【年間ベスト】2021年のメタルコア作品 TOP100 (後編)

年間ベスト : 今週頭に公開した「年間ベスト : 2021年のメタルコア作品 TOP100 (前編)」に続き、第50位から第1位までをカウントダウン! あなたのお気に入りの作品はありましたか?

 

 

No.49 : Berried Alive – The Mixgrape

 

No.48 : Attack Attack! – Long Time, No Sea

 

No.47 : Northlane – 2D

 

No.46 : Sleep Token – This Place Will Become Your Tomb

 

No.45 : Dying Wish – Fragments of a Bitter Memory

 

No.44 : Trivium – In The Court Of The Dragon

 

No.43 : Dead Days – Control

 

No.42 : War of Ages – Rhema

 

No.41 : Deadlights – The Uncanny Valley

 

No.40 : Ghost Iris – Comatose

 

No.39 : Of Mice & Men – Echo

 

No.38 : Skywalker – Late Eternity

 

No.37 : Hacktivist – Hyperdialect

 

No.36 : Mirrors – The Ego’s Weight

 

No.35 : Reflections – Silhouette

 

No.34 : Ice Nine Kills – The Silver Scream 2: Welcome To Horrorwood

 

No.33 : NOCTURNAL BLOODLUST – ZēTēS

 

No.32 : Darko – Darko

 

No.31 : Atreyu – Baptize

 

No.30 : Sable Hills, Earthists., Graupel – BIRTH

 

No.29 : Sleep Waker – Alias

 

No.28 : Consvmer – Selbstjustiz

 

No.27 : Defocus – In the Eye of Death We Are All the Same

 

No.26 : Fromjoy – It Lingers

 

No.25 : While She Sleeps – SLEEPS SOCIETY

 

No.24 : VEXED – Culling Culture

 

No.23 : Phinehas – The Fire Itself

 

No.22 : To The Grave – Epilogue

 

No.21 : ten56. – downer

 

No.20 : Structures – None of the Above

 

No.19 : DON BROCO – Amazing Things

 

No.18 : Caliban – Zeitgeister

 

No.17 : Afterlife – Part Of Me

 

No.16 : LANDMVRKS – Lost in the Waves

 

No.15 : The Devil Wears Prada – ZII

 

No.14 : The Amity Affliction – Somewhere Beyond the Blue

 

No.13 : The Plot In You – Swan Song

 

No.12 : Like Moths to Flames – Pure Like Porcelain

 

No.11 : Architects – For Those That Wish to Exist

 

No.10 : Wage War – Manic

 

No.9 : Siamese – Home

 

No.8 : Beartooth – Below

 

No.7 : Silent Planet – Iridescent

 

No.6 : Born of Osiris – Angel or Alien

 

No.5 : Sentinels – Collapse by Design

 

No.4 : Volumes – Happier?

 

No.3 : Convictions – I Won’t Survive

 

No.2 : Erra – Erra

 

No.1 : Spiritbox – Eternal Blue

ゴアグラインド 2021年の名盤 TOP9

 

数十年、ゴアグラインドをウォッチしていますがやはりベテラン勢が元気だ。今年はLast Days of Humanity、Spasm、Gutalax、Intestinal Disgorgeと名の知れたゴアグラインド・バンド達がアルバムをリリースし、個人的にも一時期過去の作品を引っ張り出して聴いたりリバイバルしていました。ゴアノイズ系もGORENOISE SUCKSなどオンライン上に点在するゴアノイズを統括する存在がいたり、YouTubeチャンネルGore Grinderが最新作をピックアップしバンドもシェアするなど一つの拠点になっている。ベテランから新しいプロジェクトまで、サウンドのクオリティとかは無視して”刺激的だったもの”を中心にピックアップしてみました。若干汚い、グロいアートワークもあるので、苦手な方は目を細めて呼んで下さい笑

 

 

第9位 : Intestinal Disgorge – Scat Blast
Link : https://intestinaldisgorge.bandcamp.com/album/scat-blast

 

1996年から活動するテキサス州サンアントニオのゴアグラインド・レジェンド、Intestinal Disgorgeの新作。でっかいうんこに勇ましさを感じるアートワークはもちろんYouTubeではモザイク必須。どうやらいくつか別にジャケットが存在するようですが、見ない方がいいと思います……。さて肝心の内容ですが、このアルバムからギタリスト不在、ベーシストが3人いるという意味不明なメンバーラインナップで録音されており、嘘かと思いきや本当にギターレスで様々なベースラインが交差しています。ドラムは結構かっこいいんですが、ボーカルは20年間「キャー」しか言ってないですね。たまにはメロディアスに歌いたいとか思わないんでしょうか…..。ゴアグラインドも20年続けると誰かに尊敬されたりするので、何事も継続が大事です。色々言いましたが、普通にかっこいいアルバムです。

 

 

第8位 : Columbine Carcass – Columbine Carcass
Link : https://columbinecarcass666.bandcamp.com/album/columbine-carcass

 

ジョージア州アトランタを拠点に活動するゴアグラインド・ユニット、Columbine Carcassのセルフ・タイトル作。バンド名はもちろんコロンバイン高校銃乱射事件に由来しており、アートワークは射殺されたエリック・ハリスとディラン・クレボルドの有名な写真。ゴアグラインドは刺激的な死体の写真のコラージュなどが多いが、あまり殺人事件をコンセプトに楽曲制作からアートワークに至るまで一貫性のあるものは少ない。集中力のない音楽なので、そうした作品をゴアグラインドで作り込むという文化がない。彼らも楽曲までは事件に関するものではないにしろ、数ある凶悪事件などをテーマにしたアルバムやプロジェクトがもっとあってもいいと感じられた一枚。サウンドも個人的には良いと思える雰囲気があって、雑にプログラミングされたドラムの上をゴミみたいなディストーションが適当にかかったリフを錯乱状態の人間が弾いてるのが最高。

 

 

第7位 : Putrid Stu – Amidst an Anal​-​Analgesic Assembly
Link : https://putridstu.bandcamp.com/album/amidst-an-anal-analgesic-assembly

 

オハイオ州デイトンを拠点に活動するワンマン・ハイスピードブラスティング・ゴアグラインド・プロジェクト、Purtid Stuの新作。本作はドラマーにタイのブラスティング・ブルータルデスメタルバンドEcchymosisのPolwachが参加している。とにかくスネアのハイピッチ具合が強烈で、スネアじゃなくて空き缶を叩いているのではないか疑惑があります。1曲あたり10秒程度が平均で最後の「Crohn’s Last Breath」のみ1分というショートカット具合も良いですね。アートワークはモザイク入ってますがアルバムを買うと無修正版が見られます。

 

 

第6位 : Retching Pus – Smears of Red Stool
Link : https://retchingpusgore.bandcamp.com/album/smears-of-red-stool

 

ニューヨークを拠点に活動するワンマン・ゴアグラインド・プロジェクトの2021年2作目。割とゴーリー・グルーヴもあり、ギリギリObscene Extreme出れる感じのサウンドではありますが、基本的に雪崩の如く崩壊し続けるノイジー・ブラストビート炸裂系ゴアグラインドを展開。IllustlatorとかPhotoshopというソフトに頼らず切り貼りしてスキャンしたアートワークが最高です。ゴアグラインドはやっぱりショートカットで演奏技術を習得する根気がない人間にぴったりの音楽。ゴアグラインドの人間性の特徴が滲み出た一枚。

 

 

第5位 : Labia Meat Mud Flap – Labia Meat Salad
Link : https://gorenoisesucks.bandcamp.com/album/labia-meat-salad

 

出身国不明、ですがおそらくアメリカ拠点のぽんこつサイバー/ゴアグラインド・ユニット、Labia meat Mud FlapのGORENOISE SUCKSから出た本作。Windows XP直系フリー打ち込みソフトで作られたかのようなトラックは2000年代後期、ゴアグラインドを夢中でディグっていた時に多発していたKOTS周辺のゴア〜ニンテンドーコアの趣が感じられて懐かしい気持ちになります。どこで見つけてきたのか不思議になってしまう意味不明なサンプリングSEを長々と冒頭に持ってくるのも最高です。全く次作に期待とかしてませんが、こういう作品を年間10枚位出し続けて欲しいですね。

 

 

第4位 : First Days of Humanity – Mineralized
Link : https://firstdaysofhumanity.bandcamp.com/

2019年結成、アリゾナ州フェニックスを拠点に活動するワンマン・ゴアグラインド・プロジェクト、First Days of Humanityの最新作。活動スタートからハイペースでリリースを続けていて、一体これが何作目なのかは本人にしか分からないでしょう……。バンド名はもちろんLast Days of Humanityからきていて、そのサウンドもハイスピード・ブラストに雪崩の如く襲いかかるノイジーなリフ、そして下水道ボーカルが乗ってくる溺死系ゴアグラインド。目新しいことは何一つしていないが、ハイペースなリリース、一貫したアートワーク、Last Days of Humanityへのリスペクト、それらがただただ素晴らしい。来年は何作出るだろうか。

 

 

第3位 : Spasm – Mystery of Obsession
Link : https://rottenrollrex.bandcamp.com/album/mystery-of-obsession

 

2000年代初頭から活動するチェコのゴアグラインド・トリオの4年振り6枚目のフルアルバム。Gutalaxの先輩にあたる彼ら、アートワークが楽曲にファニーな要素は少なく、どちらかというとSMネタが多いポルノ・ゴアグラインドの系譜にあります。本作も歪んだ性癖をテーマに2分に満たないゴアグラインド曲をノンストップで繰り広げていく。曲名がかなり最悪で、「Masturbation Never Breaks Your Heart」、「Garlic Sperman」、「Harvest of Cocks」、「Pussy is The Most Effective Tool of Love」などなど常人には考えられないタイトルばかり。

 

 

第2位 : Last Days of Humanity – Horrific Compositions of Decomposition
Link : https://rottenrollrex.bandcamp.com/album/horrific-compositions-of-decomposition

