The Last Ten Seconds of Life : 貫禄見せつけるダウンテンポ傑作! ニューアルバム『The Last Ten Seconds of Life』リリース!

 

The Last Ten Seconds of Life : ペンシルバニア州マンスフィールドのデスコアバンド、The Last Ten Seconds of Lifeがニューアルバム『The Last Ten Seconds of Life』をUnique Leader Recordsからリリースしました。

 

昨年10月にUnique Leader Recordsとの契約を発表、ブルータルに磨きをかけ、ひたすらにダウンテンポを追求していくのだろうと勝手に予想してましたが、想像の上をいく、これまでバンドが鳴らしてきたニューメタル/メタルコア・サウンドとクロスオーバーした新時代のダウンテンポを聴かせてくれます。

 

いくつもピックアップしたいタイトルはありますが、「Glory be 2 Misery」は、The Last Ten Seconds of Lifeにしか作れないアメリカン・アンダーグラウンド・メタルコア/デスコアのプライド溢れる仕上がり。非常に面白いですし、普通にメタルとして新しい面白さがあります。いくつもピースをランダムに組み合わせながら一曲になっているというか、とにかく新鮮。

 

「Zapffe Isn’t Invited to the Party」はシンプルにダウンテンポな切れ味鋭い一曲、チューニングもボーカルもローすぎてアガります。

 

 

 

現在行われているCattle Decapitationとのツアーでも新曲披露してますが、相当かましてますね。ミュージックビデオも最高なのでチェックしてみてください。とにかく聞き込むほどに味わい深くなっていくダウンテンポ・超傑作です。

 

 

Joshua Travis (Emmure)、ニューメタルコアを更に進化させた新曲「Web of Lies」リリース!

EmmureやGlass Cloud、The Tony Danza Tapdance Extravaganzaなどで活躍するギタリストJoshua Travisが新曲「Web Of Lies」をSharpTone Recordsからリリースしました。

 

Darko USなどに通じるニューメタルコア/デスコア・スタイルは、JoshuaがEmmureを通じて最初に鳴らし、ニューメタルコアのパイオニア的な存在です。彼の新曲もまた、後続のアーティストに影響を与えるフレッシュなアイデアがたくさん盛り込まれていて面白いですね。

 

楽曲には、Andy Cizek (Monuments)とStephen Tarantoが参加している模様。

 

 

ENOX : 微細にエディットされたリフが炸裂するメタルコア ニューアルバム『Euphoria』リリース!

 

ENOX : ニュージャージー州ジャージーシティを拠点に活動するプログレッシヴ・メタルコアバンド、ENOXがデビューアルバム『Euphoria』をリリースしました。ボーカリストMichael Guevarez、ギタリストのErnesto GrassiとMikey Luna、ベーシストRoy Beatty、ドラマーJohn Capparelliの5人体制を取るENOXが2018年にシングル「Convulsions」でデビュー。これまで実直にシングルリリースを続け、いよいよアルバムデビューとなりました。

 

 

微細にエディットされたリフ、エッジの効いたサウンドスケープ、それでいて耳の残る華麗なクリーン・パートが心地良いENOXサウンド。Notionsのようなニューメタルコア/ラップメタルっぽさもあるので、そういうサウンドが好きな方にもオススメです。

 

Underoath : キャリアを通じ培ったオリジナリティを現代的にアップデートした快作『Voyeurist』リリース!

 

Underoath : 1997年からフロリダ州タンパを拠点に活動するメタルコア/ポストハードコアバンド、Underoathが前作『Erase Me』からおよそ3年10ヶ月振りとなる通算9枚目のスタジオ・アルバム『Voyeurist』をFearless Recordsからリリースしました。

 

2015年に再結成。そこからメンバーチェンジもなくドラム/ボーカリストAaron Gillespie、キーボーディスト/プログラマーChristopher Dudley、ギタリストのTimothy McTagueとSpencer Chamberlain、ベーシストGrant Brandell、リード・ボーカリストSpencer Chamberlainの6人で活動を続けている。

 

 

本作はプロデューサーにThe AlmostのドラマーであるJJ Revellを起用。ギタリストのTimothy、キーボーディストChristopher、ドラマーAaronと共にプロダクション、エンジニアリングを行い、ミックスはChad Howatが担当した。

 

