DEADVECTORS : “Insanity Core”を自称する過激派集団 新曲「ILL EFFECT」リリース!

DEADVECTORS - ILL EFFECT [OFFICIAL VISUALIZER] (2022) SW EXCLUSIVE

 

DEADVECTORS : ニュージャージーとペンシルバニアを拠点に活動するユニット、DEADVECTORSが新曲「ILL EFFECT」をSlam Worldwideから公開しました。ほぼ毎週のようにシングルをリリース、多作で知られる彼らですが、そのサウンドはどれも個性的でオンライン・ベースで活動していることもあり、バンド・グルーヴとは違ったアイデアで組み立てられていて面白い。この「ILL EFFECT」は最近のDEADVECTORSの中でもかなりレベル高いです。

 

 

RIFF CULT : Spotifyプレイリスト「Best of NU-METALCORE」

 

RIFF CULT : YouTubeプレイリスト「All New Nu-Metalcore」

次世代のニューメタルを牽引する注目バンド、Tallahが新曲「Telescope」MV公開!

 

アメリカ/ペンシルバニアを拠点に活動するニューメタルコア/グルーヴメタルバンド、Tallahが新曲「Telescope」のミュージックビデオをEarache Recordsから公開しました。

 

Tallahといえば、ドラマーのMaxはあのDream TheaterのMike Portnoyの息子。それを抜きにしても、ニューメタルコアとして才能溢れるサウンドを鳴らし、Earache Recordsと契約しています。そのサウンドは、Korn、Slipknotを彷彿とさせるクラシックなニューメタルからの影響に加え、現代的な自由なスタイルで次から次へと繰り広げられるメタルコア・ヴァイブス溢れるリフが魅力的。

 

RIFF CULT : Spotifyプレイリスト「Best of NU-METALCORE」

 

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Haunted Shores : メタルコアの未来を変えてきた彼らの意欲作『Void』リリース!

 

Haunted Shores : ワシントンD.C.を拠点に活動する、PeripheryのMisha MansoorとMark Holcombによるサイド・プロジェクト、Haunted Shoresがニューアルバム『Void』を3 DOT Recordingsからリリースしました。

 

 

先行シングルとしてリリースされた「OnlyFangs」のギター・プレイスルーがとにかく凄くて、何度も見返している方も多いはず。確かに、Peripheryとしては昇華出来ないフレーズなのですが、だからといって「B-Side」的な楽曲ではなく、しっかりとHaunted Shoresの世界観があるように感じます。MarkがEmperorのシャツを着ていますが、ブラックメタル的なアプローチもありますし、4:50あたりのダウンチューンの仕方も凄い。トップ・プレイヤーだからこそ出来るラフプレーというか、とにかく衝撃的なビデオです。

 

 

「Nocturnal Hours」のプレイスルーも見応えがあります。ロン毛のMishaが高そうな腕時計しているのもポイント。というのは冗談で、こういうブルータル感も彼のプレイするリフのアイデアにあるのかと思うと面白いです。アルバム通して、本当に驚きの連続なので、刺激的なメタルが聴きたい方、ぜひチェックしてみて下さい。

 

Wind Walkers : 圧倒的なボーカルが印象的な必聴曲「Dead Talk」MV公開!

 

Wind Walkers : アメリカン・ポストハードコアバンド、Wand Walkersが新曲「Dead Talk」のミュージックビデオを公開しました。圧倒的なボーカルが包み込むメロディアスなポストハードコア・サウンドは一級品! このバンドはしっかりチェックしておくべきかと思います。

 

 

RIFF CULT : Spotifyプレイリスト 「All New Post-Hardcore」

 

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USデスコア/モッシュコア、SPITEがモッシュ不可避でデスメタリックな疾走感溢れる新曲「Caved In」のMVを公開!

