オランダのメタルコア Changing Tides、新曲「False Serenity」で“偽りの平穏”を描く! 新EP『To Exist Is Worth Nothing』は10月

オランダのメタルコア/デスコア・バンド Changing Tidesが、ニューシングル「False Serenity」のオフィシャル・ミュージックビデオを公開した。楽曲では、重厚なギターリフ、激しいリズム、ハーシュボーカルと、よりメロディックでアトモスフェリックなパートを組み合わせている。

「False Serenity」というタイトルが示すのは、表面的には穏やかに見えながら、その内側に不安定さや緊張が潜んでいる状態だ。楽曲もそのコントラストを軸に構成され、比較的抑えられたパートをヘヴィなセクションが断ち切ることで、最後まで張り詰めた空気を維持している。

同時公開されたミュージックビデオではバンドのパフォーマンスを中心に据え、楽曲が持つ暗さや感情的な緊張感を映像でも表現。デスコアの攻撃性と、現代的なメタルコアに見られるダイナミックな展開を行き来するChanging Tidesの現在のスタイルを提示している。

「False Serenity」は8月14日にリリースされ、同名作品には「If Pain Is Constant」「Oxytocin」「To Exist Is Worth Nothing」を含む全4曲が収録されている。Changing Tidesはさらに、新EP『To Exist Is Worth Nothing』のリリース公演を10月に予定している。

10月16日にはアイントホーフェンのDynamoで、Torn From Oblivion、Infliktion、Nothing Ends Quietlyを迎えてリリースショーを開催。10月18日にはハールレムのPatronaatでも、ScornとMan As Plagueをサポートに迎えた公演が行われる予定となっている。

Changing Tidesはオランダ南部を拠点とする5人組で、Bleed From Within、Thy Art Is Murder、Lorna Shoreなどから影響を受けたメタルコア/デスコアを展開。重いギターリフ、大規模なブレイクダウン、オーケストラ的なレイヤーを組み合わせたサウンドを特徴としている。

これまでにはTo The GraveのDane Evans、OceanoのAdam Warren、DistantのAlan Grnjaらとのコラボレーションも実現。2024年にはアルバム『Amidst The Gray』を発表しており、今回の新作ではさらに重いブレイクダウンとライブでのエネルギーを意識した方向へ進んでいる。

「False Serenity」

2026年8月14日リリース

収録曲

1. False Serenity
2. If Pain Is Constant
3. Oxytocin
4. To Exist Is Worth Nothing

Official Website

https://changingtidesband.com/

ドイツのブラッケンド・デスコア・バンド Mental Cruelty、新作『Echoes Of A Forlorn Land』10月23日リリース決定! 北欧神話を描く「Raise The Raven Banner」MV公開

ドイツ・カールスルーエを拠点とするブラッケンド・デスコア・バンド Mental Crueltyが、ニューシングル「Raise The Raven Banner」をリリースし、オフィシャル・ミュージックビデオを公開した。同曲は10月23日にCentury Media Recordsからリリースされるニューアルバム『Echoes Of A Forlorn Land』の7曲目に収録される。

『Echoes Of A Forlorn Land』は、2023年の『Zwielicht』に続くスタジオアルバムで、全11曲を収録。北欧神話からインスピレーションを受けた作品となっており、Odin、Loki、Thorをはじめとする神々や神話上の存在を題材にしながら、ブラックンド・デスコアにブラックメタル、フォーク、パワーメタルなどの要素を取り入れている。

「Raise The Raven Banner」は、Mental Crueltyが持つ極端なヘヴィネスをすぐに前面へ出すのではなく、シネマティックなフォーク要素や戦場を思わせるインストゥルメンタルから始まる楽曲。古代的なメロディと軍楽的な質感によって中世の戦場を思わせる空気を作り上げ、そこから重厚なギター、激しいドラム、獰猛なボーカルへと展開していく。

新作ではJens Bogrenがプロデュース、ミックス、マスタリングを担当。Mental Crueltyは、北欧神話をテーマにした作品を制作するにあたり、スウェーデン出身のBogrenを迎えたことについて触れ、その仕上がりがアルバムへ大きなインパクトを与えたと説明している。BogrenはこれまでDimmu Borgir、Behemoth、Kreator、Amon Amarth、Opethなどを手掛けてきた。

「Raise The Raven Banner」のミュージックビデオは、フィンランドのRiivata Visualsと制作するためエストニアで撮影された。バンドは音楽と同じレベルで映像にも高い基準を設けており、楽曲の世界観を単に再現するだけでなく、映像によってさらに拡張することを重視しているという。Riivata VisualsはこれまでOrbit Culture、Humanity’s Last Breath、Allt、Insomniumなどの映像も手掛けている。

『Echoes Of A Forlorn Land』には、すでに公開されている「The Serpent Of Midgard」「Helheim」なども収録。タイトル曲を置かず、「Fenrir」「Draugar」「Ride Of The Valkyries」といった曲名を並べることで、作品全体に北欧神話を軸とした統一された世界観を持たせている。

アルバム発売後には、Mental Crueltyにとって初となるヨーロッパ・ヘッドラインツアーも開催される。Ov SulfurとExtermination Dismembermentが全日程に参加し、Sun EaterとAcraniusが一部公演に出演。11月27日のロッテルダム公演からスタートし、ロンドン、パリ、ハンブルク、コペンハーゲン、ストックホルム、ヘルシンキ、ベルリン、プラハなどを巡り、12月20日に地元カールスルーエでツアーを締めくくる。

『Echoes Of A Forlorn Land』収録曲

1. Weltennacht
2. Fenrir
3. Blood For Blood
4. The Serpent Of Midgard
5. Helheim
6. Draugar
7. Raise The Raven Banner
8. Cry Of Batariel
9. Frost
10. Dämmerbruch
11. Ride Of The Valkyries

『Echoes Of A Forlorn Land』
2026年10月23日リリース
Century Media Records

Pre-order/Pre-save

https://mentalcruelty.lnk.to/EchoesOfAForlornLandID

「Raise The Raven Banner」ストリーミング

https://mentalcruelty.lnk.to/RaiseTheRavenBannerID

Official Website

https://www.mentalcrueltyofficial.com/

Korpse、Lamb Of Godの名曲「Now You’ve Got Something To Die For」をブルータル・デスメタル仕様でカバー 3曲入りEP『Forbid』リリース

オランダのスラム/ブルータル・デスメタル・バンド Korpseが、Lamb Of Godの「Now You’ve Got Something To Die For」をカバーした音源を公開した。同曲は8月21日にUnique Leader Recordsからリリースされた3曲入りニューEP『Forbid』に収録されている。

原曲「Now You’ve Got Something To Die For」は、Lamb Of Godが2004年に発表したアルバム『Ashes Of The Wake』の3曲目に収録された楽曲。MachineとLamb Of Godがプロデュースを手掛けた同作を代表する楽曲のひとつで、Korpseはそのグルーヴ・メタルを基盤とした原曲を、自身のスラム/ブルータル・デスメタル・サウンドへと再構築している。

今回のカバーは、EP『Forbid』を構成する3曲のひとつとして収録されたもの。Korpseは新作について、妥協のないブルータリティに歌詞とメッセージを加えることで、さらなる攻撃性を持たせた作品だと説明している。さらに、自分たちは誰かが求める居心地の良いイメージに合わせようとしているわけではないとし、これまでと変わらず徹底したブルータル・サウンドを追求していく姿勢を示した。

Korpseによる「Now You’ve Got Something To Die For」のカバー自体は、EP発売に先駆けて8月上旬にUnique Leader Recordsから先行公開されていた。今回『Forbid』の正式リリースによって、作品の一部として改めて聴くことができる。

Lamb Of Godの原曲は2004年の『Ashes Of The Wake』に収録され、20年以上にわたってバンドの代表的なカタログのひとつとなっている。Mark Mortonは同曲について、Panteraを思わせるギターリフにChris Adlerの高速なデスメタル系ドラムを組み合わせたことで、異なるヘヴィメタルの影響が交差する楽曲になったと振り返っている。