第1弾先行シングルとして発表された「Damn Excuses」は2021年7月14日に公開された。ファンからはこれまでのUnderoathのキャリアを全て詰め込んだ傑作と称され、既に2021年時点で本作が「2022年のベスト・メタルコア/ポストハードコアアルバムだ」との声も上がった。ダイナミックかつヘヴィなリフが独特な空気感の中を漂うように刻まれていく展開美は芸術的と言えるだろう。

 

第2弾先行シングルとして発表された「Hallelujah」は、2021年8月4日に公開された。彼らの名作『Define the Great Line』を彷彿とさせるという声も多く、個人的にはそれら彼らの代表作で見せたカオスが時を経て整理され、『Erase Me』、『Voyeurist』として形になってきているようにも感じる。現在のメタルコアシーンのひとつの潮流とも言えるオルタナティヴな香りは元々Underoathがもっていてシーンの中で育んできたものであったように思うし、なんだかんだ初期から大きなスタイルチェンジをしないままその時代の音を鳴らしてきたというのは凄いことだと思う。

 

2021年9月22日に公開された第3弾先行シングル「Pneumonia」は、アルバムの中でも異彩を放つ7分超えの大作で、ギタリストTimothyが父を亡くしたことにインスパイアされ、制作が行われたという。ポストロック、シューゲイズ、オルタナティヴロック、メロディック・ハードコアなど様々な音楽からの影響を感じながらもUnderoathのサウンドデザインで仕上げられた崇高なサウンドは、アルバムのエンディングにふさわしい一曲。ダークでありながら深みのある歌詞も素晴らしい。

 

2021年10月27日に公開された第4弾先行シングル「Cycle」はミュージックビデオにもなっており、トラップメタル/オルタナティヴラッパーとして活躍するGhostemaneとのコラボ曲。それだけでもキャッチとしては成立してますが、普通に曲が良すぎます。前作『Erase Me』と比べると、こちらの方が古参ファンは嬉しい仕上がりかもしれませんね。

 

2021年12月9日に最後の先行シングルとして発表された「Numb」は、名作『They’re Only Chasing Safety』のアップデート・バージョンとバンドは話す。ここまで公開されたシングルを聴き返してみれば分かるように、バンドがキャリアを通じて培ったヘヴィネスを再構築したような作品になっている。アルバムリリースと同時に公開された「I’m Pretty Sure I’m Out Of Luck And Have No Friends」をはじめとする他の楽曲も現代的でありながら、どこか懐かしさを感じる。

 

 

タイムズスクエアをジャックした気合の入ったプロモーションもあり、再びシーンにおけるUnderoathの存在感が強まることが期待できる作品だ。ぜひじっくりと聴き込んでもらいたい。

 

 

Darko US、進化し続けるニューメタルコア・サウンドに注目! 新曲「Acid Inject」リリース!

 

Darko US : Chelsea Grinで活躍するTom BarberとEmmureで活躍したJosh Millerによるニューメタルコア/ニューデスコア・ユニット、Darko USが新曲「Acid Inject」をリリースしました。これまで鳴らしてきたニューメタルコア/デスコア・サウンドに加え、ダンサブルなアプローチとブルータルなエッセンスを見事に融合させた一曲。2022年も彼らの挑戦から目が離せない。

 

Music Video : https://www.youtube.com/watch?v=CxDIVaqanSI

 

 

多くのメタルYouTuberがリアクションビデオをアップしているので、そちらも合わせてチェックしてみてほしい。

 

 

 

 

 

Fit For An Autopsy : オルタナティヴ・デスコアの可能性を示す意欲作『Oh What the Future Holds』リリース!

 

Fit For An Autopsy : ニュージャージー州ジャージーシティを拠点に活動するデスコアバンド、Fit For An Autopsyが、2019年にリリースしたアルバム『The Sea of Tragic Beasts』からおよそ2年2ヶ月振りとなる通算6枚目のニューアルバム『Oh What the Future Holds』をNuclear Blastからリリースしました。

 

 

本作もギタリストWill Putneyによってプロデュースされている。前作からメンバーラインナップに変更はなく、Willは制作メンバーとしてのみバンドに在籍している。こうしてコンポーザーがツアーやライブ活動に帯同しないケースは珍しいが、Willは数多くのレコーディング・エンジニアリングをこなしており、物理的にライブ活動に参加することが出来ないのかもしれませんね。それでも柔軟にFit For An Autopsyを動かし、ここまで成長させたのは素晴らしい偉業だと思います。

 