 

1989年から活動するオランダ出身のゴアグラインド・レジェンド、Last Days of Humanityの再結成後初となるフルアルバム。2006年にリリースしたアルバム『Putrefaction In Progress』は、後のゴアグラインド・シーンの典例とも言えるサウンドで大きな影響をもたらしたものの、バンドは解散してしまった。2010年に復帰後はスプリット作品などのリリースをマイペースに続け、なんと本作が15年振りのフルアルバムとなる。もう少し話題になるべきだったが、大々的なプロモーションを全く行わなかったのと、ファンが期待していた生臭いアートワークではなく、インターネットで使い古されたホラー画像のアートワークが不評だったのが原因でアルバムが出たことに気づいていない人も多いかもしれない。これがれっきとしたニューアルバムなのかどうか、そのサウンドだけでは区別がつかないという人が多いのも原因でしょうね…。解散直前のハイピッチ・スネアが音速で駆け抜けていくスタイルではなく、初期のバンド・サウンドへと回帰。『Putrefaction in Progress』のイメージが強すぎて若干の違和感があると思いますが、総じてピュアなオールドスクール・ゴアグラインド。最高のアルバムだと思います。

 

 

第1位 : Gutalax – The Shitpendables
Link : https://rottenrollrex.bandcamp.com/album/the-shitpendables

 

チェコを代表するゴアグラインドバンド、Gutalaxの6年振りとなるアルバムは、お馴染みのRotten Roll Rexからリリースされた。Obscene Extremeの目玉バンドとして知られる彼ら、コンセプトは結成当時からブレることなく”うんこ”です。10年以上うんこへの情熱を絶やすことなく続け、ミュージックビデオやアートワークに至るまでうんこがべっとり、さらにはステージに簡易トイレまで設置してしまうからその徹底っぷりは凄まじい。彼らはゴアグラインドのファニーな要素の完璧さに加え、曲もかなり良くて、おそらくソングライティングを担当しているメンバーはハードコア/メタルコア/デスコアを通過していると思われます。ソリッドでキャッチーなリフワークにピッグ・スクイールがバウンシーにのせてきます。

 

 

ゴアグラインド 2022年の名盤10選

テクニカル・デスメタル 2021年の名盤15選

 

なんだかんだ数十年と追いかけ続けているプログレッシヴ/テクニカル・デスメタル。近年は全体的な演奏技術、サウンド・プロダクションが向上し過ぎてて、テクニカルとそうでないものの線引きが非常に難しい。そもそもテクニカル・デスメタルという言葉がかなり曖昧で、誕生からそれなりに時代を経過していることもあって、一度整理して考えないといけないタイミングだと思う。

 

今回リストアップした作品はプログレッシヴ・デスメタル、ブルータルデスメタルの中から特にテクニカルなスタイルにフォーカスしている作品を中心にピックアップしている。そしてそのテクニカルとは、ブラストがスピードとかリフのスピードとかだけでなく、演奏技術が優れていればテクニカルとして考えている。〜デスメタルというサブジャンルがそれぞれにあり、その中でテクニカルなものを選出しているので、総合的に見てブルータルデスメタルであったりプログレッシヴデスメタル、はたまたメロディックデスメタルであるものもある。現代におけるテクニカル・デスメタルを考えたときに大元のジャンルがなんであれ、テクニカルとタグ付けすることが出来ればそれはテクニカル・デスメタルになる、と思う。そういう視点で今回15枚の作品を選び、レビューしてみた。

 

 

第15位 : Cathexis 『Untethered Abyss』

Release : Willowtip Records
Link : https://www.metal-archives.com/bands/Cathexis/3540360378

 

今年結成10周年を迎えたテキサス州オースティンのテクニカル・デスメタル中堅、Cathexisの8年振り通算3枚目のフルレングス。Scattered RemainsのIan Bishopがボーカルを務め、Sam KangとChris Hillamがギタリスト、Tony Montana’s Last Standなどで活躍したベーシストOscar Martinez、BallgagのドラマーFelix Garzaの5人体制で活動しており、Willowtip Recordsとの契約を勝ち取ってのリリースとなった。

 

プログレッシヴとアヴァンギャルドの中間をいくミドルテンポの楽曲が中心で、ガリガリとリフを刻みつつもメロディアスであるのがCathexisの魅力だ。Willowtip Recordsらしいサウンドであるので、レーベルのフォロワーでまだチェックできていない方がいたら年末に向けて聴き込んでいただきたい。おすすめの曲は「Mortuus in Perpetuum」。

 

 

 

 

第14位 : Path to Kalinin 『Lineage』

Release : Independent
Link : https://www.metal-archives.com/bands/Path_to_Kalinin/3540491761

2021年テネシー州ナッシュビルを拠点に結成されたテクニカル/メロディック・デスメタルバンド。While You Were Asleepで活躍するベーシストTommy FireovidとドラマーRikky Hernandez、Kryptik EmbraceのギタリストだったRikk Hernandez、そして伝説のサタニック・デスメタルバンドNunslaughterのギタリストとして2014年から活躍するNoah Nuchananがリード・ボーカルを務める。

基本的にはメロディアスなギターを携えブラストしまくるファストなテクニカルサウンドが売りであるが、雄大なクリーン・パートも組み込むあたりはなかなかオルタナティヴな感覚があるのだなと感心。楽曲も聴き込むにつれ味わい深さを増し、EPというサイズでありながらその世界観は一級品。

 

 

 

 

第13位 : Alustrium 『A Monument to Silence』

Release : Unique Leader Records
Link : https://www.metal-archives.com/bands/Alustrium/3540314183

ペンシルバニア州フィラデルフィアを拠点に活動するプログレッシヴ/テクニカル・デスメタルバンド、Alustriumの6年振り通算3枚目のフルレングス。非常に地味な存在であるが演奏技術は確かで、覆面バンドGalactic Empireの”中の人”も在籍している。ギタリストのMike DeMariaとChris Kellyがプロダクションを担当、ミックスまでを行い、Ermin Hamidovicがマスタリングを務めた。

 

雄大なリフ、そしてデスメタリックでありながらエレガントなメロディも巧みに弾きこなすMikeとChrisのギターだけでも抜群の聴きごたえ。Prosthetic Recordsが得意なメロディック・デスメタル/デスコア感をややテクニカルに寄せたスタイル、と言えば分かりやすいかも知れないが、現在の人気以上に凄いことをやっているバンド。じっくりと聴き込めば聴き込むほどに味わい深いアルバムだ。

 

 

 

 

第12位 : Unfathomable Ruination 『Decennium Ruinae』

Release : Willowtip Records
Link : https://www.metal-archives.com/bands/Unfathomable_Ruination/3540315635

2010年からイングランド/ロンドンを拠点に活動するテクニカル・ブルータルデスメタルバンド、Unfathomable RuinationのEP。2019年のフルアルバム『Enraged & Unbound』は良い意味で無機質なテクニカル・マシーンっぷりを見せつけ、特にブルータルデスメタルシーンで高く評価された。

 

本作は限りなくブルータルデスメタルと言える残虐なフレーズが次々と繰り出されるがテクニカルな美的感覚が見事で、アヴァンギャルド、プログレッシヴとは明らかに違う「テクニカル・ブルータルデスメタル」のピュアなパッションが感じられるだろう。誰にも止められない暴走列車の如く叩きまくるドラミング、アクセルとブレーキを自由自在に操るリフ、これほどまでに見事な転調を繰り返すデスメタルバンドは他にない。

 

 

 

 

第11位 : Ominous Ruin 『Amidst Voices that Echo in Stone』

Release : Willowtip Records
Link : https://www.metal-archives.com/bands/Ominous_Ruin/3540397429

 

2010年からカリフォルニア州サンフランシスコで活躍するテクニカル・ブルータルデスメタル中堅、Omnious Ruin待望のファースト・アルバム。これまでEPのリリースはあったものの2015年以降は新曲が出ていなくて、ややマイペースな活動スタイルがネックではあったが、本作はゲスト・ミュージシャンとしてFallujahのドラマーAndrew BairdやゲストボーカルにSymbioticのKris、Arcane ExistenceのJadeなどが参加。

 

プログレッシヴに刻まれるリフ、そしてメロディのバランス感覚も鮮やかで、疾走するマシーンのようなドラミングに食らいついていく様は見事だ。NileやDeeds of Flesh、Spawn of Possessionといった知的かつ感情の起伏が少ないテクニカル・サウンドが好きな方におすすめ。

 

 

 

 

第10位 : Hannes Grossmann 『To Where the Light Retreats』

Release : Independent
Link : https://www.metal-archives.com/bands/Hannes_Grossmann/3540374264

 

ObscuraやHate Eternalで活躍し、Alkaloidのドラマーとして活躍する有名ドラマーHannes Grossmannの2年振り4枚目フルレングス。本作はゲストにDark FortressのVictor Bullok、Alkaloid、Dark FortressのFlorian Magnus Maier、Alkaloid、ObscuraのChristian Münzner、Alkaloid、AbhorrentのDanny Tunker、Alkaloid、Eternity’s EndのLinus Klausenitzerが参加しており、Alkaloidの新譜と言ってもおかしくない。明確に違うのは、Hannesは全てのソングライティングを担当しているという点とやはりドラマー視点で作られたプログレッシヴ・デスメタルであるというところだろう。

 

リードトラック「The Sun Eaters」はChristianのギターソロが炸裂、Victorのボーカルもインパクトが強く聴きどころと言えるが、やはりHannesのドラミングが最も輝いて聴こえる。このドラミングが他を牽引しながら楽曲が展開しているように感じるのは、ソロの楽曲だという先入観を抜きにしても感じられるはずだ。Hannesの叩きっぷりを感じながらアルバムに酔いしれて欲しい。

 

 

 

 

第9位 : Aeon 『God Ends Here』

Release : Metal Blade Records
Link : https://www.metal-archives.com/bands/Aeon/327