『Forbid』
2026年8月21日リリース
Unique Leader Records

Official

https://www.uniqueleader.com/

sace6、デビューアルバム『brutalist』収録曲「basorexia」MV公開 官能的なR&Bとモダンメタルの重さを融合

R&Bとメタルを融合するデュオ sace6が、「basorexia」のオフィシャル・ミュージックビデオを公開した。同曲は5月8日にSumerian Recordsからリリースされたデビューアルバム『brutalist』の3曲目に収録されている。

「basorexia」は、一般的に「誰かにキスしたい、あるいはキスされたいという圧倒的な衝動」を意味する言葉として使われている。楽曲ではそのタイトルを想起させる親密で官能的な空気感と、sace6が持つヘヴィなサウンドを重ね合わせている。

サウンドは滑らかなR&Bのテクスチャーと表現力のあるボーカルを軸にしながら、歪んだギターやモダンメタルの重量感を組み合わせたもの。柔らかなメロディと攻撃的なサウンドが交互に現れ、親密さと激しさという相反する要素をひとつの楽曲の中で共存させている。

今回公開されたミュージックビデオも、楽曲が持つ二面性を視覚的に広げた内容となった。暗く官能的でありながら不穏さを伴う映像によって、sace6が音楽面で打ち出す柔らかさとヘヴィネスのコントラストを強調している。

『brutalist』はsace6にとって初のフルアルバムで、全11曲を収録。「basorexia」のほか、「besotted」「reverie feat. jxdn」「ego」「covet」「nepenthe」「perfidy」などが収められている。Sumerian Recordsから5月8日にリリースされ、R&Bの親密さ、ポップのメロディ、メタルの激しさを横断するサウンドが作品全体で展開されている。

sace6は2024年にsace.とNoah Thomasによって結成されたニューヨーク/ニュージャージーをルーツとするデュオ。柔らかさと歪み、脆弱さと音量といった対照的な要素を音楽の軸に据え、2025年のEP『Limerence』を経て、2026年にSumerian Recordsから『brutalist』を発表した。

『brutalist』収録曲

1. besotted
2. reverie feat. jxdn
3. basorexia
4. allured
5. ego
6. covet
7. uneven
8. dolorous
9. nepenthe
10. fabulist
11. perfidy

『brutalist』
2026年5月8日リリース
Sumerian Records

ストリーミング/購入

https://sumerian.lnk.to/brutalist

Official

https://sumerianrecords.com/

Guilt Trip、スペインのLeyendas Del Rock 2026で披露した「Tearing Your Life Away」のライブ映像公開

イギリス・マンチェスターを拠点とするハードコア・バンド Guilt Tripが、「Tearing Your Life Away」のライブ映像を公開した。映像は、2026年にスペインで開催されたLeyendas Del Rockで収録されたもので、フェスティバル側から公開されている。

映像では、Guilt Tripのヘヴィなギターリフ、強靭なリズム、ハードコア由来の攻撃性を前面に押し出したパフォーマンスを確認することができる。大規模な野外フェスティバルのステージで、バンドのライブにおける重量感とエネルギーを捉えた映像となった。

「Tearing Your Life Away」は2022年にシングルとして先行リリースされ、2023年9月22日に発表された2ndアルバム『Severance』にも収録された楽曲。同作では6曲目に配置され、「Sweet Dreams feat. LANDMVRKS」「The Gates」「Severance」などとともに収められている。

Guilt Tripは2026年6月5日に、Roadrunner Records移籍後初となるアルバム『Armour Of Angels』をリリースした。全12曲を収録し、「Resurrected」にはP.O.D.のSonny Sandovalがゲスト参加している。バンドは同作について、過去3年間を費やして制作し、結成から現在までに経験してきたものを12曲へ落とし込んだ作品だと説明している。

現在のGuilt TripはJay Valentine、Jak Maden、Sam Baker、Tom Aimson、Lily Kilcoyneの5人編成。2026年は『Armour Of Angels』のリリースに加え、Malevolenceとのアメリカ公演やVans Warped Tour、Brutal Assault、Leyendas Del Rockなど各地のライブ/フェスティバルへ出演している。

「Tearing Your Life Away」Live at Leyendas Del Rock 2026

『Armour Of Angels』
2026年6月5日リリース
Roadrunner Records

Official

https://www.roadrunnerrecords.com/

Extol、13年ぶりのニューアルバム『Aura Of Decay』を11月6日リリース決定! 先行曲「The One And The Many」で現代社会の分断を描く

ノルウェーのエクストリームメタル・バンド Extolが、ニューシングル「The One And The Many」をリリースした。同曲は11月6日にSolid State Recordsから発売されるニューアルバム『Aura Of Decay』のオープニング曲で、2013年のセルフタイトル作『Extol』以来、13年ぶりとなるフルアルバムからの先行曲となる。

「The One And The Many」は、現代社会における“部族化”や思想的な分断をテーマにした楽曲。古代哲学における「一と多」の問題を手掛かりに、個人のアイデンティティと集団、ポストモダン社会における真実の相対化、そして互いに敵対するコミュニティが形成されていく構造へ目を向けている。

ギタリストのChrister Espevollは、「真実が相対的に感じられる一方で、部族的なドグマはむしろ強まっている時代に生きている」と説明。楽曲ではその混乱を映し出し、インターネット上の表面的なノイズの奥に目を向け、宗教や政治における独善的な行動が思想によってどのように維持されているのかを考えてほしいと語っている。

サウンド面では、不規則な構成や急激な展開の変化を用いることで、心理的な崩壊や混乱を表現。Extolが長年展開してきたテクニカルなデスメタル、プログレッシブ・メタル、ブラックメタルなどの要素を引き継ぎながら、新作では初期作品『Burial』を思わせる生々しくブラックメタル色の強い雰囲気も随所に取り入れられているという。

『Aura Of Decay』は全11曲を収録し、Christer Espevollが復帰したPeter Espevoll、Ole Børud、David Husvikとの編成で制作された。Extolは2023年に「Labyrinth Of Ill」と「Exigency」を発表しており、Solid State Recordsは当時、この2曲をフルアルバムへ向けた布石と位置づけていた。

Extolは1993年にオスロで結成。デスメタルを軸に、テクニカルな演奏、メロディ、プログレッシブ・メタルやブラックメタル、スラッシュメタルなどを取り込みながら活動し、『Undeceived』『Synergy』『The Blueprint Dives』などを発表してきた。2013年にはセルフタイトル作『Extol』で本格的に復帰しており、『Aura Of Decay』はそこから長い期間を経て完成した新たなフルアルバムとなる。

『Aura Of Decay』収録曲

The One And The Many
Disintegrate
Sanctum
Merciless Hunger
Vile Path
Phantom Dismay
Shield And Alibi
Wrecked Within Walls
Dimness Of Lingering Gloom
Beneath The Dirt
End Of Times

『Aura Of Decay』
2026年11月6日リリース
Solid State Records

Official

https://www.solidstaterecords.com/extol

Darko US、2027年の「最初で最後のアメリカ公演」とニューアルバムを発表 今後はChelsea Grinの活動を優先

Chelsea Grinのボーカリスト Tom Barberと、元EmmureのJosh Millerによるプログレッシブ・デスコア・プロジェクト Darko USが、2027年にニューアルバムをリリースする予定であることを明らかにした。さらに、同年にはプロジェクト結成以来初となるアメリカ公演も開催する予定で、バンドはこれを「最初で最後のDarko US公演」と表現している。

Darko USは声明で、これまでプロジェクトを支えてきたファンへ感謝を伝え、2026年に発表した『Oni 2』とEP『Cuckoo』への反響についても言及。今後もDarko USを継続していく意向を示しながら、2027年に新たなアルバムをリリースする計画があることを明かした。