2021年9月25日に公開された第1弾先行シングル/ミュージックビデオは、アルバムの3曲目に収録されている「Far From Heaven」だ。オルタナティヴなクリーンパートはSlipknotやTriviumといったメインストリームのメタルバンドからの影響が強く感じられ、バンドとしてネクストレベルへ進む為に必要だった要素と言える。それでありながら、キャッチーかつドゥーミーなリフを共存させているところにFit For An Autopsyのセンスを感じます。

 

第2弾先行シングル/ミュージックビデオとして2021年10月30日に公開された「Pandora」は、高いテンションで繰り広げられるアップテンポなナンバーだ。オルタナティヴ・デスコアとも形容できる彼らのサウンドのベースになっている部分は他の楽曲にも共通しているが、こうして楽曲毎に緩急をつけながらアルバムにフックをつけているところはさすが。

 

2021年12月4日に公開された第3弾先行シングル/ミュージックビデオ「In Shadows」は、これまでのFit For An Autopsyらしいアプローチで仕上げられたナンバー。ギター、ベースのリフ、ドラミング、ボーカルそれぞれに独創的なフック感が仕込まれているのがなんともFit For An Autopsyらしい。芸術的なサウンドデザインに圧倒されるだろう。

 

2022年1月7日に公開された第4弾先行シングル/ミュージックビデオ「Two Towers」は、ニューメタルのどろどろとした雰囲気を内包しながらも、しっかりとFit For An Autopsyらしいゴージャスでヘヴィなグルーヴをまとった一曲に仕上がっている。この楽曲の一番の聴きどころはやはりリフで重々しさに中にも繊細さがあり、ドゥーミーな響きが強烈な個性を放っている。

 

アルバムリリースから公開となった「A Higher Level of Hate」、「Savages」などの楽曲も先行公開された楽曲に引けを取らず一級品の仕上がりとなっており、アルバム後半を彩る内容となっている。ラストを飾る7分近い長尺のエンディング・チューン「The Man That I Was Not」は今のFit For An Autopsyをたっぷりと味わえるドラマティックな楽曲になっている。

 

オルタナティヴな響き、特にクリーンパートは現行デスコアの中でも洗練されており、後続に強い影響を与えること間違いなしだ。こうしたスタイルで他のメタルシーンで活躍するバンドらと共に世界中のフェスティバルに出演していく流れが出来てほしいと思える。

 

同名バンドが同じジャンルに6組も?! 世界の”Disgorge”をまとめてみた

「Disgorge (ディスゴージ)」。普通に生活していたら、英語圏でもあまり使用する機会は少ないこの単語だが、デスメタル・リスナーであれば誰もが知っている単語かもしれない。〔口から~を〕吐く、戻す、〔勢いよく~を〕噴き出す、吐き出す、〔盗品などを仕方なく〕引き渡す、差し出すという意味を持つ「Disgorge」を冠したバンドが世界にいくつか存在しており、しばしばバンド名の後に国名を明記する。不思議とデスメタルとの親和性の高いこの単語をバンド名に冠したバンドをわかる限りまとめてみたいと思う。

 

Disgorge (USA)

Disgorgeというバンド名で一番有名、というか元祖と言えるのがカリフォルニア州サンディエゴを拠点とするブルータルデスメタルバンド、Disgorge (USA)。1992年結成で、ブルータルデスメタルを代表するアーティストとして知られている。2006年に活動休止するも、2011年に復活しマイペースながらライブ活動を続けている。

 

Disgorge (Mexico)

アメリカのDisgorgeに次いでデスメタルシーンで知名度があるのが、メキシコのDisgorgeだ。アメリカのDisgorgeとスタイルも割と近いが、彼らはアートワークや歌詞のテーマが徹底してゴア。ストリーミング・サービスが利用出来ないレベルのアートワークなので、アンダーグラウンドな存在。ただ、熱狂的なファンがおり「Disgorgeと言えばメヒコ」というメタルヘッズも多い。このふたつの存在がそれぞれ混同しないようにバンド名の後ろに国名を明記されているようなものだ。

 

 

Disgorge (Norway)

知名度こそないものの、Metal Archivesに登録されている「Disgorge」というバンド名の中で最も結成年が古いのが、ノルウェーのDisgorge。唯一リリースされたデモテープ『Morbid Collapse』が1991年4月にリリースされている。そのサウンドはオールドスクールなデスメタル。このあとリリースもなく、詳細が少ない。

 

Disgorge (Sweden)