 

スウェーデン/エステルスンドを拠点に活動するプログレッシヴ・デスメタル・ベテラン、Aeonの9年振りとなる通算5枚目のスタジオ・アルバム。名作『Aeons Black』以降に脱退したギタリストDaniel Dlimiがバンドに復帰したことをきっかけに息を吹き返し、Dark FuneralやDespite、ImperiumやBloodshot Dawnで活躍したドラマーJanne Jalomaが2020年に正式加入し制作活動がスタート。

 

Ronnie Björnströmをプロデューサーに迎えた本作は、漆黒のオーケストレーションをまとったデスメタル・サウンドをベースに、プログレッシヴなエレメントを要所要所に散りばめたベテランらしい小技が光る仕上がりになっており、タイトルトラックでありミュージックビデオにもなっている「God Ends Here」では、Behemothなんかにも匹敵する悪魔的な狂気に満ちていて思わず世界観に引き込まれていく。20年以上のキャリアを持つメタル・ミュージシャンらしい引き出しの多さが聴くものを圧倒する堂々の一枚。

 

 

 

 

第8位 : Interloper 『Search Party』

Release : Nuclear Blast
Link : https://www.metal-archives.com/bands/Interloper/3540480465

 

2014年カリフォルニアを拠点に結成、いよいよ本格始動となったInterloperのデビュー・アルバムはその期待の高さを感じさせるNuclear Blastからのリリースだ。2018年にRings of Saturnを脱退したギタリストMiles BakerとドラマーAaron Stechauner、Vampire SquidのメンバーでAaronと共にThe FacelessのライブメンバーであるAndrew Virruetaによるトリオ体制を取り、他のプロジェクトが落ち着いたこともあってInterloperとして本格的に動く時間がとれたのだろう。

 

本作はAndrewの兄弟であるJoeyがプロデュースを担当、ミックス/マスタリングまでを務めている。古き良きOpethを彷彿とさせるプログレッシヴ感をベースにしながらも、ダイナミックなドラミングやメロディアスなギターパートを交えながら叙情的に楽曲を展開。特にタイトルトラックである「Search Party」は、彼らのキャリアを考えるとこれまでにないバラード調の楽曲であるものの、しっかりとものにしている。

 

ミュージックビデオになっている「Drift」では、メタルコア/デスコアのアイデアも組み込みながら、新世代のプログレッシヴ・グルーヴのうねりを生み出している。バンドのヴィジュアル・コンセプトになっている大海原のように、底知れぬポテンシャルを見せたデビュー・アルバム。

 

 

 

 

第7位 : Crown Magnetar 『The Codex of Flesh』

レーベル : Independent
Link : https://www.facebook.com/crownmagnetar

 

本作は、2016年コロラド・スプリングスを拠点に活動をスタートさせたCrown Magnetarのデビュー・アルバム。2018年にEP『The Prophet of Disgust』リリース後、コアなデスコア・リスナーから支持を集め、カルト的な人気を博していた。本作もレーベル未契約で発表されたものの、クオリティは世界トップクラス。

 

卓越されたテクニックから繰り出される音速のドラミングには度肝を抜かれること間違いなし。Infant AnnihilatorやOphidian Iなど、様々なジャンルに人間離れしたドラマーがいるが、Crown MagnetarのByron Londonのプレイには久々に衝撃受けた。

 

 

 

 

第6位 : Inferi 『Vile Genesis』

Release : The Artisan Era
Link : https://www.metal-archives.com/bands/Inferi/93823

 

テネシー州ナッシュビルを拠点に活動するテクニカル・デスメタルバンド、Inferiの2年振り通算6枚目フルレングス。この手のジャンルのバンドにしてはかなり多作で、近年の存在感の強さはオンラインにおいても強く感じる。本作はプロデューサーにDave Oteroを起用、ミックス/マスタリングまでを務め、アートワークはHelge Balzerが担当しているが、一部Pär Olofssonが手掛けているようだ。

 

Stevieのハイテンションなボーカルは、シンフォニックなオーケストレーションを携え疾走するメロディアスなデスメタル・サウンドにハリをもたらし、優雅に転調するサウンドの肝になっている。まるでクラシックのコンサートを観ているようなエレガントさも感じられ、グッとテクニカル・デスメタルにおける地位を高めることに成功したように感じる。

 

 

 

 

第5位 : Rivers of Nihil 『The Work』

Release : Metal Blade Records
Link : https://www.metal-archives.com/bands/Rivers_of_Nihil/3540301156

 

ペンシルバニア州リーディングを拠点に活動するプログレッシヴ/テクニカル・デスメタルバンド、Rivers of Nihilの3年振り通算4枚目となるスタジオ・アルバム。ギタリストであり、オーケストレーションのプログラミングやキーボードを兼任するBrody Uttleyがプロデュースを担当、Galaxtic EmpireのGrantとCarsonがそれをサポートする形で制作が行われた。シーンにおける有名アートワーカーDan Seagraveが描いた幻想的な世界観はプログレッシヴ・デスメタルシーンでも特異な存在感を放つRivers of Nihilにぴったりだ。

 

本作もBurial In The Skyのサックスフォン奏者Zach Strouseをフィーチャー、アルバム収録曲の半分に彼のサックスが挿入されている。様々サブジャンルが存在するメタルの中でもサックスとの親和性があるのは、プログレッシヴなものが多い。もちろんアヴァンギャルドなシーンではNaked Cityを彷彿とさせるようなエクスペリメンタル・ジャズ、フリージャズ的なサックスは導入されてきた事例があるが、とろけるようなサックスの音色とヘヴィ・ミュージックのブレンドはセンスが必要だ。

 

アルバムのリードトラック「Clean」はミュージックビデオになっていて、公開から半年足らずで20万回再生目前だ。ずっしりと重くヘヴィなビートに力強く刻み込まれるプログレッシヴなリフ、暗く知的な歌詞世界に引き込まれそうになる。大規模なステージで彼らが演奏している光景が目に浮かぶ、ステップアップを遂げた一枚。

 

 

 

 

第4位 : Obscura 『A Valediction』

Rlease : Nuclear Blast
Link : https://www.metal-archives.com/bands/Obscura/63100

 

2002年からドイツ/ミュンヘンを拠点に活動するプログレッシヴ・デスメタルバンド、Obscuraの3年振り通算6枚目のフルレングス。ベーシストJeroen Paul Thesseling、そしてギタリストChristian Münznerが復帰し制作されたアルバムだ。詳しいレビューは別記事を参照下さい! (https://riffcult.online/2021/11/19/obscura-a-valediction-2/)

 

 

 

 

第3位 : First Fragment 『Gloire Éternelle』

Release : Unique Leader Records
Link : https://www.metal-archives.com/bands/First_Fragment/3540325573

 

テクニカル・デスメタル大国カナダの本場ケベックを拠点に2007年から活動するベテラン、First Fragmentの5年振りとなるセカンド・アルバム。大幅なラインナップ・チェンジがあり、ギタリストにUnleash the ArchersのNick Miller、ベーシストにAugury、ex.Neyond CreationのDominic “Forest” Lapointe、ドラマーにex.Sollum FatailsのNicholas Wellsが加入。最強とも言える布陣で彼らが挑んだのは、”ネオ・クラシカル・テクニカル・デスメタル”と言うサウンドの確立だ。

 

彼らの持ち味とも言えるフレッドレス・ベースのうねり狂うベースラインはDominicに変わっても健在、いや鋭さをましまるで生き物のように躍動しながら、ソロを弾きまくるギターに引けを取らない存在感を見せつけていく。クラシカルに転調しながらもテクニカル・デスメタルのヘヴィネスはしっかりとキープ、美しすぎる一枚。

 

 

 

第2位 : Ophidian I 『Desolate』

Release : Season of Mist
Link : https://www.metal-archives.com/bands/Ophidian_I/3540347460

 

アイスランド/レイキャビクを拠点に活動するテクニカル・デスメタルバンドOphidian Iの9年振りとなるセカンドアルバム。大幅なラインナップチェンジはないものの、2019年にLord of Warで活躍したボーカリストJohn Olgeirssonが加入。サウンドも格段にレベルアップしSeason of Mistと契約を果たした。本作はギタリストのDaníel Máni Konráðssonがプロデュースを担当、ドラムのみStephen Lockhartがエンジニアリンクを行い、CryptopsyのギタリストChristian Donaldsonがミックス/マスタリングを手掛けた。

 

まるでDragon Forceがテクニカル・デスメタルをプレイしたかのようなスタイルとなったOphidian Iサウンドは他に類を見ないオリジナリティでシーンでの存在感を確固たるものとした。銀河を音速で移動するのにぴったりなサウンドトラック、と形容したくなるほど、煌びやかなメロディワークや滑らかに疾走するドラミングが印象的。これらを高次元融合させたChristian Donaldsonのミックス/マスタリングも素晴らしい。メロディック・デスメタル/スピードメタルの美的感覚を持ちながらも、プログレッシヴ/テクニカル・デスメタルのエクストリームな魅力も兼ね備えた作品はこれまでに存在しなかった。Ophidian Iがテクニカル・デスメタルに新たな流れを作ったことは間違いない。

 

 

 

第1位 : Archspire 『Bleed the Future』

Release : Season of Mist
Link : https://www.metal-archives.com/bands/Archspire/3540326229

 

2009年からカナダ/バンクーバーを拠点に活動するテクニカル・デスメタルバンド、Archspireの4年振り通算4枚目のフルアルバム。本作はプロデューサーにSerberus、Dethronedで活躍するDavid Oteroを起用し、彼のスタジオであるFlatline Audioで録音され、Davidがミックス/マスタリングまでを手掛けている。Archspireらしい「スピード」、「エクストリーム」、そして「ショットガン・ボーカル」を存分に味わうことが出来る作品となっており、過去最高傑作と言えるだろう。アルバムの聴きどころについてはリリースのタイミングで書いたこちらの記事を参照下さい (https://riffcult.online/2021/10/29/archspire-bleed-the-future-2/)