 

カリフォルニアを拠点に活動するデスコア/メタルコアバンド、SPITEが新曲「Caved In」のミュージックビデオをRise Recordsから公開しました。

 

デスメタリックな疾走感を持ちつつ、しっかりとモッシュパートを組み込んだタフな仕上がり。Rise Recordsというのが信じられないですが、The Acasia Strainしかりこうしたサウンドもアメリカでは一定の支持があり続けているということなのかも。かなりブルータルなスクリーム、ブレイクダウンもあり、オーバーグラウンドのヘヴィ・ミュージックの許容範囲が広くなっていることの素晴らしさを感じます。

 

Dead American : ex.Saosinメンバー在籍! 堂々の新作『New Nostalgia』リリース!

 

Dead American : Velocity Records所属のポストハードコアバンド、Dead Americanがニューアルバム『New Nostalgia』をリリースしました。

 

先月公開された新曲「Full of Smoke」のミュージックビデオが大きな話題になりました。それもそのはず、ボーカルはあの伝説のスクリーモバンド、SaosinのCove! そしてSleep for SleepersのJamey PriceとChad Jordanも在籍。Velocity Recordsから2000年代初頭のスクリーモ/ポストハードコアバンド関連のバンドが続々と動き出しているので、注目ですね。

 

 

アートワークもなんだか、Saosinのようであるというのは考えすぎなのかもしれませんが、同じ思いのファンは多いはず。コテコテのスクリーモというわけではなく、アメリカン・ロックのリフ、例えばEverytime I Dieなんかを彷彿とさせるフレーズも組み込まれていて、非常にアメリカンな仕上がり。聴けば聴くほど、Saosinぽいと感じます。アルバムのリリースと同時に公開された「Not Buying In」のミュージックビデオもアルバムの中ではリードトラック級のキラーチューン。

 

 

リリースしてすぐにVelocity Records Tour 2022がスタート。D.R.U.G.Sに加え、Scary Kids Scaring Kids、Secrets、Glasslandsと渋いラインナップが最高ですね。

 

 

(hed) P.E. : カリフォルニアの情景が目に浮かぶ渾身の新作『Califas Worldwide』リリース!

 

(hed) P.E. : 1994年からカリフォルニア州カリフォルニア州ハティントンビーチを拠点に活動するラップメタルバンド、(hed) P.E.がニューアルバム『Califas Worldwide』をSuburban Noize Recordsからリリースしました。前作『Class of 2020』から2年振り、通算13枚目となる本作は、2021年に加入したギタリストNathan Javierと共に制作した最初のアルバムで、なんと全21曲入りの大ボリューム・アルバム。

 

 

昨年12月に公開された楽曲「Death Trip」はカリフォルニア・パンクスタイルでプレイされた軽快なナンバーで、ホラーテイストなミュージックビデオが話題となった。

 

 

一転、アルバムリリースと同時に公開された「Hurricane (feat. Sad Silence)」は怪しげなメロディを纏ったヘヴィなラップ・メタルサウンドに仕上がっており、現行ニューメタルコアにも接近しそうな雰囲気を感じる。メタルコアからNotionsやDropout Kings辺りに興味を持った方は、(hed) P.E.の歴史を掘り返してみるのも面白いだろう。

 

 

90年代スケートパンク/スカ・ファンでもある個人的なフェイバリット・トラックは、アルバム最後に収録されている「PMA All Day」だ。全くラップメタルではないが、カリフォルニアで生きた人にしか作れない味わい深いレゲエ・チューンでアルバムのエンディングにふさわしいと言える。充実の21曲、全てに面白さ、挑戦、歴史を感じる仕上がりなので、たっぷり余裕を持って聴くことをオススメする。

 

 

 

 

All That Remains にオリジナル・ベーシストMatt Deisが復帰!