一方で、Tom Barberが所属するChelsea Grinの新作も控えていることから、Darko USとしての新曲リリースはしばらく休止するという。具体的な休止期間やニューアルバムのタイトル、発売日、収録内容については現時点で発表されていない。

ライブについても詳細な日程や会場は明らかにされていないが、バンドは2027年に「FIRST and ONLY Darko US shows」としてアメリカ公演を開催すると予告している。Darko USは2020年の始動以来、スタジオ制作を中心に活動してきたため、実現すれば初の正式なアメリカでのライブ活動となる。

Darko USは2026年5月5日に4thアルバム『Oni 2』をリリース。同作にはShadow Of IntentのBen Duerr、元Chelsea GrinのAlex Koehler、Cane HillのElijah Wittらがゲスト参加しており、全12曲を収録した。

その約3か月後となる8月10日には、5曲入りEP『Cuckoo』を発表。「Death Spiral」にはMolotov SolutionのNick Arthur、「Landslide」にはNorthlaneのMarcus Bridgeが参加している。2026年だけでフルアルバムとEPを発表したDarko USは、その勢いを維持したまま2027年の新作へ進むことになる。

また、バンドは2026年後半にも新たなマーチャンダイズを発売する予定だと予告している。公式ストアでは現在も『Oni 2』や『Cuckoo』のCD、アナログ盤、アパレルなどが展開されている。

現時点では2027年のニューアルバム、アメリカ公演ともに詳細は未発表。Darko USはChelsea Grinの新たな活動を挟みながら、2027年に再びプロジェクトを本格始動させる予定となっている。

Official Website

https://darkoband.com/

Crabcoreはなぜ衰退したのか? Attack Attack!から始まったMySpace時代の熱狂、その衰退と現在のリバイバル

2000年代後半のメタルコアを振り返るうえで、Crabcoreほど当時のインターネット・カルチャーと密接に結び付いた言葉は少ないかもしれない。極端に腰を落としてギターを弾くステージアクション、派手なシーンヘア、スキニージーンズ、エレクトロニック・サウンド、オートチューンを多用したクリーンボーカル、そして強烈なブレイクダウン。当初は一部のメタルコア・バンドを馬鹿にするためのジョークとして使われた言葉だったが、やがて一つの時代を象徴する存在になっていった。

YouTubeに公開された「What Killed CRABCORE?」では、Attack Attack!を起点としてCrabcoreが誕生し、MySpaceやYouTubeを通じて急速に拡大した過程、そしてなぜ2010年代半ばまでに勢いを失っていったのかを振り返っている。

動画が描くCrabcoreの歴史は、単純な「流行した音楽が飽きられて消えた」というものではない。シーンそのものの過飽和、ファンの成長、SNSの変化、バンド側がより成熟した音楽を求め始めたこと、そして次の世代のオルタナティヴ・ミュージックが台頭したことなど、複数の変化が同時に起きた結果として、その時代は終わっていった。しかし現在、そのサウンドや美学は再び新しい世代から注目され始めている。

 

Attack Attack!「Stick Stickly」から生まれたCrabcore

動画では、Crabcoreの誕生をAttack Attack!の「Stick Stickly」ミュージックビデオと結び付けている。ギタリストたちが極端に腰を落として演奏する姿が「カニのように見える」と揶揄され、それをきっかけにCrabcoreという呼び名が広がった。

興味深いのは、Attack Attack!自身がその呼び名に抵抗しなかったことだ。動画内で紹介される過去のインタビューでは、誰かがバンドを馬鹿にするためにWikipediaへ書き込んだ言葉だったのではないかと振り返りながら、「面白いからそのまま受け入れた」という姿勢を見せている。後にはCrabcoreを冠したTシャツまで制作しており、自分たちに向けられた嘲笑を逆にバンドのアイデンティティの一部へ変えていった。

しかし、Attack Attack!が物議を醸していたのはステージアクションだけではなかった。アルバム『Someday Came Suddenly』では、ハイトーンのスクリーム、パニックコード、チャグを主体としたブレイクダウンへ、派手なシンセサイザー、エレクトロニック・パート、オートチューンを強く使用したクリーンボーカルを組み合わせた。

当時の伝統的なメタルファンから見れば、あまりにも突飛な組み合わせだった。批評家から冗談のような作品として扱われることもあった一方、この音楽を必要としていたのは必ずしも既存のメタルファンではなかった。

動画では、当時エモやシーン・カルチャーからメタルコアへ足を踏み入れようとしていた新しい世代にとって、Attack Attack!が「入口となるバンド」だったと捉えている。暗くシリアスであることが当然とされていたヘヴィ・ミュージックに、鮮やかな色彩、ポップミュージック、エレクトロニクス、遊び心を持ち込んだことで、それまでのメタルコアとはまったく異なる聴衆を呼び込んだ。

 

MySpaceがCrabcoreを世界規模のムーブメントへ変えた

Crabcoreの拡大を語るうえで欠かせないのがMySpaceとYouTubeだった。

「Stick Stickly」の公式ミュージックビデオは当時としては珍しい規模で拡散し、世界各地のシーンキッズがAttack Attack!を知るきっかけとなった。メタルコミュニティから強烈に嫌われる一方、それと同じくらい熱烈に支持する若いファンも存在していた。

その後、似た感覚を持ったバンドが次々と人気を獲得する。動画ではAsking Alexandria、Confide、Of Mice & Men、I See Stars、A Skylit Driveなどが、この時代を構成した重要なバンドとして取り上げられている。

Asking AlexandriaはAttack Attack!が提示した要素を、より攻撃的で完成された形へ進化させた存在として紹介され、Of Mice & MenではAttack Attack!を離れたAustin Carlileが新たなスターとなった。I See Starsは当時のElectronicoreを語るうえで重要な存在であり、Attack Attack!自身も彼らからの影響について語っていたという。

やがて「Crabcore」は単なるカニのような動きだけを意味するものではなくなっていった。シーンヘア、スキニージーンズ、派手なファッション、エレクトロニクス、メタルコア、独特なステージアクションなどをまとめた一つのカルチャーへと変化していった。動画ではAttack Attack!がその「設計図」のような存在になり、新しく登場するバンドがそのフォーマットを取り入れていったと振り返っている。

その拡大を可能にしたのがMySpaceだった。動画ではMySpaceについて、単なるSNSではなく、巨大企業や既存メディアが握っていた音楽発見の力をリスナーへ開放した存在として捉えている。ユーザーはプロフィールからプロフィールへ移動しながら、新しいバンドを次々と発見することができた。

シーンが急拡大すると、当然レーベルも動き始める。CrabcoreやElectronicoreが人気を集めれば、各社は「次のAttack Attack!」を探すようになる。こうして、もともとはインターネット上のジョークから生まれた言葉が、音楽産業からも無視できないムーブメントへと変わっていった。

 

Asking AlexandriaとOf Mice & Menがもたらした「ロックスター」

Attack Attack!がCrabcoreの設計図を作った一方、動画では彼らのピーク時に一つ欠けていたものがあったとも指摘している。それが、シーン全体を象徴する「ロックスター」の存在だった。

そこで登場したのがAsking AlexandriaのDanny WorsnopとOf Mice & MenのAustin Carlileだった。

@before_beyond From metalcore chaos to soulful solo sounds 🎤 Danny Worsnop’s journey is pure transformation. From Asking Alexandria to his country-blues solo career, he’s proven he can do it all. Which Danny era is YOUR favorite? 👇 Don’t miss this 12-moment evolution! 🔥 👉 Follow for more artist evolutions and epic music journeys! #DannyWorsnop #AskingAlexandria #ShadesOfBlue #MusicEvolution #RockIcon ♬ The Final Episode (Let’s Change Channel) – Asking Alexandria
@before_beyond From stage screams to survival—Austin Carlile’s story of resilience and rebirth in 12 moments. #AustinCarlile #OfMiceAndMen #MetalcoreLegend #MusicEvolution #MetalMusic ♬ Second & Sebring – Of Mice & Men

