アメリカ・テキサス州を拠点に活動するメタルコア・バンド、Fit For A Kingが、最新アルバムに収録されている楽曲「Eyes Roll Back」のライブ映像をリリースしました。この映像は、ヘッドライニングツアー中に、Northlane、Alpha Wolf、Kingdom of Giantsと共に、2月26日にシカゴのHouse of Bluesで行われたパフォーマンスです。
Electric Callboyは、3月24日にCentury Media Recordsから『TEKKNO (Tour Edition)』を発表する予定だ。『TEKKNO (Tour Edition)』には、TEKKNOアルバム全曲に加え、2022年に完売したヨーロッパツアーで収録されたライブ5曲が収録される。
ニュージーランド出身の5人組、Organectomy の通算3枚目・フルアルバムは前作に続きUnique Leader Records からのリリース。スラミング・スタイルのバンドですが、そこまで大胆にスラムに特化しているわけではなかったので、スラミング・ブルータル・デスメタルの年間ベスト・アルバムではなく、ブルータル・デスメタルの年間ベストとして、こちらにレビュー書きたいと思います。
ボーカルのTylerのソロプロジェクトとして始動
Secularityというテクニカル系バンドにも在籍するギタリスト Matthew Bolch と Sam McRobert のコンビが良く、単なるスラム・バンドでないセンスの良さからUnique Leader Records も食い付いたんではないかと思います。重量感のあるスラム・リフの隙間に差し込まれるメロディックなエレメンツはデスコアっぽさもあり、特に「Breeding Chaos」はDespised Iconを彷彿とさせるリフが面白いです。2010年代前後、The FacelessやDespised Icon辺りハマってた人、Organectomy オススメです。
Anal Stabwound – Reality Drips Into The Mouth Of Indifference
特に良さを感じたのはドラム。ファストな楽曲が多い中で細部に至るまでセンス良く小技を差し込みます。ミュージックビデオにもなっているアルバムのタイトル・トラック「Obsessed with the Mummified」はInhuman Depravityの魅力が炸裂してます。ドラムについでベースもテクニカルで、ギターのリフのグルーヴィ。ボーカル Lucy Ferra も華があってフロントマンにぴったり。Abnormality が解散し、女性ボーカル・ブルデスはStabbingとInhuman Depravityが頭角を表してきた感じですかね。他にも良さげなバンドあれば紹介したいです。
カナダ・オンタリオ出身の中堅、Deformatoryが昨年リリースしたアルバム『Inversion of the Unseen Horizon』から間髪入れずにリリースしたEP。Metal Archivesではテクニカル・デスメタルとジャンル分けされているが、じっくりと聴き込んでみると彼らのサウンドは「テクニカル・ブルータル・デスメタル」とした方がしっくりくる。
テキサス出身の5ピース Desecrate The Faith の通算3枚目フル・アルバム。アルバムタイトルはシンプルに「Ⅲ」なのはちょっと簡素すぎかなとは思うが不気味なアートワークから漂う名作の香りに釣られ腰を据えて聴きたくなる。まず把握しておきたいのが豪華なメンバーラインナップ。ボーカルはGorgasmのJohn Hull、Brand of SacrificeやEnterprise Earthといったデスコアの第一線で活躍するバンドで活躍し、過去にはRings of SaturnやInternal Bleedingでそのブルータル魂を炸裂させてきたドラマーMike Caputoが中心となっている。
2022年にリリースされたテクニカル・デスメタル (Technical Death Metal) の中から優れた作品をピックアップし、年間ベスト・アルバムとしてレビューしました。中にはプログレッシヴ・デスメタル、テクニカルだけどスラッシュ・メタルと呼ばれる作品も含まれていますが、それぞれのジャンルにおいてテクニカルさが際立つバンドはテクニカル・デスメタルとしてレビューしています。レビュー数が多いので、前編と後編に分けてお送りいたします。過去の年間ベスト記事と合わせてお楽しみ下さい!