 

同名バンドが同じジャンルに6組も?! 世界の”Disgorge”をまとめてみた

「Disgorge (ディスゴージ)」。普通に生活していたら、英語圏でもあまり使用する機会は少ないこの単語だが、デスメタル・リスナーであれば誰もが知っている単語かもしれない。〔口から~を〕吐く、戻す、〔勢いよく~を〕噴き出す、吐き出す、〔盗品などを仕方なく〕引き渡す、差し出すという意味を持つ「Disgorge」を冠したバンドが世界にいくつか存在しており、しばしばバンド名の後に国名を明記する。不思議とデスメタルとの親和性の高いこの単語をバンド名に冠したバンドをわかる限りまとめてみたいと思う。

 

Disgorge (USA)

Disgorgeというバンド名で一番有名、というか元祖と言えるのがカリフォルニア州サンディエゴを拠点とするブルータルデスメタルバンド、Disgorge (USA)。1992年結成で、ブルータルデスメタルを代表するアーティストとして知られている。2006年に活動休止するも、2011年に復活しマイペースながらライブ活動を続けている。

 

Disgorge (Mexico)

アメリカのDisgorgeに次いでデスメタルシーンで知名度があるのが、メキシコのDisgorgeだ。アメリカのDisgorgeとスタイルも割と近いが、彼らはアートワークや歌詞のテーマが徹底してゴア。ストリーミング・サービスが利用出来ないレベルのアートワークなので、アンダーグラウンドな存在。ただ、熱狂的なファンがおり「Disgorgeと言えばメヒコ」というメタルヘッズも多い。このふたつの存在がそれぞれ混同しないようにバンド名の後ろに国名を明記されているようなものだ。

 

 

Disgorge (Norway)

知名度こそないものの、Metal Archivesに登録されている「Disgorge」というバンド名の中で最も結成年が古いのが、ノルウェーのDisgorge。唯一リリースされたデモテープ『Morbid Collapse』が1991年4月にリリースされている。そのサウンドはオールドスクールなデスメタル。このあとリリースもなく、詳細が少ない。

 

Disgorge (Sweden)

同じ北欧のスウェーデンにもいる。彼らは1992年とアメリカのDisgorgeと同じで、デスメタルシーンではそれなりに知名度もあるバンドだ。Metal Archivesには1994年と1995年にそれぞれ一本ずつデモテープをリリースしているとあるが、実際には1992年にリリースした『Sleeping Prophecie』がファースト・デモのようだ。ただ、95年以降にリリースはなく、デモテープのリリースのみで活動が終了している。

 

Disgorge (Netherlands)

他のDisgorgeというバンドの存在を知っていたのかは不明だが、95年に結成されたオランダのDisgorgeは2001年にEP『Gorge This』を発表している。この時点で他にDisgorgeというバンドが存在していることは間違いなく知っていたと思うが、それでもDisgorgeを名乗り、作品タイトルにも”Gorge”と付けるあたり、やはりこの単語とデスメタルは何か切っても切れない繋がりがあるのかもしれない。確かに響きはどこかデスメタル的とも言える。サウンドはゴアグラインドなどの影響も感じるデスグラインド、と言えるだろうか。

 

Disgorge (Germany)

最後に紹介したいのが、このドイツのDisgorgeだ。彼らの情報はどこにもなく、Metal Archivesに掲載されているロゴ、このアーティスト写真、そしてデモ音源の情報のみ。どんなサウンドかは全く分からない……。

 

他にも「Intestinal Disgorge」や「Visceral Disgorge」といった「〜Disgorge」というバンドも多く、「Disgorged」というバンドも存在する。おそらくデスメタル以外のジャンルではこの単語は全く使われることのない単語だと思うが、その響き、意味に何かデスメタルとの親和性があるのだろう。もし、上記の6組以外にDisgorgeというバンドを知っている人がいたら、ぜひ情報提供をお願いしたい。

ブラッケンド・デスコア最前線レポート vol.01

“ブラッケンド・デスコア”という、デスコアのサブジャンルについては、2017年に執筆した『デスコアガイドブック』の中でも触れていた。有名どころでいえばLorna ShoreやA Night in Texasなどが挙げられると思うが、バンド活動に安定感がなく、ブラッケンド・デスコアというシーンを牽引していける存在として活躍しているかと言えば疑問だ。ただ、彼らの登場に刺激を受け、アンダーグラウンドではブラッケンド・デスコアバンドとして少しずつファンベースを拡大しているバンドもいる。ここでは、2021年にニューアルバムをリリースした、または計画があるバンドを中心に最先端のブラッケンド・デスコアがどうなっているか、彼らはそれぞれにどんな特徴があるのかをチェックしていこうと思う。


 

Mental Cruelty – A Hill To Die Upon

2014年からドイツの都市、カールスルーエを拠点に活動するブラッケンドデスコア/スラミング・デスコアバンド。2018年にセカンド・アルバム『Purgatorium』をRising Nemesis Recordsからリリースすると、それまでアンダーグラウンドのデスコア・コミュニティ内に留まっていた人気がワールドワイドなものに拡大。2019年からはUnique Leader Recordsと契約を果たし、アルバム『Inferis』を発表。ブルータルデスメタルやデスコアという枠を超え、メインストリームのエクストリーム・メタルシーンにおいてもその名を轟かせた。彼らのブラッケンド成分は、作り込まれたオーケストレーションと、ファストに疾走するブラストパートのコントラストにあるだろう。これらは、彼らが得意とするダウンテンポ・パートの破壊力を倍増させる為にも聴こえるが、それにしてはクオリティが高い。このパートのみで楽曲を作れば、Century Media RecordsやMetal Blade Recordsのブラックメタル勢にも食らいつける実力があるようにも思う。5月にリリースが決まっている新作『A Hill To Die Upon』は、クリーン成分もあり、ステップアップのきっかけになりうる作品になることは間違い無いだろう。

https://www.facebook.com/MentalCruelty

 

Drown In Sulphur – Vivant Tenebrae

イタリア/ミラノを拠点に2014年から活動するダウンテンポ・デスコア/ブラッケンド・デスコア、Drown In Sulphur (ドローン・イン・サルファー)。もともとはOceans Ate Alaskaがダウンテンポ・デスコアをプレイしたかのようなエクスペリメンタルなスタイルを得意としていたが、2019年にドラマーDomenico Francesco Tamila以外のメンバーが脱退。以降はコープスペイントを施した強烈なヴィジュアルで、ストレートなメロディック・デスコアへと傾倒していく。このメロディック感がDark Funeralなどを彷彿とさせ、彼らをブラッケンドと呼ぶ所以になっている。ところどころニューメタルコアのようなワーミー・フレーズも組み込んでいて、洗練されればなかなか面白いサウンドをプレイするようになるかもしれない。ちなみに2019年に脱退したMattia Maffioli、Max Foti、Simone Verdeは新たにDefamedを結成。こちらもデスコアシーンでは注目を集めるバンドのひとつに成長している。

https://www.facebook.com/wedrowninsulphur/

 

THE HATE PROJECT – HUMAN SACRIFICE

スウェーデンの都市、カルマルを拠点に活動するブラッケンド・デスコア。2019年から本格始動ということで、まだまだアンダーグラウンドでの人気に留まっているが、彼らも注目しておきたいバンドのひとつだろう。今年2月にリリースされたデビューアルバム『Seize the Obscurity』は、同郷のVildhjartaやHumanity’s Last BreathにあるようなThall成分が豊富で、アトモスフェリックさも個性的。シンプルすぎるバンド名も、得体の知れない邪悪さがあってサウンドとマッチしている。

https://www.facebook.com/TheHateProject/

Bonecarver – MALLEVS MALEFICARVM

スペインを拠点にCANNIBAL GRANDPAという名前で活動していた彼らが、Unique Leader Recordsとの契約をきっかけにBonecarverへと改名。若干B級感のあったサウンドもぐっと引き締まり、今年リリースしたアルバム『Evil』も好評だ。ダウンテンポやビートダウンというところよりも、メロディック・デスコアとブラックメタルを純粋にクロスオーバーさせたようなスタイルを得意としている。アルバム収録曲「MALLEVS MALEFICARVM」は、特にメロディアスでオーケストレーションも良い塩梅で組み込まれている。やはりブラストビートに注力しているデスコアは、デスコア以外のメタル・コミュニティから高評価を得る傾向にあるように思う。

https://www.facebook.com/bonecarverofficial

Worm Shepherd – ACCURSED (FT. ALEX KOEHLER)

おそらく今、最もブラッケンドなデスコアは、Worm Shepherdだろう。ちょうど2021年3月26日にUnique Leader Recordsとの契約を発表。ブレイクに向かって、じわじわと注目度を高めている。プログレッシヴ・デスメタルとブラックメタル、そしてデスコアが調和したサウンドは、これからのブラッケンド・デスコアのスタンダードとも言える雰囲気がある。特にデスコア成分においては、爆発的なダウンテンポ・パートが一発のみという清々しさがあり、あとはほとんどブラストビートで疾走し続けている。まだ新作のインフォメーションなどは出てきていないが、先行で公開されるだろうシングルは即日チェックすることをオススメしたい。

https://www.facebook.com/WormShepherdBand

 

 

Meshuggahを知る為に最初に聴く5曲 (Djentガイドブック特集vol.01)

本日3月12日、『Djentガイドブック』が発売になりました! すでに書店や通販などで手に購入してくださった方もたくさんいるようで、とても嬉しいです。Djentについて知らない人にも、分かりやすく優しく解説していますし、長年Djentを聴いてきた人には「お〜懐かしいな〜」と唸ってもらえるような作品も掲載しています。ページ数の関係でウルトラ・マニアックな作品や初期EP、改名前後の作品など掲載しきれなかったものもあるのですが、そういった作品はこのRIFF CULTウェブページで紹介していきたいと思います!