彼らはルックス、ファッション、ボーカル、カリスマ性、そして強烈なステージパフォーマンスを持っており、単なるバンドのフロントマンを超えて、若いファンが憧れるアイコンになっていった。

こうしたスターの誕生によってCrabcore周辺の音楽はさらに大きな注目を集め、レーベルや企業もその商業的な可能性を認識するようになる。Asking Alexandriaがテレビ番組「Jimmy Kimmel Live!」に出演するなど、かつて一部のインターネット・カルチャーだった音楽がメインストリームへと到達する場面も生まれた。

ジョークとして始まったCrabcoreは、一時期メタルコアの中でも最も目立つスタイルの一つとなった。しかし、急激に拡大したムーブメントには、やがて避けられない問題が起こり始める。

 

なぜCrabcoreは衰退したのか――最大の問題は「過飽和」

動画がCrabcore衰退の大きな理由として挙げているのが、フォーマットの過飽和だった。

人気ジャンルが生まれると、似たバンドが増える。それ自体は珍しいことではない。流行に便乗して利益を得ようとする者もいれば、その音楽に可能性を感じ、自分なりの形へ発展させようとする者もいる。

しかし、チャグを主体としたブレイクダウン、エレクトロニックなシンセサイザー、ハイトーンのクリーンボーカル、大量のオートチューンといった組み合わせが何度も繰り返されるうちに、かつて予測不能に感じられたサウンドが次第に定型化していった。

音楽だけではない。派手なシーンファッションや蛍光色を使用したマーチャンダイズなども大量に登場し、本来は目立つためのデザインだったものが、全員同じ方向へ進んだことで逆に目立たなくなっていった。

最初は「こんな音楽を作っていいのか」と思わせるほど異質だったCrabcoreが、数年後には「またこのサウンドか」と思われるものへ変化してしまったというわけだ。

 

Crabcoreと一緒に、シーンキッズも大人になった

Crabcore側の変化と同時に、聴いていたファン自身も成長していった。

2000年代後半にシーン・カルチャーへ夢中になっていた10代の若者たちは、数年後には学校を卒業し、仕事を始め、自分が何者なのかをシーンの外でも探す年齢になっていた。一部はそのままヘヴィ・ミュージックを聴き続けたが、完全に別の音楽へ移っていった人もいる。

動画では、Crabcoreが単なる音楽ジャンルではなく、特定の世代の「人生の一時期」と強く結び付いていたことを指摘している。だからこそ、その世代が成長すれば、同じ形の音楽を永遠に求め続けるわけではなかった。

さらにインターネット自体も変化した。MySpaceは自分の好きな曲、好きなバンド、友人、写真、派手なグラフィックなどを使い、自分自身のページを自由に作ることのできる場所だった。しかしSNSがFacebookなどへ移行すると、プロフィールは次第に統一され、よりシンプルで使いやすいものになっていった。

動画では、このインターネットの変化とCrabcoreの衰退を重ねている。派手で、騒々しく、過剰で、個性的だったMySpace。そして同じように派手で、騒々しく、過剰だったCrabcore。インターネット全体が整理され、均一化されていくなかで、Crabcoreは人々が過去に置いていこうとしていた時代そのものを象徴するようになっていった。

 

バンド自身も「Crabcoreから卒業」しようとした

Crabcoreを聴いていたファンだけではなく、演奏していたミュージシャン自身も若かった。

成功した当時はリスナーと数歳しか違わないメンバーも珍しくなく、彼らも当然成長していった。そこで生まれたのが、「自分たちは本当にこの音楽を一生作りたいのか」という問題だった。

さらにCrabcore系バンドは長年、一部の批評家やメタルファンから冗談のように扱われてきた。その結果、多くのバンドが「自分たちは本物のミュージシャンだ」と証明したいと考えるようになったのではないか、と動画では分析している。

シンセサイザーを減らす。派手な色をなくす。コミカルな要素を消す。よりシリアスで「成熟した」メタルを目指す。

しかし、その過程で最初に人々を惹きつけていた個性まで失ってしまったバンドもいた。技術的には成熟していても、新鮮さや楽しさがなくなり、結果として無難な音楽になってしまう。

動画では、この時代のメタルコアが「成熟しようとすること」に集中しすぎた結果、かつての魅力だった混沌やキャラクターまで失ってしまったと指摘している。

同時に、Danny WorsnopやAustin Carlileのような強烈な個性を持った人物が象徴していた「ロックスター性」も薄れていった。プロダクションは整い、ミュージシャンはよりプロフェッショナルになった。しかしステージ以外では存在し得ないような強烈な人物像を持つスターが減っていったという見方だ。

 

2010年代半ば、バンドはそれぞれ別の道へ

2010年代半ばになると、Crabcoreの中心にいたバンドやミュージシャンはさまざまな方向へ進んでいく。

Confide、That’s Outrageous!、Close to Homeなど解散するバンドがいる一方、別のプロジェクトで新しい成功を手にした人物もいる。動画ではAttack Attack!周辺から生まれたOf Mice & Men、Bilmuri、Beartoothを、その代表例として挙げている。

また、ニューメタル、オルタナティヴ・メタル、ハードロックなど、より長い商業的実績を持つスタイルへ移行するバンドも増えた。動画では、Crabcoreというフォーマット自体がすでに成長の限界へ到達していたため、さらに大きな成功を目指したバンドがラジオ向けのサウンドへ進んだ可能性にも触れている。

その結果、かつて旧世代のロックとはまったく違う音楽として登場したバンドたちが、徐々に自分たちが置き換えようとしていた従来型のハードロックへ近づいていくという皮肉な状況も生まれた。

その中で、動画が成功例として取り上げているのがCaleb ShomoのBeartoothだ。

BeartoothではAttack Attack!時代のコミカルさや強いエレクトロニクスを減らした一方、ブレイクダウンなど自分自身にとって重要だった要素は残された。さらに生々しいプロダクション、個人的な感情、強いフックを加えることで、単純に過去を否定するのではなく、Attack Attack!で得た経験から必要な部分だけを次の音楽へ持ち込んだ。

動画では、これは流行から抜け出す一つの理想的な方法だったのではないかと評価している。

 

次の世代となったポップパンク・リバイバル

Crabcoreの勢いが落ち始めた頃、Warped Tourでも別の新しい流れが存在感を強めていた。

2013年から2014年頃には、The Story So Far、State Champs、Neck Deepなど、次世代のポップパンク・バンドが若いオルタナティヴ・ミュージック・ファンから大きな支持を集めるようになった。

動画では、Crabcoreがあまりにも過剰な音楽だったからこそ、その次に注目されたポップパンクが対照的だった点を興味深い変化として挙げている。複雑なエレクトロニクスや極端なブレイクダウンを重ねるのではなく、パワーコードとキャッチーなコーラスを中心としたシンプルな音楽が、新しい世代にとって新鮮な存在になった。

つまりCrabcoreには、ある日突然「死んだ瞬間」があったわけではない。

フォーマットが使い尽くされ、ファンが成長し、ミュージシャン自身も別の音楽を求め、新しいシーンが登場した。優れたアーティストは新しい方向へ進み、単純なコピーだったバンドは消えていく。その積み重ねによって、Crabcoreというムーブメントは徐々に姿を消していった。

 

MySpaceへのノスタルジーとCrabcore再評価

しかし、時間が経つと、それまで恥ずかしい過去だと思っていたものが再び魅力的に見えることがある。

現在、MySpace時代の美学そのものが再発見され始めている。ストレートアイロンで作った髪型、スネークバイト・ピアス、ネオンカラーの服、極端な角度から撮影した写真など、2000年代後半のシーン・カルチャーを知らない新しい世代までが、そのスタイルを取り入れている。

音楽でも同様の現象が起きている。特にMySpace Deathcoreではリバイバルの動きが強く、動画ではREV3RENT、Slamwich、Psycho-Frameなど、2007年前後のデスコアを思わせるサウンドを持った新世代のバンドを紹介している。