カリフォルニア州ベイエリアを拠点に活動するテクニカル/プログレッシヴ・デスメタル/デスコア・バンド、Rings of Saturn (リングス・オブ・サターン) 。オリジナル・アルバムとしては通算6枚目で、初期のアヴァンギャルドな超絶テクニカル・デスメタルからプログレッシヴ・スタイルへと大幅にスタイルチェンジ。どこかPolyphiaを彷彿とさせる流麗なサウンドをベースに、随所でソリッドなデスコア・エレメンツを散りばめる、Rings of Saturnの新たなチャプターを予感させる仕上がりとなっている。
2016年前身バンドDayumを結成。2020年にSpire Of Lazarusへと改名している。Dayumから3枚目となる本作はDayumからのコンビであるギタリストJuliusとベーシストThomasに加え、Psalm of AbhorrenceのボーカリストJonが加入し、Juliusがドラムを兼任している。オリエンタルなオーケストレーションが嵐のように吹き荒ぶ中、目の覚めるようなブラストビートで駆け抜けていく。スウィープ、タッピングと満天の星空のようなメロディの煌めきも異次元だ。女性ボーカリストPipiをフィーチャーした「Farah」の豊麗多彩な世界観に圧倒される。
2011年グリーンベイで結成したAroniousのセカンド・アルバム。2020年にデビュー・アルバム『Perspicacity』発表後、ボーカルBrandon、ギタリストのNickとRyan、ベーシストJason、そしてBenightedやGods of Hateなどでドラムを担当してきたKevin Paradisという5人体制となり、本作の制作を開始。不気味に渦巻く奇怪なバンドロゴが、彼らが一体どんなバンドなのかを的確に表現していると言っていい。ほとんど鬼気と呼んでよいほどの不気味な迫力溢れるアヴァンギャルドなドラミングとリフが得体の知れぬ異世界へと聴くものを誘う。
The Artisan Eraへと移籍、Gregが脱退し、新たにドラマーとしてSingularityやAlterbeastで活躍したNathan Bigelow、過去にArkaikでライブ・ギタリストを担当した経歴のあるAlex Haddadが加入。ゲスト・ベーシストにInferiのMalcolm Pughを招き、レコーディングが行われた。前作『Nemethia』の延長線上にあるサウンドは迫力に磨きがかかり、プログレッシヴでありながらブルータルな仕上がりとなっている。「To Summon Amoria」ではヴァイオリン、フルート奏者をフィーチャー、NileやNecrophagistを彷彿とさせるサウンド・デザインにも挑戦している。
Eciton — The Autocatalytic Process
2004年、前身バンドIndespairが改名する形でコペンハーゲンを拠点にスタート。本作はボーカリストJesper von Holckを中心にギタリストのKristianとThomas、ベーシストGustav、そしてIniquityで活躍したドラマーJesper Frostの5人体制でレコーディングが行われた通算4枚目のスタジオ・アルバム。クラシックなデスメタルに精彩に添えられたテクニカル・デスメタルのエレメンツは自由で無駄がなく、それでいて豊かで洗練されている。強度のテクニカルでなく、高潔な芸術作品とでも言うべき一枚。謎めいたアートワークにもどこか惹かれる。
The Last Of Lucy — Moksha
2007年ハンティントン・ビーチでギタリストGad Gidonによって立ち上げられたThe Last Of Lucy。本作までにボーカルJosh、ギタリストChristian、ベーシストDerek、Ominous RuinのライブドラマーやTo Violently Vomitでもドラムを務めるJosef Hossain-Kayの5人体制になっている。摩訶不思議な地球外生命体のアートワークもそそられるが、そのサウンドもどこか不気味。ハードコア譲りのボーカルにきめ細やかなリフをメロディアスに展開。The Zenith Passageのようなジャリジャリとした質感の刻みに妙な心地良さを覚える。
Gutsaw — All Lives Splatter