 

通販サイトまとめはこちら : https://www.handshakee.com/riffcult

 

さて今回は、『Djentガイドブック』で一番最初に紹介しているMeshuggah (メシュガー)について説明していきたいと思います。「Meshuggahってどんなバンドなの?」、「名前は知っているが聴いた事がない」、「どんな魅力があるの?」という方に向けてオススメの楽曲と簡単なバンド紹介をしてみます。

Meshuggah (メシュガー)は、1985年から活動するバンドで、北欧のスウェーデンという国で結成されました。このMeshuggahという名前は、イディッシュ語( 中東欧のユダヤ人の間で使われていた言語)で、CRAZYという意味があります。現在までに8枚のアルバムをNuclear Blast Recordsからリリースしており、デビューアルバム以外はすべてプログレッシヴ・デスメタル〜グルーヴメタル、Djent系のサウンドです。

セカンドアルバム『Destroy Erase Improve』に収録されている「Future Breed Machine」という楽曲は、世界で一番古いDjent的な楽曲だと言われており、Meshuggahの代表曲でもあります。独特の無機質さを感じられるグルーヴメタル・サウンド。

Meshuggahの最も有名な楽曲と言えば、この「Bleed」です。彼らの代表的なアルバムと言える『Obzen』に収録されており、このアルバムは発売初週にビルボードチャート59位にランクインしています。ソリッドなリフが無機質に刻み込まれ、少しずつグルーヴが熱を帯びていくMeshuggahのスタンダードなサウンドを味わう事が出来ます。

アルバム『Koloss』に収録されているこの楽曲は、波打つようなヘヴィリフが、アトモスフェリックな楽曲にうまくフィットしています。スケールの大きさで格の違いを見せつけた一曲と言えるでしょう。

アルバム『Nothing』の収録曲。そこまで有名な楽曲とは言えませんが、ライブでも頻繁にプレイされるMeshuggahを代表する一曲であると言えるでしょう。この曲が2021年にリリースされたと言われてもなんら違和感はなく、彼らがいかに先進的なサウンドを作ってきたかを感じられます。途中のギターソロの不気味な心地良さをぜひ味わってください。

目下最新作『The Violent Sleep of Reason』に収録されている楽曲。ライブ・レコーディングをベースに制作されたということもあり、Meshuggahとしての長年のキャリアで培われた圧倒的なグルーヴを根底に感じられる一曲。

いかがでしたでしょうか?もっとMeshuggahについて知りたい! Djentについて知りたい! という方は、ぜひ『Djentガイドブック』を手に入れてみて下さい。

ブルータル・デスメタル 2020年の名盤 10選

 

『ブルータルデスメタルガイドブック』を出版したのが2016年の10月だっただろうか、そこからも日課としてブルータルデスメタルを追いかけ続けてなんと4年が経過した。RIFF CULTを立ち上げたのも本を出版したのがキッカケだったし、今もこうして発信を続けられているのは嬉しい。

 

一時期はほぼRIFF CULTを動かしてなかった (RNR TOURSでのツアー活動に忙殺されていた)時期もあったが、コロナウイルスでツアーがストップしたことをキッカケにもう一度本腰を入れて動かしてみることにした。やっぱり新しい音楽を聴くのは面白いし、RNR TOURSが再開出来た時にもRIFF CULTを動かし続けられるように自分の中でしっかりルーティーンを作らなければいけないね。

 

さて、前置きが長くなったが、今年も世界中からブルータルデスメタル・アルバムがリリースされ、新しいバンドも入れば意外な復活もありで面白かった。良い意味でも悪い意味でもスラム系がぐっと盛り上がりをみせ、デスコアやメタルコアにまで影響を与え始めているのは面白いなと思う。それに対して昔ながらもハイスピード・ブラスト系は地味な存在になったが、もともとブルデスってそういうのが面白いし好きだったから特に気持ち的に変わらずいろんなものを聴いた。

 

ある程度新しいバンドもベテランもチェックしたつもりだが、もしかしたらチェックしきれてないものもあったかもしれない。EPも多く、リストに入れようとおもったがアルバムに絞ってランク付けしてみた。(Drippedとか入れたかったなあ) まだ聴いてない作品などあれば、ストリーミングでチェックしてみて欲しい。それでは、ランキングをご覧ください! (第10位〜第1位まで)

 

 

第10位 : Putrid Pile – Revel In Lunacy

アメリカ/ウィスコンシン州を拠点に活動するワンマン・ブルータルデスメタルプロジェクトPutrid Pileの新作は、前作『Paraphiliac Perversions』から4年振りとなった6枚目フルレングスで、Sevared Recordsからのリリース。

 

Sevared Recordsも数量限定リリースが増え、他のブルータルデスメタル・レーベルに比べ勢力は落ちてきたもののまだまだ元気。Putrid PileはSevared Recordsからリリースを続けている数少ないアーティストで、地味に2020年がプロジェクトスタートから20周年であった。前作から大きくスタイルチェンジする事もなく、淡々と自身のブルータリティを表現し続けている点だけでも評価に値するし、オープニングトラックの「Death Waits for No One」では、唐突なテンポチェンジを繰り返しながらもバウンシーなグルーヴはキープ、リフワークもメロディアスで面白いしガテラルもハイセンス。「Bonedigger」みたいな打ち込み感丸出しのB級さも個人的には好きだったりする。

 

 

 

 

第9位 : Goratory – Sour Grapes

2009年に活動休止、2016年に復帰したマサチューセッツ/ボストンのブルデス・レジェンドGoratoryの新作は、前作『Rice on Suede』からなんと16年振りとなる4枚目フルレングスで、リリースはイタリアのEverlasting Spew Recordsから発売された。

 

有名ミュージシャンのテクニカルすぎるアイデアのはけ口みたいなバンドで、Job For a CowboyやDespised Iconで活躍するギタリストAlanやDeeds of Flesh、Pillory、Cytolysisなどで大忙しのドラマーDarrenが在籍している。彼ら以外の2人はSexcrementというバンドのメンバーで腕前はもちろん凄まじい。特徴的なのは強烈なスラップベースで、テクニカルなブルータルフレーズに絡み付いていく。ヴィジュアルイメージからは想像もつかないテクニックがたまらない1枚。

 

 

 

第8位 : Post Mortal Possession – Catacombs Of Bedlam

ペンシルバニア州ピッツバーグを拠点に活動する5人組Post Mortal Possessionのセカンドアルバムは、Lord of the Sick Recordingsからのリリース。

 

2018年リリースの前作『Perpetual Descent』から大きな路線変更はないが、ぐっとサウンドプロダクションが向上し、楽曲もソリッドな仕上がりになっている。全体的にもっさりとしたスラムっぽい雰囲気ではあるが、Jakeのボーカルワークが強烈でディープなガテラルでサウンドを血生臭いものにしてくれている。Jakeのボーカルに加え、Nickのドラムもよく、デスメタリック。地味な存在だが、若くしてこの手のサウンドをプレイ出来るのは凄い。

 

 

 

第7位 : Disavowed – Revocation Of The Fallen

オランダ/アムステルダムを拠点に、前身バンドNocturnal Silenceから数えて26年のキャリアを誇る大ベテランDisavowedの13年振りとなる3枚目フルレングス。

 

オリジナルメンバーである元ドラマーRobbert (Pyaemia、Nocturnal Silenceでプレイ)の怪我を理由に2005年に脱退。以降はサポートメンバーを入れながらも活動は継続していたが、アルバム制作には至らなかった。長年のブランクを感じさせないパワフルなブルータリティは、アグレッシヴに転調しながらも粘着質なグルーヴィ・リフを携えて疾走し続ける。

 

 

 

第6位 : Afterbirth – Four Dimensional Flesh

1993年ニューヨークで結成されたブルータルデスメタルバンドAfterbirthのセカンドフルアルバムは、Unique Leader Recordsから前作『The Time Traveler’s Dilemma』から3年振りのリリース。

 

95年の休止後、2016年にボーカリストWill Smithが加入するまで20年以上のブランクというのはなかなか珍しい。架空の古代文明をテーマにソングライティングを行うようになってからはアイデアが湧き上がってくるのか、セカンドアルバムも3年という短い期間で完成させており、そのサウンドもアンシエントなメロディワークをメイン・エレメンツに独自の世界観を生み出すことに成功している。アートワークも含め、Afterbirthらしさを持っているし、今後も継続的に制作活動を続けて欲しい。

 

 

 

第5位 : Vituperate – Dies Mali

ノースキャロライナ州ヴァージニアを拠点に活動するハイスピード・ブルータルデスメタルバンドVituperateのデビューアルバム。

 

もともとデモ音源がアンダーグラウンドシーンで話題となり、New Standard Eliteと契約している。メンバーはそれぞれにプロジェクトを抱えており、Scatology Secretionなど今年アルバムを出したプロジェクトもある。メンバーらが抱えるプロジェクトの中でもVituperateは特にスピード感重視で、まさに工事現場のような轟音が鳴り響き、リフの輪郭も曖昧。いわばハーシュノイズのようなエナジーに溢れる1枚。

 

 

 

第4位 : Incinerate – Sacrilegivm

アメリカ/ミネソタを拠点に結成され、現在はアメリカ/カナダのメンバーが在籍するベテランIncinerateの新作は、前作『Eradicating Terrestrial Species』から5年振りとなる4枚目フルレングス。

 

リリースは前作同様Comatose Musicが手掛けている。2018年にDeeds of FleshやSevered Saviorで活躍したギタリストJared Deaverが加入。JaredとTedのツインギター体制になってからは初の作品で、2020年12月現在では脱退しているがDisfiguring the GoddessやMalevolent Creation、Insidious Decrepancyでドラムを担当したPhil Cancillaが本作でその腕前を披露している。スラムとまではいかないが、ピュアなリフグルーヴを要に非常にシンプルでノリやすいブルータルデスメタルをプレイ。Internal Bleedingファンは気に入るとおもいます。