All That Remains は2003年から2005年に在籍したオリジナル・ベーシストMatt Deisがバンドに復帰したとアナウンスしました。Matt脱退後は、The Acasia Strainなどに在籍したJeanne Saganが加入。その後、2015年からAaron Patrickがベースを担当していましたが、昨年脱退していました。

現在のラインナップは以下の通り。

Philip Labonte – lead vocals (1998–present)
Matt Deis – bass (2003–2006, 2022–present)
Mike Martin – rhythm guitar (2004–present)
Jason Costa – drums (2006–present)
Jason Richardson – lead guitar (2018–present)

 

The Last Ten Seconds of Life : 貫禄見せつけるダウンテンポ傑作! ニューアルバム『The Last Ten Seconds of Life』リリース!

 

The Last Ten Seconds of Life : ペンシルバニア州マンスフィールドのデスコアバンド、The Last Ten Seconds of Lifeがニューアルバム『The Last Ten Seconds of Life』をUnique Leader Recordsからリリースしました。

 

昨年10月にUnique Leader Recordsとの契約を発表、ブルータルに磨きをかけ、ひたすらにダウンテンポを追求していくのだろうと勝手に予想してましたが、想像の上をいく、これまでバンドが鳴らしてきたニューメタル/メタルコア・サウンドとクロスオーバーした新時代のダウンテンポを聴かせてくれます。

 

いくつもピックアップしたいタイトルはありますが、「Glory be 2 Misery」は、The Last Ten Seconds of Lifeにしか作れないアメリカン・アンダーグラウンド・メタルコア/デスコアのプライド溢れる仕上がり。非常に面白いですし、普通にメタルとして新しい面白さがあります。いくつもピースをランダムに組み合わせながら一曲になっているというか、とにかく新鮮。

 

「Zapffe Isn’t Invited to the Party」はシンプルにダウンテンポな切れ味鋭い一曲、チューニングもボーカルもローすぎてアガります。

 

 

 

現在行われているCattle Decapitationとのツアーでも新曲披露してますが、相当かましてますね。ミュージックビデオも最高なのでチェックしてみてください。とにかく聞き込むほどに味わい深くなっていくダウンテンポ・超傑作です。

 

 

Joshua Travis (Emmure)、ニューメタルコアを更に進化させた新曲「Web of Lies」リリース!

EmmureやGlass Cloud、The Tony Danza Tapdance Extravaganzaなどで活躍するギタリストJoshua Travisが新曲「Web Of Lies」をSharpTone Recordsからリリースしました。

 

Darko USなどに通じるニューメタルコア/デスコア・スタイルは、JoshuaがEmmureを通じて最初に鳴らし、ニューメタルコアのパイオニア的な存在です。彼の新曲もまた、後続のアーティストに影響を与えるフレッシュなアイデアがたくさん盛り込まれていて面白いですね。

 

楽曲には、Andy Cizek (Monuments)とStephen Tarantoが参加している模様。

 

 

ENOX : 微細にエディットされたリフが炸裂するメタルコア ニューアルバム『Euphoria』リリース!

 

ENOX : ニュージャージー州ジャージーシティを拠点に活動するプログレッシヴ・メタルコアバンド、ENOXがデビューアルバム『Euphoria』をリリースしました。ボーカリストMichael Guevarez、ギタリストのErnesto GrassiとMikey Luna、ベーシストRoy Beatty、ドラマーJohn Capparelliの5人体制を取るENOXが2018年にシングル「Convulsions」でデビュー。これまで実直にシングルリリースを続け、いよいよアルバムデビューとなりました。

 

 

微細にエディットされたリフ、エッジの効いたサウンドスケープ、それでいて耳の残る華麗なクリーン・パートが心地良いENOXサウンド。Notionsのようなニューメタルコア/ラップメタルっぽさもあるので、そういうサウンドが好きな方にもオススメです。

 

Underoath : キャリアを通じ培ったオリジナリティを現代的にアップデートした快作『Voyeurist』リリース!

