ブルータル・デスメタル 2021年の名盤 9選

 

今年もこの時期がやってきました。RIFF CULTで1年間紹介してきたブルータルデスメタルのニュースを改めて自分で読み直し、良かった作品を聴き直し、ピックアップしてみました。

 

ジャンルの特性というか、ブルータルデスメタルを通過して誕生した様々なサブジャンルはあれど、基本的に大きな進化や変化のあるジャンルではないので、かなり個人的な好みが強いリストに毎年なってしまいます。なるべく客観的に2021年のブルータルデスメタルとして素晴らしいと感じたものを選んでいます。アルバムに絞らず、作品としてピックアップしているのでEPやライブアルバムも混じっていますがコンピレーションやボックスセットなどは省いています。知らない作品があれば、ぜひチェックしてみてください。冒頭には普段、ディグのメモとして活用しているYouTubeプレイリストも貼り付けて置くので、聴きながらリストを見ると面白いと思います。今年も素晴らしいブルータルデスメタルの作品にたくさん出会えて良かったです!

 

上記のYouTubeプレイリストで 2021年のブルータル・デスメタルをまとめてチェック。

 

 

第9位 : Perverted Dexterity 『Alacrity for Contemptuous Dissonance』

 

レーベル : Brutal Mind
Metal Archives : https://www.metal-archives.com/bands/Perverted_Dexterity/3540346286

 

一言コメント : 「一人でもここまで作れるんだ」ということを世界に知らしめた一枚

 

インドネシアのワンマン・ブルデス、Perverted Dexterityの最新作。アルバムとしては2017年の『Spiritual Awakening』以来4年振り。これまでボーカル、ギター、ベース、ドラム・プログラミングと全てをJanuaryoひとりでやってきたが、本作はゲストにGorguts、Behold The ArctopusのギタリストColin Marston、ByoNoiseGeneratorのドラマーRoman Tyutinがゲスト参加している。

前作に比べダイナミズムを増したサウンド・プロダクションによって引き締まった印象を持つが、ハイスピードな前作にあった”インドネシア感”はやや薄れたように感じる。それでも垢抜けたといえるし、ワンランクレベルアップしたサウンドへと進化したと考えられる。先行シングルとしてリリースされた「The Arcane Profanity」は、バンド・アンサンブルの妙をワンマンながら上手く表現しているし、ワンマンでありながら、ここまでの作品を作ることが出来るということを世界に知らしめた意味で重要な作品だ。

 

 

第8位 : Omnioid – Regurgitated Inexistential Pestilence

レーベル : Amputed Vein Records
Metal Archives : https://www.metal-archives.com/bands/Omnioid/3540376519

 

一言コメント : 轟音の中でキラリと光るクリエイティヴなフレーズ

 

西オーストラリアのマンジュラを拠点とするブルータルデスメタル・ユニット、Omnioidの4年振り3枚目フルレングス。前作『Hex Dimensional Paralysis』からチェックしていますが非常にポテンシャルの高いユニットで、Amputed Vein Recordsと契約したのも頷ける。

ギター、ベース、そしてドラム・プログラミングを兼任するSamboは、ボーカルのEwzaと共にCorpsefleshのメンバーとして活躍し、Anthropos VirosisというユニットからOmnioidへと転身。ユニットだからこその自由な作風がOmnioidらしさとして形になっている。クラシックなスタイルでありながら、現代的な感覚で鮮やかに転調しながら加速、時折みせるヘヴィなスラムリフも豪快かつ残忍でまさにブルータルなデスメタル。

 

 

第7位 : Cenotaph – Precognition to Eradicate

レーベル : Tentacles Industries / Coyote Records
info : https://www.metal-archives.com/bands/Cenotaph/1255

 

一言コメント : 程良いプログレッシヴ・フレーバー、ベテランの貫禄

 