 

 

 

 

第3位 : Devangelic – Ersetu

イタリアを拠点に活動するブルータルデスメタルバンドDevangelicの新作は、前作『Phlegethon』から3年振りのリリースとなる3枚目フルレングス。

 

Comatose MusicからWillowtip Recordsへと移籍してリリースされ、プロデューサーにはDecrepit BirthやFleshgod Apocalypseを手掛けたStefano Morabitoを起用。サウンドプロダクションもソリッドかつダイナミックな仕上がりとなっている。同郷のSeptycal Gorgeを彷彿とさせるダークなテクニカルフレーズも多く、誤解を恐れずに言えばDisgorge的な雰囲気があるようにも感じる。ここ数年、Devangelicは大/中規模フェスティバルへの出演やツアーなど、ヨーロッパを中心にファンベースを拡大しており、ブルータルデスメタルシーンにおける重要度は高くなっている。

 

 

 

第2位 : Arsebreed – Butoh

前作『Munching the Rotten』から15年振りとなるArsebreedの新作は、Brutal Mindからのリリース。

 

ツイン・ボーカル体制を取り、2人共Disavowedのメンバーだ (RobbeとJoel)。この2人のボーカルワークはハイピッチ/ローピッチを使い分けるような従来のツイン・ボーカルスタイルではなく、共にローをベースとしたボーカルスタイルなのが面白い。緊張感のあるオールドスクールなブルータルデスメタルは、ウジムシのようにうねるチェーンソーリフとソリッドなベースライン、そしてデスメタリックなギターソロが残忍なグルーヴを生み出している。Disavowedと一緒で、特に何か目新しいことをしているわけではないが、クラシックなブルータルデスメタルとして素晴らしい作品。

 

 

 

第1位 : Molested Divinity – Unearthing The Void

トルコを拠点とするブルータルデスメタルバンドMolested Divinityのセカンドアルバム。

 

前作『Desolated Realms Through Iniquity』から2年振りのリリースとなる本作は、アンダーグラウンド・ブルータルデスメタルの巣窟New Standard Eliteが発売元。レコーディングエンジニアリンク/マスタリングは同郷のOzan Yildirimが担当。彼はDrain of ImpurityやMolested Divinityのメンバーが在籍するRaven Woodsも手掛けており、バンドとも親交の厚い人物。前作とジャケットが酷似していて、最初再発かと思ったが、しっかり新作でした。New Standard Eliteらしさといえばそのスピードでしょうか。

 

ブレイクダウン皆無のノンストップ・ブラストビートを叩き込むドラマーBerkの腕前は確か。特にスネアの鳴り、随所で拍をずらしながらブラスティング・グルーヴをうねり出す感じとかは、かなりマニアックなブルータル・ドラミングの手法。Emreのギターワークも残忍としか言いようもない無慈悲さに溢れていてたまらない。昨今はスラム勢の勢い、そして人気が凄まじくこうしたブラスティング・ブルータルデスメタルはすっかり地味な存在になってしまったが、彼らをはじめ、同郷のCenotaph辺りは変わらずスピード重視で安心。堂々の2020年ブルータルデスメタル・ナンバーワンアルバム。

 

【インタビュー】Mirza Radonjica (Siamese)

12月11日にニューシングル「Can’t Force The Love」をリリースデンマーク/コペンハーゲン出身のポストハードコアバンド、Siamese (サイアミーズ) にインタビューを行いました!ポストハードコアファンは是非彼らのニューシングルをチェックしながら、インタビューを読んでみて下さい!

Interviewer & Translater : Waki & Shin
Answer : Mirza Radonjica (Singer from Siamese)
Instagram : https://www.instagram.com/siamese_band/
Facebook : https://www.facebook.com/siamesedk
New Single ‘’Can’t Force The Love’’ : https://www.youtube.com/watch?v=qb1nwhkGNWU
Spotify : https://open.spotify.com/artist/0Hx4gv3eoiodtu6XYHF1X0?si=MI43Twy2TNCtj8kmQkKfmA


2020年はコロナウイルスの流行で、世界中の音楽シーンが大きく変わってしまいました。あなたのバンド、そしてあなた自身にとって2020年はどのような年でしたか?

日本のファンの皆さんこんにちは!コロナウイルスの感染拡大はまだ良くならないし、Siameseではツアーを始め多くのスケジュールがキャンセルされてしまったけど、その時間を使って2021年や2022年にプレイする新しい曲を作ったりする事が出来たよ。

コロナウイルスの流行で、多くの国では自粛などが行われました。ライブ活動が出来ない間、あなたのバンドが行った活動について教えてください。

コペンハーゲンでソールドアウトのライブをして、シングルを2曲リリースしたよ。これは来年リリースを予定しているアルバムにも収録される予定なんだ。

 

今年一番聴いたアルバムを5つ挙げて下さい!

Slaves – To Better Days
Bring Me The Horizon – Post Human: Survival Error
Sleep Token – Sundowning (Deluxe)
Intervals – Circadian
Pvris – Use Me

 

映画やドキュメンタリー、Youtube、ポッドキャスト、本などで今年何か気になったものはありますか?

Industry on HBO – very cool show
Podcast “Philosophize This” on spotify
The Mandalorian – Disney+
Danish movie “Druk”which probably will win an Oscar this year.

 

最後に、2021年はあなたのバンド、そしてあなた自身にとってどのような年になる事を願いますか?

また世界ツアーを出来ることを祈るよ。現状、3つのツアーがすでに決まっていて、無事に開催される事を願っている。また日本にも戻って、ファンのみんなに会えたらいいな。いつも日本に行く時はとても楽しい時間を過ごしているよ!そして私の家族と愛犬が健康であることを願っているよ。

【インタビュー】Michael Skaggs (Outline in Color)

RNR TOURSで来日経験のあるポストハードコアバンド、Outline in ColorのギタリストMichael Skaggsにインタビューを行いました! 2020年は様々なアーティストとコラボし、ソロアーティストとしても活躍。来年の展望はいかに…

Answer : Michael Skaggs(Outline In Color)
Facebook : www.Facebook.com/OutlineInColor
Instagram : www.Instagram.com/OutlineInColor
YouTube : www.Youtube.com/OutlineInColor
Spotify : https://open.spotify.com/artist/6drAKOLWO1vzBrdmJmg5SE?si=vm8ZlsU0ScyQYjKQRQPfmg


2020年はコロナウイルスの流行で、世界中の音楽シーンが大きく変わってしまいました。あなたのバンド、そしてあなた自身にとって2020年はどのような年でしたか?

2020年はみんなにとってもクレイジーな年だったね。偶然だけど、このパンデミックの前の2月にレコーディングをしてたんだ。初めのロックダウンの時には『Imposter Syndrome』のパート1と2のレコーディングが終わっていて、その後はすぐツアーをする予定だったんだけど、ほとんどが出来なくなってしまったね。

 

 

コロナウイルスの流行で、多くの国では自粛などが行われました。ライブ活動が出来ない間、あなたのバンドが行った活動について教えてください。

クリエイティブな場所で2、3ヶ月を過ごしたおかげで1年を通して音楽に打ち込むことができたよ。コラボをしたりやカバーをしたり……。あとは、3枚目のEPのアイデアを出すことに専念してたね!ツアーを再開する前に出来るだけ多くのコンテンツを制作することに時間をかけていて、コロナウイルスが終息に迎えばツアーを続けたいと思うよ!それからオンラインのライブも企画中なんだ。是非バンドのページをフォローして詳細が出したいチェックしてね!

今年一番聴いたアルバムを5つ挙げて下さい!

VRSTY – Cloud City EP
Kingdom Of Giants – Passengers
Slaves – To Better Days
Picturesque – Do you Feel O.K.
Bring Me The Horizon – Post Human: Survival Horror

 

映画やドキュメンタリー、YouTube、ポッドキャスト、本などで今年ハマったものは何ですか?

個人的には自分の歌唱力を高めることに専念したよ。YouTubeのJacob’s Academy(ボーカルのトレーニングチャンネル)を使って練習をしたり、ランダムにプレイリストをかけて自分が歌える限り歌ってるね笑 他には旅行の動画なども好きで、特にNas Daily(有名なYoutuber)や、ドキュメンタリー系で有名なViceなどを観てるよ。心が休まるような旅行の動画から暗いテーマのドキュメンタリーまで色んなジャンルを見るかな。

 

最後に、2021年はあなたのバンド、そしてあなた自身にとってどのような年になる事を願いますか?

まず、2021年は皆さんにとっていい年になる事を願っているよ。今年は例外だとは思うけど、俺は強く思うことで現実になると信じているんだ。だからしっかりと考えて行動することでポジティブの考えが現実になって来年、再来年と続けるよう頑張っていくよ!

このバンドとしては沢山の音楽が2021年に出来ると思うよ!
『Imposter Syndrome Part 2』ではAndrew Baylis、Joey Bradford (The Used)、Jack Fowler (Sleeping With Sirens)が何曲か作曲に携わっているんだけど、早めにシェア出来るように頑張るよ!コロナウイルスが収束してツアーがまた出来るぐらい安全になったらするよ。慎重でかつ楽観的に考えていくかな!

 

 

デスコア 2020年の名盤 10選

 

『デスコア・ガイドブック』を執筆してからも、デスコアシーンにおけるトレンドは日々変わり続けている。今年はここ数年の中では比較的シーンに大きな動きはなかったように感じたが、それもデスコアというシーンが一度確立され、安定期に入ったからだと思う。幅広いメタルシーンの中においても異端的な存在感は消え、ヘヴィでグルーヴィな新しいメタルとして受け入れられているのも事実だし、商業的に成功しているバンドも多い。

 

Suicide Silenceが再びデスコアサウンドに戻ったこと、Thy Art is MurderやChelsea Grinもシングルリリースがあったし、水面下でWhitechapelも動いていたし、むこう数十年はデスコアというジャンルに終わりはこないだろうと思う。言葉を選ばずに言うならば地味な作品が多かったが、高い技術とポテンシャルは他のどのジャンルよりもあるように思う。今回ピックアップした作品の中には一概にデスコアにカテゴライズするには難しいものもあるが、2021年以降のデスコアの流れを作っていく作品であるということからピックアップしている。まだ聴いていないものがあれば、ぜひ年末年始に聴き込んで欲しい。

 

2020年のデスコアをまとめたYouTubeプレイリストは上記からチェック!