現代のメタルが高度に洗練され、技術的にも完璧なプロダクションへ向かってきた反動として、荒々しく、不完全で、MySpace時代からそのまま出てきたような音楽が逆に新鮮に響いているという。

Crabcoreでは同規模のリバイバルはまだ少ないものの、動画ではAshes At Lastを一例として紹介している。過去のElectronicore/Crabcore的な要素を再び取り入れる新しいバンドが存在し、実際に支持を伸ばしていることは、このサウンドに再び需要が生まれている証拠ではないかと捉えている。

 

Electric Callboyは「進化したCrabcore」なのか

一方、動画ではCrabcoreそのものが完全に消えたわけではなく、その基本的な発想は現代の音楽へ進化して残っているとも考えている。

その代表として名前が挙げられるのがElectric Callboyだ。

エレクトロニックなプロダクション、巨大なクリーンコーラス、ブレイクダウン、複数ジャンルの衝突、派手な衣装、ユーモア。そして何より「楽しさ」を失っていない。

クラシックなCrabcoreとの大きな違いは、その馬鹿馬鹿しさが完全に意図されたものとしてコントロールされている点だと動画では分析している。

初期Crabcoreでは、さまざまな要素が無秩序に詰め込まれたように感じられる楽曲も多かった。それに対してElectric Callboyは、自分たちがどのようなバンドなのかを理解したうえで、カオスを計算されたエンターテインメントとして成立させている。

動画では、これは「成熟=シリアスで退屈になること」と考えなければ、初期Crabcoreのバンドたちが進むことのできた未来の一つだったのではないかと見ている。

そして興味深いことに、復活したAttack Attack!も似た結論へたどり着いている。

現在の彼らは『Someday Came Suddenly』をそのまま再現するのではなく、現代的なメタルコア、EDM、ポップ、Electric Callboy以降のパーティー・メタル的な要素を取り入れている。同時に、かつては嘲笑の対象だったCrabcoreという言葉から逃げることをやめ、ユーモアやエレクトロニクスを再び自分たちのアイデンティティとして利用するようになった。

Electric Callboyや現在のAttack Attack!はCrabcoreの「進化した形」を提示し、Ashes At Lastのような新しいバンドはオリジナルに近いサウンドそのものの復活を試みている。

 

Crabcoreは「ただの流行」ではなかった

Crabcoreが再び2000年代後半と同じ規模でメタルコアを支配する可能性は高くないのかもしれない。それでも、長い間多くの人が距離を置こうとしていたCrabcoreを、新しい世代が積極的に探し始めているという変化は興味深い。

MySpace Deathcoreのリバイバルは当時のブルータリティを復活させ、ファッションのリバイバルは当時の美学を取り戻した。そしてCrabcoreの再評価は、メタルコアから失われていった「楽しさ」をもう一度取り戻そうとしているのかもしれない。

動画の最後では、若者から生まれた流行には次の若い世代が必要だという考えも語られている。かつてCrabcoreを作ったミュージシャンや聴いていたファンは年齢を重ねた。それ自体は自然なことであり、無理に昔の姿へ戻る必要もない。

重要なのは、次の世代が過去から影響を受けながら、自分たちなりの新しいものを作ることだ。

深く真剣な音楽と、馬鹿馬鹿しいほど楽しい音楽は同時に存在できる。ヘヴィ・ミュージックだからといって、常に自分自身を深刻に見せ続けなければならない理由はない。

もともと一つのジョークから生まれたCrabcore。しかし、それは最終的に世界各地の若者を巻き込み、メタルコアのサウンド、ファッション、ライブパフォーマンス、そしてインターネット上の音楽カルチャーそのものに影響を残した。

単なるギミックでも、一時的な流行だけでもない。

動画が最後に表現しているように、Crabcoreは一つの「時代」だったのだ。

 

参照元動画

「What Killed CRABCORE?」

ドイツのニューメタルコア・バンド AVOIDER、5曲入り新EP『Maelstrom』をリリース 約17分に凝縮した最新作から表題曲MV公開

ドイツ・ハンブルクを拠点とするニューメタルコア・バンド AVOIDERが、5曲入りニューEP『Maelstrom』を8月21日にリリースした。あわせて、作品のタイトル曲「Maelstrom」のオフィシャル・ミュージックビデオを公開している。EPは約17分の作品となっている。

「Maelstrom」は、重量感のあるサウンド、グルーヴを重視したギターリフ、モダンな音響的アプローチを組み合わせた楽曲。激しいパートとよりアトモスフェリックな展開を行き来しながら、タイトルが示す“渦”のような不安定さと勢いを表現している。

EP『Maelstrom』には「Burden」「Escapist」「Shapeshifter」「Withdrawn」、そして表題曲の全5曲を収録。短い収録時間の中で次々と展開を切り替えながら、AVOIDERが現在展開しているニューメタルコア、メタルコア、デスコア、djentなどの要素を集約した作品となった。Bandcampでは8月21日リリースの作品として公開されている。

AVOIDERは2024年以降、「Enigma」「Sickening::Ghost」「The Feared One」、2025年には「Katharsis」「Comatose」と継続的に楽曲を発表してきた。Spotifyの公式プロフィールでも、ハンブルク発のニューメタルコア・バンドとして紹介されている。

EP発売翌日の8月22日には、地元ハンブルクのLOGOでリリース公演を開催。Saviourself、Throatcut、I Am The Deceiverが共演し、会場側も今回のEPをAVOIDERにとって次のチャプターを開く作品として紹介している。

『Maelstrom』収録曲

1. Burden
2. Escapist
3. Shapeshifter
4. Withdrawn
5. Maelstrom

『Maelstrom』
2026年8月21日リリース

ストリーミング/購入

https://avoiderexe.bandcamp.com/album/maelstrom

福岡ラウドロックバンド REX、EP『CURSE』より「Bleeding Curse」ミュージックビデオ公開

福岡を拠点に活動する男女ツインボーカルのラウドロックバンド REXが、「Bleeding Curse」のミュージックビデオを公開した。

「Bleeding Curse」は、8月29日に配信リリースされるEP『CURSE』の収録曲。同作には「Bleeding Curse」「Dawnrise」「RUNMA」「Blind Vision」の全4曲が収められる。楽曲はREXが制作し、作曲はi.say、作詞はwataru、英訳はanri.が担当。ドラムアレンジにはtsy(Evilgloom)が参加している。レコーディングは音楽堂PLUMで行われ、ミックスとマスタリングは丸山漠(a crowd of rebellion)が手掛けた。

ミュージックビデオは、Richardがディレクションを担当。DOP / ColorはTaisei Nakai、アシスタントカメラはsettsu、タイトルロゴデザインはwataruがクレジットされている。

また、9月4日には東京・新宿ANTIKNOCKにて、REX主催のリリースショー『Future Echo 2026 1st EP Release Show』の開催も決定している。

【リリース情報】

REX
EP『CURSE』
2026年8月29日(土)0:00 配信リリース

収録曲:

Bleeding Curse
Dawnrise
RUNMA
Blind Vision

配信 / Pre-Add, Pre-Save
https://linkco.re/7mz6mxd5

【クレジット】

Music:REX
Song written:i.say
Lyrics:wataru
English translation:anri.
Drum arrangement:tsy(Evilgloom)
Recorded:音楽堂PLUM
Mixed, Mastered:丸山漠(a crowd of rebellion)
Artwork:wataru

【ミュージックビデオ】

REX
「Bleeding Curse」

Director:Richard
DOP / Color:Taisei Nakai
Assistant Camera:settsu
Title logo design:wataru

【公演情報】

REX Pre.
『Future Echo 2026 1st EP Release Show』

2026年9月4日(金)
東京・新宿ANTIKNOCK

koma (Invert Hourglass)によるメロディック・ハードコア・プロジェクト、Show me the Light againが初音源をリリース

Invert Hourglassのkomaによるメロディック・ハードコア・プロジェクト、Show me the Light againが、1stシングル「ShadowSelf」を8月26日に配信リリースした。

