[arve url=”https://www.youtube.com/watch?v=ZpUYjpKg9KY&#8221; /]

Bad Wolves、新時代のアメリカン・ロック響かせる新曲「The Body」リリース!

[arve url=”https://www.youtube.com/watch?v=lRwr83D0Zzo&#8221; /]

 

カリフォルニア州ロサンゼルスのメタルコア/ポスト・ハードコア・バンド、Bad Wolves (バッド・ウルヴス) が、新曲「The Body」をリリースしました。バンドは2021年に元The Acacia StrainDaniel “DL” Laskiewiczの加入を発表。アルバム『Dear Monsters』をリリースしています。

 

オルタナティヴな感覚で鳴らされるサウンドは、同じレーベルのAsking Alexandriaを彷彿とさせる。

 

 

August Burns Red、自身の代表曲を再録した作品『White Washed & Composure 2022』リリース!

 

ペンシルバニア州ランカスターのメタルコア・バンド、August Burns Red (オーガスト・バーンズ・レッド) が、代表曲「White Washed」と「Composure」を再録し、シングル『White Washed & Composure 2022』としてリリースしました。

 

バンドのFacebookへの投稿によると、この作品は新たにチューニングし、全てのパートを再録したとのこと。現代的な感覚で新たな魅力を見せる両楽曲をチェックしよう。

 

August Burns Red 『White Washed & Composure 2022』
▶︎https://www.facebook.com/augustburnsred

1. White Washed (2022)
2. Composure (2022)
3. White Washed (2022 Instrumental)
4. Composure (2022 Instrumental)

 

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coldrain、『BASTARD!! ー暗黒の破壊神ー』オープニングテーマ「Bloody Power Fame」配信開始

 

2022年7月6日にニューアルバム『Nonnegative』をリリースするcoldrainが、『BASTARD!! ー暗黒の破壊神ー』オープニングテーマ「Bloody Power Fame」の先行配信を開始しました。この楽曲は各種音楽サブスクリプション・サービスにて視聴することが出来る。

 

▶︎配信URL : https://coldrain.lnk.to/BloodyPowerFame