2003年コロナで結成されたベテランであるが、2004年にリリースしたデビュー・アルバム『Progression of Decay』以来アルバムのリリースはなく、本作は18年振りに発表されたセカンド・アルバム。オリジナル・メンバーであるベース/ボーカルDavidとギター/ボーカルNecroに加え、Vampire SquidのドラマーMark Rivasが加わり制作された。ツインボーカルで絶え間なくガテラルを掛け合いながら、テクニカル・デスグラインドとも言うべきサウンドを爆速で繰り広げていく。時折挟み込まれるバウンシーなフレーズもフックが効いている。
2020年フランス・ストラスブールで結成。ボーカリストJason Gerhard、ギタリストAlecandre Lorentz、ベーシストLucas Eckert、ドラマーGabriel Labeauvieの4人体制で活動をスタート。デスコア・バンドを自称する彼らであるが、そのサウンドは「スラミング・ブルータル・デスコア」と形容するのが正しいだろう。アートワークを彷彿とさせるハイ&ロー、そしてさらにディープなガテラル・ヴォイスがケルベロスのようにして交互に咆哮、その展開はNo Face No Caseにも似たスタイルと言える。
Perversity Denied – The Arrival Of The Majestic End
2007年コロンビアの首都ボゴタで結成。Sistematic CoprophagiaのAlexander Clamotが中心のバンドで、本作はボーカルにCristianとGorepotのLarry Wang、ギタリストのWilsonとJohan、Virus InjectionのベースStevenが参加し国際的なラインナップとなっている。どっしりと血の気の多いリフがスペクタルに炸裂、リードシングル「Scavangers of the Cosmos」はチープさが言いようのない不気味さを醸し出している。
2019年アメリカ・ルイビルで結成。ニューヨークのアンダーグラウンド・ハードコア、そしてデスメタル・シーンで実直なライブ活動をこなしながらEPのリリースを立て続けに行い、Barbaric Brutalityからコンピレーション作『Dismembered On Display』を発表。映像メディアhate5sixによってライブ映像が撮影、公開されたこともありヘヴィなハードコア/デスコア・リスナーを中心に人気を博した。モッシュを誘う暴力的な展開、ミュージックビデオにもなっている「Blood Lust」は隠し味として組み込まれたスラミング・スピリットがフロアを血の海にしてしまう。
Biohazardous Human MetamorphosisやPutrified Dab Rig等、新世代インターネット・スラムを現実空間でプレイするJacob Bargasのプロジェクトとして始動。2021年にCondemnedのボーカルで元PathologyのClayton Meadeが加わり、ユニット体制で動き出した。果てのない暗闇に無限に広がっていくかのようなサウンド・デザインで鳴らされるGrieveの音はJon Zigの描いたブルータルなアートワークの非現実感を巧みに表現している。一切のメロディを排除した残忍極まりないスラム快作。
シングルのみのリリースやレビューしていないバンドの中から選んだものは「All New Goregrind」というYouTubeプレイリストにまとめていますので下記からチェックしてみて下さい。そしてパブリブから田上智之さん著『ゴアグラインド・ガイドブック』が来年1月に発売されますのでこちらもポチッと予約しておきましょう。
3年振り通算9枚目のスタジオ・アルバム。本作はボーカル/ギターMatt Harvery、ボーカル/ベースRoss Sewage、Deeds of Fleshにも在籍するドラマーMike Hamilton、GruesomeのギタリストSebastian Phillipsというラインナップでレコーディングされ、プロデューサーはコロンビア出身のAlejandro Corredorが手掛けている。先行シングルとして公開され、ミュージックビデオにもなっている「Drained of Color」では血濡れたデスグラインドを緩急豊かに疾走させ、隠すことの出来ないゴアメタルの腐臭が立ち込める。変わらぬ魅力詰まった一枚。
1998年から活動を続けるフレンチ・ゴアカルト、Gronibardの14年振りとなるサード・アルバム。Season of Mistからのリリースというのが驚きであるが、ゴアグラインドも彼らのようなスタイルはアートっぽさもあって、オーバーグラウンド・メタルシーンにおいては重宝されるのかもしれない。聴く人によっては全く受け付けられない気抜けたボーカル・スタイルが良くも悪くも絶大なインパクトを誇るが、ドゥーミーなゴアグラインドの演奏スキルは高い。