同じ北欧のスウェーデンにもいる。彼らは1992年とアメリカのDisgorgeと同じで、デスメタルシーンではそれなりに知名度もあるバンドだ。Metal Archivesには1994年と1995年にそれぞれ一本ずつデモテープをリリースしているとあるが、実際には1992年にリリースした『Sleeping Prophecie』がファースト・デモのようだ。ただ、95年以降にリリースはなく、デモテープのリリースのみで活動が終了している。

 

Disgorge (Netherlands)

他のDisgorgeというバンドの存在を知っていたのかは不明だが、95年に結成されたオランダのDisgorgeは2001年にEP『Gorge This』を発表している。この時点で他にDisgorgeというバンドが存在していることは間違いなく知っていたと思うが、それでもDisgorgeを名乗り、作品タイトルにも”Gorge”と付けるあたり、やはりこの単語とデスメタルは何か切っても切れない繋がりがあるのかもしれない。確かに響きはどこかデスメタル的とも言える。サウンドはゴアグラインドなどの影響も感じるデスグラインド、と言えるだろうか。

 

Disgorge (Germany)

最後に紹介したいのが、このドイツのDisgorgeだ。彼らの情報はどこにもなく、Metal Archivesに掲載されているロゴ、このアーティスト写真、そしてデモ音源の情報のみ。どんなサウンドかは全く分からない……。

 

他にも「Intestinal Disgorge」や「Visceral Disgorge」といった「〜Disgorge」というバンドも多く、「Disgorged」というバンドも存在する。おそらくデスメタル以外のジャンルではこの単語は全く使われることのない単語だと思うが、その響き、意味に何かデスメタルとの親和性があるのだろう。もし、上記の6組以外にDisgorgeというバンドを知っている人がいたら、ぜひ情報提供をお願いしたい。

Volumes : 過去へのリスペクトと未来へのチャレンジを詰め込んだ意欲作『Happier?』リリース!

 

Volumes : カリフォルニア州ロサンゼルスを拠点に活動するプログレッシヴ・メタルコアバンド、Volumesが4年振りとなるニューアルバム『Happier?』をFearless Recordsからリリースしました。2020年にはボーカリストMichael Barrがバンドに復帰。2019年にGus Farias脱退、2020年にDiego Fariasが急逝したことで、Volumesを取り巻く環境は大きく変化してしまった。その後もコンスタントにシングルリリースを続け、今年に入ってアルバムからの先行シングルをリリース。その時点で、バンドに起こった変化がメンバーラインナップだけでなく、そのサウンドにも及んでいることが確認出来た。

 

アルバム冒頭の「FBX」、続く「Malevolent」と大きな変化を覚悟していたファンには良い意味で拍子抜けするようなクラシックなVolumesサウンドを聴くことが出来る。先行シングルとして公開された「Bend」、「Get Enough」の流れはクリーン・ボーカルのパートを導入し、自身のプログレッシヴ・メタルコアの世界観を拡大していく姿勢を見せ、「Let Me Down」、「Man On Fire」と古き良きVolumesサウンドと挑戦の両方を楽しむことが出来るトラックへと続く。エンディングを飾る表題曲「Happier?」からは、活動を始めた当初の仲間達、Structuresなどへのリスペクトを感じるサウンドスタイルをベースにしながら、現代のプログレッシヴ・メタルコアシーンでVolumesがどんな存在であるべきなのかをファンへ伝えるような思いを感じる一曲に感じる。

 

Volumesが12年というキャリアを通じ、バンドを去ったメンバーらと共に築いてきたバンドのレガシーも大切にしながら次のステップに進んでいくんだという強い意志を感じる素晴らしい作品。ぜひじっくりと聴いてほしい。

 

 

 

Silent Planet : 3年振りのニューアルバム『Iridescent』リリース!

 

Silent Planet : カリフォルニア州アズサを拠点に活動するプログレッシヴ・メタルコア、Silent Planetが通算4枚目となるスタジオ・アルバム『Iridescent』をSolid State Records / UNFDからリリースしました。前作『When the End Began』からおよそ3年振りとなる本作は、Drew FulkとDaniel Braunsteinが担当し、ギタリストでありプロダクション制作の軸になっているMitchell StarkもDrew、Danielと共にプロデュースを行なっている。

 

前作『When the End Began』は、Will PutneyとSpencer Keeneによってプロデュースされていたが、今回はIce Nine KillsやFit For a Kingを手掛けるDrewにスウィッチしている。

 