1993年からトルコ/アンカラを拠点に活動するブルータルデスメタル・ベテラン、Cenotaphの4年振り7枚目のスタジオ・アルバムは、Tentacles Industries / Coyote Recordsからの共同リリース。もっと老舗と契約してるのかと思いきや、アングラ中のアングラ・レーベルから。やはりスラムが台頭して、クラシックなブルータルデスメタルの人気はやや落ちてきてるのかもしれません……。

 

だとしても、それでスタイルを変えるということは結成20年超えの大ベテランの選択肢にはないでしょう。オリジナルメンバーでありボーカルのBatu以外は2019年に加入していて、弱冠21歳のベーシストErenに、スイス出身のドラマーFlorent、フランス出身のMattisというラインナップ。程良いプログレッシヴ・フレーバーを交えながら基本疾走、適度に速度チェンジしながら暗黒のブルデス・サウンドを淡々とプレイ。ドラムのもたつき具合も味があるというか、おどろおどろしくさせている要因になっているかもしれません。Batuのボーカルも素晴らしい。

 

余談ですが、Metal ArchivesでCenotaphというバンドは14組登録されてました。なんか、また時間あるときにまとめて紹介しても面白そう。

 

 

第6位 : Post Mortal Possession – Valley of the Starving

レーベル : Lord of Sick Recordings
Metal Archives : https://www.metal-archives.com/bands/Post_Mortal_Possession/3540388505

 

一言コメント : 確かなテクニックと表現力 一皮向けた出世作

 

ピッツバーグを拠点に活動するブルータルデスメタルバンド、Post Mortal Possessionの1年振り3枚目フルレングス。コンスタントにリリースを重ね、近年ブルータルデスメタルシーンにおける存在感を増している彼ら。ピュアなブラストビート一直線ではなく、Deeds of FleshやSevered Saviorあたりを彷彿とさせるテクニカルさと知的さ、現行スラム勢に劣らぬヘヴィネスを兼ね備え、ドラマティックな展開美をみせてくれる。

 

特に評価すべきはギターソロ。Post Mortal Possessionらしさとして一番輝きを放っているように感じる。ところどころかなりディープなアンダーグラウンドのエッセンスが散りばめられているのもポイントだ。これまで「あと少し」と感じていたB級感から脱却し、重鎮デスメタル勢のツアーサポートなども出来そうなポテンシャルをみせてくれた一枚。

 

 

 

第5位 : Vomit The Soul – Cold

レーベル : Unique Leader Records
Metal Archives : https://www.metal-archives.com/bands/Vomit_the_Soul/13688

 

一言コメント : 見事なカムバック! Dying Fetusインスパイアの痺れるヘヴィネス

 

イタリアが誇るブルータルデスメタル・レジェンド、Vomit The Soulによる12年振りのニューアルバム。オリジナルメンバーであるドラマーYcio、ギター/ボーカルMaxが再び手を組み、同郷のレーベルメイトであるBloodtruthのギタリストがベーシストとして加入し、トリオ編成で本作をレコーディング。

アルバム収録曲「The Lost Aurea」のミュージックビデオを観ればより感じられると思うが、Dying Fetusへのリスペクトは強いものがあり、演奏スタイルも影響を受けているように感じる。といってもハードコアやスラッシュメタル的なノリは皆無だが、かなりヴィンテージスタイルのスラム・ヴァイブスに溢れている。彼らのカムバックに痺れたリスナーも多いだろう。文句なしの良盤!