 

Underoath : 1997年からフロリダ州タンパを拠点に活動するメタルコア/ポストハードコアバンド、Underoathが前作『Erase Me』からおよそ3年10ヶ月振りとなる通算9枚目のスタジオ・アルバム『Voyeurist』をFearless Recordsからリリースしました。

 

2015年に再結成。そこからメンバーチェンジもなくドラム/ボーカリストAaron Gillespie、キーボーディスト/プログラマーChristopher Dudley、ギタリストのTimothy McTagueとSpencer Chamberlain、ベーシストGrant Brandell、リード・ボーカリストSpencer Chamberlainの6人で活動を続けている。

 

 

本作はプロデューサーにThe AlmostのドラマーであるJJ Revellを起用。ギタリストのTimothy、キーボーディストChristopher、ドラマーAaronと共にプロダクション、エンジニアリングを行い、ミックスはChad Howatが担当した。

 

第1弾先行シングルとして発表された「Damn Excuses」は2021年7月14日に公開された。ファンからはこれまでのUnderoathのキャリアを全て詰め込んだ傑作と称され、既に2021年時点で本作が「2022年のベスト・メタルコア/ポストハードコアアルバムだ」との声も上がった。ダイナミックかつヘヴィなリフが独特な空気感の中を漂うように刻まれていく展開美は芸術的と言えるだろう。

 

第2弾先行シングルとして発表された「Hallelujah」は、2021年8月4日に公開された。彼らの名作『Define the Great Line』を彷彿とさせるという声も多く、個人的にはそれら彼らの代表作で見せたカオスが時を経て整理され、『Erase Me』、『Voyeurist』として形になってきているようにも感じる。現在のメタルコアシーンのひとつの潮流とも言えるオルタナティヴな香りは元々Underoathがもっていてシーンの中で育んできたものであったように思うし、なんだかんだ初期から大きなスタイルチェンジをしないままその時代の音を鳴らしてきたというのは凄いことだと思う。

 

2021年9月22日に公開された第3弾先行シングル「Pneumonia」は、アルバムの中でも異彩を放つ7分超えの大作で、ギタリストTimothyが父を亡くしたことにインスパイアされ、制作が行われたという。ポストロック、シューゲイズ、オルタナティヴロック、メロディック・ハードコアなど様々な音楽からの影響を感じながらもUnderoathのサウンドデザインで仕上げられた崇高なサウンドは、アルバムのエンディングにふさわしい一曲。ダークでありながら深みのある歌詞も素晴らしい。

 

2021年10月27日に公開された第4弾先行シングル「Cycle」はミュージックビデオにもなっており、トラップメタル/オルタナティヴラッパーとして活躍するGhostemaneとのコラボ曲。それだけでもキャッチとしては成立してますが、普通に曲が良すぎます。前作『Erase Me』と比べると、こちらの方が古参ファンは嬉しい仕上がりかもしれませんね。

 

2021年12月9日に最後の先行シングルとして発表された「Numb」は、名作『They’re Only Chasing Safety』のアップデート・バージョンとバンドは話す。ここまで公開されたシングルを聴き返してみれば分かるように、バンドがキャリアを通じて培ったヘヴィネスを再構築したような作品になっている。アルバムリリースと同時に公開された「I’m Pretty Sure I’m Out Of Luck And Have No Friends」をはじめとする他の楽曲も現代的でありながら、どこか懐かしさを感じる。

 

 

タイムズスクエアをジャックした気合の入ったプロモーションもあり、再びシーンにおけるUnderoathの存在感が強まることが期待できる作品だ。ぜひじっくりと聴き込んでもらいたい。

 

 

Darko US、進化し続けるニューメタルコア・サウンドに注目! 新曲「Acid Inject」リリース!