テキサス州オースティンを拠点に活動するMorgue Tarのデビュー・アルバム。何もない部屋に蛆虫だけが蠢くミニマルなアートワークと遠目で見ると蜘蛛の巣にしか見えないロゴが得体の知れない不気味さを醸し出している。Last Days of HumanityがD-BEATとクロスオーバーしたかのようなドライヴ感たっぷりのゴアグラインドは、人間が溺れてから溺死するまでのドキュメントかのようなボーカルと混ざり合いながら駆け抜けていく。この手のバンドは曲名勝負みたいなところがありますが、曲名がないのもMorgue Tarなら一周回ってアリだなと思わせてくれる。
2019年にスタートしたLast Days of Humanityのパロディ・プロジェクト、First Days of Humanityの何十枚目か不明であるが2022年にリリースされた一枚。そのプロジェクト名から人類が誕生した最初の日にちなみ、原始人やその時代をテーマにしたアートワークや楽曲名がずらりと並ぶ。だからなのか、ゴアグラインドのじめっとしたサウンドスケープではなく、どこか乾いたパソロジカルな雰囲気もあり、意外とサウンド面で評価出来る部分が多い。「Regurgitating Chunks of Mammoth (マンモスの塊の再利用)」という楽曲も無理やりゴアテーマに落とし込んだマンモスの肉塊が最新技術でプルプルと蠢き、再び生命が宿るような躍動感あるグルーヴが感じられる (気がする)。
Last Cheeseburgers of Humanity 『Last Cheeseburgers of Humanity』
アリゾナ在住のTapoとJacksによるゴアノイズ・ユニット、Last Cheeseburgers of Humanityのデビュー作。First Days of Humanityが打ち出した「〜Days of Humanity」というパロディ。Middle Days of Humanityが登場したことで終わったかと思いきや、全く意味不明な形でパロディの勢いを加速させてきた。ありとあらゆるチーズバーガーを並べたアートワークは何だかゴアっぽさがあるが、「これをみてお腹が空くが、実際は動物の死体を焼いた塊なんだ」というメッセージを感じるような感じないような……。サウンドはLast Days of Humanity伝説のアルバム『Putrefaction In Progress』とか『The Xtc Of Swallowing L.D.O.H. Feaces』のようなライオンがボーカルをやっているようなゴアグラインド〜ゴアノイズ。来年はいったいどんな「Last 〜 of Humanity」が誕生するのか楽しみだ。
3年振りのリリースとなった通算6枚目フルレングス。メンバーチェンジもなく、アートワーカー、エンジニア共に前作から同じ布陣で量産体制に入ったInanimate Existence。インスピレーションの泉がこんこんと湧き出す彼らのアイデアは、ブルータルな小技が光るブラストビートとガテラルが印象的。First Fragmentを彷彿とさせるネオ・クラシカルなギターソロをたっぷりと組み込み、どこか「テクニカル&プログレッシヴ組曲」のような上品さが感じられる。「Into the Underworld」は彼らの魅力を端的に表現したフックの効いたキラーチューン。
今年6月にリリースされた、Trivium, Unearth, Whitechapel等を手掛けるメタル界の巨匠、Mark Lewis とタッグを組んだ2ndアルバム『DUALITY』を引っ提げてのヨーロッパツアーでは、世界最大のMETALフェス「Wacken Open Air」METAL BATTLEにて、全28ヶ国から集結した強豪並みいる中、日本人初のグランプリを獲得。ツアーファイナル公演@O-WESTもソールドアウトさせ、国内外から大きな注目を集めているSABLE HILLS。
先日からスタートした2マンツアー「FRONTLINE ROAD SHOW」の集大成と言える、バンド初の主催フェス「FRONTLINE FESTIVAL」@川崎 CLUB CITTA’の第1弾出演バンドが解禁に。併せてチケット発売もスタートされた。
【出演】
SABLE HILLS
PHINEHAS (USA)
a crowd of rebellion
THOUSAND EYES
Imperial Circus Dead Decadence
DEXCORE
PROMPTS
明日の叙景
Sailing Before The Wind
and more!