 

第10位 : Aversions Crown – Hell Will Come for Us All

 

オーストラリア/ブリズベンを拠点に活動するデスコアバンド、Aversions Crownの前作『Zenocide』から3年振りのリリースとなった4枚目フルレングス。

 

リリースはNuclear Blast。リードトラック「The Soil」や「Paradigm」はこのアルバムのサウンドを象徴する楽曲で、ハイスピードなブラストビートを主体としながら、バウンシーなパートをここぞというところでのみ挟んでいく。シンプルにブラッケンド・デスコアの良さを味わう事が出来るし、Nuclear Blastからのリリースという事で、幅広いメタルリスナーにもリーチできるポテンシャルを持っているように感じる。

 

 

 

 

第9位 : Alukah – Descending

 

アメリカ/メリーランドを拠点に活動するAlukahのデビューアルバムはStay Sick Recordings (現Modern Empire Music)からリリースされた。

 

一聴するとデスコアというよりはプログレッシヴなデスメタルに聴こえるかもしれないが、AlukahサウンドのベースになっているのはThy Art is MurderやDespised Iconといったスケールの大きなデスコアグルーヴを持つバンドらであるように感じる。プログレッシヴなエレメンツが非常に存在感があり、他のバンドにはない魅力である。いきなりNuclear Blastみたいなメタルのメジャーレーベルと契約しそうな雰囲気がある。

 

 

第8位 : Lorna Shore – Immortal

 

前作『Flesh Coffin』から3年振りのリリースとなった3枚目フルレングス。Outerloop RecordsからCentury Media Recordsへと移籍、ボーカルにSigns Of The SwarmのCJが加入して制作された事もあり、大きな注目を集めた。

リリース直前にボーカリストCJを取り巻く女性問題があった事からアルバムがリリースされるかも怪しい状況になっていたが、彼をクビにしてまで彼のボーカルが入った作品をリリースしたバンドの英断を尊重してリストに入れました。ボーカルを評価対象から外したとしても、この作品はデスコアの未来に強い影響をもたらす事は間違いないし、AdamとAndrewのギターワークはメタルコアシーンを見渡してもハイセンスである。現在はWill Ramosが新たなボーカリストとして加入しているので、このアルバムを引っさげたツアー活動も2021年には開始していいと思う。というか、するべきだ。Lorna Shoreは今止まってはいけない重要なバンドなのだから。

 

 

 

第7位 : Reflections – Willow

 

アメリカ/ミネソタを拠点に活動するReflectionsの復活作。前作『The Color Clear』をeOne/Good Fight Musicから2015年にリリースしてから活動は止まってしまっていたものの、2019年末から再び動き出し、アンダーグラウンドのデスコアリスナー達が大興奮していたのは印象的だった。

 

アートワークやトラックのタイトルからひしひしと感じるReflectionsのダークな世界観は健在で、スウェーデンのHumanity’s Last Breathといったダークさとは違う、”アメリカン・ダークデスコア”と形容したくなるサウンドをアルバムでは淡々を繰り広げていく。The Last Ten Seconds of LifeやOceano辺りの系譜にありながら、更にENDのようなヘヴィネスを兼ね備えたこの作品は、メジャーのメタルシーンにはリーチしないものの、アンダーグラウンドではむこう数年は強い影響を与えるものになる事は間違いない。

 

 

第6位 : Distant – Dawn of Corruption

 

オランダ/ロッテルダムを拠点に活動するDistantのセカンドアルバム (EPにカテゴライズされている場合もあり)。彼らがUnique Leader Recordsと契約したことにはかなり驚いたが、今ではレーベルの中でも高い人気を誇るバンドであるし、玄人向けっぽいサウンドプロダクションでありながらも、ツボはしっかりあって、バウンシー。

 

 

第5位 : Bodysnatcher – This Heavy Void

 

アメリカ/フロリダを拠点に活動するBodysnatcherの前作『Death Of Me』から3年振りとなるセカンドアルバム。リリースはStay Sick Recordings (現Modern Empire Music)からで、これを執筆している2020年12月現在、eOneへと移籍している。

 

この大きな移籍からも分かるように本作以降、彼らの注目度は右肩上がりであり、ハードコアからデスコア、そしてメタルコアまで幅広く評価を得ている。メタルコアやハードコアに言える事だが、年々ヘヴィさが増し、デスコアとの境界線が曖昧になってきている。Bodysnatcherもそういう意味でデスコアとは言い切れないサウンドである事は間違いないが、デスコアがデスメタル+メタルコアをブレンドしたサウンド、という事からすでに脱却していて、メタル要素がなくてもデスコアになり得るという事を証明してくれているようにも思う。2021年はeOneからおそらく何かリリースがあるはずなので、どういうサウンドを鳴らすか楽しみだ。

 

 

第4位 : The Acacia Strain – Slow Decay

 

前作『Gravebloom』から3年振りのリリースとなったアメリカ/マサチューセッツ出身のベテランによる9枚目フルレングス。本作の前にリリースされたEP『It Comes In Waves』は、ブラックメタル/ドゥームメタルに振り切った作風でThe Acacia Strainファンからは賛否両論ありましたが、本作からの先行シングル群はしっかりとThe Acacia Strainらしさ溢れるヴァイオレントなデスメタリック・ハードコアを鳴らし、シーンの期待を膨らませた。

 

Rise Recordsとの契約からすでに8年が経過し、デスコア/ハードコアというジャンルのくくりからは外れ、The Acacia Strainでしかないというようなサウンドを作る事に注力してきたように思う。そんな中でも本作は、すでにベテランとして確固たる地位を確立しながらも、ハードコアのヘヴィネスを追求する姿勢には脱帽。もちろんデスコアとして聴いても素晴らしく、ソリッドなサウンドプロダクションが主流の現行シーンには感じるものがたくさん見つかる作品だ。

 

 

 

第3位 : Cabal – Drag Me Down

 

デンマーク/コペンハーゲンを拠点に活動するデスコアバンドCabalの前作『Mark of Rot』から2年振りとなるセカンドアルバム。引き続きLong Branch Recordsがリリースを手掛けている。

 

RNR TOURSで来日も手掛け、そのライブパフォーマンスはデスコア・メインストリームのレジェンド達と比べてもひけをとらないポテンシャルを感じた。ダウンテンポ・デスコアというイメージを持っているリスナーも多いと思うが、Thy Art is MurderやFit For An Autopsy周辺に近いキャッチーなグルーヴがベースになっているのでかなり聴きやすいと思う。アルバムタイトルトラックでもある「Drag Me Down」はミュージックビデオも素晴らしいので一度観て欲しい。ゲームの「Dead By Daylight」的な世界観がバンドのヴィジュアルイメージにあってますね!

 

 

 

第2位 : Ingested – Where Only Gods May Tread

 

イギリス/マンチェスターを拠点に活動するバンドIngestedの新作は、前作『The Level Above Human』から2年振りのリリースとなった5枚目フルレングス。ブルータルデスメタルバンドとしてではなく、ブルータルデスコアとしてIngestedを聴くのは、Unique Leader Records契約以前にSiege of Amida Recordsから聴いてたのもあるし、今のUnique Leader RecordsにいるSigns of the SwarmやDistant辺りと聴き比べているというのがある。

 

さて本作は、「Impending Dominance」のようなブルータルなものもあれば、「Another Breath」のようにミッドテンポでスケール感のあるデスメタリックな楽曲もあり、これまでにはないアプローチもあり聴きごたえがある。『The Architect of Extinction』あたりのアルバムが好きならやや物足りなさもあるかもしれないが、聴くたびによくなるスルメ盤なので是非聴き込んでみてほしい。

 

 

 

第1位 : Within The Ruins – Black Heart

 

2017年にリリースされた『Halfway Human』以来、3年振りとなるWithin The Ruinsの6枚目フルレングス。アメリカ/マサチューセッツ拠点のベテランで、本作はボーカリストに新しくSilence The MessengerのSteve Tinnonが加入してからは初となるアルバムだ。

 

発表されてから間もないが、紛れもなく2020年のベスト・デスコアアルバムで文句なし。とにかくJoeのギターが凄まじく、微細にエディットしたDjentlyなリフワークに加えて、初期のカオティックなタッピングも若干回帰している感じがして懐かしい気持ちになった。アルバムタイトルトラック「Black Heart」はもちろん、「Deliverance」「Devil in Me」と強烈なリードトラックが目白押し。このアルバムを聴く前は、今年はデスコアの年間ベスト書かなくてもいいかなというくらいに思ってしまってたんですが、これをナンバーワンとして評価する為に気合を入れて1年を振り返ってみました。

 

【年間ベスト】2020年を代表するパワーメタル名盤 TOP10 (ディスクレビュー有!)

 

タイトルをクリックすると、ディスクレビューが読めます!

下のプレイリストを再生しながら読んでください!

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10. Cristiano Filippini’s Flames Of Heaven – The Force Within

09.Mentalist – Freedom of Speech

08.Ad Infinitum – Chapter I: Monarchy

07.Reasons Behind – Project: M.I.S.T.

06.Memories of Old – The Zeramin Game

05.Nightwish – Human.:II:Nature.