 

 

 

第4位 : Pyrexia – Gravitas Maximus

レーベル : Unique Leader Records
Metal Archives : https://www.metal-archives.com/bands/Pyrexia/363

 

一言コメント : ニューヨーク・デスメタル・プライドが感じられる一枚

 

ニューヨークを拠点に1990年から活動する老舗ブルータルデスメタルバンド、Pyrexiaの通算6枚目フルレングス。近年はコンスタントにリリースを続けていて、直近のリリースも2018年の『Unholy Requiem』と記憶に深く残る作品を発表している。現在進行形バンドとして、過去のレガシーを考えないにしても、この作品が現代に与える影響は割と強いかもしれない。

 

再生ボタンを押した瞬間に彼らがニューヨーク出身であることが分かるほどで、『Sermon of Mockery』からバンドサウンドの根底にあるスラム要素が現代的にアップデートされていて心地良さがある。Internal Bleedingと共にクラシック・スラムの代表的バンドとしてPyrexiaを捉えているリスナーも今は多いと思うし、そんな彼らが派手な装飾抜きにこうした作品を作ったことは高評価されるべきだ。

 

 

第3位 : Stabbing – Ravenous Psychotic Onslaught

レーベル : Comatose Music
Metal Archives : https://www.metal-archives.com/bands/Stabbing/3540490072

 

一言コメント : 衝撃のニューカマー、テキサスから登場!

 

今年結成されたばかりのニューカマーで、Scattered RemainsのベーシストMerylとドラマーRene (二人は夫婦)が中心となり、女性ボーカリストBridget、ギタリストMarvinの4人体制で動き出している。本作は4曲入りのEPでコンパクトな内容ではあるが、ブルータルデスメタルとして完璧な仕上がりといえる。粒の細かいシンバルワークに抜けの良いスネアが疾走、粘着質なヘヴィリフ、獰猛なガテラル、サウンド・プロダクションは100点満点。Jon Zig先生のアートワークもStabbingサウンドを上手く表現しています。これは聴き逃していたら今すぐチェックして欲しい。

 

 

第2位 : Twitch of the Death Nerve – Beset By False Prophets

レーベル : Comatose Music
Metal Archives : https://www.metal-archives.com/bands/Twitch_of_the_Death_Nerve/46813

 

一言コメント : これがブルータルデスメタルの完成形

 

イングランド/ロンドンを拠点に2004年から活動するブルータルデスメタルバンド。「そんなにベテランだったのか」と驚く人も多いと思うが、ちゃんと動き出したのは2014年ごろ。昨年にはセカンドアルバム『A Resting Place for the Wrathful』をリリースしていて、本作は新曲4曲とライブ音源が収録されたEPとして発表されている。この4曲が本当に素晴らしくて、あまりこういう形態の作品をベストリストには入れないんですが、必聴ということでランクイン。

スピード重視というわけでなく、緩急のあるグルーヴィなスタイルは持ち味で、その転調具合が絶妙。そしてそれを可能にするアイデア、テクニック、どれにおいても素晴らしくのめり込んで聴き入ってしまう。正直言って近年の中ではトップ3レベルでハマった作品。これまであまりチェックしてこなかったバンドだけに驚きも加味してこの順位に。ライブ音源も良い。

 

 

第1位 : Brodequin – Perpetuation of Suffering

レーベル : Unmatched Brutality Records
Metal Archives : https://www.metal-archives.com/bands/Brodequin/241

 

一言コメント : 復活の狼煙、伝説のBrodequin17年振りの新曲!

 

1998年に結成されたテネシー州ノックスビルを拠点とするブルータルデスメタル・ベテラン、Brodequinの久々の新作。2曲入り、デジタルリリースではあるものの、今年はやっぱりBrodequinの新曲を聴けた事だけで2021年はブルータルデスメタルにとって良い年だったと言い切れる。彼らの旧譜については自著『ブルータルデスメタルガイドブック』を参照していただくとして、簡単に最近のBrodequinを振り返りつつ、この作品の良さを書いてみたいと思う。

 

2004年にUnmatched Brutality Recordsからリリースしたアルバム『Methods of Execution』以降アルバムリリースはなく、2008年に活動休止。2015年に復活したものの、オリジナルメンバーであるギタリストのMikeが正式に復帰したのは最近になってのことだ。2020年にはCesspool of CorruptionやMortifying Deformityに在籍する若干24歳のドラマーBrennanが加入し、制作活動が動き出す。レーベルの公式YouTubeチャンネルには「VII Nails」のスタジオ・レコーディング・セッションがアップされていて、動くBrodequinに結構感動した。ギブソンのレスポールでブルデスやってるのは見たことないけど、意外とクラシックなスピード重視のブルデスには合うかもしれないと思ったり。奇跡の2曲だけでも聴けて幸せだが、来年2022年には何かアルバムが出たりしないのかなと気になっています。

Slipknot : 世界中のデスコア、メタルコアバンドによるトリビュート作『TWO OF NINE』リリース!

