The Last Ten Seconds of Life : ペンシルバニア州マンスフィールドのデスコアバンド、The Last Ten Seconds of Lifeがニューアルバム『The Last Ten Seconds of Life』をUnique Leader Recordsからリリースしました。
いくつもピックアップしたいタイトルはありますが、「Glory be 2 Misery」は、The Last Ten Seconds of Lifeにしか作れないアメリカン・アンダーグラウンド・メタルコア/デスコアのプライド溢れる仕上がり。非常に面白いですし、普通にメタルとして新しい面白さがあります。いくつもピースをランダムに組み合わせながら一曲になっているというか、とにかく新鮮。
「Zapffe Isn’t Invited to the Party」はシンプルにダウンテンポな切れ味鋭い一曲、チューニングもボーカルもローすぎてアガります。
第2弾先行シングルとして発表された「Hallelujah」は、2021年8月4日に公開された。彼らの名作『Define the Great Line』を彷彿とさせるという声も多く、個人的にはそれら彼らの代表作で見せたカオスが時を経て整理され、『Erase Me』、『Voyeurist』として形になってきているようにも感じる。現在のメタルコアシーンのひとつの潮流とも言えるオルタナティヴな香りは元々Underoathがもっていてシーンの中で育んできたものであったように思うし、なんだかんだ初期から大きなスタイルチェンジをしないままその時代の音を鳴らしてきたというのは凄いことだと思う。
2021年12月9日に最後の先行シングルとして発表された「Numb」は、名作『They’re Only Chasing Safety』のアップデート・バージョンとバンドは話す。ここまで公開されたシングルを聴き返してみれば分かるように、バンドがキャリアを通じて培ったヘヴィネスを再構築したような作品になっている。アルバムリリースと同時に公開された「I’m Pretty Sure I’m Out Of Luck And Have No Friends」をはじめとする他の楽曲も現代的でありながら、どこか懐かしさを感じる。
Darko US : Chelsea Grinで活躍するTom BarberとEmmureで活躍したJosh Millerによるニューメタルコア/ニューデスコア・ユニット、Darko USが新曲「Acid Inject」をリリースしました。これまで鳴らしてきたニューメタルコア/デスコア・サウンドに加え、ダンサブルなアプローチとブルータルなエッセンスを見事に融合させた一曲。2022年も彼らの挑戦から目が離せない。
2021年11月16日に公開された「Chalice Ov Rebirth」のリリックビデオからは、彼らがブラックメタルバンドとしても高い魅力を持っていることが感じられるだろう。ちょうど2022年1月14日に同じタイミングでリリースされたShadow of Intent、Enterprise Earth、Fit For An Autopsyと聴き比べてみるとその違いは歴然。ブラッケンド・デスコアもそのクロスオーバーの割合でここまで変化があり、違った可能性を持っているのは面白いことだと思います。
2021年12月24日に公開された「The River Ov Knives」は、最も早いLorna Shoreフォロワー的なサウンドで結構バズるかと思ったのですが、現在までの再生回数は4万回程度。クリスマスイヴの公開というのもあって、他に話題を取られてしまったように感じますが、楽曲の完成度は非常に高く、驚きを感じながら聴くことが出来ると思います。
Fit For An Autopsy : ニュージャージー州ジャージーシティを拠点に活動するデスコアバンド、Fit For An Autopsyが、2019年にリリースしたアルバム『The Sea of Tragic Beasts』からおよそ2年2ヶ月振りとなる通算6枚目のニューアルバム『Oh What the Future Holds』をNuclear Blastからリリースしました。
本作もギタリストWill Putneyによってプロデュースされている。前作からメンバーラインナップに変更はなく、Willは制作メンバーとしてのみバンドに在籍している。こうしてコンポーザーがツアーやライブ活動に帯同しないケースは珍しいが、Willは数多くのレコーディング・エンジニアリングをこなしており、物理的にライブ活動に参加することが出来ないのかもしれませんね。それでも柔軟にFit For An Autopsyを動かし、ここまで成長させたのは素晴らしい偉業だと思います。
2021年9月25日に公開された第1弾先行シングル/ミュージックビデオは、アルバムの3曲目に収録されている「Far From Heaven」だ。オルタナティヴなクリーンパートはSlipknotやTriviumといったメインストリームのメタルバンドからの影響が強く感じられ、バンドとしてネクストレベルへ進む為に必要だった要素と言える。それでありながら、キャッチーかつドゥーミーなリフを共存させているところにFit For An Autopsyのセンスを感じます。
2021年12月4日に公開された第3弾先行シングル/ミュージックビデオ「In Shadows」は、これまでのFit For An Autopsyらしいアプローチで仕上げられたナンバー。ギター、ベースのリフ、ドラミング、ボーカルそれぞれに独創的なフック感が仕込まれているのがなんともFit For An Autopsyらしい。芸術的なサウンドデザインに圧倒されるだろう。