Show me the Light againは、komaによるソロプロジェクトとして始動したもの。Counterparts、Taken、Hundredth、Vacant Home、The Ghost Inside、Bloomなどをフェイバリットに挙げ、メロディック・ハードコアを軸にした楽曲を発表している。

1stシングルとなる「ShadowSelf」は現在、各配信サービスで公開中。プロジェクトの初音源としてリリースされた。

【リリース情報】

Show me the Light again
1st Single「ShadowSelf」
2026年8月26日(水)配信リリース

Streaming
https://linkco.re/stMsuBSZ

The Number Twelve Looks Like You、Foxy Shazamとの新曲「Joy Is A Weapon」公開 10月に7年ぶりのアルバムをリリース

アメリカ・ニュージャージー出身のマスコア・バンド The Number Twelve Looks Like Youが、ニューシングル「Joy Is A Weapon」をリリースし、ミュージックビデオを公開した。同曲にはFoxy Shazamが参加しており、10月16日にEqual Vision Recordsからリリースされるニューアルバム『Howls From The Holographic Heart』の最終曲に収録される。

『Howls From The Holographic Heart』は、2019年の『Wild Gods』以来7年ぶりとなるスタジオアルバム。全12曲で構成され、Jeremy Cormitas、Trae Titus、そしてギタリストのAlexis Parejaがプロデュースを担当した。

「Joy Is A Weapon」にはFoxy ShazamのボーカリストEric Nallyとホーン奏者Alex Nauthが参加しており、The Number Twelve Looks Like Youの予測不能なマスコア/ポストハードコアと、Foxy Shazamの持つ華やかで演劇的な要素を組み合わせた楽曲となっている。ミュージックビデオはニュージャージー州リンドハーストのAmerican Legionで撮影され、Jesse KormanとTom Haasが共同監督を務めた。

楽曲では、怒りや恨み、自分を傷つけた人々によって人生そのものを決められることを拒み、喜びを見つけること自体を抵抗として捉えている。バンドは「反撃することだけが最も強い反抗ではなく、どんな形でも喜びを見つけ、壊されることを拒むこともまた反抗になり得る」と説明している。

フロントマンのJesse Kormanは新作について、「とても正直なアルバム」と表現。キャリアの現在地では、周囲から期待されるThe Number Twelve Looks Like You像に応えようとするのではなく、自分たちが本当に作りたい作品へ進むことを選んだと語っている。

Alexis Parejaも、バンドは流行や周囲の期待に合わせるのではなく、自ら進む方向を決めてきたと説明している。『Howls From The Holographic Heart』では、音楽だけでなくアートワークや全体の美学まで含め、一つのまとまった作品として作り上げながら、必ずしもすべてのリスナーに受け入れられることを目的にはしていないという。

アルバム発売に先駆け、The Number Twelve Looks Like Youは9月から『Mongrel』発売20周年を記念したアメリカツアーを開催する。Kaonashi、Blind Equation、Differenceが日程ごとにサポートとして参加し、9月25日のサンアントニオ公演から10月30日のレイクウッド公演まで各地を巡る予定となっている。

『Howls From The Holographic Heart』収録曲

Trust Chaos
Glow In The Dark Skin
Dancing Before The Flood
False Face
Fangs Out
A Candle Awaits
Indeciso
Hard To Be Human
Volcanic March
Desire To Expire
Become A Ghost
Joy Is A Weapon

『Howls From The Holographic Heart』
2026年10月16日リリース
Equal Vision Records

 

Music Video Credits

Directed by Jesse Korman + Tom Haas
Additional Directing by Eric Nally
Edited by Tom Haas
Director of Photography: Tom Haas
Additional Cinematography: Nick Libraro
Production Assistant: Michael Spadola + Nick Libraro + Vinny Noto
Playback and Audio: Chris Golom
Filmed at Lyndhurst American Legion, Lyndhurst, NJ
Set Photography by Siddharth Gandhi

SPECIAL THANKS TO THE BEST CROWD EVER FOR SHOWING UP AND GOING WILD, JERSEY SHORE SALSA, OBSIDIAN ABSURD AND EVERYONE ELSE WHO PARTICIPATED IN MAKING THIS COME TO LIFE.

Thy Art Is Murderの新ボーカル”Jerry Grimefeld”とは何者なのか? 11歳から始めた音楽活動、ラッパーとしてのキャリア、小さなライブハウスから突然5万人規模のステージへ… これまでの経歴に迫る

2026年、オーストラリアのデスコアを代表するThy Art Is Murderに新たなフロントマンが加わった。名前はJerry Grimefeld。Honest Crooks、Vengeanceでの活動歴を持ち、メタルだけでなくラッパーとしても音楽活動を続けてきた人物だ。

Thy Art Is Murderは7月29日にルーマニアで開催されたRockstadt Extreme FestでGrimefeldを新ボーカリストとしてステージに迎え、その後、本人が正式な新ボーカリストであることも明らかになった。

YouTubeに公開された「Who the F**k Is Jerry Grimefeld!? Interview With the New Thy Art Is Murder Vocalist」では、まだ多くのメタルファンにとって謎の多いGrimefeld本人にインタビュー。11歳頃から始めたスクリーム、Parkway Driveから受けた影響、ラップとの関係、突然数万人規模のステージに立つことになった現在、ボーカルコンディションの管理、そしてThy Art Is Murderのフロントマンとして今後改善していきたい部分について語っている。

 

「Jerry Grimefeldって一体誰なんだ?」

Thy Art Is Murderの新体制がスタートすると、Grimefeldはステージ上で「WHO THE F**K IS JERRY GRIMEFELD?」と書かれたシャツを着用していた。

実際、それは多くのファンが抱いていた疑問でもあった。長年世界的なデスコア・バンドとして活動してきたThy Art Is Murderの新たなフロントマンでありながら、これまで彼の名前を知らなかったリスナーも少なくなかった。

インタビューで「一体何者なのか」と聞かれたGrimefeldは、自分についてオーストラリアのラッパーであり、Grimeをやっていて、同時に「メタル・ボーイ」でもあると説明する。つまり彼の音楽的なバックグラウンドは、デスコアだけではない。

幼い頃からラップとスクリームの両方に取り組んできたというGrimefeldは、自身が育った音楽環境をEminemと映画『The Matrix』のサウンドトラックが混在したようなものだったと振り返っている。ラップを始めた時期とスクリームを始めた時期はほぼ同じで、本格的に声を使い始めたのは11歳頃。15歳になる頃にはすでにバンドで活動していたという。

 

11歳でスクリームを始めたきっかけはParkway Drive

Grimefeldがエクストリーム・ボーカルを始める直接的なきっかけになったのがParkway Driveだった。

友人からParkway Driveを聴かされ、その激しさに衝撃を受けた。当時の彼が音楽について感想を述べると、友人から「何を歌っているのか分かっていないだろう」と言われたという。その一言が、彼を自分自身でスクリームする方向へ向かわせた。

現在29歳と話しているため、インタビュー時点ですでに約18年間エクストリーム・ボーカルに取り組んできたことになる。突然現れた新人ボーカリストのように見える一方、声そのものについては10代になる前から長い時間をかけて試行錯誤してきた人物だ。

自身の発声についてGrimefeldは、専門的な名称を正確に説明できるわけではないとしている。その感覚は胸や喉を完全にリラックスさせた状態から出す「ため息」に近く、それを長年かけて横隔膜のコントロールとともに強力な音へ発展させてきたと説明している。

体系的な理論から発声方法を組み立てたというより、長期間実践を重ねながら自分の身体に合う方法を身につけてきたタイプのボーカリストであることが分かる。

 