ボーカルKyleを加えたトリオ編成で制作された本作は、キャッチーなスラムリフが豊かなグルーヴを生み出し、タイトなドラミングがドライヴする。これだけ聞くとスラミングなのかと思うだろうが、楽曲群はどれもピュアなブルータル・デスメタルに近い美的感覚を持ってして仕上がっていると言えるだろう。「UKのPathology」とでも言うべき純なブルデスの魅力が感じられる。タイトルトラック「An Ancient Summoning」はガテラル唱法において優秀な楽曲でもある。
ドラムのサウンド・プロダクションから察するに、Disgorgeの影響が強くドライなスネアのいぶし銀の響きがなんとも心地良い。オールドスクールなリフも時折スラムしつつ、初期Deeds of Flesh的なギターワークもあり面白い。クラシックなブルデスを現代に鳴らす貴重な存在。
Sermon of Mockery – Crippler Crossface Murder Suicide
Mortal Decayのボーカリスト John Paoline とウクライナ在住のミュージシャンらからなるニュー・バンド、Sermon Of MockeryのデビューEP。2022年はウクライナにとって非常に辛い年であったが、意外にもジャンル問わずメタル・シーンが完全にストップしてしまうことはなかった (作品自体は戦争が始まる前に作られていたのかも)。
ロゴが素晴らしい
キーウ在住のドラマー Lev Kurgansky はPosthumous Blasphemer、Disarticulating Extinguishment、Ezophagothomia、Fleshgoreなどにも在籍した経歴があり、その腕はお墨付き。意外にもJohnはMortal Decay一筋だったこともあり、テイストの違うサウンド上でのガテラルは新鮮。リミッターの外れたドラミングは素晴らしく、このドラムが聴きたくて何度も聴いた一枚。アートワークは最高のJohn Zig。
Gargling – Depraved Ingestion Of Cranial Discharge
とにかくこの強烈なアートワークに衝撃を受けた。ここまでエネルギッシュな嘔吐にフォーカスした作品は見たことがない。このジャケだけで今年のベスト・アルバムは間違いないと確信したが、内容も素晴らしかった。2019年にCarbonized InnocentsやCryptophthalmosなどに在籍するMax RiveraとBrutal Scat、Fetid Bowel Infestation、NecrogasmのHarry Morganによって立ち上げられ、Maxは全ての楽器をこなし、Harryがボーカルを務めている。タイのEccymosisをはじめ、New Standard Elite直系とも言える雪崩系のドラミングが時折スラムパートを交えながら突進、猛獣のようなガテラルが何重にも重なっていく爽快感がたまらない。
Congenital Anomalies – Systematic Violence
チェコ・プラハを拠点に活動するCongenital Anomaliesの通算3枚目・フルアルバム。Lord of the Sick Recordingsのリリースでスラミング・ブルータル・デスメタル・バンドとして知られるが、どちらかと言うとDying Fetus直系のグルーヴィー・ブルータル・デスメタルと言ったスタイル。突出した個性はないものの、単純明快な楽曲構成、ブラスト一辺倒ではなくしっかりとグルーヴ重視のリフとドラミングが良い塩梅で組み込まれている。もちろんスラムパートもガッツリあるが、Congenital Anomaliesの魅力はどちらかと言うとスラムへ接続するまでの展開にあるように聴こえる。
Antropofagus – Origin
イタリア・ジェノヴァの重鎮、Antropofagus の5年振り通算4枚目のフル・アルバム。”Meatgrinder”を名乗るギタリストFrancesco Montesanti以外にオリジナル・メンバーはおらず、皆それぞれにいくつものバンドを掛け持ちしており、実質Meatgrinderのバンドと言えるだろう。本作からボーカリストにDevangelicの Paolo Chiti が加入。ブルータル・デスメタル・シーンを代表するドラマー Brutal Dave のマシーンのように正確なドラミングの上でしっかりとデスメタリックなボーカルが際立っている。繊細なメロディの輝きを微細に捉えながらも力強いリフで牽引していくMeatgrinderの確かな技術に圧倒される。グルーヴや転調など、そういったことが一旦置いておいて、芸術作品としてじっくりと聴き込むべき一枚。
Insect Inside – Into Impending Apotheosis