 

Darko US : Chelsea Grinで活躍するTom BarberとEmmureで活躍したJosh Millerによるニューメタルコア/ニューデスコア・ユニット、Darko USが新曲「Acid Inject」をリリースしました。これまで鳴らしてきたニューメタルコア/デスコア・サウンドに加え、ダンサブルなアプローチとブルータルなエッセンスを見事に融合させた一曲。2022年も彼らの挑戦から目が離せない。

 

Music Video : https://www.youtube.com/watch?v=CxDIVaqanSI

 

 

多くのメタルYouTuberがリアクションビデオをアップしているので、そちらも合わせてチェックしてみてほしい。

 

 

 

 

https://www.youtube.com/watch?v=1VWmGfD9Fng

 

Fit For An Autopsy : オルタナティヴ・デスコアの可能性を示す意欲作『Oh What the Future Holds』リリース!

 

Fit For An Autopsy : ニュージャージー州ジャージーシティを拠点に活動するデスコアバンド、Fit For An Autopsyが、2019年にリリースしたアルバム『The Sea of Tragic Beasts』からおよそ2年2ヶ月振りとなる通算6枚目のニューアルバム『Oh What the Future Holds』をNuclear Blastからリリースしました。

 

 

本作もギタリストWill Putneyによってプロデュースされている。前作からメンバーラインナップに変更はなく、Willは制作メンバーとしてのみバンドに在籍している。こうしてコンポーザーがツアーやライブ活動に帯同しないケースは珍しいが、Willは数多くのレコーディング・エンジニアリングをこなしており、物理的にライブ活動に参加することが出来ないのかもしれませんね。それでも柔軟にFit For An Autopsyを動かし、ここまで成長させたのは素晴らしい偉業だと思います。

 

2021年9月25日に公開された第1弾先行シングル/ミュージックビデオは、アルバムの3曲目に収録されている「Far From Heaven」だ。オルタナティヴなクリーンパートはSlipknotやTriviumといったメインストリームのメタルバンドからの影響が強く感じられ、バンドとしてネクストレベルへ進む為に必要だった要素と言える。それでありながら、キャッチーかつドゥーミーなリフを共存させているところにFit For An Autopsyのセンスを感じます。

 

第2弾先行シングル/ミュージックビデオとして2021年10月30日に公開された「Pandora」は、高いテンションで繰り広げられるアップテンポなナンバーだ。オルタナティヴ・デスコアとも形容できる彼らのサウンドのベースになっている部分は他の楽曲にも共通しているが、こうして楽曲毎に緩急をつけながらアルバムにフックをつけているところはさすが。

 

2021年12月4日に公開された第3弾先行シングル/ミュージックビデオ「In Shadows」は、これまでのFit For An Autopsyらしいアプローチで仕上げられたナンバー。ギター、ベースのリフ、ドラミング、ボーカルそれぞれに独創的なフック感が仕込まれているのがなんともFit For An Autopsyらしい。芸術的なサウンドデザインに圧倒されるだろう。

 

2022年1月7日に公開された第4弾先行シングル/ミュージックビデオ「Two Towers」は、ニューメタルのどろどろとした雰囲気を内包しながらも、しっかりとFit For An Autopsyらしいゴージャスでヘヴィなグルーヴをまとった一曲に仕上がっている。この楽曲の一番の聴きどころはやはりリフで重々しさに中にも繊細さがあり、ドゥーミーな響きが強烈な個性を放っている。

 

アルバムリリースから公開となった「A Higher Level of Hate」、「Savages」などの楽曲も先行公開された楽曲に引けを取らず一級品の仕上がりとなっており、アルバム後半を彩る内容となっている。ラストを飾る7分近い長尺のエンディング・チューン「The Man That I Was Not」は今のFit For An Autopsyをたっぷりと味わえるドラマティックな楽曲になっている。

 

オルタナティヴな響き、特にクリーンパートは現行デスコアの中でも洗練されており、後続に強い影響を与えること間違いなしだ。こうしたスタイルで他のメタルシーンで活躍するバンドらと共に世界中のフェスティバルに出演していく流れが出来てほしいと思える。

 