 

Slipknot : Quazar Studiosが企画したSlipknotのトリビュート・アルバム『TWO OF NINE: Slipknot Tribute Compilation』が公開されました。このトリビュート・アルバムは亡くなったSlipknotのメンバーJoey JordisonとPaul Grayへの追悼の意を込め制作され、世界中のデスコア、メタルコア、ニューメタルコア、ブルータルデスコアバンド総勢36組が参加している。

 

 

1. Majin – The Heretic Anthem
2. Worm Shepherd – Eyeless
3. Azazel – Snuff
4. Raze The Altar – Before I Forget
5. The World Without Us – Me Inside > Gently
6. Quazar – Left Behind
7. Switchblade Saturdays – (Sic)
8. Null Existence – Psychosocial
9. Spoiler – Everything Ends
10. Osiah – Liberate
11. Inferious – Three Nil
12. Child of Waste – Welcome
13. Sunken State – Gematria (The Killing Name)
14. Sunfall – No Life
15. Red Helen – Duality
16. Bog Wraith – Surfacing
17. $lave – Vermillion Pt.2 03:40
18. Shiva – The Nameless
19. Etheria – New Abortion
20. Saltwound – The Blister Exists
21. For Fear Itself – Spit It Out
22. Crafting The Conspiracy – Dead Memories
23. Frog Mallet – Prosthetics
24. Casketmaker – Wherein Lies Continue
25. Grimelord – Pulse Of The Maggots
26. Bleeding Spawn – Opium Of The People
27. Nitheful – Get This (Or Die)
28. Befoul – Eeyore
29. After Smoke Clears – Welcome
30. Third World Party – Surfacing
31. Ayden Wilder – Disasterpiece
32. Kio – I Am Hated
33. Patrick Teal – Duality
34. Knot Social – Before I Forget
35. Strangled & VCTMS – Disasterpiece (Bonus)
36. Desolate Blight – People = Shit (Bonus)
37. Bleeding Spawn – Liberate (Bonus)

Gutalax : うんこメタル界のスーパースター、4年振りの新作『The Shitpendables』リリース!

 

Gutalax : チェコ/クジェムジェを拠点に活動するグルーヴィー・ゴアグラウンドバンド、Gutalaxが4年振りのニューアルバム『The Shitpendables』をRotten Roll Rexからリリースしました。一曲目からおならが炸裂しまくるGutalaxワールド全開で最高なんですが、普通にグルーヴィーなのでビートダウン/デスコアファンにも知って欲しいバンドです。何気にゴアラッパー、Sodoma Gomoraがフィーチャーしてたりするのも面白いですね! ゴアグラインド・ゴッドRompepropのカバーも。

 

Full of Hell 、ハーシュノイズとグラインドコアを見事にブレンドした新作『Garden of Burning Apparitions』リリース!