ロシアン・ブルータル・デスメタルの有名人達によって2017年に結成されたInsect Inside。昨年、デビュー・アルバム『The First Shining of New Genus』をリリースしているので、名前を聴いたことがあるというブルータル・デスメタル・リスナーは多いかもしれない。
Disfigurement of Flesh、Morphogenetic Malformation、Traumatomyと錚々たるバンドでドラムを務めるDaniil Sementsovの叩き出す個性的なグルーヴは輪郭をどんどんぼかしながら時にテクニカルに疾走。もう一つ彼らの特筆すべき点はEmbodiment Elimination、Equivokeなどに在籍するギタリストMikhail Lukoyanovのギターワーク。微細にエディットしたことで生まれるグルーヴを爆発させながらInsect Insideの世界観を演出する。アートワークもDisgorgeの『Parallels of Infinite Torture』を彷彿とさせる色味、構図で狙いが感じられる。
Vomit Forth – Seething Malevolence
アメリカ・コネチカットの新鋭、Vomit Forthのデビュー・アルバムはCentury Media Recordsからと言うことで、ブルータル・デスメタルというより、さらに広域のデスメタル・シーンに向けてアプローチされている。2018年結成、メンバーそれぞれに輝かしいキャリアがあるわけでなく、このタイプのバンドがCentury Media Recordsからデビューというのだから、やはりどこか引っ掛かる個性がある。
2020年にワシントン州タコマで結成されたニュー・バンド。New Standard Elite からのリリースということで、そのサウンドはなんとなく想像することが出来るだろう。もはやグルーヴを成さない強烈なブラストビートが音速で駆け抜けていき、ノイズの壁となって押し寄せてくるリフも完全にリミッターが振り切れてしまっている。彼らが面白いのは、他のNew Standard Eliteのバンドがノンストップで駆け抜けていくのに対し、しっかりとブレイクダウンやスラムパートを挿入しているところだ。ここまでやっていいのかと他を圧倒する、エクストリームな一枚。
Between The Killings – Reflection Of Murder
ベテラン揃いの新鋭バンド、Between The Killings のデビュー・アルバムはComatose Musicから。LividityやDeadenで活躍したギタリストVon Young を筆頭に、Necessary DeathやMaimedのベースIanとドラムJustinのコンビらが安定感のあるブルータル・ビートを生み出していく。スラムベースでありつつも幾度も急加速し、砂塵の如くグルーヴを巻き上げていく。不気味なメロディからは血が滴り落ちるかのような殺気が立っており、Between The Killingsサウンドを不気味に仕立てる。現代スラムはちょっとコッテリ過ぎる、というブルータル・デスメタル・リスナーには耳馴染みの良い一枚だろう。
Asking Alexandriaでボーカルを務めた経歴を持つボーカリストDenis Stoff率いるポスト・ハードコア/メタルコア・バンド、Drag Me Outが最新アルバム『Demons Away』から収録曲「Let Me In」のミュージックビデオを公開しました。たっぷりとギターソロを盛り込みながらエキゾチックなポストハードコアをドラマ性たっぷりsにプレイ。
2019年リリースのファースト・アルバム『Pressure』から始まった3部作のコンセプト・アルバムのひとつになっており、先行公開されている楽曲「Crystal Arms」、「Bullet in My Teeth」を含む12曲の新曲が収録されている。
USオールドスクール・スラミング・ブルータル・デスメタル・バンド、Sanguisugabogg が新曲「Pissed」のミュージックビデオをCentury Media Recordsから公開しました。バンドは2023年2月にニュー・アルバム『Homicidal Ecstasy』を同レーベルからリリースすることを発表しています。
ミシガンのマスグラインド・ベテラン、See You Next Tuesday が復活! Good Fight Musicと契約し、新曲「Hey Look, No Crying」のミュージックビデオを公開しました。2023年2月には15年振りとなるニュー・アルバム『Distractions』をリリースする。時を経て蘇る、強烈なノイズの嵐が脳天に直撃する……。
See You Next Tuesday:
Drew Slavik – Guitar
Chris Fox – Vocals
Rick Woods – Bass
James Watson – Drums