2022年1月7日に公開された第4弾先行シングル/ミュージックビデオ「Two Towers」は、ニューメタルのどろどろとした雰囲気を内包しながらも、しっかりとFit For An Autopsyらしいゴージャスでヘヴィなグルーヴをまとった一曲に仕上がっている。この楽曲の一番の聴きどころはやはりリフで重々しさに中にも繊細さがあり、ドゥーミーな響きが強烈な個性を放っている。
アルバムリリースから公開となった「A Higher Level of Hate」、「Savages」などの楽曲も先行公開された楽曲に引けを取らず一級品の仕上がりとなっており、アルバム後半を彩る内容となっている。ラストを飾る7分近い長尺のエンディング・チューン「The Man That I Was Not」は今のFit For An Autopsyをたっぷりと味わえるドラマティックな楽曲になっている。
アルバム冒頭の「FBX」、続く「Malevolent」と大きな変化を覚悟していたファンには良い意味で拍子抜けするようなクラシックなVolumesサウンドを聴くことが出来る。先行シングルとして公開された「Bend」、「Get Enough」の流れはクリーン・ボーカルのパートを導入し、自身のプログレッシヴ・メタルコアの世界観を拡大していく姿勢を見せ、「Let Me Down」、「Man On Fire」と古き良きVolumesサウンドと挑戦の両方を楽しむことが出来るトラックへと続く。エンディングを飾る表題曲「Happier?」からは、活動を始めた当初の仲間達、Structuresなどへのリスペクトを感じるサウンドスタイルをベースにしながら、現代のプログレッシヴ・メタルコアシーンでVolumesがどんな存在であるべきなのかをファンへ伝えるような思いを感じる一曲に感じる。
Silent Planet : カリフォルニア州アズサを拠点に活動するプログレッシヴ・メタルコア、Silent Planetが通算4枚目となるスタジオ・アルバム『Iridescent』をSolid State Records / UNFDからリリースしました。前作『When the End Began』からおよそ3年振りとなる本作は、Drew FulkとDaniel Braunsteinが担当し、ギタリストでありプロダクション制作の軸になっているMitchell StarkもDrew、Danielと共にプロデュースを行なっている。
前作『When the End Began』は、Will PutneyとSpencer Keeneによってプロデュースされていたが、今回はIce Nine KillsやFit For a Kingを手掛けるDrewにスウィッチしている。
Like Moths To Flames : オハイオ州コロンバスを拠点に活動するメタルコアバンド、Like Moths To Flamesが新EP『Pure Like Porcelain』をUNFDからリリースしました。
この作品のポイントはなんといっても新加入したギタリストだ。ポップパンクバンドCity Lightsで活躍したギタリストJeremy Smith、そしてex.Death of an Era/No Man An IslandのZach Pisheyの二人が本作から加入。とにかく自分たちが楽しむ為にこの作品を書いた、というメンバーの発言からも感じられるようにキャッチーなリフ、コーラスワークが心地良い。ポップパンクも聴いてきた自分からすれば、どこかCity Lights感もあるように聴こえます。あんまり同感を得ることは出来なさそうですが… そんなことも意識しつつ聴いてみて下さい!
ポイント①に「デスコアからの脱却」と書いたが、実はデスコアの未来の姿をこのアルバムから感じることが出来る。Whitechapelは完全にデスコアでなくなった訳ではなく、「A Bloodsoaked Symphony」や「To the Wolves」、「Lost Boy」、「The Ones That Make Us」はこれまでのヘヴィなWhitechapelサウンドが健在だ。Wadeはこのアルバムに無限の可能性を感じると話しており、『The Valley』で確立した”デスコアから出発し辿り着いたWhitechapelのメタル”から、より多くのファンに自身の音楽を届ける為に『Kin』に様々な挑戦を詰め込んだと考えられる。
Filth : ノースキャロライナを拠点に活動するヘヴィ・デスコアバンド、Filthが新作『The Ignorance』をGutter Music Recordsからリリースしました。The Last Ten Seconds of LifeのJohn Robert Cをフィーチャーしたタイトルトラックのミュージックビデオは2021年6月に公開され、その危険すぎるサウンドが注目を集めました。Oceano以降のタフなモッシュコア、デスコアファンはこのアルバムで殺人モッシュして下さい。
Knocked Loose : ケンタッキー州オールダムを拠点に活動するヘヴィ・ハードコアバンド、Knocked Looseが新EP『A Tear in the Fabric of Life』をPure Noise Recordsからリリースしました。この作品は、21分のアニメーション・フィルムが同時公開され、公開から1日足らずで6万回近い再生回数を叩き出している。