 

Full of Hell : メリーランド州オーシャンシティを拠点に活動するグラインドコアバンド、Full of Hellが通算5枚目のスタジオ・アルバム『Garden of Burning Apparitions』をRelapse Recordsからリリースしました。

 

先行シングルとしてミュージックビデオになった「Industrial Messiah Complex」はグラインドコアとハーシュノイズのブレンド具合が最高。ここからFull of Hell直系グラインドコアがメジャーなメタルレーベルで活躍していけるような雰囲気になったら面白いなと思います。

 

 

Sleep Token : 人気急上昇中! 大注目のニューアルバム『This Place Will Become Your Tomb』は何が凄いのか


 
Sleep Token : イギリス/ロンドンを拠点に活動する覆面オルタナティヴ・メタルバンド、Sleep Tokenが通算2枚目のスタジオ・アルバム『This Place Will Become Your Tomb』をSpinefarm Recordsからリリースしました。
 

 
彼らの魅力は一体なんだろうか。日本ではまださほど人気が出ている感じではないが、本国イギリスでは人気急上昇中。絶対にチェックしておかなければいけないバンドの一つだろう。
 
先行シングルとしてリリースされた「Alkaline」は公開から3ヶ月で60万回再生を突破。そのサウンドはR&Bやソウルミュージックのメロディラインを用いたオルタナティヴメタルとでも形容できようか。圧倒的なスケール感はライブ映えし、ライブをみてその魅力に取り憑かれている人たちが多いようです。覆面、メンバーの正体を明かさないというヴィジュアル・コンセプトも謎めいていて惹かれます。
 

いわゆるメタルコアやデスコア、ポストハードコアといった音楽の肝になっているグルーヴというものとは違いますが、LoatheやHolding Absenceが好きならきっとこの魅力に気づけるはずです。
 

USブルータル・デスコア、Signs of the Swarm がニューアルバム『Absolvere』リリース、聴きどころを解説!

 

ペンシルバニア州ピッツバーグを拠点に活動するブルータル・デスコアバンド、Signs of the Swarmが通算4枚目、前作『Vital Deprivation』から2年振りとなるスタジオ・アルバム『Absolvere』をUnique Leader Recordsからリリースしました。素晴らしい作品だったので、聴きどころを解説してみたいと思います。

 

ポイントその① : 大幅なメンバーラインナップチェンジ

 

2014年からのオリジナルメンバーはBobby Crowのみで、ベーシストからドラムへとパートチェンジしています。ギタリストだったCory Smarshが不祥事で脱退、新たにJeff Russoがギタリストとして加入しています。ベーシストはツアーサポートを入れ、ボーカルは2018年加入のDavid Simonich。正規メンバーは3人です。

前作をリリースした2019年から3人脱退、Bobbyのパートチェンジもあり、これまでのSigns of the Swarmとは根本的に鳴ってる音は違います。2017年リリースのシングル「CESSPOOL OF IGNORANCE」のMVなんか改めて見返してみるとちょっとびっくりすると思います。

 

ポイントその② : ブレてほしくないところはブレてない!

 

Signs of the Swarm最大の魅力はブルータリティ溢れるデスコア・グルーヴ。今でこそLorna Shore、Vulvodyniaがいて、To The Grave、Brand of Sacrifice、Darko USといった次世代ヘヴィ・バンドがたくさんいますが、ほんの数年前まではやっぱりSigns of the Swarmの存在感は凄かったし、新しい時代が来ると感じました。その時から彼らのデスコアサウンドには、ブルータルデスメタル・フレーバーがありましたし、本作も先行シングル&MVの「Death Whistle」でクリーンパートが導入されていますが、持ち前のブルータリティは健在。そこさえぶれなければ、彼らはBobbyとDavidが入れば、ブルータル・デスコアを時代ごとにアップデートしていってくれるはずです。リリース直前のドタバタをみていて不安になりましたが、アルバム聴いて安心しました。

ポイントその③ : 未来のSigns of the Swarmを感じる

 