04.Fairyland – Osyrhianta

03.Majestica – A Christmas Carol

02.Aquaria – Alethea

01.Unleash the Archers – Abyss

記憶を辿れば、パワーメタルに熱中していたのは高校生の頃。Dragon Forceの「Through the Fire and Flames」が友人の間で流行り、そこからメロスピと呼ばれるものをとにかく聴き漁った。ただ、Dragon Forceに匹敵するスピードとテクニックを超えるバンドには出会えず、ひたすらにDragon Forceを聴いた。今でも聴くと熱くなれるし、冗談でなく墓場まで持っていきたい作品のひとつに『Inhuman Rampage』を挙げるし、なんならDragon Forceのロゴをタトゥーしておきたいくらいだ。もちろん見えないところに…笑

確かDragon ForceはExtreme Power Metalを自称していたのをうっすらと覚えている。学校帰りに書店で立ち読みしたBURRN!で見たのかな。雑誌やパワーメタルの特集サイトで良いと言われているものを聴いて、友人とCDを貸し借りしたり。そこで出会ったバンドはBlind GuardianやSonata Arctica、そしてDark MoorとAngra。アートワークも含めて高校生だった自分にはツボだったし、いろんなメタルを聴くきっかけにもなったジャンル。

当時はメロディックパンクを一番聴いていたし、メタルコアやデスコア・ムーヴメントが始まった事もあり、パワーメタルに心酔するところまではいかず、Dragon Forceのアルバム『Ultra Beatdown』のジャケがどうにも受け入れられずに離れてしまった。そこからたまにパワーメタルの状況は追ってみてはいたものの、どうにも新しいパワーメタル・サウンドに出会えずにいた。

今年、なにげにチャンネル登録していたNapalm RecordsのYouTubeチャンネルにアップされたUnleash The Archersの「Faster Than Light」を聴いて久々にパワーメタルで興奮した。Dragon Forceヴァイブスを感じるスピード感、そしてポップでキャッチーなミュージックビデオ、なにより度肝を抜かれたのがファストなギターソロからブレイクダウン・パートが導入されていた事だ。これは、新しい発見だった。

パワーメタルはもっと、メタルコアのようなグルーヴィなサウンドともクロスオーバーする必要があると思ったし、彼女達の人気をみると何かパワーメタルシーンに一石を投じるような存在になっていくのではないかという期待が湧き上がってくる。見た目もまだ若いそうだし、女性ボーカリストもクールだがおてんばな感じがあって馴染みやすい。

彼女達の存在をきっかけに、今年の夏以降はパワーメタルの現状を追いつつ、そのサウンドが数十年でヴァラエティに富んだものへと進化している事に気がついた。特に女性ボーカルを有するバンドの活躍はめざましく、Nightwishはもちろんだが、Ad InfinitumやLeaves’ Eyes、Reasons Behindは過去作やメンバーが在籍してきた様々なバンドもチェックしてみたりした。今年は特にパンクシーンが非常にポリティカルな雰囲気にあり、リリースされる作品もアングリー・パワーが強すぎた。もちろんそれはそれでパンクの魅力として、感じながらコミュニティにいたが、パワーメタルの世界観に癒される瞬間も多かった。

2020年にパワーメタルを再び聴き返すとは思っていなかったが、引き続きアンテナを貼っていこうと思う。文末にTOP10からは漏れたもののよかった作品についてランクはつけずに掲載しておく。

Grand Finale – Quantum Moment

DGM – Tragic Separation

Leaves’ Eyes – The Last Viking

Eternal Idol – Renaissance

シングルのみをまとめた記事はこちら!

子供向け恐竜メタルバンド、”Hevisaurus”とは

Hevisaurus : SlipknotやGWARなどの覆面バンドと言えば、子供が見たら泣き出してしまいそうな怖さがありますが、中には子供と一緒に楽しむ為に活動しているバンドもいる。一番有名なのは、フィンランドを拠点に活動する恐竜メタルバンドHevisaurusだ。

 

 

Hevisaurusは6500万年前から卵のまま眠り続けていた「ジュラヘヴィ期」の恐竜たちの卵がある気象条件で露出し、魔女の呪文により目覚めた!というコンセプトの恐竜着ぐるみメタルバンド。THUNDERSTONEのドラマーであるミルカ=ランタネンが2009年に立ち上げたプロジェクトでアルバムのサポート・ゲストミュージシャンとしてフィンランドメタル界の有名人が度々参加しており、Sony Musicとも契約している。

 

徹底して”子供向け”である彼らは対象年齢を3歳以上と設定しており、夕方4時以降にはライブをせず、ステージ前は子供しか入場できない。オフィシャルサイトでは塗り絵を配布したり、物販でぬいぐるみや豊富なキッズサイズTシャツなどを販売しているのも面白い。

子供と一緒にメタルのライブを観に行くなんて、ハードルが高すぎる。でも彼らのコンサートなら子供も楽しいし、耳の肥えた大人のメタルリスナーもハイクオリティなメタルサウンドを楽しめますね!

【まとめ】ハロウィーンに聴きたいパンクロック 名曲選 (Alkaline Trio, Sum41, blink-182 etc…)

Teenage Bottlerocket – Haunted House

blink-182 – Ghosts On The Dance Floor

Alkaline Trio – We’ve Had Enough

AFI – Halloween

The Aquabats – Fashion Zombies!

Sum 41- Screaming Bloody Murder

The Vandals – Curse Of The Unripe Pumpkin

The Maine – Forever Halloween

Fall Out Boy – Twin Skeleton’s

Alkaline Trio – Sweet Vampires

アフリカの黒人メタルを追いかけた動画「デスメタル・カーボーイ」が公開に

 

この動画では、黒人達のメタルにフォーカスして、そのサウンドやアティトゥート、ヴィジュアルを紹介しています。『デスメタル・アフリカ』という書籍が話題になってのは記憶に新しいですが、メタルはワールドワイドな音楽で、もちろんアフリカにもメタルバンドがいて、普段RIFF CULTをチェックしている方であれば、Within Destructionが南アフリカ出身である事は印象深いですよね。英語が苦手な方も、字幕モードにしてみるとなんとなくその雰囲気もつかめると思います。

【まとめ】2020年にリリース10周年を迎えるポストハードコアの名盤 vol.01

Attack Attack! – Attack Attack! (2010年6月8日リリース / Rise Records)

Woe, Is Me – Number[s] (2010年8月30日リリース – Rise Records)

For All Those Sleeping ‎– Cross Your Fingers (Fearless Records)

Underoath ‎– Ø (Disambiguation) (Tooth & Nail Records / Roadrunner Records)

The Devil Wears Prada – Zombie EP (Ferret Music / Triple Vision)

犬、オウム、イノシシ、イルカ…動物がボーカルを務めるメタル・バンドたち

エクストリーム・メタルシーンでは日々、新しいメタルサウンドが登場している。デスメタルはブルータルに、そしてテクニカルに、さらにメロディアスになり、ブラックメタルはファストに、デプレッシヴに、本来の悪魔主義を排除したアンブラックメタルなどが誕生している。このようにひとつのジャンルが枝分かれしながら発展していくのと同時に、まったく別の角度から新しいメタルが誕生することもある。最近で言えば、テクニカルデスメタルバンド、Behold The Arctopusが自身のサウンドを追求するあまり、”トム&ジェリーメタル”を生み出してしまった。 (これは彼らのファンがビデオに投稿したコメントの中にあったもの)

さて、メタルには他にどんな変わったメタルがあるだろうか。個人的に面白くて日々気にしているのは、動物とのコラボレーション、言うなれば”アニマル・メタル”だ。それは可愛い動物達の鳴き声を組み込んだサウンドで、時にゴアグラインドやブルデスにおいては豚やカエルがウルトラハイクオリティなボーカルを披露してくれる。今回はそんなアニマル・メタルなバンドを紹介してみようと思います。

Hatebreak – Birdseeds of Vengeance
彼らはオウムがボーカルを務めるメタルバンド。通称”パロット・メタル”。曲のクオリティはB級、いやC級ですがアイデアとしては面白い。そう、クオリティはどうでもよく、そのアイデアだけが評価されるのがアニマル・メタルだ。

Caninus – No Dogs,No Masters
アニマル・メタルの中で最も有名なのが2匹のコワモテなピットブルがフロントマンを務めるCaninusだろう。こちらも楽曲はお世辞にも良いとは言えないが、人間を食いちぎる勢いで迫り来るボーカル?がよくマッチしている。ちなみにHatebreakとスプリット作品をリリースしています。

Boar Metal (イノシシ・メタル)
これは最近、amassの記事で読んで面白かったものを紹介。イスラエルに住むギタリストValentin The Madが自分の住む町で近年イノシシが急増していることを理由に (?) 、よなよな町に繰り出し、イノシシにハンディマイクを向けて録音したイノシシの鳴き声をエディットしてメタルにしたもの。先に紹介したHatebreakやCaninusは10年以上前のバンドなので打ち込みのクオリティなどは低いですが、Valentinは割と聴ける感じのデスメタルで、彼がメタルボーカルにイノシシを起用した理由もなんとなく分かります笑

Dolphin Metal (イルカ・メタル)
これはYouTubeチャンネル、Rifffiedが制作したビデオで、イルカの鳴き声をテクニカルデスメタルのリフと掛け合わせてコラージュしたもの。近年のニューメタルコアやプログレッシヴメタルコアで聴く事ができる多彩なアレンジがイルカの鳴き声を妙にマッチしていて、思わず何度も聴いてしまいました。これをコンセプトにアルバムを完成させるとなるとアイデアが枯渇しそうですが、YouTubeのひとつネタとして、世界中の動物の鳴き声と掛け合わせていくのも面白そう。

その他にも動物の鳴き声をメタルと掛け合わせたビデオをいくつか発見したので紹介します。

Slamming Brutal Animal Metal

Angry Animal Metal

Husky Dog Black Metal

Camel Death Metal

Grindcatcore

また見つけたら更新します。いや、しないかも…笑 こういうので大切なのは動物が好きという気持ちとメタルが好きという気持ちが純粋にクロスオーバーしてることですね。たまに動物達を馬鹿にするようなパロディもあるのでそういうのは低評価つけていきましょう。