2,000人規模から、一気に5万人規模のステージへ

Thy Art Is Murder加入以前、GrimefeldはオーストラリアでHonest CrooksやVengeanceのフロントマンとして活動していた。しかし、Thy Art Is Murderで経験するライブの規模はそれまでとは大きく異なる。本人によれば、それ以前に経験した最大規模のライブは2,000人程度だった。それが今回のヨーロッパ・フェスティバル・ツアーでは、数万人規模の会場へ一気に飛び出すことになった。

インタビューが行われたSummer Breezeでは、フェスティバル全体で4万5,000~5万人規模になるという話を聞き、本人もその差の大きさに驚いている。ただし、大きなステージに萎縮している様子はない。

Grimefeldは広いステージについて「遊び場」のようなものだと表現している。走り回ることが好きで、自分の好きな曲を歌いながら巨大なステージを自由に動けることを楽しんでいるという。実際、現在の彼のステージパフォーマンスでは客席へウォーターガンを撃ったり、長いキャットウォークがあればすぐに走っていったりする姿も見られる。それらは事前に綿密に計算した演出ではないらしい。

インタビューでは、ステージ上で警備員がウォーターガンを持っているのを見つけ、その場で「それをくれ」と頼み、そのまま客席へ水を撃ち始めたというエピソードを紹介。「大きな計画があるわけではなく、ただその場で色々やっている」と話している。

 

自分に怒っている観客も「もっと怒らせればいい」

新ボーカリストの加入となれば、当然すべてのファンがすぐに受け入れるとは限らない。しかしGrimefeldは、そのプレッシャーについてかなり独特な向き合い方をしている。

自分に対して不満を持っている人が客席にいることについて、「そういう人たちなら、もっと怒らせてもいい」と冗談交じりに語り、もしその人の顔にウォーターガンの水が当たれば面白いとも話している。

一方、それ以外の観客については暑い会場で水が必要だったから撃っていたとも説明しており、敵対的な姿勢だけでステージへ立っているわけではない。

Thy Art Is Murderという長い歴史を持つバンドへ途中から加入し、既存ファンの評価を一身に受ける状況でも、必要以上に自分を守ろうとせず、むしろステージそのものを楽しもうとしている。その奔放さは現在のGrimefeldを特徴づける要素の一つになっている。

 

睡眠不足、故障したバス、砂埃――ツアーで直面した過酷な現実

この日のインタビューでは、本来であればGrimefeldが実際にスクリームを披露し、発声について詳しく解説する予定だった。しかし、彼は声を温存する必要があり、実演できない状態だった。その背景には過酷な移動があった。

前日のライブは本人が「人生で一番埃っぽかった」と表現するほど砂埃の激しい環境で、その後14時間ほどバスで移動する予定だった。しかしツアーバスが故障し、さらにエアコンも停止。非常に暑い車内で眠ることができず、インタビュー時点までほとんど睡眠を取れていなかったという。

それでも数時間後にはThy Art Is Murderとして巨大なフェスティバルのステージへ立たなければならない。Grimefeld自身、この日の自分が理想とするパフォーマンスをできる状態ではないことは理解していた。しかし、バスの故障や気温、前日の砂埃は自分ではコントロールできない。「こういうことは起こる。これがツアーだ」と受け止め、与えられた状態の中でステージへ立とうとしている。

巨大なフェスティバルへ出演する華やかな部分とは対照的に、長距離移動、睡眠不足、気候、会場環境などと付き合いながら毎日一定水準のパフォーマンスを求められる、ツアーミュージシャンの厳しい側面も見えてくる。

 

声を守るために「できるだけ話さない」

コンディション管理について、Grimefeldが最も基本的な方法として挙げているのが休息だった。

ライブを控えた日は可能な限り話さず、声を使わないようにする。十分に休み、水分を取り、自分に合った温度の水を使いながら、一日かけて少しずつ本番へ向けた状態へ持っていくという。

ツアー序盤には決められたウォームアップも行っていた。一方、今回のツアーではこれまで経験したことのない長時間のセットを10日間ほど連続で演奏しており、本人は冗談交じりに「もう十分ウォームアップされている」と話している。

インタビューでは、水の中へストローを入れて息を吐き、声帯周辺へ適度なバックプレッシャーを与えるボーカルウォームアップ用の器具についても紹介される。Grimefeld自身はそれまで知らなかったようで、その場で興味を示していた。

こうした会話からも、18年間スクリームを続けてきた人物でありながら、現在も新しい方法を学びながら自分のボーカルを改善していることが分かる。

 

水、蜂蜜、カフェイン――ボーカルケアをめぐるゲーム

動画中盤では、さまざまな飲食物や行動を「声に良いもの」「悪いもの」「ステージでの燃料」に分類するゲームも行われる。Grimefeldは水を非常に重要なものとして扱い、特にこの日のようなコンディションでは積極的に水分を取っている。また蜂蜜についても強く好意的な反応を見せている。

一方、エナジードリンクは避ける方向に分類し、現在のツアーでは基本的にカフェインを控えるようにしていると説明する。コーヒーについても、乳製品など他のものにつながりやすいことを理由に否定的に扱っている。

ただし、このコーナーにはGrimefeld自身のかなり強いジョークも含まれている。

例えば喫煙について「スクリームを始めた頃から吸っている」と話して肯定側へ置いたり、アルコールについても冗談を交えたりしている。本人も最後には「自分はきちんと健康管理しているわけではない」と笑っており、このゲームでの分類を医学的なボーカルケアの推奨として受け取るべきものではない。

むしろ、インタビュー全体を通じて実際に一貫しているのは、休息、水分補給、声を使いすぎないこと、そして本番へ向けて一日を通してコンディションを整えることだった。

 

Thy Art Is Murder加入は「新しい章の始まり」

インタビュー終盤では、Thy Art Is Murderのボーカリストとして現在の自分に満足しているのかと尋ねられる。

Grimefeldの答えは「まだ自分がなりたいところには到達していない」というものだった。

現在はヨーロッパで巨大なフェスティバルへ出演しているものの、アメリカをはじめ、まだ経験していない地域のステージにも立ちたい。さらにライブの回数を重ね、自分自身で把握できていない部分を理解していく必要があると考えている。

今回の活動は、これまで経験したことのない長さのセットを連日演奏し、これまでで最も多くの観客と接し、最も忙しいスケジュールを経験するものでもある。メディアのインタビューについても、これまでほとんど経験がなかったという。

つまりGrimefeldにとって現在は、完成されたボーカリストとしてThy Art Is Murderへ加入したというより、これまで積み重ねてきた18年間の経験を、突然世界規模の環境で試している段階でもある。

 

ハイトーン、ガテラル、そして「走り回りながら歌う」という課題

具体的なボーカル面では、今回のツアーへ向けてハイトーンのスクリームをかなり練習してきたという。

インタビュー当日には新曲を披露する予定もあり、その楽曲ではハイのボーカルを多く使用していることを明かしている。

同時に、自身のガテラルや、より極端な発声についても現在進化させている段階だという。

しかし、彼が現在最も難しいと感じているのは単純な発声技術だけではない。

Thy Art Is Murderの曲には非常に多くの歌詞があり、長時間にわたってボーカルを出し続ける必要がある。その一方でGrimefeld自身は、ステージ上を全力で走り回り、ウォーターガンを持って観客へ突っ込み、思いついたことを次々と実行するタイプのフロントマンだ。

そこで必要になるのが、パフォーマーとして自由に暴れ回ることと、「自分には歌うという仕事がある」ことのバランスだという。

新しい環境で自分らしさを消すのではなく、そのエネルギーを維持したまま、Thy Art Is Murderの要求する高いレベルのボーカルを毎晩安定して届ける。それが現在のGrimefeldにとって大きな課題になっているようだ。

 