現行ヘヴィ勢の圧倒的な勢いにはただただ圧倒されるが、「じゃあ次、これを超える刺激的な作品ってなんだろう」ということをいつも考えてしまう。これよりヘヴィなリフって作れるのか、そんな音楽ってありえるのか。この作品にはSigns of the Swarmにとって非常に挑戦的なフレーズや展開美、コンセプトが随所に感じられるし、先ほども書きましたがクリーン・パートの導入をはじめ、アルバムという作品に深みをもたらすようなアレンジにセンスを感じます。Shadow of IntentのBen Duerrがフィーチャーしている「Blood Seal」はイントロ/アウトロが全編の肝になっていると感じますし、ブルータル・リスナー以外にもリーチ出来るポイントもあって、Signs of the Swarmの未来、というかブルータル・デスコアのメインストリームにおける可能性を一つ示しているようにも感じます。Whitechapelがデスコアリスナーの想像を超える人気を獲得したことも前例としてありますし、数万人規模のライブでこうしたバンドがライブをする未来も近いかもしれません。

 

 

ポイントを3つ挙げて、アルバムに付いての雑感をまとめてみました。素晴らしい作品なので、ぜひ聴いてみて下さい!

 

 

2021年人気ナンバーワン! カナダのメタルコア・バンド、Spiritbox がニューアルバム『Eternal Blue』をリリース!

 

Spiritbox : カナダ/バンクーバーを拠点に活動する女性ボーカル・メタルコアバンド、Spiritboxがニューアルバム『Eternal Blue』をRise Recordsからリリースしました。2016年から活動を開始し、Pale Chordから2枚のEPを経て、Rise Recordsからフルアルバムでデビューとなります。

 

 

今年5月にリリースされた「Secret Garden」は大きな話題になりました。これまでのSpiritboxは、「元iwestredabearonceの〜」と注釈が入ることもあり、Spiritboxとしての人気はあったものの確立された何かがあったかと言えば、まだそう言い切れない部分もあった。しかし「Secret Garden」ではプログレッシヴなアプローチもさることながら、Courtney LaPlanteのカリスマ性が120%発揮されている。タフなスクリームと華麗なクリーンをこなす彼女の実力に虜になったファンも多いだろう。

 

 

日本ではCrystal LakeのRyoがフィーチャーしているリミックス・バージョンも話題になった「Holy Roller」もSpiritboxの人気に火をつけた重要曲でアルバムにも収録されている。中毒になるメタルコア・グルーヴ、デスコアに匹敵する強烈なスクリームにリフワーク、どれをとっても一級品である。

 

もう一つ先行公開された「Circle With Me」も素晴らしいが、ArchitectsのSam Carterがフィーチャーした「Yellowjacket」も今のSpiritboxらしさを感じられる良曲だ。ソリッドなリフ、そしてSamのボーカルが上手くSpiritboxサウンドに馴染みながらも、しっかりSpiritboxの楽曲に仕上がっている。

 

 

 

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Aborted、ニューアルバム『ManiaCult』をリリース!

 

ベルギーを拠点に活動するデスメタルバンド、Abortedが通算11枚目のスタジオ・アルバム『ManiaCult』をCentury Media Recordsからリリースしました。前作『Terrorvision』からおよそ3年振りとなる新作は、プロデューサーにKristian “Kohle” Kohlmannslehnerを起用。Kohleとは2016年からAbortedの作品を共に制作している5人目のメンバーとも言える人物だ。

 

 

トラックリストを見てみると、デスコア/メタルコアシーンで活躍する世界中のボーカリスト達がアルバムのリードトラックとも言える楽曲に参加している。先行公開されていなかった楽曲「Ceremonial Ineptitude」には日本からCrystal LakeのRyoが参加。また、デスコアのトップシーンで活躍するFit For An AutopsyのJoe、Shadow of IntentのBenの名前も。彼ら参加曲もAbortedらしいブルータルデスメタルをベースにシンフォニック、デスコア、メタルコア、ハードコア、デスメタルの影響を色濃く感じさせる楽曲で素晴らしい。

 

1. Verderf
2. ManiaCult (feat Joe Bad from Fit For An Autopsy)
3. Impetus Odi
4. Portal to Vacuity
5. Dementophobia
6. A Vulgar Quagmire
7. Verbolgen
8. Ceremonial Ineptitude (feat. Ryo Kinoshita from Crystal Lake)
9. Drag Me to Hell (feat Filip Danielsson from In Reverence)
10. Grotesque
11. I Prediletti: The Folly of the Gods (feat. Ben Duerr from Shadow of Intent)