 

アルバムからの先行シングルは2020年の2月まで遡る。ボーカリストGarrett Russellが精神病院に入院中に書いた歌詞が大きな話題となった「Trilogy」は、現在までに50万回以上再生されている。その後、コロナウイルスによってライブ活動がストップしたものの、2021年3月まで時間をかけ本作を完成させた。

 

歌詞も魅力でありながら、そのサウンドもまた現代のプログレッシヴ・メタルコアを象徴するヘヴィ、カオス、ダークさを盛り込んだ仕上がりとなっており、非常に聴き応えがあります。7分を超える長尺の「Terminal / (liminal);」のミュージックビデオは必見。

 

「The Sound of Sleep」はヘヴィなリフワークがうねるように混沌を演出、圧倒的な存在感を見せるGarrettのボーカルと相まって、Silent Planetのカリスマ性を垣間見える良曲。こちらも必聴。

 

Like Moths to Flames : 新メンバーを迎え制作されたEP『Pure Like Porcelain』リリース!

 

Like Moths To Flames : オハイオ州コロンバスを拠点に活動するメタルコアバンド、Like Moths To Flamesが新EP『Pure Like Porcelain』をUNFDからリリースしました。

 

この作品のポイントはなんといっても新加入したギタリストだ。ポップパンクバンドCity Lightsで活躍したギタリストJeremy Smith、そしてex.Death of an Era/No Man An IslandのZach Pisheyの二人が本作から加入。とにかく自分たちが楽しむ為にこの作品を書いた、というメンバーの発言からも感じられるようにキャッチーなリフ、コーラスワークが心地良い。ポップパンクも聴いてきた自分からすれば、どこかCity Lights感もあるように聴こえます。あんまり同感を得ることは出来なさそうですが… そんなことも意識しつつ聴いてみて下さい!

 

Whitechapel : 輝かしいデスコアの未来が垣間見える意欲作『Kin』リリース!

 

テネシー州ノックスビルを拠点に活動するデスコアバンドWhitechapelが、通算8枚目のスタジオ・アルバム『Kin』をMetal Blade Recordsから2021年10月29日にリリースしました。このアルバムはギタリストであるZach Householderのホーム・スタジオで録音され、Whitechapelの数々の作品を手掛けてきたプロデューサーMark Lewisと共に制作されている。ミックスはスウェーデン在住のDavid Castilloが担当し、マスタリングはTen Jensenが行った。Markとの仕事についてWadeは、「非常に優れた音楽家で、ユニークなアイデアをWhitechapelにもたらしてくれる」と話す。ギター、ドラムのトーンについてもMarkのアイデアが大きく反映されており、楽曲のポテンシャルを最大限発揮する為のリズムやトーンについて調整を続け、2週間毎日お昼12時から8時まで、休みなく録音作業を行ったそうだ。2021年1月にはミックス作業が始まり、マスタリングは2021年3月に行われ、アルバムが完成した。

 

これまでとは違ったWhitechapelの一面を垣間見ることが出来る本作の聴きどころについて解説して行きたいと思います。

 

ポイントその① : デスコアからの脱却

 

アルバムリリースまでに公開されてきたいくつかのシングルを聴いて、これまでのWhitechapelとは違った印象を持ったファンは多いだろう。大胆にクリーン・ボーカルを導入し、「Orphan」ではメタル・バラードをプレイし大きな話題となった。個人的には、よく言う「セルアウト」とは違った新しいスタイルを作ったように感じる。彼らはデスコアの代表的バンドでありながら、近年はデスコアを進化させようというような気概は見せてこなかった。どちらかと言うと、Whitechapelの音楽をジャンルの枠を超えて追求しているように感じていた。安定したファンベースを持っているし、「Whitechapelであれば、どんな音楽も好きだ」と言う人は多いと思う。そういうメタル・リスナーをすでにWhitechapelは獲得していて、これまで7枚もアルバムをリリースしていれば、「新しいことをしてみたい」と言うバンドの考えはよくわかる。逆に「原点回帰でデスコアやろう」と言うのはまだまだ先に取っておいていい選択肢である。

 

 

 

ポイントその② : Alex Rüdingerの加入

 