Thy Art Is Murderの新時代を担うJerry Grimefeld

Jerry Grimefeldは、突然何万人もの観客の前へ現れた「謎の新ボーカリスト」のように見える。

しかし、その背景をたどれば、11歳頃から約18年間スクリームを続け、15歳からバンド活動を経験し、Honest CrooksやVengeanceでオーストラリアのヘヴィ・ミュージック・シーンを歩いてきた人物だ。同時にラッパーとしてのバックグラウンドを持っていることも、従来のThy Art Is Murderのボーカリストとは異なる要素になる可能性がある。

2026年7月にThy Art Is Murderの新ボーカリストとして姿を現した時点では、その正体すら多くのファンに知られていなかった。しかし8月には、Grimefeldが正式にバンドの新たなフロントマンであることが確認されている。

2,000人規模だった自身のライブ経験から、一気に数万人規模のフェスティバルへ。そこでは過酷なツアー環境に耐えながら、長時間のセットを連日歌い、新しい楽曲にも対応しなければならない。

本人もまだ完成したとは考えていない。

むしろ「世界を一周するくらい走らなければ、自分が行きたい場所には到達しない」という感覚で、これから経験を積もうとしている。

客席へウォーターガンを撃ちながらステージを走り回る自由さと、18年間積み上げてきたエクストリーム・ボーカル。その両方をThy Art Is Murderの新しい音楽へどう結び付けていくのか。

「Jerry Grimefeldって一体誰なんだ?」

現在はまだ、その問いに対する答えそのものを本人が作り始めたばかりなのかもしれない。

参照元動画

「Who the F**k Is Jerry Grimefeld!? Interview With the New Thy Art Is Murder Vocalist」

Anberlin、Matty Mullinsをリードボーカルに迎えた初のフルアルバム『CURRENCY』を11月11日リリース決定! 先行シングル「NEVERAFTER」MV公開

アメリカ・フロリダ出身のオルタナティブロック・バンド Anberlinが、9thスタジオアルバム『CURRENCY』を11月11日にEqual Vision Recordsからリリースすることを発表した。あわせて、ニューシングル「NEVERAFTER」のミュージックビデオを公開している。『CURRENCY』は、Memphis May FireのMatty Mullinsをリードボーカルに迎えて制作された初のフルアルバムとなる。

Mullinsは2024年に発表された『Vega』の2曲でAnberlinのレコーディングに初参加しており、今回の『CURRENCY』では全編にわたってリードボーカルを担当する。現在の公式ラインナップはMullins、Christian McAlhaney、Joseph Milligan、Deon Rexroat、Nathan Youngの5人で構成されている。

アルバムはAnberlinとMemphis May FireのKellen McGregorが共同でプロデュースを担当。過去に完成しなかった楽曲のアイデアも活用しながら、Mullins自身が新たなクリエイティブ面を加える形で制作されており、バンドがこれまで築いてきたサウンドと現在の方向性を結びつけた全11曲となる。

Mullinsは『CURRENCY』のテーマについて、自分自身のアイデンティティを築いてきたものがすべて崩れ落ちたあとに何が起こるのかを描いた作品だと説明。失恋、喪失、依存、羞恥、自分自身につく嘘などを通過しながら、そこに留まり続けるのではなく、真実と向き合い、自分を傷つけていたものを手放して新しい自分へ進んでいく過程を描いているという。

さらにMullinsは、回復は痛みが終わった瞬間に始まるのではなく、その痛みから逃げることをやめた時に始まるという考えを示している。『CURRENCY』では忍耐、脆弱さ、希望といったテーマも扱われ、力強いロック・ナンバーと内省的な楽曲の双方が収められる。

今回公開された「NEVERAFTER」はアルバムのオープニング曲。ミュージックビデオはAnberlinのドラマーNathan YoungとJacob Monizが共同監督を務めた。すでに発表されている「HIGHSTAKES」も新作に収録されるほか、6曲目の「TRENCHES」にはSwitchfootがゲスト参加している。

Anberlinは『CURRENCY』発売に向け、Switchfootとともに北米ツアーを開催する。9月から11月にかけてアメリカ各都市を巡る予定で、新体制となったAnberlinの楽曲とこれまでのカタログをステージで披露していく。

『CURRENCY』収録曲

1. NEVERAFTER
2. GRAVITY
3. HIGHSTAKES
4. GHOST
5. MEDICATE
6. TRENCHES feat. Switchfoot
7. AFTERMATH
8. RELAPSE
9. DISPLACE
10. LIES
11. ASHES

『CURRENCY』
2026年11月11日リリース
Equal Vision Records

Pre-order/Pre-save

https://anberlin.lnk.to/CURRENCY

Official Website

https://www.anberlin.com/

Butcher Babies、新作『NIGHTBLOOM』10月リリース決定! 「苦しみではなく、生き延びたこと」をテーマに新曲「Blame It on the Wind」MV公開

アメリカのメタル・バンド Butcher Babiesが、ニューアルバム『NIGHTBLOOM』を10月2日にJudge & Jury Recordsからリリースすることを発表した。あわせて、最新シングル「Blame It on the Wind」のオフィシャル・ミュージックビデオを公開している。

『NIGHTBLOOM』は全10曲を収録。Howard Bensonがプロデュースを担当し、Joe Rickard、Neil Sanderson、Henry Fluryが共同プロデューサーとして参加した。また「Songbird」ではCameron Pierce MizellとEvan McKeeverが追加プロダクションを手掛けている。

ボーカルのHeidi Shepherdは、新作の制作が自身のセラピー体験から始まったと説明している。数年前、自分を責め続ける感情や自己不信から抜け出せない時期を過ごし、SNSから離れて人生で初めてセラピーを受け始めたという。そこから、長年抑え込んできたトラウマや記憶、感情と向き合うことになり、それらを書き出すようになった。

Shepherdが題材にしたのは、20年以上前の結婚生活の破綻、離婚へとつながった出来事、愛していた相手が別の人物へ惹かれていく様子を目の当たりにした経験、何十年も記憶に残り続けた一夜の関係、元恋人の死、宗教コミュニティから疎外された経験、そして20年来の親友を失ったことなど。セラピーを通して、それまで自分でも重さに気づいていなかった出来事を掘り起こしていったと振り返っている。

そうした暗い記憶を再び経験しながら楽曲を書く過程で、Shepherdは過去の出来事を別の形へ変えることができたという。『NIGHTBLOOM』について、「苦しみについてのアルバムではなく、生き延びたことについてのアルバム」と説明し、失恋、不安、裏切り、痛みそのものだけでなく、その経験から何が生まれたのかを描いた作品だと語った。暗い季節の中からでも何かが育ち、花開くことがあるという考えがアルバムタイトルにも込められている。

ギタリストのHenry Fluryは、アルバム制作全体のテーマを「目的を持って書くこと」だったと説明。楽器の各パート、音のレイヤー、歌詞に至るまで意味を持たせ、すべてのディテールをひとつの物語を伝えるために作り上げたとし、『NIGHTBLOOM』をButcher Babiesにとって最も重要な作品だと位置づけている。

最新シングル「Blame It on the Wind」は、長年心に残り続けた関係を題材にした楽曲。Shepherdによると、2012年の一夜限りの関係として始まったものが、その後何年にもわたって自身に影響を与えるつながりへ変化したという。相手への欲望から離れられないことや、自分の選択への責任を認める代わりに周囲の状況を理由にしてしまう心理を描いている。

Butcher Babiesは2026年もライブ活動を継続しており、Chad Grayとともにアメリカ各地を巡るツアーを開催。9月18日にはケンタッキー州ルイビルで開催されるLouder Than Life Festivalにも出演する予定となっている。

『NIGHTBLOOM』収録曲

1. Lost in Your Touch
2. Sincerity
3. Blame It on the Wind
4. Broken & Beautiful
5. Are You Waiting Up?
6. Black Clouds Over Georgia
7. Fever In My Neck
8. Songbird
9. Leaving California
10. Black Dove

『NIGHTBLOOM』
2026年10月2日リリース
Judge & Jury Records

Pre-save

https://ffm.to/nightbloom

Official Website

https://butcherbabies.com/