 

 

個人的にはAbortedの中でもキャッチーなグルーヴに振り切った快作でかなり上位に食い込むレベルで好きな作品。ゲスト参加のボーカリスト達の”ブルータリティ”も聴けるし、何よりブルデスシーンを代表するアートワーカーPär Olofssonがジャケットを手掛けているのだから、Abortedが何を作りたかったのかを強く感じる。

 

デスコアシーンでブルータルなスタイルを見せるバンドはSigns of the Swarmなど名前を挙げればいくつか思い浮かぶが、ブルータルデスメタル/デスメタルシーンのベテランがデスコアの魅力を引き出している、しかも通算11枚目のアルバムで、というのは珍しいし、パッションを感じます。Abortedとか知らない若いデスメタルリスナーにこそ聴いてほしい名作!

 

 

Sven de Caluwé Vocals (1995-present)
See also: Bent Sea, ex-Anal Torture, ex-Oracles, ex-They:Swarm, Coffin Feeder, ex-Leng Tch’e, ex-System Divide, ex-In-Quest

Ken Bedene Drums (2010-present)
See also: Aerith, Fallon, ex-Blood of Cain, ex-Oracles, ex-Abigail Williams, ex-System Divide, ex-Abysmal Dawn (live), ex-Decapitated (live)

Ian Jekelis Guitars (2015-present)
See also: Metal Against Coronavirus, ex-Abigail Williams, ex-Abysmal Dawn, ex-God Dethroned (live), ex-Artisan

Stefano Franceschini Bass (2016-present)
See also: Hammer of Dawn, Hideous Divinity, Ghouls

Mike Portnoyの息子が在籍するUSニューメタル・バンドTallahが新曲「Vanilla Paste」のミュージックビデオを公開!

Mike Portnoyの息子で、NEXT TO NONEでも活動するMax Portnoyが在籍するペンシルバニア州拠点のニューメタルバンド、Tallahが、新曲「Vanilla Paste」のミュージックビデオを公開しました。

 

この楽曲には、Fire From The GodsのAJ Channer、Chelsea Grin/Darko USのTom Barber、Guerrilla WarfareのGarett Hoodがフィーチャリング・ゲストとして参加しており、メタルコア、デスコア、そしてニューメタルコアのリスナーもチェックしておくべき楽曲だ。

 

Slipknot が急逝した元ドラマーJoey Jordisonのメモリアル・ビデオを公開

Slipknot : 2021年7月26日に急逝したSlipknotの結成メンバーで元ドラマー、Joey Jordisonを追悼するメモリアル・ビデオがSlipknotのオフィシャルYouTubeチャンネルから公開されました。46歳、早すぎる死に多くのアーティストから追悼コメントが投稿されており、彼の偉大な功績を称えた。

 

 

 

fromjoyが新作EP『it lingers』をリリース!

アメリカン・ニューメタルコアバンド、fromjoyが、デビューEP『its lingers』をリリースしました。Mathcore Indexからミュージックビデオを出していたり、Knocked Looseを彷彿とさせる楽曲構成もあったりと多彩なバックグラウンドを持っているようですが、その音は間違いなく現代的なニューメタルコア。ニューハードコア?とも言えそうですね。

 

Darko USが「Mars Attacks」のスタジオ・ライブパフォーマンスを披露!

ニューメタルコア・ユニット、Darko USが、「Mars Attack」のスタジオ・ライブパフォーマンスビデオをCaliber TVから公開しました。

 

Darko consists of Tom Barber from Chelsea Grin and Josh Miller from Emmure.

 

Audio Mixed and Mastered by Matt Thomas of Ashtone Audio:
https://www.facebook.com/AshToneAudio/

Sleep Tokenが新曲「Alkaline」のミュージックビデオを公開!