本作から新たにドラマーAlex Rüdingerが加入している。コアなメタル・リスナーであれば彼の名前を一度は目にしたことがあるかもしれない。これまで Conquering Dystopia, Good Tiger, Ordinance, The Faceless, Threat Signal, Revocation, Monuments, Evan Brewer, Fleshwrought, The HAARP Machine, Haunted Shores, Cognizance, Intronaut, 7 Horns 7 Eyes, War of Ages, Light the Torchといったバンドでドラマーとしてバンドをサポートし続けてきた凄腕で、2019年からバンドのツアードラマーだったが、この度正式メンバーとして加入した。

 

 

自身のYouTubeチャンネルで、新曲のプレイスルー動画を公開しているのでぜひチェックしてほしい。重たくパンチのあるビートに、繊細かつダイナミックなシンバルワークを絶妙なバランス感覚で組み込んでいく。これからメインストリーム・メタルシーンで勝負していくWhitechapelにとってはぴったりのドラマーであるように思う。彼のプレイも楽しみながら、アルバムを聴くのも楽しいだろう。

 

 

ポイントその③ : デスコアの未来が垣間見える

 

ポイント①に「デスコアからの脱却」と書いたが、実はデスコアの未来の姿をこのアルバムから感じることが出来る。Whitechapelは完全にデスコアでなくなった訳ではなく、「A Bloodsoaked Symphony」や「To the Wolves」、「Lost Boy」、「The Ones That Make Us」はこれまでのヘヴィなWhitechapelサウンドが健在だ。Wadeはこのアルバムに無限の可能性を感じると話しており、『The Valley』で確立した”デスコアから出発し辿り着いたWhitechapelのメタル”から、より多くのファンに自身の音楽を届ける為に『Kin』に様々な挑戦を詰め込んだと考えられる。

 

 

アコースティック・ギターのパートを随所に導入したことでメロディアスさが大幅にアップ、クリーン・パートとヘヴィなスクリームのコントラストで楽曲を盛り上げていくスタイルを確立したことは、デスコアシーンからオーバーグラウンドへ進出する為の道筋として後続に「デスコアには未来がある」と言うことを示していくことになるだろう。

 

 

Filth : 超重量級デスコア炸裂の新作『The Ignorance』リリース!

 

Filth : ノースキャロライナを拠点に活動するヘヴィ・デスコアバンド、Filthが新作『The Ignorance』をGutter Music Recordsからリリースしました。The Last Ten Seconds of LifeのJohn Robert Cをフィーチャーしたタイトルトラックのミュージックビデオは2021年6月に公開され、その危険すぎるサウンドが注目を集めました。Oceano以降のタフなモッシュコア、デスコアファンはこのアルバムで殺人モッシュして下さい。

 

Knocked Loose : アニメーション・フィルム&新作EP『A Tear in the Fabric of Life』リリース!

Knocked Loose : ケンタッキー州オールダムを拠点に活動するヘヴィ・ハードコアバンド、Knocked Looseが新EP『A Tear in the Fabric of Life』をPure Noise Recordsからリリースしました。この作品は、21分のアニメーション・フィルムが同時公開され、公開から1日足らずで6万回近い再生回数を叩き出している。

 

アニメーションのディレクションは、MeshuggahやUnderoathらのミュージックビデオを手掛けたMagnus Jonsson。楽曲のダークさを表現したダークなモノクロ作品に仕上がっている。

 

Dying Wish 、純度100%のメタルコア快作『Fragments of a Bitter Memory』をリリース!

 

Dying Wish : オレゴン州ローズシティ出身の女性ボーカル・メタルコアバンド、Dying Wishがニューアルバム『Fragments of a Bitter Memory』をSharpTone Recordsからリリースしました。Dying Wishについては昨年9月にコチラで紹介、その後メキメキと知名度を獲得し、本作リリースを迎えました。

 

鮮やかなテンポチェンジも聴きごたえ十分ですが、ファストなメタリック・パートがやはり心地よいですね!

 

https://twitter.com/dyingwishhc/status/1443635703154368513

Full of Hell 、ハーシュノイズとグラインドコアを見事にブレンドした新作『Garden of Burning Apparitions』リリース!

 

Full of Hell : メリーランド州オーシャンシティを拠点に活動するグラインドコアバンド、Full of Hellが通算5枚目のスタジオ・アルバム『Garden of Burning Apparitions』をRelapse Recordsからリリースしました。

 

先行シングルとしてミュージックビデオになった「Industrial Messiah Complex」はグラインドコアとハーシュノイズのブレンド具合が最高。ここからFull of Hell直系グラインドコアがメジャーなメタルレーベルで活躍していけるような雰囲気になったら面白いなと思います。