同名バンドが同じジャンルに6組も?! 世界の”Disgorge”をまとめてみた

「Disgorge (ディスゴージ)」。普通に生活していたら、英語圏でもあまり使用する機会は少ないこの単語だが、デスメタル・リスナーであれば誰もが知っている単語かもしれない。〔口から~を〕吐く、戻す、〔勢いよく~を〕噴き出す、吐き出す、〔盗品などを仕方なく〕引き渡す、差し出すという意味を持つ「Disgorge」を冠したバンドが世界にいくつか存在しており、しばしばバンド名の後に国名を明記する。不思議とデスメタルとの親和性の高いこの単語をバンド名に冠したバンドをわかる限りまとめてみたいと思う。

 

Disgorge (USA)

Disgorgeというバンド名で一番有名、というか元祖と言えるのがカリフォルニア州サンディエゴを拠点とするブルータルデスメタルバンド、Disgorge (USA)。1992年結成で、ブルータルデスメタルを代表するアーティストとして知られている。2006年に活動休止するも、2011年に復活しマイペースながらライブ活動を続けている。

 

Disgorge (Mexico)

アメリカのDisgorgeに次いでデスメタルシーンで知名度があるのが、メキシコのDisgorgeだ。アメリカのDisgorgeとスタイルも割と近いが、彼らはアートワークや歌詞のテーマが徹底してゴア。ストリーミング・サービスが利用出来ないレベルのアートワークなので、アンダーグラウンドな存在。ただ、熱狂的なファンがおり「Disgorgeと言えばメヒコ」というメタルヘッズも多い。このふたつの存在がそれぞれ混同しないようにバンド名の後ろに国名を明記されているようなものだ。

 

 

Disgorge (Norway)

知名度こそないものの、Metal Archivesに登録されている「Disgorge」というバンド名の中で最も結成年が古いのが、ノルウェーのDisgorge。唯一リリースされたデモテープ『Morbid Collapse』が1991年4月にリリースされている。そのサウンドはオールドスクールなデスメタル。このあとリリースもなく、詳細が少ない。

 

https://www.youtube.com/watch?v=FTy2iNTc-6I

Disgorge (Sweden)

同じ北欧のスウェーデンにもいる。彼らは1992年とアメリカのDisgorgeと同じで、デスメタルシーンではそれなりに知名度もあるバンドだ。Metal Archivesには1994年と1995年にそれぞれ一本ずつデモテープをリリースしているとあるが、実際には1992年にリリースした『Sleeping Prophecie』がファースト・デモのようだ。ただ、95年以降にリリースはなく、デモテープのリリースのみで活動が終了している。

 

Disgorge (Netherlands)

他のDisgorgeというバンドの存在を知っていたのかは不明だが、95年に結成されたオランダのDisgorgeは2001年にEP『Gorge This』を発表している。この時点で他にDisgorgeというバンドが存在していることは間違いなく知っていたと思うが、それでもDisgorgeを名乗り、作品タイトルにも”Gorge”と付けるあたり、やはりこの単語とデスメタルは何か切っても切れない繋がりがあるのかもしれない。確かに響きはどこかデスメタル的とも言える。サウンドはゴアグラインドなどの影響も感じるデスグラインド、と言えるだろうか。

 

Disgorge (Germany)

最後に紹介したいのが、このドイツのDisgorgeだ。彼らの情報はどこにもなく、Metal Archivesに掲載されているロゴ、このアーティスト写真、そしてデモ音源の情報のみ。どんなサウンドかは全く分からない……。

 

他にも「Intestinal Disgorge」や「Visceral Disgorge」といった「〜Disgorge」というバンドも多く、「Disgorged」というバンドも存在する。おそらくデスメタル以外のジャンルではこの単語は全く使われることのない単語だと思うが、その響き、意味に何かデスメタルとの親和性があるのだろう。もし、上記の6組以外にDisgorgeというバンドを知っている人がいたら、ぜひ情報提供をお願いしたい。