イギリスを拠点に活動するオルタナティヴメタル/ポストハードコア、SleepTokenが、新曲「Alkaline」のミュージックビデオを公開しました。彼らはイギリスを拠点とするロック・コレクティヴとして、覆面バンドで活躍。今年のDownload Pilotにも出演して話題になっています。メタルコアとも言い難い不思議なサウンドですが、非常にスタイリッシュで面白いです。Loatheが出てきた時の雰囲気に似ています。
 

Bad Wolvesに、元The Acacia StrainのDaniel Laskiewiczが加入!


2021年6月、新たにデスコア/ハードコアバンドThe Acacia Strainの元ボーカリストであるDaniel “DL” Laskiewiczの加入をアナウンスしたBad Wolvesがニューアルバム「Dear Monster」のTeaserと、レコーディングの模様をまとめたビデオを公開しました。
 
Bad Wolvesと言えば、あまりデスコアやメタルコアとも密接に関わってこなかったと思いますが、ここでDanielの加入は意外すぎますね。ビデオの中ではメンバーがDanielのボーカルを絶賛しているので、期待しましょう。
 
https://www.facebook.com/badwolvesofficial

父と娘のグラインドコア・デュオ、Animal Schoolbusがデビュー!

いつか自分の子供とセッションできたら面白いな、なんて思っているパパ・メタルヘッズは多いでしょう。コネチカットに住むこの親子は、グラインドコア・デュオ、Animal Schoolbusを結成し、デビュー曲「I Can Do One-Handed Cartwheels」のミュージックビデオを公開。個人的にはGrindmotherよりコッチ派です(笑)

 

https://animalschoolbus.bandcamp.com/releases

 

To The Graveがニューアルバム『Epilogue』をリリース!

オーストラリアを拠点に活動するデスコア/ニューメタルコアバンド、To The Graveがニューアルバム『Epilogue』を4月16日にUnique Leader Recordsからリリースしました。Alpha Wolf登場以降、オーストラリアで盛り上がるニューメタルコア・サウンド。Dealerが空中分解していまい、To The Graveにかかる期待は大きいでしょう。メンバーの急逝などもありましたが、Unique Leader Recordsと契約。19曲というフルボリュームの本作は、豪華なゲストボーカル陣を迎え制作。マシンガンのようなベースドラムが光るブラストビート他、ドラムのサウンドプロダクションが異次元で、もちろんヘヴィなリフも炸裂しっぱなし。そしてなんといってもボーカルのブルータル感が凄まじく、ガテラル、グロウル、そしてピッグスクイールなどもかましています。全人類必聴の新時代ヘヴィアルバム!

 

<Tracklist>

1. Holocaustralia: Global Warning (feat. Nic Webb of Alchemy)
2. Ecocide (feat. Jerry Chard of Vengeance)
3. Pest Control (feat. Daniel Macdonald of Wormtongue)
4. Hell Hole (feat. Nick Adams of Justice For The Damned)
5. Slaughter Forever (feat. Blake Curby of Teeth)
6. Gristle Blower
7. The Devil In Sheepskin (feat. Bailey Schembri of Iconoclast)
8. Wastage (feat. Taylor Barber of Left to Suffer)
9. Skin Like Pigs (feat. Rheese Peters of Babirusa)
10. Lips & Assholes
11. Seven Billion Reasons Why (feat. Alex Hill of ÂME NOIRE)
12. Hear Evil, See Evil (The Haunting Of 2624 Dog Trap Rd)
13. Miserable Summer
14. [•REC]
15. Terrorist Threat
16. Kill Shelter
17. Death By A Thousand Cuts
18. Recoil In Horror (活き締め)
19. The Ghost Of You (MCR cover)

 

Produced, recorded, mixed and mastered by Tom Cadden at Violent Sound.

 

 

https://www.facebook.com/tothegraveau/